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自分の栄養のバランスを模索していったG さん

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Academic year: 2021

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(1)

自分の栄養のバランスを模索していったG さん

〜6年3組『 金曜日のお弁当のおかずはこうして作りたい』の実践より〜 畑  美帆子

<6年3組のとらえ・願い>

【子どもたちから感じたこと】

・『たまごを使って』では、卵を使って目玉焼きや スクランブルエッグなど簡単に調理できるもの があるとわかった上で、今までに作ったことのな い玉子焼きを作っていった。玉子焼きが出来上が ると、「形のいい玉子焼きを作りたい」「焦げて しまったからきれいに焼きたい」「ばさばさして いるからやわらかく焼きたい」と語り出した。

・図工で校内の絵を描いた時、描きたいものをはっ きりさせようと場所決めに時間をかけていた。描 きたいものが決まると、一つ一つの箇所に手間を かけ、絵を描いていった。

【子どもたちに願うこと】

自分にできることはないかと、手間をかけて取り 組むことで、作りたいものが実現されていくことに 喜びを感じ、働きかけをした自分に自信をもっては

<教材の魅力・価値>

1金曜日のお弁当

・毎週金曜日はお弁当の目である。子どもは自分が食べるお弁当のお かずを考える際に「手早く作りたい」「運動をするから力のもとと なるおかずを作りたい」など金曜日の自分の生活を思い浮かべてい

く。

卑 お弁当のおかずを作る、詰める

・お弁当は子どもにとって身近なものである。お弁当箱は容量が決ま っている。ふたを閉めると密閉状態になり、計画の時やおかずを作 る時、詰める時に量、詰め方を考えなければならない。

3 お弁当のおかずを食べる

・お弁当は時間をおいて給食の時間に食べる。お弁当箱を開けた時 に見た目を、食べる時に栄養のバランス、量や味を感じ、自分の 計画や調理をふり返り、自分のお弁当のおかずの作り方を見つめ

ていく。

【教材の本質】

自分が食べる金曜日のお弁当であること

<教材名> 『金目在日のお弁当のおカーずさまこ う して作りたしヽ』

【教材の概要】金曜日に学校で食べるお弁当のおかずを作る教材

自分にできることは

○子どもにとってのお弁当

「自分が好きなものがたくさん入っているお弁当」

「見ただけで食べたくなるお弁当」「おいしいお弁当」

○ 金曜日の自分の生活との結びつきが弱くなる。

○ 教師の関わり

「お弁当のおかず作りで大切にしていることは何?」

○金曜日のお弁当のおかずの作り方を明らかにする

自分にできることはないかと手間をかけて働きかけをした自分に自信をもつ。

(2)

【全体の追究】

<金曜日に食べるお弁当のおかずを作ろう>

①[計画1]

・好きなおかずをたくさん入れよう

見ただけで食べたくなるきれいなお弁当にしたいな

:・おいしいお弁当を作ろ_う_

②③[調理1]④[食事1]

・お弁当ができたぞ

たくさん作りすぎてしまって、お弁当に入らないな ふたをするとつぶれてしまうな

お弁当箱にきれいに並べるのは難しいな 栄養のバランスが悪いかな

冷めると味が変わるな

剋性をさら、早くできるものがいいな

⑤[計画2]

○栄養のバラン

自分 のできることがもっとあるのではないかな   ● L

ス ・量、時間 : ○見た 目        : ○味 野菜と肉類のバランスを

よくしよう 肉の量を増やそう お弁当箱に入る量になる

ようにしよう

早く作るために、調理の 順番を考えよう

窮鼠三上_…_−_…

:・作り過ぎないように気を:

:っけよう       :

:・お弁当箱で野菜と肉が半:

:分ずつの量になるように:

;一二韻を戒も一汁ぎモt軒

I l′⊥ ■J l

:ったかな       :

;・もっとお肉をたくさん食:

べたいな

⑨[計画3]

営業ゐ六

ふたをしてもつぶれない ように並べ方を考えて作 ろう

玉子焼きを形よく作りた

ウインナーをたこ形にし ふう

お弁当の高さに合わせて:

おかずを切ってつぶれな:

いようにしよう  : 置き方で見た目が変わる:

な      :

 ̄ ̄● ̄ ̄− ̄ ̄ ̄ ̄■■●■一■■−■■■−■−l−

ふたを開けたら、たこの:

足が切れていたぞ  : 玉子焼きは焦げると見た:

冷めてもおいしいおか ずに変えよう

塩、こしょうや他の胡 味料でしっかり味を付 けよう

レタスをシャキっとさ せたいな

 ̄痍克妄 tながも衛すう●

調味料の量に気をつけ よう

 ̄汗が由子‥廃が浪甘言;

てまずいな     : 玉ねぎを炒めると冷め:

ランスをよくす:

るために肉と野菜の量を 考えよう

野菜を多くすれば栄養の バランスがよくなるな ボリュームのある唐揚げ 卓漁ろう_

てする電1かご: ̄

おかずがつぶれないよう に辞めよう

並べ方を変えると見た目 のいいお弁当になるな 色どりがよくなるように

つ  .

をもう少し増 やせばおいしくなるな 汁の出ない他のおかず に変えよう

冷めてもおいしくする にはどんな味付けかな

⑳⑪[調理3]⑳[食事3]

<何にこだわってお弁当のおかずを作っているの>

朝は時間があま:

りないな。手早:

くできるお弁当:

笠島左官珊

れば、早く作る:

自分の体に合った 栄養のバランスは はどれくらいかな 生活や捧ご答おぜ て栄養のバランス

過1回のお弁当だ からふたを開けた ら食べたくなるも のがいいな 火加減 気気盲古げ て焦げないように

時間がかかって:

もおいしいって:

思えるおかずを:

偲訪董純一宣:

かり量って作ろ:

⑬[計画4]⑭⑬[調理4]

⑳[食事4]

○栄養のバランス :○見た目 r白味 朝の短い時間で

作るから、手早 自分の体に合った:・見ただけで食べた:・食べておいしい 栄養のバランスで:くなるお弁当を作;お弁当が私のお

【Gさんの追究】

②[調理1] ゆで卵 野菜チーズ炒め

(3)

1.Gさんへのとらえ、願い

家庭科『たまごを使って』で生卵を使い調理を行った。彼は、最初に目玉焼きを作った0卵を使った 料理をほとんど作ったことがない彼は、卵を割ることに苦労していた0そして、卵をフライパンに落と す時、形を崩してしまった。うまくできなかった彼は、もう一度目玉焼きを作ろうと取り組んだ0今度 は、卵を落とすことは上手にできたが、出来上がった目玉焼きをお皿に移す時、菜ばしで目玉焼きを持 ち上げたため黄身の部分が崩れてしまった。調理後のワークシートには、自分が失敗したことをふり返 り、「もう一度たまごの授業をしてください。その時まで家で練習をします」と書いた。ただ卵料理が 食べられればよいのではなく、見ただけで食べたくなるような卵料理を作りたかったのだo Gさんの金 曜日のお弁当には、黄身が真ん中にあり、きれいに茄でてあるゆで卵が入っていた。母親が作る料理に あこがれ、見た目のよい玉子焼きを自分も作ってみたいとGさんが感じたと思った0

図工『校内の絵を措こう』で、Gさんは迷うことなく理科室を選び写生していった。しかし、いざ理 科室を描くとなった時、あまりにも物がたくさんあり、何をどのように描いていけばよいか迷っていた0

そんな彼は、理科室にいくつもある長机に注目し、描き始めた。長机を画用紙の中心に描いたが、あま りにも大きく描きすぎたので、小さく描き直した。全体のバランスを考えた時、このままでは理科室が 措けていないと感じたのだろう。理科室には長机の他にも象徴的なものがある。それなのにこんなに大

きく机を描いていいのか、もっと理科室の様子が詳しく描けるのではないかと、自分にできることを模 索し始めた。長机の側面にあるコンセントや、机のふちが黒くなっていることに着目して描くと、丸い すの手前と奥の脚の長さの違いに気づき、描いた。さらに理科室を見渡して、蛇口や三角コーナーなど 理科室の特徴となるものを描いていった。理科委員長として、毎朝仲間に声を掛け理科室の掃除を行う 彼は、理科室に対する強い思い入れがあるからこそ、たくさんの物にあふれ、絵にすることが難しい理 科室であっても妥協せず自分にできることを模索し描き続けた。

Gさんは、あこがれに向けて、妥協せず自分にできることを模索し取り組んでいく。本教材は、お弁 当のおかずを作る教材である。本校は毎週金曜日がお弁当の日で、子どもにとってお弁当は身近なもの である。・普段きちんと生活することにあこがれをいだき、おいしく食べることだけがお弁当ではないと 考えるGさんは、自分の健康のことを考え、 栄養のバランス のとれたおかずを作っていこうと計画

する。自分にできることを模索していくGさんは、お弁当箱に入るおかずの量がつかめないが、自分で 量を決め、計画したおかずを作っていく。作り終えた時、おかずの多さや詰め方の方が気になり、量や 見た目への意識が強くなるため、当初目指していた 栄養のバランス を見失う。そんなGさんに「金 曜日のお弁当作りであなたが大切にしたいことは何?」と関わることで、彼は自分の体や生活を改めて 意識し、自分の生活と今の自分のお弁当のおかずを照らし合わせ、お弁当のおかずの作り方を見っめて いく。本教材でも、あこがれに向けて、妥協せず自分にできることを模索し取り組むGさんらしさを発 揮してほしいと願い、本教材を設定した。

2.ぴったり詰められない

「金曜日に食べるお弁当のおかずを作ろう」と投げかけられたGさんは、 栄養のバランスを考えた い 時間のことを考えながらなるべく手作りを多くしたい と作りたいお弁当のおかずについてワー クシートに書いた。さらに、自分の生活を思い浮かべ「肉ぽっかり食べると太っちゃうし、コレステロー ルが高くなっちゃうから」「お弁当は朝作るから、朝起きてから学校に行く時間の間までに作らなきゃ ならないから」と語った。彼は ゆで卵 野菜チーズ抄め ポテトベーコン巻き焼き を献立にし、

卵・肉類と野菜類をまんべんなく使い、栄養のバランスを考えて食材を決めた。また、調理時間のこと

を考え、3つのおかずを作る手順をきちんとワークシートに書いた。実際の調理では、キッチンタイマー

(4)

を使いしっかりゆで時間を計ってゆで卵を作った。また、ジャガイモの皮むきに苦労したものの、さら に調理時間を短くしようと小さく切り、野菜を菜ばしで突いて火の通り具合を確かめながら調理していっ た○そんな姿から、作りたいものを目指し、自分にできることを模索し取り組むGさんを感じた。出来 上がった 野菜チーズ妙め をお弁当箱に詰める時、Yさんが「無理がある。それは」と言っても「わ かっている。無理があるのはわかっているけどね」と言い、菜ばしで野菜抄めを押さえ、無理やり詰め ようとしていた。自分にできることを模索して作ったおかずだからこそ、お弁当箱に詰めるのは無理か もしれないと感じても、作ったおかずは全部詰めたいと強く思ったのだろう。ぴったり詰められない現 実にぶっかり、なんとかしておかずをお弁当箱に詰めたいと思うGさんがいた。

調理後のワークシートに「野菜妙めのキャベツの量が多かった」と書いた。さらに、お昼にお弁当を 食べた時「詰め方、チーズ・野菜などの量で失敗して、野菜妙めがくっっいてしまった」と記し、野菜 妙めの量が多く、お弁当箱に無理やり詰め込んだことで固まってしまったと感じたGさんは、自分の作 り方をふり返っていた。

3.なんとかしておかずをお弁当箱に詰めたい

初めての調理で量が多く、無理やり詰め込んだため固まってしまった 野菜チーズ妙め,を無理なく お弁当箱に語めたいと思ったGさんは、2回目の調理の計画で、にんじん、キャベツ、ジャガイモすべ ての野菜の量を4分の1にした。また、調理の仕方もチーズを入れたらすぐに火を止めるように手順を 修正した。野菜の量や手順に目を向けて取り組む姿から、自分にできることを模索し取り組むGさんを 感じた。

2回目の調理では、用意された野菜が小さくなったため、さらに皮むきが大変になったが、野菜は全 部使って調理しようと切り始めた。教師が「全部調理をしなくてもいいよ」と声をかけても、用意した 食材を余らせたくないと語り、野菜をすべて使い調理していった。1回目の調理を経て、自分にできる ことを模索し考えた量の食材だからこそ、今度こそぴったり詰められるのではないかとGさんは思った のだろう。計画通り、チーズの入れ方、一火の通し方にも気をっけて作っていった。

出来上がった 野菜チーズ抄め を詰める時、Gさんはお弁当箱の敷居を動かし、ご飯が小さくなっ たお弁当箱を持ち出した。先に調理した 豚肩ロースのしょうが焼き,をお弁当箱に詰めた時、次に詞 理する 野菜チーズ妙め がお弁当箱に入らないと思い、敷居を

動かしたのだ。 野菜チーズ妙め を詰める時も、場所を作ろう と指でスペースを作っていた。野菜を切りながら「(野菜の量が)

減っている」と語り、自分の考えた量に手ごたえを感じていたが、

出来上がりの 野菜チーズ妙め を見た時、このままではお弁当 箱に入らないとGさんは考えた。量を模索して作った 野菜チー ズ妙め だからこそ、どうしてもお弁当箱に詰めたいという思い

から無理やり詰めた。調理後のワークシートには「野菜チーズ妙  【敷居が動いたお弁当】

めは、量や火加減など前回よりも上手くいきました。しょうが焼きは豚肩ロースの量(100g)が多す

ぎて、無理やりご飯のスペースを詰めて入れました。次回はそこを改善したいです」と書いた。作った

おかずは全部お弁当箱に詰めたいが、上手く詰めることができない。詰められなかった原因を2回目の

調理で初めて作った 豚肩ロースのしょうが焼ぎ の量にあるのではないかと考えた。お昼にしょうが

焼きを食べた時、「お弁当だとちょっと量少なめがいい。入りきらない」と語っていた。お弁当箱に入

る豚肩ロースの量が気になり始めた彼は、お弁当箱におかずをなんとかして詰めたいと自分にできるこ

とを模索した。

(5)

4.一食の食事としてお弁当のおかずの作り方を見つめる

3回目の調理の計画で、 野菜チーズ抄め の食材の量と豚肩ロースの量を少なくした。今までお弁 当箱に思うようにおかずを詰められなかったので、今度こそお弁当箱にぴったり入る量のおかずを作ろ うとしていた。彼は、作ったおかずをお弁当箱にぴったり詰められるようにしたい思いと、実際に思う ように詰められない今のお弁当のおかずの作り方との間にずれを感じている。

一品のおかずの量にこだわり、お弁当箱に詰めたい思いはあるが、それは最初に語っていた栄養のバ ランスではない。そんな彼に今の自分の体や生活を見っめ、栄養のバランスを考えたお弁当のおかずの 作り方を明らかにしてはしいと思い、大人の栄養のバランスと、幼稚園の子の栄養のバランスの表を提 示した。

T「Gさんは栄養のバランスをよくしようと思っているんじゃないかな。大人の栄養のバランスっ てね、(割合の表を見せながら)ご飯が3、主菜の肉・卵類が1、副菜の野菜が2なんだよ。

3対1対2の割合。でね、幼稚園の子は、ご飯が3、肉・卵類が2、野菜1。3対2対1。

あなたが考える栄養のバランスはどれくらい?」

Gさん「そうですね、ゆで卵としょうが焼きだから、主菜が2になって、副菜が1」

Gさんは、「そうですね」とあっさり主菜と副菜の割合を答えた。しかし、Gさんの答えは今の自分 のお弁当のおかずの割合である。詰めることを考えていた彼は、自分の体や生活を見っめた割合を語っ ていないと感じた。Gさんに3:2:1の割合で考えた理由をはっきりさせたいと思った。

T「何でこういう割合にしたの?」

Gさん「今これで、見て、やっぱ、卵は大事かなと思って。」

T「何が大事なの?」

Gさん「たんばく質、卵に入っている栄養素」

T「たんばく質はどんな役割をしているの?」

Gさん「えーと、体をっくる」

T「野菜は?」

Gさん「体の調子を整えるもと」

T「あなたは、体の調子を整える野菜よりも、肉とか卵の方がたくさんはしいってこと?」

Gさん「えーっとですね。そうですね。えーと。やっぱり、この2つ(卵と肉)は必要かと思って。

卵は絶対捨てられないなと思って。」

T「なんで、体を作る方が大事?」

Gさん「やっぱり、ぼく、風邪とかひかない方なので。やっぱり、調子の方はいいかなって思って。

大きくなった方がいいかなって思って」

彼は、食材に含まれる栄養素と役割、そして自分の体を考え、卵と肉の方が必要であると答えた。さっ そくはかりを持ち出して、肉と野菜の重さを量り準備を始めた。豚肉が25gになるように量って準備す ると、ジャガイモ、にんじん、キャベツも量っていった。豚肉を25gとしたことで、ジャガイモは19g にしたいと計算し、野菜の割合を1にしようとにんじんの重さまで量り直し、自分の考えた栄養のバラ

ンスに近づけようと取り組んでいった。

調理を終えて、お弁当箱に詰める時、彼は「結局は野菜の方が大きくなるから逆転しているかな」

「今までは野菜は一品だったから1って書いたんですけど…。スペースをとっているのは野菜かな」と

(6)

つぶやいた0 野菜チーズ妙め がどうしても多くなり、お弁当箱に詰める時に自分の考える栄養のバ ランスになっていないことを気にしていると思った。私は、自分の体や生活を見っめた上で、自分のお 弁当のおかずの作り方を明らかにしてはしいと思い、Gさんに関わった。

T「Gさんは作ったおかずに合わせてない?あなたの体はどうなの?あなたの栄養のバランスは どう?」

20秒はど考えた後、

Gさん「やっぱり、赤い、体を作る方が多い方がいいかなって思って。なんかやっぱり、あれだな、

栄養のバランスより量のことぽっかり考えていたから、そっちのこと考えちゃって」

今までの自分の作り方をふり返って語ったGさん。お弁当箱におか ずを詰めようと量のことばかり考えていたあまり、最初に目指してい た 栄養のバランス を見失っていた自分に気づいた。3回目にして 初めてお弁当のおかずを食べきることができ、今日の量がちょうどい いと語った。Gさんは、健康のことを考え、自分の体に合った 栄養 のバランス のお弁当のおかずを作っていった。

【3回目のお弁当】

5.Gさんの追究を通して

最後のお弁当のおかず作りで、Gさんは 栄養のバランス に加えて、笑顔で食べられるお弁当のお かずにしようと調理していった。 野菜チーズ抄め は調理方法を変え、最後にフライパンにふたをす ることをやめた。3回目の調理でも 野菜チーズ抄め が固まってしまうことが気になっていたのだろ う0火加減や調理方法を変え、気をっけて調理したにもかかわらず 野菜チーズ抄め,は、食べる時に 固まっていた。それでも彼は、すっきりとした表情で「チーズは別に固まっても大丈夫」と語った。量、

火加減、調理方法など自分にできることを模索してきたことに満足した自分を感じていると思った。チー ズを入れて野菜妙めを作ると、時間が経っことで固まってしまう。しかし、チーズを減らすと体を作る 食品がかなり減ってしまい、彼が求めている栄養のバランス3:2:1が崩れると考えたのだろう。お 弁当は一食の食事だからこそ、成長期である自分の体が満足するものを作りたいと思ったのだ。自分の 体や生活を見っめ、食材の量や火加減、調理方法に目を向け、自分の 栄養のバランス にぴったりの

おかずの作り方を明らかにしたところにGさんの学びがある。

Gさんに自分のおかずの作り方を明らかにしてはしいと願い、資料を提示したり、言葉で関わったり した0それでも表れをっなぎ、Gさんの今をとらえることの難しさを感じた。今後、教科として子ども に教えること、そこから子どもが考えることのつながりを考えていきたいと思った。

本追究後、洗濯の学習で、洗剤を使って洗濯をすることは環境に悪いという話を聞き、彼は、1gず つ洗剤を減らし汚れの落ち具合を調べていった。そして、洗剤を全く使わず自分の力だけで洗濯をする

ことまで試した。洗剤を全く使わなかったことで、汚れは落ちなかった。しかし、彼は自分の力(人力)

で洗うことの大切さを「洗剤はある程度は使ったほうがいいけど、使いすぎたり、使い方を間違えたり

すると環境に影響を及ぼすから洗剤よりも人力が大切」と語った。1gの洗剤量にもこだわり洗濯をし

て自分の洗濯の仕方を明らかにしていったGさんに、自分にできることを模索し取り組んでいくことの

強まりを感じ、そんなGさんらしさをこれからも発揮し続けてはしいと思った。

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