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著者 高澤 大志

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(1)

FPGAによるCMOSイメージセンサ駆動システムの紹介

著者 高澤 大志

雑誌名 技術報告

巻 17

ページ 1‑4

発行年 2012‑03‑11

出版者 静岡大学技術部

URL http://doi.org/10.14945/00006555

(2)

FPGA による CMOS イメージセンサ駆動システムの紹介 

高澤  大志 電子工学研究所  技術部

1. はじめに

図1.CMOSイメージセンサ駆動構成を示す。CMOSイメージセンサを駆動し、評価するまでに は評価ボードの設計、FPGAによるデジタルタイミング信号の出力、チップからの出力データをキ ャプチャするソフトの設計など、たくさんの作業が必要となる。その必要なシステムの紹介と実際 に開発した部分について報告する。実際に駆動するシステムを図2に示す。

input

output

デジタルタイミング信号(input)

FPGA

PC

アプリケーションでリアルタイム表示 センサからのOutputデータを バッファリングしてPCへ転送 Outputデータは5MHz〜200MHz

(LVDS)。ADを内蔵したものとアナロ グ出力をボード上でAD変換するものが ある

図1:  CMOSイメージセンサ駆動構成

図2:  CMOSイメージセンサ駆動システム

(3)

2.概要

研究室で開発したCMOSイメージセンサを駆動するまでには評価ボードの設計、FPGAによるデ ジタルタイミング信号の出力、チップからの出力データをキャプチャするソフトの設計が必要とな る。イメージセンサチップを試作しても実際に評価するまでには学生にとって非常にハードルが高 い。そこで学生がイメージセンサの設計、評価に注力できるような汎用的な評価システムについて 紹介する。まず、イメージセンサに外部から与えるロジックタイミング信号の設計はFPGAボード

(ヒューマンデータ社)を使い行った。FPGAで作るタイミング信号用のVerilog-HDL記述は汎用 的に使える設計とすること。その際に研究室の学生がイメージセンサの評価に注力できるようにな るべくシンプルで分かり易い作りとした。次に、画像のリアルタイム表示及びデータの保存ソフト の設計はmicrosoft社のvisualstuido2008を使った。FPGAボードと評価ボード、アプリケーション を組み合わせてイメージセンサを駆動した。

3.FPGAによるデジタルタイミング信号の設計

  汎用FPGAボードを使用し、デジタルタイミング信号の設計を行った。Verilog-HDLで記述した 構成はカウンターとROMで簡単なデジタルタイミング信号が出力できるような作りとなっている。

ROMはQuartus(Altera社)標準のメガファンクションから作成した。この構成により、ROMのコ ード作成とイメージセンサの画素(縦×横)サイズを指定する VCOUNT 数と HCOUNT 数を修正 するだけで簡単にさまざまな種類のタイミング信号を作成することができる。この構成の場合、

ROMに初期コードを指定しておかなければならないため、ROMコードファイルを作成する必要が ある。そのROMファイルを作成することも少々難易度が高いため、簡単に EXCELでタイミング チャートを作るだけで、それを変換してコードを作ることができるperlスクリプトを用意し、自動 的にROMコードを生成できるものとなっている。

実際にすべてのコードを記述したVerilog-HDLを Quartus上でコンパイルしエラーがないことを 確認したらシミュレーションで実際にクロックを入力し、タイミング信号が正しいかを確認する。

そして実機にUsb-blasterから書き込みを行い、オシロスコープなどでタイミング信号が正しく出力 されているかを確認した。図3は実際にFPGAより出力されたデジタルタイミング信号である。

図3:デジタルタイミング信号の出力

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4.動画像表示ソフト

  CMOSイメージセンサにFPGAから駆動信号を入力したらセンサからの出力データを並べてリア ルタイムで表示するソフトが必要になる。ここでは Framelinkという画像処理カードを使用した。

ソフトの設計はMicrosoft社のvisual studio2008によってFramelink標準APIを使い、測定に必要な 機能を追加したアプリケーションを構築した。使用した言語はvisualC++である。

図4は動画像表示アプリケーションのGUIである。デジタルゲイン調整やガンマ補正の機能、ま た、データの保存、シリアルインターフェースでイメージセンサチップ内のレジスタの書き換えも できるようになっている。この Framelinkでのインターフェースができる前は、ロジックアナライ ザで評価ボードにpinを立ててそこからチップの出力データを抽出するという効率の悪い作業を行 っていた。そのため、CMOSイメージセンサとFPGA、動画像表示ソフトを組み合わせることで非 常に評価効率のよいシステムができたと考えられる。

図4:  動画像表示アプリケーション

5.チップ内蔵タイミングジェネレータ回路の設計

  FPGAによって外部からタイミング信号をチップに与えてあげることは、評価及びデバックする ことにとって非常に重要な要素ではあるが、その分チップのピン数が増えてしまうことや製品化な どを考えている場合に完成品を小さくできないなどのデメリットがある。それに対してチップ内部 に面積に余裕のある場合、内部にタイミングジェネレータ回路を内蔵するとピン数を減らすことが できる。また、外部から与える信号も簡単なものとすることができるなどメリットは大きい。そこ で、高感度イメージセンサに内蔵したタイミング生成回路について報告する。

内部にROMを作るとミスが起きた時にチップが動かなくて評価できない事態に陥らないように RAMでタイミングの書き換えが可能なつくりとした。図5のようにRAMとシフトレジスタ、デコ ーダで構成された簡単な作りとなっている。この回路の実現により FPGAでの制御が簡単になり、

PADから入力するタイミング信号を約30ピン減らすことができた。

(5)

図5:  タイミングジェネレータ回路構成

6.まとめと展望

  CMOSイメージセンサを駆動するこの汎用的なシステムの構成により、イメージセンサのチップ ができてから評価できるまでの時間が短縮されたと考えられる。今後の展望としては、評価ボード で汎用的なものを作ればさらに評価効率が上がると考えられる。

  また、内蔵タイミングジェネレータの設計により10本の入力で40本のデジタルタイミング信 号を生成できるためpin数を30本削減することができた。

参照

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