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情報化社會におけるプライバシーの保護

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(1)

金    鉄  甲(忠北大學校法科大學助教授)

1.はじめに      様な定義を下しているが,情報化社會に封する詳 しい考察は筆者の限界を越えることである。韓國 現代社會はいわゆる 情報化社會 (Inforrna一  の 情報化促進基本法 は 情報 を 自然人或 tion Society) 情報時代 (Information Age)  は法人が特定の目的のため光又は電磁的な方式で

と言われており,自動化,電子民主主義,電子政  庭理した符號・文字・音響及び映像などで表現し 府と言う言葉もよく言われる。情報・通信技術の  たあらゆる種類の資料若しくは知識 と定義し 獲達は革命それ自髄であり,全産業部門,全生活   (第2條第1號), 情報化 を 情報を生産・流通 領域に浸透して,時代攣革の主導的な役割を推當  或は活用し,社會各分野の活動を可能にするか又 している。情報化社會の波長は個人のみならず國  は数率化を圖ること と定義している(第2條第2 際社會においても経濟的・軍事的な優位を決める  號)。情報を見る観鮎として,代表的なものとし 國家の主要な要素と見なされ,情報技術の高度活   ては,情報理論的な観黒占,後期産業社會論的な観 用が先進國に向ける跳躍の踏み壼となっている。  黒占,政治経濟學的な観黒占を基げることができるが,

このような情報化社會の實現に掛ける期待が莫  これらの観黒占の綜合を通じて情報社會を次のよう 大であるにも關わらず我々はそれによる新しい問  に定義できる(韓國電算院,情報社會の概念定立 題黒占を獲見し,情報社會の具現よりもその問題の  及び1青報化推進方案に關する研究1996。8,pp.5一 解決黒占を探し出すのが重要であるのを悟るように  25参照)。

なった。      第一に情報社會は社會の外延的・内包的な振張 高度な先端情報技術の構築により各種の情報収  による複雑性と攣化による不確實性を克服するた 集・蓄積・使用が便利になって行政業務の迅速化,  めの情報需要が急速に増加し,これにより情報の 能率化が企てられ,時間節減,資源節約の敷果が  生産と流通が幾何級数的に増加するため,これら あったが,情報の猫占化・偏重化と不適切な使用  を収容するための新しい媒燈や情報技術が目まぐ で個人の人権が侵害され,深刻な不利益を獲生さ  るしく獲達・擾散する社會である。

せるなどの問題鮎が発生している。         第二に情報社會は情報財の高生産性と低費用性 本稿は 情報化社會 の實現過程で必然的に生   により社會的な慣値の総量が目立って増加し,そ じている個人の人権とプライバシー侵害の問題に  ごで占める情報の債値や比重が相封的に大きくな 焦鮎を合わせてそれに封する法制的な封磨策を検  る社會である。このような愛化により産業及び就 討することを目的とする。       業構造上の攣化が伴うし,窮極的に情報が土地,

労働,資本と言う産業社會の三つの生産要素を追       朝 P.情報化社會の概念と機能       い抜く一番重要な生産要素として登場するように

なる。

1.情報化社會の概念       第三に情報社會はこのような全面的な愛化にも

かかわらず社會的な債値の生産や分配をめぐる社

情報化社會の概念に封しては多くの學者達が多  會的な關係の性格は基本的に大きく攣化しないし,

(2)

逆に社會システムの統合と外延的・内包的な擾張  で濁立した権利として主張された(S.D. Warren により償値の配分及び再配分をめぐる國家間・階  &L.D, Brandeis, The right to privacy 4.

層間の葛藤や競争はむしろ深化される社會である。  Harvard Law Review(1890), p.193)。ここで プライバシーの権利は 一人にしておいてもらう 2.情報化社會の機能       権利 (the right to be let alone)と定義され,

主に消極的な権利として理解されてきた。このよ 情報化社會 に封する見方には肯定的な側面   うな見解は最近積極的な概念に援大され,プライ と否定的な側面が内在している。前者は情報化社   バシー権は 自分に關する情報を統制する個人の 會が登場する背景の不可避性を強調し情報革命の  権利 として解繹され,  個人,集團若しくは機 時期を新しい跳躍の踏み壼にすべきであり情報化  關が自分に關する情報をいつ,どのようにして,

社會を成功させるためにはコンピュータ技術の持  どれぐらい他人に流通させるかを自ら決める権利 績的な獲展と共にコンピュータと通信技術の結合  と言う所まで把握されている。以上のような概念 を通じて情報通信網の構築が必須的であると見る  は 一人になれる権利 と言う消極的な概念の役 ものであり,後者は情報化の肯定的な面を認定し  割より高度の情報社會が進んでいる現在の状況か ながらも機械文明の登達による人間疎外現象を克   ら見ると情報社會に適慮できるよう個人が情報の 服すべきであるのは勿論 情報化社會 への推進  流れをコントロール出来る権利を持つことにその 政策が國家の能率面に片寄りすぎる現象を止揚す  意義があると言えよう。

るべきであり情報の濁占や集中による個人の人権

とプライバシーをその侵害の脅威から保護しよう   (2)韓國の憲法上のプライバシー権の位相 とする見解である。       韓國の憲法は1987年改正憲法で初めて 全國民

はプライベートの秘密と自由を侵害されない 皿.基本権としてのプライバシー権        (第17條)と言う規定を新設した。憲法上の プ

ライベートの秘密と自由 という表現にもかかわ 1.プライバシー権の憲法的な艦系        らず英語で表記するプライバシー権という表現が

より一般化している。それはプライバシー権が消

(1)プライバシー権の概念      極的に プライベートの平穏を侵害されずプライ 本来privacyと言う用語は 人の目を避ける   ベートの秘密を勝手に公開されない権利からより を意味するラテン語のprivatueから由来した言  積極的に自分の情報を管理・コントロールできる 葉である。Webster僻典ではprivacyを1)プラ  権利を含む意味として理解されるべきである(韓 イベートに封して他人の目から離れている状態,  國の代表的な憲法學者である金哲沫(キムチョ

2)隙居する場所とか隙密な場所,3)他人から  ルス)教授は韓國の憲法上のプライベートの秘 濁立して私的な秘密が保障された雰園氣,4)他  密と自由は消極的な権利として理解すべきである 人に知られるのを忌む個人的なこと,5)私的な  と主張し,現在のような情報化社會で個人の尊嚴 即ち親戚のような親しい關係等を内包した言葉と  を保障するためには自分の情報をコントロールで 定義している。      きる権利を必修的なものとして認めるべきである プライバシー保護,プライベート保護は從来刑  が,この情報に封する自己決定権は憲法第17條の 法上の名轡致損とか民法上の不法行爲責任の問題   プライベートの秘密と自由の規定ではなく,憲法 として理解されたが,憲法上のプライバシー権は  第10條の人間の尊嚴と債値・幸福追求権で保障さ 1890年アメリカのWarrenとBrandeisの論文  れているとして把握している(金哲沫,憲法學概

プライバシーの権利 (The right to privacy)  論,博英社,1999, pp.523−524)。

(3)

韓國の憲法學の理論書では 私生活自由権 ,  そして個人の事とか秘密はその人に固有なもので

(権寧星,憲法學原論,法文社,1998,pp.39&399),  あり,その侵害に封する保護を要求する権利は當 私生活領域の保護  (許螢,韓國憲法論,博英   然にその被害者に專属する鮎から見ると一身專囑 社,1999,p.357ff)等から住居の自由(第16條),  的な権利であり,プライバシー権は個人の精神的 私生活の秘密と自由(第17條),通信の自由(第   な苦痛を救濟することであるから法人には認めら 18條)等憲法上の個別的な基本権を論述している。  れず原則的には自然人のみがこの権利の主燈にな 韓國の代表的な憲法學者である権寧星教授は 憲   る。

法で明文で規定している一連の私生活に關する自

由と権利はその燈系が憲法第17條の私生活の秘密   2.情報の公開とプライバシー と自由の不可侵條項を基本條項乃至目的條項とし,

第16條の住居の不可侵,第14條の居住・移韓の自   (1)知る権利と情報公開の意義及び必要性 由,第18條の通信の不可侵等をその實現手段條項     消費情報の洪水 , 管理情報の貧困 と言 としている と把握している(権寧星,前掲書,  われる情報社會に封する否定的なイメージの克服 pp.398−399)。      が切實な今,全國民は正確で,公正で信頼できる 古典的な住居の自由は私生活領域を主に 空間  情報に封して知る権利を持つし,それに封する保 的 に保護するためのものであり,私生活の秘密  護を求められる。知る権利(right to know)と と自由は通信の自由と共に國民の私生活領域を   は 個人の自己實現を出来るようにする個人的で

内容的 に保護して個性伸張のためには必ず必   同時に政治的な意思形成の前提となり政治過程へ 要な 自分だけの領域 を形成して守って行ける  の参加のためには必須不可鉄の権利で一般的に接

ようにする重要な私生活保護の機能を持つ(許螢,  近できる情報源から妨げられなく見る,聞く,護 前掲書,pp.361−362.)。特に私生活の秘密と自由  む國民の自由と権利 を言う。このような國民の 及び通信の自由は現代的な科學技術の登達と直接  知る権利は人間の人格の形成のための要件であり,

的に關連する基本権である鮎から共通的な問題鮎   國民の個人個人の自己實現が出来るような個人的 を有している。      な権利として韓國の憲法も明らかにしている人間 の尊嚴性と債値,幸福追求権の必須的な内容にな

(3)プライバシー権の特質      る。韓國の憲法裁判所では知る権利の憲法的な根 アメリカではプライバシー権は判例法上認めら  擦を憲法第10條(人間の尊嚴と債値・幸福追求権)

れているし,幸福追求権にその根擦を置いている。  と第21條(表現の自由)を基げながら憲法第21條 ドイッでは一般的な人格権の中にプライバシーの   をより強く主張している(憲裁決1991.5.13宣 権利が含まれていると考えられており,判例も人  告,90憲(マ)133.)。從って國家や企業等の國

間の尊嚴性を核心とする人格権乃至個性伸張の自  民に封する情報公開は國民の知る権利を確保する 由の一つの内容として私生活の秘密を保護してい  ことにより基本権の實現を保障するという黙で一 る(BVerfGE 34,238)。日本でもこの権利が幸  層その必要性を感じる。

福追求権の一つの内容として主張されている。

プライバシー権を猫自的な基本椹と認定してい   (2)知る権利とプライバシー権との關係

る(第17條)韓國でもこの権利が私的な事項の侵   今まで主に國家に封する情報請求権的な面が強

害のために受けた精神的な苦痛を救濟しようとす  調されてきた知る権利が,個人の私生活の領域ま

る保護法益であり,法益の中心は人格権の一つで  でその権利を主張出来るかという問題で,知る権

あると言える鮎から人間の尊嚴性と不可分性が結  利とプライバシー権との衝突に接する。個人の私

ばれている権利と言う鮎には異論があり得ない。  生活の権利は尊重されるべきであるというのがプ

(4)

ライバシー権であるから知る権利の絶封的な主張  このうち個人情報は個人のプライバシーの保護が はその限界が存在するのである。        中心である。今日コンピューターの普及が振大さ れるにつれて,各種の資料が電算化を通じてデー

(3)プライバシー保護と情報公開との關連性   タベースで保存されると同時に,これら情報の商 情報化社會ではプライバシー保護という面で,  品化現象が増えてきた。それにつれて個人情報の 積極的なプライバシー権と情報公開とは相封立す  収集及び庭理と利用の過程で様々な形態の齪用の る傾向がある。知る権利を通じた情報公開制度の  危険が生じ,このために個人のプライバシーの侵 定立は行政秘密主義を打破する法的な装置である  害など,深刻な問題が獲生している。したがって ことから 政策實名制 とも言われるが,情報公    情報の収集,加工,保存,検索,送信,受信の 開には反射的にプライバシーを侵害する危瞼性が  中で情報の殿損,愛造,流出などを防止するため 内在するからである。個人に關する情報公開は一  の管理的技術的手段(情報保護システム)を講究 種の暴露に當たるからプライバシーと情報公開は  すること (情報化促進基本法第2條第4號の 情 お互いに矛盾・衝突することもあるが技術的な次  報保護 の定義)が必要になった。

元での適切な方法摸索は時によって和合を誘導す   從来個人に關する情報は,主に公共機關や言論 る。例えば,國家とか私的な企業が個人に關する  機關などだけが収集管理できたが,情報化社會の ある情報を大量収集・大量蓄積するとしてもその  進展によって財閥企業など,私的機關もこれらの 収集方法(個人の同意とか通知),内容(利用目  機關と同じく膨大な情報を収集管理することが出 的に必要な範園など),目的の明確化と安全保護,  きるようになった。このために各國の個人情報保 公開への個人参加,責任などを規制するところま  護法制は私的機關の個人情報庭理に關する規律ま でプライバシー権の領域を廣げるならば,結局そ  で統合的に管理する法制度を取っている場合が多 れは情報公開とプライバシー権の同じ目的を表す  いが,韓國の法制は公共機關に限定している。こ ことになる。情報の集中化・濁占化の危険可能性  のために私的機關による個人情報に關する規律を がある現代社會に置いては個人情報の自己管理や   より燈系化できる法制の定立が必要である。

コントロールが1青報流通社會の根幹をなし,個人

の尊嚴性と償値という理念に基づく民主社會にお  2.公共部門におけるプライバシーの保護法制 けるプライバシーの保護は情報公開制度と關連し

て國民の知る権利と共に知らせない権利との合理   (1)概 説

的な調整が必要であろう。      今日個人情報を有している情報システムは公共 機關の場合,行政自治部の住民登録や自動車保有 IV.情報化に關連したプライバシーの保護法制   者資料をはじめ警察磨,國家情報院,國税磨,統

一韓國の場合を中心として       計磨などが膨大な量の個人情報を有している。

1996年10月14日,総務庭(現行政自治部)が輩行 1.個人情報の保護の必要性      本で出版した公共機關の個人情報保有現況によれ

ば,総4760個の公共機關で保有している345種,

情報化の時代には情報の公開や撞散が廣く成さ  1万720個の個人情報のファイルの目録を収録し

れると同時に情報の秘密の保護が重要な課題であ  ているという(この目録集は2年毎に修正増補版

るが,このような秘密の情報については國家秘密   を出している)。最近國情院,捜査機關での監聴

保護,個人情報保護及び行政上の情報公開の他に   の廣範園の實施が明らかになり,問題となってい

螢業の秘密(trade secret)保護など各分野の情  る。このような公共機關の保有している個人情報

報管理に關した法律の規制の検討が必要である。  が充分に管理されないで誤用,齪用されたり,不

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法流出になる場合には,個人のプライバシーは深   法律を準用できる立法的補完作業も必要だと考え 刻な打撃を受けるのは勿論である(アメリカで  る(成楽寅,「フランスの私生活保護法制」,情報 1989年My Sister SamというTVドラマに出演  の蒐集・管理と私生活保護,韓國公法學會,1989,

した女優であるRebecca Schaefferがファンに  p.132.)。

殺害されたが,犯人はCalifornia州の自動車登

録所(DMV)で彼女の住所を手に入れたと報道   2) 生存している個人に關する情報 に限る されている(USA TODAY, March 10,1992)。)。   本法では 生存している個人に關する情報 に 韓國では今まで政府が推進していた電子住民カー  限定している。死者と法人は除外されている。し

ド制度は個人のプライバシーの侵害と關連して多  かし死者に關しては生存している遺族の立場で保 くの論難があったが,結局,政府の與窯は電子住  護される鯨地があるという主張があり,法人には 民カード制を白紙化する代わりに,2000年3月ま  この権利が人間の尊嚴性に基づいているので否定 でに住民登録謹を交替する事にした。       しているが,嚴しく言えば,私生活保護の基本権

韓國では行政に封する信頼性を確保するという  の主禮性を否認しても自然人の私生活が,特に中 観鮎で 公共機關の個人情報保護に關する法律    小企業の場合,法人と繋がっているという黒占を考

(通常個人情報保護i法と稻する)を1994年1月に  慮し,法人を除外したことに封する批判的な見解 公布し,1995年1月から施行している。同法は  もある(成楽寅「自動化社會とプライバシーの保

公共機關のコンピュータによって庭理される個   護」,法制研究,通巻第1號,韓國法制研究院,

人情報の保護のためにその取り扱いに關して必要  1996,pp19−20)。

な事項を定めることにより公共業務の適切な遂行   韓國政府は個人事業者の場合,當該の事業に關 を図ると共に國民の権利と利益を保護することを  する情報は純粋な個人の情報と匠分しにくいとい 目的 として制定された(第1條)。        う鮎を考慮し個人に關する事項はこの法を適用し

ようとしている。ただ,法人・團髄の機關として

(2)  個人情報保護法 の特徴と問題鮎      の情報は除外している(総務庭,逐條解説個人情

①保護の封象になる 個人情報       報保護法,1994,p.32.)。

個人情報保護法では 生存している個人に    ②本法律の適用範園一公共機關に限定 關する情報として,當該の情報に含まれてい     本法はその名構からも分かるように,規制 る氏名,住民登録番號などの事項により,當    の封象である情報収集の庭理の機關を公共機 該の個人を識別できる情報(當該の情報だけ    關(本法で公共機關というのは「國家行政機 では特定の個人を認識できなくても,他の情    關・地方自治團髄,その他の公共團髄の中,

報と容易に結合し識別できるものを含む)     大統領令が決める機關を意味する(第2條第 と禰している(第2條第2號)。      1號)。)に限定している。即ち,公共機關で 1)  コンピュータにより庭理する個人情報     庭理している個人情報の保護を目的とし,私 に限る      的機關により庭理している個人情報は除外さ 個人情報保護法はコンピュータによって庭理す    れている。外國の立法例を見れば,フランス・

る個人情報に限定している。公共機關が庭理した    ドイツ・スウェーデン・イギリスなどの個

手書きファイルについてはこの法律の規律の外側    人情報保護法制では私的部門も一緒に規律し

にある。情報の自動化の社會で主に問題になるの    (これら國家も規制の差異は認めている),ア

がコンピュータで庭理する情報であるが,フラン    メリカはプライバシー法での公的部門のみを

スでのように一定の場合には公共機關の保有して    規律し,私的部門については公正信用報告書

いる個人情報(手書きファイル)についてもこの    法などを別に制定している。韓國で個人情報

(6)

保護法を制定する際,法の執行の實致性と私    り,他の機關に提供してはならない (第10 的部門の自律性の保障という側面で私的部門    條第1項)と規定し,個州青報の収集・保有・

を除外したとされているが,情報化の社會に    利用の原則を規定している。このような原則 なるにつれて金融情報,信用情報,螢働者の    にもかかわらず,個人情報のファイルが漏出 個人情報,讐療情報などのほか,遺傳子情報    されるか悪用される事例が増えている。情報 の利用も活発となり,私的部門でも個人情報    収集の方法に關しては明示的な規定はないが,

保護の必要性が高まっている。現實的にいく    法治主義と適法手続の原理に照らして不法・

つかの個別法による個人情報保護法制がある    脱法的な方法による情報の収集は禁止されな

、   が,現行の個人情報保護法で大統領令で決め     ければならない。情報社會で國家を通じた るようになっている公共機關の範園を最大限    市民の監視は何よりも情報の調査と収集を前 に擾大させる必要があるという主張が有力で    提とし,情報の調査は個人情報保護に關する ある(成楽寅,前掲論文(註.13),p.18。こ    出獲黒占だという認識の下で,個人の情報を保 こではフランスのように「公役務を管理して    護するためには,個人情報保護法の適用範園 いる私法上の法人」のような國家又は地方自    に情報の調査を當然含めなければならないと 治團燈が公益の任務を與える會社まで含ませ    いう聲も高い。(1990年改訂されたドイツの ることを主張している。)。      連邦情報保護法では情報の調査を關係者に関

③個人情報の収集・保有範園及び利用の制    する情報を獲i得することと規定し,偶然な獲 限       得や他の行動と結合した獲得は情報の調査と 本法は 公共機關の長は思想・信條など,    見ないで,ただ關係者を目標とする情報の獲 個人の基本的人権を顯著に侵害する恐れがあ    得だけを情報の調査と見ている)。そして個 る個人情報を収集してはいけない。ただし,    人の情報の利用及び他の機關に提供するため 情報の主艦の同意があるか他の法律に収集封    の要件の判断権を當該の公共機關の長に與え 象の個人情報が明示されている場合にはこの    ている点は問題があるという見解もある。

限りではない と規定し(第4條), 公共機    ④庭理情報についての閲覧・訂正請求権の 關は所管業務を遂行するために必要な範園の     認定

中でのみ個人情報のファイルを保有すること   1)本法は公共機關が保有している個人の情報 ができる と規定している(第5條)(ソウル    のうち,ファイルの形態で保有している情報 高等法院は過去の保安社(現在の機務司)の    即ち,・庭理情報についてのみ事前通報(第6 民間人の査察と關連して「保安社は軍事機密    條),個人の情報庭理の状況の公告(第7條),

と關連した事項だけ査察できるようになっ    個人の情報ファイル壼帳を作成(第8條)す ているにもかかわらず,軍と關係ない政治家・    るように規定し,この範園内でだけ個人に閲 教授・法曹・宗教家・言論人などを持績的に    覧・訂正請求権を認定し,その他の情報に關 査察したのは明白な憲法の違反行爲」と判示     しては安定性確保(第9條),秘密の維持の義

し,國家は慰籍料を支払えという判決を下し    務(第9條)など,外部の流出や攣造などを

たことがある(ソウル高法民事9部1996,8,    防止するための消極的な側面だけを規定して

20宣告))。      いるので,積極的な個人の情報統制権を認め

保有機關の長は他の法律により保有機關    ていない。したがって法の適用の上で差異の

の内部で利用するか保有機關外の者に提供す    ある庭理情報と個人の情報の匪分のためには

る場合を除外して,當該の個人情報のファイ    個人の情報のファイルの概念を明確にする必

ルの保有目的外の目的で庭理情報を利用した    要があるという指摘がある。

(7)

2)個人情報保護法によると關連がある個人は    侵害しているという指摘が多い。故に個人情 本人に關する庭理情報の閲覧を請求出来るし,    報を守るために急がなければならないのはこ 間違った情報に封しては訂正を要求できる。    のようなコンピュータとの連結を通じて自動 これに封する要求が受け入れられない場合は    的に情報を照會するのを統制する規定を備え 行政不服審査を請求できるようにしているが,   ることである。アメリカの自動呼出に關する 關連がある個人の権益保護次元から見るとフ    特別法やドイッのように個人情報保護法の中 ランスの情報保護法で規定しているように自    にこれに關する規定を用意する必要がある。

分に關する記録接近権及びこれに封する説明    即ち自動呼出を許容する場合には呼出手績き を聞く権利,間違った情報に封する修正権,    の事由と目的,情報受領人,傳えられる情報 補完権,削除権などを認めるなどの措置が必    の種類等に關して該當機關は書面にこれを記 要だと言う主張がある。なぜならば個人情報    録し,記録を情報委員會のような統制機關が 保護をより積極的に實現するためには個人に    監督できるよう規定しその内容を明文化する 閲覧権と訂正権を認めることだけでは足りず,   必要がある。

なぜ自身に關する情報を調査・庭理・利用し   2)國外への個人情報流通と關連して

たのか,誰に・どういうふうに傳達したのか     國際問情報の流れを普通越境情報流通 に關しても説明を聞く権利と間違った情報に    (Transborder Data Flow, TDF)と言う。

關して訂正する権利だけではなく削除権と補    最近強まっている市場開放歴力と外國の多國 完権が認められるべきであり,當該情報の内    籍企業らの國内市場の頚食方法が消費者顧客 容に關して國家機關と當該個人間に意見衝突     に封する直接的な誘入戦略に依存している傾 が獲生した時には當該個人の陳述内容が記録    向に照らしとTDF規制の必要性が論議され に添附されるようにする制度も準備する必要    ている。イギリス,フランス等の個人情報保 があるということである。情報主燈が自分に    護i法は個人情報保護法がない國家との問の個 關する情報の内容と流通をコントロールすべ    人情報のオン・ライン送受を禁止している。

きであるというのは私生活保護の積極的な概    韓國も巨視的な観鮎から制度的な装置を備え 念に照らし妥當な主張であると思う。       る努力が必要であると思う。

⑤個人情報保護法の他の問題鮎と改善策

1)自動呼出手績きと關連して      (3)  通信秘密保護法 上のプライバシー保護 1997年10月國政監査の時提出された資料に   本法は,通信及び封話の秘密と自由に封する制 よると警察電算網で用いられる照會用端末機  限はその封象を限定して嚴格な法的な手績を経由 は外務部が82壼,検察が72皇,安企部(現在   することに依って通信秘密を保護し,通信の自由 の國情院)が67壷,國防部が60壷等8ケ所の  を伸張することを目的として制定された(第1條)。

政府機關が284壼を設置して運用中であるご  本法は不法検閲による郵便物の内容と不法監聴に とが明らかになった。この機關等は1999年か   よる電氣通信内容は裁判若しくは懲戒手績上の讃 ら最近まで警察電算網を通じて1522萬鯨回に  擦として採用されないようにしている(第4條)。

わたって住民登録と犯罪経歴等の個人情報を  特にこの法律は犯罪捜査とか國家安保のための通

閲覧したことが表面化した。各機關の警察電   信制限措置(郵便物の検閲と電氣通信の監聴)に

算網を使うには利用目的を明示した文書で電  封しては嚴格な法的手績を要求している。犯罪捜

算照會を求めて,フロッピー等で結果を提供  査のための通信制限措置は一定の犯罪(刑法上の

されるのが原則であるが,はじめから警察が  一定の犯罪(内乱罪,外患罪等)),軍刑法の中の

端末機の設置を許容するのでは國民の人権を   一定の犯罪,國家保安法に規定されている犯罪,

(8)

軍事秘密保護法に規定されている犯罪,軍事施設   ことと監聴令状の獲付率(ソウル地方裁判所の獲 保護法に規定されている犯罪,痛藥法に規定され  付率は98年度に98.8%,捜査機關が緊急に監聴を ている犯罪,向精神性署藥品管理法に規定されて   してから令状を申請する緊急監聴の令状獲付率は いる犯罪,大麻管理法に規定されている犯罪,特   98年以後100%であって,裁判所の姿勢にも問題 定犯罪加重庭罰等に關する法律に規定されている  があると指摘されている。)が高過ぎるという鮎 犯罪などである(第5條第1項第1一第10)。それ  を墨げることができる。これに關して法院からの

らの犯罪を計劃或は實行しているか,實行したと  令状無しで可能な 緊急監聴 時間(48時間)の 疑われる十分な理由があって他の方法ではその犯  短縮或はこの制度の慶止,監聰封象犯罪の縮小 罪の實行を阻んだり犯人を逮捕或は言登擦の収集が  (日本の場合は99年度に制定された 犯罪捜査の 難しい場合に限って許可出来るが,このような要  ための通信傍受に關する法律 では藥物,集團密 件が具備した場合に検事(軍検察官を含む)はそ  航,銃器,組織殺人の犯罪に限って監聰を認めて の制限措置を受ける通信當事者の双方若しくは一  いる。),監聴期間(最長6ケ月,國家安保目的は1 方の所在地若しくは所在地を管轄する地方法院或  年)の短縮,携帯電話の通話内課の照會,E一メー は支院(普通軍事法院を含む)の許可を受けるよ  ル閲覧に封する嚴格な規制,被疑者の嫌疑を立謹 うにしている。そして通信制限期間も3ケ月を超  する資料が監聴によったものが唯一の場合はこれ 過出来ないようしている。但し許可要件がある場   に封する謹擦能力否定等が通信秘密保護法等の關 合には3ケ月の範園の中で延長できるようにして  連法の改善方向として論議されるべき事項である いる(第5條一第6條)。      と思う。

一方,大統領令が定める情報捜査機關長は國家

安全保障に封する危害を防止するために,これに  3.私的部門におけるプライバシーの保護法制 關する情報収集が何より必要な時には一・定の要件

の下で通信制限措置ができるようにしている。即   (1)概説

ち通信の一方或は双方當事者が内國人である時は   前述した個人情報保護法はその適用封象を公共 どんな場合にも高等法院の首席部長判事の許可を  機關に局限させ,適用除外機關,即ち民間機關に 受けなければならないし,大韓民國に敵封する國  關連した個人情報保護問題は,個人情報の保護の 家,反國家活動の嫌疑がある外國の機關・團髄と  ための措置の講究と所管の中央行政機關長の意見 外國人,大韓民國の統治権が事實上及ばない韓半  提示と勧告だけを規定することによって(第22條),

島内の集團とか外國に所在するその傘下團髄の構  實質的に自主規制に任せている。したがって私的

成員の通信の場合は大統領の承認を受けなければ  機關による個人情報の不法な収集・庭理などに多

ならない。通信制限期間は6ケ月を超過出来ない  くの問題鮎が指摘されている。1994年に獲生した

のが原則であるが,要件が存績する場合に高等法  「至尊派殺人事件」では,犯人たちはソウルのH

院の首席部長判事の許可若しくは大統領の承認を  百貨店の職員によって漏出された信用カードの使

受け,6ケ月の範園でその期間を延長出来る(第7  用情報を利用し百貨店の顧客の中の一人を殺害し

條)。      たことがあり,その他にも行政電算網・同窓會名

このような通信秘密保護法の例外的な通信制限  簿・信用カード業者たちが保有・庭理している個

措置に封しては 監聴制限法 ではなく 監聴許  人情報が弘報物代行業者に流出した事例,収集が

容法 という酷評もあるがその理由は何よりも監  禁止されている個人情報が通信販費業の通信販責

聴要件とか封象犯罪がアメリカとか日本等の國と  に利用されている事例,全國的に敷百個にいたっ

比べて廣すぎて,曖昧であり,國家安保關連のあ  ている個人情報保護專門流通業者及びブローカー

る情報の収集の目的は恣意的になる可能性が高い  の個人情報の販費行爲が登畳した事例,個人情報

(9)

の取扱者が個人情報を密かに責り出した事例など  報の主髄の保護(第5章)などで個人情報保護の が登生している。そして通信の秘密の保護問題も,  ための規定を定めている。特に第15條で「①國 今まで公的な部門での統制が主に論議されてきた  家の安保及び機密に關する事項,②企業の螢業 が,1992年の大統領選墨時の所謂「草原河豚店事  上秘密に關する事項,③個人の政治的思想,宗 件」で明らかになったように私的部門による通信  教的信念,その他の信用情報と關係のない私生活 の秘密の侵害問題も懸案になっている。      に關する情報④確實な個人情報⑤他の法律

民間部門に適用する一般的法律は存在せず,信   によって収集が禁止された情報,⑥その他の 用機關の個人情報保護に關する規定を決めた法律   「大統領令が定める情報」については収集・調査 として「信用情報の利用及び保護に關する法律」   自膿を禁じ,第27條で信用情報の關係者は「業務 があり,個人の金融情報を保護するために「金融  上知りえた他人の信用情報及び私生活など,個人 實名取引及び秘密の保障に關する法律」(この法  的な秘密を業務の目的外で漏泄又利用してはなら 律の制定で「金融實名取引及び秘密の保障に關す   ない」と明示している。

る財政経濟命令」は慶止された)があり,この他    しかし本法は私的部門での個人情報保護一般に に私的部門による個人情報保護は個別法に散登的   關したたものではなく,信用情報業という特殊業 に現われている(民間の部門での個人情報保護規   務部門に限られた範園内で登生する私生活の秘密 定がある法律には「情報化促進基本法」(第14條,  保護にあるという鮎で私的部門での私生活の保護 第16條),「住民登録法」,「電氣通信事業法」(第   という観黒占からみれば,かなり挾い領域の私生活 33條),「信用カード業法」(第14條),「電磁署名  の保護に關した法律という限界があり,また,信 法」(第24條),「電子取引基本法(第3章)などが  用情報についてのより嚴しい管理の措置が必要で ある。)。一方,政府は「電算網の普及及び普及の  あるという見解がある。

損張と利用の促進に關する法律」を「情報通信網

の利用の促進と保護に關する法律」に愛更し,    (3) 「情報通信網の利用の促進と保護iに關する 1980年OECD個人情報ガイドラインの原則によ    法律」

る個人情報保護の條項を新設している(第4章)。   本法は情報通信網の利用を促し,安定的な管理・

その他刑法(第184條),聲療保険法(第71條の3,  運螢を手助け,情報通信サービスを利用している 第75條),讃券取引法(第5條,第208條),信用カー   者の個人情報を保護し,情報社會の基盤を造成す ド業法(第14條,第25條)などでも秘密を漏らし  ることによって,國民の生活の向上と公共福利の た場合,庭罰の規定を定めている。        増進に寄與することを目的としている(第1條)。

一       本法は個人情報保護の條項の適用封象を「情報通

(2) 「信用情報の利用及び保護に關する法律」  信サービスの提供者」( 情報通信サービス提供 本法の目的は信用の情報の誤用及び濫用を防止  者 とは電氣通信事業法第2條第1の規定による し,國民のプライバシーの保護及び信用の秩序を  電氣通信事業者と電氣通信事業者の電氣通信役務 確立することにある。信用情報というのは「金融  を用いて情報を提供したり情報の提供を媒介する 取引などの商取引において取引の相手に封する分  ものを意味する(第2條第3)。)として限定し,

別・信用度・信用取引能力などの判断のために,  情報の収集及び取り扱い,個人情報の利用及び提 必要とする情報として大統領令が定める情報を指  供の制限,利用者の権利などを規定している。即 す(第2條第1號)。信用情報機關としては信用情   ち,情報通信サービスの提供者が利用者の個人情 報業者と情報集中機關を取り上げることができる。  報を収集する時は,情報通信サービスの提供に必 本法では信用情報の収集・調査及び虞理(第3章),  要な最小限の情報を収集しなければならないし,

信用情報の流通・利用及び管理(第4章),信用情   當該の利用者に同意してもらうようにしており,

(10)

同意してもらおうとする場合には前もって個人情  見なければならないが,金融の情報が晴報庭理さ 報管理責任者の所属・氏名及び電話番號,その他   れている状況の下で金融の情報について秘密が保 の連絡先,個人情報の収集の目的及び利用目的,   障されない場合による副作用を最小化しようとす 利用者の権利及び行使方法,その他の個人情報保   る意味で秘密の保障も同時に規定しているのであ 護iのために必要な事項として大統領令が定める事   る。同法は第4條で 金融機關に從事している者 項などを利用者に知らせるか,情報通信サービス   は名義人(信託の場合は委託者又は受益者)の書 の約款に明示するようにしており,情報通信サー  面上の要求があるか,同意してもらわなければ,

ビスの提供者には収集された利用者の個人情報を   その金融の取引に關した内容についての情報又は 取り扱うにあたって,個人情報が紛失・盗難・漏  資料を他人に漏泄してはいけないし,だれでも金

出・攣造又は殿損されないように安全性の確保  融機關に從事している者に取引の情報の提供など に必要な技術的措置などを講究するように,義務  を要求してはいけない という規定を定めている。

條項を定めている(第16條)。そして情報通信サー  ただし,特定の場合(法第4條第1項第1號一第6號)

ビスの提供者は利用者の個人情報を前もって告知   に使用目的に必要な最小限の範園内で取引の情報 又は明示した範園を越えて利用するか第3者に提  を提供するかその提供を要求する場合は例外を認 供しようとする時は,前もって當該の利用者の同  めている(第4條但書)。

意を求めるようにし,利用者の同意があるか他の   同法は秘密の保障の封象になる情報を 金融の 法律に規定のある場合を除き,提供してもらった  取引の内容についての情報又は資料 ( 取引の 目的外の用途で利用したり第3者に提供できない  情報 という)と規定しているが, 金融實名の ようにしており,職務上知りえた個人情報を他人  取引及び秘密の保障に關する法律施行令 は,第 に漏泄したり提供できないようにしている(第17  6條で取引の情報の範園を 特定人の金融の取引 條)。一方,利用者には,いつでも同意を撤回す  の事實と金融機關の保有している金融の取引に關

ることができ,個人情報について閲覧を要求する  する記録の原本・爲本及びその記録から分かるよ ことができ,個人情報に誤謬のある場合はその訂   うになったものを指す。ただし,金融の取引の事 正を要求できる権利を認めており,利用者の閲覧・  實を含めた金融の取引の内容が誰のものであるか 訂正の請求のある場合には情報通信サービスの提  が分からないもの(當該の取引の情報などだけで 供者は直ちに必要な措置を取らなければならない  その取引者が分からなくても他の取引の情報など し,誤謬を訂正するまでは當該の個人情報を利用  と結合してその取引者が分かるものは除外)を除 できないようにしている(第18條)。収集した個  外する と規定し,金融の取引の内容だけではな 人情報を収集の目的外に利用したり,第3者に流   く,金融の取引の事實の有無まで秘密の範疇に入 出する場合は,1年以下の懲役又は1千萬ウォン以  れている。こういう場合,検察,國税磨など,司 下の罰金を梯うようにしている(第30條)。     法當局は原則的に犯罪嫌疑者がどの金融機關と取 引をしているかさえも該當の金融機關で確認でき

(4)  金融實名の取引及び秘密保障に關する法  なくなる。したがって不法資金のすり替え行爲な

律・       ど,知能的な経濟犯罪の捜査が事實上不可能にな

同法は 實名による金融の取引を實施し,そ  るという批判がある。このように同命令は秘密の

の秘密を保障し金融の取引を正常化させることに  保障に重鮎をおく結果となったが,現實的に銀行

よって,経濟の安定を實現し,國民経濟の健全な  當局は顧客の金融の取引の内容によって信用カー

獲展を手助けすることを目的 にしている(第1  ドを獲行する事實を考慮すれば秘密の保障の實敷

條)。同法の主な目的は経濟正義の實践の次元で  性には疑問が残る。又,金融實名制の實施と金融

金融の取引制を定着させようとすることにあると  の取引の秘密の保障という目的を一つの法で統合

(11)

的に規制するのは問題があるという指摘がある。  下の懲役若しくは1千萬ウォン以下の罰金に庭す 即ち金融の取引の秘密の保障は経濟的な権利の側  るようにしている(第14條の2)。同罪は人の性的 面よりは私生活の秘密と自由の保障という意味と  な慾望を感じさせたり満足させる目的を必ずしも

して理解しなければならないので,金融の秘密の  必要とする犯罪(目的犯)ではなく,撮影封象で 保障はプライバシー保護という本來の目的に適合  ある他人の身髄が性的な慾望や差恥心を感じさせ

した法と制度の整備を通してこそ達成することが  られる部分さえあれば成立する。ひいては法人の できるという主張である(成楽寅,前掲論文(注   代表者,法人或は個人の代理人・使用人その他從 12),pp26−27)。      業員が法人若しくは個人の業務について隙しカメ ラ等を設置して撮影した場合にはその行爲者を庭

(5)通信秘密保護法      罰する他にその法人若しくは個人に封しても罰金 通信秘密保護法は私人からの電話脅迫とか封話   刑を課して庭罰できるようにして選任・監督の責 秘密侵害に封する規定を定めている。即ち,電話  任を問うている(第37條)。また隙しカメラを設 による暴言・脅迫・戯弄等から受信人を保護する   置して其の内容を録書した場合,其の録書テープ ため,電氣通信事業法の規定により電氣通信事業  は通常淫齪な物件乃至フィルムに該當することに 者は大統領令で定めるところに從って受信人の要  なるから淫書など頒布・製造罪として庭罰できる 求がある場合は送信人の電話番號を受信人に知ら  (刑法第243條,第244條)。但し,性暴力特別法上 せるようにして(第13條),受信人の私生活の平  のカメラ等を利用する撮影罪の場合は撮影までの 穏を保障し,誰であっても公開されてない他人間  行爲を庭罰の封象としているので撮影ではなく,

の封話を録音したり,電子装置や機械的な手段を  CCTVを利用して視聴する行爲は庭罰できない問 用いて聴取出来ないようにしている(第14條)。   題黒占があって 撮影 につづいて 視聴 を追加

する内容で補完することが必要である。

(6)隙しカメラによるプライバシー侵害の問題

科學技術の獲展によって超小型のカメラが開登・  V.むすび 普及され,被撮影者が全然分からない所にこれを

設置してCCTVを通じて視聴したり撮影する行爲   本稿では情報化の 明るい面 より 暗い面 が獲生し,撮影したテープ等が不法に流通されて  にフォーカスして,情報の自由な流通の否定的な いて個人のプライバシーの侵害が深刻な社會問題  結果と指摘される個人のプライバシー侵害を豫防 になっている。實例で,あるデパートがたとえ霜  できる法的な装置としての各種の保護法制の内容 盗犯行を摘獲してデパートの財産を守ろうとした  と問題黒占及び改善策を検討してみた。

目的であったとしてもトイレに監視用のカメラを   情報化が促進されながら個人情報によるプライ 設置してトイレを利用するお客を撮影した事件は  バシー侵害の態様はより多様化し,その侵害の深 大勢を驚かせた。從來隠しカメラを設置してこれ  刻性もやはり過去と比べてより悪くなるのが豫想 をCCTVで撮影したり録画する行爲自燈を庭罰す  される今の状況では情報共同髄社會における個人 る規定はなかった。しかし1998年12月28日 性暴  の情報保護は未来の新しい債値を定めることとい 力犯罪の庭罰及び被害者保護等に關する法律    う認識が必要である。國家機關の情報猫占の次に

(性暴力特別法と略構する)を改正してカメラな  大資本の情報濁占問題がますます現實化していて,

どを利用する撮影罪を新設して庭罰している。即  これを警戒する監視者の必要を否定できない。結

ちカメラほかこれと類似の機能を持つ機械装置を  論として 情報民主主義 を確保し,21世紀での

利用して性的な慾望或は差恥心を感じさせる他人  重要な人権としての 情報基本権 を改めて認識

の身髄を彼らの意思に反して撮影した者を5年以  しなければならないと思う。

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