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分子遺 伝学 的研究 遺 伝 性 高低 比重 蛋 白 症

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金沢 大学 十 全 医 学 会 雑 誌 1 0 7 5 3 5 7 3 7 1(1 99 8)

高低比 重リ ボ 分 子 遺伝学的研 究

金 沢 大 学 医 学 部 医 学 科 内 科 学第藩 座 ( 主 任: 馬 渕 宏 教 授)

3 5 7

遺 伝 性 高 低 比 重リ ボ蛋 白 Oo w de n sit ylipopr otein chole ste r ol, L D I:C) 血症幼 少 時り 高L D しC 血 症 持 続, 早 発 性 冠 動 脈 硬 化 症高 頻 度発 症 す. 現 在 まで に低 比 重1) ポ蛋 白 受 容 体 (lo w de n sity lipopr otein r e c ep to r,

L D I]R) 遺 伝 子 異常に よ家 族 性 高 レ ス 症 (fam ilial hy pe r chole ste r olemia, F H) お よ び L D しR に結 合 する リ ド でる ア ポ リ ボ蛋 白B1 0 0 (apolipopr otein B1 0 0, apO B1 0 0) 遺 伝 子 異 常に より 生 ず家族 性 欠 陥ア ポ B 血 症 (fa mili al defe cv e apolipopr otein B1 0 0, F D B) が そ原 因る こ と がら れ て. 本研 究で は両 疾 患遺 伝 子 異 常 を検 討 する た め , 近 年 点 変 異高 感 度検 出方 法 とし て注 目さ れ てる P C R 変性 剤 濃 度 勾 配電気 泳 動 (P C Rde n atu ring gr adie ntgel ele ctr opho r e sis, P C RD G G E) 法 を 用検 討 を行. ず 臨床 像か ら F H ホ接 合 体考 えら れ た 5

と そ家 族 を 対と し, L D し R遺 伝 子ソ ンお よ びロ モ 領 域遺 伝 子 異常有 無 を 検 討し た. ら か 遺 伝 子 変 異て は, P C R制 限 酵 素切 断 多型 (P C Rr e Strictio n fragm e ntle ngth polym o rph is m, P C RR F L P) 法 を用

独 立し た 2 0 1F H 接 合 体対 象と し頻 度調 査 . 臨床 診 断さ れ た F H 接 合 体2 0 0症 例に お apo B1 0 0遺 伝 子 3 4 5 6 か ら 3 5 5 3 に お遺 伝 子 異 常有 無 をP C RD G G E 法 を用検 討し た. F H ホ接 合 体に お 検 討結 果, 2家 系に お, L D し R遺 伝 子ソ ン1 77 9 0番 目ア ミリ ジ A A G が停 止 る n G 変化 す変 異, K 7 9 0 Ⅹを 見 だ し た. FI i患 者お け頻 度 調 査結 果, 変 異は 2 0.9 % と高 頻 度め ら , 北 陸地 方F H に お普 遍 的 遺 伝 子 変 異 (c o m m o n m utatio n) 考 えら れ た. 1家 系に お, L D しR遺 伝 子 ソ ン52 4 5ア ミス パラ ギ酸 を G A T が ア ミス パラ ギ A A T 変 化 すな 変 異, D 2 4 5 N だ し, F H Naha 命 名し た. 他 既報 告さ れて い る2つ の ン ス変 異 (Ⅳ2 3 Ⅹ と P 6 64 I) , お よ び 3 サ イ レ変 異 (C 2 9 2 C, P 5 1 8 P, V 6 3 2 V) を そだ し た. P C R D G G E に て異 常バ ン を 呈し たソ ンに D N A塩 基 配 列変 異め た こ と か ら本 法有 用性示 唆さ れ た. apo B1 0 0遺伝 子 異 常 検 討で は, 今 回対と し た領 域遺 伝 子 変 異め ら れ . E 7 9 0 Ⅹ お よ び FIi Nabaを 含, 合 計1 1L D しR 遺 伝 子 変異に よ, 北 陸 地 方F H 患 者3 8.8 % が説 明さ れ た. , 本 人に お遺 伝 性 高L D I/C 血原 因と し て F D B は め て頻 度考 えら れ た.

y w o rds fa m ilial hy pe r ch ole ste r ole mia,fa milial defe ctiv e apolipopr otein B1 00, de n atu ring gr adie nt gelele ctr opho r e sis

,lo w de n sit ylipopr otein r e c ep to r,ge n e m utatio n

近年 高 レ ス , 高 低比 重リ ボ蛋 白 レ ス qo w de n sit ylipopr otein chole ste r ol, L D IJC) 冠動 脈硬化症 発 症主 原 因あ り, L D しC 療 法に よ る冠 動 脈硬 化症 次 予 次 予 防効 果ら か に さ れ て1)2).

遺伝 性 高L D しC 血で は幼 少 時り 高L D しC 血持 続,

早発性 冠動 脈 硬 化 症高 頻 度発 症 す. 現 在 まで に低 比 重 蛋白受 容 体 qo w de n sit ylipopr otein r e c ep to r, L D I:R) お よ び ア ポリ ボ蛋 白BTl O O(apolipopr otein B1 0 0, apO B1 0 0) 遺 伝 子 異常遺伝 性 高Ⅰ血 しC 血原 因る こ と がさ れ て お3)4),

遺伝子レ ベ ルを 同 定 すと に より 遺伝 性 高L D しC 血 症 を確定 診 断, 早 期か ら レ ス 療 法開 始 す が で.

L D しR 遺伝 子 異 常に より 生 ず家 族 性 高 レ ス

症 (fa milial hy pe r chole ste r ole mia, F H) 3). 本症 少 時 斯か らL D し C 血, キ レ臆 をは じ め と 黄 色 腫5), お よ び早 発 性 冠 動 脈 硬 化 症6)を 3 主 徴と し, 常 染 色 体 優 性 遺 伝 形 式を と る. 遺 伝 子変 異に よ り L D し R に構 造 異 常 も欠 失 結 果7) 別, 低 比 重リ ボ蛋 白 (lo w de n sit y lipopr otein

, L D L), お よ び中 間 比 重リ ボ蛋 白 (inte r med iate de n sit ylipopr otein) が 血増 加 す3). L D L R 遺 伝 子対 立 遺 伝 子両 方異 常る ホ接 合 体頻 度 1 0 0人 に 1 あ り, 有 効治 療わ れ なれ ば平均 2 6全 例心 臓 死 を 遂 げ9). 対 立 遺 伝 子 み に 接 合 体 人 5 0 0に 1 人以 上め て高頻 存在, 若 年性 冠 動 脈 硬 化 症主 要 な原 因疾 患. た が て F Ⅲ を早 期確 定 診 断, 最 適時 期り 治 療1)2)1 0)

平成10 9 29 , 平 成1 01 12 日受 理

A bbr evi ati o n s : apo B1 0 0, apOlipopr otein B1 0 0; bp,ba s e pair; F D B,fa mili al defe ce apolipopr otein B10 0; F H,

milial hy pe r chole ste r ole mia; H D L,high de n sit ylipopr otein;H D I]C, high de n sit ylipopr otein ch ole ste r ol; L DL lo w de n sity lipopr otein;I D IJC,lo w de n sit ylipopr otein chole ste r ol;I D I)R ,lo w de n sit ylipop rotein r e c ep to r;P C RD G G E,

(2)

開 始 する こ と が予 後改 善が る と考 えら れ る. 黄 色腫家 族 歴確 認症 例に は, 遺 伝 子 診 断 要 不 可 欠.

Y am am OtO 1 1)に よトⅠD しR 遺伝 子cD N A が ク グ さ れ て以 来, 本 症対 す遺 伝 子ベ ル検 討が 可に な

. 以 後 報告さ れ た Ⅰ皿 しR 遺伝 子 変 異 数は 1 9 9 2Hob bs

総 説で は 1 5 0種 類に 上1 2)現在で は 4 00越 え13). L D しR 遺 伝 子 変 異の スク リ グ お よ び確 定た め にま ず サ ザ ィ ン14)中 心と し た技 法 ら れ て

. 当 科に おKn a mi ら1 51 8)が サ ザィ ン

に て F H To n a mi1, F H To n a mi2, F H O kaya m a

, F H

Ea n a z a w a1 遺 伝 子 異 常 を 確 定 し. し か し サ

ィ ン変 異確 定さ れ た 全 症 例1 0 % み であり,

こ の方 法で は 数 塩 基 対 以 内小 変 異 9 0 % を 占め る とら れ て.

1 9 8 9 P C R 本 鎖成 体型 (P C RSingle str a nd

c o nfo r m atio n alpol ym O rphis m , P C R,S S C P) Ⅰ9卜 2 3)出 現に よ , 遺伝 性 疾 患に お遺 伝 子 異 常検 討 加 速し た. 当 科お よ び東 方が F H L D し R 遺 伝 子 変 異検 索 P C RS S C P法 を, 5な 遺伝 子 変 異F H Ts u r uga,

F H Ka n a z a w a2, F H N an a O, F H Yokote, F H M o riokaを 確 定 し た24)25 ). か し こ れ らを あわ せ ても 北 陸 地 区F H う ち 1 7.5 % を 説 明る に過 ぎ な. 上 の結 果は F H に お L D I:R子 変 異様 性 を 示 唆 する と と, P C RTS S C P

に て遺 伝 子 変 異突 き止め ら れ な症 例く 存 在し て 能 性し て. し た が , り 検 出力遺 伝 子 変 ク リ め ら れ て.

F H 同様遺 伝 性 高L D し C 血 痕 を きapo B1 0 0 遺 伝 子 異 常 症と し て家 族 性 欠 陥 ポ B 血症 (fa milial defe ctiv e

apolipopr otein Brl O O, F D B) 4). L D L は, 白 成 分apo B1 0 0 が1) ガ ド と し てて L D しR と結 合 , 細 胞 内取 り 込 まれ る. F H で は L D L R遺 伝 子 変 異に よ L D しC 血が 生る が,

l) ガapo B1 0 0 遺 伝 子 変 異に よ るL D し C 血 症が F D B で. So ria 26),

apo B1 0 03 5 00ア ミに おて ア か ら グ タ ミ 置 換L D L C 血症 を きと を 明ら か に し た. こ れ が F D B R 3 5 0 0Q . F D B は常 染 色 体 優 性 遺 伝 形 式 を 示

す 黄 色 腫 を 伴 L D しC 血症 を 呈, 早 発 性 冠 動 脈 硬化 症を な ど臨 床 像は F H と , 診 断apo B1 0 0遺伝子 変 異同定に よ さ れ る. F D B R 3 5 0 0Q 白 色 人種で は 般 人口 5 0 0 人 に 1 と F H に匹敵 す頻 度確 認さ れて い2.

馬 渕診 断基 準2に より 臨 床 像か ら F H と診 断さ れ 独 立し た 3 5 0 家 系 を 対 象と し て, P C R利 限 酵 素 切 断 (P C R,r e Strictio n fragm e ntle ng th pol ym O rPh is m, P C RR F L P)

に よ るク リ を 行 た が, F D B R 3 5 0 0Q は 1例 も認 ら れ 2 9). し か し F D B に は R 3 5 0 0Q に R 3 5 31 C,

R 3 5 0 0 W な ど報 告3 0)3 1)あり, 未 知変 異 も含め て 鮎 50 0Q apo B1 0 0遺 伝 子 変 異が 日本 人 遺 伝 性 高L D LC 血原因 と な 可 能性. し た が apo B1 0 0た な 伝 子 変 異 を 検 出ク リ 確 立必 要.

点 変 異検 出 法と し て, P C R 変 性剤 濃 度 勾 配電気 泳 動 (P C Rde n atu ring gr ad ie nt gel ele ctr oph o r e sis, P C R D G G E) 法非 常有 用る こ と が最 近 報 告さ れ た. 本法 P C RS S C P , 検 出 力お よ び再 現 性,

P C RS S C P検 出 困 難 点 変 異が P C RD G G E で は 出 可 能 た と報 告く なさ れ て32 卜 35)

本研 究で は遺 伝 性 高L D しC 血 症臨床 的に F H と診 断 れ た患 者 を 対 象と し て P C RD G G E法 を 用て L D IJR お よ びapo

B1 00 遺伝 子 変 異検 出 を 行, 有 用 性検 討し た. 対 象 及 び 方 法

.

F H 接 合 体診 断, 馬 渕診 断 基 準28), な わ 1) 清 総 レ ス (total chole ste r ol, T C) 2 3 0m g/dl 以

上 で腱 黄 色 腫 を 認め る, .

2) 親 等本 症あ り, T C 2 3 0m g/dl 以 上 で, の いれ かを 満 足 すと し た F H ホ接 合 体診 断血 清T C , ア キレ ス腱 黄 色 魔程度,

家 系 調 査な ど臨 床 像か ら . れ ら F H 症 例 を 3 分 け, そ れ ぞ れ検 討対 象と し た,

1. 臨床 診 断さ れ た F Ii ホ接 合 体5症 例 (表1) に おるL D し R遺伝 子 変 異検 討

2. 臨床 診 断さ れ た F H 接 合体1 6 0家 系2 0 0 症例に お け apo B1 0 0 遺 伝 子 3 4 5 6 か ら 3 5 5 3 に お け る遺 伝 子 変異 検 討

Tablel. Clinic al data ofthepat ints wit h ho m o zy go u sfa milial h y perchole str ole mia

:f, ) Se x () () I H D Co n s a nguln lty

Y M M Y C H

/

b 2 4 3 0

J

4

J

1 5

M M F F F

n

0 5 4 3 8 0

J

8 3 5 5 5 5 5

̀U

1

0 0

5

0

(

q

0

1 2 2

1

8

0 0

( U

1

4 2 2

3

]

T h ick T b ick T h ick No tt h ick

T C A A BG

=

P C

T h ick C A B G

0 0 0 0 0 N N N N N

M, m ale;F,f bm ale; TC,tOtal chole ste r ol; TG,tri glyc e ride; HD LC, high density li popr otein choles t e r ol; A T T,Ach i lle s

te ndo nt hickn e s so n Xr ayfilm; T h ick,equ al to o r m o r ethan 9 m m; Not th ick,le s st ha n9 m m;IH D,is che mic he ar td is e a s e;

,lo ad n egativ e;P T CA ,Pe r C u t a n e O u S tr a n Slu min alc o r o n a ry a ngl OPla s ty ; CA BG, C O r O n a ry art e ry b y pa s sgr afting ; No,nO C an S a ngu l n lty

All valu e s w e r eobtain edduringpr et r e atm e nt pe riod

p c R de n aturing gr adie nt gel ele ctr opho r e sis; P C RR F L P, P C R r e stricdo n frag m e ntle ngpolym O rPhis m ;P C R S S C P, P C R single str an d c o m fo rm atio nal pom o rph i$ m;T C,tOtal chole ste r ol;T G,tri g lyc e ride;

n n,midpoint te m pe r atu r e

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