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メカニズム・ブランドとしてのカメラ・ブランド

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Academic year: 2021

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カメラ・ブランド

Camera Brands as Mechanics Focused Brands

梶原 勝美

Katsumi Kajihara

専修大学商学部

School of Commerce, Senshu University

■キーワード カメラ・ブランド,企業ブランド,メカニズム・ブランド,ブランド力,ブランド企業 ■要約 日本のカメラ・ブランドは世界最強といわれている。とりわけ,1 眼レフのカメ ラ市場でいえば,「キヤノン」と「ニコン」が長くトップ・シェアを占めてきている。 本稿は,その理由をカメラ・ブランドはメカニズム・ブランドであるとの観点から 研究を試みたものである。 ■Key Words

camera brands, corporate brands, mechanics focused brands, brand power, brand enterprises

■Abstract

Japanese camera brands have been strongly competitive for a long period of time. These camera brands such as Canon and Nikon are mechanics focused brands. Therefore, a study on the reasons for their strength is needed from the viewpoint of camera brands as mechanics focused brands.

受付日 2014年5月29日 Received 29 May 2014

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ニズム・ブランドであることが明らかとなった。 しかしながら,日本のカメラ産業がブランド力に 基づき世界に誇る競争力を持っている理由につい ては,個々のマーケティングに基づくブランド力 だけでは十分納得がいく説明ができず,そのため にはトータルな観点から詳細な事例研究と分析が 必要である。したがって,今後さらに個別ブラン ドの技術力を背景としたメカニズムとブランド力 およびコストに関係する生産力のトータルな研究 を進めなければならない。 ●注 1)1969年,精機光学工業株式会社(1937年創業)から, ブランド名に合わせて,キヤノン株式会社に社名変更。 2)1988年,日本工学工業株式会社(1917年創業)から, ブランド名に合わせて,株式会社ニコンに社名変更。 3)1958年,東京通信工業株式会社(1946年創業)から, 企業ブランドを想定して,ソニー株式会社へ社名変更。 4)2008年,松下電器産業(1918年創業)から,ブラン ド名に合わせて,パナソニック株式会社に社名変更。 5)「コダック」は1888年に想像された最古のカメラ, フィルムのブランド で,K. L. Keller が1925年 か ら 今 日まで全米ナンバー・ワンのブランドのひとつである と論じていた―恩蔵,亀井訳(2001)pp.57―58,―が, ブランド企業であるコダック社が世界で初めてデジタ ル・カメラを開発したにもかかわらず,デジタル化に 乗 り 遅 れ,2012年 連 邦 倒 産 法11章 の 適 用 を 申 請 し,2013年承認を得た―http://ja.wikipedia.org/wiki/ %E3%82%B3%E3%83%80%E3…(2014/05/22,閲覧)。 6)1948年「ポラロイド」は創造され,インスタント・カ メラのパイオニア・ブランドであったが,デジタル・ カメラの普及により,ブランド企業であったポロライ ド社は2005年に買収され,2008年,買収企業も倒産 し,2009年,Gordon Brothers Group と Hilco Con-sumer Capital が合同で買収し,この2社と Global In-dustrial Services によるコンソーシアムとして Summit Global Group が設立され,2010年から「ポラロイド」 はブランドとして復活した―http://ja.wikipedia.org/ wiki/5E3%83%9D%E3%83%A9%E…(2014/05/18,閲覧)。 7)日経広告研究所編「広告白書」1992(平成14)年度 版から2011(平成23)年度版。 8)青木(2011)「顧客価値のデザインとブランド構築」 第Ⅰ部第1章,pp.23―29。

9)OED , second edition(1989), Walkman : A proprietary name for small battery- operated cassette players and headphones capable of being worn by a person who is on foot, Oxford University Press.

10)梶原(2013b)。 11)もちろん消費財としてのカメラだけではなく,そのほ かにも産業財としてのカメラがある。たとえば,防犯 カメラ,医療用カメラ,軍事用カメラ,などである。 12)「サムスン」は2012年にコンパクト・カメラを世界市 場 で1.100万 台 販 売 し て い る―東 洋 経 済 新 報 社 編 (2013)『会社四季報業界地図2014年度版』東洋経済 新報社,p.79。 13)ところがツァイスに新しいパートナーが現れた。2004 年,日本の長野県にある OEM 企業,コシナがツァイ ス社との提携を発表した http://dc.watch.impress.co.jp /docs/review/special/20130329_593587.htm(2013/5/ 23,閲 覧)と の こ と で あ る が,「コ ン タ ッ ク ス」の 再々復活はまだみられず,休眠ブランドとなっている ―― http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%82%B3%E3%83%B 3%E3%82%BF%E3%83%83...(2013/5/23,閲覧)。 14)注12),参照。 15)2014年3月,韓国ソウル市の秋葉原といわれている 電気街ヨンサンに行き,実態調査をしたところ,「LG」 ブランドのカメラは見当たらなかった。 16)たとえば,試しに『カメラマン』No.425,モーターマ ガジン社,2013年6月号を調べてみた。広告,特集 記事を除き,掲載されたプロ・カメラマンが写した写 真のカメラをブランド別に集計した。「キヤノン」8, 「ニコン」3,「オリンパス」2,「富士フィルム」1で あった。また,参考までに同誌で行われているフォト コンテストの入賞作品のカメラのブランド別集計は以 下の通り。「ニコン」14,「キヤノン」9,「ソニー」5, 「ペンタックス」3,「富士フィルム」1,「マミヤ」1 であった。なお,同誌にはたまたま「ライカ」の特集 記事があり,その中には「ライカ」を使用した写真が あったが,その他の一般誌面には「ライカ」は見るこ とができない。 17)現在,カメラについての消費者調査を世界各国で始め ている。すでに中国,韓国については終わっているが, 今後,日本,ベトナムをはじめとして世界各国で調査 を行い,各ブランドのブランド力についての分析を試 みる予定である。 ●参考文献 青木幸弘編著(2011)『価値共創時代のブランド戦略』ミ ネルヴァ書房。 梶原勝美(2010)『ブランド・マーケティング研究序説Ⅰ』 創成社。 梶原勝美(2011)『ブランド・マーケティング研究序説Ⅱ』 創成社。 梶原勝美(2013a)『ブランド・マーケティング研究序説 Ⅲ』創成社。 梶原勝美(2013b)「メカニズム・ブランドの『ブランド 力』についての一考察」『専修マネジメント・ジャー ナル』Vol.3 No.1, pp.27―37。 ケラー・K. L. 著,恩蔵直人,亀井昭宏訳(2001)『戦略的 ブ ラ ン ド・マ ネ ジ メ ン ト』東 急 エ ー ジ ェ ン シ ー (Keller, K. L. (1998) Strategic Brand Management,

Prentice-Hall)。

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度版』東洋経済新報社。

日経広告研究所編『広告白書1992(平成14)∼2011(平 成23)年度版』日経広告研究所。

参照

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