九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
フィールドアクセス方式による垂直ブロッホライン の転送に関する研究
浅田, 裕法
九州大学工学研究科電子工学専攻
https://doi.org/10.11501/3086528
出版情報:Kyushu University, 1991, 博士(工学), 課程博士 バージョン:
権利関係:
フ ィ ー ル ド ア ク セ ス 方 式 に よ る
垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン の 転 送 に 関 す る 研 究
浅 田 裕 法
目 次
第 1章 序 論
1 ‑1 は じ め に
1 ‑2 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ の 概 要 1 ‑3 本 研 究 の 目 的
1 i 1 A F b q u
可i
第2章 集 中 定 数 モ デ ル に よ る 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン転 送 のシ ミ ュ レ ー シ ョ ン 1 7
2 ‑ 1 序 言 1 7
2 ‑2 シ ミ ュ レ ー シ ョ ンモ デ ル
2 ‑ 2 ‑ 1 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ンの 運 動 方 程 式 2‑2‑2 磁 壁 の 運 動 方 程 式
2‑3
垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン 聞 の 相 互 作 用 2 ‑3 ‑ 1 相 互 作 用 の モ デ ル 化2‑3‑2
垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン 対 の 分 離 実 験Q U Q U 1 i A 1 A
せ ウ
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臼nJ臼
2‑4 集 中 定 数 モ デ ル に よ る ハ ー ド ウ オ ー ル 動 特 性 の シ ミ ユ レ ‑ 3 1 ション
2 ‑5
磁 界 勾 配 駆 動 に よ る 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン 対 の 転 送2 ‑ 5 ‑ 1 転 送 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 2‑5‑2 ピ ッ ト 転 送 実 験 2‑6 結言
5 5 9 4
quつ
u q u A
せ
第3章 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン の フ ィ ー ル ド ア ク セ ス 方 式 転 送 3 ‑ 1 序 言
4 6 4 6
3 ‑ 2 ビ ッ ト 周 期 の 適 正 化 4 8
3‑3 ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル の 発 生 方 法 5 4
3‑4 フ ィ ー ル ド ア ク セ ス 方 式 に よ る 垂 直 プ ロ ッ ホ ラ イ ン の 転 送 特 性 6 2 3‑4‑1 5μmJ¥ブ ル 材 料 に お け る シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 6 2 3‑4‑2 0.5μmバ ブ ル 材 料 に お け る シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 6 5
3‑4‑3 ゲンピンク 定数α及ひ'ジ ャ (
u
磁 気 定 数Yに つ い て の 7 1検 討
3 ‑5 駆 動 磁 界 発 生 用 磁 気 及 び 電子l
I i
l路 3‑6 結 言5 8
門fウt
第 4章 Cr膜ビットパターンにおける垂直ブロい/ホライ ンの 転 送 特 性 8 0 4 ‑ 1 序言
4 ‑ 2 ビ ッ ト 位 置 規 定 用 ポ テ ンシ ャ ル ウ ヱ ル の 解 析
8 0 8 l
4 ‑ 2 ‑ 1 解 析 モ デ ル 8 1
4‑2‑2 解 析 結 果 8 4
4‑3 Cr膜 ビ ッ ト パ タ ー ンにおける垂
I n
プロッオ、ライ ン対 の 転 送 9 0特 性 実 験 4 ‑ 3 ‑ 1 4‑3‑2
4-3-~3
4‑4 結 言
素 子 情 成
実 験 結 果
ポテンシ ャ ル ウ ェ ル の 評 価
,
0 0 5 8 9 9 9 9
第5章 結 論 100
謝 辞 103
付録A 磁 壁 及 び 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン の 動 特 性 A‑l 磁 化 及 び 磁 壁 の 運 動 方 程 式
A‑2 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ンを 有 す る 磁 壁 の 移 動 速 度
104 104 1 0 7
参 考 文 献 t 1 1
第 1章 序 論
1 ‑1 はじめに
電 子 計 算 機 シ ス テ ム に お い て は 高 速 動 作 の 観点か ら主記憶 装 置 として半導 体メ モ リ が 使 わ れ、大 容 量 不 揮 発 性 の 観 点 から外 部 補 助記憶 装 慣 と し て 磁気ディスク
に 代 表 さ れ る 磁 性 メ モ リ が 使 用 さ れ る 。 この両者のギャップを煙め、 高速 かつ大 容 量 を 実 現 し 得 る メ モ リ と し て 19 6 7年 に ベ ル附究所の^.11. sohcckによって 磁 気 バ ブ ル メ モ リ が 発 明 さ れ た 1)。 以 来 、 精 力 的に研究が 進 められ、現 在 16 }'1 b i t /
c m
2の 素 子 の 研 究 が 行 わ れ て い る 。 磁気バブル メ モ リ の 材 料 に 用 い ら れ る 磁 性 ガ ー ネ ッ ト 膜 は 図 1‑1に示すよう に誘 噂 磁気異方性 の た めに磁 化 は 膜 面 と 垂 直 な 方 向 を 向 い て お り 、 図 (a ) の よ う な 消 磁 状 態にお い て は 磁 化 が上向 き の 領 域 と 下 向 き の 領 域 と が 等 し い ス トライ ブ 磁区とな る。このと き適当なバイ ア ス 磁 界 下 で は 図 (b ) の よ う に 印 加 し た バ イ ア ス磁 界 と 磁 化 の 向 き が 同 じ 領 域 は 広 が り 、 逆 方 向 の 領 域 は 狭 く な る 。 さ らにバイ アス磁 界 を 大 き く す る と ス ト ラ イ ブ 磁 区 は 図 (c ) に 示 き れ る 円 筒 状 の バ ブ ル 磁 区 と な る 。 磁 気 バブル メ モ リ は こ の 微 小 な バ ブ ル 磁 区 を 情 報 の 担 体 と し て お り 、こ れ を 外 部 磁 界 に よ って 磁 性 膜 中 を 制 御 性 よ く 移 動 さ せ る こ と で メ モ リ 動 作 を 行 う 間 体 式 の 磁 性 メ モ リ で あ る 。 こ の た め 磁 性 メ モ リ 本 来 の 特 徴 で あ る 情 報 の 不 得 発 性 の 他 に 、 機 械 的 可 動 部 が な い た め 保 守 性 、 信 頼 性 及 び 耐 環 境 性 に 優 れ て い る と い う 特 徴 を 有 す る 。 ま た 、 製 造 プ ロ セ ス に お い て 半 導 体 メ モ リ に 比 べ て マ ス ク が 少 な く て よ く 、 製 造 が 容 易 で あ る 。 し か し 半 導 体 メ モ リ と 比 べ た 場 合 は ア ク セ ス 時 間 で4桁 ほ ど 遅 く 、 磁 気 デ ィ ス ク や 磁 気 ド ラ ム 等 と 比 べ た 場 合 は ビ ッ ト 当 り の コ ス ト が 高 い と い う 欠 点 を 持 つ。図 1‑ 1に お い て 隣 怨 す る 磁 区 間 に は 磁 壁 と 呼 ば れ る 磁 化 の 向 き が 徐 々 に 変 化 す る 遷 移 領 域 が あ る 。 こ の と き 磁 化 の 向 き が 磁 壁 法 線 方 向 を 中 心 軸 と し て 変 化 す る 磁 壁 を ブ ロ ッ ホ 磁 壁 と 呼 ぶ 。 先 に 述 べ た 磁 気 バ ブ ル メ モ リ の 研 究 に お い て ブ ロ ッ ホ 磁 壁 中 に 図 1‑ 2に 示 す よ う な 垂 直 ブ ロ ッ ホライン (以下 V B Lと略す)と 呼 ば れ る 微 細 な 磁 化 の ね じ れ 領 域 が み つ かった2)。この 領 域 で は 、 磁 墜 中 の 磁 化 の 向 き が 磁 壁 接 線 方 向 に も 変 化 し て い る 。 図 1‑3 に示す よ う に V B Lに も 磁 化
(α) Hb = 0
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図 1 ‑ 2 垂 直 ブ ロ ッ ホ ライ ン
M G
図 1 ‑ 3 バ ブ ル 磁 区 中 の 正 及 び 負 極 性 V B L
qd
の 方 向 か ら 2種 類 あ り 、 磁 墜 を 反 時 計 方 向 に 見 て い く と き に V Bし の 部 分 で の 磁 化のねじれが同じ反時計方向に回転していれば正(図I.~I
^
) 、 反 対 で あ れ ば 負(図中B)のV B Lという。 V B Lの 構 造 や 動 特 性 に つ い て はSlonczewski3)や Thiele~) らによって基礎的な理論が確立された。 VB し は バ ブ ル の 挙 動 に 影 響 を 与 え る た め 、 磁 気 バ ブ ル メ モ リ で は 動 作 上V B Lの 存 在 は 不 都 合 で あ る 。 こ の た め 磁 性 ガ ー ネ ッ ト 膜 表 面 に イ オ ン 注 入 を 行 い 商 内 磁 化 層 を 形 成 す る な ど し て V B Lの 発 生 を 抑 制 し て い たい。
磁 気 バ ブ ル メ モ リ の 記 憶 密 度 は バ ブ ル 径 で 決 ま る た め 、 記 憶 密 度 を あ げ ピ ッ ト コ ス ト を 低 減 す る に は よ り 小 き な バ ブ ル 径 の 材 料 を 用 い れ ば よ い 。 し か し な が ら 、 現 在 磁 気 バ ブ ル メ モ リ の 材 料 と し て 用 い ら れ て い る 磁 性 ガ ー ネ ッ ト 膜 で は 直 径
O. 3 μ m以 下 の バ ブ ル を つ く る こ と は 図 鈍 と さ れ て お り 、 こ の 場 合 、 磁 気 バ ブ ル メ モ リ の 記 憶 密 度 の 限 界 は30"‑40Mbi
t / cm
2で あ る 。 こ の 記 憶 密 度 の 限 界 を 越 え る た め に は 新 し い 材 料 の 開 発 及 び そ の 中 で の バ ブ ル 磁 区 の 転 送 方 法 の 確 立 が 必 要 と な り 、 技 術 的 な 困 難 が 予 惣 さ れ る 。このような状況の中、 1 9 8 3年 に 小 西 に よ っ て 提 案 さ れ た ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ は 、 他 の 磁 性 メ モ リ が 磁 性 薄 膜 中 の 磁 区 を ↑ 育 報 の 担 体 と す る の に 対 し て 磁 区 の ま わ り を 囲 む 磁 壁 中 の 微 細 構 造 ( 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン 対 ) を 情 報 の 担 体 と す る 、 新 し い タ イ プ の 超 高 密 度 国 体 型 磁 性 メ モ リ で あ る6) 。 磁 気 バ ブ ル メ モ リ 、 特 に バ ブ ル ラ テ ィ ス デ バ イ ス7)の研究を通じて、 V B Lは 安 定 で 書 き 込 み ・ 消 去 が 可 能 で あ り 、 ま た 、 外 部 磁 界 に よ っ て 磁 壁 中 を 転 送 で き る こ と が 、 実 験 及 び 理 論 の 商 から明らかにされていた。 V B Lを 対 と し て 情 報 の 担 体 と す る 際 に 最 も 問 題 と な っ て い た 情 報 の 読 み 出 し に つ い て 、 小 西 に よ り V B Lの 有 無 を バ ブ ル 磁 区 の 有 無 に 変 換 す る と い う 手 法 が 提 案 さ れ 、 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ は 実 現 性 を 帯 び る も の となった6)0 V B Lは 極 め て 微 細 な 構 造 で あ る か ら 磁 気 バ ブ ル メ モ リ に 比 べ 飛 躍 的 に 記 憶 密 度 を あ げ る こ と が で き 、 O. 5 μ mバ ブ ル 用 ガ ー ネ ッ ト 膜 を 用 い て ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ を 作 製 し た 場 合 、 理 論 的 に は lGbit/cm2以 上 の 記 憶 密 度 が 可 能 で あ る 。 ま た 、 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ は 不 何 発 性 で あ る う え に 、 そ の 母 体 と で も い う べ き 磁 気 バ ブ ル メ モ リ と 同 様 に 固 体 式 で あ る た め 保 守 性 、 信 頼 性 及 び 耐 環 境 性 に 優 れ た メ モ リ と な り 得 る 。 こ の た め ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ が 実 用 化
‑~ ‑
さ れ れ ば 超 高 密 度 固 体 型 磁 性 メ モ リ と し て 、 磁 気 パ ブ ル メ モ リ の 応 用 分 野 の み で な く 、 現 在 磁 気 デ ィ ス ク が 主 流 と な っ て い る 計 ;第 機 の 外 部 記 憶 装 慣 と し て も 期 待
される。
1 ‑2 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ の 概 要
こ こ で は 、 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ に お け る 、 読 み 出 し 、 書 き 込 み 及 びV B Lの 転 送 の 基 本 原 理 に つ い て 簡 単 に 説 明 し 、 ブ ロ ッ ホ ラ イ ンメ モ リ の 素 子 構 成 の一例 を 示 す 。 特 に 、 本 論 文 の 主 題 で あ る 転 送 に つ い て は 、 研 究 の 背 景 及 び 問 題 点 に つ いても述べる。
( a ) 読み出し
V B L対 の 検 出to )ー t2 )はV B L対 の 有 無 を 磁 気 バ ブ ル の 有 無 に 変 換 す る こ と に よ り 行 う が 、 こ れ に は 図
1‑4
(a)、 (b
) に 示 す よ う に ス ト ラ イ プ 磁 区 先 端 部の V B Lの 有 無 に よ る 磁 化 構 造 の 違 い を 利 用 す る 。 磁 区 切 断 用 平 行 導 体 下 の 磁 化 構 造 に 着 目 す る と 図 (a )のように先端にV Bしがないストライプ磁区の場合、両 側 の 磁 壁 中 心 磁 化 は 逆 方 向 を 向 い て い る 。 こ の と き 磁 化 の 向 き を ス ト ラ イ プ 磁 区 に 直 交 す る 方 向 に み て い く と 、 右 図 に 示 す よ う に 2π 回転している。この場合、
両 磁 壁 の 近 接 時 に 交 換 エ ネ ル ギ ー が 増 加 す る た め 磁 墜 は 合 体 し に く い 。 そ れ に 対 し て (b )のように先端にV B Lが あ る 場 合 、 両 側 の 磁 壁 中 心 磁 化 は 同 方 向 を 向 い て お り 、 磁 化 の 向 き は 右 図 に 示 す よ う に 正 味 の 回 転 ( 磁 化 の ね じ れ ) は な い 。 こ の 場 合 、 両 磁 壁 の 近 接 時 に は ス ト ラ イ プ 磁 区 内 の 磁 化 が 磁 壁 中 心 磁 化 の 向 き に 回 転 す れ ば よ く 、 磁 壁 は 合 体 し や す い 。 し た が っ て 、 適 切 な 振 幅 の 切 断 用 パ ル ス 電 流 を 印 加 す る こ と に よ り (
a
)の磁区は切断されず、 ( b ) の 磁 区 は (c
)の よ う に 切 断 さ れ る 。 こ れ に よ っ て V B Lの 有 無 を バ ブ ル 磁 区 の 有 無 に 変 換 し た 後 、 磁 気 バ ブ ル メ モ リ と 同 様 の 方 法 に よ り 電 気 信 号 に 変 換 す る 。 読 み 出 し の 際 に ス トラ イ プ 磁 区 先 端 部 に 負 のV B Lを お く よ う に す れ ば (c ) に 示 す よ う に 情 報 の 非 破 壊 読 み 出 し が 可 能 で あ る 。 こ の た め 情 報 の 担 休 に は 負 のV B L対を用いる。
ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ で はV B Lを対のとして'情報の担体とするため、 V B L 対 の 有 無 が そ れ ぞ れ (a )、 ( b ) の ス ト ラ イ プ 磁 区 に 対 応 す る よ う に ゲ ー ト 部 での制御が必要である。
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(a)
③..
. .
(b)
骨( c )
0 π 2 π
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L L 断L断出 B B 切B切み V V ( V ( 読の ) ) ) L a b e B ( ( (
V
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A
図
ま た 、 ス ト ラ イ プ 磁 区 切 断 の 容 易 さ は 磁 区 端 部 に V B Lが奇数本ある場合は、
1本 ( 図 (b ) ) の 場 合 に 等 し い 。 そ こ で ス ト ラ イブ磁 区 先 端 部 に 3本 のV B L
をおいて切断した場合、 1本 のV B Lが 綬 製 さ れ る こ と に よ り 2本の V B L、 つ まり情報の消去が可能である。
( b ) 書 き 込 み
V B L対 の 書 き 込 み1o )、13 )ー15 )は図 1‑ 5に 示 す よ う に 導 体 電 流 が 作 る 磁 界 に よ り 局 所 的 に 磁 化 方 向 を 反 転 さ せ る こ と で 行 う 。 図 (b )、 ( c ) は と も に 図
( a ) に 示 さ れ る ス ト ラ イ ブ 磁 区 の "B" の 磁 壁 ( 図 中 下 側 の 磁 壁 ) を 膜 断 面 よ
り 見 た と き の 図 で あ る 。 実 際 、 の 磁 性 ガ ー ネ ッ ト 膜 に お い て は 表 面 磁 極 か ら の 強 い 漂 遊 磁 界 に よ り 膜 厚 方 向 に も 磁 壁 中 の 磁 化 の 向 き は 変 化 し て お り 、 図 中 の 矢 印 は こ の 磁 化 の 向 き を 表 し て い る 。 書 き 込 み 用 平 行 導 体 に 印 加 し た パ ル ス 電 流 に よ り 局 所 的 な 磁 界 を 発 生 す る と 、 磁 壁 の 移 動 に 伴 い 図 (
b
) の よ う な ブ ロ ッ ホ ル ー プと 呼 ば れ る 磁 化 方 向 の 遷 移 領 域 が 発 生 す る 。 こ れ が 下 而 に 向 か つ て 成 長 し 図 (c ) の よ う に 突 き 抜 け る と 、 正 負 のV B L対 が 生 成 さ れ る 。 こ の よ う に し て 生 成 さ れ たV B L対 は 不 安 定 な た め 、 メ モ リ に お い て は 安 定 な 負 のV B L対 に 変 換 す る 必 要 が あ る 。 図 1‑6に ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ に お け る 書 き 込 み の 原 理 図 を 示 す 。
まず、 ( a ) の よ う に 先 端 部 に V B Lの な い ス ト ラ イ プ 磁 区 に 適 当 な 振 幅 の 導 体 電 流 を 印 加 す る 。 こ の と き 外 部 よ り ス ト ラ イ プ 磁 区 長 手 接 線 方 向 に 一 様 面 内 磁 界 H
i p
を 印 加 し て お く と 、 ス ト ラ イ プ 磁 区 間 側 の 磁 化 の 向 き が 異 な る こ と に よ り ブ ロ ッ ホ ル ー プ の 成 長 の 容 易 さ に 差 が 生 じ る 。 こ れ に よ り (b
) に 示 す よ う に 面 内 磁 界 と 反 平 行 の 磁 化 の 向 き を も っ 磁 壁 に の み 正 負 のV B L対を発生できる。次に、H
i p
に よ り 正 のV B Lを 磁 区 端 部 に も っ て い き (c )、 ( d ) の よ う に ス ト ラ イ プ 磁 区 を 切 断 す る こ と に よ り 正 のV B Lを負の V B Lに 変 換 す る 。 (a )、 ( d )を 比 較 す る と わ か る よ う に 、 こ れ に よ り 負 のV B L対 を 書 き 込 ん だ こ と に な る 。 任 意 の 情 報 列 の 書 き 込 み は バ ブ ル 磁 区 と ス ト ラ イ ブ 磁 区 の 静 磁 気 的 反 発 カ を 用 い る 。 ま ず 、 バ ブ ル 発 生 器 に よ り 任 意 の ↑ 育 報 列 の バ ブ ル 磁 区 を 発 生 さ せ 、 各 ス ト ラ イ ブ 磁 区 位 置 ま で 転 送 す る 。 こ こ で 磁 界 を 加 え る と 図 1‑7に 示 さ れ る よ う に バ ブ ル 磁 区 が あ る 場 合 に は ス ト ラ イ プ 磁 区 は 反 発 力 の た め 伸 び る こ と が で き ず 、 バ ブ ル 磁 区 の な い と こ ろ の ス ト ラ イ プ 磁 区 の み が 伸 び る 。 こ の と き 書 き 込 み パ ル
‑7 ‑
( 平 面 図 )
(α)
( 断 面 図 ) 上 面
Bloch loop
︑ ︐
J
hu
Wall B
下 面
上 面
下 面
( c )
正 負 の
VB L
対 の 発 生 ブJ ロ ッ ホ ル ープ。正 負 の
VB L
対 の 発 生 ( a )( b )
図 1‑5
M
G@
ー 骨‑Hip
‑
・
(a) ・
(b)
+
骨 千 う
(c )
tt
l 二 十 0+
(d)
V B Lの 書 き 込 み 原 理 区
生 磁 発 プの
L
イ 対 区 BラL磁VトB
プ 正
ス
Vイ る い の ラ よ な 負 ト に 換 た正ス断変 持 る の 切 の に よ 後 区 ヘ 端 に 御 磁
L
先 流 制 プ
B
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ス
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V
( a ) パ正スか
( b )
( c )
( d )
図 1 ‑ 6
‑B ‑
。
) . . . .
。
¥ ー ノ
バ ブ ル 磁 区 と の 静 磁 気 的 反 発 力 を 利 用 し た 任 意 情 報 列 の 書 き 込 み 原 理
︑ ︐ a '
J
図 1 ‑ 7
ス 電 流 を 印 加 す る こ と に よ り 、 パブル 磁 区 の な いス トライブ磁 区 に の み 選 択 的 に V B L対を書き込むことができる。
(c) V B Lの 転 送
ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ の 主 要 部 で あ る ス ト ラ イ プ磁 区 に お け る V B Lの 転 送 に つ い て 述 べ る 。 ビ ッ ト 位 置 を 規 定 す る に は 、 磁 墜 に 沿 っ てV B L対 の 位 置 エ ネ ル ギ ー が 周 期 的 に 変 化 す る よ う に 図 1‑8に 示 す よ う な 磁 気 ポ テ ンシ ャ ル ウ ェ ル を 発 生 さ せ れ ば よ い れ、1 6 ¥ こ の と き ゼ ー マ ン エ ネ ル ギ ー の 差 に よ り 面 内 磁 界 の 方 向と V B L間 の 磁 化 の 向 き が 平 行 な と こ ろ が 安 定 位 置 と な る 。 V B Lの 転 送 に は 図 1‑9に 示 す よ う に 磁 化 の ジ ャ イ ロ 現 象 を 利 用 し て 行 う 。 パ ル ス パ イ ア ス 磁 界 Hp の印加により磁墜を移動させると、磁壁 I~þ の磁化は"右ねじの関係"にしたが
っ て 反 時 計 方 向 に 回 転 す る 。 そ の 結 果 、 V B Lは 償 滑 り す る よ う な 形 で 移 動 す る こ と に な る 。 こ の よ う な 転 送 方 式 を フ ィ ー ル ド ア ク セ ス 方 式 ( 磁 界 駅 動 方 式 ) と 呼 ぶ 。 駆 動 磁 界 と し て 矩 形 波 パ ル ス パ イ ア ス 磁 界 を 印 加 し た 場 合 、 磁 竪 は そ の 往 復 運 動 の 際 に V B Lに 対 し て 同 じ 駅 動 力 Fgを与えるため、 V B Lの迎戻りが生じ、
転 送 に 方 向 性 を も た せ る こ と が で き な い 。 そ こ で 図 1‑1 0に 示 さ れ る よ う に パ ル ス 磁 界 の 波 形 を 非 対 称 に し 、 パ ル ス 磁 界 の 立 ち 下 が り 時 に お け る 磁 壁 の 移 動 を 準 静 的 に 行 う 。 こ れ に よ り 磁 壁 の 往 復 運 動 の 際 に V B Lに 作 用 す る 駆 動 力 に 差 を 与え、 V B Lを 一 方 向 に 制 御 性 よ く 転 送 で き る6) 。 こ の よ う な 非 対 称 台 形 波 パ ル ス パ イ ア ス 磁 界 を 印 加 す る こ と で 磁 気 ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル 中 の 任 意 の 情 報 列 のV B L対 を 制 御 性 よ く ビ ッ ト 転 送 で き る こ と が シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に よ り 確 認 さ れ て いる 11)。
ス ト ラ イ プ 磁 区 端 部 で は 転 送 距 離 が 長 く な る た め 、 図 1‑11 (a) に し め す ように 1パ ル ス でV B L対 を 転 送 す る の は 困 難 で あ る 。 そ こ で 、 V B L対 安 定 化 用 と し て ス ト ラ イ ブ 磁 区 長 手 接 線 方 向 に 印 加 し て い る一様 面 内 磁 界 に よ り 先 端 部 がV B L対 の 安 定 位 置 と な る こ と を 利 用 し 、 先 端 部 を ビ ッ ト 位 置 と す る 。 こ の 場 合、 ( b ) に 示 す よ う に 先 端 部 を 2つ の パ ル ス 磁 界 で 転 送 す れ ば よ く 、 そ の 結 果 、
1パ ル ス 当 り の 転 送 距 麟 を 短 縮 す る こ と が で き る8 10 適 当 な パ ル ス 波 形 を 選 ぶ こ と で 先 端 部 を 含 む 周 回 転 送 が 可 能 で あ る こ と も シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に よ り 確 認 さ れ ている8)、I7 。)
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図 1 ‑ 8 V B L 対 に 対 す る ピ ッ ト 位 置 規 定 用 ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル
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4‑J‑F9
磁 壁 の 移 動 方 向← ヘ ↑ ノ → → →
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図 1 ‑ 9 フ ィ ー ル ド ア ク セ ス 方 式 に よ る V B Lの 転 送
‑a aT lI nv
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図 1 ‑ 1 0 V B L対 転 送 用 非 対 称 台 形 波 パ ル ス パ イ ア ス 磁 界
‑1 1 ‑
図 1 ‑ 1 1
(α)
(b)
ス ト ラ イ プ 磁 区 先 端 部 に お け る V B Lの 転 送 ( a )
( b )
磁 区 先 端 部 を ビ ッ ト 位 置 と し な い 場 合 磁 区 先 端 部 を ビ ッ ト 位 置 と す る 場 合
‑1 2 ‑
ビ ッ ト 位 置 規 定 用 ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル の 振 幅 及 び 周 期 は 転 送 時 の 消 費 電 力 と V B L対 の ビ ッ ト 安 定 性 に 密 接 に 関 係 し て い る が 、 そ れ ら に 対 す る 詳 細 な 検 討 は こ れ ま で な さ れ て お ら ず ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ の 実 現 に は そ の 適 正 化 に よ り 動 作 時 消 費 電 力 を 低 減 す る と と も に 、 十 分 な ビ ッ ト 転 送 特 性 を 得 る こ と が 必 要 で あ る 。
( d ) 素 子 構 成
図 1‑ 1 2に ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ の 素 子 情 成 の一例 を 示 し 、 基 本 原 理 に つ い て簡単に述べる6)、8) 。 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ は 図 に 示 さ れ る よ う に メ ジ ャ ー ・ マ イ ナ ー ・ ル ー プ 構 成 を と る 。 情 報 の 担 体 で あ る V B L対 を 蓄 積 す る マ イ ナ ー ・ ル ー プ に は バ ブ ル 磁 区 を 引 き 延 ば し た ス ト ラ イ ブ 磁 区 が 用 い ら れ る 。 メ モ リ に お い て は 複 数 本 の ス ト ラ イ ブ 磁 区 を 平 行 に 並 べ る 必 要 が あ る が 、 こ れ は 磁 性 膜 に 図 中 斜 線 部 で 示 さ れ る 溝 状 の 段 差 (a ) ( 以下 グル ーピ ング と呼 ぶ) を形 成す る こ と で実現される9)。同様に(b ) は ス ト ラ イ ブ 磁 区 伸 縮 時 に 磁 区 先 端 が ゲ ー ト 部 に 向 か つ て ま っ す ぐ 伸 び る た め の ガ イ ド 用 グ ル ー ピ ン グ で あ る 。 メ ジ ャ ー ・ ラ イ ン は読み出しゃ書き込みの降、に用いられるバブル磁区の転送路で構成されている。
バ ブ ル 磁 区 の 転 送 は 磁 界 駆 動 方 式 を 用 い た 場 合 、 駆 動 時 の 回 転 面 内 磁 界 に よ り マ イ ナ ー ・ ル ー プ 中 の 情 報 列 が 乱 れ る お そ れ が あ る こ と か ら 、 マ イ ナ ー ・ ル ー プ 中 のV B L対 に 対 し て 影 響 の な い 電 流 駆 動 方 式 に よ り 行 う 18)、19)0 (1)"'‑'(6) の 導 体 は バ ブ ル 磁 区 か ら V B L、V B Lか ら バ ブ ル 磁 区 へ の 変 換 の た め の ゲ ー ト 動 作 用 導 体 パ タ ー ン で あ る 。 ス ト ラ イ ブ 磁 区 に お け るV B L対 の ビ ッ ト 位 置 は 磁
区 に 直 交 し て 配 さ れ て い る 短 冊 状 パ タ ー ン (
7
)により規定される。ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ の 実 用 化 に は ま だ い く つ か の 問 題 点 が あ り 、 こ れ を 克 服 し な け れ ば な ら な い 。 本 論 文 は 主 要 問 題 の 1つである V B L対 の 転 送 に つ い て 計 算 機 シ ミ ュ レ ー シ ヨ ン 及 び 実 験 に よ っ て 検 討 を 加 え て き た の で そ れ を ま と め た も
のである。
1 ‑3 本 研 究 の 目 的
ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ に お い て マ イ ナ ー ・ ル ー フ。中のV B L対 の 安 定 な 転 送 特 性 を 得 る こ と は メ モ リ 実 現 の た め に 早 急 に 解 決 し な け れ ば な ら な い 重 要 な 課 題 の
‑13‑
: :
一 ( 2 )
( 7 )
n M M U
銀~幼~勿!íW~初面沼海醐欄倒防働~切且
ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ の 素 予 備 成
ぴ ン ン 及 一 一 周 ク タ タ 定ンパパ 安 ビ 体 用 区一 一導 定 磁 ル 用 規 プ グ 作 置 イ 用 動 位 ラ ド ト ト ト イ 一 ツ ス ガ ゲ ピ
‑I ~ ‑
︑ ︐ /
‑ D
︐ ︐ ︑
( 6 ) ( a )、
( 1 )
( 7 )
図 1 ‑ 1 2
一つである。 V B L対 の 転 送 に つ い て 検 討 す る う え でV B Lの 挙 動 を 知 る こ と は 非 常 に 有 効 で あ る がV B Lは 極 め て 微 細 な た め に 直 接 目 視 観 察 す る こ と が 困 難 で あ る 。 そ こ で 計 算 機 に よ る シ ミ ュ レ ー シ ヨ ン が 素 子 開 発 上 の 有 効 な 手 段 のーっと な っ て い る 。 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に よ り ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル 中 で の V B Lの 挙 動 や 転 送 特 性 が わ か る の み で な く 素 子 設 計 に 際 し て 有 益 な 指 針 を 得 る こ と が で き る 。 フ ィ ー ル ド ア ク セ ス 方 式 に お い て は ビ ッ ト 位 置 規 定 用 ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル の 周 期 及 び 振 幅 はV B L対 の 転 送 特 性 に 大 き く 影 響 す る た め そ の 設 定 に は 十 分 な 検 討 を 要 す る 。 し か し な が ら 、 ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル 周 期 等 の 転 送 路 の 情 成 に つ い て の 詳 細 な 検 討 は こ れ ま で 行 わ れ て お ら ず 、 そ れ ら の 適 正 化 は な さ れ て い な い 。 ま た 、 磁 性 膜 に つ い て は 通 常 の5μmバ ブ ル 材 料 が 用 い ら れ て お り 、 微 小 バ ブ ル 材 料 に お け る 転 送 路 の 構 成 や ビ ッ ト 転 送 に 必 要 な パ ル ス 振 幅 は 明 ら か に さ れ て お ら ず 、 転 送 特 性 の 改 善 を 目 的 と し た 材 料 特 性 に 対 す る 検 討 も 行 わ れ て い な い 。
V B Lの 転 送 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン と し て は 膜 厚 方 向 に 沿 っ た 磁 化 の 偏 角 変 化 を 無 視する 2次 元 平 面 磁 壁 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン が 計 算 時 間 の 観 点 か ら 最 も 有 効 で あ る 。
こ の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン で は 磁 墜 中 央 の 位 置 と そ こ に お け る 磁 化 の 回 転 角 か ら な る 連 立 偏 微 分 方 程 式 が 磁 壁 の 運 動 方 程 式 と し て 用 い ら れ て い る 。 し か し 、 具 体 的 な 素 子 情 成 を 想 定 し た シ ミ ュ レ ー シ ヨ ン を 効 率 よ く 行 う た め に は 、 綿 密 さ も 必 要 で あ る が 、 よ り 計 算 速 度 の 速 い モ デ ル が 望 ま し い 。
本 研 究 の 目 的 は V B Lを有する 2次 元 平 面 磁 壁 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 、 特 にV B L の 転 送 及 び 制 御 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 効 率 的 に 行 う の に 有 効 な モ デ ル を 確 立 す る
と と も に 、 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 及 び 実 験 に よ り フ ィ ー ル ド ア ク セ ス 方 式 に お け る 転 送 路 の 構 成 及 び 転 送 条 件 に つ い て 検 討 を 加 え 、 V B L対 の 安 定 な 転 送 特 性 を 得 る
ことにある。
本 論 文 は 次 の 5章 か ら 構 成 さ れ て い る 。 第 1章 は 序 論 で あ り 、 本 研 究 の 意 義 と 目 的 に つ い て 述 べ 、 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ の 素 子 構 成 及 び 動 作 原 理 に つ い て 簡 単 に述べている。
第2章 で はV B Lを有する 2次 元 平 面 磁 壁 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 効 率 的 に 行 う ためにV B Lに 作 用 す る 力 を 集 中 力 と し て 取 り 扱 う シ ミ ュ レ ー シ ョ ン モ デ ル を 提 案 す る 。 ま ず 単 純 な 直 線 状 磁 壁 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 行 い 、 磁 壁 及 びV B Lの移 動 速 度 を 理 論 値 と 比 較 す る こ と に よ り モ デ ル の 妥 当 性 を 確 認 す る 。 さ ら に 、 V B
‑15‑
L対 の 転 送 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 行 い 、 そ の 結 果 を 基 に 試 作 し た 素 子 に お げ る 転 送
実 験 結 果 に つ い て 述 べ る 。
第 3章 で は ビ ッ ト 位 置 規 定 用 ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル の 周 期 に つ い て 検 討 を 加 え る と と も に 、 ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル の 具 体 的 な 発 生 方 法 及 び そ の 計 算 方 法 に つ い て 述 べ る 。 次 に 第2章 で 提 案 し た モ デ ル を 用 い た シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に よ り V B L対 の 転 送 特 性 の 観 点 か ら ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ に 適 す る 材 料 特 性 を 明 ら か に す る 。 ま た 、 微 小 バ ブ ル 材 料 に お け る 転 送 路 の 構 成 及 び ピ ッ ト 転 送 に 必 要 な パ ル ス 振 幅 に つ い て 検 討 す る 。 さ ら に 転 送 に 用 い ら れ る 非 対 称 パ ル ス パ イ ア ス 磁 界 を 発 生 す る た め の 基 本 的 な 駆 動 回 路 楠 成 を 示 し 、 そ の 回 路 で の 転 送 時 消 費 電 力 等 に つ い て 述
J父る。
第4章 で は フ ィ ー ル ド ア ク セ ス 方 式 に お け る ビ ッ ト 位 置 規 定 に 磁 歪 磁 気 異 方 性 の 変 調 を 利 用 す る 方 法 と し て C r膜 パ タ ー ン を 取 り 上 げ 、 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に よ りC r膜 パ タ ー ン が 発 生 す る ポ テ ン シ ャ ル ウ ェ ル の 解 析 を 行 う 。 次 に C r膜 ピ ッ ト パ タ ー ン を 有 す る 試 作 素 子 に お け る 転 送 実 験 に よ り C r膜 ビ ッ ト パ タ ー ン に お ける V B L対 の 転 送 特 性 に つ い て 検 討 を 加 え る 。
第 5章 で は 以 上 の 各 章 の 内 容 を ま と め 本 研 究 の 総 括 を 行 っ た 。 ま た 、 本 論 文 に お け る 式 の 導 出 及 び 結 果 の 検 討 に 必 要 な 磁 壁 及 び VBLの 動 特 性 に 関 す る 基 礎 理 論 を 付 録Aにまとめて示す。
‑16‑
第 2章 集 中 定 数 モ デ ル に よ る 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン 転 送 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン20)
2 ‑ 1 序 言
V B Lは 非 常 に 微 細 な 構 造 で あ り 直 接 目 視 観 察 す る こ と が 困 難 で あ る 。 こ の た め 計 算 機 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン が 磁 壁 及 びV B Lの 挙 動 の 研 究 の み で な く 素 子 設 計 に お い て も 有 効 な 手 段 のーっ となっている I7 )、21)‑24>。素子
f
賛 成 の 検 討 に は 、 膜 厚 方 向 に 沿 っ た 磁 化 の 偏 角 変 化 を 無 視 す る 2次元平面磁壁シ ミ ュ レ ー シ ョ ン が 計 算 時 間 の 観 点 か ら 有 効 で あ る 。 従 来 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン で は磁 壁 中 心 位 置 qとそこ に お け る 磁 化 の 回 転 角 ψを 変 数 と す る 連 立 変 分 方 程 式 を 磁 壁 の 運 動 方 程 式 と し て 用いている25)。 こ の モ デ ル ( 以 下 分 散 定 数 モ デ ル と 呼 ぶ ) で はV BLの 構 造 を 磁 化 の 回 転 角 に よ っ て 模 擬 す る た め に 計 算 絡 子 点 の 間 隔 を 小 さ く し な け れ ば な ら な い 。 安 定 に 計 算 を 行 う た め に は そ れ に 比 例 し て 時 間 刻 み も 小 さ く す る 必 要 が あ る ため、計 算 量 が 著 し く 増 大 す る 。 こ の た め 効 率 よ く 素子 設 計 上の 指 針 を 得 る た め に は 、 精 密 さ も 必 要 で あ る が 、 よ り 計 算 速 度 の 速 い シ ミ ュ レ ー シ ヨ ン モ デル が 望 ましい。本章では計算時間短縮のために、 2次 元 平 面 磁 壁 に お け る 磁 壁 の 運 動 と 磁 墜 に 沿ったV B Lの 転 送 を 効 率 的 に シ ミ ュ レ ー シ ョ ン す る た め の モ デ ル と し て 、 V B
Lに 作 用 す る 力 を 集 中 力 と し て 取 り 扱 う シ ミ ュ レ ー ショ ン モ デ ル を 提 案 す る 。 こ の モ デ ル に お い て はV B Lの構造 ψは陽に表れず、 V B Lは 1つ の 磁 壁 点 と し て 取り扱われること及び、 V B L問 の 相 互 作 用 を 考 慮 す る た め の モ デ ル を 示 す 。 こ の 相 互 作 用 モ デ ル に よ る 計 算 値 をV B L対 の 分 離 実 験 結 果 と 比 較 し 、 相 互 作 用 モ デルの妥当性について述べる。次に、 V B Lを 有 す る 直 線 状 孤 立 磁 壁 に つ い て シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 行 い 、 磁 壁 及 びV B L対の 移動 速度 を理 論値 と比 較す る こと で 、 モ デ ル の 妥 当 性 の 確 認 を 行 う と と も に 数 値 計 算 に お け る 時 間 刻 み 及 び 格 子 点 間 隔 の 適 正 化 を 行 う 。 さ ら に ス ト ラ イ ブ 磁 区 に お け るV B L対 の 転 送 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 行 い 、 そ の 結 果 を 基 に 素 子 を 試 作 し て 転 送 実 験 を 行 っ た 結 果 に つ い て 述 べ る 。
‑17‑
2 ‑ 2 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン モ デ ル
2 ‑2 ‑1 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン の 運 動 方 程 式
従 来 の 2次 元 平 面 磁 墜 シ ミ ュ レ ー ションにお い て はV B Lを 有 す る 磁 壁 の運 動 方 程 式 と し て 付 録Aの 式 (A ‑1 0 ) 及 び (
^ ‑
1 1 ) で 表 さ れ る 磁 壁 中 心 位 置 qと そ こ に お け る 磁 化 の 回 転 角ψを 変 数 と す る 連立 変 分 方 程 式 を用 い た 分 散 定 数 モ デ ル が 用 い ら れ て い る 。 こ の 分 散 定 数 モ デ ル で は V B Lの 構 造 を 磁 化 の 回 転 角 ψに よ っ て 模 擬 す る た め に 磁 壁 上 の 計 算 裕 子 点 間 隔 を V B Lの 幅 に 比 べ 1桁 程 度 小 さ く す る 必 要 が あ る 。 こ の た め 安 定 に 計 算 を 行 う た め に は 時 間 刻 み も 格 子 点 間 隔 に 比 例 し て 小 さ く し な け れ ば な ら ず 、 計 算 量 が 著 し く 増 大 す る 。 そ こ で 、 磁 墜とV B Lに 作 用 す る 力 の 関 係 か ら 導 い た 運 動 方 程 式 ( 以 下 集 中 定 数 モ デ ル と 呼 ぶ ) を 用 い て シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 行 う こ と で 計 算 時 間 の 短 縮 を 図 っ た 。 こ の 集 中 定 数 モ デ ル で はV B L近 傍 の 磁 化 の 回 転 角 ψを 磁 壁 按 線 方 向 の 位 置 座 標 の 解 析 的 な 関 数で近似することにより、 V B Lに 作 用 す る 力 を 磁 壁 媛 線 方 向 に 積 分 し て 集 中 力 として取り扱う。この場合、 V B Lの 構 造ψ (
x
) は シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に は 陽 に 表れず、 V B Lは 1つ の 磁 壁 点 と し て 取 り 扱 わ れ る 26)。付録A に 概 説 し た よ う に 孤 立 V B Lを 速 度 V で 平 面 磁 壁 中 を 移 動 さ せ る の に 必 要 な カ の 磁 壁 接 線 及 び 法 線 方 向 成 分 は 各 々 式 (A‑16)、 ( A ‑1 8 )で表さ れ る 。 こ の と き V B Lに 作 用 す る 力 を 図 2 ‑ 1 ~ご示す。 VBL の移動方向と垂直 な 方 向 に ジ ャ イ ロ カ Fgが作用しており、 V B L問 に は 吸 引 力 Fa及 び 交 換 カ Fex が 作 用 し て い る 。 式 (A ‑ 1 6 )、 ( A ‑1 8 )において Y を 磁 墜 速 度 qで、 X
を 磁 壁 に 沿 っ たV B Lの 速 度 VB Lで 置 き 換 え 、 外 部 磁 界 に よ っ て 生 じ る 力 及 び 図 2 ‑ 1に示した V B L聞 の 相 互 作 用 の 項 を 付 加 す る と 、 磁 壁 及 び V B Lの 運 動 方 程 式 が 次 の 連 立 方 程 式 と し て 得 ら れ る 。
4 α M ̲̲ 2 π M
L
= 一 一
q B's+ 2 π 6 13 M H t b B I c + F ex y Q 1 /2 γ( 2 ‑ 1 ) 2 α M
・
2 π M ̲̲ ̲ 4 α M・
q ‑ ̲̲ V B L B I s
+ ‑
~ ~‑ ̲
~ qy 60 γ L"'̲' I !j γQlノ ヨ
= 2 M H eff a + 2 π 6oM b HnB,c ( 2 ‑ 2 )
‑18‑
。~ t ̲
⑧ト i p
VBL
J K V F α ‑ f ' ( F e x
F g
図
2‑1 VBL
に 作 用 す る 力‑ 19 ‑
上 式 でM は飽和磁化、 αはダンピング定数、 γ はジャイロ磁気定数、 Q は 特 性 因 子、.6.0は ブ ロ ッ ホ 磁 墜 の 磁 壁 幅 パ ラ メ ー タ で あ る 。 ま た 、 Ht、Hnは そ れ ぞ れ 面 内磁界の接線及び法線成分、 Heffはバイアス方向の有効磁界、 aは 磁 墜 の 長 さ
( =計算格子点の間隔)、 FexはV B L問の交換作用による反発力、 B1ョは V B Lの ね じ れ の 符 号 ( 図 1‑3参照)、 B1 cはVBLの持つ磁荷の符号であり、
bは次節で述べる補正係数である。 B1 ~は正の VBL のときは+ 1、 負 のV B L の と き は ‑1をとる。また、 B1 cも同様に VI3Lが 持 つ 磁 荷 が 正 の と き は +1、
負 の と き は ‑1を と る 。 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン メ モ リ で は リ プリ ケ ー 卜 の 点 か ら 情 報 の 担 体 と し て 負 のV B L対 を 用 い る の で 、 シ ミ ュ レ ‑ションではB1雪= ‑1として い る 。 そ こ で 、 以 下 の 式 に お い て はB1 s = ‑1と し て 導 出 を 行 う 。 バ イ ア ス 方 向 の有効磁界は次式で表される。
Heff= Hb+ Hp+ Hd+ Hw ( 2 ‑ 3 )
上 式 でHbは一定バイアス磁界、 Hpはパルスバイアス磁界、 Hdは減磁界である。
Hwは 磁 墜 の 湾 曲 に よ る 磁 壁 表 面 積 の 噌 加 に よ り 生 じ る 力 に 等 価 な 磁 界 で あ り 、 磁 壁 エ ネ ル ギ ー σ =
4
(AKu) 1ノ2 (A :交換ステフィネス定数、 Ku: 一 軸 磁 気 異 方性定数)より次式で表される。Hw=
{σ/ (
2 M) }マ2q ( 2 ‑ 4 )実 際 の 磁 壁 運 動 に お い て は 磁 壁 の 移 動 を 妨 げ る 方 向 に 磁 墜 に 対 し て 抗 磁 力 が 働 く 。 本 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に お い て は 磁 壁 抗 磁 力 Hcは 有 効 磁 界 を 次 に 示 す よ う に 情 正 す ることで考慮している。
H eff = 0
Heff= Heff‑Hcsgn (Heff)
I
H effI
孟HcI
H ef fI >
H c ( 2 ‑ 5 )上 式 のsgn( H eff)は 有 効 磁 界 の 符 号 を 表 す 。 式 (2 ‑1 )において Bl~=-l と す る と 磁 壁 接 線 方 向 のV B Lの 速 度VB Lは 次 式 の よ う に 導 く こ と が で き る 。
V π γ Q 1 /2
B L ‑ 2α
(十+.6. 0HtbB1
、C +~
2 π Mr ex‑20‑
( 2 ‑6 )
2 ‑ 2 ‑2 磁 墜 の 運 動 方 程 式
集 中 定 数 モ デ ル で は V B Lの 構 造 は 陽 に 表 れ ず 1つ の 磁 墜 点 と し て 取 り 扱 わ れ て い る 。 式 (2 ‑1 ) 及 び (2 ‑ 2 )はこのV B Lに お け る カ の 関 係 式 で あ り 磁 壁 土 に と っ た V B L以 外 の 計 算 格 子 点 で は ご の 関 係 は 成 立 し な い 。 実 際 のV B L の 構 造 は 磁 壁 接 線 方 向 に 広 が り を 持 っ て お り 、 式 (2 ‑2 )に示きれる V B Lの 移 動 に 伴 っ て 生 じ る ジ ャ イ ロ カ 及 び 磁 壁 幅 収 縮 に 要 す る カ に よ り V B L近 傍 の 磁 壁 は 移 動 を 妨 げ ら れ る こ と に な る 。 し た が っ て V B L以 外 の 計 算 格 子 点 で の 磁 墜 の 運 動 方 程 式 を 導 く 際 に は 、 磁 墜 接 線 方 向 のV B Lの 広 が り を 考 慮 す る 必 要 が あ る 。 本 モ デ ル で は 、 各 格 子 点 が 受 け るV B Lの 影 響 を 、 図 2‑2に 示 す よ う にV B Lに 隣 接 し た 格 子 点 へ そ れ ぞ れV B Lか ら の 距 離 に 比 例 し て V B Lに 作 用 す る 集 中 力 を 配 分 す る こ と で 考 慮 す る 。 ご こ で jは 俗 子 点 の 番 号 を 表 し て い る 。 式
( 2 ‑2 )においてV B Lの 存 在 に よ っ て 生 じ る 力 は 左 辺 第 2項 、 第3項 及 び 右 辺 第 2項であるから、 V B Lの 影 響 の 削 合Cjよ り こ の 計 算 裕 子 点 に 働 く 反 作 用 力 のy成 分 はB1雪=ー 1とすると次式のようになる。
2 α M q
・ + ‑
2π M~~‑ ‑
̲V ̲ B L C ̲ j+ 内
. 4 α M qC jγ d 0 .. r γ Q l〆2
=2MHeff a + 2 π deMbHnB1cCj ( 2 ‑ 7 )
上 式 に 式 (2 ‑6 )を代入することにより j番 目 の 格 子 点 の 磁 墜 速 度 が 次 式 で 求 まる。
π2Qlノ2 2α
{ 1 +一三旦ーa α 2 α Q ( + 1/2 ) C J) q=μw [H ef f πQ'〆2
+ C j一一一 {debHnBlc一 2 α c ' ( d e b H t B 1 c + 2 π M r. ~ ~~ I ) } ]
( 2 ‑ 8 )
上 式 のμωはV B Lの な い 磁 壁 ( ソ フ ト ウ オ ー ル ) の 移 動 度 で (γde) /α で表 される。
シ ミ ュ レ ー シ ョ ン で は 式 (2 ‑ 8 ) で 表 さ れ る 磁 竪 の 運 動 方 程 式 に 改 良 さ れ た Dufort‑Frankel法 を 適 応 し て い る21 )。図 2‑3に 磁 墜 上 に と っ た 計 第 格 子 点 を 示 す 。 こ ご で (
n ‑
1 )は過去点、n
は現在点、 (n +
1 )は未来点を表す。 R と‑2 1 ‑
d o
C j =d2/do C j + l = d l l d o
VB し
図 2 ‑ 2 V B Lの最多留の言1.:鱒 絡子点 へ の 配 分
cui‑T11
図 2 ‑ 3 過 去 点 (n‑l)、 現 在 点 (n)、
磁 壁 上 の 計 算 格 子 点
未 来 点 (n+l)に お け る
‑22‑
Sは そ れ ぞ れ 磁 墜 接 線方 向 及 び 法線方 向 で あ る。ここで は、磁壁速度q及 び 2次 微分項マ2qを次のような差分商で近似した。
q = (qi..nパ ‑ qi..n) /d. t ( 2 ‑ 9 )
マ
2q= [{qi.‑l.nー ( J‑ qJ M1 2N ‑ 2
qi..n+ 4 Qi..n‑I) } / Xl
N N ‑ 2 N
一 { (‑':‑ q .i. nφ1一一一一2 q'‑:1J . n.i. n
+
'一
4 .‑ q'‑:iiJ ・ n‑..n‑I)1 I ‑ q'‑:1 i.J φ1・n}/ X2] / { (Xl+X2) /2} (2‑10)上式でd.
t
は 時 間 刻 み、XIとX2は そ れ ぞ れ の 隣 媛 格子点 と の 距 灘 で あ る 。 通 常 のDufort‑Frankel法 で はNの値は 2で あ る 。 し か し、本シミュレ ーシ ョンではN= 3に 選 ぶ こ と に よ っ て 計 算 上 の 安 定 性 を 大 幅 に 改 善 し て い る2I )。
高 駆 動 磁 界 の 領 域 で は 水 平 ブ ロ ッ ホ ラ イ ンの 成 長 に よ り 磁 壁 速 度 は 飽 和 す る 。 し か し 集 中 定 数 モ デ ル で は
VBL
を1
つの磁墜点、として取り扱うため、水 平 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン の 発 生 と い っ た 磁 化 構 造 の 変 化 を 取 り 扱 う こ と は で き な い 。 そ の よ う な 磁 壁 速 度 の 飽 和 を 考 慮 し て、シミュレーショ ンで は 磁 壁 速 度 をπr
d. "Mで 制 限 し て い る 。 こ の 値 はWalker limitの半分であり 、磁 性 膜 の 膜 厚 方 向 に つ い て 磁 化 の 向 き の 変 化 を 考 慮 し た シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 結 果 に 基 づ い て い る22¥集 中 定 数 モ デ ル で は 磁 化 構 造 の 変 化 が 取 り 扱 え な い た め 、 書 き 込 み の よ う に 磁 化 構 造 の 変 化 を 必 要 と す る シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に は 適 応 す る こ と は で き な い 。 同 様 に 読 み 出 し の よ う に 磁 化 構 造 の 変 化 が 生 じ る よ う な 高 駆 動 磁 界 を 印 加 す る シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に も 不 適 で あ る 。 し か し な が ら 、 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン の 転 送 及 び 制 御 に お い て は 、 通 常 は 磁 化 構 造 の 変 化 が 生 じ る よ う な 磁 界 を 印 加 す る こ と は な く 、 こ れ ら の 低 駆 動 磁 界 領 域 で の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に は 有 効 で あ る 。
‑23‑
2 ‑ 3 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン 聞 の 相 互 作 用
2 ‑3 ‑1
相 互 作 用 の モ デ ル 化( 1 ) 吸引作用
VBL
近 傍 に は 図2‑4
に示すような2
種 類 の 磁 荷 が 現 れ る21 )。このうち磁化 の 磁 墜 援 線 方 向 成 分 (x
成 分 ) か ら 生 じ る 磁 荷 はσ‑ c h a r g e
と呼ばれる。VBL
は ス ト ラ イ ブ 磁 区 の 磁 墜 中 に は 必 ず 偶 数 本 あ り 、 隣 捜 し た
VBL
は そ れ ぞ れ 逆 の 極 性 のσ‑c h a r g e
を 持 つ 。 こ のσ‑c h a r g e
か ら の 浮 遊 磁 界 に よ りVBL
問 に 静 磁 気 的 吸 引 力 が 働 く 。 そ れ に 対 し て 磁 化 の 磁 墜 法 線 方 向 成 分 (y成 分 ) か ら 生 じ る 磁荷はπ‑c h a r g e
と 呼 ば れ 、 こ の 領 域 で 局 所 的 に 減 磁 界 エ ネ ル ギ ー を 増 加 さ せ 、VBL
近 傍 の 磁 墜 帽 を 絡 め る 働 き を す る 。 吸 引 力 に つ い て はσ‑c h a r g e
が 支 配 的 で あ る た め 、 そ の モ デ ル 化 に はσ‑c h a r g e
のみ取り扱った。以下、VBL
の持つσ‑c h a r g e
を計算する。ブ ロ ッ ホ 磁 壁 中 の 磁 化 の 磁 墜 接 線 方 向 成 分 M 川は静的な磁壁構造の式から、
Mxe
= 仁
Msinθdy=π ムM (2‑11)と表される。
VBL
近 傍 で は 磁 壁 幅πA
はπ‑c h a r g e
に よ っ て 収 縮 す る た め 、 ご こ で の 平 均 磁 壁 幅 はQ))1
よりVBL
の 間 隔 を J 2π Aで 近 似 す る こ と に よ り 次 式で表される28)。πd.=πde
(1+1/Q)
ー1ノ2 (2‑12)実際、の磁性ガーネット膜では表面磁怪からの強い浮遊磁界によって験厚方向にも 磁 化 の 方 向 は ね じ れ て い る ( ツ イ ス ト 構 造 )29)。 ご の た め
VBL
を有するブロッ ホ磁壁は図2‑5
のような3
次元精進をとり、σ‑c h a r g e
を 生 じ る 磁 化 のx
成分 は 磁 性 膜 表 面 に 近 づ く に し た が い 小 き く な る 。 こ の た め ツ イ ス ト 楠 造 の 式 か ら 、 膜 厚 方 向 に 単 位 長 さ あ た り のMxは次のようになる。‑ 2 4 ‑
+/ー汁ー
chαrge
L x
母国ーー・
σ‑charge
+ーー
‑ 田 令 ー園田令
V B L近 傍 の 磁 化 遷 移 領 域 に 生 じ る 磁 荷
T l I h
‑ ‑
一 1
4
二
一 一
て M
L x
図 2 ‑ 4
Z4V¥
表 面 磁 極 が あ る と き の V B Lを 有 す る ブ ロ ッ ホ 磁 壁
図 2 ‑ 5
‑25‑
Mx= (l/h)
川 : C M d z
=
O. 6 3 7 π d 0M ( 1+
1 / Q )ーlぺ (2‑13)上 式 で hは 膜 厚 で あ る 。 こ れ よ り b=O. 6 3 7 (1+1/Q)ー1ぺを 補 正 係 数 とする。 V B L近 傍 で は 磁 化 の 方 向 が 180。 回 転 す る の で V B Lの持つ
σ
一 chargeは2Mxで あ り 、 膜 厚 方 向 に 単 位 長 き あ た りm=2πd0M b (2‑14)
となる。
ツイスト構造から
σ‑
chargeは 膜 厚 方 向 の 中 央 付 近 に 集 中 し て い る の で 、 上 式 に膜厚hを 掛 け た 大 き さ の 集 中 磁 荷 を 磁 性 膜 中 央 に 仮 定 す る 。 こ れ に よ り V B L の 吸 引 作 用 に 等 価 な 磁 界 を 次 式 の よ う に 導 出 し た 。Hatt= 2 π d 0 M h b {tanh ( .1 r / R 0)} / [ r {r 2
+ (
h / 2 ) 2} 1〆2]但し、 R0
= . f 2
π A {1+1/(2Q)}ー1〆2 (2‑15)上 式 でAはブロッホライン幅パラメー夕、 rはV B Lからの距麟である。
tanh4 ( r / R0)はV B Lの 持 つ 磁 荷 の 磁 墜 接 線 方 向 の 広 が り を 考 慮 し た 補 正 項 で あ り 、 こ れ に よ り V B L近 傍 で の 浮 遊 磁 界 を 有 限 値 に 抑 え て い る 。 R0はV B L が 周 期 的 に 並 ん だ 場 合 のV B L聞 の 距 離 で あ る 。 上 式 よ り V B L対 問 の 吸 引 相 互 作 用 を 弱 め る に は 膜 厚 を 薄 く す れ ば よ い こ と が わ か る 。
( 2 )
交換作用集 中 定 数 モ デ ル に お い て はV B Lの 構 造 ψ (x ) は 陽 に 表 れ ずV B Lは1つの 磁 壁 点 と し て 扱 わ れ る た め 、 磁 化 の ね じ れ に よ る 交 換 作 用 は 基 本 式 に 含 ま れ な い 。
このため、 Slonczewskiにより qとψの 関 係 か ら 導 か れ た 交 換 カ の 式3)にツイスト 構 造 か ら 導 出 し た 補 正 係 数bを 掛 げ た 次 式 に よ り 、 交 換 作 用 を 考 慮 し た 。
F ex = 3 2 A A ‑I Q ‑1ノ2b 2 exp ( ‑r / A ) (2‑16)
こ の 式 か ら 交 換 作 用 に 等 価 な 磁 界 は 次 式 で 表 さ れ る 。
H ex = F ex/ ( 2 π d0Mhb) (2‑17)
‑26‑
( 3 ) 計算結果
ま ず 、 計 算 に 仮 定 し た 磁 性 ガ ー ネ ッ ト 膜 の 材 料 定 数 を 表2‑ 1に 示 す 。 こ れ は 次 節 の 実 験 に 用 い た 標 準 的 な 5 μ mバ ブ ル 用 磁 性 ガ ー ネ ッ ト 膜 の 材 料 定 数 で あ る 。 図 2 ‑ 6は原点に 1本の V B Lを 仮 定 し 、 そ の V B Lの 吸 引 及 び 交 換 相 互 作 用 に 等 価 な 磁 界 を 各 々 式 (2‑15) 、 (2‑17)によって計算した結果である。
点 線 は 吸 引 作 用 に 等 価 な 磁 界 、 破 線 は 交 換 作 用 に 等 価 な 磁 界 を 表 し て お り 、 実 線 は こ れ ら の 磁 界 の 合 成 磁 界 で あ る 。 実 線 の ピ ー ク 値 は V B L対 を 分 脱 す る の に 必 要 な 最 小 面 内 磁 界 を 意 味 し て お り 、 そ の 値 は 4. 3 O eである。
2 ‑ 3 ‑ 2 垂 直 ブ ロ ッ ホ ラ イ ン 対 の 分 離 実 験
前 節 で 述 べ た V B L間 の 相 互 作 用 モ デ ル の 妥 当 性 を 評 価 す る た め に V B L対 の 分離実験を行った。 V B L間 の 磁 化 の 向 き と 同 方 向 の 面 内 磁 界 を ス ト ラ イ プ 磁 区 長 手 接 線 方 向 に 印 加 す る こ と に よ り V B L対 を 分 離 で き る 。 面 内 磁 界 は 外 部 コ イ ルによって発生した。 V B L対 の 分 隊 実 験 は 負 の V B Lを 1対 持 つ 孤 立 ス ト ラ イ プ 磁 区 に お い て 行 っ た 。 孤 立 ス ト ラ イ プ 磁 区 の 安 定 化 は ス ト ラ イ ブ 磁 区 を 囲 む ル ー プ 状 導 体 電 流 に よ り 行 い 、 バ ブ ル ス テ イ ト 及 び V B L位 置 の 確 認 に は ロ ッ キ ン グ法を用いた3e )。図 2‑ 7は 20回 の 繰 り 返 し 試 行 に 対 す る 分 隊 確 率 を 表 し て お り 、 機 軸 は面 内 磁界 の 振幅である。図より V B L対 の 分 離 に は 4. 0 O e以上必 要 で あ る こ と が わ か る 。 こ れ を 前 節 の 計 算 結 果 (4. 3 O e ) と 比 較 す る と 、 両 者 は よ く 一 致 し て お り 相 互 作 用 モ デ ル は 妥 当 で あ る と い え る 。 実 験 結 果 に お い て 確 率 の 遷 移 領 域 が み ら れ る の は 面 内 磁 界 印 加 前 の 磁 壁 の 状 態 ( 湾 曲 な ど ) に 起 因 す る 静 止 時 の V B L間距酸、つまり V B L問 の 相 互 作 用 の 大 き さ の 違 い に よ る と 考えられる。
‑21‑
表 2‑ 1 5 μ mバブル用ガーネット膜の材料定数
名 称 記号 数 値 単 位
飽和磁東密度度 4 π M 1 9 5 Gauss 一軸磁気異方性定数 Ku 8230 e r g/ cm3 交換ステフィネス定数 A 2.63XI0‑7 e r g/ cm ダンピング定数 α O. 1 1
ジャイロ磁気定数 γ 1.83xl07 (Oe ・ s )ー1
膜厚 h 4. 2 7 μ m
特性長 1 O. 6 l 6 μ m
特性因子 Q 5. 4
磁壁幅パラメータ d.e 0.0565 μ m ブロッホライン幅パラメータ A O. 132 μ m
d. 0
=
(A/ K u) t /2A
=
{A/ (2πM2)}t/2‑ 28 ‑
o ω
a
工 ‑ 2
magnetostatic
.., ・・二二ι ・・¥
6 ム
2
/ /
//+ex c h Gnge
。
‑4
1 . 6
1 . 2 0 . 8
r (μm)
0 . 4
‑ 6 6
孤 立 V B L間 の 相 互 作 用 等 価 磁 界 界
界 界 磁 磁 磁 価 価 成 等 等 合 用 用 周 作 作 作 引 換 互 吸 交 相 線 線 線 点 破 実
‑2 9 ‑
図 2‑6
〆同司、
. . . . . . . 、 o
。
100
三 ω 50
0 . . .
。
⑧
VBLpair
ー
t ̲1 ̲ ̲
①
~ Hip
2 3 4
Hip(Oe)
5
図
2‑7
外 部一様 面 内 磁 界 に よ るV B L
対 の 分 隊 確 率‑3
n ‑
2 ‑4
集 中 定 数 モデ ル に よ る ハ ー ド ウ オール動特性のシミ ュレ ーシ ョン集 中 定 数 モ デ ル の 計 算 精 度 の 確 認 の た め に 理 論 値 との比 較 が 容 易 な 直 線 状 磁 壁 に 着 目 し て シ ミ ユ レ ー ションを行い、付録 Aで 概 説 した式 ( A‑ 2 2 )及び (A
‑2 3
)で表される理論値と比較した。 シミュレーションはブロ ッホラ インメモ リではV B Lを 対 と し て 情 報 の 担 体 と す る ご と に着目して図 2‑8に示されるよ う に 孤 立 平 面 磁 壁 中 にV B L対 が 周 期a =
3 8八 (ブロッホライ ン帽パラメ ータA = O . 1 3 2 μ m ) で 並 ん で い る 場 合 に つ い て 行った。 計 算 領 域 はV BL対 の 周 期 と 同 じ 3 8 Aで 、 境 界 条 件 は こ れ が 周 期 的 に 繰 り 返す 無 限 直 線 磁 墜 と し て い る。 V B L聞 の 相 互 作 用 に つ い て は 隣 媛 のVB L対 ま で を 計 質 し た 。 孤立直 線 状 磁 壁 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ンに お い て はV B L近 傍 の 磁 竪 の 湾 曲 が 小 き い 場 合 、 磁 堅 か ら の 減 磁 界 が 動 特 性 に 及 ぼ す 影 響 は 小 さ い と考え、こ れを考慮していない。
図 2‑ 9に 駆 動 磁 界 と し て 振 幅O. 1 Oe の ス テ ッ プ 状 バ イ ア ス 磁 界 を 印 加 し た 場 合 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 結 果 を 示 す 。 図 は そ れ ぞ れ 時 間 刻 み d
t
に 対 す る (a ) 磁 壁 の 移 動 速 度 及 び (b)VBLの 移 動 速 度 を 表 し て お り 、計 第 裕子点 間 隔s Xを パ ラ メ ー タ と し て い る 。 図 中 の 破 線 は 各 々 式 (A‑22) 、 ( A‑23) から 求 め た 磁 壁 及 びV B Lの 移 動 速 度 の 理 論 値 を 表 し て お り 、 そ れ ぞ れO. 0 4 1 7
m / s、 1 . 3 8 9 m / sで あ る 。 シ ミ ュ レ ‑ シ ョ ンはV B Lが 対 の 場 合 に つ い て 行 っ て い る た め 、 計 算 に お け る V B Lの 周 期 は aの 半 分 の 1 9 Aとした。シミ ュ レ ー シ ョ ン 結 果 と 理 論 値 の 相 対 誤 差 は 、 す べ て のd tとs Xにおいて 1%以内 で あ る こ と が わ か る 。 し か し な が ら 、 磁 墜 及 びV B L速 度 と もs Xが 2 Aよ り 小
さ い 場 合 に はd tが 増 加 す る に し た が い 誤 差 が 大 き く な っ て い る 。 一方、 2‑ 2
‑2節 で 述 べ た よ う に シ ミ ュ レ ーシ ョ ン で はV B Lの 影 響 を 隣 接 の 計 算 格 子 点 に 配 分 し て い る 。 こ の た め 格 子 点 間 隔d XをV B L幅 以上に設定した場合、 V B L の 影 響 をV B Lの 帽 を 越 え て 配 分 す る こ と に な る 。 ま た 1つ の 格子点 問 に 概 数 個 のV B Lが 入 る こ と に な り 、 ご の 場 合 格 子 点 に V B Lの重みを付け過ぎる。
以 上 の よ う に 計 算 精 度 及 びV B Lの 重 み の 配 分 を 考 慮 し て、格 子 点 間 隔s Xは O. 6 μ m (=4. 5A) と し た 。 時 間 刻 み d
t
に つ い て は 図 2 ‑ 9 (b) に示 されるV B Lの 移 動 速 度 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 結 果 よ り 1n sと し た 。 こ の 集 中 定 数 モ デ ル に お け る ムt
、d Xは と も に 従 来 の 分 散 定 数 モ デ ル の 約 10倍であり、‑3 1 ‑
V8L pair
u は い は い わ
同-Q ー~
図 2 ‑ 8 平 面 磁 壁 中 に 周 期
a
で 並 ぶ V B L対‑3 2 ‑
. 0 4 2 5
o AX = 1 八
0 5
ゥι唱l fu
﹃
IU
守
ハ
UハU( ω ¥ E ) σ
2
八3 . 8 八
4 . 7 5 八
A 口
1 0 8
4 6
d
t ( n s ) (α)
2
. 0 4 1 0 マ 0
1 . 390
o AX= 1
八U } ' 1 . 385
ε
J
31380 2 八
3 . 8
八4 . 7 5 ^
む
口
マ
1 0 8
4 6 o t (ns)
(b) 1 . 375 2
0
ス テ ッ プ 状 パ ル ス バ イ ア ス 磁 界 印 加 時 の V B Lを 有 す る 孤 立 平 面 磁 壁 の 定 常 速 度 に 対 す る 時 間 刻 み ム
t
の 影 響 図 2 ‑ 9( a ) 磁 壁 の 移 動 速 度
( b) V B L
の 移 動 速 度 ( 破 線 は そ れ ぞ れ の 理 論 値 を 表 す )‑3 3 ‑
集 中 定 数 モ デ ル を 用 い る こ と に よ り 3桁 程 度 計 算 時 間 を 短 縮 す る こ と が で き た 。 こ れ に よ り パ ー ソ ナ ル コ ン ビ ュ タ に よ っ て 実 際 の 素 子
f
賛 成 を 仮 定 し た シ ミ ュ レ ー ションが可能となった。‑J