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一健康観と人生観との関連一 中村朋子*・佐竹毅*・綱島誠*・内山源**

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(1)

茨城県A地区市民の健康意識とヘルスプロモーション,

健康・生活行動に関する調査研究(皿)

一健康観と人生観との関連一

中村朋子*・佐竹毅*・綱島誠*・内山源**

(1993年10月18日受理)

Community Health Study(皿):

ACertain District in Ibaraki

Tomoko NAKAMuR, Tsuyoshi SATAKE,

Makoto TsuNAsHIMA and Gen UcHIYAMA

(Received October l8,1993)

は じ め に

第1,H報ではデータを示すと共にこれまでHealth Mode1や健康の定義等に若干の検討を加え,い くつかの問題点を示した。その中で,われわれが健康の維持,増進や疾病の予防を考える場合,問 題状況とか事象に対して「方法」「技術」をどのように選択,適用するか,が問題とされた。    ・

これらの保健,医療,福祉,看護等に関する技術や方法は,単に「個人レベル」のものばかりでは ない。「集団・組織レベル」では国家,人類までのものを対象とする。つまり,政策や法制,行政に

関する事項である。しかも,これらは「モノ」器具機械・施設に関する「方法,技術」のことだけ

ではない,「人」や「コト」に関する「方法,技術」までがその対象となる。器具・機械の操作的技 術は,どちらかというと単純である。「ヒト」の技術は難しい。個人であれ,集団であれ,「コミュ

ニケーション」から「教育・指導,学習,支持,相談,助言,命令,支配,整理,服従,協力,共 同,支援,競争」等もであり,これらに信念や認知,価値観,文化習俗に地位,役割等も関わって

「人間関係」や「権力作用」をうみ出し,「意思決定」「実施・成果」を挙げることは難しいとされて いる。行政の技術であり,マネージメント運営管理等の技術である。

クラークらのモデル(第H報参照)では「人間の病気の自然史・過程」を「疾病前期」と「疾病期」

に分け,それを更に5段階に分けている。しかし,クラークらの5レベルモデルは,5段階で終いで

あり,「人間の成長,発達,成熟,老化の自然史・過程」まではモデル化されていない。だから,他

のモデルにあるような「死」や「死にいたる段階」はない。ということは保健や福祉や看護等の活

動にとって不足したものとなる。

*茨城大学教育学部教育保健講座(〒310茨城県水戸市文京2丁目1−1).

**茨城大学教育学部保健体育講座(〒310茨城県水戸市文京2丁目1−1).

(2)

122        茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)43号(1994)

既に述べたように,健康をWHOの健康の定義の「一本柱」である「身体の健康状態」で考えるに しても,その状態には「レベル」や「特性・種類」があり,これらに応じた「対応」の「方法,技

術」が選択,適用されることになる。クラークらのモデルでは「第6段階」(Approaching Death level)

がないのである。しかし,現実の生活世界や医療の世界ではこの「第6段階」があり,ここで「看取 りのケア・看護・介助」「保健,福祉等のコミュニケーション」「ホスピス・ケア」が行われている。

つまり,このモデルでは,「第6段階」レベルを欠いているため,疾病のレベルと医療や若干の保健 看護活動との対応はあるが,教育・相談・助言や看護,介助等の対応はない。

疾病状態のレベルとの対応関係だけが問題になるのではなく,第2報でもふれたが,「水準」に対 応する「方法,技術等」を選択,適用,判断するための「ツナギ」としての「意思決定」の「手続,

過程,条件」等が欠落している。

最近の社会問題の一つである「臓器移植」の「方法,技術」と「脳死」の問題は,まさに,この「部 分」の問題である。「脳死」の事実判定を「どのようにするか」とか「脳死とは何か」等の領域の事 ではない。その「判断」において,「いつ」「誰が」「何のために」「どのように」して「選択,適用」

するか,である。これは「脳死」が「死」である,という判断とは別の次元の判断である。他人の

死を「心待ち」している者があれば「需要と供給」の関係で「利害関係・作用」,「権力作用」も生 起する。「買い手」が多すぎれば「市場的関係」も可能性がある。

「脳死」というような生命の極限的状況でなくとも「医療と治療,死亡率」との関係は,社会階層 差,経済的格差によって異なることが多く報告されている。 Inequalities in Health である。要するに 貧乏人は「麦を食え」ではないが「安い生命,軽い健康」であり,金持ちは「高い医療,長い寿命」

ということになる。これは,「貧乏人は怠け者で,意欲も能力もないからだ」「当人の責任だ」とし てしまうと Victim blaming になってしまう。

これも「当人自体」のことなら我慢できるかもしれない。しかし,家族の「子ども・乳幼児」や老

人達はどうなるのであろうか。それでも「自己責任」で責められるというのであろうか。これでは

基本的なところで Health Promotion にはならない。環境の要因・条件への対応,方略である。 SociaI environmentへの対策である。

「健康をどのように考えているか」で健康づくり・Health Promotionの方向や内容,方法は異なって

くる。また,1,H報でふれたように,「健康状態の把握」の内容,指標や基準によっても異なって

くる。こうなると,総合的な健康づくりといっても,ばらばらになり,偏りがでてくる。

身体面への偏りがあることは,方法的技術的にやむを得ないことかもしれないが,これでは身体的

医学的健康づくりしか生まれてこないことになる。コミュニケーションとか健康教育との関連が限

定され,薄くなる。

疾病,傷害の自己責任追及による問題 Victim blaming が生じ,既に20年前に批判された事実が

存在することは,まだ,この用語すら存在しない医学保健界の状況と重ねて健康づくり・Health

Promotionを基本的に問う必要がある。

本報では,「健康観と生き方」について述べる。また,個人の人生・健康観に影響を与えている要

因を明らかにするため,人生・健康観と保健行動について関連をみた。これまでの調査は,単一の 質問についてその結果を単一の結論のように単純に提示し,意味を説明してきているが,本研究で

は,これらの相互の関連を調べ,これらの結果について検討した。

(3)

対象と方法

1)調査対象:A市在住の20歳以上の男女で住民基本台帳登録者の中から無作為に2,000名を選ん

だ。

2)調査方法:あらかじめ調査票を郵送し,調査員が面接回収した。回収率は85,1%であった。

3)調査期間:1990年4月

なお,対象と方法の詳細については第1報を参照されたい。

結果と考察

ここでは,生き方と健康観 表1・健康観にっいて

を表1の(1)〜(6)のよう  あなたの健康に対する考え方は,次のどちらに近いですか。

に設定し,「人生の生き方」と {1ト㈲の考え方について,それぞれ一つずつ該当する欄に○印をつけて下さい。

「健康の考え方」について調査 健康に対する考え方 そう思う 墲ネいそうは思 わからない した。人生・健康観を男女別,

N齢別に考察し,ついで人生・ 人生・健康観ω

細々と弱々しく長生きするよ 閧焉C少々健康を害しても太 ュ短くやりたいことをやった

ルうがよい。

健康観問の関連についてみた。

人生・健康観② 健康は豊かな生活を送るため

ノ必要な条件である。

1.年齢別,性別にみた人生・ 人生。健康観③ 人生を楽しく送るにしても健 Nを害してまで仕事をしたり 遊んだりするのはよくない。

健康観 少しぐらい無理をして身体を

1)人生・健康観(1) 人生・健康観㈲ 害してもやりたいことをして

yしい人生を送るほうがよい。

図1,2は,「人生の生き方」

少々やりたいことをがまんし と「健康の考え方」との組合 人生・健康観(5) ても健康に気を配って長生き

オたほうがよい。

せ質問に対する回答である。

人生・健康観㈲ 健康は自分の人生に重要な目

Iである。

人生・健康観(1)(図1)で

は「そうは思わない」とする者が52.5%とな

臼 2日 4② 60 銅 読

っている。これを性別にみると,差は殆どない。

年齢別に見たものが図2である。「そう思男 IN、866)

う」とする者は20歳代に3割強の高率を示し

ている。この傾向は「わからない」について

女 (N=814) P

も同様にみられる。これからの人生をどう生 ! !.

きるか,は先の長い者と終りが近づいた者で

は,「経験」の有無,「発達・成長」「可能性」全体網6働 多/.

の有無等によって,展望するか,悔顧反省,

[:コそう思う   醐わからない

示唆するか等の「意味」は複雑であろう。      [コそうは思わない囮不明

図2から明らかなように,高齢化するにつ 文1人生・ 、 (1)

れて「…少々健康をこわしても太く短く生き (太く短かく)

(4)

124        茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)43号(1994)

た方が…」と考える者は減少化する傾向がみ

轤黷驕Bつまり,「そうは思わない」とする者 z  恩  4図 6臼 8図 1総

2Z−24(N=14了)

が増えているわけである。60歳台後半になっ  25−2g(N・142)

3臼一34(N=146)

ても,70歳以上の年齢でも,である。人生の

35−39(Nニ193〕

大半を「終了」して「先が短い」人達でも「も  43−44(N・167)

45−49(N=198)

うこれだけ生きたからいい」とは思わない人

5日一54(N=182)

55−59(N=138)

/ 〆

の方が,若い人達に比べて,かなり多いわけ

62−64(N=12⑳

である。この年齢の差はどういうことになる  65−6g(N・85)

/〆///

>72(N=!62) C    /

のだろうか,である。(※Pく0.05,※※P<

(申料}

0・01・※※※P<0・005)      口そう思う   睡鯉わからなしこ 中学,高校生に「受験生活と健康」との関連       〔コそうは思わない囮不明 について,かって調査したことがある。そこ 叉2  と人生・健  α)

では,概して健康の方を重視する態度が強く (太く短かく)

みられるが,受験が近い学年では,その傾向は崩れている。年齢の条件だけでなく,生活の状況,社 会や文化の条件,主体の健康状態等との関連も必要とされる。

2)人生・健康観(2)

人生・健康観(2)(図3)も性差はほとんどみられず「そう思う」とする者が高率で約95%を示 している。ここでは「健康である」ことを「人生を送るため」の「条件・手段」と考えているもの とおもわれる。年齢別でも(図4)各年齢の9割以上が「そう思う」としている。

アメリカ等欧米の健康の考え方・健康教育の中での健康のとらえ方を「手段」とする考え方が一般

であるが,わが国の場合,どちらかというとこれまでは単純に「目的」としてとらえることが多か

った。人生・健康観(6)に相当するものである。

く龍)       、,。)

0    2②    42    60    8図   1〔ヨ臼 壁__20   4②  60   89  iOO

22−24(N=ユ47♪・

25−29(N=142)

男  (N三866)

3の一34(Nニ146)

35−39(N=193)ト

@4②一44(N=167)、

女 (N=8量4)

     {

S5−49(N=198)卜    コ

、,簿:1:1:1難仁≡≡__弓ヨ       }

全体(嗣6舗)

認:1:1器IF==

        _  ==麺

P−一一      ==輩ニコ

>70(N=162)

[:コそう思う   鰯わからない[:]そうは思わない囮不明

[:コそう思う   睡懸覇わからない

kコそうは思わない囮不明 文3人生・健康観(2)      図4  と人生・   (2)

(健康は必要条件)      (健康は必要条件)

3)人生・健康観(3)

人生・健康観(3)は人生・健康観(1)の逆の姿勢をみたものである。性差はなく,7割以上が「そ

(5)

う思う」としている(図5)。年齢別(図6)では20代が「そうは思わない」「わからない」が他の

年齢に比較してわずかに多い程度であった。

。 2巳、。 6日 、。1幽   。 ・。 ・・ 6。 ・。 1紹

20せ4(N=147:1

/   5−29くN=142)

男  (潤=臼66)

きo一到G寸=1お)

35−39咽=192、

40−44ヂN=1β7、

、唖

ム5−4薯1咽=199、

な  1N=9陣

50−54(N=ユ32、

55−59(Nニ138)

∈忽一641i{ニ12⑳

5.

盆体 1N=i61紬 ゐ    65−69qく二δ5

79(Nニユ62)

(←榊:1 口そう思う   囲わからない      〔:コそう思う   翻わからない〔コそうは思わない囮不明      〔:]そうは思わ癒い囮不明

叉5人生・健康観3>      叉6  と人生・ 観(3)

(健康を害してまでも)       (健康を害してまでも)

4)人生・健康観(4)

人生・健康観(4)は人生・健康観(1)と類似しでいる。性差はなく(図7),無理をしてもやり

たいことをし,楽しい人生を送るのを肯定しているのは2割弱である。年齢別にみると(図8),20

〜24歳では3割で,年齢の若い者に肯定する回答が多かった。

1 、      1・

⑦  2巳  4日  ら。  樋  1。o      臼  2②  40  6図  8図  120

2の一24(N=147)

25−29LN=142)

男  (N=き66)

て,

   32−34(N=ユ46)

35−39(N;193)

.,

4②一44(Nニ167)

イ   45−49(Nニ198)

女 (N=814}

ニイ

5@−54(N=ユ82)

55−59(N=138)  ン

6図一64(N=ユ2⑳

全体(胴68⑳ z 65−69qq;δ5ノ ノ!@//し

>7日(Nニ162)  ノ    ,

(桝1

(料啄」

⊂コそう思う   圏わからない

k]そうは思わない囮糊        □そう思う 國わからない

@       〔コそうは思わない囮不明

文7人生・  ㈲       ヌ8  と人生・  {4)

(害しても楽しい人生)      (害しても楽しい人生)

5)人生・健康観(5)

これは人生・健康観(3)と類似している。性差はなく,5割程度が「そう思う」と肯定している

(図9)。人生・健康観(3)では8割程度が肯定しているが人生・健康観(5)は若干「そう思う」が

少ない。年齢別では(図10)年齢が高くなるにつれて「そう思う」とする者が増加している。第1

報で20代30代は60歳台と比較すると,「健康である」「どちらかといえば健康である」と回答した

者が多かったので,あまり健康に気を配らなくても,やりたいことをやった方がよいと回答してい

(6)

126       茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)43号(1994)

ると思われる。

1,。)       儒)

臼   2②   40   6図   82   100        0   29   40   60   82   1②②

「=二        』セー47・        1

男 (N=866) ス多笏 ・卜・9・M・2・

30−34(N=146)

35−39(N=193)

L     __.___一

40−44姻判67) P 〆

女 (N=814) z多多笏 、卜、9、陥、

53−54くN司82)

55−59(N=ユ38 に__      //P

全体(N=16朗) 多/ %雛1 ・遡一64(卜曜 ←

@   65−69(N=85  1,  /

、L__

70(N=162ノ

[コそう思う   圃わからない (串榊〉

口そうは思わない囮不明      [コそう恩う   圏わからない

[=コそうは思わない囮不明 文9人生・健  (5)      叉10  と人生・健・観(5)

(がまんしても長生き)      (がまんしても長生き)

6)人生・健康観(6)

健康を人生の目的としているかどうかについて問うたものである。「そう思う」としている者は8

割以上だった(図11)。性差はなかった。年齢別にみると(図12)30〜50代で8割以上が「そう思

う」としている。3)でも述べたように,健康は手段か目的かと問われることが多く,質問の形式で

は,手段目的,どちらか一方しか選択できないようになっている場合が多い。今回のような質問 形式では,健康は手段でもあり,目的でもあることがうかがえる。健康はその時々の状況,条件に よって手段にも目的にもなったり,人生・健康観もまた変わってこよう。たとえば,病気をした時

には健康のありがたさを感じ健康第一と思い,「健康のために,…しよう」と思い,健康を回復すれ ば少々無理をしてもやりたいことしようと思らたりする。

ここで述べた「人生・健康観」に関しては,健康観の用語と概念の問題が残されるが,この用語は

これまで慣行的にかなりルーズに用いられており,筆者らもおよそこの線で「生きる姿勢・態度の

中での健康の位置づけとか価値づけ」として用いることにした。

じ」      く劾

日   こo   姻   60   調   loo         o 叢〕   40   6日   8②   1四

「       「 三。一と4 N.147)

畢幌曲「…@         ・磁網42・・D㌦、,

z    30−34くN;1461 35−39(N=ユ93)

4図一44(N=167)

. \  

女・翫呵       ・卜49・雌・ 、 、 :

50−54姻=ユ82)

1 る・γ  

55−59くN司き8

,りFご

6㊥一64 姻=12⑳ 宝体曳N=1珊、

ピ、∈1−69 1N=δ5ノ

¶、・、∴、

T9(1寸=162)

(累申)

[:コそう思う   鰯わからない       (艸串)

〔コそうは思わない匿Zl不明       [コそう思う   圏わからない

〔コそうは思わない囮不明 文11人生・健康観(6)      文12  と人生・ 康観(6)

(健康は重要目的)      (健康は重要目的)

(7)

2.人生・健康観相互の関連について

ここでは人生・健康観のうち相反する質問間       z

罰 4必 6。 8巳 1紹

の関連をみた。

1)人生・健康観(1)と(3)との関連ついて そう思う  (N=3劉 人生・健康観(1)は健康よりやりたいこと

に価値をおくもの,(3)は健康により価値を そらは思わない(N・87り おくものである。では,(1)と(3)との関連

は,どのようになっているのであろうか。       わからない 伴碧

①人生・健康観(1)から人生・健康観(3)を

(艸*)

みたもの。      [=1そう思う    翻わからない

図13は人生・健康観(1)から人生・健康        □そうは思わない

観(3)をみたもの(①),図14は逆に人生・

叉13人生・  (1)と(3)の 系

健康観(3)から人生・健康観(1)をみたも (太く短かく×害してまでも)

の(②)である。

人生・健康観(1)の方は「そう思う」が約

20%であったが,(3)のほうは「そう思う」が       (3;)

臼   22  42   6臼  8〔〕  1の3

8割強で多い(図1,5)。この8割以上の者が,

どれほど(1)の方で「そう思う」のか「そう そう思う(嗣352)

ではないのか」の関係をみる必要がでてくる。

①で関連が高いとすれば,②のほうでもその

そうは思わない(N=118

ようになるかである。

図13からわかるように,図1で「そう思う」

とする者の中には,かなりの割合で,図5の問 わからない(N=83)

いに対して論理的関連で「そうは思っていな

(艸穿)

〔コそう思う   謬翻わからない い」のである。       〔コそうは思わない

「やりたいことをヤル」「楽しくおもしろい

      叉14人生・健康観(3)と(1)の 系人生を・少しぐらい健康を害してもヤル」とい      (害してまでも×太く短かく)

ってい乍がら,図13から分かるように,その

中の約80%の者が「健康は大切にしなくては,害してはいかんぞ」といっているのである。これは 論理的には矛盾することになる。しかし,生身の人間は,人間の意識や態度などは,機械的決定論

的な論理性は持たない。これらはクロス分析によって明らかにされたものであるが,従来「単一」の

「分離独立」したデータで述べられることが少なくなかった。

健康を「目的」とするか「手段」とするかの調査結果でも「二義・両義的」であったと同じように,

ここでも「太く短く…」とは言ってい乍ら,「条件」「状況」「過程」において,「健康第一に…」と

考える意識・態度の傾向を認めなくてはならない。となると「単一」の調査の場合の問題性の認識

が必要であろう。確かに,信頼性,客観性,再現性に正確性の指標が係数として示されている。だ

が,「化学物質」レベルの現象や物理的現象の対象のようにはならないものがある。「還元化」が危 険なのだ。その一つが「人間」・「健康」の把握や「疲労」の測定である。「クロスの方法アプロー

(8)

128       茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学、芸術)43号(1994)

チ」が必要となるわけである。むろん,現実的にはそんな予算も時間や労力等の条件も整っていな

いことが多い。そこで「単一」のアプローチをして「結論」化してしまう。危険なことである。

②人生・健康観(3)から人生・健康観(1)をみたもの。

図14は①とは逆に人生・健康観(3)から人生・健康観(1)をみたものである。人生・健康観(3)

で「健康を害してまで…よくない」と回答したものは8割であった。そう回答した者が(1)で「健

康を害してまでやりたいことやったほうがよい」の回答に「そうは思わない」としたものは6割で,

おおよそ整合性はみられる。このようにみかたをかえるとまた異なった結果が得られる。

2)人生・健康観(4)と人生・健康観(5)との関連

①人生・健康観(4)から人生・健康観(5)をみたものが図15,②人生・健康観(5)から人生・

健康観(4)をみたものが図16である。

健康を生きていくための「手段」「条件」としている者の殆どが,健康を「手段」ではなく「目的」

としている関係が示されている。

逆に,健康を「目的」と考えている者の中,健康を必要な「条件」「手段」と考えている者がいる。

「目的ではない」と考えている者の中,健康を必要な「条件」「手段」ではないとする者の率も高い。

従来,日本人の場合,健康は「目的である」とする調査結果が示されてきたが,このようにクロス してみると,そのように単純ではないことがわかる。「条件」「状況」によって「目的」であったり

「手段」であったりする。単一的,固定的な認識のあり方が問われなくてはならない。目的から手段 へ,手段から目的へである。

,;ノ      へ.)

0  ど0  ⑰   60  8巳  1四      日  2②  4②  ら0  朗   10の

そ」偲う  個詑呵

そう思う  (N・98り

そ㍉思手二・ない(N・n4ゆ

そうは思わない伴姻

仁・からない 咽・1らウ }     わからない・糊

(・艸) (Ψ耐、

〔コそう思う    謬麟1わからない       [:コそう思う    鑛わからない

〔コそうは思わない       [:]そうは思わない

文15人生・ ・ (4)と(5)の .、         叉16 生・  (5)と(4)の ,、

(楽しい人生×がまんしても長生き)         (がまんしても長生き×楽しい人生〉

3)人生・健康観(2)と(6)との関連

①人生・健康観(2)から人生・健康観(6)をみたものが図17,②人生・健康観(6)から人生・健

康観(2)をみたものが図18である。

これらの人生・健康観に対して,その改善,変容を求めるとすれば,健康教育が必要となる。これ

らが健康生活行動・ライフスタイルに全く独立であるとすれば,その必要はなくなるが,データは 関連の事実を多く示している。LGreenらのモデルもそのことを示している。行動の変容を結果とす

る因果のモデルは多要因的であることはいうまでもない。PRECEDEモデルのPhase 4−5と6であ

(9)

る。最近のPROCEDEモデルにしてもHost以外のEnvironmental factorへの対応はHealth Education Componentsだけでは済まない。またimput→outcomeのような因果関係だけで成立するものではない。

「モノ」「ヒト」「コト」を動かすのは教育とかコミュニケーションだけではないからである。健康教 育をどのように考え,総合的活動として進めるか,は基本的問題として考えられなくてはならない。

o 、,、。 、、、、隔      , ・・ 4・ 団 8・論

そう思う 個5吻 そう思う 鯛42り 一三]

そメ1は署わない弊ゆ

そうは思わない(N・72)

わからない ・N・②

わからない 伴吻

い艸) 臼卍ド1

口そう思う   麗璽わからない      [:コそう思う    錘わからない

〔]そうは思わない      [:コそうは思わない

叉17人生・  (2)と(6)の .、         文18人生・  (6)と(2)の .、

(必要条件×健康は目的)       (健康は目標×必要条件)

3.年収と健康・人生観

最近の The Nations Health 1月号,1992年の会長のPresidentコラムでも Poverty is a PubHc Health Issue が強調されている。

経済の水準・状態と健康問題・水準とは関係が深いことは,これまでに多くの疫学的調査によって

究明されたものである。経済水準が低下すると健康状態が悪化し,健康行動や生活も悪くなるとい う関係で,これらは悪循環することである。また,悪疫の流行等により,健康状態が悪くなると労

働力,生産性の低下により,経済水準が悪くなるという関係である。

保健の科学や健康教育は医学ではないから「社会科学的事実・事象」と「健康」「疾病」との関連

についてもっと内容化し健康教育の内容の充実,発展を計らねばならない。このことは,高等教育

における保健は言うまでもないが,現実のそれらについてみると「論外」の状況にある。「医学」の

「解説」とか「カミくだき」と考えている研究者が多いのである。

これらは,単に高等教育の保健教育とか保健の科学のことを指すだけではない。中等教育,殊に高 校における健康教育の内容化が迫られる問題である。

1992年に,このことをプレジデントが持ち出すことは,どんな意味を持つのであろうか。

アメリカでは5人の子どもの中の1人が貧困の中で育っている。また,4人の中の1人は片親に育

てられている。だから,発育障害,乳幼児高死亡率,高疾病率,短い余命となってしまう。無力感

であり,絶望感である。将来への夢も希望もなくなると若い連中は現在の生の満足感を追求するこ

とになる。ドラッグにセックス・妊娠,自殺・他殺,酒害,タバコ等の問題に結びつく。経済的水

準が生活的条件や状況を低下させ,特に,そのような環境条件において育った子どもの生活行動に

は不健康で逸脱したものが多い,ということは,これらの子ども達に向かって,何ができるか,何

をしているか,であろう。

(10)

130       茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)43号(1994)

何をしているか,で最大の関心事は学校教育であり,しかも,健康教育である。全く野放しにして おくこと,と「介在」することの意味であり,有効性である。

低劣な経済水準を社会の体制や文化のシステムを放置して,単に金銭的支援をするとしたら,もっ とおかしな教育的生活的状況が出てくるし,また,そのように非現実的な資金源もない。とすると,

教育が,健康教育が,どこまでどれほど「デキルか」となる。そのような不良な条件の下でも,健

全に育つ子ども,たくましく育つ子どももいるのであるから,教育的意味は大きいわけである。

逸脱した行動とか異常な行動に走り,溺れるということは,行動の以前に意識の変化,悩み,不安,

価値感等の変化が先行している筈である。逸脱した意識,異常な態度,価値感の形成である。反社

会的な逸脱とか異常に至らずとも,日常的で私的な mbehavior に関わる意識や価値感は経済的な条 件とどのように関連しているのであろうか。

次にそれらをみてみよう。

1)年収と健康観・人生観

ここでは経済水準がその人の考え方に影響を及ぼすのではないかと考え,年収と人生・健康観の関 係をみてみた。

図19は年収と人生・健康観(1)(男)(人生太く短く)との関係である。年収による凸凹はある が,特定の傾向はみられない。

図20は年収と人生・健康観(2)(男)(健康は豊かな人生のための条件)との関係である。図の ように男性では 100万以下の者に「そうは思わない」がやや多いが,全体的には各収入層とも「そ う思う」が圧倒的に多い。

2 2⑦ 42 6② 団 1晶     臼 、臼 4㊥ 6。 臼② 1蘭

ぐ1②②万(N=45) く1叩万(N=46)

190−25図(N=125) 1日②一250(Nニ132)

25②一5②②(N=34巳) 25⑭一5吻(N=346)

5臼2−800(N=193) 5⑭9−8②②(N=2臼D

>8②臼  (N;66) >80㊥  (N=89}

9

いり ㌧ 翫冷}

[コそう思う    謬醤1わからない      ⊂コそう思う    醗わからない

[コそうは思わない       [::]そうは思わない

文19  と人生・   ()      文20  と人生・  (2)()

(太く短く)       (必要条件)

図21は年収と人生・健康観(3)(女)(健康を害してまでも)の関係をみたものである。年収 500万円以上の者に「そう思う」がやや多いようであるが,ここでもはっきりした傾向はみられない。

年収と人生・健康観(4)(身体を害しても楽しい人生),年収と人生・健康観(5)(少々がまんし

ても健康で長生き)でも特定の傾向はみられなかった。ただ,女性で年収800万以上のものは「そ

う思う」が高率であった。また,人生・健康観(6)(健康は目的)でもやはり年収との関係はみら れなかった。

(11)

第1報でふれたように,経済水準と健康状態

@      z

2臼 4。 6臼 3。 1富

との関係については古くから指摘されていた

ことである。しかし,本調査の結果では,人  q臼砺(嗣68}

生や健康に対する考え方自体は経済水準に影  !臼0.25自(N.176)

響されないといえるであろう。但し,この事

250−5四(N=83)

はわが国の比較的に高い経済水準の枠の中で

の関係である。       5臼②一80。(N・41)

>8日o  (N=15)

4健康観と行動・生活 1:桝・

このように「安定化」しない「変動的」で       [コそう思う  灘わからない

      〔コそうは思わない

u矛盾」した健康観なり,健康観に関わる人生

観は,次の段階では現実の「行動」「生活」に 叉21  と人生・   ㈲()

どのように関与しているのであろうか。 (害してまでも)

そのように曖昧で,いい加減な健康観を

持っている者は,それだけの「生き方」を現実の生活の場で,家族や,地域社会,職場の中で,行

っているのであろうか,それとも,「行動」の方も「いい加減」で「曖昧」であり,あまり「人生観」

とか「健康観」に縛られない「浮遊」「変動」する行動生活をしているのであろうか。

「太く短く,楽しく生きればよい」「少しぐらい身体をこわしてもやるんだ」といった考え方を示

した者は,どのような保健や医療等に関する行動をとっているのであろか。少しでも健康状態が悪

くなった時にどのような行動,生活をしているのであろうか。

また,逆に「できるだけ,無理しないで,健康で長生きすること」「そのためには楽しみは少しぐ

らい我慢した方がよい」等とする者は,どのような生活行動をとっているのであろうか。

健康観,人生観と行動,生活との関係であ

る。

次にこれらについてみよう。

1)健康観と運動

人生・健康観が「運動」の程度にどれほど関       の

2。 4。 団 働 1鍵 係しているかをみてみた。

そのうち,運動の程度を当人の「感じ」でみ  そう思う (隅95)

たのが,図22,23である。「十分運動」して

いる者についてみると,男性の人生・健康観  そうは署わないfN。77)

(3)で「そうは思わない」の者にやや多く,人 生・健康観(4)の「そう思う」にやや多い。

わからない  叱N=3D

しかし,その差はわずかである。なお,図22 ナ示した項目以外ではさらに差はみられない。

      (榊、[=コ十分運動  騒■大いに不足

       〔コ少し運動不足盟何とも言えない

氓ノ,運動の頻度を実際どのくらい運動し

ているかでみてみた。人生・健康観のほとん

文22人生・ ・ ㈲と運 ゜度

どの項目で運動頻度との関連はみられなかっ (害してまでも)

(12)

132       茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)43号(1994)

た。ただ,男性の人生・健康観(5)(健康で

長いき)で「そう思う」の者に「ほとんど毎

。 ・…  6・ 羽 ・塑

日」・「週に3・4回」運動すると回答した者が 1        そう思う  障dら麟

スくなっている(図23)。 郷多髪

これらはHeakh Promotionや健康教育に結

びつけてどのように考えたらよいのであろう そうは思わな1・畔2⑭ 霧〃多多

か。大学保健の教科書は1993年の現在でも運

動刺激・要因と身体との関連・反応・結果が わからない ,N。12④    /〃イz/乞z〃:

薄ワ・勿聯

運動生理学的に説明されている。しかし,そ

(卓、

の運動生理学的運動は,現実の生活の中では,        [コほとんど毎日 耀月1・2回

[コ週3・4回   囮気が向いた時 なかなか励行されないことが少なくない。こ        騙圏週ユ・2回  睡翻ほとんどなし

のデータの示すように主体の健康観やヘルス

文23人生・  (5)と運 ゜ ()

ビリーフ,知識等が関係するからであり,ま

(がまんしても長生き)

た,環境の要因・条件も関わるからである。そ

の目標達成には,どの要因がEnabling factorか

日 こ。 姻 ㎝ 細 1晶)

Reinforcing factorかを明らかにする必要があ

2)健康観と食事

図24は「人生・健康観(4)」と「食事回数そ殖聾仁なゆ肝吻

(女)」の関係を調べたものである。「そう思

う」とする者は「そう思わない」者に比べて拍か弦い 睡。り

1

「規則正しく3回」が少ない。 「牢)

「人生・健康観1」と「食事回数(男)」の関        〔コ規貝1正しく3回鰹翻抜くこともある

       口不規則あり3回盟その他係をみたものが図25である。図24と同様の

傾向で「そう思う」者が4割前後みられる。 文24人生・ ・ (4)と  口 ()

(楽しい人生)

1,。♪       軌,

0  2②  40  6の  泌  100       0  2②  4日  6日  8臼  玉巳口

そう思う  (嗣切 そう思う  幅5匂

そうは思わない(N・4吻

そうは思わない嗣絢

わからない (嗣49 わからない  (N=13φ

f**㌔

噸坤、

[コ規則正しく3回國抜くこともある        [:コ規則正しく3回團抜くこともある

[:コ不規則あり3回盟その他      〔コ不規則あり3回盟その他

叉25人生・健 観(1)と  ロ数()       叉26人生・健康観(5)と食 ロ数(女)

(太く短く)      (がまんしても長生き)

(13)

図26の「人生・健康観(5)」は上記2つとは逆の姿勢をみたものである。「そう思う」とするも

のが6割強みられた。

図27,28は「人生・健康観(1)」と「食事に対する考え方」について示したものであるが男女共 同じ様な傾向がみられるが男性の方に「そう思う」の割合が高くみられる。

(, )       {,。ノ 3   2日   4②   〔災〕   8図 1日口 0    と〔ヨ   4臼   6図   遡 10図

そう思う  (N・1⑫ そノo田:・  ダN・16の

::

そうは思わない(N・46ゆ そ㍉ぱ憩わ似姻・41@

わからない  (N=1①

い・・.、・1・。1画        1

(牢料)

;         い、、

〔コ好きなもの 盟その他       [コ好きなもの 羅その他

[:コ栄養安全   囮わからない      [=コ栄養安全  囮わからない

■■こだわらない       圖こだわらない

27 生・  ωと  の え (

28人生・  (1)と  の え ()

(太く短く) (太く短く)

図29は「人生・健康観(2)」との関連をみたものであるが「そう思う」とする人が「好きなもの やおいしいもの」よりも「栄養安全なもの」の害ll合が高い。逆に「そうは思わない」人は「好きな

もの」が高く,「栄養安全」が低くなっている。図30の「人生・健康観4」では「そう思う」,「そう

は思わない」人の食事の考え方が図29と全く逆になっている。

図31,32の「健康に気を配る…」という「人生・健康観(5)」との関連でも「そう思う」とする 人は「栄養安全」を考えた食生活の割合が男女共に高い。

く龍)       賎)

2②   4曾   6日   8Z  10② 0   20   40   63   樋 1②o

そろ思う  咽=694 そう思う  咽・1矧

ジi

そうは甲わないくN=7∂ そうは思わない伴57り

 ノi

C@,

わからない  伴3り

仁からない 倖祠

(*料)

(齢)

口好きなもの盟その他       口好きなもの羅その他 精h飯全 囮わからない      口栄飯全 囮わからない

cこだわらない       麟こだわらない

図29人生・健康観㈲と食 の え ( 図30人生・健康観㈲と食 の え ()

(害してまでも) (楽しい人生)

(14)

134       茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)43号(1994)

1、〕三)       し」

〔〕     21〕     4②     6唾〕     80     i〔〕〔〕

図   2臼   4図   6図   83   199

そう思う  (N・469 そう思う  (N・44⇒

ヨ・

そうは思わない伴2靭

そうは思わない(N・ユ働

わからない 個ゆ わからない (嗣鋤

髪」, ! ,

(榊呼}

卜料、

[コ好きなもの  羅その他       口好きなもの  羅その他

[:コ栄養安全   囮わからない       口栄養安全   匿]わからない

圃こだわらない      國臨こだわらない

図31人生・健康観(5)と食 の え ()     図32人生・健康観(5)と食 の え  (女)

(がまんしても長生き)       (がまんしても長生き)

3)健康観と飲酒      、

図33,34は「人生・健康観(4)」と飲酒回数の関連をみたものである。男性では「ほとんど毎日」

飲む者の割合が「そう思う」,「そうは思わない」の中で最も高くなっているが,やや「そう思う」の 割合が高い。女性では「ほとんど飲まない」「全く飲まない」が高率を占めている。

図35,36の「健康に気を配る…」という「人生・健康観(5)」との関連では,男性ではやはり「ほ とんど毎日」飲む割合が最も高いが,「そう思う」「そうは思わない」の比率はほとんど変わらない。

女性の傾向は図33,34と同じである。

全体的に男性はよくお酒を飲んでおり,「あまり気にしないで好きなように生きる」としても,「そ う思う」群と「そうでない」群との少ない。性別に関係なく,健康観と飲酒との関連は小さい。

1。)      1」聖

20  姻  ㎝  3臼  100        0  三〇  42  60  ε2  1b図

そう思う  (N・15⇒ 笏多:ジ押・剛1 撚笏髪多多多多多

そうは思わない(N・5鋤   ///

カ  :二〃 そうは甲、抄ないIN・564)  /:/!//

獺猛笏多〃多

わからない 睡7り 雛影募厩ない剛 形纏郷〃i諺

(料)

[:コほとんど毎日 羅ほとんど不飲       [=コほとんど毎Eヨ盟ほとんど不飲

[:コ週3〜4日  囮全く飲まない      口週3〜4日  囮全く飲まない

国国圏週1〜2日      圃週重〜2日

図33人生・健康観(4)と飲酒回数()         図34人生・健康観(4)と飲酒回数(女)

(楽しい人生)      (楽しい人生)

(15)

く,)

、。 6。 9。 隔 〔〕     2〔〕     4〔〕     6〔〕     8〔〕     1四

o 20         1

サう思ろ   図7麟 つ〃/ノ?V

そう甲う  咽・4畑

笏、%多ジ多多多

そ1は思才一ざい倖224) 彫%.

そ㍉ま思わない伴184) 撚携 勿〃

掴、らない  咽・圃 /. わからない 鯛調 笏髪拗雛多多多多

〔コ

kコ週3−4日

ョ翻週ユ〜2日

ほとんど毎日羅ほとんど不飲

@    囮全く飲まない

(弓)

       (ホ申}

mコほとんど毎日盟ほとんど不飲 k:コ週3〜4日  囮全く飲まない

。週1〜2日

図35人生・健康観(5)と 酒ロ数()      文36人生・健・観(5)と 酒回 (女)

@     (がまんしても長生き)      (がまんしても長生き)

4)健康観と喫煙       (。)

2     2②     4臼     ら6     ε臼     1慰0

「人生・健康観(3)」

は「現在吸っている」「過去に吸っていた」の  そう思う  (N.6初

両方合わせて「そう思う」では20%弱,「そ

㌔、

A

うは思わない」はほぼ2倍の約40%であった

そうは思わない(N・切

(図37)。

「健康を害してまでも…遊んだりするのは

よくない」と考える人は「喫煙」についてもそ  わからない ㈹5⑳

のような考えが反映されている。

      ゴ献唖、

mコ現在吸つている

「人生・健康観(4)」との関連を図38に,「人         〔コ過去吸っていた      幽吸ったことなし

生・健康観(1)」との関連を図39に示した。

男性とは異なり,女性は健康観と喫煙行動         文37人生・健康観㈲と 煙(女)       (害してまでも)

凱ノ 40   6⑭   8臼 1晶1 〔う     2〔〕     4邑     6〔〕    3〔∋    1腿

o  鐸「

そう思)  G判咽        … そう思う  個6り

1 1

そうは思わない伴5祠

そうは思わない(N=41Φ

わからない ・N・吻

わからない  (N=1窃

本**)

      (料)

綷サ在吸っている       [コ現在吸っている

[:コ過去吸っていた       〔:ヨ過去吸ってる疵

蟹璽璽吸ったことなし      圏吸ったことなし

文38人生・健・ ㈲と刀煙() 叉39人生・ 難(1)と刀煙()

(楽しい人生) (太く短かく)

(16)

136       茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)43号(1994)

との関連がはっきりしている。この関連は図38,39でもかなり著明である。飲酒の場合も女性の方

に僅かな関連がみられている。これらの性差と関連をどのようにみるかは単純でない。

5)健康観と健康診断

「人生・健康観(1)」と「健康診断受診の有無(女)」の関連をみたものが図40で「人生・健康観

(3)」との関連がが図41である。図40では「受けたことあり」とする人は「そう思う」の割合が「そ

うは思わない」よりも10%以上,低率である。図41では逆に「受けたことあり」の人は「そう思 う」が「そうは思わない」よりも20%ほど高率になっている。このように「人生・健康観」と「健

康診断受診有無」については高い関連度が認められる。

図42,43は男性について関連をみたものであるが,「人生・健康観(1),(3)」共に女性と同じ傾 向がみられた。

(弩)       (弩)

臼   2日  40  ら図  δ臼  1四      臼   2②  4臼  60  8②  ユ90

そう騨  個69 そう思う  (N・6句

そうは署わない伴4④ そうは思わない齢切

わからない 網⑲ わからない (N・5り

(ホ申) (電)

[コ受けたこと有り      〔:コ受けたこと有り

[::コ受けたこと無し       口受けたこと無し

図40人生・健 観(1)と健 診断受診の有無(女)      図41人生・健康観(3》と健康診 受診の有無(女)

(太く短かく)      (害してまでも)

・ 錫 ・・ 6② 羽 1鍵      臼 29 遍 函 、。 1晶)

そう思う  網蜘 そう思う  (N・7⑳

そうは思わない(N・46り そうは思わない(N・7つ i

わからない 個@

わからない (N・鋤

,.、     1       ,.,

[コ受けたこと有り       〔コ受けたこと有り

〔:]受けたこと無し       [:]受けたこと無し

図42人生・健康観(1)と健康診断受診の有無()    図43人生・健 観㈲と健 診断受診の有無()

(太く短かく)       (害してまでも)

(17)

5.治療入院の有無と健康観

図44,45は「人生・健康観(1),(3)」と「治療入院の有無」の関連をみたものである。「あり」

とする人は「人生・健康観(1)」では「そう思う」が「そうは思わない」に比べて低率であり,逆 に「人生・健康観(3)」では高率になっている。「健康診断受診の有無」と同様,かなり高い関連が 認められた。

すなわち,「健康診断…」「治療入院の有無」という,直接,健康状態を体験した人は「人生・健 康観」についても「健康」というものに対しても具体的態度・イメージを持っていると思われる。

。 2図 4。 。。 9。 1晶)   日 2② 4・ 6② 客2 1塩9

あり 姻=5乙4》

コ國あ一

なL ll{=477) なし(N=姻2)

(傘、 (噸廟}

口そう思う 灘肋らない     〔コそう思う 薩身・からない

kコそうは思わない      [:コそうは思わない

図44治 入院の  ()と人生・健康観(1}     図45治 入院の 無(女)と人生・健

(3)

(太く短かく)       (害してまでも)

6.健康観と健康状態,健康の自信,体力の自信 1)健康観と現在の健康状態(健康感)

人生・健康観と健康状態の間には,はっきりした関係はみられず,一般的には健康状態は人生観や

健康観によって影響を受ないと言える。しか

し,男性では人生・健康観(3)(害してまで

o   ε0   40   66   εo

1晶)

も)について「そう思う」に「健康」+「ど

       そう思う  ・・1。電r,

ソらかといえば健康」が多く,「そう思わない」

に「どちらかといえば不健康」が多い(図46)。

これには,いままで述べてきたような保健行 そうは思わない催勿

動の多少の違いが効いてきているのかもしれ

ない。しかし,「健康」と答えた者だけをみる       わからない (N・鋤

/多

と逆に「そうは思わない」の方が多くなって (.章)

いる。       口健 康     盟健康でねい

[:コどちらかといえ1耀棄 匹コその他

健康の自信についても健康状態と同様で,       薩どちらかといえば不鹸 男性の人生・健康観(3)で「そう思う」に「あ

まり自信なし」が多く,「そう思わない」に「自 叉46人生・  ㈲と   ,負()

信あり」が多い(図47)。これを逆の関係でみ (害してまでも)

(18)

138        茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)43号(1994)

偽ノ      (客)

臼  2臼  4日  6Z  8②  1②の      @   ε0  4日  6⑭  83  1㊥O

/   健康に目信  lr1=87)

そう思う  (N・695)

まあまあ自信(N二45∂

そうは思わない(N=77)

z   あまり目信無咽=1濁

そで

全〜自信なし くN=37・

わからない  (N=3D

何とも言えない(N=44)

      (・)

綷注Nに自信  羅全く自信なし 、り

口まあまあ自信囮何とも言えない     口そう思う 羅櫛らない鰯■あまり自信無       [コそうは思わない

叉47人生・健康観(3》と健・の 言()     叉48健 の 言と人生・健康(3)()

(害してまでも)       (害してまでも)

たのが図48である。「健康に自信」の者に「そうは思わない」がやや多い。これについて先ほどの 健康状態との関係もあわせて考えてみると,人生観や健康観が健康状態や健康の自信をつくるとい

うよりも,「健康」とか「健康への自信」が積極的に人生を楽しむという人生観を生むと考えた方が よいのではないだろうか。

2)健康観と体力の自信

ここでも明確な関係はみられなかった。その中で,女1生の人生・健康観(1)で「そう思う」に「体 力に自信」が多く,「そう思わない」に「あまり自信なし」が多い(図49)。また,男性の人生・健 康観(5)では「そう思う」に体力の「自信のない」者が多い(図50)。

。 .密 、。 ホ。 姻 、。。      。 と㊨ 4e 樋 9② 1旛

「一一一一一一一一      1

そう思う ・N・1叫hr薗

1

そうは思わない咽・4ゆ 劉 そ・は思わない矧

わからない ・N・⑱

笏/匝ない輔L/

(寧)

(・・*)

[コ自信あり  盟全く自信無       [コ自信あり  盟全く自信無

[:]まあまあ目信囮何とも言えない       〔コまあまあ自信〔囮何とも言えない

翻麟あまり自信無      懸闘あまり自信無

図49人生・健康観(1)と力の信      叉50人生・健康観(5)と の信()

(太く短かく)       (がまんしても長生き)

これを逆の関係からみたのが図51,52である。体力の自信も健康の場合と同様に,体力に自信が あれば「太く短く」,自信がなければ「健康で長生き」ということかもしれない。ただ,図51では

体力に「全く自信なし」の者にも「太く短く」が多い。

体力の自信と健康状態との関係は,第2報で述べたように,体力に「自信あり」の者は「健康であ

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