君
臣
五
位
に
つ
い
て
石
附
勝
龍
君 臣 五 位 と は、 支 那 曹 洞 宗 の 祀 た る 洞 山 悟 本 大 師 ( 八 〇 七 ー 八 六 七) の 法 嗣 で、 洞 山 と 並 ん で 祀 と い わ れ る 曹 山 本 寂 大 師 ( 八 四 〇 i 九 〇 一) が、 師 の 偏 正 五 位 に 倣 つ て 輝 の 宗 旨 を 君 臣 の 語 を か り て 組 織 的 に 読 い た も の と 傳 え ら れ て い る。 こ の 君 臣 五 位 に つ い て は、 從 來 偏 正 五 位 と そ の 名 構 の 異 な る こ と と、 そ の 各 位 の 排 列 の 順 序 並 び に そ の 説 明 が 異 な る 等 の こ と か ら、 偏 正 五 位 と は 性 格 が 異 な る と の 読 と、 法 子 と し て 師 資 二 體 で あ る べ き 上 か ら は 二 者 が 異 な る 筈 は な い と の 二 説 が 行 ( 1) な わ れ て き た。 と こ ろ で 偏 正 五 位 説 の 根 本 は 洞 山 の 五 位 顯 訣 で あ る こ と は い う ま で も な い が、 そ れ が 簡 潔 に す ぎ る た め、 日 本 で は そ の 詳 細 は 專 ら 顯 訣 に 付 し た 註 繹 で あ る、 曹 山 の 棟 に よ る べ し と さ れ て お り、 又 信 頼 さ る べ き 洞 山 語 録 の 編 集 が 長 く 行 な わ れ ( 2) ず、 此 顯 訣 が 蝕 り 世 に 出 な か つ た た め、 偏 正 五 位 と い え ぱ 洞 山 の 顯 訣 よ り 曹 山 の 逐 位 頗 を さ す の が 慣 例 と な つ て い る 程、 五 位 に お け る 曹 山 の 地 位 は 重 要 で あ る。 從 つ て 種 々 の 疑 問 の 呈 せ ら れ て い る 曹 山 の 君 臣 五 位 の 眞 義 を 探 る こ と は、 五 位 読 の 本 義 研 究 の 一 端 と し て 重 要 な こ と と 思 わ れ る。 こ こ で こ の 論 究 を な す に あ た り、 偏 正 ・ 君 臣 一 致 説 は 軍 に ' 師 資 二 枚 を 理 由 と す る の み で あ る が、 不 二 致 説 は そ れ ぞ れ の 理 由 を 論 理 的 に 説 い て い る の で 臥 ま ず 偏 正 君 臣 不 一 致 説 の 槍 討 か ら 始 め て い き た い。 さ て 不 一 致 説 の 最 初 と 思 わ れ る も の は、 曹 山 よ り 三 百 年 後 臨 濟 宗 の 晦 巖 智 照 に よ る 宋 淳 熈 戊 申 ( = 八 八) 刊 の ﹃ 人 天 眼 暉 ﹄ に み ら れ る。 帥 ち 巻 三 曹 洞 宗 の 項 の 曹 洞 門 庭 で、 曹 洞 宗 風 随 機 利 物 に 偏 正 五 位 ・ 四 賓 主 ・ 功 勲 五 位 ・ 君 臣 五 位 ・ 王 子 五 位 が あ る と し、 偏 正 は " 體 用 " を 明 か す に 封 し、 君 臣 は " 有 駕 無 爲 " を 明 か す と い つ て い る の が そ れ で あ る。 そ し て も ト ハ ス ヲ ト ハ ス ニ 體 用 に つ い て は ﹁ 正 中 偏 者 體 起 レ 用 也 偏 中 正 者 用 蹄 レ 體 也 兼 中 ト ハ ビ ニ ル ト ハ 至 者 體 用 並 至 也 兼 中 到 者 體 用 倶 混 也 ﹂ で 初 二 位 は 體 用 の 同 互 か ら 始 ま り、 用 の 不 同 互 に 當 る べ き 偏 中 至 が 體 用 倶 至 の 兼 中 至 と し て、 體 用 倶 涙 の 兼 中 到 に 封 せ し め ら れ、 體 の 不 同 互 君 臣 五 位 に つ い て ( 石 附) 二 五 二-725-君 臣 五 位 に つ い て ( 石 附) 二 五 二 に 當 る べ き 正 中 來 は 始 め か ら 隠 さ れ て お り、 他 の 四 位 の 體 用 倶 備 の 上 の 根 本 理 の 如 く 扱 わ れ て い る の が 知 ら れ る。 ま た 有 爲 無 爲 と い う 説 明 は、 君 臣 五 位 を 大 陽 警 玄 ( ー 一 〇 二 七) の 頽 に 著 語 し て、 君 位 ・ 臣 位 ・ 君 硯 レ 臣 位、 臣 向 レ 君 位、 君 臣 道 合 と し て お り、 こ の 頽 の 内 容 が、 君 ・ 臣 を 無 功 ・ 功 的 に み て い る ご と か ら、 そ の 隔 別 不 同 互 性 を 偏 正 の 同 互 性 に 封 し て 旺 ( 4) 別 し た も の で あ ら う と 推 測 さ れ る の で あ る。 そ し て 全 體 を ﹁ 五 位 功 動 圖 ﹂ と し て 正 中 偏 ー 誕 生 -君 位 -向 偏 中 正 -朝 生 -臣 位 -奉 正 中 來 -末 生 -君 覗 レ 臣 ー 功 兼 中 至-化 生 -臣 向 レ 君 -1 共 功 兼 中 到 ー 内 生 -君 臣 道 合 l l 功 功 ハ ギ ス ニ ヲ と 排 列 し ﹁ 大 約 曹 洞 家 風 不 レ 過 三 體 用 偏 正 賓 主 以 明 二 向 上 二 路 こ と い い、 二 切 を 功 鋤 的 に 解 し て い る の が 知 ら れ る の で あ る。 こ の 五 位 説 全 體 を 功 鋤 的 に み る こ と と、 偏 正 が 體 用 の 同 互 か ら 始 ま る に 封 し て、 君 臣 が 有 爲 無 駕 の 隔 別 不 同 互 か ら 始 ま る と す る 差 別 見 は、 後 に 影 響 を 與 え て い る。 印 ち、 次 に 偏 正 五 位 と 君 臣 五 位 と の 差 異 を の べ た 代 表 と し て は、 明 代 曹 洞 宗 の 永 箆 元 賢 ( 一 五 七 六 -二 六 五 七) の 洞 上 古 ( 5) 轍 ( 二 六 二 八 刊) や 同 じ 頃 天 童 山 に 住 し た 臨 濟 宗 の 朝 宗 通 忍 ( 6) ( 一 六 〇 四 -二 六 四 八) の 語 録 が あ る。 永 畳 は 曹 洞 宗 義 の 復 古 者 を 以 て 自 認 し て い る が、 前 代 又 當 時 の 臨 濟 宗 義 の 全 盛 の た め、 五 位 に つ い て も 多 分 に 臨 濟 的 な 見 方 を し て お り 從 つ て 君 臣 五 位 に つ い て も 例 外 で は な い。 そ れ 等 の 説 は 偏 花 は 洞 山 の " 作 用 爲 人 上 " に つ い て あ か し た も の で あ り、 君 臣 は 曹 山 の " 本 體 上 " の 読 だ と し て い る。 こ こ で 作 用 と は ﹁ 學 人 修 行 の 階 梯 ﹂ で あ る こ と に は 爾 者 一 致 し て い る。 又 本 體 と は、 永 畳 ノ ツ ニ チ ス ル ヲ レ ノ は ﹁ 君 臣 五 位。 君 臣 分 二 爾 位 り 乃 接 レ 人 之 法。 是 兼 至 二 位 中 分 出 也。 ﹂ と し、 君 臣 は 師 學 の 義 と い う。 君 と 臣 印 ち 師 と 弟 子 の 間 の 埣 啄 に よ り 得 道 に 至 る こ と を の べ る も の で 結 局 第 四 の 兼 中 至 の 分 析 で あ る と い う の で あ る。 そ し て 人 天 眼 目 の 大 陽 の 頚 を 五 位 に あ て た の を そ の ま ま 引 用 し て い る。 朝 宗 も ﹁ 君 位 11 曹 山、 臣 位 H 不 是 曹 山、 君 覗 レ 臣 U 曹 山 不 是 曹 山、 臣 向 レ 君 11 不 是 曹 山 是 曹 山、 君 臣 道 合 11 便 喝、 出 一二 頭 地 ご と い い、 師 と 學 人 の 封 答 に お け る 功 鋤 的 成 道 を の べ る も の で あ る か ら、 語 の 排 列 か ら 師 學 の 機 に お け る 功 鋤 的 受 取 り 方 に お い て、 永 畳 の 見 方 と 同 じ も の で、 兼 中 至 内 の も の で あ る と し て い る こ と が 知 れ る の で あ る。 こ れ ら は 人 天 眼 目 の 功 動 圖 が、 君 臣 五 位 を し い て 偏 正 に あ て は め て 理 解 し よ う と し た の に 封 し 甚 だ 組 織 的 で あ る と い え よ う。 結 局 三 者 共、 君、 臣、 君 覗 臣、 臣 向 君、 君 臣 道 合 の 順 序 で 全 體 を 功 鋤 的 に み て い る の は 攣 り な く、 只 人 天 眼 目 が 偏 正 と 君 臣 を 並 列 せ し め て い る に 封 し て、 朝 宗 ・ 永 畳 は 君 臣 を
-726-師 學 と 受 取 り 兼 中 至 中 の も の と し て い る 所 に 差 が あ る の み で あ る。 さ て こ れ を 顧 み る と、 君 ・ 臣 の 名 稻 に 關 し て で あ る が、 曹 ( 7) 山 は そ の 五 位 旨 訣 で、 ﹁ 君 11 正 位、 臣 11 偏 位、 臣 向 レ 君 H 偏 中 正、 君 覗 臣 11 正 中 偏、 君 臣 道 合 11 兼 帯 語 ﹂ と い い 語 と し て は 君 臣 と 正 偏 を 同 義 に 扱 つ て い る。 又 こ こ で 重 要 な こ と は 不 一 致 読 者 が 皆、 君 ・ 臣 ・ 君 親 レ 臣 ・ 臣 向 君 ・ 君 臣 道 合 と 君 臣 の 定 義 か ら、 君 の 働 き か け に よ り 臣 が 應 じ て 君 臣 道 合 と な る と す る の に 封 し て、 旨 訣 の 排 列 は 君 ・ 臣 ・ 臣 向 君 ・ 君 覗 レ 臣 ・ 君 臣 道 合 で 偏 正 五 位 の 格 に は ま ら ぬ と 同 時 に 不 一 致 説 者 の 如 き 功 鋤 的 に 解 さ れ る も の で は な く、 軍 に 君 臣 の あ り 方 を 僧 に 問 わ れ る が ま ま に 答 え た も の で、 正 偏 の 理 的 な 同 互 と 不 同 互 の そ れ ぞ れ の み を グ ル ー プ に し て 説 い た と し か 見 れ ぬ の で あ る。 ま た 配 位 の み な ら ず、 内 容 を み る と、 君 位 の 奪 嚴 は 問 題 は ヲ シ テ な い が、 臣 位 に つ い て は、 大 陽 は ﹁ 文 経 武 緯 定 二 中 華 一偏 二 歴 階 ヲ ク ヲ ニ ニ シ テ フ ヲ ル ヲ 梯 一賛 二 國 家 一功 業 已 隆 加 レ 九 ー 錫 與 レ 君 紳 看 二 些 々 ご と し、 臣 は あ く 迄 も 君 と は 異 な り、 且 つ そ の 間 に 階 梯 の あ る こ と を の べ メ ヲ ス て い る。 こ れ に 封 し 曹 山 の 旨 訣 は ﹁ 盤 氣 弘 二 聖 道 一眞 智 利 二 璽 ヲ 生 一 ﹂ で あ り、 君 に 封 し 同 等 の 用 を 示 す も の で あ る が、 こ れ に 比 す れ ば 大 陽 の の は 體 の 上 位 よ り 下 位 の 用 を 獲 す と い う ベ イ タ シ テ ヲ テ カ ス き も の か。 又 臣 向 レ 君 も 大 陽 は ﹁ 念 々 輸 レ 忠 不 二 敢 欺 一頭 々 奉 重 ヨ ノ テ 丈 夫 見 看 君 千 里 長 安 道 玉 鐙 皆 趣 レ 闘 ー 下 蹄 ﹂ と し て 念 々 奉 重 の セ ニ ト ド メ テ ヲ ム 千 里 を へ る 功 動 を の べ る が、 旨 訣 は ﹁ 不 レ 堕 二 諸 異 趣 一凝 レ 情 望 ニ ニ 聖 容 こ で 大 陽 の よ う な 功 鋤 的 語 句 で は な い。 し か し こ こ で ﹁ 凝 レ 情 望 ﹂ と い う の が 功 動 で は な い か、 と テ ヲ フ ハ ル セ ス ヲ ヲ ニ い う 疑 に 封 し て 旨 訣 で は ﹁ 以 二 君 臣 偏 正 一言 者 不 レ 欲 レ 犯 レ 中 故 ス ル モ ト ト ハ テ テ ハ レ ガ ノ ズ ラ ク ル 臣 稻 レ 君 不 二 敢 斥 言 一是 也 此 吾 法 之 宗 要 也 ⋮ ⋮ 學 者 先 須 レ 識 二 自 ヲ カ レ テ ノ ニ キ テ ル. ヲ メ テ リ フ ニ ニ ラ 宗 一莫 下 將 二 眞 際 一 雑 中 頑 室 上 妙 明 體 蓋 知 二 傷 燭 一 力 在 レ 逢 レ 縁 不 レ 借 ヲ レ 中 ﹂ と い い 臣 を 以 て 縁 と し、 そ こ に 君 を 表 わ す こ と が 宗 要 で あ り、 君 位 の 獨 立 は 犯 中 で あ り 頑 室 に 混 ず る こ と に 外 な ら ぬ、 と し て い る 上 か ら は、 君 が 臣 に 封 し て 尊 貴 と し て 獨 立 し 臣 は そ れ に 近 ず こ う と す る と い う 君 臣 を 異 質 段 階 的 に 認 め る も の で は な い。 從 つ て 凝 レ 情 望 も 臣 に 腹 藏 な き 所 に 聖 容 が う つ し だ さ れ る と い う 程 の 意 味 で な け れ ば な ら な い。 以 上 か ら 君 臣 五 位 が 功 鋤 的 な も の で は な く、 叉 師 學 と し て 封 立 し て 練 磨 功 動 の 次 第 を 示 す も の で は な く 偏 正 の 師 家 分 上 の 事 を 君 臣 を か り て 随 機 に の べ た も の な る こ と が し れ よ う。 所 で こ れ に つ い て、 洞 山 は 創 始 者 で 意 義 も 廣 く 深 い が、 曹 山 は 二 代 目 で あ り、 そ の 敏 學 的 鏡 利 さ か ら 理 的 に す き、 正 中 來 偏 中 至 は 皆 不 同 互 な が ら 來 至 で 同 互 の 義 が あ る の に、 君 臣 に は そ れ が な く、 結 局 隔 別 に み て 洞 門 の 綿 密 性 が 弱 く 五 位 本 來 の 生 命 た る、 同 互 に 散 け て い る の で は な い か、 と し、 即 ち そ れ は 時 の 王 侯 樺 力 者 に 阿 談 す る 所 が あ つ た の で は な い か と 君 臣 五 位 に つ い て ( 石 附) 二 五 三
-727-君 臣 五 位 に つ い て ( 石 附) ・..,、. 二 五 四 す る も の も あ る。 こ れ を 考 え る に ま ず 隔 別 に み る と い う 批 釧 を 考 え る と、 君 臣 を 段 階 的 に み た り、 同 一 線 上 で 上 下 に 分 け る な ら ば そ の 批 釧 も あ た つ て い よ う が、 曹 山 は あ く ま で も 不 レ 犯 レ 誰 で 臣. 偏 位 の 重 視 を 強 調 す る も の で、 僧 の " 遍 身 紅 瀾 底 人 " と い う の も、 こ れ 功 鋤 の 負 目 あ り、 醜 随 底 人 と い う べ き だ と し て、 藥 山 の 百 醜 千 拙、 洞 山 の 頭 長 三 尺 頸 短 二 寸 を 以 て 極 と し て 守 り、 ( 8) 君 が 君 と い わ ば 既 に 臣 な り と い い、 そ れ は 前 述 の 君 位 の 獨 立 否 定 に 知 れ る 如 く で あ る か ら 右 の 批 到 は 當 ら な い。 又 官 へ の 阿 談 と い う の は、 曹 山 の 行 履 や 當 時 の 輝 僧 特 に 洞 山 系 の あ り 方 に 暗 い か ら と 思 わ れ る。 元 來 洞 山 系 は 中 央. で は 榮 え ず、 特 に 曹 山 が 荷 玉 山 に 住 し た の は 王 候 の 招 請 で は な く、 二 信 士 な る 王 若 二 に よ る の で あ り、 後 に 洪 洲 の 鐘 陵 王 が 請 し た が、 逐 に 應 じ な か つ た と さ え い わ れ て い る。 そ の 黙 同 時 代 の 雪 峰 義 存 ( 八 二 二 ー 九 〇 八) は 王 候 に 招 か れ て 説 法 も し て お り、 遺 偶 に も 王 候 に 關 す る 言 葉 が あ る が、 そ れ も 專 ら 佛 道 修 行 の あ り 方 を と く の み で あ る。 ま し て や 曹 山 に は 二 度 も 王 候 に 招 か れ て 説 法 し た と い う こ と は 聞 か ず、 語 録 に も 在 家 の 居 士 と の 問 答 は 全 く み ら れ ず、 具 っ 遺 偶 も ﹁ 曹 山 一 生 行 脚 す。 ( 9) 到 る 所 九 十 日 を 一 夏 と せ り。 ﹂ と い つ て 自 己 の 修 道 を の べ て い る か ら、 こ の 上 か ら し て 特 に 王 候 を 顧 慮 し て 君 臣 の 不 同 互 を 読 い た と い う こ と は 當 た ら な い で あ ら う。 た だ 洞 山 作 の 寳 鏡 三 昧 に 臣 奉 レ 君 子 順 レ 父 と あ り、 當 時 の 一 般 の 儒 教 的 敏 養 の 上 か ら 洞 山 も 使 用 し て い 売 し、 叉 曹 山 は 特 に 學 業 官 吏 登 用 の 試 験 を 受 け ん と し て の 途 上 で 佛 門 に 入 つ た と い わ れ る 程 儒 敏 に 通 じ て い た か ら、 支 那 人 の 性 格 と し て、 事 を 借 り て 説 く と い う 意 味 で 理 事 や 正 偏 を そ の ま ま で は な く、 君 臣 を か り て と い た も の に す き ぬ と 思 わ れ る。 以 上 の 黙 か ら 曹 山 は 洞 山 の 偏 正 五 位 説 を 君 臣 で 忠 實 に 明 確 に 普 衛 し た も の と し て 師 資 一 體 上 超 師 の 青 藍 と い え る も の で は あ る ま い か。 1 偏 正 と 君 臣 の 同 異 に つ い て の 論 議 は、 曹 山 の 法 孫 か 否 か の 日 本 曹 洞 輝 と 支 那 曹 洞 輝 と の 同 異 に 絡 ん で 行 な わ れ る 性 格 が あ る。 こ の 面 よ り の 解 明 は 大 問 題 と な る の で 後 日 に 期 し た い。 2 宇 井 伯 壽 著 第 三 繹 宗 史、 洞 山 語 録 の 項 参 照 3 ・大 正 藏 四 八 ノ ニ 4 通 常 體 用 無 駕 有 駕 は 同 義 で も あ る が、 そ の 差 別 性 か ら み る と か く 考 え ら れ る。 5 曹 全 書 注 解 五、 二 八 六 頁 参 照 6 明 又 績 藏 二 ニ ノ 五 六、 巻 十、 十 七 丁 左 参 照 7 卍 績 藏 二 編 二 四 ノ 五 8 曹 全 書 注 解 五、 重 編 曹 洞 五 位 巻 上、 洞 山 五 位 顯 訣 の 棟 9 大 正 藏 四 七 ノ 三、 曹 山 本 寂 輝 師 語 録