1.はじめに
「(ノ)ナラ」と「ノダカラ」は,「ノダ」を構成要素にもつ条件・理由を表す 接続形式である。この二つは,「タラ・バ・ト」や「カラ・ノデ」とは異質な接 続関係を表し,日本語学習者にとっては習得の困難な接続形式である。「(ノ)ナ ラ」は,有田(2007)の条件文の分類において,「認識的条件文」を表す接続形 式に位置づけられるものである。一方「ノダカラ」は,形態・統語・意味など,
さまざまな面で「(ノ)ナラ」と平行性をもつ振る舞いを示すが,有田の研究で はこの点についての言及は特にない。本稿は,「(ノ)ナラ」に対応する理由の接 続形式として「ノダカラ」を位置づけることが可能であるという見通しのもとに,
その妥当性を検証する試みである
1)。
考察の手順としては,まず,二つの接続形式が示す形態・統語・意味的平行性 を指摘し,それぞれについて先行研究を参考にしながら検討を行う。さらに平行 性を示す特徴の一つである,副詞「どうせ」「せっかく」と「(ノ)ナラ」「ノダ カラ」の共起関係について,大規模コーパスにおける使用実態を観察する。こう した結果に基づき,「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の相関を明らかにすることが本稿 の目的である。
2.認識的条件文
本題に入る前に,有田(2007)の条件文研究における「認識的条件文」の特徴 を簡単に紹介しておきたい。有田は「既定性」,すなわち発話時点で条件節命題 の真偽が定まっているか否かという概念と,条件節命題の真偽を話し手が知って いるか否かという観点を組み合わせ,日本語の条件文を「予測的条件文」「認識 的条件文」「反事実的条件文」の3種類に分けている。
有田によれば,「認識的条件文」とは,条件節が既定命題を表し,話し手が条
条件文と理由文の相関
―「(ノ)ナラ」と「ノダカラ」を例に―
蓮 沼 昭 子
件節命題の真偽を知らない条件文であり,それを専ら表すマーカーが「のなら」
だとされている。「既定命題」とは,発話時に真偽が定まっている命題のことで,
「狭義に既定的な命題」「広義に既定的な命題」の二つに分けられる。前者は,現 在成立している命題あるいは過去に成立した事態を表す命題,後者は,厳密には 発話時以降に成立するが,発話時において成立することが何らかの形で決まって いる命題のことである。(1)(2)が前者の例,(3)(4)が後者の例である。
(1) 昨日金一封が出た{なら / のなら},明日は買い物に行こう。
(2) A:昨日金一封が出たよ。
B:そうか。金一封が出た{なら / のなら},明日買い物に行こう。
(3) 来週の水曜日に出張する{なら / のなら}今週中に書類を準備しておか なければならない。
(4) A:来週の水曜日に出張するよ。
B:来週の水曜日に出張する{なら / のなら}今週中に書類を準備して おかなければならないね。
「完全時制節」とは,述語の基本形とタ形の両方が出現可能で,かつ,基本形 が「出来事時に発話時が先行する(出来事時>発話時)か,出来事時に発話時が 含まれる(出来事時⊇発話時)」に対応し,タ形が「出来事時が発話時に先行す る関係(出来事時<発話時)」に対応するような節のことである。「のなら」は,
完全時制節をとることが可能であり,次のようなものがその例である。
(5) 明日休む{なら / のなら}今日は残業しなければならない。(従属節>主 節)
(6) 昨日休んだ{なら / のなら}今日は残業したほうがいい。(従属節<主節)
ここで,本稿の仮説1を提示しておきたい。
仮説1
「PノダカラQ」は,「認識的条件文」の「P(ノ)ナラQ」に対応する「認識 的理由文」である。すなわち,「P(ノ)ナラQ」は,Pが既定命題を表し,話 し手がその真偽を知らない条件文であるのに対し,「PノダカラQ」は,Pが既 定命題を表し,話し手(聞き手)がその真偽を知っている理由文である。
次節では,「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の形態・統語・意味的平行性を概観し,
仮説1の検証を行う。
3.「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の形態・統語・意味的平行性と対照性
本稿が考察の対象とする「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の条件文・理由文とは,以 下のようなものである。
(7) a 時間がない(の)なら,出直します。
b 時間がないのだから,急いでください。
(8) a 君が行く(ん)なら,僕も行くよ。
b 君が行くんだから,彼女も行くだろう。
(9) a ボーナスが出た(ん)なら,大画面のテレビを買ってよ。
b ボーナスが出たんだから,大画面のテレビを買ってよ。
前件,後件をP,Qで表すとすると,「P(ノ)ナラQ」「PノダカラQ」は,
以下に挙げる諸点において,形態・統語・意味的平行性と対照性を示す。ⅰ)~
ⅴ)が平行性,ⅵ)が対照性を示す特徴である。
ⅰ)「ノダ」の条件形・理由形として分析できる。(形態的平行性)
ⅱ)Pが完全時制節をとる。
ⅲ)Qに事実の述べ立ての文が使えない。(主節のモダリティ制約)
ⅳ)既定的事態Pの真偽に対する話し手・聞き手の知識の確立状態を問題にする。
ⅴ)副詞「どうせ」「せっかく」との共起傾向が認められる。
ⅵ)「ナラ」が提題用法をもつのに対し,「ノダカラ」は終助詞的用法をもつ。
以下では,上記の特徴について先行研究を参考にしながら検討する。ⅴ)につ いては,4節で詳しい分析を行う。ⅵ)の対照的特徴については,用例を挙げ現 象の指摘にとどめる。
3.1 形態的平行性(特徴ⅰ)
「(ノ)ナラ」「ノダカラ」は,「ノダ」の条件形・理由形として分析可能である。
それを<表1>に示す。
<表1>は,日本語の仮定条件形式の体系を整理した野田(1994)の表に, 「~
から」を追加したものである(表中のゴチックは,それぞれの枠の代表形を表す)。
<表1>で明らかなように,「(ノ)ナラ」「ノダカラ」は,それぞれ「~のだ」
の「~ば」形,「~から」 形として分析可能である。例えば「行くのだ」は,「~
ば」系列において, 「行くのならば」「行くならば」「行くのなら」「行くなら」「行
くのであれば」のように,異なる形態をとるが,文体的な相違を捨象すれば,こ れらは「~のだ」の「~ば」形の異形態として分析可能である。「~から」系列 の場合も同様の説明が可能である。以下では「~のだ」の「ば」形,「から」形 を代表する形として,「(ノ)ナラ」「ノダカラ」を用いることにする。
<表1>「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の形態論的位置づけ
3.2 完全時制節(特徴ⅱ)
「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の前件は,どちらも完全時制節をとる。すなわち,
前件の述語は,基本形・タ形のどちらもとり,テンスの分化を有す。既に挙げた
(8)(9)がそうした例である((10)(11)として再掲)。
(10) a 君が行く(ん)なら,僕も行くよ。
b 君が行くんだから,彼女も行くだろう。
(11) a ボーナスが出た(ん)なら,大画面のテレビを買ってよ。
b ボーナスが出たんだから,大画面のテレビを買ってよ。
3.3 主節のモダリティ制約(特徴ⅲ)
「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の主節には,判断や働きかけなどの表現が続き,単 なる事実の述べ立ての表現は用いることができないという,主節のモダリティ制 約をもつ。以下の(12) (13)において,事実の述べ立ての表現である「した」 「買 った」は容認できない。
(12) 留学する{(の)なら / のだから},英語を勉強{*した / したほうがい い / しなさい / しよう}。
動詞・形容詞 名詞+「だ」 「~のだ」
~ば
行けば
雨ならば
雨なら雨であれば
行くのならば 行くならば
行くのなら行くなら 行くのであれば
~たら
行ったら 雨だったら
行くのだったら
行くんだったら行くのであったら
~から
行くから 雨だから 行くのだから
行くんだから
行くのであるから
(13) ボーナスが出た{(の)なら / のだから},大画面のテレビを{*買った / 買ってね / 買おう}。
3.4 話し手・聞き手における知識の確立状態(特徴ⅳ)
「(ノ)ナラ」は,対話の相手や状況から新規に導入された情報など,話し手の 知識として確立していない情報をマークする。一方「ノダカラ」は,話し手・聞 き手の知識の中に取り込まれ,知識が確立していると話し手によって見なされて いる情報をマークする。「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の特性を,こうした話し手・
聞き手における知識の確立状態と関連づけて説明している研究に,網浜(1990),
野田(1997)がある。以下ではこの二つの研究を紹介し,特徴ⅳ)を説明する
2)。 網浜(1990)は,「(ノ)ナラ」「カラ」「ノダカラ」の使い分けを,話し手にお ける知識の確立状態や,情報のなわばりと関連づけて説明している。すなわち,
話し手が聞き手から新規に獲得したばかりの情報は「カラ」でマークできず, 「(ノ)
ナラ」でマークしなければならないのに対し,聞き手から新規に提供された情報 でも,自分の知識として同化した知識になると「ノダカラ」が使用可能になると いう。
(14) X:僕,今度の学会に行くことにしたよ。
Y:そう。君が行く{のなら / *から},僕も行くよ。
(15) X:僕,今度の学会に行くことにしたよ。
Y:そう。君が行くのなら,僕も行くよ。
(しばらく別の話をしたあとで)
Y:さっきの話だけど,君が行く{のなら / のだから /?? から},Rも行 くだろうね。
(14 Y)において,「カラ」が使用できず,「(ノ)ナラ」を用いなければなら ないのは,「君が学会に行く」という情報が,聞き手Xから話し手Yに新規に提 供された情報だからである。一方,(15 Y)で「ノダカラ」が使用可能なのは,
一定の時間が経過し,当該の情報が話し手の知識として同化した知識となってい るからだとされる。なお(15 Y)では,聞き手から新規に提供された情報であ ることを示す「(ノ)ナラ」も使用可能だが,「カラ」は不適切になる。その理由 は,「君が学会に行く」が,Xが提供したXの行動予定に関する情報だからだと される(cf. 神尾昭雄「情報のなわ張り理論」)。
野田(1997)は,話し手・聞き手における認識の状態と結びづけて「ノダカラ」
と「カラ」の使い分けを説明している。すなわち,話し手が,聞き手が十分に知
っているはずの事態を,十分に認識させようとするときは,「ノダカラ」が用い られ,特にそういった意図がない場合には,「カラ」が用いられるとされる。以 下がそうした相違を示す例である(野田の例に若干変更を加えている)。
(16) 卒業してもう5年も経つ{んだから / から},彼は結婚しているかもしれ ないね。
(17) 何度も言うけど,こんなに降っている{んだから /?? から},中止にしよ うよ。
(18) 子供じゃない{んだから / *から},自分のことは自分でちゃんとやって よ。
(17)(18)において,「カラ」の使用が不自然で,「ノダカラ」が自然なのは,
聞き手が確実に知っているはずの知識を十分に認識させようとする話し手の意図 がある文脈だからである。一方(16)では,そうした意図がある場合とない場合 の両方の可能性があり,文脈に応じてどちらも使うことが可能となるとされる。
以上,ⅰ)~ⅳ)の特徴を検討した。以上の観察により,仮説1はかなりの妥 当性をもっていることが示せたと考える。
3.5 副詞「どうせ」「せっかく」との共起(特徴ⅴ)
4節で論じる。
3.6 「ナラ」の提題用法と「ノダカラ」の終助詞的用法(特徴ⅵ)
「ナラ」と「ノダカラ」は対照性を示す場合がある。すなわち「ナラ」は,文 頭において聞き手の発言などを受け,主題を提示する用法をもつ(高梨 1995)。
一方「ノダカラ」は,文末において話し手の心的態度を表示する終助詞的用法を もつ(蓮沼 2009)。(19)は提題用法, (20)~(22)は終助詞的用法の例である。
(19)a (Aは人を探している様子である)
B:田中さんなら2階にいるよ。
b A:田中さんはどこ?
B:田中さんなら2階にいるよ。
(20) 彼の奥さん,とってもよく気がつくんだから。(詠嘆的評価)
(21) 君のこと,本当に心配したんだから。(認識喚起)
(22) 絶対,彼女と結婚するんだから。(決意表明)
「ナラ」と「ノダカラ」がこのような対照性を示す理由の解明は,極めて興味
深い課題であるが,ここでは用例を挙げ,現象の指摘にとどめておく。
4.副詞「どうせ」「せっかく」との共起(特徴ⅴ)
副詞の「どうせ」「せっかく」は,共起する従属節に一定の制約があることが 従来から指摘されている。この節では,「どうせ」「せっかく」と条件節・理由節 の共起をめぐる先行研究を紹介し,それに続いて本稿が行った大規模コーパスの 調査結果に基づき,二つの副詞と「(ノ)ナラ」「ノダカラ」の共起実態の分析と 考察を行う。
4.1 「どうせ」「せっかく」と条件節の共起
副詞「どうせ」は, 「タラ」「バ」 の条件節には出現できず,出現できるのは, 「(ノ)
ナラ」に限られるという制約をもつ(今西 2002,有田 2005・2006 など)。以下 の例は,有田(2005)の例文に若干の変更を加えたものである。
(23) a*[どうせ死んで{しまえば / しまったたら}]楽になるだろうに。
b いっそ死んで{しまえば / しまったら}楽になるだろうに。
(24) [どうせ死ぬなら]桜の木の下で死にたい。
(23)において,「バ」「タラ」の条件節に「どうせ」が出現している(23 a)
は容認できない。一方,「どうせ」が「(ノ)ナラ」節に出現している(24)はま ったく問題がない。(23 a)の逸脱性の原因が「どうせ」の使用にあることは, 「ど うせ」が使用されていない(23 b)が自然な文であることから明らかである
3)。 つまり,「どうせ」は,「バ」「タラ」節の内部にはおさまることができず,おさ まることが可能な条件節は,「(ノ)ナラ」節に限られるという制約をもつのであ る(今西 2002)。(25)はこうした特徴を図式化して示した例である(今西 2002 の例を若干改変)。
(25) [どうせ[雨が{降れば / 降ったら}中止になる]]。
さて,「どうせ」とよく似た振る舞いを示す副詞に「せっかく」がある。すな わち,「バ」「タラ」節には出現できず,出現可能なのは「(ノ)ナラ」節に限ら れるという「どうせ」と同様の制約をもつ
4)。(26)でこの点を説明しよう
5)。 (26) a*せっかくパリに行ったら,ルーブル美術館を見た方がいいよ。
b パリに行ったら,ルーブル美術館を見た方がいいよ。
c せっかくパリに行く(の)なら,ルーブル美術館を見た方がいいよ。
上の3例において,(26 a)が逸脱性を示すのに対し,(26 b)(26 c)には
何ら問題がない。(26 a)の逸脱性の原因が「せっかく」の使用にあることは明
白である。つまり,「どうせ」「せっかく」は,出現できる条件節が「(ノ)ナラ」
節に限られるという,興味深い特性をもつ副詞なのである。
4.2 「どうせ」「せっかく」と理由節の共起
「どうせ」「せっかく」が理由節に出現する場合,「カラ」よりも「ノダカラ」
の使用が自然になる傾向が指摘されている(蓮沼 1987・2009 など)。例えば,以 下の例では「カラ」よりも「ノダカラ」を使用したほうが自然であるという直感 が筆者にはある。
(27) {どうせ / せっかく}借金して買う{のだから / ?から},不動産として の価値が維持できそうなマンションを手に入れたい。
(28) どうせ汚れる{のだから / ?から},そんなに丁寧に掃除する必要はない。
(29) せっかく大学で勉強した{のだから / ?から},学んだ知識を生かせる職 に就きたい。
以上は作例の範囲で認められる傾向であり,実際の使用例を仔細に観察すると,
「カラ」節の内部に「どうせ」「せっかく」が出現しているケースは容易に見つけ ることが可能である。そこで,本稿では大規模コーパスにおける使用実態の調査 を実施し,「どうせ」「せっかく」が「カラ」「ノダカラ」のどちらで使用されや すいかについて検証を行うことにした
6)。
ここで仮説2を提示し,続く節でコーパスの調査結果に基づきこの仮説の検証 を行うことにしたい。
仮説2
「ノダカラ」は条件節「(ノ)ナラ」に対応する理由節の標識であり,「どうせ」
「せっかく」と高い共起傾向を示す。
4.3 コーパス調査結果
『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を用い,そこにおける「どうせ」「せっか く」と「(ノ)ナラ」「カラ」「ノダカラ」の共起状況の実態調査を行った。その 結果の概要を<表2>に示す。<表2>の項目①の数値は,コーパスに出現した
「どうせ」「せっかく・折角」のうち,「ノナラ」 「ナラ」 「ノダカラ」 「カラ」で導か れる従属節内にこれらの副詞が出現していると判断される場合の回数である
7)。 なお,ここでの「ノナラ」は,「のなら」「んなら」,「ノダカラ」は,「んだから」
「んですから」「のだから」「のですから」を含み,それを代表する形式として用
いる。「ナラ」「カラ」は,「ノ」を介さずに,述語や名詞に直接これらの形式が
ついた場合の出現回数である。
<表2>コーパス調査結果の概要
全体の傾向としては,次の3点が指摘できる。
1)「どうせ」は「ノナラ・ナラ」と共起する傾向が「ノダカラ・カラ」よりも 若干高い(約 55% 対 45%)。これは「どうせなら」が 67 例もあることによる。
2)「せっかく」は「ノダカラ・カラ」と共起する傾向が圧倒的に高い。
(273 例中 241 例:約 88%)
3)「ノダカラ・カラ」は,どちらの副詞とも共起するが,「ノダカラ」の使われ る割合が「カラ」よりも若干高い(「せっかく・折角」は「せっかく」でま とめて示す)。
どうせ: ノダカラ 24% カラ 20%
せっかく:ノダカラ 48% カラ 40%
4.4 前接語の品詞・活用形からみた副詞との共起状況
上記3)の特徴は,4.2 で提起した仮説2を支持する結果とは言えない。仮説 2によれば,「カラ」よりも「ノダカラ」が高い頻度で使用されることが予想さ れるからである。そこで,前接語の品詞や活用形などの特徴に基づき,さらに詳 細な共起状況の観察を行った。<表3><表4>は,前接語の品詞や活用形の特 徴別に「どうせ」「せっかく」と「ナラ・ノナラ」の共起状況を整理したもので ある。
接続形式 ①共起数 小計 ①÷② ②共起 総数
③副詞
総出現数 ②÷③
どうせ
ノナラ ナラ
27
161 188 8%
47%
338 814 42%
ノダカラ カラ
81
69 150
24%
20%
せっかく・
折角
ノナラ ナラ
10
22 32
4%
8%
273 1455 19%
ノダカラ カラ
132
109 241
48%
40%
<表3>「どうせ」と「ナラ・ノナラ」の共起状況
<表4>「せっかく・折角」と「ナラ・ノナラ」の共起状況
「どうせ」「せっかく」と「ナラ・ノナラ」が共起しているコーパスの代表例を 挙げておく。
(30) どうせ恋をするならこれからは数よりも質だと思っている。(「プチ美人 の悲劇」)
(31) どうせ一緒に食事するのなら,二人よりは三人のほうが楽しい。(「女医 彩子の事件カルテ」)
(32) どうせ一度は通る貧乏なら,できるだけ一日でも早くこれを通り越すよ うにしたい。(「私の財産告白」)
(33) どうせならかわいいおうちに住みたいなあ。(「ルームメートはハムスタ ー」)
(34) せっかく東京に来るなら他の見物もしたい処ですね。(Yahoo! 知恵袋)
品詞 形 式 ナラ ノナラ 合計
動詞
基本形 タ形 ナイ形
69 0 3
20 0 3
89 0 8
形容詞 基本形 0 1 1
名詞
8)φ / である 14 0 14
その他
ドウセナラ ドウセノコトナラ
~クライ・モノナラ
~スルシカナイナラ
67 2 6 0
0 0 0 1
67 2 6 1
合計 161 27 188
品詞 形 式 ナラ ノナラ
動詞
基本形 タ 形 ナイ形
14 2 0
8 2 0
名詞 φ 3 0
その他 セッカクナラ 3 0
小計 22 10
合計 32
(35) せっかく君とすごすのなら,気分のいいところのほうがいい。(「蠍のい る森」)
(36) せっかく才能もって生まれたなら,凡人を楽しませてほしいですね。
(Yahoo! 知恵袋)
(37) せっかくお気に入りの品を買ったのなら,一日でも長く(多く),そして 大切に使う…(Yahoo! 知恵袋)
(38) せっかくなら使ってくれる相手に譲りたいですもんね。(Yahoo! 知恵袋)
<表5><表6>は,前接語の品詞,活用形などの特徴に基づき「どうせ」「せ っかく」と「カラ」 「ノダカラ」の共起状況を整理したものである。最右列の「割 合」は,「ノダカラ」と「カラ」の共起傾向の相違を見るために,「カラ」を1と した場合の「ノダカラ」の使用比率を示したものである
9)。
<表5>「どうせ」と「カラ・ノダカラ」の共起状況
品 詞 形 式 カラ ノダカラ 割 合
動詞
基本形 14
21 41
55
2.49
2.23
タ形 0 2
ナイ形 7 12 1.47
形容詞 基本形 1
2
6 6
ナイ形 1 0
名詞+ダ
基本形 15
16 13
15
0.74
0.80
タ形 0 1
ナイ形 1 1 0.86
名詞相当語+ダ コト・モノ・ワケ等 9 0
複合辞 ニキマッテイル等 2 5 2.14 2.14 認識的
モダリティ形式
ダロウ 16
19 0
カモシレナイ等 3
小計 69 81
合計 150
<表6>「せっかく・折角」と「カラ・ノダカラ」の共起状況
「どうせ」「せっかく」と「カラ」「ノダカラ」が共起しているコーパスの代表 例を挙げておく。
(39) どうせつまみぐいをするから家だけでコントロールしても難しいと思い ますよ。(Yahoo! 知恵袋)
(40) どうせすぐにほこりだらけになるのだから,下着以外は今後いっさい洗 濯しないことに決める。(「マンダラ探検」)
(41) どうせこの業界に足を踏み入れたのだから,バリバリの悪党になって情 報を武器に暴れまわってみたい。(「夜の総務探偵」)
(42) どうせ他人の家だから,うわべだけで,真剣に掃除していない。(「努力 しているヒマはない!」)
(43) どうせその場かぎりなんですから気にしなくていいと思う。(Yahoo! 知 恵袋)
(44) 牛若は,どうせ元はこの女の絹だったのだからと,一反の出費を覚悟し ていた。(「源九郎義経」)
(45) どうせ飲むだろうから,いってもしょうがないけど,酒はだめだよ。(「拷 問遊園地」
(46) せっかく建設省がお見えになっていますから,一点だけ ちょっと簡単 に…。(国会会議録)
前節する語 カラ ノダカラ 割 合
動詞
基本形 7
12 48
117
5.69
8.05
タ形 4 69 14.14
ナイ形 1 0
名詞+ダ 基本形 32
33 12
12 0.31 0.31
タ形 1 0
形容詞 基本形 0 0 2 2
名詞相当語+ダ
コトダ・モノダ・ワ
ケダ・トコロダ等 24 24 1 1 0.03 0.03 セッカクダ
セッカクノコトダ 39
1 40 0 0 0
小計 109 132
合計 241
(47) せっかく遠い処に行くのだから,マイレージで選択してみたらどうでし ょう。(Yahoo! 知恵袋)
(48) せっかくいまお話がでましたから,外務大臣にもひとつ承っておきたい のでありますが,…(国会会議録)
(49) せっかく来たのだから観光しようということになり…(「水曜の朝,午前 三時」)
(50) せっかくここまでこぎ着けたんですから,私達で話をつけます。(「実録
「総裁」 橋本竜太郎」)
(51) せっかくの機会ですから,一,二お尋ねいたします。(国会会議録)
(52) せっかく授かってる目や耳なんだから,せいぜい活用しなきゃいけない
…(「アンネ・フランクの生涯」)
(53) せっかくですから,おことばに甘えて,明日,おうかがいさせていただ きます。(「ルパンの大失敗」)
<表3>~<表6>で観察される事実のうち,特に注目すべき3点を指摘して おきたい(「ナラ」「ノナラ」は「(ノ)ナラ」としてまとめて示す)。
1)「どうせ」と「(ノ)ナラ」には強い共起傾向が認められる。動詞基本形に続 く場合が特に顕著である。(<表3>)
2) 「どうせ」が「(ノ)ナラ」節に出現する場合,動詞のタ形は現れない。(同上)
3)「せっかく」と「ノダカラ」には強い共起傾向が認められる。動詞タ形に続 く場合が特に顕著である。(<表6>)
以上をまとめると,「どうせ」「せっかく」と「(ノ)ナラ」「ノダカラ」には,
以下のような相補的分布傾向が認められる。
<表7>前接語の特徴からみた副詞と接続形式の分布傾向
動詞基本形 動詞タ形
(ノ)ナラ
どうせ~スル(ノ)ナラ
ノダカラ
せっかく~シタノダカラ
4.5 前接語の品詞・活用形から見た副詞と「カラ」「ノダカラ」の共起状況
最後に,「どうせ」「せっかく」と「カラ」「ノダカラ」の共起状況の特徴を指 摘しておきたい。
1)どちらの副詞も,動詞述語では,「ノダカラ」が「カラ」よりも高い比率で 使用される。(<表5><表6>)
どうせ:動詞の基本形に続く場合,「ノダカラ」は「カラ」の約 2.5 倍 せっかく:動詞のタ形に続く場合,「ノダカラ」は「カラ」の約 14 倍 2)名詞(相当)述語に続く場合は,「ノダカラ」よりも「カラ」が使用される
比率が高い。(<表5><表6>)
どうせ:「ノダカラ」は「カラ」の 0.8 倍
せっかく:「ノダカラ」は「カラ」の 0.3 ~ 0.03 倍
3)「ダロウ」に続く場合は,「~ダロウノダカラ」という接続が統語的に不可能 なため,「カラ」のみが用いられる。(<表5>)
5.考察
4節の調査結果に対し手短に考察を行っておきたい。
5.1 仮説2の検証
4.2 で提示した仮説2については,以下の点が指摘できる。まず, 「どうせ」「せ っかく」が理由節に出現する場合の接続形式としては,「ノダカラ」「カラ」の両 方が使用可能であり,この点は条件節の場合と事情が異なる。しかし,前接する 述語の品詞的特徴を観察すると,動詞には「ノダカラ」,名詞(相当語)には, 「カ ラ」という,使用傾向の相違があり,「ノダカラ」と「カラ」には使い分けが認 められる。
名詞(相当語)に続く場合,「ノダカラ」よりも「カラ」が使用される傾向が 強くなる理由は,「ノダカラ」が「ノダ」の理由形であることを考えれば説明が 可能である。「ノダ」は先行部分を名詞化する働きを持つが,先行部分が名詞の 場合は,「ノダ」によってさらに名詞化を行う動機づけが弱まる。その結果,名 詞の後では「ノダカラ」の使用が抑制され,「カラ」が使用される割合が高まる ことになるのである。一方,動詞の場合は名詞化が抑制されないため,「どうせ」
「せっかく」の出現が限定的に許される条件節の「(ノ)ナラ」に対応する理由形 式として, 「ノダカラ」の使用が要請されることになる。動詞述語では「ノダカラ」
が「カラ」よりも高い比率で使用されるという事実は,「(ノ)ナラ」と「ノダカ
ラ」の相関性を示唆する現象と捉えることが可能であり,但し書きつきではある が,仮説2は支持されたことになる。
5.2 副詞と接続形式の親和性
4.4 の1)2)で指摘した通り,「どうせ」は動詞の基本形および「(ノ)ナラ」
との強い親和性をもつ。こうした親和性の理由について,有田(2006・2007)の 説明を援用し考察を加えておきたい。有田によれば,「どうせ」は,話し手の知 識にない既定命題の言明に現れ(有田 2007),タ形平叙文に現れにくいという認 識面での不確かさの面と,事態の実現が定まっていて動かし難いことを明示する という,一見相反する性質が共存しているとされる(有田 2006。下線も有田)。
これは,「認識的条件文」を専ら表す形式である「(ノ)ナラ」の性質とぴったり 重なる特徴である。「どうせ」と「(ノ)ナラ」の親和性は,こうした両者の認識 的意味の共通性に支えられ成立していると捉えることが可能である。
「せっかく」は,動詞のタ形および「ノダカラ」と高い比率で共起し,既定命 題との強い親和性が認められた。渡辺(2001)は,「せっかくP,Q」の形の構 文について,「Pは,既に実現しているか,少なくとも実現が話手によって確実 視されているかが普通」であると述べている
10)。また,野田(1997)によれば, 「Q ノダ」は,Qを既定の事態として把握するという特徴を持つとされる。つまり, 「せ っかく」と「ノダ」は,事態を既定的なものとして把握する話し手の認識的態度 を表すという点で親和性を有していると言える。「せっかく」は,動詞のタ形お よび「ノダカラ」との強い共起傾向を示すが,この点で「どうせ」よりもいっそ う事態を「既定的」なものと捉える話し手の認識的態度を表す副詞と言えるのか もしれない。
6.まとめ
本稿の観察結果をまとめれば以下の通りである。
ⅰ)「どうせ」は,動詞基本形+「(ノ)ナラ」,「せっかく」は,動詞タ形+「ノ ダカラ」と共起する傾向が強い。
ⅱ)「ノダ」は,動詞述語を名詞化する働きをもつ。名詞(相当)述語は,さら に名詞化の必要がないため,それに理由形式が続く場合,「ノダカラ」の使 用は抑制され,「カラ」が用いられる傾向がある。
ⅲ)「どうせ」「せっかく」との共起において,動詞述語に続く場合, 「(ノ)ナラ」
と「ノダカラ」は強い相関性を示す。
ⅳ)「(ノ)ナラ」「ノダカラ」が話し手・聞き手における知識の確立状態を問題 にするという点は,前接の事態を「既定の事態として把握する・提示する」 (野 田 1997)働きをもつ,「ノダ」の機能と関連づけて説明可能である。
7.おわりに
残る課題は多い。その代表的なものとしては,1)「既定性」という概念の精 密化,2)話し手・聞き手の知識のあり方の客観的判定方法の提示,3)提題用 法と終助詞的用法において「ナラ」と「ノダカラ」が対照性を示す理由の解明,4)
談話のジャンルの違いによる接続形式の使用状況や用法の相違の解明,5)日本 語の理由文の体系の解明,などが挙げられる。
「どうせ」 「せっかく」と「(ノ)ナラ」 「ノダカラ」が見せる親和性も興味深い。
本稿では,その傾向を数値的に示すにとどまり,用例の詳しい分析や,親和性の 理由について掘り下げた考察ができなかった。この点については稿を改めて考え たい。
以上,今後の課題を掲げたところで本稿を締めくくることとしたい。
注
1)「ノナラ」の「ノ」は,省略されることが多く,その有無による意味の違いはほとん ど認められない場合が多い。本稿では,この二つをまとめ「(ノ)ナラ」と表記する。
有田(2007)では,本稿の「(ノ)ナラ」を「なら / のなら」のように併記して示し ている。
2)奈良(2006)は,前件が事実,後件が反事実を表す(a)のような日本語の条件文 を韓国語の正文に翻訳する場合は,「知っている」「わかる」といった動詞を補い,(b)
のような文にする必要があることを指摘している。「(ノ)ナラ」が知識の確立状態 を問題とすることの傍証となる例として興味深い。
(a)こんなところに来るのなら聖書を持ってくればよかった。
(b)こんなところに来ると知っていたなら,聖書を持ってくればよかった。
3)(23 b)では「いっそ」が用いられているが,その有無に関わらず,(23 b)は自然 な文として成り立つ。
4)蓮沼(1987)では,「せっかく」が出現する条件節は「(ノ)ナラ」節であるという 特徴を指摘したが,「バ」「タラ」節には出現できないという制約については明示的 に述べていない。
5)「バ」は,前件に動作性動詞が用いられている場合,主節に働きかけの表現が使えな いという制約をもつため,(26)では,そうした制約を受けない「タラ」の例を挙げ る。
6)幸松・佐野(2002)は,日本語学習者のための教材作成のために,毎日新聞 1 年分 の文章を対象に,「から」と「のだから」の用法を調査している。その結果,「から」
と比較した場合,「のだから」の前件には動詞文が来る割合が高いこと,後件には「す べきだ」という「当然」の叙法形式が来る割合が最も高く(「から」の 6.8 倍),希求,
許容,適切などの叙法がこれに続くとしている。検索対象が新聞の文章であったこ とが,結果に影響している可能性があるが,母語話者の言語直感に頼るのではなく,
大規模な用例の調査に基づく実証的研究として参考になる。なお,幸松らは,「のだ から」と「から」の使い分けを聞き手の知識の状態と結びつけて説明する先行研究 を批判している。
7)「ノダカラ」の後件が省略されている場合や終助詞化している用法は用例数にカウン トしている。一方,「どうせ」「せっかく」が「(ノ)ナラ」「ノダカラ」「カラ」節以 外の節に含まれている場合は,カウントしていない。(a)(b)がそうした例である。
(a)[どうせ[合格しない]]ことは分かっているから,受験はしないつもりだ。
(b)[せっかく[大事に育て]ても],大人になれば親から離れていくのだから,
あまり期待しすぎないほうがいいかもしれない。
(a)で「どうせ」が含まれるのは埋め込み節「合格しない」であり,(b)で「せ っかく」が含まれるのはテモ節の内部であり,「カラ」「ノダカラ」節の内部ではない。
なお,本稿では,「共起」という用語を,当該の副詞が「(ノ)ナラ」「ノダカラ」節 内部に出現している場合に限定して使用している。
8)ここでの名詞には,便宜的にナ形容詞の語幹も含める。連体形以外はどちらも同じ 活用形をとるからである。
9)例えば,<表5>の動詞基本形における「カラ」と「ノダカラ」の割合の計算は(41
÷ 81)÷(14 ÷ 69)という計算式から導かれた数値である。これは幸松・佐野(2002)
の方法にならったものである。
10)渡辺(2001)は,以上の指摘に加え,次の(a)(b)のような実現が不確実な事態 に「せっかく」が使われると「おかしな日本語」になるという(容認判断は渡辺)。
しかし,コーパスでは,こうした例は容易に見つけることができ,渡辺の指摘は事 実を正しく言い当てているとは言い難い。
(a)*せっかく訪ねていっても留守だろうよ。
(b)*せっかく訪ねて行くならいい返事をもらって帰るように。
付記
本稿は,2010 年 7 月 31 日・8 月 1 日に,台湾・國立政治大學で開催された世界日本語教 育大会で行った研究発表を発展させたものである。論文にまとめるにあたり,口頭発表で は割愛した部分の補足・加筆を行った。
参考文献
網浜信乃(1990)「条件節と理由節―ナラとカラの対比を中心に―」『待兼山論叢 日本語 学編』24(大阪大学文学部)
有田節子(2005)「『どうせ』『いっそ』の分布と既定性」『大阪樟蔭女子大学日本研究セン ター報告』13
―(2006)「『どうせ』の意味と既定性」上田功・野田尚史編『言外と言内の交流分 野 小泉保博士傘寿記念論文集』大学書林
―(2007)『日本語の条件文と時制節性』くろしお出版
今西利之(2002)「副詞『どうせ』についての覚え書き」『熊本大学留学生センター紀要』6 呉 珠熙(2002)「『せっかく』の意味と用法―『前提』との関わりを中心に―」『日本語と
日本文学』35(筑波大学国語国文学会)
小矢野哲夫(1997)「副詞『せっかく』の用法」『日本語・日本文化研究』7(大阪外国語大 学日本語講座)
―(2000)「評価的な副詞―『どうせ』を例に―」山田進・菊地康人・籾山洋介編『日 本語 意味と文法の風景―国広哲弥教授古稀記念論文集』ひつじ書房
高梨信乃(1995)「非節的Xナラについて」仁田義雄編『複文の研究(上)』くろしお出版 奈良夕里枝(2006)「韓国語の条件表現 -umyen,-ketun,-eya―事態の個別性とレアリテ
ィー―」益岡隆志編『条件表現の対照』くろしお出版 野田春美(1997)『「の(だ)」の機能』くろしお出版
野田尚史(1994)「仮定条件のとりたて―『~ても』『~ては』『~だけで』などの体系―」『日 本語学』13 - 9 明治書院
蓮沼昭子(1985)「『ナラ』と『トスレバ』」『日本語教育』56
―(1987)「副詞の語法と社会通念―『せっかく』と『さすがに』を例として」小泉 保教授還暦記念論文集編集委員会編『言語学の視界』大学書林
―(2008)「日本語学習者の会話能力と『ノダカラ』使用の実態―KYコーパスをデ ータに―」『姫路獨協大学外国語学部紀要』21
―(2009)「日本語母語話者の『ノダカラ』使用の実態―名大会話コーパスをデータ に―」『日本語教育連絡会議論文集』21
幸松英恵・佐野洋(2002)「外国人のための日本語教育教材の問題点について―日本語分析 ツールを応用した教育素材の提案―」『情報処理学会研究報告』Vol.2002 No.96 渡辺 実(1996)『日本語概説』岩波書店
―(2001)『さすが!日本語』(ちくま新書)筑摩書房
調査資料出典
国立国語研究所『現代日本語書き言葉均衡コーパス』モニター公開データ(2009 年度版)
(はすぬま・あきこ,本学教授)