(1)大野盆地の基盤をなすものは中・古生代
の 堆 積 岩 類 で 、 そ れ に 湖 水 性 堆 積 物 の 大 野 層 が 乗 っ て お り 、 盆 地 内 の 佐 敷 川 沿 い に み ら れるそうである。地点①では基盤のチャートと 大野層は断層で接しており、直接大野層の基
底 部 を 見 る こ と は で き な い 。 し か し 大 野 層 の 下部にはチャートの角喋が多く見られるそう で 殆 ん ど 基 底 部 に 近 い と 考 え て よ い と の こ と である。② 盆 地 内 の 東 部 と 西 部 の 大 関 火 山 山 麓 に 台 地状の地形が見られる。この部分には薄くシ ラスが乗っているそうで、大野小グランド南
②で観察した。この地域のシラスは白色の径
数 の 軽 石 及 び ガ ラ ス 火 山 灰 か ら な り 、 厚 さ 2〜3mで人吉盆地に分布するシラスによく 似 て い る と の こ と で あ る 。(3)盆地の南・大関山山麓には火山噴出物や それに起因する山麓堆積物が大量に分布して いるとのことで田村先生の指示でその要所要 所の露頭を観察していった。林道をしばらく 登ると左側に割合大きい喋状の崖が見える。
巡検コース
(旧国見分校対岸③)厚さ約10m、細粒の基 地と角牒・岩塊を不規則に含む一見火砕岩。
これは発泡した火山弾を含む自破砕溶岩との
こと。確かにきちんとした溶岩はなかった。更に進むと地点④の崖ではかなりはっきりし た成層状態を示す一連の火山堆積物が見られ る(薄い粘土層も把む)。これは岩片の形状 から爆発破片堆積物に入れられる集塊岩。地 点⑤では厚さ1mの2枚の溶岩の間に火砕岩 が見られる。岩質は輝石安山岩で細かい基地 が多く淘汰も悪く無層理であることから火砕 流堆積物ではないかとのこと。地点⑥では降 下岩津堆積物も観察できた。
以上のように、火山活動による多様な堆積 物と噴出物を短時間で観察することができ、
我 々 参 加 者 一 同 、 大 変 勉 強 に な っ た 。 帰 り に
は外平の海岸で八龍山層の級ト化層理の標本採 集も行ない充実した巡検会:であった。御多忙 な研究生活の中、‑会員のため一日をさいて御 指導に当たられた田村先生に心から感謝し、
巡検会の報告を終る。
( 河 内 小 学 校 堀 川 治 城 )
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