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気象測器の進歩(続)

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気象測器の進歩(続)

著者 原口 勘助

雑誌名 静岡地学

巻 3

ページ 26‑28

発行年 1965‑07‑11

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00026174

(2)

気 象 測 器 の 進 歩 ( 続 )

原 口 勘 助

(3)

降雨量の標準となる雨量計は古くから用いられている受水器口径 20cm のもので屯受水面は地上 2 む c m lfCして取付けれます。なお雨のはね返りを防ぐため雨量計の閉りは短い芝生を植えておりま す。この雨量計も昔から何等進歩していないと見られますが、それは理論的 K も唱また実験の結 果からも、この受水器の形状が良好で、一度受水器へ入った雨粒がはね返って外へ出るような心 配がまずないと云うことが確かめられたからです。ただ問題は風が強まると捕捉率が小さくなる。

即ち受水器が気流を乱して小さい空気の渦が出来て、そのため当然受水器へ入るべき雨粒が素通 して逃げるものがあるということです。気流の乱れを少くするためのナイフアーが

L

、ろいろと研 究されているがまだ充分信頼できるものはないようです。

次 K 自記雨量計としてはウキを用いたサイフォン式のものが最も精度が良いとされています。

この受水器は地上 1

",‑,

3 m位の所 κ 取付けられています。自記雨量計は毎時の量ゃ 1 0分間最大 1 時間最大量を求めるために必要です。測候所ではこれら 2 種の雨量計を常用 L 、普通 K は 前の雨量計で測った値を発表しますがも毎時の雨量等は自記雨量計から読取った績を使います。

こうするとそれぞれの合計値は多少違うのが普通で、その差は風が強い程大きくなる傾向があり ます。しかしこれは致し方のないこととされている

O

今まで述べた自記雨量計の記録部は受水器からあまり離しておく事はできません

O

それで近年、

隔誤

JI

由記雨量計が雨量観測所用として多く用いられております。これは受水部のロトの下 K転倒 マスをつけたもので、転倒マスとは 2 つのマスがあい対しており、始め右のマス

K

上っていたと するとそれ K 雨が入り一杯(0.ラ m m 又は皇籾の雨量)1((なるとガタンと下って今度は左のマスが 上がり、これで雨を受けシーソーしながら雨量を測るもので、シーソーのたび

K

電気が通ずるよ

う托して家の中で自記させます。これですと雨

K

ぬれないで雨量が知れるので便利です。

無線口ポット

大雨が降るとよく洪水等の被害が起りますが、こんな場合は)1

1

の水源地である上流の山岳地 K 降った雨量を即刻キャッチすることが必要です。雨量は地形の影響をうけるので、平地で はほんの少しの雨なの K 山岳方面では大雨が降って洪水等となることさえあります。このため 無線ロポット雨量計が考案され 1 0年余り前から大きな成果を上げています。この雨量計はやはり

転 倒 マ ス 式 ( 1 鰍)のものですが、ただこれを全自動的 K して時計 K よって転倒回数一一つま

‑26 ‑

(3)

り モーノレス符号化し します。 (  2 盟、 30 分、

1 ラ分〉に行ないます。この電波を測候所等で受信するわけです。静開県内向まをカ所の山 K され冬期を除き活曜しています。気象庁で現用しているものは、予算上や保守の面から、

受信は観誤 u 者がその都度耳できき記帳するのですが、もっとお金をかければセノレコーノレ(自動 応答〉方式のもので、数字がタイプされて現れ、その上毎時の他に必要な都度こちらでボタン

を押せばすぐそ 不足などのため自 方式があって、 l の転倒マスが 1

る梗利なものも他の処では使われています。気象庁でも入手 くなっております。しかし自動的 K 受信する K も 2 通りの ってくる無線符号を記録させるものと、も i つは山にある くたび K

パ ル ス

さぜて、こ し

' 口

とがあります。後者の方が、雨の降り方の状況までっかめるので吾々現場としては希望が多い ようで、只今は気象庁で測器を試作している段階ですから遠からず実現されると思います。

なお、山岳地帯の雨量分布は複雑であるため唱はたしてロポット 代表性があるかどうかと去う様な調査のため K、長期自

カ月位は放置して作動します。

この他雨 κ 関する測器としては感南器 ー爵の降り始めや降り終りの時刻を知わせるものと か、降雨強度計一一降雨の強さを記録させるもの等が試作中で、近いうちに実用化される。

ます。これは大体 2

(4) 

Kついてはこ通りの測り方がある

O

第 1は雪の積った深さで表わす。郎ち積雪量

(cm

単位〉

でこれも正確 K は二通りあって、いわゆる根雪の深さ〈単にか積雪がという)と、新しく降った 雪だけを対称

K

した

ρ

新積雪の深かさとがあります。第

2

は雪をとかして水 κ した場合の降水量 ですが、測るとき Kはとかさないでも雷の重さをハカリで測っても良いわけです。この原理を応 用した新し

L

されつつあります。大きい円盤(直径 2m) の台秤を地中へ埋め込 んで円盤の上面を盟りの地面と問じ高さ K しておき、台の上へ積った雪のめかたから降水量を測 るもので自記されます。雪の少い所では普通の自記雨量計を使って、ただ受水器を弱い電熱で、温 ぬて雪をとかして降水量を測りますが、雪は軽いので風があると捕捉率が悪くなって正しい値は 求め難いものです。これ K対してこの新しい雪量計は自然の状態を全く変え ないで現Ijれるので正

しい億〈捕捉率が常tL 1  )が得られますので、多雪地方では最良の制器となりましょう。

多雪地の観測はいろいろと問題があり、その苦労も大変なもので、その 1 例として百葉箱です が、普通は箱の底面は地上 1 血位 K 固定されていますが、雪が 2 m 以上もつもる所では雪の谷間 で観測する状態となって不自然となります。それで近頃は四角なヤグラを組んでチェンブロック で適当 κ 百葉箱を上げ下げする方法が用いられて参りました。

‑27 ‑

(4)

山岳地方の積雪量を知ることは水資源として必要なことで、それ Kはスノーサーベーと去って 観測者が山へ登ってカッタードリノレで何メートノレもの雷を丸く切取って測りますので危険と の多い仕事です。しかし最近ラジオアイソトーブを利用して雷の水量を求める方式が考えられ市

これの無線口ポット化した実験 K成功したということですから、近い将来スノーサーベーの音労 も昔語りとなりましょう

O

なお悶 K関しては、近年気象レーダーが登場して大きな威力を発揮していることは周知のとお りであります。ここでは説明は略しますが、最近はエコー強度から降雨強度を推定する方法も研 究されかなりの成果が得られてきております。

なお前編で気温観測用の電気的測定機は完成されていないと申しましたが、最近気象庁本庁で ノレーチン観測に用いられておりますので~1ïEします。(浜松測候所長〉

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