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術前の不安と術後の満足度が末梢体温に与える影響

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Academic year: 2021

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術前の不安と術後の満足度が末梢体温に与える影響

6階西病棟 5階西病棟 高知医科大学看護学科 1。はじめに  1.精神的な緊張が交感神経の活動を高め、顔面を蒼白にし、手や指先を冷たくする。  2.指先温度が情動を反映する可能性がある。  3.この研究では手術に直面した患者の不安が指先の温度に反映されるかを調べた。 H。目的  心理状態が末梢組織の血液循環に及ぼす影響を調べる。

○佐藤仁美

 大上知史

植田和佐 Ⅲ。方法  1.対象:予定の手術を受ける30∼50歳代の女性15名  2.方法   1)手術前日に面接し、理解度・期待度・冷静度・信頼度を調査した。   2)理解度と期待度は患者の主観を点数化した。   3)冷静度と信頼度は面接者の印象を点数化した。   4)手術後3∼5日日に面接し、手術への満足度を調査、点数化した。   5)データは点数化して、[不安なし、軽度不安、不安]、[満足、やや不満、不満]に分類した。  3.温度測定    「テルモファイナー−C TM−303」の温度センサーを右肢嵩と左中止指に5分間装着した後に測定し、   測定温度差を求めた。  4.統計処理   1)測定温度差と不安、満足度の相関性を求めた。   2)術前の不安強度と測定温度差、術後の満足度と測定温度差の有意差をノンパラメトリック検定した。   3)pく0.05を有意水準、測定値はmean±SDで表示した。 IV.結果  1.術前の  2.術前の  3.術前の  4.術前の 「軽度の不安」と「不安なし」で測定温度差(2vs4)に有意差があった。 「軽度の不安」から術後の「満足」で、有意な温度差の拡大があった。 「不安なし」から術後の「満足」では温度差に有意な変化がなかった。 「理解度」と「測定温度差」の間に有意な相関性が認められた(p≪0.026)。 V。考察  感情の影響で交感神経が興奮し、末梢血管が収縮することで指先の温度が低下し、測定温度差が拡大すると 予測した。しかし得られた結果は逆で、不安が強いほど測定温度差が小さく、また術前に不安が強く、術後に 満足した場合には温度差が有意に拡大した。  不安が強い患者は、それを表出せず、逆に不安を表出できる患者の方が落ち着いていた可能性がある。患者 は本心を表出するのが難しい環境に置かれていることを認識する必要がある。  平成15年9月21日、米子市にて開催の第40回日本麻酔科学会中国四国地方会で発表 〔       (抄録を掲載) 202 〕

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