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琉球の方言 1巻 : 八重山石垣島川平方言

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(1)

琉球の方言 1巻 : 八重山石垣島川平方言

著者 法政大学沖縄文化研究所

出版者 法政大学沖縄文化研究所

雑誌名 琉球の方言

巻 1

ページ 1‑102

発行年 1975‑09‑30

URL http://doi.org/10.15002/00012852

(2)

4 . 文 法

動詞の活用 終 止 形1 kaki  終 止 形2 kak‑l‑n  禁止形 kakl‑na  連体形 kakl  1 , 語 形 変 化 の 揃 拭 と 活 用 形 条件形1 kaki  条件形2 kak i 

「書く」を例にとって,川平方言の動詞語形 命令形 kaki: 

変化の諸形式を示すと,次の通りである(資料 各活用形のカテゴリーは,次の方法によって はすべて音声レベルのものであるから,特に必 設定した。

要とする場合を除いて,音声記号

C J

は省くこ (1)全 体(42語)をみわたして,形の違うもの とにする。形式の意味は( )の中に入れて示す。 は別の活用形とする。

( )の中に更にく >または i

J

を用いるが, (2) 同形でも職能の異なるものは別の活用形と これは意味をなにかと補足する場合である)。 する。

kaka: (書こう) kakaba (書かば) kak'itan (書きたい) kak'ita (書いた) kakinsanu (書きもしない) kaki  du  u日 (書いてくぞ>いる)kaki si ti  (書いて)

kakiki (書くから)kaki (書く) kakin  (書く)kak.ina (書くな)kakipItu (書 く人)kakitara (書いたら)kakiba (書 けば)kaki: (書け)

「書くjの他に41語の動詞についても,その 変 化 形 式 を 調 べ た 。 そ れ ら の 動 詞 は た だ 任 意 に選定したものではない。もと文語文法の九種 の活用型に各々属していた動詞の中から,代表 的なものを数語抜粋し,これを川平方言の体系 抽出の糸口としつつも,そこから更に,当方言 で普段に用いられている動詞を新たに選定し,

それを語形変化させてみたものである。

「書く

J

も含めて, 42語の動詞語形変化の諸 形式を比較考察した結果,たとえば, i書く」

で示すと,次のような諸形式を活用形と認める。

志向形 kaka:

願望形 kaki 連用形1kak.i 

未 然 形 kaka 過去形

k a K l

連用形2kaki  接続形 kakiS i t i  理由形 kakiki 

2,活用体系表

1.で認定した活用形を整理・体系化するため に不変化部分と変化部分とに分析する。不変化 部分が語幹,変化部分が語尾である。こうして 全活用形を整理・体系化して表示すると,第 1 表の通りとなる。

この表は一見しでかなり複雑な様相を呈して いる。これは形態素設定の手順を経て,形態素 を設定し,形態素レベルで記述すれば,抽象・

簡略化できないこともないが,今回の目的がで きる限り具体的事実を提示することにあるから,

これを抽象・簡略化することはさける。

活用形の名称は,それが活用形ρ用法または 職能を適確に表現しえているとは限らない。た とえば, i未然形」と称しているものは, ba  (条件)n u (打消)等へ接続する職能を有す る一方, rirun(受 身 ・ 可 能 ) s ‑(  (使役)等 の接尾辞へも接続する。これらの職能を内包し たカテゴリーに「未然形

l

という名称を与える ことはあまり適切とは言えない。従って,数字 を用いて各活用形に番号を付していく方法もあ るが,今は便宜上,記載しであるような名称を

(3)

用いることにする。

活用形の配列)1頃は別に意味があるわけではな い。学校文法の活用形の配列順に従いつつ,そ の前後にほぶ同形の活用形を配置したまでのこ

とである。これも本来ならば,活用形の職能に よって,たとえば,叙述をそこで止めるもの

(志向形,終止形,禁止形,命令形等)と,叙 述を更に展開していくもの(未然形,連用形,

接続形,理由形等)というように,おおまかに でもグルーピシグして配列するのが)妥当であろ う。しかし,今回は前述した如く学校文法の慣 例に従っておく。川平方言では全部で15活用形 である。

活用の種別は次の方法による。

(1) 語尾の交替の仕方 (2)語幹末尾子音の違い

語幹を中心に分類することも可能であるが,今 回はその方法をとらない。

この分類法によれば,活用の種類は大きく三 つに分類される。1,

n .

皿の分類がそれであ

る。 Iは更に I・し

2, ト 3,1・4, と分類される。 1• 1はまた1 ..9まで下位分 類される。他にイ・ロ・ハ等の番号も付しであ るが,これは下位分類したものの中で,更に語 幹と語尾の結合の仕方に多少異なりを示すもの をあげたにすぎない。但し, 3の s"ilsin)  (する)は Fus"i( Fusin) (押す)と全く同じ 語尾交替を示すものであるが,これは他の方言 では特殊活用を示す動詞なので,他の方言との 比較考察のためにあげておいた。

体系表の説明

(1)表示するにあたって,機音は N,促音は Qで統ーした。これは具体音声に忠実とはい えない。なぜなら,語尾が機音・促音である

とき,これは後接する接辞の頭音によって

‑68

C m・n・u

J

ま た は (p・t・k・s

J

等 と発音されるからである。川平方言の場合,

たとえば jun( jumun) (読む)の連用形1

語尾が後接形式によって次のようになる。

jun tauga: ni  siur"i  (読んでばかりい る。

r

読みばかりしている」としづ表現)。

jnJ)  go:  sarl (読みそうだ)

この語尾を n・9と併記したりすると,表が 更に複雑化してしまうので,これをさけるた め,機音は N,促音はQで表示することにし た。このN ・Qは川平方言においても,後接 音により,次のように発音される。

N → m 

P, b, m 

t, d, n, r, s 

I

k, 

Q → p 

p  t 

t  k 

k  s 

(2) 語尾が長音である時,すなわち,語幹末 尾音が母音で,それと結合する語尾も語幹末 尾音の母音と同音である場合,語尾の部分は 長音で発音されるのであるが,そのような場 合,語尾を C: 

J

と表示せず,直前の母音と 同じ形で表示した。たとえば, 1・3類の

umo: (思う)の志向形は umo:である。こ の場合,語尾は

C:  J

であるが,これを体系 表で示す場合, umooの形で示した。この方 が活用の相互凋連性を明示できるからである。

(3) 表中の f"J記号は最上段の kakY(ka‑ kYn) (書く)の語尾に同じという意味。f‑J 記号は語尾がゼロであることを示す。従って,

f‑J記号のついているところは語幹が直ち に接尾形式と結合する。

r ム

j記号は今回の

(4)

動 詞 誌 で 岸 向 形 ! 未 然 形 │ 願 望 形 │ 過 去 形 │ 腕11町 櫛 形 ! 同 理

2イ}儲<

-l--a-~:~-:~計l 「 |!iJl~; ‑ ‑ ‑ ‑

~-

1 ‑‑ -:~ -~   ' :

pl_~チ j- ::-:-:~

1‑‑

~---

f 月 j---~;----f---,~----l---~----j 片 j---~;---r----!~----1---H----f----!~----1----Îï----1---"

f i T 2 1 1 J R   J 

R l r  

pl-~引;-:-~ : : ‑

1

--~'-

f  ‑

--!~

1‑‑

-~;

‑ l ‑ --~; ‑ ‑ ‑ ‑‑ ‑ ( ‑‑   ‑ ‑ ' : ‑

1‑‑" ‑f ‑‑‑:'‑‑

-~-

!:1 r::jiij ;

j

TlRf---':----l---Q----~-~-~や f---'~---l---!~--- t ----:'----~イ i---':----f----:~----i----'~

P3-~-I~---~- ‑‑ 1 --!~- 1

l Q ----~ベベー j- _:~ --~ベィ iい" " 

6

λ

6

ニ ( 同 二 : : ; J i : : ¥ : : : : ; ¥ m : : J : : 1 1 : 1 ! ll ト 叶 タ

Q

Q

:::::::::;;::r;1lllII;::::: 

州 : : : : i i : : : : : i : :t :

::

11

t

:111

' 1 . . . # .   . t

N:::¥1:¥

│  注む町町<"つ:干1---~て: : ;   │ 

1‑‑‑

---j~?lfl 円 1-

‑‑N‑‑(Cia) i‑‑

~(-   ‑ r ‑ ‑ ‑ -:~ ‑ ‑ ‑ ‑

‑‑

~'-

Tl ベー N---fN(di;)-+---~---i 叶?に二

時 ‑‑1‑‑‑‑‑‑

~~;--I---~---

f---!~----f ‑‑

u‑‑

~ --[ギ f----:~----j----:~--

1 

ロ i 実~+----~~~::-f 門 -i---~----1---i----l----õ----+---i----f---':----i----!~----i 竺\---~--+---~反!ふ r---~

j 全 j---~;引月|ベ -i----i-~(-d~ )--t---~--- f :~-- j ‑‑ -'~ ‑‑ -:~ --1 ベぬ f---~-~-~--f パ o(ーム)

:-~-f --:~- 1 -~- ~ jωf---~----f- ‑‑ ' : ‑‑ j --:~----j 片 ~---~---l---~N--f …|ー|山i)-1 月 L-_~

~L--~--J

I---"i---~月刊~--1---i---1---;,---I---,~---I---~;---I---~---i j ‑‑ ~~-~--j----

?‑‑

  ‑ j ?-~~-~ -~~-:

)1‑‑

-,~

動 詞 活 用 表 川 平 方 言

第 1表

条件形:11命令形

1 : 

条件形1

MHHH

‑ ‑ ‑ r

一 一 一

1 ‑ ‑ ‑ i , j ; ;

/! 

!I 

!I 

!I 

!I  /1 

!I  fI 

!I 

!I 一

J ̲ ̲

乙 乎

J

̲L !I一一̲̲

J

̲l

ι

!

ι

I

.1"

J

L

"  十 日 一

ーーーいーーー‑ーーー‑‑‑1‑ー‑ー一一一ーー‑

イ lパ 斗 と い い い l

I!I (dara:) 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

!I 

5イl飛 ぶ

6イし一一ー蹴る

6L行く

1

1

!I 

!I 

i 7 

合 同γ Jl U1 0i

::::~:::J::~~:~:J:::::~:::t:平:~~~~:~~:t::::':::::[:::

ι _l_____~___

N‑‑‑rNCda:) 

~~--j---Nnîij---}r-j 耐ar-ä-:-j-I---l:----+---:'-

用 日

̲1̲̲̲̲̲̲̲̲̲

l .

̲̲̲̲̲̲̲̲̲1一 一 一 一 一 [_-_:'----__[----~

Nna I N 1  N(dara:) 

町三

i ----~-~~1+-Nëd~~ーん

uN し一一~

---~

‑‑‑‑l 

una I u I  uQ  una 

u( dara:) 

o(dara :) 

! I 

uN  N 

If 

!I 

!I 

9イし一ー読 む

9L詠一三

4食う

1・2

1・3

漕 ぐ k '̲̲̲̲̲̲̲1

:~1_---~----r 月~

‑‑

‑‑ i ‑‑

 e

-d~)-

i‑‑‑‑

1‑‑‑‑;‑‑

  ‑ f

‑‑

fMl 

K 1  0 :  11ra i: (da)  i:  i:  i : 1 i t i i : k i 

F z

0:

u..  i ra 

i(  da) 

!I 

!I 

u: 

u :  oi  : 

i : 

L ̲ ̲ i ̲ : ̲ L ̲ ̲ !

li:Siti 

i :ki  riruN I tsanl  ta  I n  I du 

(れる)(たい1( ) d 1(‑)1(‑ぞ) slN 

I  I 

G晶去)ltaN州 UN 

(する)1 ばかりj(居る)

(条件) (打消) L

‑ i ‑ ‑ ‑ ‑ j ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ; ‑ ‑ ‑ ‑ r ‑ ‑ ‑ ‑

; ‑ ‑ ‑ ‑ r ‑ ‑ ‑ ‑ ;

,‑‑‑‑r

月│列 j ‑ ‑ ‑ ~~ ~-

1‑‑?‑‑

j  ‑ ‑ ~~~ ~_r~_:)

1‑‑

--,~

‑‑

j ‑ -~;

1・4

H d JF

一 ︑

J

一 一

1 J

)

a一一ーー:こ

ιr 一一川

a

︑ 犬 M

W

o(dara :) 

1:  ona 

l:na  lna 

oN 

L:ruN iruN 

L研 ぐ

中 南

m m 

主な接尾形式

(5)

調査でその活用形を見い出しえなかったもの。

その中には動詞本来の性質としてその活用形 を有しえないと思われるものーたとえば,

a r‑i ( an) ( 有 る ) の 禁 止 形 ー も 含 ま れ て いるが,あるいは時間をかけて調査すれば,

見い出しうるものも含まれている。しかし,

これらの活用形は今回の調査では話者が用い ないと報告したものである。

(4)過去形,条件形1で,たとえば, (  " 

( da) 

J (" ( 

dara: ) 

J

としてあるもの は,その活用形が daまたは dara:の接尾形 式と結合するという意味。その他のものはta

または tara:と結合する。

(5) 語幹の方で,たとえば, Fvs・l・(Fusin)  (押す)の語幹を Fys( ! )としてあるのは,

i 語尾と結合する時 F~I とし、う語幹をとり,

それ以外の語尾と結合する時は Fpsの語幹を とるという意味。 matsi(mats"in)の 語 幹 mats (可)についても同様である。このよ うな語幹交替は音韻的に規定されていること が一目でわかるので,そういうものは二語幹 併記することなく,記述を簡略化した。

3,活用形 3・1,志向形

ある動作を行なう方向へ意識が向けられる時 に用いられる。その時,相手に同意を求めたり,

また相手を勧誘する意を含めたりする場合もある。

ma: dzon dzI kaka: (一緒に字を書こう) ma: dzon F~ko: (一緒に起きょう)

j a:  he: p~~a (家に行こう) banu n ma: dzo : n Fa: (私も一緒に食

べ よ う ) tura:  ra ( 取 ろ う ね )

この活用形の語尾は各観鼠で次のようになっている。

(1)  ( 0  

J

語 尾 ;( 1

3の ホ ) ( 1

4の ロ ) この umo: (umo: n ) (思う), 

to: ( to: n) (研ぐ)は文 語ではハ行四段・ガ行四段に 所属する動詞であるが?これ らの語幹末尾子音 h・9が当 方言で脱落した結果,他のい わゆる四段動調と活用を異に するようになったものと思わ れる。但し, ko: ( ko : n)  (漕ぐ)の場合は,志向形で は 9があらわれ,そして語尾 も他のいわゆる四段動詞と同 じように a:となっている。

0 : 

J

語 尾 ; ( 

n  ) 

(u:J"";(

皿 )

( a: 

J

語尾;上記以外の動調類

(2)  ar"i(an) (有る)では志向形は用いられ ない。これは ar"l"(an)という動詞そのもの の性質にもとづくものと解される。

3

2, 未 然 形

この活用形の職能は次の通り。

(1)  r i run (れる・受身,可能)が接続する。

nuwi oken dz Y : ju kakar i : da  (寝て いるうちに字を書かれた)

uma he:  pa t ta ra: "i a r i run (あそこ へ 行 っ た ら 叱 ら れ る ぞ )

Fa: nama nu me: n ba: rari: (子供にま で 笑 わ れ る )

pk‑to :he :du FEki rar i(人 に 起 こ さ れ る )

同 l 1 l

a: ra  kama:  madi:  parari run  (ここ かちあそこまで行ける)

kuma hara umi  badararirun 。。 (ここから 海を渡ることができる)

kl~wa nu Fusa:  ti:! im p~karirun (こ

‑71‑

(6)

の 草 は 手 で も 引 抜 か れ る )

kju:  hara F~ki rar i run (今日から起き ら れ る )

ま た , こ の rirunが 接 続 し て , 次 の よ う に

「自発

J

と解されるような用法もある。

ju:nen na pi: sa: riki  puka:  he:  nd‑

irarunu ( 夕 方 は 寒 く て 外 に 出 ら れ な い ) a t t s a nu no  n 1 i rarunu ( 暑 く て な に も わ からない, i知 ら れ な い j という表現。) (2)  s.i(  s.in) ( せ る , 使 役 ) s.imirun (させ

る,使役)が接続する。

FVtudu he: dz~ ju  kakas・l・n (弟に字 を 書 か せ る )

F a: nama he:  du  dzI:  jumas i (子供に

< へ ぞ > 字 を 読 ま せ る )

F~ tudu  jarabas 1 ( 弟 を 呼 ば せ る )

る の に , 君 は こ れ さ え で き な い )

mi t S.1sandza:n numanu (水さえのまな

uwa ja parlll  paranu(君 は 行 く の か , 行 か な い の か )

paranu  sa: ( 行 か な い の だ ね )

paj asa: F~kuban man ia:  nu (早く起き て も 間 に 合 わ な い )

bana no: n turanu dar a: (私はなにも取 らなし、よ)

bana no: n sanu  ( 私 は な に も し な い ) bana F ukunu ( 私 は 起 き な い )

bana  no: n mu: nu  ( 私 は な に も 見 え な い ) uwan ka: nu ( 君 も 買 わ な い )

bana me:  ku:nu ( 私 は も う 来 な い ) me:ma madi mat

I i

ban  ku: nu  (今まで banu ba ma tsa  si ( 私 を 待 た せ る ) 待 っ て も 来 な い )

tu:sana: pituba  tatsa Ii  (遠 く へ 人 を (4)  ba (ば,条件)が接続する。

立 た せ よ )

Fa:  he: 1 ikin  ju F~kusïmi run (子供 に 試 験 を 受 け さ せ る )

F a: nama:  he: du k号~i mag i ra  s.imi  ( 子 供 に く へ ぞ > 鉄 を 曲 げ さ せ る )

ba:  kakaba uwaja mi. ri  (私が書いた ら , 君 は 見 な さ い )

ba:  FlJkuba uwa ja  par i:  (私が起きた ら 君 は 行 き な さ い )

ba:  ku: ba  uwa ja  pari:  (私が来たら Fa: nama he:  ti: ba magira s‑lmi (子 君 は 行 き な さ い )

供 へ 手 を 曲 げ さ せ る ) 宋 然 形 の 語 尾 は 各 動 詞 で 次 の よ う に な っ て い Fa: nama he: du hakkon bagas"imiur.i る。

(子供に芋を煮させる。 I沸 か さ せ る

J

とい う表現。)

(3)  nu (ない,否定)が接続する。

bana me:  kakanu ( 私 は も う 書 か な い ) jurusa nu dura: ( 許 さ な い よ ) kuren dza: n s.l.sanu  ar iI i t i nu! do  bagar

・ ;

( こ れ さ え 知 ら な く て な に か わ か る ) mi:dun nan dza:n  diki  munu nu uw‑

aja kuren dza:n naranu (女でさえでき

( 0 )語尾; ( 1

3の ホ ) ( 1

4)  C uira 

J  , , ;  

( nの イ )

C u, i r a 

J  , , ;  

( nの ロ )

このE類 の 動 調 に あ ら わ れ る C ira 

J

語 尾 は ri run  (受 身・可能) s U s‑1 n) (使役)

s‑fmi run (使役)の接尾形 式 へ 接 続 し て い く 時 に あ ら わ れ , そ の 他 の 接 尾 形 式 へ 接 続

(7)

す る 時 は (u : 

J  ( 

J

とな っ て い る よ う で あ る が , そ の 点 に つ い て は 後 日 確 認 の 再 調 査 を し て み た い 。 い ず れ に し て も , こ の 語 尾 はH類 の 動 詞 がI・1の7ホ turi(turin)

(取る)の活用型へ変化する そ の 過 渡 期 の 様 相 を 示 し て い るものと恩われる。

( u: ) 語 尾 ;( 皿 )

(  a 

1

語 尾 ; 上 記 以 外 の 動 詞 類 3

3, 願 望 形

tsan(  tlan, tJar‑f) (‑したい)へ接続す る。

dZ.l=  kak"i  tsan(字 を 書 き た い )

bana F?なidu ku i 

t s  

ar .1. (私は舟を<ぞ >

漕 ぎ た い )

bana Iumuts1  dumi:  tlan (私は書物 を<ぞ>み た い ) 願 望 形 の 語 尾 は 各 動 詞 で 次 の通り。

(妻は昨日沖縄へくぞ>行 っ た )

jambaru na: du marida (山原で<ぞ>生 れ た )

Iirabida sïn~a bagaranu  (調べたがわ か ら な い )

pito:  he:  du  tasikirari:  da (人に<

へぞ>助 け ら れ た ) 過 去 形 の 語 尾 は 各 動 詞 で 次の通り。

(1)  ( Q  

J

語 尾 ;( 1・1の6P

, 

6ハ ) CNJ"

, ,

;(I

1の8イ, 8ロ, 9イ,

9ロ )

(uJ"";( 1

2) ( 1

3の イ ) (oJ"";(.1・ 3の ロ , ハ , ニ , ホ ) (i:J 

" , , ; (  

IIの イ )

CiJ"

, ,

;CI

4) ( 11の ロ )

1: 

J  "" ; 

( 田 )

( .i  ] "" ;上記以外の動詞類

(2)  1

1の 7 UrI( u n) (居る), 7ホ ar"t" C a n) (有る)では語幹が直ちに taに 接続する。

C Q J語 尾 ;( 1・1の6イ, 6 P, 6ハ, 6  また, taに 接 続 す る か , あ る い は daに

ニ, 6ホ ) 接続するかは動詞によって異なる。

CNJ"";CI

1の8イ, 8ロ, 9イ, 9  (1), daに 接 続 す る も の ロ)

(uJ"";(I

2 ) 

CiJ"

, ,

;(I'3)(I

4) C IIの ロ ) Ci:J"";(IIの イ ) ( III  ) 

( .i 

J  "" 

;上記以外の動詞類 3

4,過去形

ta( da) (‑した)に接続。過去における動 作を表わす。

bana dz.i  : kak1ta(私は字を書いた) jamato: bagasari kem pari  Futa (本 土 は 若 い 時 行 っ て み た )

tu t s"r"  ja  k"lnu FukYna: he: du pa t ta 

‑73

1 • 1の6 kH1(kizYn)(蹴 る )

"  7  1:(  lZ:n)(言 う )

"  8イ sln (死ぬ)

"  8 ts‑in( tS‑l‑nun) (注ぐ)

"  9イ jun( jumun) (読む)

"  9 un(泳ぐ)

1 • 3の イ kau( kaun) (買う)

"  ハ a:rau( a: ro: n) (洗う)

"  ニ Fo:( Fo: n) ( 食 う )

"  ホ umo:( umo: n) C思 う ) 1

4の イ ko: ( ko: n) (漕ぐ)

to:( to: n) (研ぐ)

(8)

連 用 形2の職能は次の通り。

(1), 用 言 に 接 続 す る 。 そ の 用 言 は 形 式 用 言 的 な ki: C k i! run) (着る)

Fuki: (Fukirun) (起きる) taに 接 続 す る も の

Eのイ

ものが多い。

F~k.ina: hara kairi  kiqta (沖縄から 帰 っ て き た )

(2), 

上 記 以 外 の 動 詞 類

(ここへ来てみよ)

a  r  A

E U'

. ︐ .

A  

i m  

VA 

. ︐

.

m E a

n r

A ' A

k r

. a   

&

E ν  

e :  

'bl

a {i 

n u︒ . ︐

A

uF 3・5, 連 用 形1

連用形の職能は次の通り。

(1) 助 動 詞 u:sin(...で き る ) 9 0: san  ( ...  (降ってみ た り 晴 れ て み た り )

parimi:  ki: mi: s"i  C行 っ て み た り 来 て み gu‑

r i 

an ( ...しにくい)等へ接続する。

dzi : kau: sin( 字 を 書 く こ と が で き る ) し そ う で あ る )jassan(‑し や す い )

た り す る )

tI iki run  次 の よ う な url"Cun) (居る)

ここに<ぞ>

a  r  s t

nu

J 

l

'k

AU  

︑ ︑ ︐ ︐ ︐

e hだ

a 'つ m u

そk来

( お く ) の つ い た も の は , 全 体 で 複 合 動 詞 的 である。

kaki tI iki run (書いておく) (向こうに

dz"i  : kak i un (字を書いている)

tura nu didu anda si

o .

9 a du  tur i ur.l.  k~Ta he  du parI go: 

< ぞ>行 き そ う だ )

k~~a he  ja  parl  jassa  du assa (向う に は 行 き や す い )

uma: he  ja  pan Dgurila du assa (そ sarl 

dura: ( 取 ら な い と 云 っ た が 取 っ て い る よ ) F1lsa badu  tur i uri (草を<ぞ>取って こ に は 行 き に く い )

い る ) ta: 

taOga: ( ‑!まかり) (2)助 詞 n( ‑も)

F1lsa du  tur i Fu ta (草を<ぞ>取 っ て い fこ)

ne: ra ‑しながら)等へ接続。

kak1n sanu ( 書 き も し な い )

kakY tal)ga: ni  siur"i(書いてばかりいる) ki: nu  juda nudu kar i ur"l  (木の枝が

< ぞ>枯 れ る )

du (ぞ), na (に)に接続

kaki  du uri dura: (書いてくぞ > い る よ ) ure:  dZ.l  kaki  du ur.i  (彼は字を書いて (2) 

(歩きながら読

連 用 形1の語尾は各動詞で次の通り。

araki  ta ne: ra  jumun  む )

< ぞ>い る ) p.l.tu  okai  na: 

9イ )

[uJ"";( 

1

1の8 )(1.2) [iJ"

, ,

;(I'lの9ロ ) ( I・3 )  [ N 

J

語 尾 ;( I • 1の 8イ,

︑ ︐ ︐ ︐

EA t・ ︑

(人を迎えに du par"i 

< ぞ>行 く ) ( 1

4) ( IIの ロ )

連 用 形2の語尾は各動詞で次の通り。

[i:J"";( IIの イ )

[ i : 

J

語 尾 ;IIの イ ) (皿)

これは恐らく l拍 の 活 用 形 を き [ i: 

J  "" ; 

(皿)

["i

J"" 

; 上 記 以 外 の 動 調 類

1 • 1の6ハ tUfl( tur lfi, turun) (取 らうところから長音化している (2) 

ものと思われる。

上 記 以 外 の 動 詞 類 [ i 

J

語 尾 ;

る)では Yとuの両語尾があらわれる。

3

6, 連 用 形2

(9)

3・7 接続形 両者の異同を概略示すと,次の通りである。

共通語の

r ‑

して」にあたる。文と文を接続 (1) 文法的職能としては両者とも同じ。

して,その意味上の関係を明らかにする。 (2) 両語尾は形上異なる。両者聞には多少の例 k号p'l na:  kakiI~ti kare:  he: jumasln  外もあるが,概略次のような関連がみられる。

(紙に書いて彼に読ませる) 終止形2語尾=終止形1語 尾 +n  Fuki na:  ma: d i par i 1 i t i ku:  (沖縄ま

で行って来い)

語尾は各動詞で次の通り。

(1)  (i: I i t i 

語 尾 ;( Ilのイ) (田) (i/iti 

J  " , , ;  

上記以外の動調類

(2)  1

1の6ホ ar'l'C an)は ariIitiが予 測されるが,話者からその活用形を得ること はできなかった。

3・8 理由形

共通語の

r ‑

するからjに相当するもので,

原因・理由をあらわす。

ba kakiki  uwa ja mi: ri (私が書くか ら,君は見なさい)

ts‑iburγnu  jami  uriki  kju:  ja  jukui  du s'{ C頭が痛いから今日は休む)

banum par iki  uwan ku j 0: (私も行くか ら君も来いよ)

語尾は各動詞で次の通り。

( i : ki 

J

語 尾 ; ( Ilのイ) (皿) ( iki 

J"";

上記以外の動調類 3・9 終止形1 ,終止形2

文の終止に用いる。また,助調 diCと)9 a‑ j a: Cかしら) j 0: Cよ) do: ¥.ぞ) sa: (ね) 等

s i D 9

a (けれども)に接続する。

終止形として二形が併用されている。ごく普 通に用いられるのは終止形2の形である。いわ ゆる調査で終止形として最初に出るのは終止形f の形で,調査を続けているうちに終止形1の形

も出てくる。話者としては二形とも同様に用い るという意識をもっている.

(3) 動詞によっては両語尾の結合する語幹が異 なるものがある。

例 (働く)patarak+ 終止形1

pa tarag + ln終止形2

(居る) ur + 終止形1

u +  n 終止形2

(読む) ju + n 終止形1

jum+ un終止形2 (眠る) nuF+ u 終止形1

nuw + un終止形2

(笑う) ba:ra + u 終止形1

ba:ro + on終止形2

一見,二形併用にみえながら,文法上の職能 に差異がないところから,両活用形聞には時間 的要素が含まれているものと解される。断定は できないが,いわゆる終止形1が古く,終止形2

が新しい形ではなかろうかと考えている。それ ならば,共時的にはー形にまとめて体系化した 方が妥当のように思われる。これをあえてここ で二つの終止形を認定して体系化したのは,た とえ変化過程にあったとしても,その変化の過 渡期の様相をそのま』体系化するのも,また共 時的記述の態度と考えるからである。

uwa:  jundara:, bana:  kakIn( ka:K‑l‑)  (あなたが読んだら,私は書く)

sake:  ju:  nun  siuga,ju:  pa tarag'l'n  C patarakl‑)  C酒はよく飲むが,よく働く) m e:  j a 9 a t i t u b 1n ( t u b 1)  (もうやがて 飛 ぶ )

pamana:  aS‑Ip‑i (浜で遊ぶ)

Fhd 

i

(10)

uj a tu ma: dzon parin ( par"l") (親とー ( N, N J語 尾 :( 

1

・1の8イ, 9ロ) 緒 に 行 く ) ( N, uN J " "  : ( 1

1の80, 9イ ) ba::  parin ( pari) ( 私 が 行 く ) ( u, uN J " "  : ( 1

2 ) ( 1

3のイ) Futudo::  ja::  na:  un( urI) ( 弟 は 家 に 居

u, oN " "  : ( 1

3の 円 ハ , ー,

る ) ホ )( 1・4) 

ba:  turIIi  ( turun, turγ)  ( 私 が 取 る ) (i::. i::  r uN) " "  : ( 

n

の イ ) unu  9urai  ja  banu n narIn ( narun,  (i::, iruN) 

, , / 1   :  (  n

の ロ )

na rY) ( こ の 位 は 私 も で き る ) ( "i:,  iNJ " "  : (皿)

araki  ta:: ne :  ra  jumun : ( 歩 き な が ら 読 ( i, ‑iNJ"" : 上 記 以 外 の 動 詞 類 む ) (2)  1・1の7 tur"l‑n( turun, tur 1) (取

uja  he::  ni:run( ni:)  ( 親 に 似 る ) る ) で は C"t

, 

"iNまたは uNJという形であ attla kin(  kl: ) ( 明 日 来 る ) らわれる。

ure: du kakIn ( kaki)  di  anda (あの人 3

10 禁 止 形 が < ぞ > 書 く と 言 っ た ) 禁止する意をあらわす。

kare::  parYn ( parl)  gaja::  (彼は行く k~f!l a he:  dzI kakina (ここへ字を書く

か し ら ) な )

kare::  ja::  na::  un(  uri)  gaja:: (彼は F);lsa  tunna ( 草 を 取 る な )

家 に 居 る か し ら ) jukuI imune:  iZ: na ( う そ を つ く な ) kunu ・i~o:: ciko: ba bagari sio( s"i)  語 尾 は 各 動 詞 で 次 の 通 り 。

gaja:(こ の 魚 は い く ら ば か り す る の か し ら ) (1), (Nna J語 尾 :( 1

1の6ハ, 6ニ, 8  attsa kin( ki:)  jo::  (明 日 来 る よ ) イ, 8 P, 9イ, 9ロ) m i   run d:: o:: ( 見 え る ぞ ) ( una J " "  ; ( 1

2) ( 1

3の イ )

k!lI,la nu klll j a ba::  k i   run d:: o:: (この ( ona J " "  : ( 1

3のロ,ハ,ニ,ホ)

着 物 は 私 が 着 る よ ) ( 1・4の イ , ロ )

paiIa F,;kirun( FlJki;)  sa:: (早く起き ( i::  na J " "  : ( IIの イ )

る ね ) (inaJ"";( 

n

の ロ )

ba::  par"in  ju:: ( 私 は 行 き ま す ) C Ina J " "  : 上 記 以 外 の 動 詞 類 a t t s a pa i 1 a F uk i r u n j u::  (あした早く (2), 1

1の7ホ an( ari) (有る)では禁止

起 き ま す ) 形 は あ ら わ れ な か っ た 。

asatara:  duma na:  du  arija (arja::)  3・11 連 体 形

( ど れ ど こ に あ る か ) 職能は次の通り。

uwa  ja  duma he;. du parija( parja:)  (1),体言に接続する ( 君 は ど こ へ 行 く か )

終 止 形 語 尾 は 各 動 詞 で 次 の 通 り 。

(1)  ( i, N 

J

語 尾 ;( 1 • 16 6ホ )

kak"lpit u t um i r u n ( 書 く 人 を さ が す ) kare::  I !ku  pa tarak"l muno: uranu (彼 のよ う に 働く者 は 屈 な い )

(11)

pajasa  turi pitu nu munu (早く取る人 の も の だ )

kare:  tumiri muno:  duri  gaja: (彼が さがしているものはどれかな)

(2)次のような形式体言に接続する。

attsa du 0: rel rI patsI do: (明日いら っ し ゃ る は ず だ )

kaki‑tugun du kaka nahata  (書くとこ ろ で あ っ た が 書 か な か っ た )

juol)kuso: ni  dz i kaki juini  bu ri ne: nu (休まずに字を書くので,疲れてし まう)。

turi‑‑nu  tupi so:ni  par‑in (鳥が飛ぶよ うに行く)

(2) ,助詞ma:di(まで), b iki (ベき), nu  (が)dura! (よ)gaja: ( か し ら ) 等 に 接 続 。 ま た , 助 詞 du(ぞ)の結びとなる。

ts

i "

kinu a: ri ma: di  pataragi  du uri  (月が上がるまで働いている)

uwa du  turi biki  (君がくぞ>取るべき) p "idar i t i  ::1 i kak"nu narun (左手で書 くことができる)

tura nu di  du  anda s~oga du turiurY  dura: (取らないと言ったけれども,取っ ているよ)

h a t 0: u r i t al) 9 a : d u n uku r Y 9 a j a :  (あとにそれだけ残るのかな)

kuma na: du arI  gaja: (ここにあるのか な )

F~tudo: i ts‑i  du  kil  gajal (弟はいつ くぞ>くるのかな)

ba l du pari (私がくぞ>行く) uwa du  tur"l" (君がくぞ>取る)

alisabau kal isaban uwa du  liu  (あ あ し ょ う が こ う し ょ う が 君 が 知 っ て い る の だ )

kaliru kln tauga:  du  ari  (こんな着 物 ば か り あ る )

attsa du ki: (明日くぞ>来る)

gaja: (かな)は終止形にも接続するし,

連 体 形 に も 接 続 し て い る 。 但 し , 連 体 形 に 接 続 す る 時 , そ の 連 体 形 は 必 ず du(ぞ)の結 びとなっている。従ソて, gaj a:は文を止め

る活用形に接続するといえそうである。

連体形の語尾は各動詞で次の通り。

J

語 尾 ;( 1 ・ 1 の 8 イ~ 8ロ, 9イ ) CirlJ  " "  ; ( 1

1の9ロ )

C u J " " ; ( I

2 ) ( 1

3の イ ) C 

J  "" ;  ( 

1

3の ロ , ハ , ニ , ホ )

( 1

4) 

i:J 

",,;(  n

の イ )

C i 

J  "";(ll

の ロ ) C i:J 

",,;(皿)

C i 

J "" 

; 上 記 以 外 の 動 詞 類 3

12, 条 件 形1

tara:  (‑‑したら)または dara:(‑‑だら) に接続して条件を表わす。

uwa:  kaki tara:  kare:  jumun  (あな た が 書 け ば , 彼 が 読 む )

uma he:  pattara: lZarirun (あそこへ 行 っ た ら 叱 ら れ る ぞ )

ina  he:  pattara:  jurusanu  dura:(海 へ 行 っ た ら 許 さ な い よ )

me: ma pattara:  maniaun  (今立てば間 に 合 う )

unuI iku ariiza  bam basIki  dara:  juru‑

sanu  dura:(そ ん な に 言 っ て も 忘 れ た ら 許 さ な い よ )

a: mi nu Fo: dara.:  jami  du  s"i (雨が 降 っ た ら , や め る )

ure:  kitaral bagarin (彼が来れば,

‑77‑

(12)

わ か る )

語尾は各動調で次の通り。

(1)  ( Q 

J

語 尾 ;( 1

1の6イ, 6 tJ,  6  ハ, 6ホ )

( N J ",, ;(I

lの8イ, 8ロ, 9  イ, 9ロ )

( uQ 

J  "" ̲   (  ;

1

2 )  ( uJ"";(I

3の イ )

ほジ一致する。

3

13 条 件 形2

ba (ば)が接続して条件をあらわす。

ba:  kaki:  ba uwa ja mi: r i (私が書 けば,君は見なさい)

Fukina:  nu  gjor <i3 i nu hon  ju  jumi  mi: ribadu  Fuk.ula: na:  ja  abus.l 

parai  di  an gjo:d~ü aro:  si9ganu  ( O J ",,;( 1・3の ロ , ハ , ニ , ホ ) ( 沖 縄 の 行 事 の 本 を 読 ん で 見 れ ば 沖 縄 に

( 1・4の イ , ロ ) は ア ブ シ パ イ と い う 行 事 が あ る よ う だ け (i:J",, ;(llの イ ) れ ど も )

( i J  "";(11の ロ ) me:ma madi:  matIiban ku:nu  (今ま ( 1  

",,;上記以外の動詞類 で待っても来ない)

(2)  1・1の6ニun( uri) (居る)では語幹 語尾は各動詞で次の通り。

が直ちに tara:に接続する。 (1) (i r i 

J

語 尾 ;(   ) 11 また, tara:に接続するか,あるいは da ( i! 

J"" ; 

(皿)

ra:に 接 続 す る か は 動 詞 に よ っ て 異 な る 。 ( i 

J""; 

上記以外の動詞類 (1)  dara:に接続するもの (2)  1

1の9ロ un(泳ぐ)の条件形2の形

1 • 1の7 iZ: ( .iZ: n) (言う) 式は見つけえなかった。

"  8イ sIn (死ぬ) 3・14 命 令 形

"  8ロ tsIn ( tsYnun) (注ぐ) 命令の意を表わす

"  9イ jun ( jumun) (読む)

"  9 un(泳ぐ)

1

3のイ kau ( kaun) (買う)

ba! rau ( ba: ro: n)(笑 う )

"  ハ a: rau ( a: ro: n)  (洗う) Fo: ( Fo :n) (食う)

" ホ um 0 : u m 0: n) ( 思 う ) I

4のイ ko:  ( ko: n) (漕ぐ)

to:  ( to: n) (研ぐ) 自 の イ ki: ( ki: run) (着る)

"  ロ F uk i:  (F uk i r un) (起きる)

pa j asa kaki (早く書け)

uja nu ano! rI sini 1 i:(親の言うとお りにせよ)

Futudu  jarabammisa: ri~ki sa:ri  ku: (弟でもよいからつれてこい) uwa ja  ju:  ka9gairi  jO! (君はよく考 え ろ よ )

語尾は各動詞で次の通り。

(1)  (i: r i 

J

語 尾 ;( 11のイ) (  ir i 

J  "" ;  ( 

11の ロ ) (  u 

J"";(

皿)

(2)  tara:に接続するもの (  i: 

J"";

上記以外の動調類 上 記 以 外 の 動 詞 類 (2)  1

1の6ホ an( ar.l)の命令形は見つけ これは過去形が taおよび daへ接続する方法と えなかった。

‑78‑

(13)

4.活用の種類 4

1. ト 1類

前出の maraglnは意味としては/(結ぶ)で あるが,共通語の「結ぶ」と音韻対応関係にあ こ れ は (a  ,: a, i, i, i, i, i 1 i t i,  るのではない。従って,いわゆるパ行五段がこ iki, i, IN , Ina, .i, i, i, i:)と

活用する(または語尾交替する)動詞類である。

以下,その下位分類した動詞類について概観 する。

1類はいわゆるカ行五段動詞が所属する。そ の中で, 2類の pataragln ( pa tarak‑l‑) (働

く), marafl‑n( marakl‑) (結ぶ)のように,

一部の語尾と結合する際に,その語幹末尾子音 ポ有声化現象を起すものがある。

(働く)fpatarak願望形,過去形,終止

│  形1,禁止形,連体形,

│  条件形1各語尾の前

patarag  上記以外の語尾の前 (結ぶ)t""""marak  願望形,過去形,接続

形,終止形1,禁止形,

連 体 形 , 条 件 形 ぃ 条 件形2各語尾の前 marag  上記以外の語尾の前 pa tar ag ‑in (働く)と marag"in(結ぶ)の違 いは接続形と条件形2とにあらわれ,前者にお いてはこれらの活用形の語幹は有声化している

のに対し,後者では有声化は起っていない。

語幹末尾子音における同様の交替現象は5類 の tubi‑n ( tubi) (飛ぶ), jarabin( jarabI)  (呼ぶ)にもあらわれ,この場合は pとbの交 替である。そして両者の違いは連体形にあらわ れ,前者は有声化し,後者はしない。

この無声・有声の交替現象はなんらかの法則 に支配されているとは解しがたく,かなり自由 交 替 (free variation)的である。従って,

2類・ 5類を更にイ・ロへ区別することもない のかもしれない。

の2ロ類へ所属しているとはいえない。

3類はいわゆるサ行五段動詞が所属する。川 平方言では sIn(S.1) (する)もその型に属す る。他に,この活用型に属するもので調査した ものに ku:sIn ( ku: s i.) (殺す)kl‑sIn ( k 

Is I) (切る)madza: s‑in( madza: sI) (混 ぜる)等がある。

4類はいわゆるタ行五段動詞が所属する。

tats.in(  tats‑l) (立つ)の場合は tats(ぱ) と tatの両語幹があらわれる。

5類はいわゆるパ行五段動詞が所属する。

6類はいわゆるラ行五段動詞が所属する。

6ロの parIn( parI) (行く)がその類に属し ているのは一見特異のようであるが,この pa‑

rIn(  parI)も共通語の 「行く」と直接の音 韻対応関係にあるものではなく,むしろ,音韻 的には「走る」に対応する。この6類 が 1類 か ら5類までの動調と異なるところは,語幹末尾 音の違いもあるが,更に,願望形・条件形 1等 で 促 音 の (

)語尾があらわれる点である。

6イkJIYn(Ki:Y)(蹴る)は前述したよう に願望形・条件形1

C Q 

)語尾があらわれる。

6ロP円in( pれI)(行く)は願望形・条件形1

に加えて,過去形にも(

)語尾があらわれる。

この点で6イとは区別されねばならない。 6ハ turlll(  turun, turl)  (取る)は願望形・

過去形・条件形1

C Q 

)語尾があらわれると 同時に,禁止形語尾が (Nna)である。この点 で6イ・ 6ロと区別される。更に6ハでは連用 形1語尾にCu ),終止形2語尾に CuN )も あらわれる点で異なりを示している。これは 1

とuの調音点がかなり接近しているところから

‑79‑

(14)

起る交替であろう。 6ニ un(uri)(居る)は 過 去 形 ・ 条 件 形1の語尾を欠いていて,語幹が 直接接尾形式へ結合していく点でこれまでの動 調 類 と 異 な る 。 更 に , 終 止 形2が turun(取 る ) 等 の 終 止 形2から推定すれば, Urlnまたは ur

unとなりそうなところを unとなるのも特徴で あろう。 6ホ an(an) (有る)は6ニun(ur‑i) 

(居る)とほジ同様め語尾交替を示しつつも,

条 件 形1に お い て (Q 

J

語尾があらわれる点で 6ニと異なる。この un(居 る )an ( 有 る ) に お い て , 終 止 形2が ur‑fn( urun) ann( arun)  でなく, まさに un,anであること,これは琉 球 方 言 の 終 止 形 成 立 の 過 程 を 考 察 す る の に な ん らかの示唆を与えるものと恩われる。なお,6 の活用型に従って活用するものとして,他に ka‑

rin ( karun  kari) (刈る)等がある 7類 は い わ ゆ る ワ 行 五 段 動 詞 で あ る 。 ワ 行 五 段 が 川 平 方 言 でI・1類に属しているのはむし ろ特殊で,当方言ではこれらは I・3類 に 分 類 される。

8類はいわゆるナ行五段動詞が所属する。

tunun ( tSIn) ( 注 ぐ ) が こ の 類 に 属 し て い るのは当方言の特徴である。この類では願望形,

過 去 形 , 禁 止 形 , 連 体 形 , 条 件 形1等に楼音(NJ 語 尾 が あ ら わ れ る 点 で こ れ ま で の 活 用 型 と 区 別

される。 8イ sIn(死ぬ)は以上の他に連用形1

も (N

J

語 尾 で あ る 。 ま た , 終 止 形 が Slnun でなく Slnであることも特徴的である。 8ロ

ts.inun( ts.in) (注ぐ)は連用形1語 尾 が (

で も (

N  J

でもなく, ( u  

J

となる点でこれま でのものと区別される。終止形2語 尾 も (uN 

である。

9類はいわゆるマ行五段動詞が所属する。 un (泳ぐ)がこの類に属しているのは, 8類と

l

司 様,特徴的である。 9イ jumun( jun)(読む)

は8類とほジ同様の活用をする。両者を区別す るのは語幹末尾子音である。 9イの型で活用す る動詞で,他に調査したものに tsts mun 

(tSltSlll) (包む)numun( nun) (飲む)が ある。 9ロun(泳 ぐ ) は 連 用 形1語尾が

C

J

,  連体形語尾が Ci rl‑

J

となる点で9イとは区別

される。

以上, 1・1類について述べてきたが,これ らの中で,語尾の方だけみると,概略次の三つ の区別が認められる。すなわち,願望形,過去 形 , 条 件 形Iをみていくと。

(1)  ( Q  

J

語 尾 を 有 す る も の :6イ‑ 6ホ類。

(2) 

(N  J

語 尾 を 有 や る も の :

8

‑9

ロ類。

(3)  (.i 

J

語尾を有するもの;上記以外のもの。

となっている。

外形上,これほど異なるものを l・1類とし たのは,当方言の音韻交替現象としてCr

" i >  

Q  又はN

J

が存するからである,これを証する 1 例として,体系表からもわかる通り, 6イki

! : . i  

n ( k 

(1) (蹴る)において,その過去形・

禁止形は k~~fda, k1(fna  になっていること。

これからすると,たとえば, 6 tunn(  tur 1)  (取る)の過去形・禁止形は本質としては, tu‑

rita, tuu.naであるのが,音韻交替によっ て tut ta, tunna  になっているものと解され る。

以上のような解し方に立てば,上記三形の語 尾は本質的には同類のものであるとみてよい。

4

2

1

2類

こ れ は (a  ,! a, U, u, u, i, i I i t i ,  iki, u, uN, una, u, uQ, i, i: 

J

と活用 する類である。

i・1類と異なるところは,願望形,過去形,

連 用 形1,終止形1,終止形2 禁止形,連体 形 , 条 件 形1において, 1 • 1類語尾が C

(15)

で あ る の に 対 し , こ の 類 は (u 

J

である点であ る。

( i 

J

と (u 

J

とは調音点が近接しているた めに,両者の交替は十分に考えられることであ

る。このような交替現象は 1• 1 Jの8ロ ts・in‑

un( ts"ln) (注ぐ)等にもみられた。この8ロ を接点にして, 1. 1績と I・2類とは連続して いるものと思われるが,八つの活用形にわたっ て (1

J

と (u 

J

の交替を起こしているからに は,やはり, 1・1類とは別類にした方が妥当 であると考える。

この類に属する動詞としては,他に kawun ( kaFu) (被る)がある。

4・3,1・3類

と活用を同じくするものであるが,ただ過去形 で接辞 daを要請する点で異なる。

ニ・ホ類は終止形1語 尾 も (

J

となる点で これまでのものと異なる。更にホ類は志向形,

未 然 形 の 各 語 尾 も (

J

となる。

このように,共通語のハ行五段に相当する川 平方言の動詞は,大きくは I・3類とまとまり ながら,細部ではかなり変化の激しい活用を示

している。

4

4

1

4類

こ れ は (a: ( 0) , 0, i, i, i, i, i 1 i  t ,.i iki, 0, oN, ona, 0, 0, i, i: 

と活用する類である。

この類には,いわゆるガ行五段動詞が属して これは (a:(o),a(o), i, u(o), i, i,  いる。

iIiti, iki, U( 0), uN( oN) , una( ona)  u(o), u(o), i, i: 

J

と活用する類である。

この類にはいわゆるハ行五段動調が属してい る。

ト 3類 が ト l類, 1・2類と区別される ところは,願望形・連用形1語 尾 が (i 

J

とな っている点である。 1• 1類 の (Y 

J

語 尾 は 一 方 に お い て は (u 

J

に , 他 方 で は (i )に音韻 交替を起こすものと解される。

イ類の kaun( kau) (買う)は上記の違いを 別にすると,ほぼ1・2類と同じ活用をする。

但し,条件形Eで は (u 

J

語 尾 で , い 2類 と は 異なる。

ロ類の ba: r 0: n ( ba: r a u) (笑う)は過去形,

終止形2,禁止形,連体形,条件形1の各語尾 が (

J

となっている点でイ類とは異なる。こ れもまた, (au>o: 

J

の音韻交替現象の結果 であることはイ類と比較して直ちに理解される。

従って,決して異質の活用型ではない。

ハ類 a.ro ̲: n( a: rau) (洗う)は全くロ類

このI・4類がこれまでの類と区別されると ころは,過去形が( i 

J

語尾になる点である。

イ類 ko:n ( ko: ) (漕ぐ)は志向形が koga:

となる点は I・1類と類似している。但し,過 去 形 が ( i 

J

となっている点を除いて,その他 はすべて 1・3のホ類 umo: n ( umo: ) (思う) と全く同じ活用である。

ロ類 to: n(  to:) (研ぐ)は志向形を除く と,イ類と同じ活用である。

共通語のガ行五段動詞に相当する川平方言の 動詞も変化がかなり激しく,その一部は. 1・

1類にも分属している。

4 ・5,以上, 1類 に つ い て 各 類 別 ご と に そ の 違いを概観してきたが,これらの動詞類は本質 的には表の最上段の kakln(kak‑1‑) (書く)と 同種の活用をなすものと解される。それが音韻 交替現象によって,多少の差異性を示す類もあ るが,次に述べるH・皿類に比較すれば,それ ほど大きな差異性とは解されない。これらを大 きく i類とまとめたゆえんである。

E a

00 

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す 莚へ N mN Ni aa nb ・l b a 。ⅢSSt・剣

あな あな あな あな あな あながあく あなた あなた あなたたち あなのな あIこ あに あに あに あに あに あに あに あれ あれ あれ あれ あの あのように

[連体]…連体詞 [連語]…連語 [感]…感動詞 [接]…接続詞

〔。〕を発音する気持ちで調音される音声のよ

区長狩俣秀雄氏をはじめ,島の多くの方々から

まず、山口( 2004)において指摘された