• 検索結果がありません。

靖治 開発土木工学教室

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "靖治 開発土木工学教室"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

地方都市圏の成長過程に関する研究(第1報)

福岡県内の都市圏について

(昭和53年甜月31日 原稿受付)

開発土木工学教室(大学院)国広俊夫

九州電技開発㈱ 境  靖治

開発土木工学教室   佐々木 昭 士

The Studies on the Growth of the Regi◎nal Agglomeration(1st Report)

       On the Agglomeration in Fukuokaken

      by Toshio KUNIHIRO       Yasuji SAKAI       Sholi SASAKI

  丑has been r㏄◎解ized that transportation deveropment plays an lmportant role in accela・

rating the growth of the regioMl agglomeration. The plans for the public facilities can not

be drown up硫h◎磁cons輌derati◎n of也e agglomera由n。

  The results of the agglomeration in Fukuoka・ken are show as follows.

 1)The geographical location and distributions can be shown using the gravity model.

 2)In Fukuoka−Ken, the popular concentration has a tendency to apPear in the urban fringe,

therefore the distribution of the agglomeration expands into the rural area.

 3)The chara就eristics◎f the cit輌es, towns and viUages in Fukuoka−K題訂e analized by the multivariat¢analysis.

      わゆる地方都市圏は地形的制約が大きく,限ぎられた可  1.緒 言

      住地に離散的に集落が散在し,地方都市圏はこれらの集  交通手段の発達は,通勤通学のみならず生活圏・経済   合体とみなされる。したがって,これらの離散的集落の 圏などの飛躍的な拡大をもたらし,また,可能なものと   結合に対する独特な解析方法が必要であると考えられ

した。したがって,交通システムを始めとする公共サー   る。

・ビス施設の規模・配置計画,新規住宅地の開発および産     本報は,福岡県について各市町村を単位とし,都市圏 業基盤の整備などのための土地利用計画,その他都市計   への結合状況とそれらの市町村の成長と都市圏との関係 画には広域的な都市圏を考慮しなければならなくなって    を分析し,地方都市圏の成長過程解析法についての検討

きた。しかし,都市内の人口分布ならびにその動態に関   を行なったものである。

する数量的解析はみられるが,都市圏とくに地方都市圏

に関する研究は乏しいようである。    2・動モデノレはる都櫃モデノレ

 地方都市圏は,その地方における過去の歴史風土的な    地方都市圏の検討の手始めとして,輻湊した都市圏を 市町村問の結合も見られるが,最近わが国でもならびに   直感的に理解出来るような数量化モデルを検討した。

経済的要因による市町村相互の連結が強い傾向にある。     その結果,都市圏の地理的分布状況ならびに各都市圏 そこで数量的な解析の意義が増加しているとみなされ   と市町村との関係を示すモデルとして重カモデルを採用 る。一方,関東,関西,東海の3大都市圏に比較し。い   することにした。

(2)

30

次の式で表わされる相対的な値Gを定義した       ゾーンとした)について重力モデルを適用した結果から        等値線を求め第1図ω〜⇔に示した。なお,計算にあたっ

α一?ソ     ては市町村役場間の距離を用・・,人・は各年次の国酬 ただしP泡市町村の人。(人)    査の結果を使用した・

    蘂市町村からi市町村への絶対8巨離(k。) いずれの図からも明らかなように綱県は北九州・福       岡両市を中核都市とする都市圏が北部を大きく2分し,

    1(:定数(今回は1とした。)

       中部にあたる筑豊地区に飯塚,田川両市,西南部に久留 福岡県内107の市町村(北九州,福岡両市は区を1   米,柳川両市などが中心となった都市圏を構成している

北九州      10

 300

†00

50

(l      c

(イ)昭和50年(単位人2/km)       (ロ)昭和45年

10 10

300/       20       

300

      100

100       50

(ハ) 昭和40年       (二) 昭和35年

第1図 重力モデル

(3)

 北九州都市圏は,北九州市の人口が昭和40年から停    けたことを示しているが・田川市の人口減少は継続して 滞し,その結果昭和35年から40年までは拡大している   いるが,都市圏としての形状を呈していない。

が,それ以後の拡張は余り見られなくなっている。昭和     大牟田市は,人口の減少が続き周辺市町村への影響力 45年から50年へは高度成長時代で北九州市周辺の市町    は小さいと言われているが・この計算では荒尾市(熊本 村の増加が見られた結果値は大きくなり拡大も少し見ら   県)の影響を含んでいないので都市圏としてこのモデル れる。       には現われなかった。

 福岡都市圏は,拡大の一途をたどり,とくに昭和45年    以上,都市の現状とこの重力モデルによって表示され から50年にかけては南部への拡大が顕著である。この   た都市圏の形状と比較検討したが・直観的に都市圏域を 計算資料には佐賀県の影響を考慮していないが,これを   明らかにし,定性的な都市圏を表示するモデルとして有 加えるとさらにその拡大が顕著で,鳥栖市(50730人昭   効であるとみなされる。

50国調)の影響は大きいと予想される。西鉄大牟田線沿    続いて,市町村の特性を示めすと考えられる要因につ 線の開発が目指しいと言われるが,この図でも明らかで   いてこの重力モデルを使って表わしてみた。その数例を ある。鳥栖市が考慮されれば久留米都市圏と切断された    次に示す。

線が連続し,久留米市も福岡都市圏に完全に包含された     まず,第2図に製造品出貨額について適用した結果を 形状となるとみなされる。久留米市から福岡市への通勤   示した。図のように北九州工業地帯が大きく現われ,福

も近年増加している。      岡市がこれに続いて大きい。北九州市との関連企業の存  久留米都市圏も2大都市圏に次ぐ広さと大きさを有    在する地域がほぼこの形状に近いと予測される。工業地

し,筑後地方の殼倉地帯への影響が予測される圏域を呈   帯の関連性を表示するモデルとして有効と考えられる。

している。      次に,年間商店販売額について適用した結果を第3図  飯塚都市圏は,炭坑閉山の続いた昭和35年から40年    に示した。福岡市の大きさが目立ち,北九州市が相対的 に一時縮小したが,昭和45年から50年にかなりの回復   に小さいことがよく現われている。久留米市が現われて を示した圏域を示している。これらについても飯塚市の   いないのは予想外でこれについては検討を要する。

人口減少の停止,種々の報告でも筑豊地方の中核都市と    なお,これらの販売額は卸売を含まない小売販売額で して影響力を高めていると報告されている。        ある。

01

10

0      500       50

 20

100

  〜・  .      10       1  1         1

罐  ◇〆ズ 〉     \∫ 由

         cざ       〜2   ジ

.ヘ

〉        \.ノ       )

第2図 製造品出貨額の重力モデル(昭和50年)     第3図 商店年間販売額の重力モデル(昭和50年)

(4)

32

 さらに・可住面積について適用した結果を第4図に示    第1表 調査資料        昭和50年度 した。もし,福岡県内で可住地に一様な人口密度で居住

した場合の人口に関する重力モデル表示はこのようにな る。したがって,第1図のωと福岡,北九州両市などに

人口が集中している状況が理解出来る。また,逆に人口    人 の場合に比較し,この第4図で大きい値になった地域は

殼倉地帯とみなされる。

       日  噛

      疏       50

第4図 可住面積の重カモデル         土

3.市町村の人口動態  3.1.市町村の現況

 都市圏を構成している市町村の現況を分析し,その結 果から都市圏の成長過程を考察するために次の第1表に

示す麹について検討を加えた。     生

 市町村の実状を示す要因は数限りないが,普遍性があ     活 り,比較的信頼性のある数値が得られる要因を検討する

ことにした。

 福岡県は,工業都市北九州市,商業ならびに中枢管理    境 都市福岡市の2政令都市を含み中堅都市さらに農山村ま

でわが国の市町村の多くの形態を有すると考えられ,人

口密度は全国平均の2.9倍ではあるが,人口成長率は表      △ 昭和48年度

のように全国平均に近い.     :1;1;1㌶

 前述の107市町村についてこの34項目と重力モデル による計算値を加えた35項目の各要因間の単相関係数

No. 項   目 単 位 平均値 0 人口の成長率

2,871

1

人      口

人 4.01 2

人 口 密 度

百人/㎞2 8.68

3 男  女  比

ホして男

女100人に 93.14

4 世 帯 人 員 人/世帯

3.40

5 平 均 年 令

35.23 6 15才未満の人口 23.38

7

65才以上の人口

8.22

8 事 業 所 数 数/千人

3.73 9

製造業出荷額 万円/人 82.69

10 製造業従業者数 人/百人

7.82

11 1次産業就業人口

10.08

12 2    〃 30.88

13 3    〃 58.53

14 商   店  数 数/百人

1.39

15 商店販売額 万円/人 34.97

16 世帯当り畳数 数/世帯

23.0

住 宅

17 持  家  率 戸/世帯

0.52

18 住宅床面積 m2/人

32,981

土 地 19 農地転用住宅 42.87

20

可 住 面 積

55.9

21 所  得  額△ 万円/人 84.58

経 済

22

歳      入 万円/人

10.90 23

市町村民税 万円/人 1,57

24

教  育  費* 万円/人

1.88 25

衛  生  費* 万円/人

1.16 26

自動車交付金 千円/人

1.85

27

電気・ガス税 千円/人

1.29

28

テレビ普及率

82.3

29

道路舗装率 35.67

30

上水道普及率 73.36

31 小 学 校 数○ 校/万人

1.71

(5)

      3;ゆ。

      −04● ・● 2  ●0       02●  0●■ .● 2  100       −00●  ●0■ ●41 ●06  1.OO

1.・カモザル    00      一⑲07 04● 052 03g ω●  00 2.人0      032 1・0      − ・00  ●2● 000・004 026 100

i:▲誼  §i§三㌻c埠。     曇《i…ii三i:§運認㌫1:1。。

li舗=  ㌫綴撮二C:零:㌫剛     溜器:1:㌫蒜認㍑器↑㍑:駕;::…

1:1:;註  Ol:31芸3,墨:−a::Cl㌫吉励   2°別 ・52 2 26293°3 323334

10.●集所叡     003 0 I qo7 −q25 −00● Q48 ω7 Ω● 0引  口0 8 .出喬■      004 0 8 卯6 −O 5 竜0⑨ 一㊥ ■ −a  00● ・●2● Ol 2  0●

2.四 /人OOO50 2 q21⑰1・002 QO2−q O OI.噸0●〔】●06●1ゆ0 13.砿杜人ロ比。07−q20−q20・ql,砲02q2gq 4。20砲002題7000100

、、.欲 人ロ比一〇,4q。3・。9・qo2−q。φ・q41一㊥03竜29・⇔400⑨03●04 Ol 2100

::二漂・砒:;1鵠謡;:一:1治;3諸;瓢吉c:㌫㌃:器ICI…

ii∴寮ぱ驚iii:曇…i曇劔§i:§i三i欝還曇i:翫曇i善二§i還緩?迦

i;議ニワ。転i㌔:§ii§i…i灘誤i§i』i§運⊇還:§諮二§鷹嶽1。。

iii設相 lii ii還』i還釜曇崖§i§i…i欝§三還§i lii欝三i買欝lii lii ii曇i  lii iii ii嶽§i;髪;撒1§i三iさi還鴛;1隠1 lii㌫曇義㍍ii w跳li ii灘;露:lli義器;爵iii{㍑…li誉i§:{驚㍑蓄§惣運…i欝§i llii iil鷲ll 32は 榊  ,36。5。C6日OI・q3卜q53−045−。12倒蜘。310 8☆ ・26059・刀。α39 093°5 °67°22 u25 3,.,ホ・曽胆 017。330390 4q21−062−q31−032−059−028021・09−0ρ804305402 0 70・14049°6 035」2|

,4.、、川   013。3、04903602,040q550090.5037−026−。⑪7。09α39・600130・7 川゜わ05 」° 053

       1   2   3   4   5   6   ア   8   9   |O  I1  12  ⑪3  14   5  16  17  18  19  20  2   〜2

を求め第2表に表わした。      多変量解析を行なうことにした。

 この表から,重力モデルは人口よりも人口密度との相     3.2.人口成長率の重回帰解析

関が高く,福岡県内は大都市周辺市町村の人口密度は大    前述の資料をもとに人口成長率の重回帰式を求めた。

都市同様に高いことを表わしている。       その結果は式(2)の通りである。

単相関の表から・都市部は個人所得力§

Oく・第3次産 。。一一。.。2。1−。.1。。、一。.。1。、一。.24。、−0.39。5 業の従業者が割合多い。しかも,所得が局いので市町村

      十〇.17κ6−0.06κ7十〇.Olκ8−0.06κ9−0.05κlo

民税の支払いは高いが,衛生費,道路舗装率,上水道普

      一〇.08κ11−0.09xl2一ト0.19κ13−0.52κ14−0.12κ15

及率などいずれも高く,さらに電気ガス税を多く支払っ

      十〇.18xl6−0.08κ17−0.02κ18十〇.08κ19−0.17κ20

ていることなどから生活水準が相対的に高いとみなされ

      一FO.32κ21十〇.11κ22−0.06κ23−0.05κ24−0.19κ25

る。

      −0.15κ26一ト1.29κ27ヨー0.01κ28−←0.04κ29−0.09κ30

以i鷲;繁鑓#…舗;鷲 一〇・−3・短  (2)

国の大都市集中の傾向と類似し,福岡県内にも過密,過     ただし,添字は第1表の資料番号で・変数はいずれも 疎両地方の特性が現われている。       正規化した値である。また・この式(2)における重相関係  小学校数は,都市部や人口増加地域では少なく,老人    数は0.857である。

の多い地域で多い,すなわち過疎地域では小規模な小学     この重回帰式(2)から人口成長率の高い市町村の要因を 校の多いことを示す。      挙げると次のようになる。

 次に住宅事1青から見ると,都市部では核家族化が進行    現在・人口・人口密度が比較的少なく・平均年齢は低 し,持家率は低く,住宅は狭いが,農地を住宅地に転用    く,老人は少ないが15歳未満の幼児の多い核家族化の し建築は多い。当然ながら人口成長率の高い市町村は建    多い市町村で,事業所は存在するが小規模で製造業,小 築も多い。       売商店は少なく3次産業に従事している者が多い。

 これらから都市化,過疎化などの人口動態を示す要因     住宅状況は,畳数は多いが,敷地が狭く・借家が比較 を網羅していると考えられ,以下これらの資料について   的多く,現在農地転用により住宅建設が盛んである。

(6)

34

 以上のように人口成長率の高い市町村はベッドタウン     第3表 因子寄与率 と呼ばれている市町村が考えられる。       因  子  さらに,これら人口成長率の高い市町村は,経済面か

らは個人所得,市町村歳入とも比較的恵まれているが,

生活環境は教育,衛生費とも比較的少なく,上水普及率,       3 小学校数の少ないことなどから必ずしも良いとは考えら       4 れない。      5  重力モデル値(No.32)の高いことを考えると,福岡県

の人口は都市圏周辺とくに第3次産業の多い福岡都市圏       8 に集中の傾向は高いとみなされる。       9

因  子 寄 与 率(%) 累積寄与率(%)

1 31.8 31.8

2

11.7 43.5

3

11.6 55.1

4

7.7 62.8

5

5.3 68.1

6

4.7 72.8

7

3.4 76.2

8

2.2 78.4

9

2.0 80.4

 4.地方都市圏の成長過程に伴う要因分析

       のと要因を多く選んだこととによる。

 主成分分析によって地方都市圏内外の地域特性を分析     今回はとくに寄与率の高い第3因子までを取り挙げて した。ゾーンは前述と同様な107市町村のゾーンを採用    検討を加えた。第4表に因子負荷量の大きい正負各々10 し,各ゾーンについて第1表の33要因を用いて行なっ   要因ずつを示した。

た。      第1因子の因子負荷量は,第4表のように正値として  まず,因子寄与率を求めて全体の変動を説明し得る因    は3次産業人口比,所得,人口密度などの都市の特性を 子の限界を検討し,第3表に示した。       示す要因が高く,逆に負値としては65歳以上,1次産業  表のように第9因子でも80.4%しか説明出来ない,こ   人口比,1世帯当り畳数,世帯人員,平均年齢,持家率 れは市町村の現況は多くの要因の複雑な重なりによるも   など農山村的傾向を示す要因が高い。したがって,第1

第4表 因子負荷量

第 1 因 子 第 2 因 子 第 3 因 子

要   因 因 子

演ラ量 要   因 因 子演ラ量 要   因 因 子演ラ量 3次産業人口比

梶@    得

s町村民税

l 口 密 度

ケ路舗装率

l     口 辮?ケ普及率 サ造品出貨額 q  生  費 磨@業 所 数

0.86 O.85 O.80 O.76 O.75 O.73 O.65 O.60 O.56 O.50

自動車交付税 ー  面  積

、  店  数

、店年間販売額 j  女  比 ャ  長  率

d気ガス税

サ造業従業者数 ウ  育  費 辮?ケ普及率

0.95 O.95 O.95 O.94 O.19 O.15 O.14 O.14 O.12 O.10

15 才 以 下

「 帯 人 員 ツ 住 面 積 P世帯当り畳数 掾@ 家  率

s町村民税

磨@業 所 数 P次産業人口比 j  女  比

d気ガス税

O.77 O.62 O.49 O.47 O.38 O.35 O.35 O.34 O.33 O.28

65 才 以 上 P次産業人口比 P世帯当り畳数

「 帯 人 員 ス 均 年 令 ャ 学 校 数 掾@ 家  率 P5 才 以 下

、店年間販売額 ゥ動車交付税

一〇.89

│0.85

│0.82

│0.73

│0.69

│0.69

│0.50

│0.22

│0.13

│0.00

事 業 所 数

d力モデル

ツ 住 面 積 ホ     入 掾@ 家  率 l 口 密 度 ス 均 年 令 U5才 以 上 l     口 梶@    得

一〇.24

│0.16

│0.14

│0.11

│0.10

│0.10

│0.08

│0.07

│0.05

│0.04

歳     入 ス 均 年 令 Q次産業人口比

辮?ケ普及率 ウ  育  費 q  生  費 ャ 学 校 数

d力モデル

R次産業人口比

、店年間販売額

一〇.74

│0.52

│0.48

│0.36

│0.30

│0.27

│0.12

│0.07

│0.07

│0.03

(7)

因子は都市化か,農山村的かを示す因子とみなされる。    の特性を示す要因が高い負荷量となった。逆に負値は,

 第2因子は,正値としては自動車交付税,住宅床面積,   歳入,2次産業人口比,3次産業人口比,上水道普及率,

商店数,商店年間販売額など小売店的特性の強い要因が    教育費などの都市傾向が高く,また老齢化を示す平均年 高い負荷量を示し,逆に負値としては事業所数,重力モ   齢も高いこれらをあわせて考えると過疎化傾向のある都 デル,人口密度など中核管理都市的傾向の強い要因が高    市を示している。

く,業務機能の高い都市とみなされる。      第1因子を縦軸に,第2因子を横軸にとって第5図に  第3因子で,正値が大きいのは15歳以下の人口,世帯    表わした。図中の数字は第5表のゾーン番号の市町村で 人員,可住面積,1世帯当り畳数,持家率など住宅地域    ある。

第1因子      、

17

26

99 12 25

49

  4445 2   第2因子

 1夢89  §5  35

12 P璋㌔・・

     66713156

㌶269蔓63

2474520

ge     32

,,悟   88

㌶・・

1   92

90  77   91

第5図 主成分分析(第1因子と第2因子)

(8)

36

 図から北九州,福岡両市の各区はいずれも都市的要素    第1因子は前図と同様に縦軸に,第3因子を横軸に が高く第1因子の高い値をとっている。博多区,中央区    とって第6図に表わした。図から方城町,山田市,川崎 は管理機能の高い都市を示している。小倉北区,門司区   町,赤池町など旧炭坑町と呼ばれた地域が都市の老齢化 飯塚市,大牟田市,久留米市はいずれも管理機能は高い。   を示し,人口減少が大きいことを予測することが出来る。

しかし,戸畑区は都市化は進んでいるが管理機能に乏し   ベッドタウンと呼ばれる市町村第3因子が正となってい いようである。福岡都市圏のベッドタウンは一般に都市    る。したがって,第3因子は人口増加を推定する指標と 化は進んでいるが,管理機能は乏しく現われている。    もみなされる。なお,北九州市の7区を見るとこの傾向  一般に県南の農山村は都市化が非常に低く図の第1因    はさらに明らかである。

子は負になっている。

第1因子

5

28

24

20

1 16

18

24

7

3

17

∂6

19

20

       22        49

       12]鼎お

       121・ よ8 6587       5° 1°668鞠

         フ 

       31  56

41

・46437・

526、:93偏429、8

      フ

    ー840 45  74   −2      2  24   6  第3因子          73   44

       58         2灸  100

      355515

      9799104

       ・7 三8、。36,,蓄ち49689

      艶・,2 1・3 98

34 75

    一16

 39   90

77    91

83      81    88

      85

80

93 101

    95  92

第6図 主成分分析(第1因子と第3因子)

(9)

第5表 福岡県内の市町村

ゾ番 ゾ番 ゾ番

都市名 τ 都市名

1

都市名

ン号 ン号 ン号

(北九州市)

38

新吉富村

75

嘉穂町

1

門司区

39

大平村

76

筑穂町

2 小倉北区

(田川郡) (朝倉郡)

3 小倉南区

40

赤池町

77

小石原村

4 戸畑区

41

方城町

78

宝珠山村

5 八幡東区

42

金田町

79

杷木町

6 八幡西区

43

糸田町

80

朝倉町

7

若松区

44

香原町

81

夜須町

45

大任町

82

三輪町

8 行橋市

46

川崎町

(浮羽郡)

9 豊前市

47

添田町

83

浮羽町

10 中間市

48

赤  村

84

吉井町

11 直方市

(遠賀郡) 85

田主丸町

12 田川市

49

芦屋町

(筑紫郡)

13

山田市

50

水巻町

86

那珂川町

14

飯塚市 51 遠賀町

87

大宰府町

15

甘木市

52

岡垣町

(三井郡)

(福岡市) (宗像郡) 88

大刀洗町

16 東  区

53

玄海町

89

北野町

17 博多区

54

宗像町

(八女郡)

18 中央区

55

津屋崎町

90

星野村

19

南  区

56

福間町 91 矢部村

20

西  区

(鞍手郡) 92

上陽町

57

鞍手町

93

黒木町

21 大野城市

58

宮田町

94

広川町

22

春日市

59

小竹町

95

立花町

23

筑紫野市

60

若宮町

(三潴郡)

24

小郡市

(粕屋郡) 96

三潴町

25

久留米市

61

古賀町

97

城島町

26

八女市

62

新宮町

98

大木町

27

筑後市

63

久山町

(山門郡)

28

大川市

64

篠栗町

99

三橋町

29

柳川市

65

粕屋町

100

瀬高町

30

大牟田市

66

須恵町

101

山川町

(京都郡) 67

志免町

102

大和町

31

苅田町

68

宇美町

(三池郡)

32

勝山町

(嘉穂郡) 103

高田町

33

豊津町

69

頴田町

(糸島郡)

34

犀川町

70

庄内町

104

前原町

(築上郡) 71

稲築町

105

志摩町

35

椎田町

72

穂波町

106

二丈町

36

築城町

73

桂川町

(宗像郡)

37

吉富町

74

確井町

107

大島村

5.結 言

都市名      地方都市圏の成長過程を研究する手始めとし,工業都 嘉穂町     市と地方中枢管理都市さらに過疎地域を含む福岡県につ 筑穂町   いて都市圏の状況とそれを構成する市町村について分析

(朝倉郡)    検討を加えた。その結果をまとめると次のようになる。

小石原村      (1)重力モデルは都市圏の分布状況などを表わすモデ 杷木町    ルとして有効とみなされる。

朝倉町    ②福岡県の人口は,大都市の周辺の市町村に集中す 夜須町   る傾向がある。すなわち,都市圏は拡大の傾向にある。

三輪町      (3)福岡県内の市町村の実態を多変量解析により分析 浮羽町     し・人口成長率は重回帰分析・市町村の特性は主要因分 吉井町    析で明らかにすることが出来た。

田主丸町      都市圏は複雑な市町村の現状の集積であるから,簡単

(筑紫郡)    に解析を行なうことが出来ない。さらに多くの都市圏に 大宰府町    ついて検討を加えたいと考えている。

大刀洗町      謝    辞       』

北野町    本研究遂行にあたり,開発土木工学教室渡辺義則講師   星野村     のご援助と交通工学研究室の諸氏からご協力をいただい 矢部村     た,ここに謝意を表する。

      参考文 献

広川町   1)浅田,境,佐々木:北九州地方の人口動態について,土木学会,

立花町    第32回年次講演会概要集,第4部,昭52,PP 139〜140,

(三潴郡)     2)福岡県統計協会:福岡県統計年鑑昭39〜49.

三潴町   3)北九州市:北九州市統計年鑑昭39〜51,

城島町   4)福岡市:福岡市統計書,昭51.

大木町   5)西日本新聞社:福岡県年鑑昭51.

(山門郡)    6)総理府統計局:国勢調査速報,昭50.

三橋町   7)総理府統計局:国勢調査報告福岡県・昭35・40・45・50.

瀬高町   8)総理府統計局:国勢調査報告従業地通学地・昭45・

山川町   9)総理府統計局:住民基本台帳人口移動報告・昭41〜50・

大和町   10)総理府統計局:事業所統計調査報告・昭5(L

(三池郡)     11)建設省都市局:大規模地方中核都市経済構造分析・昭48・

__      12)東洋経済新報社:地域経済総覧,昭52.

竺島郡) :1:‡麟㍊㌶灘誓:;;:;:

目IJ原町   15)福岡県:市町村民所得推計報告書,昭47.

志摩町   16)九州経済調査協会:昭和60年の九州経済昭51.

二丈町   17)朝日新聞社:民力,昭52.

(宗像郡)    18)九州経済調査協会:地方都市の機能集積と系列結合,昭52.

大島村   19)奥野忠「他:多変量解析法,日科技連,昭46.

         20)浅野長一郎:因子分析法通論,共立出版,昭46.

         21)西日本新聞社:北九州商圏調査,昭48,

参照

関連したドキュメント

【その他の意見】 ・安心して使用できる。

c 契約受電設備を減少される場合等で,1年を通じての最大需要電

c 契約受電設備を減少される場合等で,1年を通じての最大需要電

巣造りから雛が生まれるころの大事な時 期は、深い雪に被われて人が入っていけ

賠償請求が認められている︒ 強姦罪の改正をめぐる状況について顕著な変化はない︒

c 契約受電設備を減少される場合等で,1年を通じての最大需要電

神はこのように隠れておられるので、神は隠 れていると言わない宗教はどれも正しくな

c 契約受電設備を減少される場合等で,1年を通じての最大需要電