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「重度かつ慢性の精神障害者に対する包括的支援に関する政策研究 

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3

別紙3             

平成

29

年度厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究事業(精神障害分野))

「重度かつ慢性の精神障害者に対する包括的支援に関する政策研究 

—薬物療法研究班(H29‑精神‑一般‑004)

」総括研究報告書   

予備調査を踏まえた薬物療法調査票バッテリー作成/薬物療法ガイドラインの骨子(案) 

入院期間に影響する薬物療法因子の文献的検討 

統合失調症薬物治療における Evidence‑Based Medicine (EBM)準則の調査研究 研  究  代  表  者 宮田  量治 山梨県立北病院  副院長

研究要旨

  「重度かつ慢性の精神障害者に対する包括的支援に関する政策研究」では好事例病院への実態調査に もとづいて重度かつ慢性の精神障害者に対する包括的支援ガイドラインを作成する方針としており、

「クロザピン班」 (代表研究者:木田直也) 、 「薬物療法班」 (代表研究者:宮田量治) 、 「心理社会的治療 班」 (代表研究者:井上新平) 、「地域ケア体制班」 (代表研究者:吉川隆博)の 4 班は「統括・調整研究 班」(研究代表者:安西信雄)と連携協力し、全国規模の1次調査を実施し、好事例病院の抽出のため の選択基準作成、及び、抽出に関わった。

  「精神障害者の重症度判定及び重症患者の治療体制等に関する研究」(主任研究者:安西信雄)の分担 研究として実施された標準的薬物療法指針研究(分担研究者:藤井康男)などに基づき作成された調査 バッテリーを山梨県立北病院、及び、慈圭病院で予備調査し、調査バッテリー最終版を作成した。これ により、平成 30 年度に実施予定の好事例病院への実態調査を行う準備が終了した。また予備調査デー

タの分析により、本調査バッテリーによる調査は、 好事例施設における薬物療法の実態把握に有用と示

唆された。 

  入院期間に影響する薬物療法因子の文献的検討により、統合失調症の入院期間に影響する要因として は、抗精神病薬の多剤併用が入院期間を延長すること、抗精神病薬持効性注射剤(LAI)およびクロザ ピンが入院期間を短くすることが確認され、本ガイドライン作成においては、この点について十分斟酌 することが必要と考えられた。

       

A

. 研 究 目 的

  本 研 究 の 目 的 は 「 重 度 か つ 慢 性 の 精 神 障 害 者 に 対 す る 包 括 的 支 援 に 関 す る 政 策 研 究

‑統 括・調 整 研 究 班 」( 研 究 代 表 者:安 西 信 雄 ) と 連 携 し て 、 好 事 例 病 院 へ 実 態 調 査 を 実 施 し 、 重度かつ慢性の精神障害者に対する 包括的支援ガイドラインに組み込まれるべき 薬 物 療 法 /方 策 を 明 ら か に し 、 平 成 30 年度 までに指針を提示することである。 指 針 提 示 に お い て は 、新 た な 長 期 在 院 (NLS)患 者 の 予

備 軍 で あ る 入 院 3 ヶ 月 以 上 1 年 未 満 の 入 院 例 へ の 薬 物 療 法 / 方 策 に つ い て も 念 頭 に 置 い て 開 発 を 行 う も の と す る 。  

  平 成 29 年 度 研 究 で は 、好 事 例 地 域 に 属 す

る 病 院 お よ び 、平 成 26〜 27 年 度「 重 度 か つ

慢 性 」 前 向 き 調 査 に 協 力 し た 約 260 病 院 を

対 象 に 1 次 調 査 を 実 施 し 、 こ れ に よ り 抽 出

さ れ る 好 事 例 病 院 に 対 し て , 薬 物 療 法 に つ

い て の 実 態 調 査 ( 2 次 調 査 ) を 行 い 、 好 事

例 な ら し め て い る 薬 物 療 法 / 方 策 の 要 因 を

(2)

明 ら か に す る 。

B

. 研 究 方 法

Ⅰ   好 事 例 病 院 の 抽 出

  「 重 度 か つ 慢 性 の 精 神 障 害 者 に 対 す る 包 括 的 支 援 に 関 す る 政 策 研 究 」 で は 好 事 例 病 院 へ の 実 態 調 査 に も と づ い て 重 度 か つ 慢 性 の 精 神 障 害 者 に 対 す る 包括的支援ガイドラ イ ン を 作 成 す る 方 針 と し て お り 、 好 事 例 施 設 の 選 択 に 十 分 な 妥 当 性 が 求 め ら れ て い る こ と か ら 、 好 事 例 病 院 の 抽 出 プ ロ セ ス を 重 視 す る 。そ の た め「 統 括・調 整 研 究 班 」( 研 究 代 表 者 : 安 西 信 雄 ) の も と 「 ク ロ ザ ピ ン 班 」( 代 表 研 究 者 : 木 田 直 也 )、「 薬 物 療 法 班 」( 代 表 研 究 者:宮 田 量 治 )、「 心 理 社 会 的 治 療 班 」( 代 表 研 究 者:井 上 新 平 )、「 地 域 ケ ア 体 制 班 」( 代 表 研 究 者 : 吉 川 隆 博 ) の 4 班 が 協 力 し 、 好 事 例 病 院 を 抽 出 す る た め の

1

次 調 査 が 実 施 さ れ た 。 薬 物 療 法 班 は 他 の 研 究 班 と 同 様 、 1 次 調 査 の 調 査 票 作 成 、 調 査 実 施 後 の デ ー タ 分 析 及 び 好 事 例 選 択 基 準 作 成 に 協 力 し た ( 図

1

及 び 図

2

参 照 )。

Ⅱ   薬 物 療 法 に つ い て の 実 態 調 査 へ の 準 備   1 次 調 査 に よ り 抽 出 さ れ た 好 事 例 病 院

20

施 設 、及 び 、好 事 例 に 該 当 し な か っ た 病 院

20

施 設 に 対 し て 調 査 票 に よ り 調 査 を 実 施 す る 。 2 次 調 査 の た め の 調 査 票 作 成 は 、

「精神障害者の重症度判定及び重 症 患 者 の 治 療 体 制 等 に 関 す る 研 究 」 (主 任 研 究 者 :安 西 信 雄 ) の 分 担 研 究 と し て 実 施 さ れ た 標 準 的 薬 物 療 法 指 針 研 究 ( 分 担 研 究 者 : 藤 井 康 男 ) の 調 査 項 目 ( 各 種 薬 物 治 療 戦 略 の 実 施 の 有 無 な ど ) を 参 考 と し 、 原 案 を 研 究 代 表 者 が 作 成 の 上 、 分 担 研 究 者 に よ る 検 討 を 経 て 、 平 成

29

9

月 に 調 査 担 当 者 マ ニ ュ ア ル 、 及 び 、 予 備 調 査 用 調 査 票 バ ッ テ リ ー を 作 成 し た 。

  次 い で 、 山 梨 県 立 北 病 院 及 び 慈 圭 病 院 に お い て こ れ ら を 用 い た 実 態 調 査 を 実 施 し 、 予 備 調 査 を 担 当 し た 分 担 研 究 者 に よ る 検 討

を 経 て 、 平 成

30

3

月 に ( 本 調 査 用 ) 調 査 担 当 者 マ ニ ュ ア ル 、及 び 、( 本 調 査 用 )調 査 票 バ ッ テ リ ー を 作 成 し た 。

  調 査 目 的 に か な う よ う に 、 調 査 票 バ ッ テ リ ー に お い て は 対 象 施 設 の バ ッ ク グ ラ ン ド 、 処 方 内 容 、 入 院 中 に 実 施 さ れ た 薬 物 治 療 戦 略 、 勤 務 医 師 の 薬 剤 選 択 、 多 剤 併 用 へ の 態 度 、 及 び 、 先 端 的 治 療 ( ク ロ ザ ピ ン 、 持 効 性 注 射 製 剤

mECT)へ の 態 度 が 明 ら か と な

る よ う に 工 夫 し た 。 ま た 最 適 な 薬 物 療 法 を 実 施 す る に は 病 院 の シ ス テ ム 構 築 が 重 要 と 考 え ら れ た こ と か ら て 最 適 な 薬 物 治 療 を 下 支 え す る シ ス テ ム の 評 価 に つ い て も 実 態 調 査 を 行 う 方 針 と し 、 こ の 評 価 の た め に 三 澤 分 担 研 究 者 が 新 た に 調 査 票 を 作 成 し た 。   「 重 度 か つ 慢 性 の 精 神 障 害 者 」 で は 診 断 名 が 特 定 さ れ な い 対 象 を 扱 う こ と に な る が 、 先 行 調 査 に よ り

6

割 が 統 合 失 調 症 例 で あ る こ と が 確 認 さ れ て お り 、 か つ 、 統 合 失 調 症 の 症 状 改 善 に 薬 物 療 法 が プ ラ イ マ リ ー に 効 果 を 発 揮 し う る た め ( 一 方 、 そ の 他 の 診 断 に よ る 重 度 か つ 慢 性 の 精 神 障 害 例 で は 、 行 動 障 害 の あ る 発 達 障 害 例 な ど 、 薬 物 療 法 が 必 ず し も 奏 功 せ ず 、 心 理 療 法 / ケ ア や 地 域 サ ポ ー ト 体 制 な ど も 重 要 と な る ) 当 班 の 2 次 調 査 で は 統 合 失 調 症 に 対 す る 薬 物 療 法 の 実 態 調 査 を ひ と ま ず 行 う 方 針 と し た 。

Ⅲ   薬 物 療 法 ガ イ ド ラ イ ン の 骨 子 ( 案 ) の 作 成  

  調 査 票 バ ッ テ リ ー の 作 成 と と も に 、 来 年 度 完 成 を め ざ し た 薬 物 療 法 ガ イ ド ラ イ ン 骨 子 に つ い て も 検 討 を 要 す る こ と か ら 議 論 の た た き 台 と し て の 骨 子 ( 案 ) を 作 成 し た 。 ガ イ ド ラ イ ン 骨 子( 案 )の 作 成 方 針 と し て 、

① 最 適 な 薬 物 療 法 を 促 進 す る た め の 病 院 シ

ス テ ム に つ い て 言 及 す る こ と 、 ② す で に 公

表 さ れ た 学 会 等 ガ イ ド ラ イ ン の 内 容 を 踏 ま

え て 、 エ ビ デ ン ス の な い 領 域 に お い て 実 際

的 な 臨 床 判 断 が 行 え る よ う に 好 事 例 病 院 の

(3)

5

調 査 結 果 を 活 用 す る こ と 、 ③ 臨 床 精 神 薬 理 学 を 専 門 と し て い な い 精 神 科 医 に も 理 解 で き る 有 用 な ガ イ ド ラ イ ン と す る こ と 、 を 意 識 す る よ う に し た 。  

Ⅳ   入 院 期 間 に 影 響 す る 薬 物 療 法 因 子 の 文 献 的 検 討 ( 内 田 分 担 研 究 )  

  統 合 失 調 症 患 者 の 精 神 科 病 院 に お け る

LO S(Length of stay, LOS)

に 影 響 を 与 え る 因 子 を 調 査 し た 研 究 に つ い て 、

P ubMed

を 用 い て

“length of stay” and (schizophrenia or psychosis)と い う 検 索 語 を

用 い て 体 系 的 検 索 を 行 っ た 。 最 初 の 検 索 の 後 、精 神 科 薬 物 療 法 と

LO S

と の 関 連 を 評 価 し た 論 文 を 特 定 し 、 体 系 的 文 献 レ ビ ュ ー を 実 施 し た 。

Ⅴ   統 合 失 調 症 薬 物 治 療 に お け る

Evidence‑Based Medicine (EBM)準 則 の 調 査 研 究 ( 三 澤 分 担 研 究 )

  統 合 失 調 症 薬 物 治 療 に 関 す る

EBM

準 則 の 程 度 を 評 価 す る 方 法 に つ い て 非 系 統 的 探 索 に よ る 文 献 的 検 討 を 行 い 、 そ れ に 基 づ い て 、 我 が 国 の 現 状 に 合 っ た

EBM

準 則 状 況 を 評 価 す る 質 問 票 を 作 成 す る 方 針 と し た 。  

MedMAP (Medication Managemnet Approaches in Psychiatry)

の 施 設 用 フ ィ デ リ テ ィ 調 査 票 を 参 考 に

EBM

に 基 づ い た 薬 物 治 療 の 実 践 を 支 え る シ ス テ ム の 整 備 状 況 評 価 の た め の 質 問 票 案 を 分 担 研 究 者 ( 三 澤 ) が 作 成 し 、 そ れ に 対 し て 他 の 分 担 研 究 者 か ら 意 見 を 聴 取 し 、 協 議 を 繰 り 返 し な が ら 調 査 票 の 最 終 版 を 作 成 し た 。

( 倫 理 面 へ の 配 慮 )

  重 度 か つ 慢 性 の 精 神 障 害 者 に 対 す る 包 括 的 支 援 に 関 す る 政 策 研 究

-

薬 物 療 法 研 究 班 は 、 人 を 対 象 と す る 医 学 系 研 究 に 関 す る 倫 理 指 針 に 基 づ き 、 倫 理 面 の 適 切 な 配 慮 を 行 い 実 施 す る 。 本 研 究 は 、 研 究 代 表 者 に よ り 山 梨 県 立 北 病 院 倫 理 委 員 会 に 倫 理 審 査 の 申 請 を 行 い 承 認 が 得 ら れ た 研 究 計 画 に そ っ て

実 施 さ れ る も の で あ る 。

C

. 結 果

Ⅰ   好 事 例 病 院 の 抽 出

  図

2

に 示 し た よ う な プ ロ セ ス に よ り「 統 括・調 整 研 究 班 」( 研 究 代 表 者:安 西 信 雄 ) が 好 事 例 病 院 選 択 基 準 を 作 成 し た 。

  こ れ に 基 づ い て 1 次 調 査 協 力 病 院

45

施 設 か ら 好 事 例 病 院

19

施 設 が 抽 出 さ れ た 。  

好 事 例 病 院 選 択 基 準

①   &   ( ②

or

③ )

①   新 入 院 患 者 が

1

年 ま で に 退 院 し た 率 >

89.3%

②   調 査 時 1 年 超 在 院 患 者 の

1

年 後 ま で の 居 宅 退 院 率 ( 介 護 施 設 含 む )   >

8.4%

③   入 院 患 者 の う ち

1

年 超 在 院 患 者 率 <

61.4%

Ⅱ   薬 物 療 法 に つ い て の 実 態 調 査 へ の 準 備 1 . 調 査 票 バ ッ テ リ ー 作 成  

  予 備 調 査 用 調 査 票 バ ッ テ リ ー を 用 い て 山 梨 県 立 北 病 院 ( 藤 井 分 担 研 究 ) と 慈 圭 病 院

( 武 田 分 担 研 究 ) に て 予 備 調 査 が 行 わ れ た 結 果 、 調 査 方 法 に つ い て は 当 初 案 よ り 若 干 修 正 を 要 す る も の の 調 査 方 法 に つ い て 大 き な 問 題 は な い こ と が 確 認 さ れ た 。 入 院 長 期 化 例 へ の 最 初 の 1 年 間 の 処 方 内 容 調 査 に つ い て は 調 査 担 当 者 の 負 担 が 大 き い こ と か ら 2 次 調 査 に お い て は 当 初 予 定 よ り や や 簡 素 化 し た 調 査 方 法 に よ り 実 態 調 査 を 行 う こ と と し た 。  

  完 成 し た 本 調 査 用 調 査 バ ッ テ リ ー は 本 報 告 書 に 添 付 し た 。  

2 . 予 備 調 査 デ ー タ の 分 析 結 果  

  予 備 調 査 を 実 施 し た 2 施 設 ( 山 梨 県 立 北 病 院 と 慈 圭 病 院 ) の 調 査 デ ー タ を 予 備 的 に 分 析 し た と こ ろ 、 抗 精 神 病 薬 以 外 の 向 精 神 薬( 気 分 安 定 薬 、及 び 、ベ ン ゾ ジ ア ゼ ピ ン )、

抗 パ 剤 ・ 下 剤 の 使 用 頻 度 が 2 施 設 で 異 な る

(4)

こ と 、 医 師 ア ン ケ ー ト 結 果 に よ り 想 定 症 例 へ の 薬 剤 選 択 に 2 施 設 間 で 差 が み ら れ る こ と を 確 認 し た 。 ま た 、 い ず れ の 施 設 に お い て も ク ロ ザ リ ル 、mECT が 通 常 の 治 療 選 択 肢 と し て 用 い ら れ て お り 、 入 院 長 期 化 例 の サ ン プ ル 調 査 で は 、2 施 設 20 例 中 、ク ロ ザ リ ル 投 与 例 は 5 例( 25%)、mECT 実 施 例 は 6 例

( 30%) と 確 認 さ れ た 。  

Ⅲ   薬 物 療 法 ガ イ ド ラ イ ン の 骨 子 ( 案 ) の 作 成  

  重 度 か つ 慢 性 の 統 合 失 調 症 例 に 対 す る 薬 物 療 法 ガ イ ド ラ イ ン の 骨 子 ( 案 ) は 以 下 の 通 り で あ る 。 ガ イ ド ラ イ ン 骨 子 は 、 た た き 台 と し て 提 示 す る も の で あ り 、 内 容 は 今 後 様 々 な 検 討 に よ り 肉 付 け / 修 正 さ れ る べ き も の と 考 え る 。

ガ イ ド ラ イ ン 骨 子 ( 案 )

重 度 か つ 慢 性 の 統 合 失 調 症 例 に 対 す る 薬 物 療 法 ガ イ ド ラ イ ン の 骨 子 (

Ver1.2)

1 . 重 度 慢 性 例 へ の 適 正 な 薬 物 療 法 を 提 供 す る た め の 病 院 シ ス テ ム

1 ) 入 院 治 療 の 環 境

治 療 期 間 を 意 識 し た 治 療 の 実 践

長 期 化 防 止 / 解 消 た め の 院 内 シ ス テ ム ( 定 期 的 な ミ ー テ ィ ン グ 、 委 員 会 な ど )

入 院 治 療 の ク リ テ ィ カ ル パ ス

地 域 ケ ア 体 制 整 備 ( 居 住 施 設 、 訪 問 、 デ イ ケ ア )

地 域 機 関 ( 居 住 施 設 、 訪 問 、 デ イ ケ ア ) と の パ ー ト ナ ー シ ッ プ

ミ ク ロ 救 急 へ の 応 需 へ の 責 任 体 制 2 ) 先 端 的 医 療 の 導 入

持 効 性 抗 精 神 病 薬 製 剤 の 採 用 ク ロ ザ ピ ン

mECT

体 制 ( 常 設 / 必 要 時 ) そ の 他 の 検 査 / 治 療 手 段

3 ) 特 定 の 治 療 ガ イ ド ラ イ ン や 教 科 書 の 選 定

医 療 機 関 に お け る 選 定

ガ イ ド ラ イ ン 逸 脱 例 へ の 対 応 4 ) 指 導 体 制

院 内 に お け る 定 期 的 な 研 修 の 実 施 体 制 学 会 や 研 修 会 へ の 参 加 奨 励

専 門 性 の 高 い 医 師 ( 臨 床 精 神 薬 理 学 専 門 医 等 ) に よ る 研 修 や ス ー パ ー ビ ジ ョ ン

5 ) 薬 物 療 法 の モ ニ タ リ ン グ

適 正 性 の モ ニ タ リ ン グ : 例 え ば 、 用 量 、 併 用 数 、 抗 精 神 病 薬 以 外 の 薬 剤 の 使 用

有 効 性 の モ ニ タ リ ン グ : 例 え ば 、 病 状 が 悪 い 例 へ の 是 正 勧 告 な ど

6 ) 薬 物 療 法 へ の 多 職 種 ス タ ッ フ の 関 与 多 職 種 ミ ー テ ィ ン グ ( 薬 物 治 療 方 針 へ の 関 わ り )

薬 剤 師 の 役 割

7 ) 患 者 家 族 へ の 薬 物 療 法 に 関 す る 治 療 教 育 / 情 報 提 供 の 実 施

症 状 改 善 や 副 作 用 の 自 己 チ ェ ッ ク 医 師 と 相 談 す る た め の ツ ー ル 8 ) 医 療 情 報 の 入 手

ネ ッ ト 環 境 の 整 備 専 門 誌 の 定 期 購 読

医 薬 情 報 担 当 者 へ の 依 存 度 / 評 価

2 . 薬 物 療 法 ガ イ ド ラ イ ン

1 ) 重 度 か つ 慢 性 の 統 合 失 調 症 例 へ の 薬 物 療 法 の 要 点

2 ) 医 療 機 関 が 選 定 し た 治 療 ガ イ ド ラ イ ン に 準 則 し た 治 療 の 実 践 と 限 界

3 ) 使 用 薬 剤 リ ス ト

① 国 内 上 市 さ れ て い る 抗 精 神 病 薬 一 覧 好 事 例 病 院 に お け る 抗 精 神 病 薬 の 使 用 頻 度

( 処 方 調 査 デ ー タ に よ り ) 使 用 頻 度

② 国 内 上 市 さ れ て い る 抗 精 神 病 薬

LAI

製 剤 一 覧

好 事 例 病 院 に お け る

LAI

製 剤 の 使 用 頻 度

( 処 方 調 査 デ ー タ に よ り ) 使 用 頻 度 、 平 均

投 与 量

(5)

7

4 ) 抗 精 神 病 薬 の 用 量 / 用 法

添 付 文 書 に よ る サ マ リ ー

好 事 例 病 院 に お け る 抗 精 神 病 薬 の

CP

換 算 平 均 的 投 与 量 ( 平 均 的 な 投 与 量 、 投 与 回 数 な ど を 集 計 )

5 ) 入 院 例 へ の 薬 物 療 法

第 一 選 択 薬 ( 医 師 ア ン ケ ー ト 調 査 に も と づ く )

第 二 選 択 薬 ( 医 師 ア ン ケ ー ト 調 査 に も と づ く )

効 果 判 定 期 間 ( 医 師 ア ン ケ ー ト 調 査 に も と づ く )

6 ) 好 事 例 病 院 に お け る 各 種 薬 物 療 法 戦 略 の 使 用 頻 度

① 処 方 歴 調 査 に も と づ い て 頻 度 を 集 計

② 効 果 判 定 ( 投 与 量 、 投 与 期 間 )

③ 抗 精 神 病 薬 の 切 り 替 え 法 一 般 的 な 推 奨

処 方 歴 に も と づ き 好 事 例 病 院 に お け る 抗 精 神 病 薬 の 切 り 替 え に 際 し 、 よ く 用 い ら れ る 方 法 を 主 な 薬 剤 ご と に 集 計

④ 抗 精 神 病 薬 以 外 の 向 精 神 薬 併 用 ( 増 強 療 法 / 併 用 療 法 )

好 事 例 に お け る 頻 度

⑤ 多 剤 併 用

好 事 例 施 設 に お け る 頻 度

⑥ 大 量 投 与 の 現 状

好 事 例 施 設 に お け る 頻 度

8 ) 抗 精 神 病 薬 の 単 純 化 ( 減 剤 / 減 量 )  

SCAP

9 )

LAI

導 入   ゲ イ ン 法

*

1 0 ) ク ロ ザ ピ ン 導 入

*

タ イ ミ ン グ

導 入 法 、 説 明 同 意 取 得

治 療 環 境 の 整 備 に つ い て は 木 田 班 の ガ イ ド ラ イ ン

1 1 )

mECT

の 併 用

*

導 入 法

1 2 ) 確 実 な 内 服 確 認

1 3 ) 副 作 用 情 報

添 付 文 書 に よ る サ マ リ ー 添 付 文 書 に お け る 副 作 用 頻 度

副 作 用 へ の 対 策 方 針 (

Maudsley

の 表 の よ う な 、 で き れ ば 国 内 に 上 市 さ れ て い る 薬 を 網 羅 し た 改 訂 版 を 作 成 )

3 . 文 献 レ ビ ュ ー

1 ) 国 内 外 の 標 準 的 な 治 療 ガ イ ド ラ イ ン 列 挙 / 概 要 紹 介

国 外 の ガ イ ド ラ イ ン 参 照 上 の 一 般 的 注 意 事 項

2 ) 入 院 期 間 、 入 院 回 数 に 影 響 す る 薬 物 療 法 関 連 因 子 ( 内 田 )

4 . 付 録

1 ) 本 人 や 家 族 へ 向 け て 作 成 さ れ た 薬 物 療 法 に つ い て の 書 籍 等 の リ ス ト

2 ) 製 薬 各 社 が 本 人 や 家 族 向 け に 作 成 し た 非 定 型 抗 精 神 病 薬 に つ い て の 情 報 の リ ス ト

( 以 上 )  

Ⅳ   入 院 期 間 に 影 響 す る 薬 物 療 法 因 子 の 文 献 的 検 討 ( 内 田 分 担 研 究 )  

  2017 年 10 月 の 最 終 検 索 に よ り

1724

報 の 論 文 が 同 定 さ れ 、そ の う ち

1711

報 が 次 の 理 由 で 除 外 さ れ た : 統 合 失 調 症 患 者 に お け る

LO S

の 評 価 の 欠 如(

795

報 )、統 合 失 調 症 以 外 の 診 断(

218

報 )、福 祉 制 度(

381

報 )、医 療 経 済(

42

報 )、外 来 患 者(

36

報 )、法 医 学

28

報 )、レ ビ ュ ー(

197

報 )、看 護 研 究(

14

報 )。

  残 り の

13

論 文 に お い て 、精 神 科 薬 物 療 法 と

LO S(Length of stay, LOS)と の 関 連 を

調 査 し て い た が 、 す べ て 観 察 研 究 で あ り 、 対 照 試 験 は な か っ た 。

  持 効 性 注 射 剤 (

LA I) 抗 精 神 病 薬 お よ び

ク ロ ザ ピ ン の 使 用 は 、 短 い

LOS

と 関 連 し 、 抗 精 神 病 薬 の 多 剤 併 用 患 者 は よ り 長 い

LOS

を 示 し た 。

Ⅴ   統 合 失 調 症 薬 物 治 療 に お け る

(6)

Evidence‑Based Medicine (EBM)準 則 の 調 査 研 究 ( 三 澤 分 担 研 究 )

 

EBM

に 基 づ い た 薬 物 治 療 の 実 践 を 支 え る シ ス テ ム の 整 備 状 況 評 価 の た め の 質 問 票 を 作 成 し た 。 こ の 質 問 票 に よ り 、 以 下 が 確 認 で き る 。 今 回 作 成 さ れ た 質 問 票 は 三 澤 分 担 研 究 報 告 書 に 添 付 し て あ る 。

調 査 票 項 目 の 概 要

① カ ル テ に 以 下 の 記 載 欄 が 有 る か ど う か

1. 診 断

2. 経 過 サ マ リ ー 3. 処 方 経 過 サ マ リ ー

4. 薬 物 治 療 ア ド ヒ ア ラ ン ス 5. 副 作 用 チ ェ ッ ク リ ス ト 6. 処 方 変 更 理 由

② 院 内 採 用 薬

③ 入 院 期 間 別 の 多 職 種 ミ ー テ ィ ン グ

④ 定 期 的 な 薬 物 治 療 ト レ ー ニ ン グ 、 ス ー パ ー ビ ジ ョ ン

⑤ 改 善 し な い 入 院 例 へ の 勧 告 シ ス テ ム

⑥ 患 者 家 族 へ の 薬 物 治 療 情 報 提 供 シ ス テ ム

⑦ 特 定 の 薬 物 治 療 ガ イ ド ラ イ ン 採 用

D. 考 察

  当 研 究 班 で は 、 好 事 例 病 院 へ の 実 態 調 査 に も と づ く 重度かつ慢性の精神障害者に対す る包括的支援ガイドラインに組み込まれるべ き 薬 物 療 法 /方 策 を 明 ら か に し 、 平 成 30 年 度までにガ イ ド ラ イ ン と し て を 提 示 す る こ と を 目 指 し て お り 、そ の 作 成 方 針 と し て は 、

① 最 適 な 薬 物 療 法 を 促 進 す る た め の 病 院 シ ス テ ム に つ い て 言 及 す る こ と 、 ② す で に 公 表 さ れ た 学 会 等 ガ イ ド ラ イ ン の 内 容 を 踏 ま え て 、 エ ビ デ ン ス の な い 領 域 に お い て 実 際 的 な 臨 床 判 断 が 行 え る よ う に 好 事 例 病 院 の 調 査 結 果 を 活 用 す る こ と 、 ③ 臨 床 精 神 薬 理 学 を 専 門 と し て い な い 精 神 科 医 に も 理 解 で き る 有 用 な ガ イ ド ラ イ ン と す る こ と 、 を 意

識 し て い る 。今 回 、体 系 的 文 献 検 討 に よ り 、 エ ビ デ ン ス と し て は 観 察 研 究 し か な か っ た も の の 、 統 合 失 調 症 の 入 院 期 間 に 影 響 す る 薬 物 療 法 の 要 因 と し て は 、 抗 精 神 病 薬 の 多 剤 併 用 が 入 院 期 間 を 延 長 す る こ と 、 抗 精 神 病 薬 持 効 性 注 射 剤 (

LA I

) お よ び ク ロ ザ ピ ン が 入 院 期 間 を 短 く す る こ と が 確 認 さ れ 、 本 ガ イ ド ラ イ ン は こ の 点 に つ い て 十 分 斟 酌 す る こ と が 必 要 と 考 え ら れ た 。 ま た 、 予 備 調 査 に よ り 作 成 さ れ た 調 査 バ ッ テ リ ー は 平 成

30

年 度 に 実 施 す る 本 調 査 に お い て も さ ら に 使 い や す く 改 善 修 正 が 行 わ れ 、 調 査 実 施 を 待 つ 段 階 と な っ て い る 。 予 備 調 査 の 結 果 、 得 ら れ た デ ー タ を 予 備 的 に 検 討 し た と こ ろ 、 薬 物 療 法 の 実 態 を リ ア ル に 描 写 で き た と の 印 象 も あ り 、 処 方 調 査 、 医 師 ア ン ケ ー ト 、

Fidelity

調 査 な ど か ら 成 る 調 査 方 法 は 好 事 例 施 設 に お け る 薬 物 療 法 の 実 態 把 握 に 有 用 と 示 唆 さ れ た 。

E

. 結 論

  平 成 29 年 度 研 究 に よ り 、 重度かつ慢性の 精神障害者に対する包括的支援ガイドライン に組み込まれるべき薬 物 療 法 /方 策 を 明 ら か に す る た め の 好 事 例 病 院 へ の 実 態 調 査 を 行 う 準 備 が 終 了 し た 。  

F. 健 康 危 険 情 報

  な し

G

. 研 究 発 表

1

. 論 文 発 表

宮 田 量 治 : 統 合 失 調 症 薬 物 療 法

up‑to‑date. 新 薬 と 臨 床  66:1119‑1128,  2017 

2

. 学 会 発 表 な し

H

. 知 的 財 産 権 の 出 願 ・ 登 録 状 況 な し

 

(7)

9

H24

年度

H25

年度

H26

年度

H27

年度

H28

年度

H29

年度

H30

年度

重度かつ慢性の精神障害者に対する包括的支援ガイドライン開発へのプロセス

実 態 把 握 基 準 作 成 支 援 指 針

論点整理

(WT: 樋口座長, H24安西班)

長期在院 患者調査

(対象約5000, 安西班で検討)

暫定基準 案作成

(H25安西班)

1年在院

患者の該 当率調査

基準の 妥当性 を確認

急性期群574人、亜急 性期群

802

人の入院後

1

年までの前向き調査

H29年度 山之内班

「重度慢 性」分担研 究班の検 討(合意形 成)

本研究= 支援指針を具体的に検討 H28年度

山之内班

「重度慢 性」分担研 究班の検 討(合意形 成)

統合・調整班 クロザピン班 薬物療法班 心理社会的治療班 地域ケア体制班

ガイドライン開発

重度かつ慢性治療の好事例など を踏まえて検討し、わが国で実施 可能な包括的支援ガイドラインを 平成30年度末までに開発する

H30年度 山之内班

「重度慢 性」分担研 究班の検 討(合意形

薬物療法

成)

(藤井分担研究班)

心理社会的治 療

(井上分担研究班)

の検討 暫定基準案の 妥当性の検討

(H26-27安西班)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図2

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参照

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