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田口信夫

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(1)

発展途上国の対外債務累積問題について

発展途上国の対外債務累積 問題について

111

田口信夫

I 序

Ⅱ 発展途上国の対外債務の現状

Ⅲ 対外債務累積の金融的側面

Ⅳ 対外債務累積の貿易的側面

Ⅴ 結び

I 序

第二次大戦後,着実な勢いで増加してきた発展途上国の公的対外債務残高 は,1973年10月のオイル・ショックおよび74年の世界的同時不況を経て膨大 な額にのぼり,世銀の年次報告(1976年版)によれば,1974年末に1500億ド ルの大台を突破した。かかる苦境に直面した,発展途上国は1975年2月マニ ラで77カ国グループ僚閣会議を開き,対外債務の問題について,次のような 要求を先進国側につきつけた。

(I)政府間債務については元木の帳消し,利払いの停止または猶予,こ とに後発発展途上国に対しては,元本の帳消しをし,(Ⅱ)MSAC(石油 危機でもっとも大きな損害を受けた国)に対しては,(1ト定期限までの債務 を放棄すること,(2)民間債務については支払期間を25年以上に延ばすこと,

(3)主要債権国・債務国会議を1976年以内に開催し,債務支払いのガイドライ ンを決めること1)。いわゆるマニラ宣言がこれである。

本宣言は本年5月ナイロビで開かれた UNCTAD第4回総会に向けて準 備されたものだが,第4回総会を経て発展途上国の対外債務問題は一次産品 問題とならんで,いまや南北間題の重要な一環を形成しつつあるといってよ

(2)

い。そこで,本稿ではまず発展途上国の対外債務の現状をみ,次に対外債務 が累積してきた要因を金融的・貿易的側面から検討することによってこの問 題に対する理解の一助としたい。

(1)  r世界経済J1976, 7 VoL.XXX No. 7, 42頁より引用。

E  発展途上国の対外債務の現状

発展途上国の対外債務累積について早くから警告を発したのはピアソン委 員会であり,同委員会は報告の中で r発展途上国の負債問題は深刻であ り,元利支払は大きな負担となっているO これに起因する危機が, 1950年代 末から1960年代を通じてつぎつぎと生じており,この問題を少ししらべれ ば,今後数年間に,低所得国の負債問題が深刻の度を加えるであろうことは 明白になる1)Jと述べているO

同委員会によれば,発展途上国の対外公的債務2) 1960年代には年平均 1496の増大を示し, 19686月には475億ドノレに達した。そして,政府勘定 による負債の元利送金は,過去10年聞に年平均1796でふえ, 1967年には47

ドノレにのぼったo

しかし,同委員会のこのような警告にもかかわらず,上記の趨勢は1970 代に入ってもとどまるところを知らず,むしろ増勢の傾向を示しているとい ってもよい。そこでまず,発展途上国の公的債務残高と債務返済額の規棋 1970年代に入ってどのように変化したか検討してみようO

第 l表は86発展途上国の1967年から1974年までの対外債務残高および債務 返済額を示したものであるが,年末債務残高の欄をみると, 1970年代に入っ て債務が急激な速度で増加していっているのがわかるo1967年から1974年ま での期間でみると実に年平均285%の地加率であり,それまで増加率(年平 均1496)を大幅に上回って増加しているのであるO 乙のような債務残高の急 増に伴って債務返済額の方も急激な増加を示し, 1967年から1974年までの期 間における債務返済は年平均3596という債務残高の増加率をも上回るおどろ くべき増加率(それ以前の1796と比較せよ)を記録したのであるO しかも,

(3)

発展途上国の対外債務累積問題について 113  1 86開発途上国の公的対外債務

│ 年末債務残高総額 │  債 務 返 済 額 │債務返済・債務残高比率 11967~74年の増加率\ {1967~74年の増加率\

│l年平均 28.5 ¥年平均 35.03% 1967  50.591. 3.901. 1968  57.134.5  4.589.7  1969  64.306.0  5.151.1  7.8  1970  74228.8  6166.0  8.1  1971  87.048.0  6.931. 8.05  1972 

1973  1974 

101228.0  121867.7  151399.3 

注:(1)  債務返済=元木返済+利子支払い

8524.2  11370.5  13556.5 

債 務JJZ (2) 債務返済・債務残高比率一}一債務残高

世界銀行年次報告 1976年版より作成。

8.4  9.08  8.6 

このような債務返済の増加は今後もおとろえそうもなく,第2表にみられる ように, 1975年以降においても債務返済額は年150億ドノレと巨額の返済が予 想されているのである口

かくて,発展途上国の債務返済・債務残高比率は,第l表にみられるよう 1970年代に入って上昇の傾向を示し,輸出の不振に悩んでいる発展途上 国にとって債務の返済が大きな負担となったことを物語っているD なぜなら ば,債務返済・依務残高比率が上昇に転じたということは,発展途上国が先 進工業国の政府や民間あるいは国際機関から借入れる受取り額の増加率より

も,返済をせまられる支払い額の増加率の方が上回っていることを芯味して いるからであるO

この点を第3表によって,もう少し詳しくみてみようO 3表は年々の発 展途上国への資金流入と対外伏務返済額との関係をみたものであるo 同表に よると, 1967年から1974年までの期間における86発展途上国への資金移転額

{11.)は,年平均約25.596の増加率であったが,債務返済征!の印加率は年平均 約31.596であった。その結果,債務返済・粗資金流入比率または依務返済・

総援助流入比率(第3表の b/a) 1967年の362 %から1974年には44.896

(4)

19741231日現在公的対外債務残高に関する地域別債務返済計画額~~ 2 (単位:100万米ドル)

額月 高払)ロ 残支む年 務未合冗日 債(を目白

債ー サリハカラ以南のアフI15,部7.311, 127 . 7 l‑13814 1,463.6 1,367.4 1,257.0 1, 157.1 1,065.6 1, 000.1 853.1  京州アジア及び太洋23761.8 1, 777.0 1, 957.3 2047.2 2095.3 2120.9 2070.5 1,955.5 1,879.1 1749.6 1,63l. ラテンアメ地リ域カ及45385.3 6335.1 6307.2! 6086.0 6139.7 5748.8 5185.1 4438.3 3979.0 3527.7 2855.5  びカリブ出 北近東アフリカ及び中2279l.2515.7 2619.8 2634.0 2565.0 2414.5 2247.0 204l.1,857.3 1,619.6 1,354.1  pf'J 1,423.0 1,322.9 1, 31l.1,263.0 1, 154.3 1,055.7 1,008.6  高諸Ijfj発途上地中海20119.712203.11 2344.2i 2292.0 2225.6 2285.3 2006.9 1,911.5 1, 736.9 1,386.9 1, 14l. 86開発jjiJ:151,399.31 15346.11 15868.41 15865.9 15912.3 15259.8 14077.6 12767.0 11,672 .1 10338.9 8844.0 1984 1983 1982 1981 1980 1979 1978 '1977 1976 1975 別)i

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fk  世界銀行年次報告,1976年版より作成

(5)

以同協1rδ法学研認知部苫回一円dJ

対外的資金の流入及び公的対外債務返済1967‑74i:j'S 3 (単位:100万米ドノレ〉 純移転 UJl l元本│利子!三(b)払山 贈与及び 付│準的与(a b)  86開発途上国 1967・・・・・・7807.3 2967.8 2827.9 1,073.6 3901. 7947.2 6873.6  1968・・・・・・....8545.0 2794.2 11,339.2 3320.0 1,269.7 4589.7 8019.2 6749.5  1969・・・・・9210.0 2877.2 12087.1 3645.6 1, 505.5 5151.8441.6936.0  1970・・・・・・10846.4 2830.9 13677.3 4304.4 1,861. 6166.0 9372.9 7511.2  1971・・・12020.7 3071.9 15092.7 4781.2150.1 6931.10311.2 8161. 1972・・・・・・.15252.3 3616.9 18869.2 5989.6 2534.6 8524.2 12879.6 10345.0  1973・・・・・・20530.7 3617.8 24148.6 7953.4 3417.0 11.370.5 16195.2 12778.1  1974・・・・25817.6 30215.31 4515.0 13 556.5 21,173.9 16658.9  純流入 (a) 

古川

1976年版世界銀行年次報告w所>

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(6)

へと急激な悪化の一途をたどっているのであるO このことは,発展途上国が 受け取る援助資金のうち債務返済に当てられる部分が年々増加していってる ことを意味しており,それだけ国内の経済開発や食料品の輸入に使える割合 が減少していくととを芯味している。 H.マグドフは, 1966年に先進国から 発展途上国に流れた援助資金のうち約 44労が過去の債務を返済するためにも~

われためと述べたが, 1974年の数字でみると,発展途上国へ流入してきた粗 資金量302億ドノレのうち, 135億ドノレ(粗資金流入量の約45%)は債務の返済 に当てられ,発展途上国が実際に受け取った額は166億ドノレにすぎないので あるつまさに発展途上国は債務を返済するために資金を借入れるという悪循 環をくりかえしているといわざるをえない。

次に,発展途上国の債務返済負担比率を示す公的対外債務返済額の総輸出 額に占める割合をみてみようo4表をみると,全体的にはそれほど大きな 変化はみられないが,第1に債務返済負担比率が10必をこえた国が1967年の 16カ国から1973年には28カ国へ増加しているとと,第2!とは債務返済負担比 率の高い国が借入れ額の大きいラテン・アメリカ,アジア地域(第 2表 参 照)に集中していることなどの特徴点がみられる。とりわけ,ラテン・アメ リカ地域は伝統的に高い債務返済負担出率を示しているが,この点に関し,

第一勧銀調査月報は典型的な債務国であるブラジノレ,アノレゼンチン両国を特 にとりあげて次のように述べているO

「フィナンシャノレ・タイムズによれば,民間企業も含めたブラジノレの対外 債務残高は, 74年末に167億ドノレ, 75年末には約220億ドノレに上ったとされ D このため, 769月から779月までの1年聞に,元本返済だけで22 6000万ドノレが予定され, さらに25億ドノレの利子支払いが加主されるという

(76421日号)0 また,アノレゼンチンの75年末の対外債務残高は100 ドノレ近く, 75年の債務返済は30億ドノレに及んだといわれる(ユーロ・マネ 762月号)4)

しかし,ブラジノレやアノレゼンチンのように,資源が豊富で工業化もある程 度進んでおり,将来の債務返済能力もあると考えられる国はまだいい方で,

インドやパキスタン(第4表にみられるように,両国も高い債務返済負担比

(7)

発展途上国の対外債務累積問題について 117  24 公的対外債務返済額の総輸出額に占める比率(1)

196774 

│1967[19 [1969[1970 11971 [1972 1973 11974 

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(8)

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ガ、イアナ・・・・・・・

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メキシコ・・・・・・・・・

ニカラグァ・・

パナマ(2) fラグァイ・・…

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トリニダッド・トパコ1... lレグァイ・・・

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北アフリカ及びIド近来 アフガニスタン(7) アルジエリア・

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エジプト・アラブ共和国 イラン(7)1....... イラク・…・・…‑

モロッコ・・・・・・・・・・・

シリア・アラブ共和国…

南アジア(8)

ピノレマ(7)

イ ン ド(7) ノマキスタン(7)(9) スリ ・ランカ・・・・・・・・

日開発途上地中海諸国 ギ、リシャ・・・・・・・

イスラエノレ・…・・

マノレタ…・……・……‑

ポノレトガノレ……...・H スペイン……・・・・…

トルコ…・…・・

ユーゴースラヴィア(10)

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注:データの出所,定義及び解釈については「統計表の一般的注釈」に担げられている。

(1)  他に明示がない限り,全商品及びサーヴ、イスを含む。一部の国のデータは部分的に 推定値が用いられている。

(2)  乙れらの特定国に対しては,特別の通貨協定があるので,その国の対外金融状態を 把短する際に,とくに注意が払われねばならない。

(3)  輸出のデータはi部品輸出のみ。

(4)  0.1以 下

(5)束アフリカ共同体の支払分の%が加えられている。

(6)  乙の年の支払は期限前返済を含む。期限前返済を除く比率は以下の通りである:ア ノレジエリア1974年度に11.596,イラン1973年度に12.8%,パナマ197374年度にそ れ ぞ れ9.0労 及 び10.696,ぺJレー197374年度にそれぞれ23.796及 び19.396, トリニ ダッド・卜パコ"1974年度にl.796,ザンビア1973年度に6.7%

(7)  資料は会計年度による。

(8) バングラデシュを除く。

(9)  パキスタンのデータのうち1974年までは束パキスタンを含む。 197374年度の比率 1971, 72年度分の債務遅滞も合む債務救済を反映している。

UO)  公的対外債務は, 1967年に開始された民間借入に百きかえられて減少しつつある。

世界銀行年次報告1976年版

(9)

発展途上国の対外債務累積問題について 119 

率を示している)のように,工業化も進んでおらず,特定の一次産品(しか も需要の伸びが期待できない)の輸出に依存している固にとっては,債務返 済の問題はより一層深刻であるO たとえば,その典型的な例は銅と亜鉛の輸 出に輸出の大半を頼っているザイーノレである。白木経済新聞によれば,ザイ ーノレは対外債務およそ30億ドノレのうち,その半分以上を占める公的債務,政 府保証債務をこけ'っかせ, 19756月以来九一部民間市場からの借入れの利 子支払いさえできなくなっている句。また,第4表にみられるように,エジ l図 非 産j出発展途上同の債務および プト・アラブ共和国などは

債務返済負担比率

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(%)  14 

12 

10 

196819691970 19711972 1973197419751976 

IMF Suroey, Sep.  20, 1976, p.  275 

1972年以降3096以上の高い 債務返済負担比率を示して おり,今後の債務返済能力

10 

が心配されるのである。

IMFの副専務理事であ William B.  Dale 19765月ナイロビで閃か れた第4 UNCTAD 会の演説の中で,最近の近 況について次のよう述べて いるo

「非産油途上国の債務返 済負担比率 (the  aggre‑

gate ratio of pub1iJebt  service  payments  to 

60  には多くの一次産品価格の 下落を反映して,再び1296

(10)

に上昇した6) (l図参照)

もちろん,このような債務返済負担比率上昇の背景として,石油危機以降 における非産油発展途上国の民間市場からの大量借入れもみのがすことはで きないが,それはともかくとして,上記述べてきたように,発展途上国の債 務状況は年々深刻の度を加えつつあるといってよい。

それならば,このような状況をもたらした要因は,いったいどこにあった のだろうかD 以下,その要因を金融的側面と貿易的側面から検討していきた "0

(1)  Partners in Development, 1969.大来佐武郎監訳『開発と援助の出想』日本経 済新聞社, 1969 56

(2)  第一勧銀調査月報は対外公的債務について, i借入国の政府および公的機関が直接 負担し,または借入保証をしている1年以上の外国に対する債務を指す」と規定して いる。第一勧銀調査月報, 19768月号, 4

(3)  Harry Magdoff, The Age of Imperialism, 1969.  p.  150.小原敬士訳『現 代の帝国主義』岩波書居, 1969 182

(4)第一勧銀調査月報, 1976年8月号, 7

(5)  日本経済新聞,昭和51年102日付け, M F  ・世銀特集。なお同紙によれば,ザ イーノレの債務問題に関して本年6月パリで閃かれた債権国会議では, (1)75年;76年上 半期に払えなかった債務の15%については71日に支払い, (2)残りは3年間の凍結 期間をおいて7年間で支払う一一乙とで合意をみたが,ザイールは71日の返済期 限になっても支払わなかったとのことである。

(6)  IMF Survey, May 17, 1976, p.  156. 

対外債務累積の金融的側面

ピアソン委員会報告は「現在の債務問題は,過去の借款条件が借入国の返 済能力に比べて厳しすぎた」として, 1960年 代 に お け る 発 展 途 上 国 の 公 的 債 務および債務支払い急増の原因を次の4点に求めているO

lは 1961年以降援助は急速な増加をみせなかったにもかかわらず,援

(11)

発展途上国の対外債務累積問題について 121  IJj]に占める借款の割合がめだって大きくなってきたことD

2は,政府貸付条件は, 60年代のはじめは幾分緩和されたものの, 1964  年から輸出信用が増大し,全体の平均貸付条件が悪化したことo

3は,民間資本市場における資本コストの上昇によって,世銀その他の 多国間貸付機関が借款の金利を引き上げざるをえなくなったことO

4は,世界の資金市場における金利の上昇のため,機械設備賠入に供与 される信用コストが上昇した乙とであるわ。

これらの条件は1970年代に入ってどのように変化したのだろうかD またそ の他の指標はどうなっているのだろうか。以下,われわれは上記ピアソン委 員会の報告も参考にしながら, 70年代における種々の指標を検討し,対外債‑

務累積の金融的側面をみていきたい。

まず第1~乙発展途上国へ流れる資金の貸付主体別措成をみてみたい。なぜ ならこれは借款条件の厳・絞をみる場合の重要な指標であるからであるO 5表は1965年から1975年までの期聞におけるD A C諸国から発毘途上国およ び国際機関への資金の流れを示したものだが,この期間を通して政府ベース の資金の流れと民間ベースの資金の流れには大きな変化がみられるo すなわ ち,発展途上国に流れる総資金呈のうち,政府ベースの資金豆の割合は年々 低下し,それと反対に民間ベースの資金呈の割合は年々上昇の傾向をたどっ ているのである。両者の割合は1960年代までは,前者が後者を圧倒的に上回 っていたが, 1970年代に入るとその差は漸次縮少し, 1975年には両者の比ITt は完全に逆転するに至っているO いわば,民間資本の流れが政府ベース資金 の不足を補反するという構造を呈してきているのである。

しかし,伏務返済の負担またはその他の理由からして,このような資金の 流れの構造上の転換は発股途上岡にとって必ずしも好ましいものとはいえな D まず民間貸付の典型である二国間有価証券投資と民間輸出信用をみる と,両者は1960年代半ばより急速な上昇を示しているが,一般に民間の貸付 条件は政府ベースの貸付条件よりきびしいといわれており,このよなからして も民間貸付の増大は発展途上国の出務返済に大きな負担をのこしたといわざ るをえないのであるo ピアソンJ55只会報告は「民間貸付の条件は,政府ベー

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