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  食と心の教育の関連

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Academic year: 2021

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(1)

  食と心の教育の関連

〜アンケート調査にみる現代学生気質〜

岩 下 美代子

,吉 田 ゆ り

**

The Correlation between Eating Habit and Psychological Education.

〜Contemporary Student's Characteristics shown in Survey〜

Miyoko Iwashita

 and Yuri Yoshida

**

      

 「食と心の教育の関連」を探求していくにあたり,平成11年10月下旬〜11月下旬に北海道・

関東・関西・九州の女子短大生に協力を願い,1,111名を対象に多方面からのアンケート調査を 実施した。

 本研究は,その一部である「現代学生の生き甲斐・人生観・性格」などを中心に,現代学生 気質を把握することにした。今後続けて年齢別・地域別の比較検討をさらに深め,心の教育と 望ましい食生活の指導に役立てる第一歩としたい。

Key words: [Students]  [Sense of values]  [personality traits]  [Survey]

       

(Received November 6, 2000) 

¿ . はじめに

 本研究は, 「食と心の教育の研究」〜健康に及ぼす食物栄養学的・心理学的・哲学的影響〜

と称して, 「平成1 1年度科学研究費補助金」を得ている研究の一部である。

 少子化および高齢化がすすむ中,我が国では,ライフスタイルの多様化に伴い,人が生きて いく上で欠くことのできない食生活は大きく変化し,各年齢層別に多くの問題を抱えている。

特に, 2 1世紀を担う児童・生徒・学生達の食状況の課題は山積みしている。その背景には,個 人の「性格」 ,ライフスタイルの多様化に伴う「食および生活の意識・行動」の変化,高度成 長による物質的豊かさから生じた「生き甲斐・結婚観・人生観」などの変化があると考えられ る。

 それゆえ,本研究は,前述の「食と心の教育の研究」を大きなテーマに掲げ,現代日本人が 抱える食環境の問題点を明確にして, 「食」の意味を「頭の教育」だけでなく, 「心の教育」を

−3 7−

* 鹿児島純心女子短期大学生活学科生活学専攻養護コース(〒80−85  鹿児島市唐湊 丁目2 2番 号)

**鹿児島純心女子短期大学生活学科生活学専攻人間文化コース(〒80−85  鹿児島市唐湊 丁目2 2番 号)

(2)

通して解決の糸口を見つけることを最終目的としているが,今回は第一段階として,短期大学 生1, 1 1 1名のアンケート調査を集計し, 「現代若者気質」を心理学的立場から考察していきたい。

À .方 法

¸ 質問紙の作成  項目の選定:

  本研究は文部省科学研究費補助金「食と心の研究」に関する共同研究で実施中の「 『食と 心の関連』についてのアンケート調査」のうち,現代若者気質について以下の質問項目を抽 出して,テーマA:現代若者の価値観およびライフスタイル,テーマB:現代若者の性格傾 向の つのテーマで解析を行った。取り出した質問項目は以下の通りである。 2

 テーマA:現代若者の価値観とライフスタイル

      ) 「人間の生き方」をどこで学ぶか   - お金の使いみち       * 現在の悩み・不満について      . 生活行動       + 現在の目標       / 疲労感       , 人生のパートナーを選択する条件

 テーマB:現代若者の性格傾向       ) タイプ別性格類型       * 質問項目別

¹ 調査の対象

  回答者の属性を表− に示す。北海道地区(恵庭市) 1 ,関東地区(東京) ,関西地区(西宮 市) ,九州地区(鹿児島市)の 地域の文系・芸術系女子短大5 4 5 6名,栄養士養成関連学科の 女子短大生5 5 5名,合計1, 1 1 1名となっている。       

º 調査期間

  平成1 1年1 0月下旬〜平成1 1年下旬

 

−3 8−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

表1 回答者の属性(女子短大生)

単位:人

合 計 地域4

九州地方

(鹿児島市)

地域3 関西地方

(西宮市)

地域2 関東地方

(東京23区)

地域1 北海道地方

(恵庭市)

地 域   専 攻

555 103

150 155

147 S 群

(食物栄養学専攻)

556 103

153 134

166 C 群

(文系・芸術系専攻)

1111 206

303 289

313 合 計

(3)

»  アンケートの配布・回収方法

  それぞれの短大に電話による研究主旨説明および協力依頼をし,調査用紙を郵送し,一斉 に配布し,自記入方式により実施した。記入終了後回収をお願いし,調査者が現地におもむ き受け取りを行った。

¼ 分析方法  結果の分析:

  統計処理には統計ソフト「スターティスカ」を用いて解析処理した。ピアソンのχ

検定 を行い,各質問項目の独立性の検定を行った。基礎データの数値は,すべて小数第 位で四 2 捨五入して表記し,χ

の値は小数第 位まで表記した。結果数値(%)は,小数第 位で 3 2 四捨五入してあるので,内訳の合計が計に一致しないこともある。  

Á .結果と考察

¸ 回収率

   回収率9 6%・有効数9 4%

¹ 各質問項目の結果と考察

   テーマA:現代若者の価値観とライフスタイル

 )「人間の生き方」をどこで学ぶか

  質問項目 − 「あなたは,学校教育の中で, 1 8 『人間の生き方』を学んでいると思いますか」

  結果を表A− に示す。表内の独立性の検定結果は,*印で表し,*P<0. 1 0 5,**P<

0. 0 1,***P<0. 0 0 1で表記する(以下,これに従う) 。

  全体として,有意差が認められ,学校教育の中で人間の生き方を学んでいるかという問に 対し,答えに差があると言える。

−3 9−

単位:人(%)

表A−1 学校で人間の生き方を学んでいますか

χ2 検定 合 計

地域4 地域3

地域2 地域1

***

339

(30.5)

133

(64.6)

65

(21.5)

64

(22.1)

77

(24.6)

は い

535

(48.2)

61

(29.6)

154

(50.8)

154

(53.3)

166

(53.0)

どちらとも    いえない

237

(21.3)

12

(5.8)

84

(27.7)

71

(24.6)

70

(22.4)

いいえ

***

***

***

***

χ2 検定

1111 206

303 289

313 合 計

(4)

  地域差からは,北海道地区・関東地区・関西地区で有意差が認められ,いずれも「どちら でもない」と答えた者が多いと言える。九州地区で有意差がみられ, 「はい」と答えた者が 多いと言える。

  よって, 「学校教育の中で『人間の生き方』を学んでいる」かどうかは,全国的にみてど ちらとも言えないと答えた者が多く,九州地区の対象者のみ6 5%が「はい」と答えている。

  この結果から伺えることは,女子短大生が学校教育の中で『人間の生き方』について学ん でいると明確には言い切れない姿であろう。これは,九州地区以外の各群および全群でほぼ 半数が「はい」 「いいえ」ではなく「どちらともいえない」と答えている点からもわかる。

  また,九州地区のみで学校教育の中で, 『人間の生き方』を学んでいると答えた人が多かっ たのは,キリスト教の人間観に基づく教育理念を前面にうたうカトリック教育短大を調査対 象にしたことによると考えられる。

  質問項目1−9 「『人間の生き方』はどこで学ぶべきだと思いますか」

  結果を表A−2に示す。

  全体として, 『人間の生き方』をどこで学ぶかの問に対する回答には有意差がみられ,家 庭と学校で学ぶものだと考えていると言える。

  また,地域差の点では,家庭・学校・両方・必要ないで有意差がみられず,回答には地域 差があるとは言えない。その他は有意差が認められ,九州地区のみがその他と答えた者が少 ないと言える。これは,九州地区では家庭と学校の両方と答えた者が他地区より有意な差で はないが,わずかに多いためであると思われる。

  結果より考察すると, 『人間の生き方』をどこで学ぶかについて,上記の結果から地域差 はなく,女子短大生全体が学校と家庭の両方で学ぶべきだと答え,家庭で学ぶべきも含める と約8割の学生が, 『人間の生き方』は家庭の関与を強調しているとも言えよう。これに対し て,いずれも5%以下の少数ではあるが, 『人間の生き方』を学ぶ必要がないと答えている女 子短大生がいることも注目できる。

−4 0−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

単位:人(%)

表A−2 人間の生き方はどこで学ぶべきだと思うか

χ2 検定 合 計

χ2 検定 地域4

地域3 地域2

地域1

***

148

(13.3)

28

(13.6)

41

(13.5)

31

(10.7)

48

(15.0)

家 庭

44

(4.0)

10

(4.9)

10

(3.3)

15

(5.2)

(2.9)

学 校

729

(65.6)

148

(71.8)

200

(66.0)

190

(65.7)

191

(61.3)

両 方

34

(3.1)

(1.5)

(2.3)

10

(3.5)

14

(4.5)

必要ない

156

(14.0)

17 *

(8.3)

45

(15.0)

43

(15.0)

51

(16.3)

その他

1111 206

303 289

313 合 計

(5)

  * 現在の悩み・不満について

  質問項目 −10 1 「あなたの,現在の,不満・悩みの原因は何ですか。上位順に つ書いて 3 ください」

  結果を表A−  3 ¸ ,A−  3 ¹ に示す。表A−  3 ¸ は基礎データ,表A−  3 ¹ は2 0の選択肢 のうち,   領域にまとめて作成したものである。 6  

−4 1−

単位:人(%)

表A−3¸ 現在の悩み・不満について(上位3位)

全体N N=1111 地域4 N=206

地域3 N=303 地域2 N=289

地域1 N=313

3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位

9.1 14.1 53.2 8.7 12.6 51.5 7.9 12.5 46.0 11.1 14.9 46.4 8.3 16.0 66.8 進 学 ・ 就 職

9.4 8.4 3.4 10.2 11.2 4.4 5.6 7.3 4.0 10.0 6.9 4.2 11.8 9.0 1.6 友 人 関 係 人 

間  関  係

12.3 15.5 8.9 12.1 7.3 6.3 10.2 16.5 9.6 10.0 17.3 10.0 16.6 18.2 8.6 異 性 関 係

0.5 0.2 0.2 1.5 0.5 0.5 0.3 0 0.3 0 0 0 0.6 0.3 0 先生との関係

2.3 3.7 2.0 1.9 3.9 2.4 2.0 4.3 1.0 3.5 4.8 2.1 1.9 1.9 2.6 家 庭 関 係

7.0 9.7 4.6 11.0 17.0 4.9 3.0 8.6 2.3 7.3 6.2 7.6 8.3 9.3 3.8

学 業

学 

業 クラブ・サークル 0 0.3 0.6 0 0.4 0.3 0.7 0 0 1.0 0 0.1 0.1 0.5 0.3 14.4 13.4 8.9 18.9 12.6 9.2 13.9 11.6 11.6 12.8 13.5 9.0 13.4 15.7 6.1 自 己 の 性 格 性 

格 孤 独 0.3 0.6 0.3 0.4 0 1.0 0 1.0 1.0 0 1.0 0 0.2 0.6 0.6 6.0 5.9 3.3 1.9 1.9 0.5 9.6 9.6 5.9 8.0 6.9 2.8 3.5 4.2 3.2 ア ル バ イ ト 経 

済 経 済 問 題 0.3 7.4 4.2 4.2 8.7 4.2 4.0 5.9 6.9 3.4 7.3 6.8 2.9 7.3 5.4 6.9 4.8 1.9 2.4 5.3 1.9 9.2 4.3 2.6 5.5 3.5 2.4 9.0 6.1 0.6

健 康

健 

康 病 気 0.6 0.6 1.3 0.7 1.4 1.0 0.3 3.0 2.0 0 1.5 1.5 0.5 1.6 1.4 5.0 3.7 3.2 2.9 2.4 5.3 6.0 4.0 4.0 4.8 3.8 2.4 5.4 4.2 1.6 生き甲斐のなさ

そ      の      他

0.1 0.2 0.1 0.5 0 0 0 0 0.3 0 0.4 0 0 0.3 0 子 育 て

2.1 0.7 0.2 1.9 1.9 0 2.6 1.0 0.3 2.1 0 0.4 1.6 0.3 0

老 後

0.6 0.7 0.5 0.5 0 1.5 0.7 1.0 0.3 1.0 1.0 0.4 0.3 0.6 0

仕 事

0 0 0.1 0 0 0.5 0 0 0 0 0 0 0 0 0

介 護

14.1 6.5 4.2 16.5 9.7 5.3 15.8 6.6 5.0 15.0 7.3 4.2 10.2 3.5 2.9

な し

2.3 2.4 1.9 1.0 2.9 2.4 3.3 2.3 1.3 2.4 3.1 3.1 2.2 1.6 1.0 そ の 他

(6)

   位に選択したものの中では進学・就職を選択したものが最も多く(5 1 3. 2%) ,次に人間 関係(1 4. 4%) ,その他は1 0%以下に留まった。地域間の差はあるが,いずれの地区でも進 学・就職が最も多く選択されている。

   位に選択したものの中では人間関係が最も多く(2 2 7. 7%) ,ついで進学・就職(1 4. 1 1%) , 自己の性格(1 4. 0%) ,アルバイト・経済的問題(1 3. 2%) ,学業・クラブ活動(1 0. 1%) ・ 健康(6. 4%)となった。地域間の差はあるが,いずれの地区でも人間関係についてが最も 多く選択されている。

   位に選択されたものの中では人間関係が最も多く(2 3 4. 6%) ,自己の性格(1 5. 0%) ,ア ルバイト・経済的問題(1 1. 4%)ついで進学・就職(9. 1 1%) ,健康(8. 4%)学業・クラブ 活動(7. 3%)の順となっている。地域差はあるが,いずれの地区でも人間関係が最も多く 選択されている。

  以上の結果から,短大生が最も悩み,不満を感じているものは進学・就職である。短大と いう教育機関で,次の進路をどうするかという避けられない問題が目前にある現実の中で当 然の悩みであろうし,現在の経済不況,就職難を背景に考えると無理ないと言える。このこ とは,東京大学が昨年発表した「平成1 0年の学生生活実態調査」で『現在の不安・悩み』を みても, 「就職」とあげた学生が 人に一人の2 4 6%,進学・進路1 8%,勉強・成績(学位な

−4 2−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

表A−3 ¹  現在の悩み・不満について(上位3位)

χ検 定 合 計

そ の 他 健 康

経 済 バ イ ト 性 格

孤 独 学 業

ク ラ ブ 進 学 人間関係

就 職

***

33

(28.2)

17

(1.5)

(0.4)

11

(1.0)

20

(1.8)

12

(1.1)

40

(3.6)

209

(18.1)

地 域 1

一  位

289

(26.0)

30

(2.7)

(0.8)

20

(1.8)

27

(2.4)

22

(2.0)

47

(4.2)

134

(12.1)

地 域 2

303

(27.3)

34

(3.1)

(0.8)

30

(2.7)

35

(3.2)

(0.7)

45

(4.1)

142

(12.8)

地 域 3

206

(18.5)

31

(2.8)

(0.4)

(0.7)

19

(1.7)

10

(0.9)

28

(2.5)

106

(9.5)

地 域 4

1111 112

(10.1)

26

(2.3)

69

(6.2)

101

(9.1)

52

(4.7)

160

(14.4)

591

(53.2)

合 計

** 

313

(28.2)

33

(3.0)

21

(1.9)

36

(3.2)

51

(4.6)

30

(2.7)

92

(8.3)

50

(4.5)

地 域 1

二  位

289

(26.0)

45

(4.1)

14

(1.3)

45

(4.1)

39

(3.5)

19

(1.7)

84

(7.6)

43

(3.9)

地 域 2

303

(27.3)

45

(4.1)

22

(2.0)

47

(4.2)

38

(3.4)

28

(2.5)

85

(7.7)

38

(3.4)

地 域 3

206

(18.5)

35

(3.2)

14

(1.3)

19

(1.7)

28

(2.5)

37

(3.3)

47

(4.2)

26

(2.3)

地 域 4

111 158

(14.2)

71

(6.4)

147

(13.2)

156

(14.0)

114

(10.3)

308

(27.7)

157

(14.1)

合 計

***

313

(28.2)

62

(5.2)

32

(2.9)

24

(2.2)

43

(3.9)

28

(2.5)

97

(8.7)

27

(2.4)

地 域 1

三  位

289

(26.0)

73

(6.6)

19

(1.7)

35

(3.2)

40

(3.6)

22

(2.0)

68

(6.1)

32

(2.9)

地 域 2

303

(27.3)

86

(7.7)

34

(3.1)

50

(4.5)

45

(4.1)

(0.8)

55

(5.0)

24

(2.2)

地 域 3

206

(18.5)

48

(4.3)

(0.7)

18

(1.6)

39

(3.5)

22

(2.0)

53

(4.8)

18

(1.6)

地 域 4

1111 269

(24.2)

93

(8.4)

127

(11.4)

167

(15.0)

81

(7.3)

273

(24.6)

101

(9.1)

合 計

(7)

ど)1 7%という数字であり,女子短大生だけでなく学生全体の当然の悩みであろう。

  また,人間関係の問題も悩みや不満のタネとなっていると言える。青年期という発達段階 を考えると,異性関係の悩みがあがってくるのはうなずける。多少意外に思ったのが,人間 関係の悩みで「教師との関係」がほとんどあがってこないことである。教師との関係が学生 にとって悩み・不満になっていないことは喜ばしいことであるが,一方では,悩むほど密な 関係がなく,希薄な関係ともとれる。むしろ,友人関係に悩むほうが目立つのも特徴である。

  人間関係以外では,自己の性格に悩む学生も多い。その他の項目を詳細にみると,子育て や老後,仕事,介護に関してはいずれ3%以下であり,年齢的に女子短大生の関心は薄い。

  しかし,中でも生き甲斐のなさに関しては,地域によっては1位に5%,全体でも3. 2%

が1位に選択しており, 2位3. 7%,   位5. 3 1%であることが注目に値する。先にあげた東大 生の調査でも,人生の目標・意義に関して1 3%の学生が,今最も大きな問題として悩んでい ると報告されている。

  + 現在の目標について

  質問項目 −11 1 「あなたは現在, なにを目標に生きていますか。 上位順に つ書いてください」 3   結果を表A−  4 ¸ ,A−  4 ¹ に示す。  1 4の選択肢のうち,   領域にまとめて作成したもの 8

を表A−  4 ¸

,その基礎データが表A− 

4 ¹ である。この領域に従って結果をまとめた。

−4 3−

単位:人(%)

表A−4¸ 現在の目標(上位3位)

χ 検 定 合  計

そ の 他 社 会 的

欲  求 健  康

人  間 形  成 恋  愛

結  婚 進  学

就  職  

***

313

(28.2)

26

(2.3)

44

(4.0)

10

(0.9)

46

(4.1)

56

(5.0)

131

(11.8)

地 域 1

一  位

289

(26.0)

19

(1.7)

55

(5.0)

27

(2.4)

69

(6.2)

42

(3.8)

77

(6.9)

地 域 2

303

(27.3)

18

(1.6)

64

(5.8)

14

(1.3)

83

(7.5)

49

(4.4)

75

(6.8)

地 域 3

206

(18.5)

14

(1.3)

17

(1.5)

19

(1.7)

48

(4.3)

22

(2.0)

86

(7.7)

地 域 4

1111 77

(6.9)

180

(16.2)

70

(6.3)

246

(22.1)

169

(15.2)

369

(33.2)

合 計

** 

313

(28.2)

(0.7)

98

(8.8)

31

(2.8)

60

(5.4)

62

(5.9)

54

(4.9)

地 域 1

二  位

289

(26.0)

15

(1.4)

86

(7.7)

26

(2.3)

48

(4.3)

69

(6.2)

45

(4.1)

地 域 2

303

(27.3)

10

(0.9)

93

(8.4)

26

(2.3)

79

(7.1)

55

(5.0)

40

(3.6)

地 域 3

206

(18.5)

(0.5)

46

(4.1)

24

(2.2)

64

(5.8)

33

(3.0)

34

(3.1)

地 域 4

1111 38

(3.4)

323

(29.1)

107

(9.6)

251

(22.6)

219

(19.7)

173

(15.6)

合 計

  313

(28.2)

22

(2.0)

95

(8.6)

34

(3.1)

50

(4.5)

70

(6.3)

42

(3.8)

地 域 1

三  位

289

(26.0)

29

(2.6)

93

(8.4)

32

(2.9)

48

(4.3)

60

(5.4)

27

(2.4)

地 域 2

303

(27.3)

27

(2.4)

114

(10.3)

29

(2.6)

44

(4.0)

70

(6.3)

19

(1.7)

地 域 3

206

(18.5)

10

(0.9)

67

(6.0)

23

(2.1)

40

(3.6)

50

(4.5)

16

(1.4)

地 域 4

1111 88

(7.9)

369

(33.2)

118

(10.6)

182

(16.4)

250

(22.5)

104

(9.4)

合 計

(8)

−4 4−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

単位:人(%)

表A−4¹ 現在の目標(上位3位)

合 計 N=1111 地域4 N=206

地域3 N=303 地域2 N=289

地域1 N=313  

3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位

9.4 15.6 33.2 7.8 16.5 41.7 6.3 13.2 24.8 9.3 15.6 26.6 13.4 17.3 41.9

進 学 ・ 就 職

22.5 19.7 15.2 24.3 16.0 10.7 23.1 18.2 16.2 20.8 23.9 14.5 22.4 19.8 17.9

恋 愛 ・ 結 婚

9.4 9.1 5.9 9.2 11.2 7.8 7.9 7.6 4.3 10.4 8.3 9.3 9.9 9.9 2.9

健  康

9.7 14.6 17.8 12.1 20.9 18.0 7.9 14.2 24.4 10.4 10.7 18.7 9.3 14.4 10.5

人 間 形 成

人 間 形

成 人に迷惑をかけない 4.2 4.8 6.7 5.2 5.9 6.2 3.0 11.9 6.6 5.3 10.2 7.3 4.3 8.0 6.7 15.8 16.2 9.9 16.0 11.2 5.3 16.5 16.2 13.9 15.2 15.6 13.8 15.7 20.1 5.4 美 し く な り た い

社 会 的 欲 求

1.3 1.0 0.2 0.5 0.5 0 1.3 1.3 0.3 1.7 1.0 0 1.3 1.0 0.3

名  誉

13.1 10.1 4.9 12.1 8.3 2.9 16.5 11.9 6.3 12.8 10.7 2.4 10.5 9.0 7.0

お  金

1.7 0.7 0.4 1.9 1.5 0 2.3 0.3 0.3 1.0 1.0 0.4 1.6 0.3 0.6

地  位

1.4 1.1 0.9 1.9 1.0 0 1.0 1.0 0.3 1.4 1.4 2.4 1.3 1.0 0.6 有 名 に な る こ と

1.4 0.5 0.5 1.9 0.5 1.5 2.0 1.0 0.3 0.7 0.7 0 1.0 0 0.3

長  寿

そ  の  他

0.2 0 0.3 0.5 0 0 0 0 0.3 0 0 0.4 0.3 0 0.3 子 供 ・ 孫 の 成 長

5.9 2.0 2.7 4.4 1.5 2.9 5.9 2.0 2.0 7.3 3.1 3.1 5.4 1.3 2.9

何 も な い

1.8 1.4 4.0 0 1.0 3.9 2.6 1.3 3.6 2.8 2.1 3.1 1.3 1.3 5.1

そ の 他

(9)

   位に選択したものの中では,全体では進学・就職が最も多く(3 1 3. 2%) ,ついで人間形 成(2 2. 1%) ,社会的欲求(美しくなりたい・名誉・お金・地位・有名になることなど)

(1 6. 2%)と続く。単独では,恋愛・結婚の1 5. 2%が高い。地域差はあり,北海道地区・関 東地区・九州地区では進学・就職と答えた者が最も多いが,関西地区ではわずかな差ではあ るが人間形成が多くなっている。

   位に選んだものの中では,全体では社会的欲求が最も多く(2 2 9. 1%) ,ついで人間形成

(2 2. 6%) ,恋愛・結婚(1 9. 7%) ,進学・就職(1 5. 6%)となった。地域差はあり,北海道 地区では恋愛・結婚,関東地区・関西地区では社会的欲求,九州地区では人間形成が 位と 2 して最も多く選択された。

   位に選択したものの中では,全体では社会的欲求が最も多く(3 3 2. 2%) ,恋愛・結婚

(2 2. 5%) ,人間形成(1 6. 4%) ,健康(1 0. 6%) ,進学・就職(9. 4%)となっている。地域 差があるとは言えず,いずれも社会的欲求,ついで恋愛・結婚が多い。

  以上の結果を考察すると,女子短大生の現在の目標は,進学・就職が最も多く,人間形成,

社会的欲求,恋愛・結婚についても目標をおいている。現在の目標が進学・就職であるのは,

前項の現在の悩み・不満でも述べたように,卒業後の進路を真剣に考えざるを得ない状況で あること,現在の社会情勢,とくに不況による就職難が背景にあると思われる。

  , 人生のパートナーを選択する条件

  質問項目 −12「あなたは,人生のパートナーを選ぶ場合,理想の条件を上位順に つ書 1 3 いてください」

  結果を表A− ¸,A− ¹に示す。 5 5

  基礎データを表A−  5 ¸ , 1 5の選択肢を つの領域に分けたものが表A−  3 5 ¹ である。 これ に従って結果をまとめる。

−4 5−

単位:(%)

表A−5¸ 人生のパートナー選択条件(上位3位)

合 計 N=1111 地域4 N=206

地域3 N=303 地域2 N=289

地域1 N=313

  1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 11.7 21.2 37.6 12.6 20.4 35.4 9.6 23.1 36.6 14.5 22.8 32.5 10.5 18.2 44.7

愛  情

13.7 31.9 37.3 10.2 34.0 35.9 13.2 28.4 40.6 13.1 31.5 42.6 16.9 34.2 30.0

性  格

19.1 22.2 15.0 15.0 26.2 18.0 20.5 19.1 12.9 19.0 23.9 18.0 20.4 21.1 12.5

信  頼

3.5 1.4 0.7 4.9 1.9 1.5 2.6 0.7 1.0 3.1 1.4 0.4 3.8 1.9 0.3

職  業

物  利  的  条  件

14.1 5.2 2.9 14.6 2.9 2.4 13.9 7.3 3.0 14.2 3.8 1.4 14.1 6.1 4.5

収  入

9.5 5.6 2.0 8.7 3.4 0 12.5 7.9 1.7 10.4 3.8 1.7 6.1 6.4 3.8

容  姿

10.4 3.7 1.4 12.1 3.4 1.0 10.6 5.0 2.3 9.0 3.1 1.0 10.5 3.2 1.0 将 来 性

0.3 0.5 0 0 1.0 0 0.3 0.3 0 0.4 0 0 0.3 1.0 0

家  柄

6.8 4.0 1.4 9.7 3.9 3.4 4.3 3.0 1.0 6.6 5.2 1.0 7.4 3.8 1.0

健  康

6.4 2.5 0.3 6.3 1.5 0 6.9 3.0 0 5.9 3.1 0.4 6.4 2.2 0.6

趣  味

0.5 0.5 0 1.5 0 0 1.0 0.7 0 0 0.7 0 0 0.3 0

学  歴

0.3 0 0.1 0 0 0 0.3 0 0 0.7 0 0 0 0 0.3

宗  教

そ の 他 の 条 件

2.6 0.5 0.4 3.4 0.5 1.5 3.0 0.7 0 2.1 0.4 0 2.2 0.6 0.3 親 の 賛 成

0.6 0.3 0.2 1.0 0.5 0.5 0.7 0.3 0 0.7 0.4 0 0.3 0 0.3 何 も な い

0.5 0.5 0.8 0 0.5 0.5 0.7 0.7 1.0 0.4 0 1.0 1.0 1.0 0.6 そ の 他

(10)

   位に選択したものの中では, 1 全体では愛情・性格・信頼などの精神的要因が多い (8 9. 9%) 。 地域差はなく,いずれも精神的要因を重視していることがうかがえる。

   位に選択したものの中では,全体でも精神的要因が高い(7 2 5. 3 1%) 。地域差はなく,い ずれも精神的要因を大切にしている。

   位に選択したものの中ではじめて,全体で物理的要因が高くなった(5 3 1. 5%) 。しかし,

精神的要因とは僅かな差である。

  以上の結果を考察すると,女子短大生が人生のパートナーを選ぶ際,重視するのは愛情・

性格・信頼といった精神的要因であると言える。平成 年に報告された,東横学園女子短期 9 大学グループの「本学女子学生意識調査」 (麻原雄ら)では, 「これまで結婚条件の第一条件 の第 位であった『愛情』が『性格』にその座を譲り,しかも最優先にあげた回答率は以前 1 の半分弱でしかない。 『愛情』などはじきに冷めるものだし, 『性格』が一番というのが,両 親をみての冷めた感想なのだろうか」とコメントしている。本調査でも全体的にみると,第 1位に愛情と性格がほとんど同割合となっている。

  物理的要因については,精神的要因に比較するといずれも低いが,注目すべき点が何点か ある。ひとつは「収入」である。   位・  位には選ばないが, 1 2   位においては全体で1 3 4. 1%

が重視している。同様に,将来性についても全体で1 0%が 位に選択している。また,家柄 3

−4 6−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

単位:人(%)

表A−5 ¹  人生のパートナー選択条件(上位3位)

χ 検 定 合   計

その他の条件 物理的条件

精神的条件  

313

(28.2)

(0.5)

35

(3.2)

273

(24.6)

地 域 1

一  位

289

(26.0)

(0.3)

17

(1.5)

269

(24.2)

地 域 2

303

(27.3)

(0.3)

27

(2.4)

273

(24.6)

地 域 3

206

(18.5)

(0.5)

17

(1.5)

184

(16.6)

地 域 4

1111 16

(1.4)

96

(8.6)

999

(89.9)

合 計

313

(28.2)

(0.5)

78

(7.0)

230

(20.7)

地 域 1

二  位

289

(26.0)

(0.2)

61

(5.5)

226

(20.3)

地 域 2

303

(27.3)

(0.5)

84

(7.6)

214

(19.3)

地 域 3

206

(18.5)

(0.3)

37

(3.3)

166

(14.9)

地 域 4

1111 15

(1.4)

260

(23.4)

836

(75.3)

合 計

313

(28.2)

11

(1.0)

152

(13.7)

150

(13.5)

地 域 1

三  位

289

(26.0)

11

(1.0)

143

(12.9)

135

(12.2)

地 域 2

303

(27.3)

14

(1.3)

158

(14.2)

131

(11.8)

地 域 3

206

(18.5)

(0.8)

119

(10.7)

78

(7.0)

地 域 4

1111 45

(4.1)

572

(51.5)

494

(44.5)

合 計

(11)

や学歴についてはほとんど選択する者はいなかった。精神的要因を重視しながらも学歴や職 業よりも,収入や将来性を判断の基準の一つに入れる女子短大生の姿がみえる。

  - お金の使いみちについて

  質問項目 −13「あなたは,お金があったら何に使いますか。上位順に つ書いてください」 1 3   結果を表A−  6 ¸ ,A−  6 ¹ に示す。

  1 5の選択肢のうち,   領域にまとめて作成したものを表A−  3 6 ¸

,その基礎データが表A

−  6 ¹ である。これに従って結果をまとめた。

 

−4 7−

単位:人(%)

表A6−¸ お金の用途(上位3位)

χ 検 定 合 計

その他 生 活

娯 楽  

* 313

(28.2)

(0.5)

94

(8.5)

213

(19.2)

地 域 1

一  位

289

(26.0)

(0.5)

60

(5.4)

223

(20.1)

地 域 2

303

(27.3)

(0.6)

67

(6.0)

229

(20.6)

地 域 3

206

(18.5)

(0.5)

61

(5.5)

139

(12.5)

地 域 4

1111 25

(2.3)

282

(25.4)

804

(72.4)

合 計

  313

(28.2)

(0.1)

137

(12.3)

175

(15.8)

地 域 1

二  位

289

(26.0)

(0.5)

107

(9.6)

177

(15.9)

地 域 2

303

(27.3)

(0.5)

110

(9.9)

187

(16.8)

地 域 3

206

(18.5)

(0.5)

82

(7.4)

119

(10.7)

地 域 4

1111 17

(1.5)

436

(39.2)

658

(59.2)

合 計

  313

(28.2)

(0.7)

160

(14.4)

145

(13.1)

地 域 1

三  位

289

(26.0)

(0.6)

139

(12.5)

143

(12.9)

地 域 2

303

(27.3)

(0.7)

165

(14.9)

130

(11.7)

地 域 3

206

(18.5)

(0.3)

86

(7.7)

117

(10.5)

地 域 4

1111 26

(2.3)

550

(49.5)

535

(48.2)

合 計

(12)

−4 8−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

単位:(%)

表A−6¹ お金の用途(上位3位)

合 計 N=1111 地域4 N=206

地域3 N=303 地域2 N=289

地域1 N=313  

3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位 3位 2位 1位

12.1 21.7 44.9 18.0 19.4 33.0 10.9 23.1 43.9 10.0 21.1 53.6 11.2 22.4 45.7

お し ゃ れ

娯      楽

18.6 19.8 17.6 19.4 21.8 27.2 18.2 22.8 18.5 20.1 18.3 14.5 17.3 16.9 13.1

旅  行

17.5 17.7 9.9 19.4 16.5 7.3 13.9 15.8 13.2 19.4 21.8 9.0 17.9 16.6 9.3 趣 味 ・ 娯 楽

10.7 11.5 3.1 7.8 7.8 1.9 12.5 12.2 4.6 11.1 13.1 2.4 10.5 11.8 2.9

交 際 費

生                      活

9.5 4.6 1.4 8.3 4.9 1.9 9.2 3.3 1.0 9.7 3.5 1.0 10.2 6.7 1.6 食 べ る こ と

3.2 2.2 2.0 3.4 1.5 1.5 1.0 1.7 1.3 5.5 2.4 2.1 2.9 2.9 2.9

資 格 取 得

8.4 8.5 8.2 6.8 12.1 11.2 9.6 7.6 5.0 5.5 4.8 4.5 10.9 10.2 12.8

自 動 車

6.1 4.8 2.3 6.3 5.3 2.4 6.3 2.6 2.6 5.9 5.9 1.7 6.1 5.4 2.2

パ ソ コ ン

8.5 5.4 6.8 6.3 6.8 9.2 11.6 6.6 5.9 7.3 3.5 7.6 8.0 5.1 5.1 自分の向上に役立もの

1.4 1.0 0.7 0 1.0 1.0 2.0 0.3 0.7 1.7 1.7 0.4 1.3 1.0 1.0

図  書

1.9 1.4 1.1 2.9 0.5 0.5 2.3 2.0 1.0 1.4 2.1 1.0 1.3 0.6 1.6 家

0.6 0.3 0.4 1.0 1.0 1.0 0.3 0 0.3 1.0 0.4 0 0.3 0 0.3

投  資

そ    の    他

0.2 0.1 0.2 0 0.5 1.0 0 0 0 0 0 0 0.6 0 0

美 術 品

0.4 0.3 0.3 0 0 0 1.0 0.3 0.3 0.4 0.4 0.4 0 0.3 0.3

な  い

1.2 1.0 1.4 0.5 1.0 1.0 1.3 1.7 1.7 1.0 1.0 1.7 1.6 0 1.3

そ の 他

(13)

   位に選択したものの中では,全体では,娯楽が多く(7 1 2. 4%) ,生活面は2 5%に留まっ ている。地域差はみられ,いずれも娯楽面が多くなっている。

   位に選択したものの中では,全体ではやはり娯楽が多く(5 2 9. 2 3%) ,生活面は3 9%であ る。地域差はなく,いずれも娯楽面が多い。

   位は全体では,生活面は4 3 8. 2%,娯楽面4 8. 6%であった。地域差はないが,北海道・関 西地区で生活面,関東と九州で娯楽面が多いが僅差である。

  項目を細かくみると,女子短大生は何よりもまず「おしゃれ」にお金が欲しいようである。

ついで「お金があれば,旅行をしたい」と思い,趣味に使いたいと考えている。反対に,ほ とんど選択されなかったのが「家」 「投資」 「美術品」である。これらへの関心が低く必要を 感じない年代であることが裏付けられる。また,注目すべき点として「図書」への投資の低 さである。地方によらずあまり本を買うことのない現在の短大生の特徴がうかんでくる。ま た,地方によって特徴的と思えるのは,北海道地区と九州地区では「自動車の購入」をあげ た学生が目立つことである。両地区では自動車生活の必要性と関連が高いと言えよう。関東 地区と関西地区は,   位にあげないまでも 位・  位に交際費を選んでいることがわかる。 1 2 3 都市圏において重視されていると言えよう。

  . 生活行動について

  以下の つの質問項目によって検討する。結果を図− と表A− にまとめた。 6 1 7

図1 睡眠時間

−4 9−

5〜6時間  32% 

4〜5時間  13% 

4時間以下  2% 

8時間以上  4% 

7〜8時間  17% 

6〜7時間  32% 

単位:(%)

表A−7 生活行動について(5項目別)

χ2 検定 どちらとも いいえ

いえない  は い

***

34.5 39.4

26.1 夜,寝る時間は規則的ですか

***

7.5 23.7

68.9 夜,よく眠れますか

***

14.8 30.3

54.9 夜,遅くまで起きている方ですか

***

51.0 32.6

16.4 地べたに座り込むことがありますか

  24.8

39.2 36.1

趣味の時間はとれていますか

(14)

  質問項目 − 「睡眠時間はどれくらいですか」 7 1

  睡眠時間は 〜 時間(3 6 7 3. 0%)が一番多く,ついで 〜 時間(3 5 6 1. 7%) ,   〜 時間 7 8

(1 6. 6%)および 〜 時間(1 4 5 3. 3%) ,   %以下のものが 時間以上(3. 5 8 7%) ,   時間以 4 下(1. 7%)となっている。

  質問項目 − 「夜,寝る時間は規則的ですか」 7 2

   「はい」あるいは「いいえ」と答えた者では有意差があり,寝る時間が規則的だと感じて いる人は「どちらともいえない」と答えたものより少なかった。

 質問項目 − 「夜,よく眠れますか」 7 3

   「はい」あるいは「いいえ」と答えた者では有意差があり,よく眠れると答えたものが多 く健康的である。 「いいえ」と答えている人は, 7. 5%である。

 質問項目 − 「夜,遅くまで起きている方ですか」 7 4

   「はい」あるいは「いいえ」と答えた者では有意差があり,夜遅くまで起きているほうは 約5 5%, 「いいえ」と言える人は約1 5%のみである。

 質問項目 − 「地べたに座り込むことがありますか」 7 5

   「はい」あるいは「いいえ」と答えた者では有意差が認められ,地べたに座り込む人は約 1 6%である。

 質問項目 − 「趣味の時間はありますか」 7 6

   「はい」あるいは「いいえ」と答えた者では有意差がなく,趣味の時間がとれているとは 言えない。

  以上 つの結果を考察すると,あまり規則的な生活をしているとも言えない。夜遅くまで 6 起きている。そして趣味のために時間をとるわけではないという女子短大生のライフスタイ ルが想像される。

   テーマB:現代若者の性格傾向

  質問項目の構成にはクレッチマーの性格類型テスト(滝沢清人「深層心理テスト」 )を使 用した(表B− ) 1 。

 

−5 0−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

(15)

 

−5 1−

表B−1 クレッチマーの性格類型テスト

 次の質問に対して,自分の事を考えて,ピッタリと思うものに→◎,まあまあと思うものに→

○,どちらとも言えないものに→△,違うと思うものに→×印を( )につけなさい。

(  )  .世話好きで,頼まれると気軽に引き受ける。1

(  )  .人に従うのが嫌いで,自分を主張し実行する。2

(  )  .粘り強く,何かを始めると夢中になる。3

(  )  .自分のすることに自信がない。4

(  )  .おおぜいの人がいる所にいるのを好まない。5

(  )  .思ったことでも,なかなか実行出来ない。6

(  )  .派手好きで流行に敏感である。7

(  )  .あけっぴろげで陽気である。8

(  )  .何でも大きなことが好き。9

(  ) 10.几帳面できちんとしていないと気がすまない。

(  ) 11.身体の具合に敏感で,健康状態が気になる。

(  ) 12.真面目であまり冗談など言ったりしない。

(  ) 13.小さなものや弱いものをかわいがる。

(  ) 14.人におだてられると,その気になりやすい。

(  ) 15.とりこし苦労をしてふさぎ込みがちになる。

(  ) 16.楽なことより困難なことや冒険を好む。

(  ) 17.何の原因もなく,急に不機嫌になることがある。

(  ) 18.気になったことが頭から離れず,苦しむ。

(  ) 19.人と変わった偏屈なところがある。

(  ) 20.依頼心が強い。

(  ) 21.何かに憧れたり,空想にふけったりする。

(  ) 22.過去にとらわれず,現実に従った考え方をする。

(  ) 23.人に頼らず何でも自分で決めてしまう。

(  ) 24.我慢強いが,絶えられないで爆発する。

(  ) 25.ちょっとしたことにも,ひどく敏感である。

(  ) 26.現実よりも理想を重んじる。

(  ) 27.優柔不断の方である。

(  ) 28.自分の力以上のことを望むほうである。

(  ) 29.自分のことを,平気で人に任せておける。

(  ) 30.他人を自分のペースに巻き込む。

(  ) 31.礼儀正しいが,堅苦しく窮屈なほうである。

(  ) 32.人に気兼ねして,噂を気にする。

(  ) 33.人のことを気にせず,思った通り実行する。

(  ) 34.目上の者や権威のある者のいうままになる。

(  ) 35.人がうらやましく,ねたましいと思うことがある。

(16)

  ) タイプ別性格類型   結果を表B− に示す。 2

  タイプ ¿ (混合型)は つ以上特徴が見られたものを示し,タイプH(中間型)は,特に 2 これというはっきりした特徴の無いものを示した。

  結果より,タイプG(自己顕示性)が2 1. 4%,タイプH(混合型)が2 2. 3%と四人に一人 の割合で該当していると言える。女子短大生が自己顕示性を示しながら,一方でいくつかの

特徴をあわせもち,明確な性格傾向を示さないとも言える。また,非常に多いわけではない が,他のタイプよりは多くて約 人に一人位の割合(1 5 9. 1%)でタイプDの過敏性性格があ がっている。

  筆者が 年前に同様の調査を実施した結果は,自己顕示性性格は1 6 3. 6で,過敏性性格が 2 6. 1%と上回っていたのに対して,今回の調査の比率は逆転した。

  * 質問項目別の結果

  各タイプの質問項目別の結果を表B− 〜 に示す。 3 9  

−5 2−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

単位:人(%)

表B−2 タイプ別性格類型

合 計 N=1111 地域4

N=206 地域3

N=303 地域2

N=289 地域1

N=313  

38

(3.4)

(3.9)

12

(4.0)

(3.1)

(2.9)

タイプA       同調性

56

(5.0)

12

(5.8)

11

(3.6)

19

(6.6)

14

(4.5)

タイプB       能動性

40

(3.6)

(3.4)

12

(3.6)

(3.1)

13

(4.1)

タイプC   粘着性

212

(19.1)

35

(17.5)

61

(20.1)

51

(17.7)

64

(20.5)

タイプD   過敏性

24

(2.2)

(1.5)

(1.3)

10

(3.5)

(2.2)

タイプE   内閉性

162

(14.6)

29

(14.1)

40

(13.1)

51

(17.7)

42

(13.4)

タイプF   受動性

238

(21.4)

45

(21.8)

79

(26.1)

52

(18.0)

62

(19.8)

タイプG   自己顕示性

248

(22.3)

48

(23.3)

60

(19.1)

68

(23.5)

72

(23.0)

タイプH   混合型

93

(8.4)

18

(8.7)

25

(8.3)

20

(6.9)

30

(9.6)

タイプI   中間型

(17)

−5 3−

単位:(%)

表B−3 タイプA(同調性)項目別結果

全 体 χ2 検定

地域4 地域3

地域2 地域1

)世話好きで,頼まれると気軽に引き受ける

15.0  

18.0 16.0

14.0 13.0

ピッタリ

53.2  

56.0 54.0

49.0 54.0

まあまあ

68.2  

74.0 70.0

63.0 67.0

小 計

24.4  

21.0 21.0

29.0 26.0

どちらでもない

7.4  

4.9 8.6

8.7 6.7

違 う

*あけっぴろげで陽気である

22.0  

26.0 23.0

22.0 19.0

ピッタリ

32.4  

31.0 34.0

28.0 36.0

まあまあ

54.4  

57.0 57.0

50.0 55.0

小 計

32.0  

32.0 32.0

30.0 34.0

どちらでもない

13.6  

12.0 11.0

19.0 12.0

違 う

+とりこし苦労して,ふさぎこみがちになる

17.2  

19.0 17.0

18.0 16.0

ピッタリ

26.2  

21.0 30.0

30.0 22.0

まあまあ

43.4  

40.0 47.0

48.0 38.0

小 計

29.2  

32.0 25.0

26.0 34.0

どちらでもない

27.5  

28.0 28.0

26.0 28.0

違 う

,過去にとらわれず,現実にそった考え方をする

13.9  

16.0 17.0

11.0 12.0

ピッタリ

29.2  

27.0 31.0

32.0 27.0

まあまあ

43.1  

43.0 48.0

43.0 39.0

小 計

42.3  

41.0 39.0

41.0 48.0

どちらでもない

14.7  

17.0 14.0

16.0 13.0

違 う

-自分のことを平気で人に任せておける

4.2  

31.0 27.0

20.0 28.0

ピッタリ

11.9  

30.0 34.0

33.0 29.0

まあまあ

16.1  

61.0 61.0

53.0 57.0

小 計

28.8  

29.0 23.0

28.0 30.0

どちらでもない

55.1  

11.0 15.0

20.0 13.0

違 う

(18)

−5 4−

鹿児島純心女子短期大学研究紀要 第31号 (2001)

単位:(%)

表B−4 タイプB(能動性)項目別結果

全 体 χ2 検定

地域4 地域3

地域2 地域1

)人に従うのが嫌いで,自分を主張し実行する

8.0  

8.7 7.3

8.0 8.3

ピッタリ

30.5  

34.0 31.0

31.0 27.0

まあまあ

38.5  

42.7 38.3

39.0 35.3

小 計

40.1  

38.0 43.0

37.0 42.0

どちらでもない

21.3  

19.0 19.0

24.0 23.0

違 う

*何でも大きなことが好き

13.7

**

20.0 15.0

8.0 13.0

ピッタリ

26.3  

24.0 27.0

23.0 30.0

まあまあ

40.0  

44.0 42.0

31.0 43.0

小 計

41.4  

42.0 41.0

44.0 39.0

どちらでもない

18.6  

14.0 17.0

25.0 17.0

違 う

+楽なことより,困難なことや冒険を好む

6.7  

7.8 6.3

6.9 6.1

ピッタリ

16.5  

18.0 19.0

14.0 15.0

まあまあ

23.2  

25.8 25.3

20.9 21.1

小 計

43.2  

42.0 44.0

42.0 44.0

どちらでもない

33.7  

32.0 31.0

37.0 35.0

違 う

,人に頼らず,何でも自分で決めてしまう

8.5  

9.2 7.6

9.3 8.0

ピッタリ

27.2  

29.0 28.0

28.0 23.0

まあまあ

35.8  

38.2 35.6

37.3 31.0

小 計

39.3  

35.0 42.0

39.0 40.0

どちらでもない

25.2  

26.0 22.0

24.0 29.0

違 う

-他人を自分のペースに巻き込む

10.3  

12.0 7.9

12.0 9.6

ピッタリ

22.1  

25.0 25.0

20.0 19.0

まあまあ

32.4  

37.0 32.9

32.0 28.6

小 計

39.0  

34.0 41.0

38.0 40.0

どちらでもない

28.7  

29.0 26.0

29.0 31.0

違 う

(19)

−5 5−

単位:(%)

表B−5 タイプC(粘着性)項目別結果

全 体 χ2 検定

地域4 地域3

地域2 地域1

①粘り強く,何かを始めると夢中になる

29.7  

35.0 29.0

27.0 29.0

ピッタリ

30.5  

34.0 31.0

31.0 47.0

まあまあ

60.2  

69.0 60.0

58.0 76.0

小 計

20.1  

16.0 23.0

20.0 20.0

どちらでもない

4.9  

4.9 5.9

4.5 4.2

違 う

*几帳面で,きちんとしていないと気がすまない

14.9  

16.0 15.0

11.0 18.0

ピッタリ

32.7  

32.0 33.0

34.0 31.0

まあまあ

47.6  

48.0 48.0

45.0 49.0

小 計

28.1  

30.0 30.0

25.0 29.0

どちらでもない

24.4  

22.0 23.0

30.0 22.0

違 う

+何の原因もなく,急に不機嫌になることがある

11.7  

12.0 14.0

9.0 12.0

ピッタリ

23.9  

23.0 29.0

22.0 21.0

まあまあ

35.6  

35.0 43.0

31.0 33.0

小 計

21.7  

24.0 19.0

25.0 20.0

どちらでもない

42.7  

41.0 37.0

44.0 47.0

違 う

,がまん強いが,耐えられないで爆発する

12.2  

13.0 10.0

11.0 15.0

ピッタリ

23.7  

26.0 24.0

22.0 24.0

まあまあ

35.9  

39.0 34.0

33.0 39.0

小 計

30.3  

28.0 33.0

31.0 28.0

どちらでもない

33.8  

33.0 33.0

36.0 33.0

違 う

-礼儀正しいが,かた苦しく窮屈なほうである

4.5  

5.3 3.3

3.5 6.1

ピッタリ

13.6  

16.0 16.0

13.0 11.0

まあまあ

18.1  

21.3 19.3

16.5 17.1

小 計

36.5  

36.0 35.0

36.0 39.0

どちらでもない

45.4  

43.0 46.0

47.0 45.0

違 う

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