平成 20 ・2 1 年度教育学部 プロジェク ト推進支援事業報告書 1. プロジェク ト名
通常学級における学習指導を中心 とした特別支援教育の在 り方 2. プロジェク ト担当者
◎校長 佐々木正利 ( 附属小) 副校長 大橋文四郎 ( 附属小)
教諭 川越浩子 ( 附属小 特別支援教育コ ー ディ ネータ ー) 教諭 高橋長兵 ( 附属小 研究主任) 他 附属小学校教員
教諭 田村英子 ( 特別支援学校) 他 特別支援学校支援部職員
教授 鎌 田文聴 ( 特別支援教育科)教授 名古屋 恒彦 ( 特別支援教育科) 3. 概要
通常学級において 「 黒板に書いていることを視写できない子」や 「 指示 された ところに座 っ た り動いた りできない子」等には、これまでも学級担任が個別支援等で対応 してきている。附 属小学校においても特別支援を必要 としている子 どもは低学年を中心に数名いる。 これ らの子 どもた ちはタイプが異なる学習障がい等をもっている。 この子 どもたちにどう対応すればよい のか、学習はどのように支援すればよいのか、附属小学校の教育課題の 1 つ となっている。
この課題 を解決す るためには, 「どんな学習の方法が適 しているのか」, 「 具体的にどんな 支援 を必要 としているのか」を観点 とした観察や検査の実施 を実施 し,最適な学習方法は何か 判断 し、より具体的に支援すれば学習の効果 をあげることができるのではないか と考えた。
そこで、研究主題 「 通常学級における学習指導を中心 とした特別支援教育の在 り方」を設定 し、通常学級における学級経営 としての授業づ くりや集団育成な どの側面か ら有効な支援方法 について研究 と実践に取 り組んできた。
4. 日的
平成 1 9 年 4 月か ら 「 特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ,すべての学校において, 陣がいのある幼児児童生徒の支援をさらに充実 してい くこととなった。それは,特別支援教育 が,障がいのある幼児児童生徒‑の教育にとどま らず,障がいの有無やその他の個々の違いを 認識 しつつ様々な人々が生き生きと活躍できる共生社会の形成の基礎 となるものであるか らで
ある。
現状 として, LD ,ADHD ,高機能 自閉症等の陣がいをもった子 どもたちが通常学級に進学
・進級 してきている。全国的な調査では, LD,ADHD,高機能 自閉症の可能性があると思わ
れる児童生徒は,6. 3% 存在 していることが分かった。
附属小学校においても特別な教育的支援を必要 とす る子 どもが在籍 し,全校的な支援体制 を整 えなが ら特別支援教育コーディネーターが中心に指導方法を模索 しなが ら推進 している。
そのような子 ども一人ひ とりの教育的なニーズに対 して,生活面や学習面において どのような 支援を行 うことが望ま しいのか,実践を通 してその指導の在 り方を研究 してい くことが必要であ
ると考える。
しか し,特別支援教育の推進のためには,教員の特別支援教育に関す る専門性の向上が不可欠 である。そこで,本プロジェク トにおいては,教育学部の特別支援教育科や附属特別支援学校 と 協同的に研究を行い,通常学級における学習指導を中心 とした特別支援教育の取 り組みの手順や 具体的な支援方法を明確化 した り,教員養成や教師教育における特別支援教育に関す る専門性の
向上を図った りす るとともに、子 ども一人ひ とりに応 じた教育を進める取組である。
5. 実施計画 ,方法
○ 校内体制の整備 ( 特別支援教育コーディネーターの配置、特別支援教育推進委員会の設置)
○ 教員研修 ( 校内学習会や特別支援教育セ ミナーの実施)
○ 附属特別支援学校 との連携
○ 担任 と支援員による支援 6. 取組状況
(1)平成 2 0 年度
① 特別支援教育コーディネーターの配置
○役割
・特別支援教育推進委員会
・附属特別支援学校 との連絡及び調整
・対象児の観察
② 特別支援教育推進委員会 ア 目的
支援を要する児童に対 して、適切な支援の在 り方を検討 し、支援を行 う。
イ 構成メンバー
校長 ・副校長 ・校内教頭 ・特別支援教育 コーディネーター ・研究主任 ・養護教諭 ・ 学級担任及び学年主任
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ウ 内容
・実態の把握
・支援計画や支援の在 り方の検討
③ 学習会の実施 ( 平成 21 年 2 月 19 日) ア ね らい
特別支援教育について,発達障がいや支援の仕方な どについて共通理解 を図る。
イ 内容
「 発達障がいの理解 と支援」講師 :附属特別支援学校 田村 英子先生
○発達陣がいの定義
○支援の仕方
・ 陣がいのタイプによる支援の違い
・ 附属小 における効果的な支援の内容
(2)平成 2 1 年度
① 附属特別支援学校 との連携
ア 「 発達陣がいの理解 と支援」について研究会の実施 イ 対象児童及び学級の観察及び検査
ウ 支援方法の吟味及び検討
② 担任 と支援員による支援
1年生 ・・・担任 と副担任 によるサポー ト
2 年生 ・・・支援員 2 名 を学年に配置 し、 3 学級 をサポー トしている。
③ 特別支援教育セ ミナーの実施
期 日 平成 21 年 10 月 28日 ( 火)
講師 北海道教育大学准教授 二宮信一先生
④支援の在 り方についての学習会 ( 平成 22 年 2 月 9 日) 講師 :附属特別支援学校 田村英子先生
○支援員の役割、障がいの理解の仕方等
⑤ 支援計画の作成
・対象児童の担任が支援計画を作成
4.研究成果のま とめ
(1 )特別支援教育実施のための取 り組み方 対象児童の抽 出
担任及 び保護者 か らの要望
観 察 ・ L D I検 査
担任 ・コーデ ィネー ター ・特別支援学校 教員保護者か らの要望
W IS C‑ Ⅲ検
査 半 日または l日の観察 分析
コーデ ィネー ター ・特別支援 学校担 当の先生継 続観察
支援方法の決定
特別支援担 当の先生 ・コーデ ィネー ター ・担任
対象児童 の学習 の傾 向につ いて確認 し,学習 の支援 の方法 につ いて立案す る。
保護者への連絡
担任 ・コーデ ィネー ター
○必ず対面 しての連絡 とする。 (電話連絡は不可) ま は 習 で せ 習 で り の ろ 学 校 さ 学 庭 取 る と こ え な る
のではな く,苦手 と していると ころなのか具体的に。
と と家庭でできることをは っき
と こ こ 引 て む 様 い 組 の ○っ り み る に 取 組 について共通理解を し , 必 ついて連絡をとる。
支援 ・観察 ( 評価)
担任 ・支援員 ・コーデ ィネー タ一 ・特別支援 学校担 当の先 生
・視 覚支援教材 ・ソー シャル スキル ・支援員 に よる個別支援等‑ の支援
・支援 の方法 の効果 について観 察
・家庭‑ の連絡
・学習支援 の改善
ー33‑
( 2) 具体的な支援 ア 学習指導
① 視覚に訴えるような教材 を準備する。
○ 拡大 した図 ・絵 ・・・拡大教科書の利用
○ 文字にル ビを振 る
○ できたことにシールや 「 はなまる」を付ける。
② 常に一 目と手を動かす課題の準備
ぬ り絵や切 り絵など、個に応 じた毎 日の トレーニングを大切 にす る イ その他
① ソーシャルスキル トレーニングをプリン トで行 う。
先生の顔写真入 りのもので考えさせ る内容
② ルールを確認する。
○ 必ず約束を守 らせ、守れた らはめる。
③ その他
○ 見通 しを持たせ るために 1日や 1 単位時間のスケジュールを確認す る。
(3)
学級全体について
① できる子を伸ばす という考え方
・プ リン トの準備
・気持ちの良い言葉や使ってはいけない言葉な ど、学級全体で考え指導す る。
② 支援体制
・支援員による̲ 、T l・T 2 体制 とす る。
学級全体にも声をかけ、その中で、個別指導に当たる。
7. 考察
学校全体で特別支援教育に関す る共通理解 を深めること、通常学級において特別支援教育の 知見を生か した具体的な支援 を実践す ることに重点を置いたことにより、個別の児童の学習状 況を改善す るとともに、学級経営の充実が図 られ学級集団全体を高めることに結びついた。
8. 今後の展開
・幼 ・小 ・中の連携による通常学級における特別支援教育の取組の実施
・教員養成、教師教育の特別支援に関す る専門性の向上を図る取組の充実 ・強化
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プロジェクト名 : 「 粒 子 」を柱 とした物 質学 習 の教 育 内容 開発
プロジェク ト担当者 :
◎菊地洋一,村上祐,武井隆明 ( 岩手大教育学部)
橋戸孝行,高室 敬,黄川 田泰幸 ( 岩手大学教育学部附属小学校) 尾崎尚子 ( 盛岡市立緑が丘小学校)
坂本有希 ( 岩手大学教育学部附属 中学校)
研 究 の概 要 ,背景 ,目的
物質学習で扱 う種々の現象 ・事象 を科学的に理解 ・説明す るためには 「 粒子概念」が不可 欠である. したがって物質学習 にお ける 「 粒子概念」の導入時期 と取 り扱いは,物質学習全 体の性質 に関わる大変重要な問題である . 「 粒子概念」は 目に見 えない ミクロの概念であ り, 児童 ・生徒 に とってイメージ しにくい概念である.その一方,科学的思考力 ・表現力の育成 のためには , 「 粒子概念」 を早期 に導入 し活用 してい くことが望まれ る.
平成
20年告示の小 ・中学校新学習指導要領 ・理科 において,その改訂ポイ ン トには,① 「 粒子」を含む
4つの基本 となる科学概念 を柱 とす る系統的な教育課程 の構成,②科学的思考 力 ・表現力等の育成の重視 な どが挙げ られてい る.よって理解 しやすい 「 粒子概念」の導入 法や活用法に関わる具体的な教育内容や教材の開発 は,今後ますます重要な実践課題 といえ
る.
そ こで本研究プロジェク トは,物質科学 ( 化学)の専門教官 と小 中学校の現職教員が協力 して,物質学習の具体的な教育場面において,児童 ・生徒 がイメージ しやすい 「 粒子概念」
の導入法や思考力の育成 に効果的な活用法 についての教育内容お よび教材 の開発 を行 うこと を 目的 とした.
具体的には,①小学校段階に初歩的粒子概念 を導入す るための授業開発 の検討,お よび② 中学校 1 年時の粒子概念学習の教材 開発 ・授業提案の検討 を行い,授業実践 を行 った.
実施計画 ・ 方法
本研究の実施計画お よび方法は以下の通 りである.
( 1 )粒子概念 に関わる学習要素
具体的な授業開発 を行 う前 に,そのもとになる粒子概念 に関わる学習要素を整理 し,それ ぞれの授業場面での粒子概念の関わ りが明確 になるよ うにす る.
(2)
小学校段階で粒子概念 を学習す ることの意義
学習指導要領 では小学校段階では粒子概念が導入 されていない.本研究では小学校段階に 粒子概念 を導入す ることを 目的 としてい るので,その意義 についてカ リキュラム論や現場 教員の意見等 を入れなが らま とめる.
(3)
小学校 における粒子概念導入 の授業開発 ・実践
学部教員 は物質に関す る基礎的 ・基本的学習内容 の吟味 と物質論か らの思考プロセスを, 小学校教員は小学校 にお ける授業構成 と子供の実態 に即 した思考プロセスを,それぞれ出
し合いなが ら小学校 における粒子概念導入の授業 を構想す る.実際に授業 を実践 し,評価 を行 う.
(4)
中学校
1年 における粒子概念活用の授業開発 ・実践
学部教員 は物質 に関す る基礎 的・ 基本的学習内容 の吟味 と物質論か らの思考プ ロセスを,
‑39‑
中学校教員 は中学校 にお ける授業構成 と子供 の実態 に即 した思考 プ ロセスを,それぞれ 出 し合いなが ら中学校 にお ける粒子概念活用 の授業 を構想す る.実際に授業 を実践 し,評価 を行 う.
(5)
本研究の総括 取り組み状況と成果
<平成20年度 >
( 1 )粒子概念 に関わ る学習要素
粒子概念 を図1に' 示 した よ うな 「 初歩的粒子概念」 と 「 物質 の個性 につ なが る粒子概念」の
2段階で整理 した.本研 究では,初歩的粒子概念 の小学校段階での導入 の可能性 と中学校 1 年 での活用場面 を対象 に研究 を進 めた.初歩的粒子概念 「 ( 丑物質 は全て小 さな粒 でできてい る.
」 に関連す る素因子 を図中②〜⑦ の よ うにま とめた.
手庶 L, : :‑ ・ , . I 原子とはなにか. 二 ● ⑳
『 ・ 原子の構造. 種類
・ 分子とはなにか.
繍雷のBd E J ̲ ‑ つか 喝&
小さな私の正体は.
原子, 分子, イオン!
・イオンとはなにか.
棚 倉
①物 賞 は 全 て 小 さな私
でできている.
②粒と我のrqは隙rqである.
粒 の基本的事項
③粒は消滅しない.
④粒の責量は変わらない.
⑥故の大きさは変わらない.
@粒 は熱運動している.(勤的視点)
⑦軌 ま互いに引き合う性鷺がある.
現在 の我 国の理科授業では,実験 ・観察の結果 に基づいて子供達が新 たな概念 を獲得 して い くスタイル が多いが,粒子概念 に関 しては少 な くとも① ,㊨,⑤ は子供 か ら導 くのは困難 であ り, これ らは教師か ら教 える内容 である.①〜⑦ を活用 し物質 のマ クロの現象 の仕組み ( なぜそ うな るのか ?) を解 き明かす ことが思考 の対象 となる.その際に取 り扱 うマ クロの 事象 に応 じて,①〜⑦ の何 を どの よ うに入れ る ( あるいは導 く)かを明確 に しなが ら授業構 想 を行 うことが重要である.
粒子概念 に関わ る実践的研究 は多いが,①〜⑦ の学習要素 を予 め明確 に した授業構想 を行
う例 は少 ない.本研究 はマ クロの事象 と ①〜⑦ の要素の関係 を明確 に しなが ら授業構想 を行
った.
(2)
小学校段階で粒子概念を学習す ることの意義
小学校段階で粒子概念 を学習す ることの意義について,以下のよ うにま とめた.
<物質学習全体の視点 >
( 丑系統的段階化の中で,小学校 と中学校のギャップを小 さくす る.
②早期に導入 し,粒子概念に関わる繰 り返 し学習を確保す る.
・粒子概念の定着,粒子概念の活用による科学的思考力の育成
<海外 との比較 >
多 くの国で小学校段階か ら粒子概念を取 り扱っている.
<小学校理科の観点 >
①物質の現象の根本的な 「 なぜ
?」を対象 とした学習 を可能にす る.
② これまで理解 しにくい傾 向にある学習内容の改善 ( 水蒸気な ど) を図る.
<平成
21年度 > ( 小学
4年の実践は平成
20,21年の
2年間で行 った. )
(3)
小学校 における粒子概念導入の授業開発 ・実践
【 小学3 年 : 「 物 と重 さ」単元, 附属小学校 ( 橋戸先生,高室先生)の実践】
「 物 と重 さ」では粘土な どを用い,物は形 を変 えても重 さは変わ らないことを学習す る.
教科書では実際に粘土の形 を変えて重 さを量 る実験を行 うことになっている.ここで粘土 と 同時にブロックを活用す ることを試みた. どんな形でも重 さが変わ らないことを粒の数で思 考す ることをね らい として授業 を行い,ブロックの有効性が示 された.ブロックの数の考え は,物質の質量保存の本質につながる考えであ り,本授業 を粒子概念の布石 として位置づけ た.
【 小学
4年 : 「 水のすがた とゆくえ」単元, 緑が丘小学校 ( 尾崎先生),附属小学校 ( 黄 川 田先生)の実践】
粒子概念 を導入す る授業では,粒子概念は教師か ら教える知識なので,できるだけ子供の 必要感 を喚起す る場面設定が望ま しい.本研究では粒子概念の導入場面に ,4 年生 「 水のすが た とゆくえ」単元を取 り上げた.この単元では,水の三態変化 ( 氷⇔水⇔水蒸気)を学習す る.ここで子供は,水蒸気の存在 について言葉 として受け取ってもイメージが持てずに理解 しにくい.このことをきっかけとして粒子概念 を導入す ることとした.また,扱 う事象が単 純なことも導入場面に適 している.本単元の教科書の内容 について一通 りの学習をした後, 単元の最後に本授業を行 った.図1の( 丑と⑤ を教 えた上で , 「 水は見えて,水蒸気が見えない のはどうしてなのだろ うか
?」を課題 とし,ホワイ トボー ド,マグネ ッ ト ( 粒子モデル)を 用いて班で議論す る活動な どを中心に授業を構想 した.実践の結果,子供達は本質的な理解
「 水は小 さな粒が集まっているために 目に見えて,水蒸気は小 さな粒が分散 しているため見 えない. 」にた どり着いていた.子供達が各班でま とめた図の例 を図2 に示す.
子供による授業評価は , 「 難 しい」が , 「 楽 しく」 , 「 よくわかった」 との回答がほとん どで あった.また意欲の向上につながる感想が とても多 くあった.小学校段階での粒子概念の導 入 に十分可能性 を感 じる授業実践であった.
‑41‑
(4)中学校 1年 にお ける粒子概念活用 の授業開発 ・実践
【中学1年 : 「物質 の溶解」単元,附属 中学校 (坂本先生)の実践
】
「物質 の溶解」場面 を取 り上げた.特 に,誤概念 の多い溶液の均一性 を理解 させ るために, 粒子概念 を導入後,図1の(参粒子の運動で溶解現象 を考 える授業 を工夫 した.粒の大 きさによ って粒 が沈降す る場合 と全体 に分散す る場合 を比較 させ,溶 けてい る粒 の場合 を考 え させ た.
また全体 に分散す るためには溶媒 の粒 の運動が必要であるこ とを考 えさせた.溶解現象の本 質的な理解 につなが る授業 となった.
本研究の総括
現在,理科教育の学会では,子供 の 自由な発想 を大事 に して実験 ・観 察の結果 をもとに子 供 か ら新た な概念 を引き出す授業スタイル と,一定の新 たな概念 を教 えてか ら子供 に考 え さ せ る授業スタイルの間で,激 しい論争が行 われ てい る. この是非 は包括的に議論 され るよ り も学習内容 に応 じて適 した授業スタイル を構想す るのが望 ま しい と考 える.その際,本研究 の対象である粒子概念 は,「教 えて考 えさせ る」学習の典型的な学習内容 と考 える.本研究で は この立場か ら, これ まで理解 しに くい と考 え られていた粒子概念 を小学校段階で導入す る 試みにチ ャ レンジ した.さらに中学校 にお ける粒子概念 のやや進んだ活用 にチ ャ レンジ した.
本研 究では,は じめに粒子概念 に関わ る素因子 を整理 し,それ を用いて本質的な ことをで きるだけ単純化お よびモデル化 して授業 を構想 した. この構想 は 「教 えて考 えさせ る」学習 によって構成 しやすい.授業実践の結果 は,粒子概念の小学校段階での導入や 中学校段階で の少 し進 んだ活用 について十分可能性 を感 じるものであった.本研究の内容 は,新 ・現学習 指導要領 よ りも高度 な内容 であるが子供 は今回の実践 に拒否感 を示す よ りも,む しろ今回の よ うな本質的な理解 を問 う学習 を歓迎 してい る様子が見 られた,粒子概念 を活用 した学習は 物質の本性 に迫 るものであ り,小 中学生は難 しい と感 じなが らも大変興味を示 した.「難 しい
」が 「楽 しく」, 「わかった」 とい う学習は,子供 の可能性 を引き出 し,学習意欲 の向上 につ なが る学習 として大変意義深 く,本研究の実践授業はま さにそれ に答 える授業 として評価 で きる.本研 究の成果の一部 は下記 の よ うに論文,学会発表等で報告 した. さらに全国に発信
してい きたい と考 えてい る.
<論文 >
(1)菊地洋一,武井隆明,三 田正 巳,高橋治,村上祐
,
「粒子概念の位置づ けと物質学習カ リキュ ラム」,屠 秤身 許 芦靡穿 (日本理科教育学会),v o l . 4 9 ,3 5 ‑ 5 1( 2 0 0 8 )
(2)村上祐
,
「小 ・中理科における望ま しい粒子概念教育の提言 一国の調査結果の背景お よび独 自調査の分析か ら‑」,岩 手大学教
穿学部
卒#,第6 9
巻,7 3 ‑ 8 7( 2 0 1 0 )
<記事,学会発表 >
( 3 )
菊地洋一,
「粒子 を柱 とした物質学習‑の期待」,発 L
,い屠 秤産業 (明治図書),No . 5 0 3,7
月 号,47( 2 0 08 )
(4)○佐藤明子,増 田伸江,薗部幸枝,高橋 治,菊地洋一,村上 祐
,
「海外の教科書に見 る粒 子概念の学習」, 5本濱 村教
育学会夢 5 9
幽 竪大会鹿 又穿 (仙台,宮城教育大,2 0 0 9 .8 )
(5)村上祐,
○菊地洋一,尾崎尚子,武井隆明,藤崎聡美,
「小学校理科 における粒子概念の導入‑なぜ水蒸気 は 目に見えないのか?‑」, 5本 禅学教 夢学会
夢3 3犀
年会鹿又穿 (京都,同志社 女子大,2 0 0 9.8 )
今後の展開
図3に平成
2 0
年版学習指導要領 に よる小学校 での物質学習 の流れ を示 した.本研 究では小学 校4
年次 に粒子概念 を導入 した.今 回小学校4
年 で粒子概念 を導入 した児童 につ いて, さらに 小学5年 「物 の溶 け方」や6年 「燃焼 の仕組 み」 で粒子概念 を活用 してい く授業 開発 と実践 は 大変興味深 い研 究で ある.同一児童 によるこの よ うな継続研 究 はほ とん ど例 がないので大変 貴重 な研 究 にな る と期待 され る.また, 中学校 にお ける粒 子概念 の研 究 について も学習指導要領 の移行期 にお ける比較研 究 や教材 開発 な どさらに多 くの研 究 が期待 され る.
以上 の研 究 は,図
1
に示 した学習要素 との関係 を予 め明確 に して個 々の授業構想 を行 い,堤 象 の本質 をで きるだ け単純化 して思考す る授 業 開発 を意 図 してい る. この一連 の研 究 を岩手 発 の物質学習 スタイル として全 国に提案す るこ とが期待 され る.〜 . 7 、 . . 汚
33. ‑ ‑ I‑.‑:+
4 年 空気と 水の性質
金 属 ,水, 空 気 と温 度・ 空気の圧
縮 ・温 度 と 体 積 の 変 化・
水の圧縮 ・温・水まのり 方三 魅の 違変 い牝‑
●■ 水溶液の性質
・酸性,アルカリ性,中性
・気体 が溶 けている水溶液
・金属を変化させる水溶液
‑ 43‑
平 成 2 0 ・2 1 年 度 教 育 学 部 プ ロジ ェク ト推 進 事 業報 告 書
1. プ ロ ジ ェ ク ト名
学 校 教 員 養 成 学 生 の 実 践 的 指 導 力 の 育 成 プ ロ ジ ェ ク ト
2.プ ロ ジ ェ ク ト担 当 者
◎武 田
京 子 (附 属 幼 稚 園 園 長 ) 千 葉 紅 子 (附 属 幼 稚 園 教 諭 ) 薄 井 浩 二 (附 属 幼 稚 園 教 諭 ) 米 田 早 織 (附 属 幼 稚 園 教 諭 ) 塚 野 弘 明 (実 践 セ ン タ ー )下 山 恵 (附 属 幼 稚 園 副 園 長 ) 吉 田 澄 江 (附 属 幼 稚 園 教 諭 ) 橋 本 由利 江 (附 属 幼 稚 園 教 諭 ) 湯 沢 幸 己 (附 属 幼 稚 園養 護 教 諭 )
3.概 要
・附 属 幼 稚 園 の 教 員 や 実 習 生 に よ る保 育 実 践 を 附 属 幼 稚 園 の 教 員 ・学 部 生 ・学 部 教 員 ・ 附 属 学 校 教 員 等 で 、 科 学 的 及 び 協 同 的 に省 察 し、 幼 児 教 育 の 在 り方 を 実 践 と理 論 を結 び つ け て 深 く理 解 し、 実 践 的 指 導 力 を 育 成 し よ う とす る も の で あ り、 そ の 中 心 と して 保 育 カ ン フ ァ レ ン ス を導 入 す る。
4.日的
・「環 境 に よ る教 育 」を基 本 とす る幼 児 期 の 教 育 は 、義 務 教 育 及 び そ の 後 の 教 育 の 基 礎 を 培 う重 要 な もの で あ る。 教 員 を 目指 す 者 が 、 義 務 教 育 及 び そ の 後 の 教 育 の 基 盤 とな る
「環 境 に よ る教 育」を理 解 し、 実 践 的 指 導 力 を育 成 して い く こ とを 目的 とす る。
5.実 施 計 画 ・方 法
《2 0年 度 》
・保 育 カ ン フ ァ レ ン ス の 学 習 会 (カ ン フ ァ レン ス の 共 通 理 解 、 も ち方 、 進 め方 に つ い て検 討 し、 次 年 度 の本 格 実 施 に つ な げ る)
・保 育 カ ン フ ァ レ ン ス チ ー ム の編 成 (学 部 生 、 大 学 教 員 、 附 属 学 校 教 員 、 実 務 家 教 員
等 )
・保 育 カ ン フ ァ レ ン ス の試 行 (附 属 幼 稚 園 教 員 の 保 育 実 践 ビデ オ を も と に カ ン フ ァ レ ン ス の 実 施 )
・初 年 度 の ま とめ と次 年 度 計 画 の 立 案
《2 1年 度 》
・保 育 カ ン フ ァ レン ス研 究 会 (カ ン フ ァ レ ン ス チ ー ム の 編 成 、 カ ン フ ァ レン ス の 共 通 理 解 )
・保 育 カ ン フ ァ レ ン ス の 実 施 (5‑ 2月 、 附 属 幼 稚 園 教 員 に よ る公 開 保 育 、保 育 実 践 ビデ オ を も とに カ ン フ ァ レン ス の 実 施 )
・成 果 の ま と め
6.取 組 状 況
《2 0年 度 》
■20年 度 は 大 学 教 員 か ら 、 カ ン フ ァ レ ン ス の 意 義 や 方 法 な ど に つ い て 講 義 い た だ き 、 研 究 を 進 め る に あ た っ て の 幼 稚 園 教 員 の カ ン フ ァ レ ン ス に 対 す る 理 解 を 深 め る こ と を 中 心 に 行 っ た 。
目 時 内 容 参 加 者 (幼 稚 園 教 員 以 外 )
第 1回 研 究 会 ・研究の概要についての確認 .カンファレンスに 平成21
年
1月21日 (水) ついての学習会第 2回 研 究 会 4歳児 さくら組研究保育事前研究会 (園内研) 平成21
年
2月5日 (木) ・カンファレンスの観点の検討第 3回 研 究 会 4歳児 さくら組研究保育 . ◎ 大 学 教 員 平成21
年
2月7日 (土) ・対象グループの観察記録をとるo第4回 研 究 会 4歳児 さくら組研究保育事後研究会 (園内研) 平成21
年
2月10日 (火) ・観察記録をもとに検討課題を協議第 5回 研 究 会 4歳児 さくら組研究保育カンファレンス研究会 ◎ 大 学 教 員 (第1回カンファレンス研究会) ・VTRや資料をもとに課題について担任 と観察
《2 1年 度 》
■ 幼 稚 園 教 育 が 義 務 教 育 及 び そ の 後 の 教 育 の 基 礎 を 培 う も の で あ り 、 幼 児 期 の 協 同 性 の 育 ち が そ の 後 の 学 び 合 う 関 係 を 支 え て い く も の と 考 え る こ と か ら 、 協 同 性 の 育 ち に 着
目 し て 研 究 を 進 め て い く こ と と し た 。
日 時 内 容 参 加 者 (幼 稚 園 教 員 以 外 )
平成21
年
5月15日 (金) ・カンファレンスの観点の検討第 7回 研 究 会 5歳児きく組研究保育 ◎ 大 学 教 員 、 特 別 支 援 学 校 教 平成21
年
5月16日 (土) ・対象グループを中心に観察記録をとる。 負第 8回 研 究 会 5歳児きく組研究保育事後研究会 (圃内研) 平成21
年
5月18日 (月) ・観察記録をもとに検討課題を協議するo第 9回 研 究 会 5歳児きく研究保育カンファレンス研究会 ◎ 大 学 教 員 、 小 学 校 教 員 、 中 (第2回カンファレンス研究会) ・VTRや資料をもとに課題 (5歳児の人間関 学 校 教 員 、 特 別 支 援 学 校 教
平成21
年
5月26日 (火) 係 .協同性の育ちとそれをはぐくむための教師の援助)についてカンファレンス 負 第 10回 研 究 会 4歳児つばき組研究保育事前研究会 (園内研)・平成21
年
12月3日 (木) ・カンファレンスの観点の検討 . 第 1 1回 研 究 会 4歳児つばき組研究保育 (圃内研) 平成21年
12月5日 (土) ・対象グループを中心に観察記録をとるo 第 12回 研 究 会 4歳児つばき組事後研究会 (園内研) 平成21年
12月7日 (月) ・観察記録をもとに検討課題を協議第 13回 研 究 会 4歳児つばき組研究保育カンファレンス研究会 ◎ 大 学 教 員 、 小 学 校 教 員 、 中 (第3回カンファレンス研究会) ・VTRや資料をもとに課題 (4歳児後期の人間 学 校 教 員 、 特 別 支 援 学 校 数
‑4 5 ‑
《カ ン フ ァ レ ン ス 研 究 会 の概 要 》
◆ 第 5 回研 究 会 [第 1 回 カ ン フ ァ レンス 研 究 会 ] 平成
21年 2月 13日 (金 ) (参 加 者 :【学 部 教 員 】塚 野 【幼 稚 園 教 員 】武 田 、下 山 、千 葉 、吉 田澄 、薄 井 、大 友 、橋 本 、 湯 沢 、 吉 田美 、 佐 藤 、 土 岐 【実 務 家 教 員 】 笹 原 )
「4
歳 児 の 人 間 関 係 の 変 化 と 内 面 の 読 み 取 りに つ い て 」○ 対 象 児A児 とB児 (4歳 児 ) に着 目。 最 近 6人 グル ー プ で 遊 ぶ こ とが 多 い が 、 遊 び が 停 滞 気 味 で あ る。 担 任 は そ の 要 因 を 人 間 関係 で は な く環 境 や 援 助 に 問 題 が あ る の で は
と捉 え て い た 。 た だ 、 以 前 はA児 が 主 導 権 を握 っ て い る 印 象 が あ っ た が 、 最 近 、 そ れ に対 し、B児 が 自分 を 主 張 し始 め て い る と は感 じて い た 。 そ れ に 対 して 、 参 加 者 が研 究 保 育 当 日の 様 子 をV T R ・記 録 を も と に 、 読 み 取 っ た こ とな ど を突 き合 わ せ て い っ た Q
A児 とB児 の 関 係 に つ い て
・A児 とB児 は 一 緒 に い て 安 心 で き 、 お 互 い を拠 り所 に して い る 関係 だ が 、A児
「
C君 今 日入 る か な」B児 「D 君 は ?」A児 「E君 、 今 日入 らな い っ て 」 な ど、 二 人 だ け では物 足 りな くな っ て き て い る の で は な い か O (幼 )
・これ ま でB児 はA児 に 従 っ て 動 い て い る よ うな様 子 が 見 られ た が 、 こ の 日 も キ ャ ン ピ ン グ カ ー を 「ど こ に 作 れ ば い い の 」 と聞 い て い る。依 存 的 な 関係 に あ る の で は な い か 。
( 幼 )
・関係 が 変 化 して き て い る た め に遊 べ な い 状 況 に な っ て い る の で は な い か 。 (幼 ) 他 児 や 教 師 との 関 係 か ら育 ち を読 み 取 る
こ の 日 こ の 遊 び に加 わ らな か っ たE児 は 、 別 の 遊 び を しな が ら、 視 線 はA児B児 を追 っ て い た 。 (幼 )
・停 滞 して い る 中 で も教 師 が 遊 び の 場 に 来 る とパ ッ と顔 が 明 る くな る。 ま たA児 は 教 師 に認 め られ た い と思 っ た の か 、 そ れ ま で 作 っ て い た 粘 土 の パ ン を握 りつ ぶ して 、 会 話 の 中 に 出 て き た 団 子 を 作 っ た 。 4歳 児 に な る と 自己認 識 の 力 が つ い て き て 、 こ うあ り た い 、 み ん な の 中 で 認 め られ た い とい う思 い も 出 て く る。 (幼 )
・これ ま で の 2人 の 関係 で は 物 足 りな くな っ て き て い る が 、 新 しい 関係 を 作 っ て 行 こ う とす る と き に 、 うま くい か ず に 心 が 乱 され る。 ス トレス が あ る とま た 安 心 で き る2人 の 関係 に 戻 る。 しか し、 ま た 物 足 りな さ を感 じ る。 こ の 物 足 りな さが 自分 を成 長 させ て い る の で は な い か 。 (大 )
・4歳 児 は い ろ い ろ な や り取 りを 学 ん で い る。 相 手 に応 じ られ る 自分 で あ りた い が 、 そ うで き な い 自分 もい る。様 々 な 不 安 定 さ を抱 え て い る の で 、心 の よ り ど こ ろ が 欲 しい 。
(大 )
・教 師 の か か わ りや 言 葉 か け が 問 わ れ る。 (幼 )
◆ 第 9 回研 究 会 [第 2 回 カ ン フ ァ レンス 研 究 会 ] 平成
21年 5月 26日 ( 火 )
(参 加 者 :【学 部 教 員 】 塚 野 【′J、学 校 教 員 】 高 橋 、 馬 場 【中 学 校 教 員 】 坂 本 、羽 滞 【特 別 支 援 学 校 教 員 】 田村 【幼 稚 園 教 員 】 武 田 、 下 山 、 千 葉 、 吉 田澄 、 薄 井 、 橋 本 、 米 田、 湯 沢 、 吉 田美 、 佐 藤 、 土 岐 【実 務 家 教 員 】 笹 原 )
「協 同 性 を は ぐ くむ た め の
5
歳 児 の 関 係 の 構 築 に つ い て 」○ 対 象 児F児 とG児 (5歳 児 ) に着 目。 一 緒 に遊 ん で い る が 、F児 は 自分 の 思 い だ け で 行 動 して い る よ うに 思 わ れ る。G児 は 自分 の 思 い を 充 分 出 せ て い な い の で は な い か 。
G児 が も っ と 自分 を表 し、F児 がG児 の よ さ に気 づ い て お 互 い や り取 り しな が ら遊 ん で ほ しい と願 い 、 担 任 は 二 人 の 遊 び の 拠 点 づ く りの 援 助 に 力 を入 れ て保 育 した 。 そ れ に 対 して 、 参 加 者 が 研 究 保 育 当 日の様 子 を V T R ・記 録 を も と に 、 読 み 取 っ た こ とな
ど を突 き合 わ せ て い っ た 。 拠 点 作 りの 意 味
・担 任 は 、 場 を作 る こ とで 仲 間 意 識 も芽 生 え る し、 拠 点 が は っ き りあ る こ とで 安 心 感 を も っ て 遊 ぶ こ とが で き る と考 え た 。 (幼 )
・拠 点 づ く りに は 、 こ う した い とい う思 い を 実 現 す る た め の 場 所 を 自分 た ち で 作 る こ と で 、 固 定 遊 具 な ど既 存 の も の を 見 立 て て 場 に す る よ りも遊 び に深 ま りが 出 る とい うよ さが あ る。 (幼 )
・拠 点 づ く りを通 して 2人 の 関係 をつ く っ て い き た い とい う先 生 の 意 図 を感 じた が 、 場 や 物 が 、 子 ど も が 自分 た ち の 力 で 作 っ て い け る よ うな 状 況 で は な く、 多 分 に 教 師 の 力 を必 要 と した の で 、 子 ど もた ち 自身 で 作 っ て い け る よ うな 教 材 研 究 や 援 助 が 必 要 だ っ た の で は な い か 。 (特 支 )
F児 の 育 ち に つ い て
・F児 がG児 を相 手 に す る と き は命 令 す る と き。 F児 の よ さ を捉 え きれ て い な い 。 ま た 考 え られ る の は F児 が 他 人 を受 け止 め る発 達 段 階 に 達 して い な い こ と。 (大 )
・F児 は つ れ な い と こ ろ も あ る け れ ど、G児 や 一 緒 に動 い て い たH児 が 基 地 に入 る こ と は 否 定 しな か っ た が 、 そ の 隣 で 遊 ん で い た 他 児 に は 「だ め 」 と言 っ た の で 、G児 らを 仲 間 と捉 え て い る と思 う。 (幼 )
教 師 の 援 助
・拠 点 づ く りに重 点 を置 くが ゆ え に 、 二 人 の 関係 づ く りよ り、 形 と して 基 地 が 仕 上 が っ て い く こ とに 力 が 入 っ て い た の で は 。 (幼 )
・二 人 をつ な げ た い とい う思 い か らつ い っ い 教 師 が しゃ べ りす ぎ て い た 。 そ の 結 果 子 ど も 同 士 で は な く子 ど も対 教 師 の や り取 りに な りが ち だ っ た 。 (幼 )
・小 学 校 で の 授 業 で 子 ど も 同 士 を つ な い で い く こ との 難 し さ に 通 じ る と こ ろ が あ る。(小 )
・個 の 変 容 を 見 て い く こ とが 大 切 で あ る と思 っ た 。 (中 )
◆ 第 1 3 回研 究 会 [第 3 回 カ ン フ ァ レンス 研 究 会 ] 平成
22年 1月 12日 (火 ) (参 加 者 :【学 部 教 員 】塚 野 【小 学 校 教 員 】高 橋 、馬 場 、八 重 樫 【中 学 校 教 員 】羽揮 【特 別 支 援 学 校 教 員 】 最 上 、 田村 、 佐 藤 【幼 稚 園 教 員 】 武 田 、 下 山 、 千 葉 、 吉 田澄 、 橋 本 、 米 田 、 湯 沢 、 吉 田美 、 佐 藤 、 土 岐 【実 務 家 教 員 】笹 原 )
「 4
歳 児 後 期 に お け る協 同 性 の 育 ち に つ い て 」○ 対 象 児 Ⅰ児 (4歳 児 ) に着 目。 ホ テ ル ご っ こ を して い て 、 仲 間 た ち は 昨 日の遊 び の 続 き の イ メ ー ジ で 、 魚 の い る池 を 作 ろ う とす る が Ⅰ児 は魚 は い らな い と言 う。‑イ メ ー ジ や 思 い の ず れ を何 とか 埋 め て 一 緒 に遊 び を続 け て い こ う とや り取 りを して い る場 面 に
‑47‑
つ い て 、 幼 児 期 の 協 同性 の 育 ち とい う視 点 か ら、 参 加 者 が研 究 保 育 当 日の様 子 をV T R ・記 録 を も とに 、 読 み 取 っ た こ とな どを突 き合 わせ て い っ た 。
イ メー ジの ず れ を ど う捉 え るか
・Ⅰ児 は 、 前 日欠 席 の た め 、 ホ テ ル に なぜ 魚 が 必 要 な の か を理 解 で き な い 。 周 りの 子 も ま だ この 段 階 で は理 路 整 然 と説 明 で き な い の で コ ミュ ニ ケ ー シ ョン ギ ャ ップ が 生 じて い る。 しか し
、 J
児 は 「(実 際 に) ホ テ ル に連 れ て っ て あ げ る」 と言 っ て 、そ うす れ ばⅠ児 に理 解 して も らえ る と思 っ て い るC (大 )
・同 じホ テ ル で も Ⅰ児 と他 児 の イ メー ジ の食 い 違 い が あ る とき に 、 教 師 は どの よ うに判 断 して か か わ っ て い る の か。 (特 支 )
・お 互 い の 思 い を 聞 き 出 しな が らつ な い で い く。 幼 児 期 は そ れ ぞ れ が 経 験 した こ との 中 か らイ メー ジ が 出 て くる の で 、 年 齢 が低 い ほ どず れ が 大 き い 。 経 験 した こ との違 い か らイ メー ジ の ず れ が 生 じる。 教 師 が このず れ を キ ャ ッチ して 、 こ のず れ は状 況 を よ く
して い く もの か そ うで な い もの か を 見 極 め て 援 助 して い く。 (幼 )
・イ メー ジ の ず れ か ら新 た な ア イ デ ィ ア が 生 ま れ て く る こ と も あ る。ず れ を埋 め合 わせ て い く こ とが この 時 期 に必 要 な の か 、ず れ が あ り話 した り動 い た り しな が ら、ぶ つ か り合 っ た と して もそ の過 程 が 大 切 だ と捉 え る の か Oそ れ に よ っ て援 助 の仕 方 も変 わ っ て く る の で は な い か 。 (幼 )
・この グル ー プ は 、イ メ ー ジ の ず れ は あ る もの の 、決 裂 せ ず に 自分 た ち で 遊 び の方 向 を 見 出 そ うと して い た。過 去 に も、 Ⅰ児 が怒 っ て グル ー プ か ら離 れ て行 っ た 時 に仲 間 が ま ず い こ とを した な あ 、な ん とか しな き ゃ 、と Ⅰ児 を追 っ て 話 を しよ う と して い た こ
とが あ っ た 。 仲 間 意 識 の 芽 生 え を感 じる。 (幼 ) 協 同性 の 育 ち の 読 み 取 り
・学 生 の レポ ー ト (別 添 資 料 )か ら も、 自分 た ち で ど う して こ うな っ た の か を考 え て い る と こ ろ が 協 同性 の芽 生 え と言 え る の で は な い か。 (幼 )
・Ⅰ児 が怒 っ て泣 い て い る状 況 を 、他 児 が 「悪 い こ とを言 っ た か な 」 と、他 者 の視 点 に 立 っ て 考 え た り、思 い を寄 せ た りす る様 子 が 見 られ る。 Ⅰ児 は そ の こ とに気 づ い て い る か 分 か らな い が 、そ の よ うな周 りの 友 達 の あ り方 が 、 Ⅰ児 の 育 ち に大 き くか か わ っ て い る。 そ うい う人 間 関係 を考 慮 した 上 で 、 担 任 は環 境 や 援 助 を考 え て い く。 (幼 )
・子 ど もの外 側 を見 る の で は な く、経 験 して い る こ とをみ る とい うこ とに な る ほ ど と思 っ た。 (小 )
・Ⅰ児 の周 りの子 ど もた ち の 協 同性 が よ く育 っ て い る。 Ⅰ児 の行 動 を通 して 、 自分 の行 動 を考 え て感 じて 動 い て い る。今 の Ⅰ児 に とっ て の 協 同性 は 、周 りの友 だ ち と一 緒 に 活 動 で き る、 安 心 して 一 緒 に遊 べ る とい うこ とな の で は な い か。 (特 支 )
他 校 種 との 関 連 に つ い て
・幼 稚 園 との 関連 で 体 験 を通 して 学 ぶ 小 学 校 の 生 活 科 で の 取 り組 み 、特 別 支 援 の幼 児 教 室 の こ とな どを 聞 き 、各 学 校 で の様 子 、教 育 の 中身 を 聞 く こ とが で き 、だ か ら中学 校 で こ うい うこ とが で き る ん だ 、 とい うつ な が りを感 じた 。 (中)
7.考 察
○ 子 ど もが 自己 を発 揮 し、 よ りよ く育 っ て い くた め に は 、 教 師 が 固 有 の状 況 の 中 で の 幼 児 (学 習 者 ) 理 解 を深 め 、適 切 な援 助 を行 っ て い く こ とが 大 切 で あ る。 しか し、 教 節
個 々 人 の理 解 に は 限 界 が あ り、 ま た そ れ が 必 ず 正 しい と も限 らな い 。 そ こで 、 よ り多 様 な視 点 か ら幼 児 を捉 え 、 幼 児 理 解 を深 め て い くた め に カ ン フ ァ レ ンス とい う方 法 を とっ た が 、 参 加 者 各 自が 思 い や 捉 え を忌 憧 な く述 べ て い く こ とで 、 そ れ ぞ れ が 自分 の 視 野 を広 げ て い く こ とが で き た0
0 2 1年 度 は大 学 、 小 学 校 、 中 学 校 、 特 別 支 援 学 校 の先 生 方 の 参 加 をい た だ い て カ ン フ ァ レン ス研 究 会 を行 うこ とが で き た。 ま た 、 対 象 児 の観 察 ・読 み 取 り、 とい う と こ ろ で 実 習 生 の レポ ー トも学 生 の視 点 とい うこ とで活 用 した 。様 々 な 立 場 の教 員 ・学 生 が 、 そ れ ぞ れ の 専 門性 を生 か した視 点 か ら対 象 児 や 周 りの 幼 児 の育 ち につ い て 話 をす る 中 で 、 幼 児 の 読 み 取 りの視 点 が 増 え 、 読 み 取 りが深 ま る と と も に 、他 校 種 との 関連 や 育 ち の連 続 性 も見 え て き て 、 他 校 種 の教 育 ‑ の 理 解 に もつ な が っ た。
○他 校 種 の先 生 方 に 、 幼 稚 園 教 育 の意 義 や 、 どん な意 図 で保 育 を して い る の か な どを伝 え るた め に 、 まず 、 幼 稚 園教 員 が 自分 の 実 践 の意 味 を 問 う とい うこ とか ら始 め た。 そ の こ とに よ り、幼 稚 園 教 員 自身 が幼 稚 園 教 育 の意 義 を よ り深 く学 び 直 す 機 会 とな っ た。
○ カ ン フ ァ レ ンス は 、 教 員 の 実 践 的 指 導 力 を 高 め る上 で 、 有 効 な手 段 で あ る こ とが確 認 で き た。 参 加 者 の学 習 者 理 解 を さ らに深 め 、 そ れ を異 校 種 間 の連 携 や 接 続 期 の 指 導 等 に生 か して い くた め に 、今 後 も計 画 的 か つ 継 続 的 に行 うこ とが 望 ま れ る。
○他 校 種 の先 生 方 か ら、 カ ン フ ァ レ ンス に よ っ て 幼 児 (学 習 者 ) 理 解 の視 点 が 増 え、 そ れ ぞ れ の校 種 の指 導 に も生 か して い き た い とい う言 葉 を い た だ い た。 他 校 種 の先 生 方 が 、今 回得 た視 点 や 実 践 的 指 導 力 を高 め るた め の カ ン フ ァ レンス とい う手 法 等 を生 か して 教 育 実 習 等 で 教 員 養 成 学 生 の 指 導 に あ た る こ とで 、 これ か らの教 員 の資 質 向 上 に つ な が っ て い く と思 われ る。 残 念 な が ら、 プ ロ ジ ェ ク トメ.ンバ ー 以 外 の大 学 教 員 の参 加 は な か っ た が 、 大 学 教 員 が 、授 業 の 中 で今 回 の よ うな 実 践 的 な研 究 会 に参 加 す る機 会 を設 け た り、 カ ン フ ァ レ ン ス とい う手 法 な どを取 り上 げ た り して い く こ とで教 員 養 成 の質 が 高 ま る と思 わ れ る の で 、 大 学 教 員 の積 極 的 参 加 、 附 属 校 園 を生 か した 実 践 的 な授 業 開発 が課 題 で あ る。
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【資 料 】
平 成 21年 度 幼 稚 園 教 育 実 習 レポ ー ト
「幼 児 の 友 達 関 係 をこ つ t/ヽて 」
岩 手 大 学 教 育 学 部 学 校 教 育 教 員 養 成 課 程 特 別 支 援 教 育 コー ス 岩 山 瞳 1. は じめ に
私 は 、 大 学 に入 っ て幼 児 教 育 を勉 強 す る以 前 、.幼 稚 園 や 保 育 所 の 先 生 は子 ど も と沢 山遊 べ て 羨 ま しい とい うよ うに しか 考 え て い な か っ た。 しか し、 実 際 は幼 児 を理 解 して援 助 す る こ とは とて も難 し く、 そ う簡 単 に で き る こ とで は な い 。 5日間 とい う短 い 期 間 で は あ っ た が 、 この 実 習 を通 して 、身 を も っ て そ の こ とを感 じる こ とが で き た。 中 で も、 強 く興 味 を魅 か れ た幼 児 の 人 間 関係 につ い て これ か ら述 べ て い く こ とにす る。
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I2.友 達 関係 と発 達 特 性 [
: 幼 児 が 幼 稚 園 な どで集 団 生 活 を始 め る よ うに な る と、幼 児 は 遊 び を通 して 、自分 の行 動 : :に他 者 が 関 わ りを持 っ て い る こ とを感 じる よ うに な る。そ れ か ら、幼 児 はひ と りで遊 ぶ よ : :りも友 達 と関わ りを も っ て遊 ぶ こ との方 が よ り楽 しい と感 じる よ うに な る。 3歳 児 で は 、 :
l ‑ ‑ I ‑ ㌔ I ' I 〜 I
:一 入 遊 び を楽 しむ 幼 児 も多 くみ られ るが 、4歳 児 で は少 人 数 の グル ー プ を形 成 して遊 ぶ よ : :ぅに な る。私 が 、配 属 した っ ば き組 で は、 4‑ 6個 の グル ー プ が形 成 され て い た。 1人 で : I
:遊 ん で い る幼 児 もい るが 、 とき どき他 児 と関 わ りを も っ た り、もた な くて も他 児 の して い :l :る遊 び に興 味 を も ち、観 察 して い た りす る。 4歳 に な る と、や は り他 者 を強 く意 識 す る よ :
:ぅに な る こ とが わ か るO :
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私 が 関 わ っ た Ⅰ君 は
、 J
君 とK君 が い る グル ー プ と一 緒 に い る幼 児 で あ るo前 か ら一 緒 : :だ っ た とい うわ け で は な く、最 近 に な っ て グル ー プ に入 りた い とい うよ うな行 動 を取 り始 : lLめ た の で は な い か と思 う. 1,
∫ I
幼 児 は 、他 児 と遊 ぶ よ うに な っ て か ら、そ の 中 で 、他 児 と一 緒 に遊 ぶ た め に は 、 自分 の : :要 求 を通 す だ け で は な く、相 手 の 要 求 も受 け入 れ な けれ ば な らな い こ とを感 じ取 る よ うに :
Ⅰ君 は ま だ 、 自己 中心 性 を強 く残 して い る幼 児 で 、 自分 が 思 うよ うに遊 び を した い とい : :う思 い が 強 い 。 しか し、他 児 に対 す る強 い 関 心 を も っ て い て 、他 児 と関 わ りを も っ て遊 び :
;た い とい う思 い も強 い。今 は この 2つ の 要 求 が ぶ つ か りあ っ て い る状 態 で あ る とい うこ と :
:が言 え る。 :
l I
: 外 で 、サ ッカ ー を しよ うと した 時 の こ とで あ る。 Ⅰ君 は独 自のル ー ル で サ ッカ ー を進 め : ごよ う と して い た。 しか し、そ のル ー ル で は 、他 の 幼 児 が 楽 しい と思 うこ とが で きず 、他 児 :
l l
:が何 か Ⅰ君 に批 判 をす るわ け で も な い が 、 自然 に抜 け て行 っ て しま っ た。す る と、 Ⅰ君 は tl '
I怒 っ て しま い 、そ の後 他 児 や 教 生 が 他 の遊 び に誘 っ て も耳 を貸 そ うと しな か っ たO この と '. :き、 Ⅰ君 は 、「な ん で み ん な僕 に い じわ る をす るん だ。僕 は サ ッカ ー が した い ん だ。」 とい :
∫ l
:うく らい に しか 思 っ て い な か っ た の だ と思 う。なぜ 、他 児 と仲 良 く遊 べ な い か を理 解 して ■∫ :い な い 状 態 に あ る。他 児 と関 わ りな が ら仲 良 く遊 ぶ た め に は 、 自分 の 要 求 を通 す だ け で な : llく、相 手 の要 求 も受 け入 れ な けれ ば な らな いo I君 は今、 2つ の欲 求 との葛 藤 と闘 っ て い :
l 1
.Iる が 、今 後 自分 の行 動 に対 す る他 人 の反 応 を あ る程 度 予 想 で き る よ うに な り、良好 な他 児 : :との 関係 を築 け る よ うに な っ て い く こ とが 考 え られ るo l
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3. 教 師 の 援 助
そ れ で は 、 この よ うな幼 児 を前 に した 時 、 教 師 は どの よ うな援 助 を した ら よい の だ ろ う か。
1つ 目に考 え られ る の は 、 他 児 と合 わ せ た形 の遊 び の 楽 し さを教 師 が 関 わ りな が ら教 え て い く とい うこ とで あ る。 も し、 Ⅰ君 が 、 他 児 に 自分 の 主 張 を受 け入 れ て も らえず 、 気 分 を落 ち込 ませ て い た の で あれ ば 、 教 師 が グル ー プ に ま じっ て遊 び 、 遊 び を盛 り上 げ つ つ Ⅰ 君 をそ の遊 び に誘 うとい うア プ ロー チ をす る。 Ⅰ君 の 中 に は ま だ 、 主 張 通 りや りた い とい
う思 い が あ る とは 思 うが 、そ の遊 び が 楽 しけれ ば納 得 せ ざ る を得 な い の で は な い だ ろ うか。
納 得 す る に は 、 や は り実 際 に そ の遊 び に参 加 す る とい うの が 一 番 で あ る。 納 得 す れ ば 、他 の 意 見 を受 け入 れ る こ とが で き る。
も う1つ は 、 見 守 る とい う姿 勢 で あ る。 前 に述 べ た よ うに 、今 Ⅰ君 は 、 葛 藤 の 中 で 、 友 達 関係 を学 習 して い る途 中 に あ る。 自分 の 主 張 を受 け入 れ て も らえず 悔 しい 思 い をす る と い う経 験 が 、今 後 の Ⅰ君 の 友 達 関係 を築 く上 で 生 き て く る。 こ こで Ⅰ君 は我 慢 をす る とい うこ とを学 習 す るの で あ る。 教 師 は 、 そ ん な状 況 に あ る Ⅰ君 に そ っ と寄 り添 い な が ら見 守 る とい うこ と も援 助 の1つ で あ る か も しれ な い 。
4.
お わ りに以 上 に述 べ た こ とは 、 間違 っ て い るか も しれ な い し、 も っ と他 に 良 い 方 法 が あ る と も思 う。 しか し、 この 実 習 で 少 しで も幼 児 の 内 面 と向 き合 お う と して 思 考 で き た こ とは 、 私 に とっ て とて も意 味 の あ る もの で あ る と思 う。 小 学 校 で は 、 ど う して も教 科 の授 業 に意 識 が 向 い て しま い 、 1人 の児 童 と向 き合 う余 裕 が な か っ た 。 今 回 、 1グル ー プ に絞 っ て観 察 、 援 助 した か ら こそ 、 幼 児 を深 く観 る こ とが で き た。
この よ うな経 験 は 、 今 後 私 が社 会 で 人 と関 わ りな が ら生 きて い く中 で き っ と役 に 立 っ と 思 う。今 回 Ⅰ君 の こ とで様 々 考 え た こ とは 、私 自身 ‑ の メ ッセ ー ジ で も あ る と思 っ て い る。
これ か ら、 I君 が友 達 と関 わ りな が ら成 長 して い く こ とを心 か ら願 って い るO
‑ 51‑
平成
2 0.21
年度 教育学部 プロジェク ト推進支援事業 最終報告社会科教育内容開発研究 プロジェク ト
◎今野 日出晴一・土屋直人 .遠藤匡俊 ・菅野文夫 L佐藤真 ・安井もゆる ・宇佐美公生 .麦倉哲 ・土井主 夫 ・佐藤由起男 (上村都) (今泉芳邦)
1 .プロジェク トの概要
【目的】小学校社会科.中学校社会科,高校地歴科 ・公民科の各教科 ・科 目の教育 目標 を達成す るた めの教育内容,教育方法について,関連諸分野の教科専門と教科教育の研究者が協働 して研究 し.本 教科分野における教育内容を教師が開発 してゆ くための力量育成に係わる基礎的研究 を行 うことが本
プロジェク トの 目的である。
【実施計画 ・方法】
1.研究例会を開催 し,課題 を明確にする
地理歴史科教育な らびに公民科教育において取 り上げ られ る教育内容 と,それ らの内容の背景 とな る専門諸科学の研究状況を,分担者 において報告する。また,教育現場での各分野の教育内容に関す る実践的課題 を現職教員か らの報告 をうけ,課題の明確化をはかる。さらに,各専門科学の報告 をふ まえて,教科の教育 目標に配慮 しなが ら,専門諸科学の研究が, どのような形で教育内容の開発に還 元 ・寄与 しうるかを.各分野で考察 し,発表す る。以上のような内容で構成 され る研究例会を定期的 に開催 して共同研究を進める。
2.教育内容開発のために授業を構想する
上記の研究例会 を発展 させ,教科専門,教科教育の担当者や現職教員と,具体的な授業を構想する (‑捜業モデルの開発 ・検討へ)。そ して,社会科教育の分野において,各専門領域の研究状況 (特 に,その問題意識)を踏まえて,教育内容 を教師 自身が開発 してい くための視点と方法 を検討 ・提案 する。
2. 活動状況
●平成
2 0
年度<基本的な研究図書の整備>
中学校社会科教科書,高等学校地歴 ・公民科教科書 全種類 中学校社会科指導書,高等学校指導書
教員養成コア ・カ リキュラム関係の書籍等
<研究例会の開催 >
第1回例会 1月30日 (金) 16 :30‑
1.プロジェク トの今後の進め方について
2 .
<報告> 「社会科歴史 と歴史教育の関係 一教科教育 と教科専門の間‑」 (今野 日出晴) 第2回例会 3月06日 (金) 15 :00‑1
.中間報告会に向けて2 .
<報告> 「社会科の授業内容 と授業者の社会認識 一学生の実態か ら‑」 (土屋 直人) 第3回例会 3月20日 (金) 17 :00‑1
.
「教育内容開発専攻」 との関連性,及び,今後の進め方について●平成
2 1
年度<基本的な研究図書の整備 ・拡充>
教員養成関連の書籍,世界の教科書 シ リーズ (明石書店)