小学校英語のための暗記学習代替法の提案 : 「動詞キューワード」を用いた思考型英会話学習法

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児童の変更はなく,それぞれの学級担任教諭の変更もなかった。 【実施期間】 2015 年 10 月 /12 月 /2016 年 2 月 /6 月 /7 月/ 9 月       (45 分x 6 回:1 クラスにつき ) 【実施小学校】 福島県郡山市立桃見台小学校 【対象児童】 小学校5 年生から 6 年生の 2 クラス       1 クラス約 25 名 (1 組,2 組 ) 【学習目標】  1. 「基本動詞」want/have/play/study/eat をキューワードに文レベルで英語 を話し,英語脳の構築と定着を図る。  2. 「動詞 キューワード」練習で,考えながら英文を組み立て,英語で話 す基礎力を養う。 【学習内容】 「動詞キューワード」による思考型英会話の練習 【教材】  1. オリジナルピクチャーカード  2. 動詞ピクチャーカード:want/have/play/study/eat  3. 文字カード:( 主語 ) I

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て,児童が発話した文内の語数である。例えば動詞“want”のピクチャーカー ドを“キュー”として児童に提示することによって,先ず,主語+動詞+目 的語による“I want a cake.”の最小の単文が生成される。主語+動詞+形容 詞+名詞( 目的語 ) の単文から,主語+動詞+形容詞+名詞 ( 目的語 ) +副詞 へと,より長い文が無理なく,ほぼ自発的に生成された。つまり,動詞を提 示するだけで,文レベルの発話が無理なく言語処理される。以下の例から,「動 詞キューワード」によって,長く複雑な文が生成されていくのが分かる。 図4.「基本動詞による発話語数」 “want”

I want a cake. ( 総単語数 4 words: 主語+動詞+目的語 ) ② I want a cake, please. (5 words: 主語+動詞+目的語+副詞 ) ③ I want a big cake, please. (6 words: 主語+動詞+形容詞+名詞+副詞 ) ④ I want a lot of big cake, please. (8 words:主語+動詞+数詞+形容詞+名詞

      +副詞)

I want a lot of big cake every day, please. (10 words: 主語+動詞+数詞+形容        詞+名詞+副詞+副詞)

“have”

I have a bicycle. (4 words: 主語+動詞+目的語 )

I have a white bicycle. (5 words: 主語+動詞+形容詞+目的語 )

I have a small white bicycle. (6 words: 主語+動詞+形容詞+形容詞+目的語 ) ④ I have two small white bicycles. (6 words:主語+動詞+数詞+形容詞+形容

      詞+名詞)

“play”

I play soccer. (3 words: 主語+動詞+目的語 )  

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I play soccer with my friends every day. (8 words: 主語+動詞+目的語+副詞        +副詞)

“study”

I study math. (3 words: 主語+動詞+目的語 )

I study math with my friends. (6 words: 主語+動詞+目的語+副詞 ) ③ I study math with my friends every day. (8 words: 主語+動詞+目的語+副詞

       句+ 副詞句 )

“eat”

I eat rice. (3 words: 主語+動詞+目的語 )

I eat rice for breakfast. (5 words: 主語+動詞+目的語+前置詞+名詞 ) ④ I eat rice for breakfast every day. (7 words: 主語+動詞;目的語+前置詞+名

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参考文献 大津由紀雄・鳥飼玖美子 (2002)『小学校でなぜ英語? - 学校英語教育を考え る-』東京:岩波書店 . 大月敦子 (2015)「思考型英会話学習法」の応用言語学からの試み~アンケー トによる学習評価を中心に~.『専修大学外国語教育論集』43,19-38,専 修大学. 大月敦子 (2013)「思考型英会話練習法の試み‐言語学研究から英語教育へ の応用‐」,『相模女子大学紀要( 人文系 )』( 相模女子大学 ) 第 76A 号, 57-62.  大月敦子 (2010)「メトニミーの言語処理プロセスについての分析」, 『信州大 学人文社会科学研究』( 信州大学 ) 4,72-84. 大月敦子 (2002)「メトニミー:動的な語の意味を如何に形式化するか~   “シドニーは大功だった”, KLS 22. Kansai Linguistic Society.

カレイラ松崎順子・大月敦子 (2014) 「思考型英会話を可能にする動詞の生産 性―言語学から第二言語習得への応用―」, 『人文自然科学論集』( 東京 経済大學) 第 135 号,3-14. 鈴木英一 (1990) 『統語論』東京:開拓社 . 中島平三 (2011) 『ファンダメンタル英語学』改訂版 . 東京:ひつじ書房 . 西垣知佳子, 中條清美 , 樫村雅子 .(2007). 「小学校英語における日常生活語彙 の指導-語彙選定と英語カルタの開発・活用」.『千葉大学教育学部研究 紀要』第55 巻,255-270. 前田和彦,他 (2010) 「英語学習意欲に関する実態調査 - テキストマイニング による分析から-」,『大阪商業大学論集』( 大阪商業大学 ),第 158 号, 77-90.

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参照

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