井深梶之助 訳 新約聖書 馬可傳 俗話
著者 鈴木 進
雑誌名 キリスト教研究所オケイジョナルペーパー
巻 18
ページ 1‑157
発行年 2021‑02‑16
URL http://hdl.handle.net/10723/00004100
井深 梶之助 訳 新約聖書 馬 可 傳 俗話
日本聖書協会 所蔵 明治学院大学キリスト教研究所 オ ケ イ ジ ョ ナ ル ペ ー パ ー
⓲
井深梶之助訳 新約聖書 馬 可 傳 俗話 鈴木 進 解説・ 編
鈴 木 進 解説・編
Meiji Gakuin University Institute for Christian Studies
明治学院大学キリスト教研究所
― 1 ―
ま え が き
初 め は 口 語 訳 聖 書 で あ っ た。 日 本 語 聖 書 翻 訳 の 歴 史( プ ロ テ ス タ ン ト)は口語訳に始まり、文語訳時代が長く続いた後再び口語訳になった といわれる。その初めは「ハジマリニ カシコイモノゴザル」で知られ るギュツラフ訳『約翰福音之傳』 (一八三七年、シンガポール堅夏書院) である。ギュツラフは日本人難船漂流漁民たちの世話をする傍ら、彼ら の 話 す 日 本 語 を 基 に し て 聖 書 の 日 本 語 訳 を し た の だ。 ギ ュ ツ ラ フ 訳 の 後、S・W・ウィリアムズ、ベッテルハイム、明治に入ってからのゴー ブル『摩太福音書』も、一部文語も混じるが、文体は話しことばの口語 訳であった。
ところが本格的日本語聖書翻訳である新約聖書翻訳委員社中訳『新約 全 書 』( 一 八 八 〇 年 )、 お よ び 常 置 委 員 会 に よ る『 舊 約 全 書 』( 一 八 八 八 年)は漢訳聖書の影響を強く受けた漢文訓読調文語訳になった。大正改 訳に際しては、委員の一人、松山高吉が「文体は平易通俗ニシテ口語ニ 近カラシムル事」と提案し た
)((
ものの、やはり文語訳聖書となった。改訳 は新約のみであって、旧約の方は明治元訳が引続き用いられ、一九五五 年、日本聖書協会口語訳『旧新約聖書』が出版されるまで、日本人は文 語 訳 を 読 ん で き た の で あ る。 昭 和 に な っ て、 永 井 直 治 訳『 新 契 約 聖 書 』 (一九二八年)もまた、原典直訳の文語訳であった。
聖書協会口語訳聖書出現以前にも口語訳がなかった訳ではなく、個人 訳ではあるが口語による部分訳がなされている。それが第二次大戦終了 後は、日本社会と日本語そのものが大きく変化したことにより、日本語 聖書は「口語」と断わることなくすべてが口語訳となった。このように 聖書和訳の歴史は、文体において口語から文語へ、そして口語体という 歩みをたどったのである。 先 に 述 べ た『 新 約 全 書 』 と『 舊 約 全 書 』 が 出 版 さ れ た 明 治 時 代 中 期、 福沢諭吉の談話体、俗文の文章もすでに現われていたが、一般に出版物 は文語で書かれるのが普通であった。 そ の よ う な 時 代 に 、 次 の 文 体 の 画 期 的 訳 文 の 聖 書 が 現 わ れ た の で あ る 。
「 口 語 」 と い う 言 葉 が 存 在 し な か っ た 時 代 に 助 訳『 新 約 聖 書 馬 可 傳 』 第 一 章 一 節 で あ る。 当 時 未 だ「 言 文 一 致 」 や 「 𛀸 れ 𛂞 神 𛂛 子 イ エ ス キ リ ス ト 𛂛 福 音 𛂛 始 で ご ざ り ま 𛁏 」。 井 深 梶 之
み𛀚こふくいん𛂦𛁈め゛)(
(
、 井 深 は こ の 訳 を「 俗 話 」 と称し、一八八一(明治十四)年に上梓している。言文一致小説、二葉 亭四迷の『浮雲』第一編が出る六年も前のことであった。井深の訳文は 聖書翻訳という限られた分野のものではあるが、近代日本語が確立され ていく途上にあって、国語史上も注目すべき文体といえるのではなかろ うか。
明治元訳として知られる『𦾔新約全書』 、そして大正改訳『新約聖書』 とはどのような聖書であったのか。その両者とも最近岩波文庫から復刻
― 2 ―
刊行され、容易に手にすることが出来る(但し明治訳は旧約聖書のみ) 。 しかし井深梶之助訳『新約聖書馬可傳俗話』は現在その存在がごく数点 し か 確 認 で き て な い。 編 者 は 日 本 聖 書 協 会 図 書 館 で 同 書 を 目 に し た 時、 これは邦訳聖書翻訳史研究上不可欠の資料ではないか、これを残して関 心を持たれる方々の研究に供したいと思ったのである。その願いは、今 回『オケイジョナルペーパー』として復刻することにより実現した。こ の刊行の機会を与えて下さったキリスト教研究所、特に原稿を読み、出 版にお力添え下さった渡辺祐子先生に、またコロナウイルスで儘ならぬ 状況の中、事務的連絡を密にして下さった高橋英里さんに厚く御礼申上 げたい。日本聖書協会の高橋祐子氏及び飯島克彦氏は貴重な資料の複写 を快くして下さったご親切を忘れることが出来ない。
木村一先生からは、国語学上の助言、また文章表現に関する教えを受 けました。厚く御礼申し上げます。 今 よ り 八 十 年 前 の こ の 日、 「 戦 い を り っ ぱ に 戦 い、 走 る べ き 行 程 を走りつくし」天に凱旋した井深梶之助先生を思いつつ。 二〇二〇年六月二四日 編者
註 (
( ) 『 日 本 聖 書 協 会 一 〇 〇 年 史 』 八 三 ペ ー ジ。 「 聖 書 改 訳 に つ き 卑 見 」 松 山
高吉の覚え書。
(
( ) 山 本 正 秀「 言 文 一 致 体 」( 岩 波 講 座『 日 本 語 』
(0 ) で、 「 口 語 体 」 の 初
見は『言語学雑誌』第一巻第二号(一九〇〇年三月)と述べている。
― 3 ―
目 次 まえがき
1
新約聖書 馬可傳 俗話 マルコ傳
5
解 説
127
ま
と
め
153
― 4 ―
― 5 ―
― 6 ―
― 7 ―
― 8 ―
― 9 ―
― 10 ―
― 11 ―
― 12 ―
― 13 ―
― 14 ―
― 15 ―
― 16 ―
― 17 ―
― 18 ―
― 19 ―
― 20 ―
― 21 ―
― 22 ―
― 23 ―
― 24 ―
― 25 ―
― 26 ―
― 27 ―
― 28 ―
― 29 ―
― 30 ―
― 31 ―
― 32 ―
― 33 ―
― 34 ―
― 35 ―
― 36 ―
― 37 ―
― 38 ―
― 39 ―
― 40 ―
― 41 ―
― 42 ―
― 43 ―
― 44 ―
― 45 ―
― 46 ―
― 47 ―
― 48 ―
― 49 ―
― 50 ―
― 51 ―
― 52 ―
― 53 ―
― 54 ―
― 55 ―
― 56 ―
― 57 ―
― 58 ―
― 59 ―
― 60 ―
― 61 ―
― 62 ―
― 63 ―
― 64 ―
― 65 ―
― 66 ―
― 67 ―
― 68 ―
― 69 ―
― 70 ―
― 71 ―
― 72 ―
― 73 ―
― 74 ―
― 75 ―
― 76 ―
― 77 ―
― 78 ―
― 79 ―
― 80 ―
― 81 ―
― 82 ―
― 83 ―
― 84 ―
― 85 ―
― 86 ―
― 87 ―
― 88 ―
― 89 ―
― 90 ―
― 91 ―
― 92 ―
― 93 ―
― 94 ―
― 95 ―
― 96 ―
― 97 ―
― 98 ―
― 99 ―
― 100 ―
― 101 ―
― 102 ―
― 103 ―
― 104 ―
― 105 ―
― 106 ―
― 107 ―
― 108 ―
― 109 ―
― 110 ―
― 111 ―
― 112 ―
― 113 ―
― 114 ―
― 115 ―
― 116 ―
― 117 ―
― 118 ―
― 119 ―
― 120 ―
― 121 ―
― 122 ―
― 123 ―
― 124 ―
― 125 ―
― 126 ―
『新約聖書 馬可傳』の誤植。
P.35 P.36 P.37 P.38
の第四章は第五章の誤り。
― 127 ―
解 説
説 何に倣ったのであろうか。柴田鳩翁の『鳩翁道話』に範をとったという 『 馬 可 傳 俗 話 』 の「 で ご ざ り ま す 」 と い う 特 徴 的 文 末 表 現 を 井 深 は
)(
(
がある。他にも江戸時代の人情本や明治に入ってからは円朝落語の速 記 本 も 世 に 広 く 出 回 っ て い た で あ ろ う。 し か し、 井 深 梶 之 助 の 経 歴 か ら、彼の師であるS・R・ブラウンの『日本語会話・英和俗語会話集』 、
Colloquial Japanese, or Conversational Sentences and Dialogues in English
and Japanese with An English-Japanese Index to serve as A Vocabulary, and AnIntroduction on Grammatical Structure of the Language (1863)
、 そ の 会 話 体 日本語、敬体「ゴザリマス」 、
‘go za-ri-mas’の可能性も考えられるのでは ないか。
が 既 に 出 來 上 っ て い た 邦 譯 の も の を 口 語 体 に し て み た に 過 ぎ な い
() J. L. Amerman.深 談「 俗 語 馬 可 傳 は、 ア メ ル マ ン( ) 博 士 の 依 頼 で、 私
4『 新 約 聖 書 馬 可 傳 』 に は 奥 付 が な く、 訳 者 名 も 記 さ れ て い な い。 が 井
(
」 と 語 っ て い る こ と か ら 、 こ の 訳 は 井 深 梶 之 助 に よ る も の と 断 定 し て よ い で あ ろ う 。 ま た「 既 に 出 來 上 っ て い た 邦 譯 」 と は、 井 深 も 関 わ っ て い た 翻 訳 委員社中訳『新約全書』 (一八八〇年)を指すといわれている。もしもそ の説が正しければ、井深はこの大事業を単独で、しかもわずか一年とい う短期間で成し遂げたことになる。井深はこの年に東京一致神学校助教 授に招聘された。その前年には結婚、麹町教会牧師就任と多忙をきわめ て い た 筈 で あ る。 ア メ ル マ ン か ら の 依 頼 が い つ の こ と か 不 明 で あ る が、 委 員 社 中 訳『 馬 可 傳 』 分 冊 出 版 が 一 八 七 七 年 四 月 で あ る か ら、 編 者 は、 井深の改訳はこちらによったのではないかと考えた。しかし七七年版を 詳しく読んでみると、例えば、前出一章一節は「こ 𛄀
𛀙神
ミの 子
こ耶
いゑ穌
𛁎キリス ト のふくいんの 𛂦 じめなり」とある。訳文自体は『新約全書』のそれと 全 く 同 じ で あ る が、 か な 書 き、 そ の 他 表 記 の 仕 方 に 明 ら か に 違 い が あ り、通説どおり井深訳の底本は一八八〇年『新約全書』であることが判 明した。 このように井深訳の底本となった『新約全書』は翻訳委員社中の日本 人補佐者が全面的に依存したブリッヂマン―カルバートソン訳『舊新約 全書』 (上海美華書館、一八六三―六四年)であった。その漢訳文を基に し た 委 員 社 中 訳 の 漢 文 直 訳 調 文 語 文 を 井 深 が い か に し て「 俗 話 」 訳 に、 また自然な日本語に近づけたのか、その翻訳過程を以下の視点から跡付 けてみよ う
)((
。
「俗話」という井深の文体について、特にその文末表現。
((
語彙について。漢語を和語、あるいは口語で言い換える。
変える。
(中国語の影響を残す漢文訓読体による委員社中訳を日本語の語順に
4
日 本 語 特 有 の 尊 敬 語 、 謙 譲 語 、 丁 寧 語 、 対 人 関 係 を 示 す 人 称 代 名 詞 、
― 128 ―
格 助 詞 を 加 え る 。 名 詞 の 単 数 、 複 数 の 扱 い 。 主 語 の 省 略 、 敷 衍 的 訳 、 原文にない語を補うなどの工夫。
かぎ括弧を施さない。その他の記号等。 人名に一重の傍線を付す。段落、分節化しない。引用文、会話文に を 施 し た 振 り 仮 名 の 方 を 本 文 と す る。 固 有 名 詞、 地 名 に は 二 重 の、
5文字と表記。変体がな、送りがな、促音、拗音。訳文は漢字に傍訓
する。
King James Version( ) を、 さ ら に ギ リ シ ャ 語 原 典 に よ り 正 誤 を 判 断
6翻訳委員社中訳と井深訳に違いが見られる箇所については英訳聖書
る。 るいは変えられた語など、聖書の日本語訳における訳語の変遷を辿 井深訳、大正改訳、そして聖書協会口語訳へと踏襲されたもの、あ
7訳 語 に つ い て。 漢 訳 に お い て 中 国 で 作 ら れ た 訳 語 が『 新 約 全 書 』、
註 (
( ) 藤原藤男『聖書の和訳と文体論』一四九ページ。
(
( ) 『植村正久と其の時代』第四巻、三五五ページ。
James Lansing Amermanア メ ル マ ン 博 士、 は 一 八 七 六 年 米 国 オ ラ ン ダ 改
革 派 教 会 宣 教 師 と し て 来 日、 横 浜 の ブ ラ ウ ン 塾 教 師 と な る。 一 方 井 深 梶
之 助 は 一 八 五 四 年 会 津 藩 士 の 家 に 生 れ、 戊 辰 戦 争 で は 年 少 の た め 白 虎 隊
に 加 わ る こ と が 出 来 な か っ た。 会 津 落 城 後、 上 京 し て 英 学 修 業、 後 に 横
浜 ブ ラ ウ ン 塾 に 学 び、 七 三 年、 S・ R・ ブ ラ ウ ン よ り 受 洗。 ア メ ル マ ン
と の 出 会 い は こ の 塾 に 於 い て で あ っ た が、 七 七 年、 東 京 一 致 神 学 校 創 立
に よ り、 同 校 教 授 と な る ア メ ル マ ン と 共 に 築 地 に 移 り、 井 深 は 神 学 生 と
し て、 ま た ア メ ル マ ン の 通 訳 と し て 講 義 を 助 け る。 後 に 井 深 は ア メ ル マ
ンの著書翻訳も行なっている。
井 深 は 八 八 年、 明 治 学 院 教 授、 九 一 年 に J・ C・ ヘ ボ ン の 後 を 継 ぎ 明
治 学 院 第 二 代 総 理 に 就 任。 九 九 年、 文 部 省 訓 令 第 十 二 号 に 対 し て、 そ の
撤回を求め、キリスト教教育を守る運動の中心的働きをした。
(
( ) 本 論 考 を 進 め る 上 で、 飯 田 晴 己 著『 明 治 を 生 き る 群 像 ― 近 代 日 本 語 の
成 立 ―』 に よ り、 多 く の 示 唆 が 与 え ら れ た。 特 に 近 代 日 本 語 の 文 章、 文
体、 語 彙、 文 字 と 表 記 法、 文 法 な ど、 教 え を 受 け た。 記 し て 謝 意 を 表 し
ます。
― 129 ―
凡 例
引用聖書の略号は次の通りである。
(
. ◯ 全 『引照 新約全書馬可傳福音書』耶蘇降生一千八百八十年、明治十三年 米國垩書會社 日本横濱印行
THE HOLY BIBLE Containing THE OLD AND NEW TESTAMENT, Authorised King James Version, Collins World(KJV
.
(GK
. 『インターリニア ギリシャ語新約聖書』白畑司編『マルコによる福音書』上、中、下、ポーロス会 二〇一二年
一八五九年の復刻版)
Bridgman-Culbertson4. ◯ 漢 『 新 約 全 書 』 横 濱、 大 英 國 垩 書 會 社、 一 八 八 一 年( 訳『 耶 穌 基 督 救 世 新 約 聖 書 』 上 海、 美 華 書 館、
5
. ◯ 大 大正改訳『改譯 新約聖書』日本垩書協會、昭和二八年
6
. ◯ 口 『新約聖書』一九五四年改訳 日本聖書協会
RVThe Oxford and Cambridge University Presses, the Revised Version text7RV
. 『新約垩書 英和對照』 日本垩書協會 英文 は
THE HOLY BIBLE Revised Standard Version, New Testament, 1946, ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE, GRAND RAPIDS8RSV.
9
. ◯ 岩 『新約聖書福音書』新約聖書翻訳委員会、佐藤研・小林稔訳、岩波書店、一九九六年
― 130 ―
井深訳の『馬可傳 俗話』一章三節は、イザヤ書四十章三節からの引 用で、引用符なしの、 野
のに 呼
よべ𛃼 人
ひとの 聲
こゑ𛀄 りいはく 主
𛁈の
ゆ衜
みちを 備
そへ
𛂁そ の
ぢ衜
みち筋
𛁏を 直
𛂁𛂻く せ よ、 で あ る。 井 深 が 底 本 と し た『 新 約 全 書 』、 こ の 節 に は や は り 単 鉤「 」 が な く 、 野
のに 呼
よべ𛃼 人
ひとの 聲
こゑ𛀄 り 云
いはく 主
𛁈の
ゆ衜
みちを 備
そへ
𛂁其 徑
みちす じ を 直
𛂁𛂻せ
くよ、である。井深が漢字をかな書きに変えたほか、訳文自体は全く 同じ、以下全篇、旧約聖書からの引用文は委員社中訳と同じ文語文であ り、それらを除くすべてが井深のいう俗話体の文体である。
文体の特徴は文末に現われるといわれる。それでは井深俗話文の文末 表現はどのようであろうか。前述の一章一節の「ござります」 (以下変体 が な を 普 通 の か な に 直 し て 表 記 ) は、 七 節 の、 私
わたくしは か ゞ ん で そ の 履
くつの ひ も を と く に も 足
たらぬ も の で ご ざ り ま す、 に も 見 ら れ る。 こ れ は「 ご ざ る」に「ます」を添えた敬語である。以下典型的な末辞をもつ例をあげ る。 (漢字のふりがなは特別の読み方をするものを除き省略する。 )
1
文末辞
1:6
ヨハネ 𛂞 … 蝗 蟲 と野密をたべて居り ま 𛁈𛁈 た 。( ◯ 全 食 へり)
いなごくらりき)
3:20食 事 を す る 暇 も ご ざ り ま せ ん で あ り ま し た ( ◯ 全 喰 す る 暇 も な か
いとま1:24
私共 𛂞 あなたと何の 關 係 が あ 𛃶𛃶 ますか ( ◯ 全 有んや)
かゝはり7:23
こ れ ら の 惡 き こ と は み な 内 よ り 出ゝ ひ と を け が す も の で あ る ( ◯ 全 也)
2:22
全 かはぶくろ 𛂞 破れる であらう ( ◯ 壊 るべし)
すた5:23
そうすれば 女 𛂞 生 ませう ( ◯ 全 生べし)
むすめいき4:4
空の鳥がきてこれを 食 た ( ◯ 全 食 へり)
くつくら4:7
實をむすば なんだ ( ◯ 全 結゛ 𛂞 ざりき)
2:5
子よ汝の罪 𛂞 ゆるされた ぞ とおふせられ ました
( ◯ 全 爾の罪赦されたり)
10:49
全 安心 𛁈 てたち なさい ( ◯ 安んぜよ 起 )
たて6:25
バ プテスマ の ヨハネ の首を……私に くださいませ とまうしました
(ママ)( ◯ 全 我 に 賜 へ…)
われたま5:7
どうぞわたくしをくるしめて くださるな ( ◯ 全 苦むること 勿 れ)
なか1:43
人に何もはなして 𛂞 ならぬ ぞ ( ◯ 全 人に告る 勿 れ)
なか1:44
モーセ がいひつけたものを獻 ろ ( ◯ 全 獻て…なせ)
6:27
ヨハネ の首をもつて 來 ( ◯ 全 携 來 れ)
こいもちきた2:11
汝の家に歸 れ ( ◯ 全 歸れ)
12:15
デナリをわれにもつてきて見 せろ ( ◯ 全 觀 よ)
みせ12:17
全 神のもの 𛂞 神に かへせ ( ◯ 歸すべし)
11:2
それを 解 て 牽 て こい ( ◯ 全 牽 來 れ)
といひいひききた文末辞でないが勧誘、決意の表現(口語)
12:7
これは 嗣 子 である サア これを殺 そう
あとつぎ( ◯ 全 此 𛂞 嗣 司 な 𛃶 率 これを殺さん)
こあとつぎいで(
Come, let us kill him,KJV(
δευ̑τε ἀποκτείνωμεν αυ᾽τόν,GK12:14
さて 貢を カイザル に納る 𛂞 宣 𛁈 うござりますか
― 131 ―
( ◯ 全 貢を カイザル に納る 𛂞 宣 や 否
よきいな(
KJV but teachest the way of God in truth: Is it lawful to give tribute to Caesar, or not ?
欧文直訳体の影響か、しかも抽象名詞を主語にする表現。
日本語として馴染まなかったのではないか。
5:34
なんぢの信仰が なんぢをすくつた( ◯ 全 爾の信なんぢを救り)
(
KJV thy faith hath made thee whole;
関係代名詞的訳「ところの」
6:16
これ 𛂞 わがその首を斬た ところの ヨハネ である
( ◯ 全 是わが首斬し所の ヨハ子 也)
(
It is John, whom I beheaded:KJV11:21
お詛なされたいちじくは枯てしまいました
( ◯ 全 詛し所の無花果樹 𛂞 枯たり)
(
The fig tree which thou cursedst is withered away.KJVこの節は『全書』の「詛し所の」という関係代名詞的訳が改善され ている。
2
語彙など
文体上の違いは文末辞だけでなく単語、語彙の表現にも見られる。井 深訳は『新約全書』の漢語を和語に言い替えている。
漢 訳 聖 書 の 影 響 を 受 け た 邦 訳 の 訳 語 の 変 遷 を、 井 深 訳、 『 新 約 全 書 』、 漢訳、大正訳、口語訳の順に追ってみよう。
委員社中『新約全書』が漢語としたものを井深訳は和語に言い換えたもの 章節
(一八八一年) (一八八〇年) (一八六三年) (一九一七年) (一九五四年) 井深訳(和語) 新約全書(漢語) 漢訳 大正改訳(文語) 聖書協会(口語)
3:29
垩
きよき靈
みたま垩
せいれい靈 垩靈 垩
せいれい靈 聖
せいれい霊
13:3お 坐
すり
𛂞なされた 坐
ざし 給
たまひしに 坐 坐
ざし 給
たまへる すわっておられる
5:34安
やすらか然 に 安
あんぜん然 に 安然 安
やすらかに 安
あんしん心 して
5:43食
たべもの物 食
𛁈物
よくもつ食 食
しよく物
もつ食
しょく物
もつ6:3
姉
あね妹
いもうと姉
しまひ妹 姉 妹 姉
しまい妹 姉
しまい妹
― 132 ―
6:49
化
ばけもの物 變
へん化
げ怪物 變
へん化
げ幽
ゆうれい霊
8:12ふかくなげいて 深
ふかく 歎
たんそく息 して 太息 深
ふかく 歎
たんじて 深
ふかく 歎
たんそく息 して
9:34黙 てをりました 黙 然 たり 黙然 黙 然 たり 黙 って
だまつもくねんもくねんだま10:6
開
よのひらけ闢 るはじめ 開
かい闢
びやくのはじめ 創造之始 開
かい闢
びやくの 初
はじめ天
てん地
ち創
そうぞう造 の初め
16:1
香
にほひ膏
あぶら香
かうもつ料 香料 香
かうれう料 香
こう料
りよう10:6
男
をとこと 女
をんな男
なんによ女
爲男為女 男
をとこと 女
をんな男
おとこと 女
おんな(「なん」 「によ」は漢音でなく呉音、明治二十年代 に呉音と漢音の交替が行われ た
)((
)
4:27
夜
よるひる日 日夜 日夜 日
にち夜
や夜
よるひる昼 (明治前期、二字の漢語字順逆になった 語
)((
)
6:50
安
あんしん心 せよ 心 安
やすかれ 安爾心 心
こころ安
やすかれ しっかりするのだ 委員社中『新約全書』が漢訳を和語に訳した語を井深訳は漢語に戻したもの
井深訳(漢語) 全書(和語) 漢訳 大正改訳 聖書協会(口語)
1:16
漁
れうし者 漁
すなどり者
びと漁者 漁
すなどり人
びと漁
りょう師
し1:31
給
きふじ事 供
つかへ事 供事 事
つかふ もてなした
1:40御
ぎよ意
いにかなへば 聖
こゝろ意 に 適
かなふとき 𛂞 肯 御
みこころ意 ならば みこころでしたら
4:17暫
ざん時
じ暫
𛁈時
ばし暫 暫
しばし しばらく
5:33白 状 いたしました 實 情 を 告 實告 ありしままを 告 ぐ ありのままを 申 し 上 げた
はくじやうありのまゝつぐつもうあ6:3
大
だいく匠 木
たくみ匠 木工 木
たくみ匠 大
だいく工
6:5病
びやう人
にん患
わづらふ者
もの病者 病
やめる 者
もの病
びようにん人
6:11
證
𛁈據
ようこ證
あかし證 證
あかししるし
13:24患
くわん難
なん患
なやみ難 患難 患
なやみ難 患
かんなん難
― 133 ―
14:5
貧
びんぼうにん乏人 貧
まづしき者
もの貧 貧
まづしき 者
もの貧
まずしい 人
ひとたち
14:49
毎
まいにち日 日々 日 日
ひび々 毎
まいにち日
14:64御
ご邉
へんたち達 爾曹 爾 なんぢら あなたがた
15:45死
し骸
がい□ 𛁈屍
かばね屍 屍
しかばね體 死
し体
たい16:5
不
ふしぎ思議 におもひ 異
あやめ
𛁈り 駭異 驚
おどろく 驚
おどろいた 『新約全書』の訳語(漢語)を和語、口語に換え、ひらがなで表記したもの
井深訳 全書(和語) 漢訳 大正改訳 聖書協会(口語)
2:7
なぜこのやうな 何
なにゆえ故 何如 なんぞ なぜ
3:11あなた 爾
なんじ爾 なんぢ あなた
4:30何
なにになぞらへ 何
いかに 比
なぞらへ 何以比 何
なにになずらへ 何
なにに 比
くらべようか
6:19そふいふわけに 𛂞 行
ゆかずに しかと 能
あたはざりき 弗得 能
あたはず できないでいた
6:55かけまはつて 馳
はせゆき 馳 馳
はせまはり 駆
かけめぐり
7:5どういふ 譯
わけで 何ゆゑ 何 なにゆゑ なぜ
7:28おふせのとほり
□ 𛁈然
かり然 然
しかり お 言
こと葉
ばどおりです
8:2あはれむ 憫
あはれむ 憫 憫
あはれむ かわいそうである
8:3途
みちでなやむ 途
みち間 にて ん
なやま途間必困憊 途
みちにて 疲
つかれ 果
はてん 途
とちゆ中 で 弱
よわり 切
きってしまうであろう
9:3出來まい 爲
なしあた能 𛂞 ざる 無能 爲
なし 得
えぬ できないくらい
9:11どういふことで ござりますか 何
なにぞや 何歟 何
なにゆゑ故 なぜか
12:12ひと〴〵をおそれ 衆
ひと人
〴〵を 懼
おそれ懼眾 群
ぐん衆
じゆうを 恐
おそれ 群
ぐん衆
しゅうを 恐
おそれた
― 134 ―
12:34
そのわけのわかつたこたへ 道
ことわり理 を 知
しれる答 以智應對 聰
さとく 答
こたへし 適
てきせつ切 な 答
こたえをした
14:1たばかつて 詭
たばかり計 を 以
もて 謀以詭計 詭
たばかり計 をもて 策
さくりやく略 をもって
13:3ひそかに 問
とふて 竊
ひそかに 問
とひける 𛂞 竊問 窃
ひそかに 問
とふ ひそかにお 尋
たずねした
14:36できぬこと 𛂞 ござりません 能
あたはざるなし 無所不能 能
あたはぬ 事
ことなし できないことはありません
14:70いひけしました 肯
うけが𛂞 ず 諱 肯
うけがはず 打
うち 消
けしした
12:13ヘロデ のともがら ヘロデ の 黨
ともがら希律 黨 ヘロデ 黨
たうヘロデ 党
とうの 者
もの12:20
こゝに 爰
こゝに ナシ ここに ここに
KJV Now逆に『新約全書』はかながきを井深訳では漢字に表記したもの
井深訳 全書(和語) 漢訳 大正改訳 聖書協会(口語)
10:5
不
つれない情 つれなき 硬 つれなき かたくな
13:18冬に 遁
にげる 冬にぐる 冬時逃遁 冬
ふゆおこらぬやうに 冬
ふゆおこらぬように
15:43憚
はゞからず はゞからず 毅然 憚
ははからず 大
だいたん胆 にも
13:33愼
つゝしんで つゝし 𛃉 て 愼 心
こころして 気
きをつけて 『全書』委員社中ですでに和語になっている語を、井深訳はさらに口語に言い換えたもの
井深訳 全書(和語) 漢訳 大正改訳 聖書協会(口語)
3:14
御自分とゝもに 巳
おのれと 偕
ともに 偕己 御
み側
そばに 自
じ分
ぶんのそばに
3:32お 母
かゝさん 母
はゝ母 母
はは母
ははうえ上
5:21向
むかふ岸
きし彼
あなた岸 彼岸 かなた 向
むこう 岸
ぎし5:39
寢
ねたのである 寝
いねたる 寢 寐
いねたる 眠
ねむっている
― 135 ―
12:34
そのわけのわかつたこたへ 道
ことわり理 を 知
しれる答 以智應對 聰
さとく 答
こたへし 適
てきせつ切 な 答
こたえをした
14:1たばかつて 詭
たばかり計 を 以
もて 謀以詭計 詭
たばかり計 をもて 策
さくりやく略 をもって
13:3ひそかに 問
とふて 竊
ひそかに 問
とひける 𛂞 竊問 窃
ひそかに 問
とふ ひそかにお 尋
たずねした
14:36できぬこと 𛂞 ござりません 能
あたはざるなし 無所不能 能
あたはぬ 事
ことなし できないことはありません
14:70いひけしました 肯
うけが𛂞 ず 諱 肯
うけがはず 打
うち 消
けしした
12:13ヘロデ のともがら ヘロデ の 黨
ともがら希律 黨 ヘロデ 黨
たうヘロデ 党
とうの 者
もの12:20
こゝに 爰
こゝに ナシ ここに ここに
KJV Now逆に『新約全書』はかながきを井深訳では漢字に表記したもの
井深訳 全書(和語) 漢訳 大正改訳 聖書協会(口語)
10:5
不
つれない情 つれなき 硬 つれなき かたくな
13:18冬に 遁
にげる 冬にぐる 冬時逃遁 冬
ふゆおこらぬやうに 冬
ふゆおこらぬように
15:43憚
はゞからず はゞからず 毅然 憚
ははからず 大
だいたん胆 にも
13:33愼
つゝしんで つゝし 𛃉 て 愼 心
こころして 気
きをつけて 『全書』委員社中ですでに和語になっている語を、井深訳はさらに口語に言い換えたもの
井深訳 全書(和語) 漢訳 大正改訳 聖書協会(口語)
3:14
御自分とゝもに 巳
おのれと 偕
ともに 偕己 御
み側
そばに 自
じ分
ぶんのそばに
3:32お 母
かゝさん 母
はゝ母 母
はは母
ははうえ上
5:21向
むかふ岸
きし彼
あなた岸 彼岸 かなた 向
むこう 岸
ぎし5:39
寢
ねたのである 寝
いねたる 寢 寐
いねたる 眠
ねむっている
6:50安心せよ 心 安
やすかれ 安爾心 心
こころ安
やすかれ しっかりするのだ
8:4何
どこ處 で 何
いづこ處 より 處何 何
いづこ處 より どこから
9:3出來まい 爲
なしあた能 𛂞 ざる 無能 爲
なし 得
えぬ できないくらい
9:39惡くいひなすことのできるもの
●誹 得 る 者 輕誹 譏 り 得 る 者 そしる
そりう𛁈そしうもの12:4
頭
あたま首
かふべ首 首
かふべ頭
あたま12:25
娶
よめとりもせず 娶
めとらず 不娶 娶
めとらず と つ い だ り す る こ と は な い
13:16衣
きもの服 衣
ころも服 衣 上
うはぎ衣 上
うわぎ着
13:31天地 𛂞 なくなる 天
てん地
ち𛂞 廢
うせん 天地必廢 天
てん地
ちは 過
すぎゆかん 天
てん地
ちは 滅
ほろびるであろう
14:14先
せんせい生 師
𛁈師 師
し先
せんせい生
14:58神
𛃉殿
やをこはして 聖
みや殿 を 毀
こぼち 毀之 宮
みやを 毀
こぼち 神
しんでん殿 を 打
うちこわし
15:5不
ふしぎ思議 奇
あや○ 𛁈奇 怪
あやしむばかり 不
ふしぎ思議
16:17外
ほかぐに國 のことば 異
ことくに邦 の 方
ことば言 異邦方言 新
あたらしき 言
ことば新
あたらしい 言
ことば葉
GK уλώσσαις λαλήσονσιν καιναι̑ς,井深訳と『新約全書』 のかなと漢字の違い
井深訳 全書(和語) 漢訳 大正改訳 聖書協会(口語)
1:11
わが喜ぶところの わが 悦
よろこぶ所の 我所喜悦 我
わが 愛
いつくしむ わたしの 心
こころにかなう
1:24關
かゝはり係 與
かゝはり 與 關
かかはり係 係
かかわり
1:28廣
ひろまりました 播
ひろがりぬ 洋溢 弘
ひろまりたり ひろまった
1:45邑
まち城
まち城 町
まち町
まち3:12
お 禁 めなされました 戒 めたり 戒 戒 め 給 ふ 戒 められた
いましいましいましたまいまし― 136 ―
3:15
愈
いやし 醫
いやし 醫 ナシ ナシ
RV and to have authority to cast out devils:(大正訳が参 考にした) 。
RSV and have authority to cast out demons:(口語訳が参考にした) 。
3:28
汝
なんぢら曹 爾
なんぢら曹 爾 汝
なんぢら ナシ
4:22顯
あきらかにならぬ 明
あきらか瞭 にならざる 不致現 顯
あらはるる 爲
ためならで 現
あらわれないものはなく
4:31萬
よろづのたね 百
よろづ様 の 種
たね百種 萬
よろづの 種
たねどんな 種
たねよりも
4:37大
おほかぜ風 颶
おほかぜ風 颶風 颶
はやて風 突
とっぷう風
4:39風 𛂞 や んでたいそう
かせ (ママ)穩
おだやかになり 風 や 𛃉 て 大 に 和
なぎた り 風卽止、 乃大平息 風
かぜやみて、 大
おおいなる 凪
なぎと なりぬ 風
かぜはやんで、 大
おおなぎに なった
5:10頻
しきりに 切
きりに
𛁈遂切 切
せつに しきりに
5:14遁
にげて行
いつて 逃
にげゆきて 奔 逃
にげ 往
ゆきて 逃
にげ 出
だして
5:14村
むら〳〵々 郷
むら〳〵村 村 町
まちにも 里
さとにも 町
まちや 村
むら5:19
憐
あれ
𛂞み 恤
あはれ𛃉 恤 憫
あはれみ あわれんで
4:25有
もたぬもの 無
もたぬもの有者 無有者 有
もたぬ人 持
もっていない 人
ひと5:38
騒
さ立
ぎたてゝ
𛂞忙
さわぎ亂 いたく 號晀 騒
さわぎ騒
さわいでいる
5:26身
しんだい代 所
しんだい有 所有 有
もてる 物
もの持
もち 物
ものみな
5:26何
なんの 甲
かい斐 もなく 何
なんの 益
かひもなく 不見益 何
なんの 效
かひなく なんのかいもない
5:5お の れ の 身 に 痍 を つ け 己 が 身 に 傷 つけ 自傷 己 が 身 を… 傷 つけ 自 分 のからだを 傷 つけて
みきづおのみきづおのみきずじぶんきず6:2
人
ひと〴〵々 衆
ひと〴〵人 眾 多
おほくのもの 人
ひとびと々
6:8食
くひもの物 糧
くひもの食 糧 糧
かてパン
6:33徒
かちで 歩
かち行 にて 徒行 徒
かち歩 駆
かけつけ
― 137 ―
6:52
パンの不思 議
ぎパンの 寄
ふしぎ跡 餅之奇跡 パンの 事
ことパンのこと
GK ἐτὶ τοι̑ς ἄρτοις KJV the miracle of the loaves RV concerning the loaves RSV about the loaves 7:3言
いひ傳
つたへ遺
つたへ傳 遺傳 言
いひ傳
つたへ言
いいつた伝 え
7:4盃
さかづき杯
さかづき杯 酒
さかづき杯 杯
さかずき7:4
樣
さま〴〵々 多
さま〴〵端 多端 多くの たくさん
7:9自
おのれ己 己
おのれ爾 おのれ 自
じ分
ぶんたち
7:17意
こゝろ味 意
こゝろ之 ナシ ナシ
GK περὶ τὴς παραβολής KJV concerning the parable RV asked of him the parable RSV about the parable 8:3遠
とほく方 遠
とほく處 遠來 遠
とほく 遠
とほく
8:8筐
かご籃 籃 籃
かごかご
GK σπυρίς6:43 κόϕινος
も「筐」と訳している。
9:29
この 類
たぐひ此 族
たぐひ此族 この 類
たぐひこのたぐい
9:41報
むくい賞
むくい賞 報
むくい報
むくい
9:43消ざる 火
ひ滅
きざ
𛀁る火 不滅之火 消
きえぬ火 消
きえない 火
ひ9:45
生
いのち命 永
いのち生 生 生
いのち命 命
いのち10:5
律
おきて法 命
おきて命 誡
いましめ命 定
さだめ
10:10家
いへ室
いへ室 家
いへ家
いえ10:13
捫
さはられるため 撫
さはられんがため 撫 觸
さはり 給
たまはん さわっていただくため
10:19なんぢが 知
しるとほり である 爾が 識
𛁈と
るこりなり 爾識 汝
なんぢが 知
しるところなり あなたの 知
しっている とおりである
10:19僞
いつはりの 證
あかし妄
いつはりの 証
あかし妄證 僞
ぎしょう證 を 立
たつる 偽
ぎしょう証 を 立
たてるな
10:21貨
たから財 財
たから財 財
たから寶 宝
たから10:25
針
はりの 孔
あなを 通
とほる 針の孔を 穿
とほる 穿針孔 針
はりの 孔
あなを 通
とほる 針
はりの 穴
あなを 通
とおる
― 138 ―
10:30
限
かぎりなき 生
いのち命 窮
かぎりなき 生
いのち永生 永
とこしへ遠 の 生
いのち命 永
えいえん遠 の 生
せいめい命
10:52行
ゆけ往
ゆけ往 ゆけ 行
いけ
11:2向
むかふの 村
むら對
むかふ面 の 村
むら對面之村 むかひの 村
むらむこうの 村
むら11:11
神
𛃉殿
や聖
みや殿 殿 宮
みや宮
みや11:13
無
いち花
𛁈果
く○ ゛無
いちじく花菓 無花果 無
いちじく花果 いちじく
11:14實
み果
み果 果
み実
み11:15
鴿
はとをうるもの 鴿
はとを 鬻
うる者
もの鬻鴿者 鴿
はとを 賣
うるもの はとを 売
うる 者
もの11:17
わが 家
いへ我
わがいへ室 我室 わが 家
いへわたしの 家
いえ11:19
都
みやこ城
みやこ邑 城 都
みやこ都
みやこ11:24
願
ねがふもの 求
ねがふ所のもの 何求 願
ねがふ 事
こと祈
いのり 求
もとめること
11:25ひとを 恨
うらら
(ママ)む 人を 憾
うらむ人有憾 人
ひとを 怨
うらむ 恨
うらみ 事
ごと12:1
農 夫 にかして 農夫に 租 與 て 租與農夫 農 夫 ども 農 夫 たち
ひやくしやうかしのうふのうふ12:5
打
うつたり 殺
ころしたり 撲
うちあ ひ
(ママ)𛂞 殺しぬ 撲之、 或殺之 或
あるひは 打
うち 或
あるひは 殺
ころしたり 打
うったり、 殺
ころしたり
12:7身
しんだい代 産
さんげう業 業 嗣
し業
げふ財
ざいさん産
13:8騒
そうどう動 變
みだれ亂 變 ナシ ナシ
KJV there shall be famines and troubles RV there shall be famines: RSV there shall be famines;12:10
家
いへのすみの 首
おやいし石 屋
いへの 隅
すみの 首
おやいし石 屋隅之首石 隅
すみの 首
おやいし石 隅
すみのかしら 石
いし12:24
神
かみの 力
ちから神の 能
ちから神之能 神
かみの 能
ちから力 神
かみの 力
ちから12:33
供
そなへ物
もの禮
そなへ物
もの祭祀 犧
いけにへ牲 犠
ぎ牲
せい12:35
教
をしへ教
をしへ誨 教誨 教
をしふ 教
おしえておられ
― 139 ―
12:42
嫠
やもめ婦 婦
● やもめ●嫠 寡
やもめ婦 やもめ
12:44乏
とぼしい 不
とも足
𛁈○ き貧乏 乏
ともしき 乏
とぼしい
12:44身
しんだい代 こと〴〵く 全
ぜんげふ業 を 盡
こと〴〵く 盡投所有、 卽其全業 己
おのが 生
いのち命 の 料
しろを ことごとく あらゆる 持
もち 物
もの、その 生
せいかつ活 費
ひ全
ぜん部
ぶ13:1
この 家
いへこの 殿
いへ宇 此屋宇 これらの 建
たてもの造物 立
りつ派
ぱな 建
たてもの物
13:4休
𛁈徴
るし兆
しるし兆 兆
しるし前
ぜん兆
ちょう13:7
○ を
終
𛂞○ り末
をはり期 末期 終
をはり終
おわり
13:9宰
つかさ侯
つかさ侯 司
つかさたち 長
ちよう官
かん13:19
神
かみの も の を つ く り は じ め た ま ふ た 世
よの 始
はじめよ り 神の 物
ものを 創
つくり造
はじめたま ひし 開
かい闢
びやくより 自神創造所 造者以來 神
かみの 萬
ばんぶつ物 を 造
つくり 給
たまひし 開
かい闢
びやくより 神
かみが 万
ばんぶつ物 を 造
つくられた 創
そうぞう造 の 初
はじめから
14:35もし 適
かなはゞ 若
もしかな 𛂞 ゞ 或可爲 若
もしも 得
うべくば もしできることなら
14:38誘
まどひ惑 誘
まどひ慾 誘惑 誘
まどはし惑 誘
ゆうわく惑
14:40歸つて 返
かへりて 返 また 來
きたりて またきて
14:43劍
つるぎ刃
つるぎ刃 劍
つるぎ剣
けん14:68
○ 𛂞
庭
に口
ぐち庭
にはくち門 門檐 庭
にはぐち口 庭
にわぐち口
15:1縛
しばつて 繫
𛁈り
ば繫 縛
しばり 縛
しばって
15:6祭
まつり節
まつり筵 節筵 祭
まつり祭
まつり15:12
望
のぞむか 欲
のぞむや 欲 如
いか何 にすべきか どうしたらよいか
15:16役
やくしよ所 公
やく廰
よ○ 𛁈公廨 官
くわん邸
てい総
そうとくかんてい督官邸
15:17
冠
かんむり冕
かんむり冠 冠
かんむり冕 冠
かんむり15:36
海
うみわた絨 海
うみわた綿 海絨 海
うみわた綿 海
かいめん綿
― 140 ―
15:36
待
まて俟
まて姑 待
まて 待
まて
15:43貴
たふとき 集
しゆう議
ぎ役
やく尊
たふとき 議
ぎ員
ゐん尊貴議士 貴
たふとき 議
ぎ員
ゐん地
ちい位 の 高
たかい 議
ぎ員
いん15:46
布
ぬの枲
ぬの布 枲布 亞
あま蔴 布
ぬの亜
あま麻 布
ぬの15:46
岩
いは磐
いは磐 岩
いは岩
いわ16:2
七
なぬか日 の 始
はじめの 日
ひ七
なぬか日 の 首
はじめの日 七日之首日 一
ひと週
まはりの 首
はじめの 日
ひ週
しゆうの 始
はじめの 日
ひ16:8
一
ひとこと事 も 一
ひとこと言 をも (ナシ) 不告 一
ひとこと言 をも 何
なにも
KJV neither said they any thing 16:10泣
なき悲
かなしんで 哭
なき哀
かなしめる 哀哭 泣
なき 悲
かなしみ 泣
なき 悲
かなしんで
聖書、キリスト教用語
井深訳 全書(和語) 漢訳 大正改訳 聖書協会(口語)
1:1
イエス キリスト イエス キリスト 耶穌基督 イエス・キリスト イエス・キリスト
1:1
福
ふくいん音 福音 福音 福
ふくいん音 福
ふくいん音
1:13サタン サタン 撒但 サタン サタン
1:21
安
あんそくにち息日 安
あんそくにち息日 安息日 安
あんそくにち息日 安
あんそくにち息日
1:23
會
くわい堂
どう會
くわい堂
だう會堂 會
くわい堂
だう会
かいどう堂
1:44祭
さい司
し祭
さい司
し祭司 祭
さい司
し祭
さい司
し2:26
パン パン 餅 パン パン
3:29
聖
きよき靈
みたま聖
せいれい靈 聖靈 聖
せいれい靈 聖
せいれい霊
4:26神
かの
𛃉國
くに神
かみの 國
くに神國 神
かみの 國
くに神
かみの 国
くに6:1