犯罪類型の比較研究︵英國︶
山 口
林
之 助
︵∬︶重罪 殺 人
4︑謀殺︵ヨqN住oN︶
..§垣村α⑦同層噂なる語は︑ ゲルマγ語︑.言O障げ.憎に由冷し︑本元︑
︵1︶秘密殺人を意味した︒大陸のゲルマγ人の闇に在っては︑代 ユ 償を許す公然の殺人と︑しからざる秘密殺人︵﹈日︒ぽげ︶との闇に厩
別が設けられていた◎ウィリアム征服王の法律の下においては︑も りも しも人が殺害された場合にその加害者が英一人なりとの開示︵勺﹃宇
ω①母導︒鼻oh国昌σq冨ぼ団︶がないとぎは︑被殺者はノルマン人な
りとの推定を受け︑事件空生の州︵百戸村︶に制して罰金が科せら
れた︒そして..ヨ窪﹃自Nロヨ.︑という三一が︑ ︵1︶そのような殺人 ノ と︑ ︵2︶罰金の双方に謝.して使用された︒しかし一二世紀に︑
重大な殺人は秘密殺人たると否とを問わす代償不可能とせられ︑ ︑.ヨニa霊ヨ..なる語ぱしだいに︑最も兇悪な種類の殺人を示すた
めに使用されるようになった︒百戸村に零する罰金ば一三四〇年︑
エドワード三世によって塵止された︒ ︵正當殺人︑正書防衛のいす
れにも該通せす︑殺人罪ではあるが.︑8qaON..と呼ばれる程悪質
でない種類のものは︑別に特定の名構によって馬下されていなかっ
た︒つまリノルマン初期においては︑謀殺・故殺の麗別なく︑正割
殺人・理由ある殺人でない限りすべて重罪であった︒途にへγり1
八世の二三年法律一号によって︑殺意による謀殺︵ヨニa①﹃O囲
遷P︒=o①9hON①夢O離ひq犀︶に重して︑櫓侶の零墨が大幅に剥奪され
たときに︑ ︑.ヨ仁ao目.︑なる語の使用は︑この制定法により取り扱 われる種類の殺入に限定されるに至ったといわれる︒ しかし︑この︑︑目巴甘︒鑑︒﹃o昏09伽q算.︑という言葉は新規なも のではなかった︒古い見解によれば︑秘密裏切的殺人︵特に待伏に ら よる︶が代償不可能とされたのは︑殺人が殺意︵日鎮一〇〇9︒ho同︒昏︒ ︵4︶ o直σq洋またはヨ包ざΦb同①b①昌の︒︶をもって爲されたという陳述 にその起源がある︒けだし︑告訴人は告訴手綾において︑︑四ロ︒の巳言ω b触鋤①白⑦創律寅嘗の.の陳述をしなければならなかった︒これが後の 時代に︑.bo村ヨ巴三①ヨ鴇︒①ooひq搾①β目.︑と攣り︑英語の︑.ヨ曵ざ︒ 鋤楠︒周︒けげoqぴqげけ︑.となった︒ ︑.bH9①ooひq搾①..ば犯罪が最も重大な種類のものであることを示す 技術的用語であり︑他方使用當初の︑︑ヨ僧賦oo︑︑は︑犯人の意思その ものよりも︑むしろ故意による不法行爲を意味し︑︑︑ヨ巴甘①.が今 びつ 日一般に意味する悪意もしくは怨恨に特別の關係ばなかった︒ この最後の意味における謀殺の定義は︑ 目ON血OO﹃犀①の時代以 來の古典的語法によれば次の如くである︒ ︵1︶國王の亭和の下に︵2︶生存せる︵3︶理性的動物に封し
︵4︶明示または職示の殺意をもつて︵5︶不法に爲された︵6︶
加害行影野︵7︶一年一日内に嚢生した死亡の事實︒
これらの七つの要素の中で︑ ﹁不法﹂は正忌殺人たると理由ある
殺人たるとを問わす︑すべての非重罪殺人から謀殺を雇幸する︒そ して﹁殺意﹂は聖なる故殺たる不法殺入からこれを熔岩する︒残り
の五要素は︑謀殺ならびに故殺に共通のものである◎以下に諸要素
磁 の
犯罪類型の比較研究︵英国︶ ︵山自︶
犯罪類型の比較研究︵英国︶ ︵山口︶
の考察を試みる︒
︵1︶殺人︵犀管貯σq︶
謀殺ならびに故殺において︑加害者は直接の侵害によってのみな
らす︑結果に至るながい鎮を通して責を負う︒彼自身の最後の行爲
は︑それが招來した死という結果から︑時聞的にも因果の系列の上
からも︑ 遠隔なりとも妨げない︒ いわゆる因果關係の問題として
じd
yO閃の8昌Oが例示せる二つの古い事件を拾って見る︒
︵a︶醜業婦が嬰児を果樹園に遺棄し︑樹の葉を纒わせたゴけに
して置いた︒當時英國に多くいた猛禽鳶がこれを襲い爪で傷を負わ ︵6︶ せ︑それが原因で子供は死んだ︒女は謀殺罪として処刑された︒
︵b︶息子がその病父の意思を省みす︑寒い時候に他の藪涯に移 ヘフ したQ息子の行爲は父親の死を促進したものとされた︒ り 因果關係を排斥するものとして注目に慣.するのは︑次の偏証罪に
おける場合である︒偽証によって人を死に致すことは謀殺とならな いという準則は︑ 一部の法律家によって疑われたけれども︑ω貯 れ ﹈≦漕げ9①一笑︒ωゴ①同のような偉大な刑事裁判官によって是認された︒
そしてかかる夢解は︑謀殺が今日よりも意義に解せられ︑かつ裁判
官が國王に曝して一暦柔順な時代であったにも拘らす︑ジェイムズ ね 二世の治世の法律家たちが..勺︒豆ωず覧︒け.︑の嚢案者たる↓一εω
O鉾⑦ωを︑彼の儒証によって処刑された多くの無爵に封.する謀殺
罪で起訴することを敢えてしなかったという事實によって支持され
た︒しかし法上許されるのならば︑かれらが︑犯人に死をもつて断
罪させようとの考えであったことは︑犯人が鶴証罪で起訴されたと れ きに下された重い筈刑によって証明できるであろう︒
古くは︑精憩的衝撃による殺人は謀殺とならないと考えられたの だ であるが︑近代心根の知識によれば︑そのような死因は︑法上辿跡 でぎない程遠疎なものではもばやあり得ないと解せられる○ お あ・る行爲が︑第三者の作爲または不作爲が巻いて介入しなければ 死を生じないときでも︑第三者の行爲が故意または非理性的な過失 でない限り︑謀殺または故殺の責を菟れない︒この準則は被害者の 側における同様な介入行爲にさえ擾張される︒たとえば︑手術を受 けることの拒否︑その理論的根嫁は︑被害者を新たな死の危険に疑 し入れた者は︑たとえ縄付的事情︵本質的に不可能に非ざる︶がそ の危瞼を確定的なものに韓介したとしても︑充分に責任ありとせら るべきであるというのである︒ り Oo︿o昌︒肘≦9=事件−この事件は犯人の身分の点からも︑ま た犯罪と裁判との間に約二〇年の期聞が経過しているという点から も注目に慣する︒彼はOoa⑦島においてQDoユ9暮︾丁重ω鍵︒昌ぴq に毒し不法な答刑の判決を下したかどにより︑一八○二年掛処刑さ れた︒筈打による疾病は死を生ぜす︑病紅中の不撮生な飲酒が死の め 原因となったのであるが︒ しσ蝉No昌﹈≦蝉脱ぼ昌は︑機關手の過失により衝突が切迫したのを見た 乗客が︑列車より飛び降りたために死亡した事件において︑機野手 の故殺の責任は︑通常の自制心ある者が︑かかる際に飛び降りたで あろうか︑あるいは甚だしく一怯歪な者のみがそうしたであろうかと いう問題に係ると爲した︒ 同じくOq巴P旨・は︑道路の劇中に寝て車を避けない泥醇者を 毒殺した運韓手は起訴さるべきであると篤した︒けだし︑寄與過失
︵民事上の不法行爲についても一九四五年雪止︶は刑法上抗弁とは ふ ならないからである︒
︵2︶理性的動物︵冨器︒慈三⑦自①鉾霞︒︶
こ︑に理性的動物というのは分別あることを指すのではなく︑人
の
@
間という意味である︒刑法に在っては精神異患者といえども︑一切
の保護の封象となる人格者である︒
︵3︶生存せる︵言び①冒ぴq︶ コ すなわち軍に胎児では不可︒出生前に︑もしくは出生中に死亡し お た見の謀殺はあり得ないQただ︑生きて生まれた見の謀殺のみがあ
り得る︒刑法の目的のためにも︑ 財産法の目的のためにも︑ 全部 羅響もつて出生とされる・干し籍の切断は不潔鰯.崖は死
に先んじなければならない︒しかし侵害に先立つことを要しない︒
ゆえに早産せしめたために出生見の生活能力を減殺し︑出生後間も
なく死に至らしめたときは︑最初の早産せしめた行爲は謀殺とな
る︒ ハヨ こ︑で便宜上︑ ﹁死見の秘密処分によって出生を隠蔽せんとする
﹂制定法上の犯罪︵bO恥 蝉b﹁α 酌α 〜N一〇叶. O一〇〇℃ の・ ①O︶に鯛れて置こ
う︒この犯罪においては︑謀殺と里ハなり︑児が生きて生まれたか否
かは重要でない︒出生見に封ずる謀殺者︵母親その他︶の起訴に恥
して︑謀殺の充分な証擦を畿見できなくとも︑この犯罪の証擦を智
見でぎるときは︑陪審は新規の公判または起訴を要せすして︑直ち
に出生隙蔽の罪ありとすることを制定法上許される︒この制定法上
の犯罪は︵もちろんそれ自身明示の起訴の目的となり得る︶輕罪︑
二年の重螢である︒隠蔽は一般世人に封ずるものでなければならな
い︒出生が秘密を誓った一定の人汝に既に知られていても充分な隙
蔽であり得る︒
︵4︶國 王の雫和の下で︵自昌良︒憎げび①国璽σq.ωb①9︒oo︶
法律の理念は最初から書痴の理念と密接な關蓮を有した︒亭和の
掩乱者は法律の保護を剥奪されたQ ﹁國王はその官職と灌威により お 彼の領土内の準和の主たる管理者﹂である︒しかしアγグロサクソ
犯罪類型の比較砥究︵英国︶ ︵山口︶ γ時代には︑國王の不和ぱその作用が一部にしか及ばす︑言々の李 和を補充するものに過ぎなかった︒後にこれは國民の亭和に取って 代った︒家産の神聖に由來する國民の不和は︑地方裁判所において のみ保護され︑そして地方裁判所の力は弱かった︒他方國王の比和 は王室判事により勢よく強行された︒當初それは︑一定の聖なる期 日︵クリスマス︑復活祭︑降臨祭︶においてのみ︑もしくは國王に より特に許された者に封してのみ︑もしくは三王の特別の保護下に ある場所︵口回の住家の周園及び四大公道︶に樹.してのみ適用され が︶︵冒Φαq①ω国自芝母象Ooコh①ωの︒ユω︶︒ しかしこれらの制限は・ 間もなく明確な限界なしに振大されるに至った︒ ﹁國王と國民の利 へお 釜は同一目的に協力した﹂︒三王は裁判の手敷料により利釜を得︑ 國民はいすごにおいても容易に違背されることのない唯一の樺威に 訴えることを切望した︒したがって︑國王の保護が與えられていた あ 諸種の形式は消滅し︑彼の一般的な保護と樺威に統合されたQしか し男時にあっても︑國王の亭和が全國に適用されるには︑布告を必 要とした︒しかもそれは下等の生存期聞だけ存績したに過ぎなかっ た︒そこでへγリー一世の死に付いて年代記作者は︑ ﹁何人も直ち に盗み合うことが出來たので︑國内に苦難は見られなかった﹂と告 げている︒ 最後にエドワード一世ぱ︑その死亡の際に遠く︒パレスチナに居た のであるが︑高官蓮は國王の不在にもか︑わらす︑自ら國王の卒和 を宣言した︒しからざる場合に生することのあるべぎ混乱を避けん との処置であった︒以後國王の死といえども︑卒和の停止とみなさ れなかった︒法王奪信罪︵リチャード二世の法律︑ ω冨言け①o囲 b舜︒ヨ億営群Φ︶により遠類を剥奪された者は︑國王の亭和の下に 居ないとされた︒かくてエリザベス女王五年法律一号の制定迄は︑ あ これを殺しても謀殺とならなかった︒これに反し︑公樺を剥奪され
@ の
犯罪類超の・比較研究︵英国︶ ︵山ロ︶
お た者といえどもこれを殺すときは謀殺となされた︑國王の享和は︑
農奴及び奴隷を極辮な暴政から保護する力があった︒すなわち什ず⑦
︾o房oh切鎚ぴ巴︒ωにぱ次のような規定がある︒ ﹁もしも.奴隷がそ
の主人から逃亡し︑または主人に封ずるその他の輕罪により処罰を
受けて︑不法にも生命またぱ肢体を害されるとしても罰金を科せら
れない︒しかし放恣またぱ獲急心から︑故意に自己の奴隷を殺すも
のは︑英貨一五ポγドを國庫に牧めねばならない﹂︒ あ お 臣民︑処刑された犯人︑あるいは敵國人といえども國王の亭和の
下にある︒ゆえに外敵に封ずる適法な殺人は︑職争の進行中におい む てのみあり得るQかくて英國海域に蓮行された掌捕船の舶眞が︑英
國の捕獲者から逃れんとして雫・圖となり︑捕獲者の一入が捕虜を殺 ゐ したとしても︑その殺人は重罪とならない︒
︵5︶殺意︵二言890円︒夢8ぴq寓︶
謀殺の定義において前述せる諸要素は︑あらゆる種類の刑事上の
殺人に共通のものであるが︑こ︑に述べる要素は謀殺たる殺人に特
殊な属性である︒
前に述べたように︑立法府が最も兇悪な殺人事件に画して︑信侶
の特権を剥奪しようと決意したときに︑人を殺した僧侶から︑死刑
を冤れる古の特灌を奪う不正の基準として︑すでに知られていた
§霊活OO鋤hO同Oけ犀O目ぴqげ梓︵日鉱搾冨b﹃20000ひq茅葺鋤︶の測量を採用し
む
た︒この言葉はなお現代の殺人に費する法律の申に淺存しているが
爾語共に本塩の意味を喪失した︒けだしその後の法廷における経験
は︑被害者の死に封ずる予め謀られた意欲ぱなかったとしても︑謀
殺として処断するに充分に呈する程兇悪な殺人の事例を知らしめた
からである︒したがってこれらのものは︑殺意という言葉の廣義の
司鞍的解繹によって︑相次いで謀殺の中に加えられた︒ゆえに現代 においては︑殺意という言葉は︑殺人が謀殺とされる兇悪な犯意︵ 白︒目ω目︒僧︶の多様な形態の一切を包含するに便利な包括的な用語 である︒そしてそれは︑軍に︑裁判官の認定による表象と見ることが できる︒けだし︑.日9賦︒①.︑はその中に眞に犯意的なものを有せす︑ 眞に予謀されることを必要としないからである︵それぞれの意欲が 意欲された行爲の前に必然的に來なければ塗らないという意味にお ける場合を除いて︶︒そして定義中の..鋤hoN⑦けず︒口αQず叶.︑という語 ぜ は︑擬制かさもなければ不要なものとなった︒ ︑.白巴8①︑.という語は擬制でも余分のものでもないが誤解を生ぜ しめ易い︒けだしそれば固有の︵そして一般的な︶意昧において使 用されないからである︒殺された個人に封︑する意欲−特定犯意 ぱ謀殺に本質的なものではない︒誠に寸寸O閑ω8昌①はこの犯 罪の取扱において︑ある場合には︑︑葦辺嵩6①.︑を狡義に用いている が︑他の場合には︑遙かに悪性の少ない心的⁝状態を包含せしめてい る︒けだし︑謀殺罪を構成するに足りる悪性を有するものとみなさ れる犯意には︑勲種の形態が存するからである︒次の如しt ︵一︶事賓上殺された特定人を殺そうとする意思︒これはもちろ ん次の六つの種類の中で最もしばしば見られるものである︒ ︵二︶特定人を殺そうとする意思ではあるが︑その特定入は事實 も 上の被害者と異なる場合︒ Aを殺そうとする意思と希望−田︒鼻び①ヨ の所謂直接故意︵ 象村①o什官伴O昌寓︒昌︶一をもつて諺を射撃したところ︑ 偶然にB に命中してこれを殺した場合︑Bに算する殺人は︑法律上事故に非 ぬ すして謀殺として取扱われる︒古い法律用語..巨巴搾壁①σq村︒野津¢吋 娼︒村ω059ヨ︑.においてば︑犯意は企圖された侵害から︑實際に加え られた侵害に移される︒諺=ω菖βはそのような謀殺は︑か︑る事實
上の侵害の見込に醐しては︑次の三種の心的歌態のいすれかを有す
の
侮
るものであることを指摘した︒すなわち加害者は一
︵a︶Aの代りにBに足ることばあり得ると考えた︒そしてBに的
ることを意欲はしなかったので.あるけれども敢えて嚢歯した︒
諺qの二昌はこれを﹁故意︵葺け︒昌口︒昌︶﹂と樽し︑じUoP些9目は﹁間
接故意︵凶昌山一﹃①Oけ 一bh①旨叶一〇昌︶﹂という特別の名稔を與えた︒しか
し通常の語法においては︑それを故意と呼ぶことば不可能である︒
けだしBを殺そうとする意欲は無かったのであるから︒
︵b︶Bに的ることはおそらく無かろうと老えた︒これを諺=の−
瓜コは︑帆N9のげ昌oo︒の矯︑と命名した︒
︵c︶Bの被害を全然考えなかった︒これを︾鐸︒︒帖子ぱ..げ①①&?
ωづOωω℃噂と聾した︒ ︵三︶人を殺そうとする故意ではあるが︑犠牲者として特定個人
を選臥しない場合︒これを便宜上﹁概括的故意﹂と呼ぶ︒ 断乳︒婦の
8昌Φによれば︑次回に出合つた人間を殺そうと決意し︑これを殺 ︵45︶ す場合がそれである︒i一八九〇年に︑般荷に付けた保瞼金を獲
んがために︑しd居①ヨ①筈9︿o昌を將に出帆せんとする大西洋定期航
路の般上に爆嚢の仕掛を設けた悪党の事例︒あるいは毒を羊の屍体
や萎粉の塊に擦り込み︑土民がこれを食べるように藪の中に置いた ゆ といわれる〇二〇昌の冨づαの初期の移民の犯した残虐行爲︒
︵四︶軍なる傷害の意思︑しかし本質的に殺人可能な行爲による
もの︒一公園の樹木の枝を切っている悪戯中の少年を嚢還した番 人が︑これを捕えて馬の尻尾に繋ぎ馬の背を叩いた︒馬は驚いて馳
け出し︑少年ぱ曳きすられて負傷し死んだ◎番人は謀殺の判決を受
けた︒ 右によく似た事件が︑ 一八八五年ピ①零Φω諺ωo︒冒Φo︒において公判
に付せられた︒1牧丁が︑その搾乳中に悪戯した子供を牛の後脚
の一つに括りつけた︒牛は愕いて馳け出し︑子供は頭を杭に打ちつ
犯罪類型の比較研究︵英国︶ ︵山口︶ けて死んだ︒陪審は裁判官の承認の下に︑盟・に故殺の決定をなし 売︒牛が馬よりも敏感でなく︑かつ積極性も少ない動物であって︑ 重大な傷害を與える可能性も少ないというのがその理由であった︒ しかしこの寛大な評決は︑このような考慮に出たものというよりも むしろ謀殺に關する古い法律の嚴酷さを緩和しようとする近代法廷 の一般的傾向によるものであろう︒ われわれは既に︑子供に樹して懲戒灌を有する母親または師匠で さえも︑いかに故意に出でないとしても︑明瞭に死に致す可能性あ る方法により罰を加えて死亡せしめたとぎは︑謀殺罪に聞われるこ とを學んだ︒かくて︑鍛冶屋が鐵棒でその徒弟の頭を殴ってこれを ぢ 殺した菊Φ×封O居①団事件においては︑そのような危難な道具の使 用は︑刀をもつて突き殺したのと全く同様であるとされた︒同様に 子供の蝦藷んで懲婆加え︑これを死に致した母親は嚢罪にの 処せられた︒ @ ︵五︶いかなる傷害をも與えようとする目的は有しないが︑本質 れ 的に殺人可能な行爲をなそうとす.る意思︒ たとえば︑職人が都市の屋上から︑下をも覗かす警告も與えす︑ ガ 不注意に物を投下する行爲◎さらにブラックストγが暴げるところ の︑寒い時候に老父を戸外に蓮び︑それがためにその死を早めた無 む 慈悲な息子の行爲︒ さて︑この種の意思を謀殺の故意となすことは︑世論を越えた嚴 酷な処置であって姜當を欠ぐ︒そのことは陪審員によっても感ぜら れ︑一八八七年Ooロ需90ニヨ貯巴Oo¢暮におけるトoo昌︒り︒﹃口傷 み の公判において強力に表示された︒彼はわが家に火を放って二人の 子供を焼死せしめた︒その家には不相鷹に高額の保瞼が付せられて いた︒彼は優しい父親であって︑わが子を殺そうとする意思は毛頭
犯罪類型の比較研究︵英国︶ ︵山口︶
有しなかった︒すなわち子供らに封ずる謀殺罪で起訴されたが無罪
の言渡を受けた︒この無罪の言渡は︑輩に陪審が推定的犯意を嫌っ
たことに賜因するものと思われる︒それというのは︑次の日に放火
罪で起訴されたときには︑有罪の決定をなされたからである︒しか
しもし放火について有罪であるならば︑彼ぱ疑もなく法上謀殺とな
る︒ ︵六︶ ︵古い學詮は︶殺人の可能性のない重罪行爲を犯そうとす
る意思を付加する︒
最も古い教科書は︑この原則をすべての不法行爲に振大したが︑ お ω貯竃凶︒げ鋤①一悶︒珍⑦﹃は︑それを重罪を構成する不法行爲に制限 お した︒死は不法回診により生すべぎであるとするOo閑①による緩
和︑さらに行爲は重罪に見るものに限るとなすこのような聞︒ω冨憎
による修正にもか︑わらす︑この原則は︑主観的心理的要素を犯罪
に本質的なものとしなかった古い嚴格責任主義の残澤であって︑ Ω励︶ ω貯染工︒ωωけ①bび①口により奇怪なものとされた︒
国︒ω什①﹃︵∩︶﹃O零﹈P ﹇9≦堕 b● bσαG◎︶がこの原則に瀕して與えた例証
は1家禽を盗もうとして嚢蔑したところ︑偶然に傍観者を殺した
男の事件である︒彼の見解にしたがえば︑被告人の目的が家禽を盗
むのでなく︑軍にこれを殺すことにあるか︑または狙われた鳥が雀
であったならば︑意圖された食尽が重罪でないから︑殺人は故殺に
過ぎない︒
同檬に︑盗人が時計を盗もうとして一撃を加えたところ︑被害者
は地面に倒れ︑その顛倒により死んだ場合︑あるいはある男が強姦
の目的で女を襲い︑女は心臓が弱かったために︑箏︐闘中に死んだと
すれば︑そのような殺人は国︒ω叶①同の原則によれば謀殺となるであ
ろう︒しかしこの原則の白魚さは疑惑をもたれるに至った︒すなわ
ち︑一七七三年図・<・ピ鋤自事件において︑裁判官は︑強姦によって ︵56︶ 少女を死に致した行爲を謀殺とすることを躊躇した︒ω8冒びΦPト ならびに国葬山αω8Pしd.の爾者は共に︑ 刑事留保事件裁判所ぱお そらく団︒馨①﹃の原則を支持しないだろうということを陪審員に通 知した︒ 一八六一年のO駿①昌O①の鋤ひq鉱ヨω叶けず①bO﹃のO昌諺Oけ︵五八條︶ によれば︑違法な堕胎手術は重罪を構成する︒したがって︑もしも 婦人がそのような手術の結果死んだとすれば︑施術者は謀殺罪とな るべきである︒しかし一八九八年に嚢生したこの種の事件において は︑三一αQげ鋤§.同●は陪院に封し次のようにいった︒ ﹁被告人は注射 を施したかも知れないが︑それにもか︑わらす︑彼は婦人の死を予 期できなかったであろうと諸君が考え得るならば︑彼の行爲は重大 な責の犯罪ではなく︑もっと損い故殺の罪に該當する﹂と︒陪審に ︵59・︶ 封ずるかくの如き指示は︑一九〇三年幻●饗じσo簿︒§一〇団事件にお の いて繰り返された︒そして一九一一年に諺く民ざ智がこれにならっ た︒彼は陪審に告げて曰く﹁諸君が︑卜者としての彼自身の技術に よって︑死または重大な身体傷害の危陰なしに︑彼がこの手術を途 些し得たと酔えるならば︑彼を故殺罪であると決定することば正し いであろう﹂と︒既に百年以上も前に︑ 口・︼≦・Ooヨ匿δ巴︒昌駿ω わ o旨Oユ旨言替H鋤≦は︑不適當になった古い原則に基づく刑罰体系 の欠陥に注意を喚起して︑ ﹁犯罪の眞の基準は︑その行爲から傷害 または損害が嚢生する可能性ありとの︑犯人の側における理解およ び意識の基準である︒彼の犯罪は︑他人に損害の原因となる危瞼を 故意にもたらすことに存する︒有害な結果に封.する刑事責任からの 冤除の原則は︑輩なる機械的な行当とその結果との間に存する牽蓮 についての善意による無知の原則である﹂と宣言した︒誠に旨●類● OOO昌臼離﹃b⑦Nは次のようにいっている一﹁殺意の正確な意味お
@ の
よび何が刑事責任の必要な要素と解せらるべきかに關する混乱と不
正.確さは︑學論の現歌では︑一九世紀初期におけると同様に弱なる
ことを自認しなければならない︒そしで推︑定的犯意の古風な原則を
除去し︑現代の科學的思想および倫理的啓蒙に歩調を合わせるため
に︑一暦多くの憶意となるであろうところの純化が始れているとい
うのも決して過言ではない﹂︒
︵七︶殺人の可能性のない行爲によって惹起された殺人に︑謀殺
の性格を與え︑る犯意に關する事例中に︑重罪にさえならない種類の
意思︑すなわち︑犯人を逮捕または拘禁しようとする官憲に糾して
實力をもつて故意に反抗する意思を包含せしめる學読が存する︒
官憲に封.する抵抗を防止して︑その職務途行を支障なからしめる
ためには︑彼らに臥して加えられた危害が︑相恋の処罰を受けるも
のなることを自畳せしめる必要があるということは論なぎところで お あろう︒ゆえに裁判所および初期の慰者は︑逮捕に抵抗して犯され
た官憲殺害は︑か︑る町回がいかにあり得べからざることであり︑
予期されないことであろうとも︑必要とあらば︑﹁法は犯意を暗示 お する﹂との見解に左回した︒
殺人に卜する法の︑この部分の不完全さに注目した一八三九年の
が Ooヨヨす巴︒ロ︒﹃ωは︑この嚴酷な原則が政策問題として決定され
たのだとするならば︑これを推定および擬制によって︑一般謀殺の
中に入れる可ぎでなく︑別個の犯罪とすることが望ましいとの鼠解
であった︒彼らは古い原則に反封して︑それらの場合に謀殺を構成
するためには︑推定的殺意でなく︑眞正の殺意がなければならない
と主張した︒
一八七三年にbU﹃o簿℃旨・は︑少なくとも︑Oo巨ヨ6巴︒昌︒諾の 見解の承認へ進む指示を陪審に與えた︒1被告人が逮捕を脱語つ
犯罪類型の比較厨究.ハ英国︶ ︵山口︶ ていた者を蹴った︒その時ぱ重大な傷害とぱ見えなかったが︑ご三 日後に被害者は死んだ︒裁判官の言によれば︑陪審に取り問題とな るのは︑被告人が重大な傷害を與える意圖をもつて故意に蹴ったか あるいは烈しい宰圖中に偶然に蹴ったかであり︑前の場合は謀殺︑ 後の場合は故殺となる︒この方面から抽出される原則は︑謀殺を構 成するのは︑逮捕に封ずる抵抗によって生じた死︵いかに烈しい孚 圖であっても︶ではなく︑たゴ︑故意に加えられた打撃により生じ た死であるということである︒ ︵65︶ 推定的犯意︵冒ぢ口①鎚三王搾①︶はωマ匂讐B①ωQりけobげ①﹈8によつ り て批判された︒そして一八七九年の刑法血ハ草案においでは︑適法な 逮捕に墾.する抵抗による選入は︑犯人がその逃亡を容易にするため に殺害または傷害を意圖したときにのみ謀殺であると宣言された︒ 一八三九年のOo旨§凶ω巴︒旨①﹃のの意見︑園●<・℃暮︒同事件におけ る法廷の方向︑およびω叶①bびO昌の學問的な見解による︑か︑る一 三論理的護展への傾向にもか︑わらす︑一九二五年にアイルラツド の法廷は︑三巴Oおよび国OのけO﹃の初期の原則に有利な付随的意見 を與えた︒ へれ 一九四〇年︾b覧︒ぴ矯事件において︑古い原則に封ずる修正がな された︒これは警察吏を射殺したために︑第二級主犯として起訴さ れた被告人が︑謀殺の判決に円してなした控訴事件である.︒事案の 摩擦は︑致命的な射撃を與えた彼の仲問に封して︑激働の言葉を.使 用したというのであった︒二人の男が人を殺し︑あるいは少くとも 重大な傷害を與える可能性あるくδ一①コ︒①︵不正行爲︶を使用する 共同計画を有したという彼らを首肯させる事實が見出されねばなら ぬという指示が︑裁判官によって陪審になされねばならぬとの︑上 訴入に有利な議論がなされた︒裁判所は次のようにいった︒﹁この
α の
犯罪類型の比較研究︵英国︶ ︵山口︾
議論は誤謬に基づいている︒そして警察吏が職務熱論に疑り殺され
た事件においては︑他の者が殺ざれた事件において充分であるより
も遙かに了い程度の不正行為で︑謀殺罪の決定を正當化するに充分 ヘコ である⁝⁝﹂︒裁判所はさらに園●︿●勺O辞①﹃事件の頭註を賛意を
もつて引用する︒ゆえに菊・︿●︾b覧①く事件は︑﹁︵a︶逮捕に抵
抗する宰囲の過程において︑警察吏が被告人により偶然に殺された
ならば︑その犯罪ぱ謀殺とならないであろうQそして︵b︶このよ
うな事件において︑謀殺なりとの決定を正當化するためには︑他の
事件におけるよりも遙かに無い程度で足りるのであるが︑ある程度
のくδ冨昌︒①が必要欠くべからざるものである﹂という命題に封ず
る先例となされるであろう︒
﹁謀殺の犯意﹂にはこのように諸種の態様があることは︑それが
法律乱臣意味における犯意︑すなわち︑.日Φ昌︒︒民09︒..よりはすつと
狭いけれども︑一般的意味における犯意︑すなわち﹁敵意﹂よりも ゑじ 遙かに廣いものであることを示す︒故意による殺人は︑一転謀殺の
犯意をもつて犯されたものとの推定を受ける︒そこで被告人は︑で
きるならば︑﹁一項は故殺あるいは非犯罪的殺人にするようなもの
であった﹂ということを証明する責任を負う︒もちろん彼は二一の
反饗尋問によつてのみこれをなすことが.できる︒もしも謀殺たるこ
とについて合理的な疑惑を生する事情が存するならば︑陪審は被告
人のためにその疑惑を解決すべきである︒
多藪の犯人の中の一人が潮入を犯す場合に︑多三者に回せしめら
るべき犯意に關する原則は次の如くである︒すなわち多籔者が共同
意思途行のために共働するならば︑その中の一人によつて爲された
促進行爲は︑法律上すべての者によつてなされたことになる︒ゆえ
に籔名がある男を待伏して強盗を働くことに同意し︑兇器を携えて
集り︑その中の一人がたまたま被害者を殺した場合には︑ギヤツグ の各員ぱ謀殺罪を構成する︒しかし彼らの同意が輩に被害者を驚愕 させることにあり︑しかるに彼らの中の一人が被害者を射殺すると いう予期しなかった程度に迄進んだとするならば︑そのような謀殺 れ 行爲は︑賢母に嚢養した特定人に草してのみ問題となる︒ ︵6︶一年と一日︵O団①鋤居 二字瓢 餌ユ鋤団︶ こ︑に一日が付加されたのは︑侵害の日後︑三六五番目の月が包 含されるとういことを示すために外ならない︒このような指示が必 要とされたのは︑刑法にあっては︑期聞の計算は︵被告人の利釜の ために︶行革のあった當日をもつて開始するものとなす古い原則︵ あ 現在は慶止︶によってゴある︒死因﹇となった侵害後限定された下聞 内に嚢生した死でない限り︑殺人行爲に野.する問責は支持されない とする原則は︑中世時代の不完全な讐學の下では理由ある配慮であ った︒オラγダにおいては實に六週聞という短期間が採用されてい た︒たゴし現代の菊︒白9昌白暮︒げ法は︑進歩した現代の法事學に 鑑み︑なんらの時聞誤制約を認めない︵Z餌昏9P畜①091︶︒ れ 謀殺に封ずる刑罰は死刑である︒ 一八二八年迄は小戸逆罪︵たと えば︑ある者がその妻または召使から殺されたり︑司藪が牧師から 殺されたりするような場合︶に肖る謀殺に樹する刑は加重された︒ 犯人が男子ならば︑二輪車でなく権で絞首台に曳かれた︒女子な らば︑絞首刑でなく火刑に処せられた︒ヴイクトリや女王の三一年 法律二四号により︑謀殺に樹する刑の執行は︑獄内において︑執行 官が許可した限りの者の面前でなされねばならない︒か〜る制限は へあ なお死刑をもつて処罰されるその他の三つの犯罪︵犯逆罪︑生命 へ79︶ ︵81︶ ︵別︶ に陣する危害を俘なう海賊行爲︑王立船渠・軍人・ロγドγ港内の船 舶に樹.する放火︶に迄は横張されない︒しかし男︒αq①NO鋤ω目Φ算 の叛逆罪による処刑は獄内で行われた︵一九一六年八月三日︶︒
O
の
謀殺は兇悪犯罪という理由により︑それの共同謀議ぱ輕罪に過ぎ ︵82︶ ないけれども︑制定法により一〇年の懲役に処せられる︒多くの重
罪事件において許されるよりも︑遙かに重い長期である◎謀殺の未 ︵83︶ 途は︑制定法により重罪とされ絡身懲役である︒
殺人に浮する管轄は國外犯に及ぶ︒これはへγリ二八世翻転傳承
された制定法上の原則である︵bO恥 鋤昌島 トりα ノN凶O什. O● ︼OOu ω・⑩.︶o
殺人が財産灌に及ぼす効果に關しては︑謀殺および故殺は︑被害
者の遺言による利廻を︑加害者が享受することを阻むことに注意す
べきである︵口OO鼠℃思OPb●菊.口㊤H昌.娼.ドOG︒︶o遺産分配法が
規定するように︑無遺言相馬の下では事情は異なるであろう︵但し
園oo憎①団参照↓ず︒円曽昌09同q昌︒悼恥一⑩ト︒舎謡#げH.園●口⑩嶺﹈
憩︒ゴ●ド﹃QQ︶︒
加害者が殺人の目的で被害者に付した生命保瞼の証書は︑詐欺と
して無効である︵b9α しd①僧く鋤﹈P ①Oα︶︒
註︵1︶ おそらくそれは公明な戦闘の性質を有するがゆえであろう︒
国︒昌ロ矯.ωOq二貯ΦωohO塊︒ピ9毛・ 這いNや昌S
︵2︶団︒置︒舞9︒昌昌竃象鉱碧P﹃麟Q︒刈・
︵3︶ 古代英語のhO聴馨O巴 ノルマンフレンチの 9︒σΩロ9b償愚OロωO
近代語の Oq偉O玉璽Φ口ω・
︵4︶ ︼≦9騨冨︒図oooq容9けPδ巴一寓90遣重慶ooo自9津9け9・
︵5︶ 勺︒=oo犀9昌Ω嵐鉱二9μ9目● A$ ⁝ ︼︿︻9◎一二9比免のOo一一①90山
唱§Ωb①噌の矯目︒W鼠・いOo犀︒一昌馨・AS
︵6︶ O場︒旨b8昌.ω日露ω銘oo鼠︵国●ω・O・醤︶.女が男から襲われてい
ることを知って窓から躍び出して負傷した︒男は女に触れなかったのである
が︑加害者なりと判決された︒閑O属・<.Oo冨旨9︒P◎︒心用●℃・旨N●
︵7︶嶋●切●N国幽・時h●置・田い℃ドド︵囚あ●ρ旨︶●
︵8︶ 国画≦曽a同の冶世においては︑違法判決により絞首刑の宣告をなし
犯罪類型の比較研究︵英国︶ ︵山P︶ た裁判官は単に罰金に処せられた︒ 延臣9︒08ロ.ω二●切●り09ωoα刈・
︵9︶ ピ.9ロ負O・ドα︑● 一六六七年︑ケムブリツジ巡回裁判所において︑
シドニ:の交配得業士爵バートデイツクマンがセントジョーンズの学者
ニユラスクリスマスに対する故殺で起訴されたQ後者は杏の木に投石し
たかどで前者により殴打され︑逃走中顛倒したために死んだという事件
である︒しかしω凶日.ω︒一三︒↓一この人のノートにそのことが記録
されている一は︑殴打を遠因なりとする基準については何ら述べると
ころはない︒
︵10︶ 幻︒図く・言曽︒α9風︒一ピ090げUN︵国●ω・O・り刈︶・しかしローマの
法律家は︑そのような偽証者を謀殺者となした︒U一〇q・戯︒︒・◎︒・H・英国に
おいては魔法による殺人は謀殺ではなかったGたゴし一五六二年に死刑
に処すべきものとされている︒
︵11︶ 岡︒珍⑦吋㎡O触︒≦昌ピ潜署順日いO・
︵12︶ 英国王Oゲ三一〇ω目 を暗殺してカソリック教の復活を企図したと の いう架空の陰謀︵一六七八年日詳qωO彗①ωという男が偽証したために O ︶により多くの無こが殺された︒
︵13︶ 各々二千回に亘る鞭打二つ︒
︵14︶ 閑Φ図く・口9矯毛9け鼻日Oo図$窃⁝ 幻︒αq︒︿・↓o宅︒聴ωり爲oo図罵O
⁝宅鵠犀一昌の︒昌く.Uo問昌けoPピ●幻・ド◎◎や刈﹂Nρ●切︒い刈・
︵15︶ 国Φぴq︿・田一8炉Nピ︒ミ冒M鼠︵囚●ω●ρHいN︶事件と 閑Φαq︿●
ピ︒毛PO・9昌幽閑●H毬︵犀・の・O・HNい︶とを比較せよQ
︵16︶ 国Φαq<.国︒昌9畠旨98≦.§◎ロ隣国● 3ド ︵国●ω●ρ鴇︶嚇男ooq.<●
ω頸零唄Φ塊臆O●O・O●ωOω皿O昌ω弓9娼Φ吋ω℃O<目・︵園︵・ω●O・ゆ心︶●スコット
ランド法にあっては︑これに相当する準則は︑ このように故人の行為ま
たは第三者の単なる不作為を包含しない︒
︵17︶ NQoωけ90臼ユ摯◎一ω︶ド・b=ゲΦ嘱⑦9触培︒⊆昌9<o一●H麟●
︵18︶ 知Φαq<・出︒匿9昌鼻の竃・9昌側副・いU8︵国・ρO・壌︶恥同種のものと
してO●O・O・ωoωω・b9や吻ピ×留く同●NいP
︵19︶ 閑Φoq・<●ぎ︒穿下ω●ρρρω①ω忽︒づω剛曽娼℃Φ﹃の︵HQ︒刈O︶℃ピメ丁目沁宝・
犯罪類型の比較研究ハ英国︶ ︵山冨︶
註︵20︶ 6・O・ρωo器●O㊤弓ごピ図客く目・い凶・閑Φαq●︿・U9箕・鳩ピ.9⊃昌自O・
い9︵囚6ω●.O︒ ドPひ︶−℃o↓切冨︒犀び⊆嚇P臼.⁝男ooq・ぐ●国︒託り這Oo図台U
︵一︵● ω● O・ ドUU︶遣︒触口覧︒ω℃﹄..⁝幻Φoq<●ω≦一再山巴辞勧O︒9め島閑●鵠O
︵国・ω●O・冠︶遣①嬬 ℃o=oo封O切●しかしそれは刑を減軽する︒
︵21︶ 何となれ.ば初期め法医学に取っては︵諺・Uレ置︒︒︶︑人が殺したかど
うか・を知ることは困難に思われたから︒ ω鼠匪9巨℃OO補昌Φ℃ド
︵22︶ しかし堕胎の手殺を構ずることは制定法︵鼠9口αNUぐざ﹃o●ドOP
ω●い◎︒︶上の重罪であ?て終身懲役に処せられる︒
︵23︶ 男oN︿5国︒巳8昌︵ドQ◎遣︶噛Uo・勢ロ山やいいρ
︵24︶ 一部露出でば不充分なりとする準則が︑嬰児殺を奨励する結果とな
れば法の︐不名誉なりとされる︒
︵25︶ 燭Φαq・<・切ΦΦ<Φω℃℃O・§︒出幽唱・謡・﹁分離した存在と独立の血液循
還﹂というあいまいな言葉は医者により解釈が異なり︑表現は容易でも
説明は困難であるから避くべきであるとされるQ
︵26︶ 一八一二年団︒見犀の夏季巡回裁判所において︑助産婦が嬰児を溺死
させた行為に対し謀殺の判決を受けたが︑その子供は脳蓋骨の一部が欠
如していて幾時間も生存することはできなかったのである︒すなわち︑
出生児が生存を継続する能力があるということも必要でない︒しかし
ながら︑国9覧Φ郭匂・は彼女に対する判決の減軽を勧告した︒それは被
告人が真摯に行為の適法性を信じていたからであるト昼鳶q巴肉︒αq一三①触
出︒厭ドQ◎ドN︾や℃9
︵27︶ かくて︑なお生存している子供の出生を秘することは犯罪とならな
い︒ ︵28︶ たとえば︑池の中に投げ込むとか︑焼場するとか︒したがって単な
る否定は充分な隠匿ではない︒
︵29︶ 特定個人に対してのみ隠蔽することは犯罪とならない︒ ﹁少女がそ
の母親に対して隠蔽しておらなければ︑その主人に対する隠蔽によって
これを処罰することはできない︒﹂︑︼≦厭 ﹄信ω識︒Φ芝ユ09げ♂U雪暮
Oユ巳一β巴OoΩ¢剛︒聴匂9旨鉱︒①℃やドO◎Q. ︵30︶ ︵31︶ ︵32︶ ︵33︶ ︵34︶ ︵35︶ ︵36︶ しd一曽O犀ωけO昌Φ09B目・いい9 寓巴菖9昌α.o陰Oo=⑦90日目9bo聴の●目同・NやOも● 頃︒一一〇〇ぎO×ho嬉戯国のω9鴫ω︵日げ︒︐国一昌αq.礁.bogoo︶℃サ◎oい・ Hび崔●サQoS 肖・切●N国議●甲剛︒・9嘗・這・ 同︸幽9一〇℃●O●Uいい・ 磯●ゆ●3出.<同.U刈崩09B︼Boロ≦o鉱けけく℃切︒ミoPμい冒9ωω●
3α︵国・ω●O・℃ド︶︒
︵37︶ 国●o喬.90注ωo昌︒厭bh≦9聴⁝二日9︸q昌e・翻りいα●
︵38︶ 一九〇︐二年に︑四人のNoo聴写声土人が一九QO年の戦で国・境外に
おいてボア人を殺した理由により︑プレトリやめ刑事裁判所において死
刑の判決を受げた︒その時の彼らめ︑酋長が英当局から受けでいた命令は
彼自身の領土を守ることであった︒同様に︑トランスヴアールにおいて
く9⇒⇒9昌が休戦旗を.掲げて近ずく英国将校を射殺したために処刑され
ている︒
︵39︶勺Φ厭忌旨Φωド・隔・LロU旨︒︿・雇ぎε目・幻・亀・ρド︒︒︽・
︵40︶ 奴隷が主人によって殺されるごとも︑ アングロサクソンの時代にお
いてさえ許されなかった︒誉ob9ωoh口9︒目び9︒幽︒①ω の一つは次のよ
うに規定している︒﹁もし奴隷がその主人から逃亡し︑またば主人に対
するその他の軽罪により処罰を受け︑不幸にも生命または肢体を害され
るとし一ても︑何人も罰金に処せられることはない︒しかし︑放恣または
残虐心から故意に自己の奴隷を殺す者は︑英貨一五ポンドを国庫に支払
うべきである︒﹂奴隷を殺した主人に罰金を科したのは≧坤¢禽の法︒
︵41︶ ﹈≦9罫冨昌画︑o駆Oo一一〇〇8画唱9や①屋憶H・8U・
︵24︶ 独刑法一二一条が謀殺に必要とする故意と比較せよ︒ 一時間の間隔
でも短かすぎるとなされる︒二三嵩ロω.ピ︒壱風αq臼摩9︒一ρや●NO9
︵43︶ 閑ooq・<・ω巴一ωび信厭ざ豆︒毛鳥①ロH8︵囚・ω・O●ドON︶・O断・O諺冒一㎡
〇二窪9σq¢●やA塔凶昌跨簿⁝曽目安09B跨︒手妻Φ画けげくし≦冒F や ド鼠
ω億弓弓9●
O
の
︵44︶ あるいは︑もしもAがその殺人を故殺とするような挑発を与えたの
ならば故殺︒閑︒図く・03ωωNいOo×心いソ
︵45︶ ㌫切ドOo巨日●80
︵妬︶ 閏9矯血︒昌︑ω日邑oob①学弓︒嵩ooo出︾qω霞9嵩斜やいO合 一入三八年
一二月一五日に七名の移民が三十人の土人を挑発されることなくして虐
殺したために︑冥Φ毛ωo暮げ屯9一Φωで絞首刑に処ぜられた︒しかし抗
弁して曰く﹁われおれはそれが違法なことを知らなかった程普通のこと
である﹂とQ
Hび崔●Oげユの誠9口9国血目qづαω事件参照︒この者は︑一八七二年に菓子
屋にストリキニーネのは入ったチョコレートクリームを故意に供給して
いたというのである︒
︵74︶ 殉Φ滴く・出費一〇≦㊤矯︵まN◎◎VO隔︒・09吐・ド窪︵国・ω・ρドOい︶・
︵48︶ 国Φξロαq総︵国・ω・O・ド9︶・
︵49︶ 国・ω・O・ド9・
︵50︶ たとえば︑単に人を威嚇愚弄するためではあるが︑檸猛な牛を故意
に放つ場合︒︵N ピ◎● 閑︒ H︶刈い︶・もしくはさらに︑フイニアン会員の囚人
を逃亡させるための穴をあけるために︑ 一入六七年一二月一三日に
9①目附⑦旨≦六一監獄の壁を破壊した例︒ 一二名の傍観者が故意によらな
いで殺され︑一二〇名が負傷した︒ 日ゲO↓一巳Φω︑卜き N担ド◎︒α︒◎・
︵51︶ 閑︒×<●国三一︵まα溢︶愉国Φξ昌oe合︵国ω●ρH毬︶●
︵52︶ 肖.切●N国9甲団・ド◎◎噂国穿b一・H︵囚︒ω●ρ℃N︶●
閑Φαq︿・ωO嬬昌3まOo函い偉︵国・ω・O・ドOα︶・酷似した事件として幻¢図
く︒ピ〇二hOおO●.P︐O●ω①ωω︒弓9娼・O冒く同目.湛QoQ◎●
︵53︶国︒ω8目8︒︒・ω8罎&・bb胃・・O昌目●冨ぎ堅いきq暁月ω●H℃
いい麟OけωΦ℃●
︵54︶ い一昌馨︒いα・
︵55︶ 国玉﹃oユヨ●H㊤宅.自℃US
︵56︶ 切Φ9◎塊創.ωO鋤ωPドもO同・誤bや国・ド$一淑℃ドcQ凶¢や.鴨HOgoび℃α髄
男●<●口︒触ω¢嘱︵H◎◎α悼︶噂U男●NQ◎刈︵ら●掛O︶・
犯罪類型の比較究研︵英国︶ ︵山口︶ ︵57︶労Φαq.︿・ωΦ畦昌ρ一〇ρ6一け.⁝匿Φoq・く●口︒毎Φざい男.9昌軍団・NQ︒蝿 ︵困︵.ω・O.ドO℃︶⁝の8唱ゲ¢P出冨け●Oユ巳●ピ9︒宅﹃も⁝国90犀び首厭P ﹄ポ一口幻Oαq・︿・℃Φ巳窪津oPピ・国・NρO.国・バ画けやド留︵国●ω●Ω U℃︶●
︵58︶ 男●<●ミぼけ白90厭ωF台瞬・や刈目●
︵59︶ HUHし日●o◎◎Q●
︵60︶ 男●<●ピ鳩目冨団︵ド℃旨︶℃NNOo図$U●⁝閑●ぐ︒O爆ロ︒窯9触山①旨ρ
口迫Uごね︾目国・幻●NやO・
︵61︶ ︵ド◎◎い劇︶U塔−×区くHl華華9叶やドも●
︵62︶ ωΦ︿Φ口写幻Φ℃〇二︵H︒︒霞︶﹇ぬ◎︒hI図目図一H讐︾Nい●さらに一入四
五年に任命されたOo巳目一ωω一〇β¢畦ωのωooo口画聖Φbo二︵ド︒◎ま︶覧O沖
一区区暫くードO刈それは一七頁におい︐て︑團口貸一㊤ロピ頸ミOo目目一ω段︒ロ︒塊ω
によってなされた同様の趣旨の陳述を賛意を以.て引用する︒
︵閑βωω●H㌔$︶︒
︵63︶ 国︒馨Φ隔N刈O嚇堅しdドOo目欝8Pこの問題に関するもっと詳細な の
論及は国⊆ωω一・U薩● ﹂P
︵64︶ 国oq●国90一Φ℃●ρむ8劇αO⁝国︒馨︒蝋UOQ◎・切一90犀ω8口︒●
︵65︶ この問題に関する初期の法律の多くは国帥ωけ団●O●Nやソに集められ
ているQ
︵66︶ 国︒信含げ男Φ弓︒含︵H◎o遣︶oロOユ目先逐い㊤窯.﹇まQoh一×同区一N呂
讐即〆卜暮・U♪昌9Φ︵℃︶●
︵67︶ 国●<・唱O聴8触︵ドQ◎δ︶リドNOON叢●
︵68︶
︵96︶ ︵70︶
︵71︶ ︵72︶ 田ωe・o昌目・﹃9毒網目℃αQi◎︒刈︵一入八三年版︶ その起草者が彼︵ω胃隔9目⑦ωω8唱げΦロ︶ ︵ド欝δ︶鱒NQQO﹃●︾b℃●男●H剛 ︵H◎◎刈い︶℃ドロOO掬叢●
誠に厳酷な規則は故意を必要とせず︑只死が被告人の作為︵単なる
不作為でなく︶に帰島することを必要とする︒
鴇O聴・bや℃・男・$嚇︒◎h畦・o・ピ・ ド刈Q◎脚知O図く・≦一暮一〇q始bBの戸数宣
犯罪類型の比較研究︵英国︶ ︵山口︶
︵もも︶ドU︒︒●OO曇日Oβ妻O巴け置く・困O詩事件における念入りの判決を
見よρ︵心い 匝bP・ ︼︶OO・ U刈い︶.
︵73︶ たとえば酩酊という減軽的事実によりQ
︵74︶ 男ooq●︿・嵐9Ωo進言Nド︒零ぽ鳶い︵囚・ω・ρド8︶●
︵75︶ 国詳Nゲ●Oo触︒昌︒覧μ$・
︵76︶ 国07H岩・しかし現在は国巴︒帯鴇︒く●図母后︒一〇日Φ毛●を見よ︒
い層国.口◎◎通N﹈HO・頃●ドαド●
︵77︶ 一六歳未満の謀殺者を除く︒ この者はその代り国王により任意の期
間拘留される︒
︵78︶ ︵79︶
︵80︶ ︵81︶
︵82︶
︵83︶ 小門逆罪は廃止され.た︒ 刈♂<Nロ・団く・90β二目く一〇叶・ρ◎oQ◎● 爲Ooo●自●o●鼠●ω●同町刈9づ幽QoOoo・吐く●o︒N◎oりωの●9S 遷Ooo・圏・o・亀曽の●ド鼠● N駆昌α3<ぼけ・ρ8Pの.心︒
同び一幽︒ωω︒ド目一Hい・︵皿︶非致命的人格罪
この種の犯罪は明確な二つの態様に分けられる︒性的犯罪と非性
的犯罪がこれ︒
中世の英図法は︑繭性の關係については︑完全にキリスト敏倫理
に從つた︒例えば︑これらの田儀は︑法廷において︑ ﹁同意﹂が強
行を許さない程不道徳なものであるかどうかを決定する基準とさ エ れ︑コモγローの契約の原則として嚴格に奪守された︒
しかのみならす︑同じ教儀が宗教裁判所において︑刑罰によって 強行された︒これの管轄樺は事實上とうから慶れていたのであるが 形式上はなお亭亭していた︒しかしづモγローは︑急難にわたる刑
事上の禁止をしたのではなかりた︒その刑事上の禁止の準則は︑形 ︵3︶ 式の攣態によってか︑あるいは随即する不正行爲︵︿一〇一〇﹈P6①︶によ って︑特に嫌忌された重大な性道徳違反のみを樹象とした︒立法府 ま が後で付加した加重事由ぱ︑年齢の往かない婦女の違反軟骨や︑婦 ︵一り︶ 女の近親者の違反行爲であった︒したがって任意の違法な性交は︑ それが金環を目的とする責淫︑または姦通による夫灌の優角という 態檬を探ることがあっても︑刑事訴追の理由とぱならなかった︒刑 法の領域におけるそのような限界ぱ︑近世の宗教裁判所における刑 罰の放棄と同じく︑刑事裁判により愼重に三訂し得る侵害行爲と︑ 世論および宗教の制裁による抑墜に委せて置いた方が一日適當と思 われる侵害行爲とを旺別せんとする理由からであった︒ 一︑性 的 犯罪 1︑強姦罪︵図帥bo︶ コモγローにおいて強姦罪は︑婦女の同意なしに︑これと性的交 渉をもつことにより成立する︒この犯罪は通常暴力の行使によるの であるが︑必ずしも暴力を必要とするものに非すして︑本質的問題 は︑婦女の自由にして意識的な許諾が得られなかったことであると 解せられる︒一罪は本來死刑に処せられた︵後に肢体切断に攣更し フ た︶︒それからわすか二年の懲役を件なう︵不法︶侵害︵窪︒ωω創鋤ωの︶ とされたが︑その後間もなく再び死刑に該る重罪となった︒次いで
一八六一年の制定法叶げOO律O旨OOの鋤σq鋤冒︒︒け叶げ⑦ O同︒︒O口︾Oけ ど ︵第四八條︶により修正が加えられ︑修身拘禁に処せられる重罪と
なるに至った︒
一四才未満の少年は︑その性交に塾する証擦のいかんにか︑わら す︑本罪を犯す能力なしとみなされる︒しかし︑か︑る未成年者が 本罪の醤助をなして︑その犯意の証明があるときは︑第二級主犯と
O
の
される︒ 法律上の一般原則として︑ 夫ぱその妻に封し強姦罪を構成しな
い︒けだし︑婚姻により妻はその夫が彼女と性的關係に入る灌莉の
行使に同意︵これは取消すことを得ない︶を與えるものなるがゆえ
である︒か︑る原則に基づき︑配偶者聞に婚姻により定立された通
常の売淫が堅肉する限り︑妻にとりそのことは婚姻上の義務とな
る︒しかしながら︑裁判所が︑妻が最早夫と同棲する義務なぎこと︵
別居︶を命じたときは︑三三封ずる妻の性交上の義務も停止するQし
たがってか︑る場合には︑夫は妻の同意なしにこれと交る権利を有 け しない︒かくて彼女に封ずる功罪が成立する︒
に 性交の成立には︑性行爲の完成を要しないが︑男性器の挿入の事
賓あることを必要とする︒たゴしそれは極めて魚船のもので妨げな
い︒強姦罪の本質は婦女の不同意であるがゆえに︑睡眠中の婦女に ね 封ずる行爲︑あるいはその夫を装い︑もしくは脅迫により同意を得 ら または外科施術なりとの虚.言を弄してなされた行爲も井戸に本罪を
構成する︒婦女が不慣上欠陥を有し︑または一六才未満であっても
事實上同意を與える能力がありそしてこれを與えたとすれば︑相手 方は本罪を構成しない︒たゴし別個の制定法上の犯罪を構成する︒
これに反し︑婦女が同意・不同意の表示ができない程精三州の欠陥 ド を有するとぎは︑これと交渉する男子は本荘を構成する︒本罪を轄 お 助または教唆する者︵他の婦女も︶は主犯として起訴される︒強姦 未途罪は︑制定法上七年の拘禁に処せられる︒
心神喪失者︑心誤耗弱者の性交一白痴・魯鈍・狂人等の精棘一
撃選者により同意︵軍なる動物的本能の反撃であるとしても︶が與
えられるかも知れない︒このような婦女のよりよぎ保護のために︑
犯罪類型の比較研究︵英国︶ ︵山口︶ ︵ひ︶ 一八八五年のけけoOユヨ冒巴け9毛諺日O昌α日①昌け︾Oけは︑強姦罪 を構成しない歌況の下で︑白痴または魯鈍の婦女︵被告人がそのこ とを知っている︶との不法な性交の既述または未途は輕罪︵二年の 拘禁︶を構成すると規定した︒ 同様な責任が一八九〇年の昏︒ ハ お H=昌9寓︒諺︒けにより︑精神病院の職員が︑病院または彼自身の看 護治療下にある女患者に卜してなした性交の既途または未途行爲に 科せられる︒一九一三年の叶び︒家Φ三三Uo訣90ロ︒団︾9により
お
心神耗弱者に饗しても同様な保護が與えられる︒
少女の性交一精聯的受巧者に與えられた上述の制定法上の特別
の保護に類似するのは︑一八八五年から一九一一八年迄のそれぞれの
けげ⑦Oユ§ぎ巴日9≦諺ヨΦ嵩畠︒ヨ︒暮boけであって︑これにより ︵24︶ 正常な知能を有する少女が︑その現實の同意の結果に慣してさえ保
護される︒すなわち︑ 少女の同意があったとの抗弁ぱ無効とされ
る︒
︵a︶三才未満の少女との不法な性交は舞・そ案葎舞
それらのいすれの場合にも同意は抗弁とならない︒か︑る重罪︵恐
らく輕罪に樹しても︶に封ずる起訴において︑被告人は証擦があれ
へり ば強制狼褻罪の責を問われるであろう︒
︵b︶一三才以上一六才未満の少女︑この年齢群の少女との不法な ︵電︶ 性交は軽罪︒一九二二年のけずOO葺日冒9ピ帥芝︾﹈BO二二ヨ①昌け︾6け お によれば︑少女が一六才であるとの合理的な確信は︑被告人が二三
才以下であるときに限り有効な抗弁となり得る︒しかし︑もし被告 人が強制狸褻罪で起訴されるとぎぱ︑少女が一六才以上であるとの あ 同様な確信は︑強制狸褻罪を構成する行燈が實に同一の性的交渉に
外ならなくとも︑抗弁となり得ないであろう︒注目すバきは︑その
O
の
犯罪類型の比較厨究︵英国︶ ︵山口︶
いすれか一方が一六・才未満である嘉事者の婚姻は︑一九一一九年の
件び⑦︾ひq①O断冨鴨居二9σqO︸Oけ ︵この規定ぱ一九四九年の叶げO
﹈≦9罎貯ひqo︾9第二條で繰り返されている︶によって無効と宣言 み されたが︑性交または強制宝算により起訴された被告人が判定され ガ た犯罪の當時︑少女が己の妻であるとの信ずべき合理的な原因を有 したということの証明は︑同法により︑有効な抗弁となり得るとい
うことである︒
2︑強制狽褻罪︵冒創ooo算︾のの二三け︶
一八六一年のけげOO凍O謬O①ω諺σq鉱目の什けび①℃⑦円ωO昌諺Oけによ
あ お り︑婦女︵年齢を問わす︶に封ずる強制僧事罪は輕罪である︒一六
才未満者に樹する同罪による問責に封しては︑彼女︵または彼︶が
︵38︶
狼褻行爲に同意を與えたということば抗弁とならない︒一九二九年
の上げ︒諺ぴqooh︼≦厚目冨ぴqo︾6けにより定.立された特別の抗弁につ
いてぱ前述した︒
3︑婦女誘拐罪︵︾ぴ畠qOけ一〇﹈口O剛男O§帥一〇ω︶ ゆ 一六才未満の少女を︑その法上の保護者の意思に反して不法に拐
取し︑または拐取せしめた者は︑ 一八六一年の昏oO律⑦旨ooの む 鋤σq巴昌︒︒梓けず︒勺︒﹃ωo昌諺︒什により翌週に処せられる︒ こ⑦法律は
嚴格に解しなければならない︒したがって︑ 被告人が少女は一六
︵42︶
才以上だと眞面目に信じたということ︑もしくはそのように見えた
ということ︑またはそのように被告人に告げたということば抗弁と
ならないと解せられる︒誘拐は不倫または不當の目的のため尽るこ ︵43︶ とを要しない︒ゆえに︑そのような背徳不當の目的または動機がな
かったということを証明しても抗弁とならない︒拐取は實力の行使
または精神的溝貝によることを要しない︒少女が同意を與え︑もし ︵44︶ くは彼女自身示唆を與えたことも重要でないと思われる︒しかし︑ 男による誘因なしに︑少女が自嚢的に男の許に走ったような場合に ︵45︶ ︵46︶ は︑それは制定法の心外にある︒男●<●出まび︒含事件においては︑ との事項による有罪の決定は︑少女がその父または母︑もしくはそ の他の法上の後見人の監督下にあったということを被告人が知って いたか︑もしくは知るべぎ正當な事由を有したという証擦が存在し なかったという理由により無効とせらるべぎであると解せられた︒ 同法の第七條により︑十八才未満の婦女を︑淫行せしめる目的で その法上の後見人の意に反して拐取するとぎは︑少女が一八才以上 れ なりと信ずべき正嘗な理由がなければ輕罪を構成する︒この場合に もまた︑少女が被告人と同無しようとする意欲は︑被告人に封して ︵48︶ 抗弁を與えるものではない︒ 4︑近親相姦罪︵冒oOの叶︶ ゆ この犯罪は一九〇八年の叶ず①勺q昆の冒日①昌09一昌OOの梓︾Oけにより 禁止された親等内にある當事者闘の性的關係により成立する︒男子 が親族關係の存在を知らなかったということは抗弁となるが︑女︐子 が同意したという事實は抗弁とならない︒婦女が一六・才以上にして 親族關係を承知の上同意するときは︑彼女もまた有罪である︒本罪 は輕罪であって七年の拘禁に処せられる︒ 5︑反自然的性交︵ωo創︒目星︶ この犯罪は一八六一年の些ΦO箆O昌oOω鋤ひq鉱昌ω叶けず①勺O同﹃Oロ ︾oけ によって処理される︒この法律の規定によれば︑既途は修身 お へむ れ 拘禁に駆る重罪︑未途は輕二一〇年の拘禁︒ 本罪ぱ肛門に︵b①N 9ロ鋸白︶男子の性器を挿入することによつて成立し︑勇子と男子︑ お 男子と女子︑男子と動物との聞に行われる︒この犯罪の途行に同意 れ する者は︵責任年齢に達しておれば︶彼︵彼女︶自身主犯としての
責を負う︒
O