精神薄弱児の精神言語能力について
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(2) . 入枝情・木村健一郎: 精神薄弱児の精神言語能力について. 精神薄弱児の精神言語能力について 入. 崎・木. 枝. は. じ. め. 村. 健一郎. に. 精 神薄 弱 児 に つい ては、 こ れま で、 性格、 行 動、 知能、 学 力 な ど い ろい ろ の 面か ら 検討 が 加え ら れて き た。 特 に ビネ ー に よ っ て 創 始 され た 知 能 検 査 が 精 神 薄弱 児の 診 断 に用 い られ るよ う に な っ て. から、 知的発達の遅滞の程度を量的のみならず、 質的にとらえていこうとするようになり、 知能検. 査 の利用 も 高 ま っ た と い える。 し か し一 方、 心理学 者や 教 育 の 現場 に 従 事 して い る 人々 の 間で、 次 irk S A 第 に 診断 の 道 具と して の知 能検 査の 使用 に満 足 しき れ なく な 「 てき た のも事 実 で あ る。 K , ,, 1) i lassi f i ion n- cat ら も、 こ の点 に 関 し て、 「生 じ て き た 困難 性 の原 因 の 一つ は、 分 類 の用 具 (c と し い よ ず る こ と を 度 と に あ る 断 の 用 う と 診 断 概 念 の違 ) 診 尺 て 分類 つい ての に t s rur 離 ant 。 い をと らえ て おく こと が 必要 であ る。 分 類と は 特 別 な グル ー プ、 タイ プ、 カ テ ゴ リーに属 する も の と して、 子 ども を 区別 する こと であ る。 わ れ わ れ がウェ ッ ク ス ラ ーや、 ビネ ー 検 査 を実 施して 子 ど. もの I Qと かMAをきめるとすれば、 それは子 どもを、 平均的な子 どもであるか、 教育可能な精神 遅滞児であるか、 訓練可能な精神遅滞児であるか、 もっと以前使われてい たことばを使えば、 平均 児であるか、 境界線児であるか、 魯鈍児、 痴愚児、 白痴児であるか、 区別しようと しているのであ る。 した が っ て検 査は分 類 のた め に用 い られ た のであ っ て、 診 断 の ため に 用 いられ たので は な い。 診 断 と は 子 どもに 対 して、 教 育 的、 あ る いは 治療 的 な プ ロ グラ ム を用 意 す る こ と がで きる よ う に見 定 める こ と であ るとい う こと が で き る。. そして検査者が子 どもに対し特別な処置、 あるいは治療を見定めることができなければ診断とい. え ない。 」 と 述べ て、 単に 検査 を実 施し て、 子 どもの知 能なり、 特 性に つ い て 知る だ けで は 問 題 の 解決 に なら な い こと を指摘 してい る。. 近年、 特殊教育の対象となる障害児の程度や種類が複雑になっ てきたことにともなって、 特殊教 育における治療教育の在り方が重視されるようになっ てきた。 特に、 精神薄弱児の場合、 学習困難 性の 原 因 の一 つに、 言 語能 力 の 欠 陥 が指 摘さ れ て おり、 彼ら の 日 常生 活 をみ て い て も、 使用 語い、. 構音、 発声、 構文などの未発達、 未熟さや、 概念的思考の困難性が容易にうかがわれるところであ る。. した がっ て、 か なり 以 前から、 言 語 の 問題 に つい ては、 実 践 的な 研 究 も 試み られ て おり、 心 理検. 査を使 っ て、 それ ぞれ の立場 か ら 診 断 を 行な い、 治療 も なさ れ て き た とい える。 しか し、 こ れまで. idualdi f f の 心理検査 に よ る 診断は、 個人間 の差 (int er ‐indiv erence) を 明か に し 得 て も、. 特. f f id ra-niv t坦l di erenc e) ま で診断し、 それにもとづいて、 適 定 の 個 人 に つ い て、 個 人 内 差 (int 切 な 治 療 の 方 向 を 示 唆 し て く れ る も の で は な か っ た。 と こ ろが 1951年頃 か ら、 Kirk ら を. 中 心 に して、 子 ども の 精神 言 語 能力 につ い ての 研 究 が 進め ら れ、 1961年 に実 険版 ITPA. ingu i i i i 1 l l inoi t t tofPsychol s c Abi es) を開発して から、 「子 ども の 能力 を 他の 子 ど s Tes (1. もの 能力 と 比 較 ずる の でなく、 ひと り ひと り の 子 ども の 内 にあ る諸 能力 を 分析的にとらえ る 検 査 が注 目 さ れて 、き た」 し、 「こう した 検 査は、 子 ども の 諸 能力 の 発達 的な 不均衡を測 .
(3) . 入枝情・木村健一郎:精神薄弱児の精神言語能力について 定 し、 そ の 結 果 に よ っ て、 子 ど も を 分 類 した り、 段階 づ ける ので は なく、 子 ども の能 力の 発 達. 的様相 をダイナミ ックにとらえようとしている」2)こと から、 診断と治療のための教育計画をたて る の に 必要 な 情報 をあ た え てく れる も のと し て、 ITPAの 利用 とそ の効 果 が期 待 さ れ て い る。. 1 精神言語能力について 1 ITPA 臨 床 モ デル に つ いて Kirk,S ,A. ら がITPA で測ろうとした 能力は、 一般的な知的活動のうち、 人間が自分の考え. を他 人 に伝 えた り、 他 人 の考 え を 理 解 した り す るコ ミ ュ ニ ケ ーショ ン過 程 で 必 要 な 心理 的機 能で あ. る とい え る が、 彼 等 が テ ス トを 作 成 し た ね ら い は、 子 ど も に お ける こ のよ う な 精 神 言 語過 程 の欠 陥 を診 断 し、 治 療 する こ と で あ っ た。 そ の ため に、 ま ず彼 ら が とり か か っ た のは、 コ ミ ュ ニ ケ ーショ ン過 程 が操 作 的 に 定 義 づ け ら れる よ う な理 論 モ デル を 考 え る こと で あ っ た。 彼 らはこ の 理論 モデル. l l C,L. の.媒 介 仮 説 (medi を osgood i onal at .C,E . の言語理論モデルに求めた。 こ の モ デル は Hu , 、 環境の中で人間行動が成立ずる た め に は、 刺. hypothes is)をもとにしたものだといわれているが. 戟 と 反 応 と の 間 の 機 構 に 二つ の ス テ ー ジ (decming encod ing) と三つの レベ ル (proj i t t ec on,in e- ,. ion represent ion or coー堕it ive leveIJ が考えられるとした at grat ,. Kirk ら は こ の osgood の 言語理論モデルを土 台 に して、 Wepman J 皿 らの言 語 理 論も 参 考 , . に しな がら、 ITPA 臨 床 モ デル を 考 えた。 こ の 臨 床 モ デル は 図1に み ら れる よう な模 式 図 で 示 さ. れ る が、 レベ ル と して、 表 象 レベルと 自動 ÷ 配 列 レベ ル の二 つ だ けに な っ て い る 点 で. 図1 ITPA 臨 床 モ デル. 異駕; 室 淀も曽を 解 賀亘 藁 たと 号 mーー図 囲 の. ; - - は、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ. 宅回路 (聴覚入力、 排 出カニ視覚るカニ. 動-影:滋rrr誓高精密三瀦誓遮 (解号、 連合、 構号) よりなる三つの次元 からな ているo 董 こ. K,rで電 磁 希 キルをもとに ,96, 年、 2才から 9 才 ま で を 対 象に テ ス トの 標 準化を行ない、 実験版 ITPA を 発 表 した。 そ れに よ る と 九 つ の 下位 検 査 に よ っ て 構 成 さ れ、 そ れ ぞれ 独立 した 能力 を測 る よ うに な っ て い る。. ろ二 胤 =. ふ. 羅 視覚‐聴 覚刺激. 表象水準. 高 言\. 倫. ン回路としての四つ. 構号. 圃. 表 象 水準 1 . 聴覚解号 2 , 視覚解号 3 . 聴覚-音声連合 4 . 視 覚 - 運動 連 合 5 . 音 声機 号. . \=-』脇准 瀧 音声・運動 泳 自 動 ‐ 配列 水 準 7 . 聴覚-音声自動 8 . 聴覚-音声配列 9 . 視覚-運動配列. 6 . 運動構号 れぞ れ PLA(精 神 言語 年令) に 換 算さ れ、 プロ フ ィ ール に 描く こと によ っ て、 子 ど も の精 神言 語 能 力 の様 相 を 分 析 的に 披 握 す る こと がで き るよ うに な っ て い る。 各 下 位 検 査 に よ っ て 測 定 された 能力 は そ. 3. 改訂版 I TPA. 実験版 ITPA を5年間臨床的に使用 し、 多 くの研究成果を得た後、 Kirkらは、 下位検査につい て再検討 し、 多少 の修正と附加を行なって、 改訂版として1968 年発表した。 おもな改訂点は表1 に よ っ て 知 るこ と がで き る が、 2 4.
(4) . 入枝情・木村健一郎: 精神薄弱児の 精神言語能力について. 下位検査の名称を少し変えた。 ② 実験版の聴覚‐音声自動を文法構成に改め、 視覚配列記憶の図形を新しく描きなおした。 ③ 自動‐配列水準 に視覚構成が加えられた。. ①. ④ 視覚配列記憶と聴覚配列記憶にサ ンプリング法を採用し、 検査時間を短縮できるようにした。 ⑥ 視覚連合に 視覚類推項目を加えることにより、 下位検査の適用年令を広げた。 原版 ・ 日本 版 ITPA検 査名 の比 較. 表1. 版. 原 実. 験. 版. Audi t ory Decoding. (聴覚解号). 表 VisuaI Decoding. (視覚解号). io 象 Auditory一VocaI ASS0ciat l l. (聴覚-音声連合). i t io lャ毅lot l 水 Visua l or ASSoc. (視覚-運動連合). 準 VocaI Bncoding. (三 木ら. 197 3 より). 改. 訂. 版. ion 1 t ory Recept ・Audi. 1 こ と ばの 理 解. ion 2 Visu副 RecePt. 2 絵. ia ion t t 3 Audi ( メ o ory Ass. 3 こ と ばの類 推. ia ion t 4 Visu副 Ass ( メ o. 4 絵. (聴覚受容). (視覚受容) (聴覚連合). (視覚連合). の. 理 解. の 類. 推. I Bxpressi on 5 Verba. 5 ことば の 表 現. (運動構号). 6 M[anuaI Expression (動作表現). 6 動作の表現. ic I Autoロ t Audi tory -v伏) ー a a. 7 Grammatic C1osure. 7 文. の 構 成. 8 Visua I C1osure. 8 絵. さ. 9 Auditory SuquenciaI Memory (聴覚配列記憶). 9 数 の 記 憶. (音声構号). M ーo tor Encoding. 声自動) , 自 (聴覚-音 動 水 準 Auditory 一 M[otor s‘※luencing (聴覚-音声配列). ing l・一M [o tor Sequenc Visua. (視覚-運動配列). 補助検査. (言語表現). (文法構閲. (視覚構成). 1O Visua iq I Me mory I Sequenc. (視覚配列記憶). 10 形. が. し. の 記 億. Audit ory C1osure. (聴覚構廓. ・ Sound B1endi ng. (語音完成). 4. 日本版 I TPA (三木外. 197 3). 日本版ITPA は原版をできるだけ忠実に翻案化するという 基本方 針のもとに 作成されたが、 日 本とアメリカとの文化的背景の違いや言語構造の相 違から派生する問題もあって、 下位検査の部分 的修正で済ましたものと、 原版の仮説にもとづき ながら新しく 作成したもの (ことばの理解、 文の 構成) とがある。 下位検査項目について簡単に説明を加えると、 次の通りである。 ( 1 ) 表象水準で検査される能力 A 受容過程 子どもが視覚および聴覚記号を理解する能力 ① ことばの理解‐聴覚的に提示されたこと ばの意味を理解する能力 ②. 絵の理解‐視覚記号を理解する能力. B 連合過程 視覚記号あるいは聴覚記号を意味をなすように関連づけ、 組織化し、 操作する能力 25.
(5) . 入枝傭・木村健一郎:精神薄弱児の精神言語能力に ついて. ⑨ ことばの類推-聴覚的に提示された概念を意味をなすように関連づ ける能力 ④ 絵の類推-視覚的に提示された概念を意味をなすように関連づける能力 C 表現過程 考 え をこ と ば、 あ る い は動 作 で 表現 す る 能力. こ と ば の表 現 -考 え を話 しこ と ば で 表 現 す る 能力. ⑤. ⑥ 動作の表現‐考えを動 作で表わ す 能力 ( 2 ) 自動水準で検査される能力 A. 構. 成. 特別に意識的努力をせずに文章構造や活用を取り扱えるだけの習慣が身について、 不完全 な 絵 や こ と ば の表 現 を 完 全 なも のと してと らえる 能 力 ⑦● 文 の 構 成 ‐ 聞き な れ た 文 章 の一 部 分 がよく 聞 きと れなく て も、 経験 によ っ て、 その 部 分 を 予測 す る 能力. 絵さがし-不完全な絵から共通の事物を見つけ出す能力. ⑧ B. 配列記憶. 聴覚および視覚刺激の配列を正しく 再生する能力 ⑨ 数の記憶-言語表象を順序正しく反唱する能力 ⑩ 形の記憶-記憶にもとづいて視覚的刺激の配列を再生する 能力 結果は各下位検査ごとに言語学習年令 (PLA) と評価点 (S.S.)に換算され、 さらに全検査 PLA も換 算さ れる よ う に な っ てい る。. 虹 精神薄弱児の精神言語能力について ITPA による精神薄弱児の精神言語能力の研究には、 彼らをと りまく環境のちがいが言語発達 に どの よ う な影 響 を あ た えて い るか を み る た め、 二つ の グル ー プ の 精 神言 語 能 力 プロ フィ ール の ち がい を 調べ た り、 特 別 な症 候 を示 す グル ー プ に つい て、 特 有 の認 知 の パタ ー ン がみ られ る か どう か. を調 べ たり し て、 診 断、 治療 の手 が か り を得 ようと する 方 向と、 あく まで も個 人が 持 っ て い るコ ミ ュ ニ ケ ーシ ョ ンに おけ る 問 題 点を 正 しく 判 別、 診断 し、 治療 を 行なう こと に よ っ て、 そ の 効 果を 確 めて い こ う とす る 方 向 とがあ る。 次にこ れ ま で 行な わ れ てき た研 究 につい て 簡 単に 触れて みた い と 思う。 I. Muel ler, M. . の研 究 .I 、 W. & weaver, s. 3 ). こ の 研 究 で は、 施設 に収 容 さ れて い る訓 練 可 能な 精 神遅 滞 児 (エ ー TMRS )と、地域の特殊学級. に 毎日 通 っ て い る 同 じ よ う な 精 神 遅 滞 児 (DS-TMRS ) の言 語 能 力 を比 較 する た めに I TP Aを. 実 施した。. 1 } 研究 仮 説 は 次 の通 り で あ っ た。 ( ①. DS - T M RS の 工T P Aにおける言語年令は I Q や M Aが 同 じ、 1‐ TM RS より も 有. 意 に 高 い であ ろ う。 ② ③. どち ら の T M RS も下位検査の音声構号得点が、 言語年令よりも有意に低いであろう。. ど ち ら の T M RS も聴覚、 音声回路における得点が、 視覚、 運動回路における得点よりも. 有 意 に 低 い であ ろ う。 ④ ⑥. ど ち ら の T MRS も 配列 下位 検 査 の 得点 が、 言 語 年 令 より も 有 意に 低 いで あ ろ う。 言 語年 令 は M Aよ り も 有 意 に 低 いで あ ろ う。. ( 2 ) 結果 は 次 の 通 の であ っ た。 26.
(6) . 入枝情・木村健一郎:精神薄弱児の精神言語能力について ① の仮 説 につ い て は、 予 想 に 反 し て、 施設 に 収 容 さ れ てい る T M RSの方が、 毎日特殊学級に 通 っているTMRS よりも、 言語年令が有意に高く、 下位検査得点も有意に高かっ た。 ②③⑤の仮 説は支持されたが、 ④の仮説は有意な差ではなかっ た。 2. 4 ) lovsky Bi . の研究 , D. & Sha聡 , J. この研 究 では、.精 神遅 滞 児に と っ て、 特 徴 的 な 認知ス タイル があ る か どう か と いう こと、 なかで. も ダウ ン症 候 群 児 の認 知スタイ ル に つい て 研究 す るこ と を試 み てい る。 結 果 は、 す べ て の 下位 検 査 得点 の平 均 を だし、 そ れと、 各 下位 検 査 得点 と 較 べ て、 そ の偏差 を プロ フ ィ ール に 示 す こ と に よ っ. て、 欠陥 を見 出 そ うと した。 そ れ に よ る と、 偏差 が平 均 よ りも 高く なっ て い る 下位 検 査と、 低く な. っ ている下位検査があり、 特徴がみられた。 たとえば、 聴覚-音声回路では、 自動-配列 水準にお いて、 欠陥 が み ら れ、 表 象 水準 で は 視覚 解 号 と 運 動 構号 は すぐ れ て いる こ と が わか っ た。 こ れ らは. 日常生活に おいてみられる行動特徴と も一致 しており、 ダウン症候群児に対する言語指導のあり方 を示 し てい る。 5 ) 3 Ki rk , S A. ら の研 究. Kirk,S.A 61 年M.c Car thy .は19 , J,J, と い っ し ょ に、 ITPA による言語能力の診断と、 その 治療に ついて、 事例 研 究 を行 な っ てい る が、 1962 年 に も、 Bateman, B, と い っ しょ に、. 学習 困難 に つい て の診 断と 治療 の問 題 を 扱 っ てい る。 彼等 は、 精 神言 語 機能 に 欠陥 を も っ てい る子. ども に つ い て、 も し そ の 欠陥 に対 して 特別 の訓 練 が与 え ら れる な ら ば、 ど の よ うな改 善が み られる. か を調べ る た め に、 二 つ の 事例 に つい て 調 べ、 発表 して い る。. 事例I. こ の子 ども は4 才 の 時研 究 設 施に つ れ てこ られた。 そ れは、 幼 稚 園に い っ て いた が、 適 応 が 難か. しいこと や、 精 神遅 滞 がある こ と を理 由 に通 園 を 断わ ら れた こと に よる。 そ れ までの 検 査 では、 社. 会性 や運 動 共応 動作 や 話 し こと ば に おい て特 に遅 れ て い るこ と、 歩 く こと や、 話す こ とに も発達 の おく れがあ ること、 身体 的 な 面 で の特 別 な欠 陥 は 見ら れ ない こと な どがい わ れ て い た。 し か し、 そ. の後 の検 査 で、 M A は4 才 7 ケ月、 IQは ビネ一法で8 2であるが、 非言語性のミネソタ就学前検査. では103で 平 均 の範 囲 にある こと が 分り、 さ らに、 工 T P Aの プ ロ フィ ール を みる と、 彼 の主 な 欠. 陥は、 視覚 ‐運動連合、 運動構号、 視覚-運動配列などの視覚‐運動回路にあることも分っ た。 そ こで指導計画として、 大きく体を動かすこと、 指導者の運動をまねて、 腕や脚を動かすこ と、 号令 や音 楽 に 合 せ て動く こ とな どを 指導 した。 さ ら に 運動 構号 能力 を の ばすた め、 絵 を描 い た り、 フ ィ. ンガーペイ ンティ ング を行 な っ た り、 積木 遊 びな どを 行 な っ た り した。 そ して 3ケ月半ののち再検. 査 して み ると、 運動構 号 能力 で か な り の 進歩 がみ られ た。 しか し他 の二つ の能 力 は そ れ程 のびなか っ た。. 事例 2. この事例は両親、 両祖父母とも精神遅滞者 であ る 教 育 可能な三人の同胞につい てである。 最初 実施した ITPA の プ ロフ ィ ール を みる と、 三人と も、 聴覚 -音 声 連合 と 聴覚 ‐音 声 自 動 の能 力 に 同じ ような 欠 陥 が みら れ た。 そ こ で 特殊 学級 に い る一 番 上 の姉 に だけ、 そ の 欠 陥 に対 す る 治療 的 指. 導 を行な い、 他の ふ た り の 兄 弟に 対 し ては行 な わ な か っ た ところ、 姉は そ の欠 陥 が改 善 さ れた が、. ふ た り の兄 弟に は 有意 な 変 化 が みら れ な か っ た。 しか し 一 番 下の 弟は、 ま だ学 校 に い っ て いな い の. で、 家 に 残 ってい て、 テ レ ビを よ く 見て い たり、 パ ズル 遊 び を したせい か、 視覚 解 号 に おい て有 意 な 変 化 がみ ら れた。. 以 上 の二 つ の事例 に み ら れ るよ う に、 Ki rk, S .A ,ら は IT P Aに よ っ て診 断さ れた 言 語 能力 の 欠陥に つい て、 直接 治 療 を試 み る よ う な 指導 方 法 をと っ た わけであ るが、 リハ ビリ テ ーシ ョ ン の 方 27.
(7) . 入枝情・木村健一郎:精神薄弱児の精神言語能力について 法 と しては、 基本 的に は、 そ の人 のも っ てい る 能力 を生 か す よ う な 方法 も 考 え ら れる わ けであ る。. しか しKirk らは、 た とえ子どもの発達を阻止しているような生物学的、 情緒的な要因があるにし. ても、 そ の子 ども の 持 っ てい る欠 陥 の いく ら かは、 欠陥 のあ る 能力 を 要 求 さ れ るよ う な 活 動か ら、 心 理 的に 避 け よ うと して い る こと か ら 生 じて い る ので あ るか ら、 積 極 的 に欠陥 のある 能力 を 治療 す る こ と の必 要性 を 考 え た。 ま た、 子 ども は、 成 長 段階 に おい ては、 う ま く いく よう な 機能 は よ く 使 う が、 失 敗 す る よ うな 活 動は さけ たが る ので、 そ のこと が、 あとに な っ て、 あ る部 分 の 機能 は 正常. に 発 達 し てい る のに、 別 の 機 能 に 欠 陥 がみ ら れると いう こ と が よく あ る。 例 え ば、 話す こ とに 困 難. のある子 どもが、 自分の要求や、 目的を運動構号をつかっ て達成するとす ればその子どもの精神言 語能力 における プロフィ ールは、 運動構号能力は高くなるが、 音声構号能力は低くなっていくと考. えた。 従っ て彼らは早期に子どもの持つ欠 陥を診断して、 治療を行なうことが、 学習困難の問題を 解 決 す る こ とに な ると い う の であ る。. = 精神薄弱児における IT PA プロ フ ィ ー ル に つ いて の 研究 こ れ ま で、 発 達障 害 のあ る 子 ど もに 対 し て、 適切 な診 断と 治療 を 行 なう ため に、 ITP A の活 用. をみてきたが、 次に、 特殊教育研究室で行なった、 日本版ITPA による精神薄弱児を対象とした 研 究に つ い て述べ て み る ことに す る。. 1 研究目的. 精 神薄 弱 児の 学 習 困難 の原 因 の ひと つ に、 言語 の発 達 障害 があ り、 そ の 改 善 に つい ては、 こ れま. で い ろ い ろ な方 法 が試 み ら れ てき た。 しか し、 こ れ まで の方 法は、 コミ ュ ニケ ーシ ョ ン過 程 の一 部 分 をと り あ げて、 主 に 話す こと、 読むこと、 書くことなどのout put が 中心課 題 に なり、 聞 い て理解. す る こ と、 見て 理解 す る こ と と の結 びつ き が、 コミ ュ ニ ケー シ ョ ンの 全過 程 の 中で 十 分 な さ れ てな か っ た し、 そ れを 診 断 する た め の 方 法 もま だ 確立さ れ て いな か っ た とい える。 Ki rk らに よ っ て 開. 発された ITP A は まさ に そ のよ うな 診 断 と 治療と を結 びつ け る 検 査 で あ る こと はす で に 述 べて き た。 そ こ で 、 1973 年 日 本版I T P Aが標準化され、 教育の現場におい て、 この検 査が利用され るようになり、 精神薄弱児の診断と治療が一層有効に行なわ れるための、 基礎的研究と して、 精神 薄弱児の I TP A プロ フ ィ ール の 検 討 を行 な っ てみ るこ と に した。 2 ( 1 ). 方. 法. 被験者. 0名ずっ と、 附属 小中特殊学級に在学 市内小中学校特殊学級に在学 している児童・生徒それぞれ1. してい る 児童 ・生 徒 そ れ ぞれ6 名 ず っ、 計36名 を、 I Q がほ ぼ 二 つ の グル ープ に 分 れ るよ う に 選ん. だ。 た だ し IT P Aを 実 施し て、 正 確 に P L Aに換算できない下位検査得点を示した者は、 結果の 処理の段階で除き、 最終的には、 リ ・学生9 名、 中 学 生12名に つい て の プロ フィ ール の検 討 を 行な っ. た。 被 験 者 の概 要 は表 2 の通り で ある。. 被験 者 のC A. MA . IQ. 表2. 被験者. N. CA (mon th) x. SD. Range. MA. ( mon th). x. SD. Range. IQ x. SD. Range. 小学生. 9 123 6 .. 36 12 .. 106一143. 76 ,I. 68 18 .. 44一98. 62 2 .. 15 87 .. 33‐79. 中学生. 12 160 7 .. 07 12 ,. 145一182. 73 7 .. 7 99 .. 61‐88. 46 7 .. 5 71 .. 40-59. 全. I 21 144 .. 15 99 .. 106一182. 75 I .. 8 25 .. 44一98. 53 9 .. 11 57 .. 33一79. 28. 体.
(8) . . 入枝傭・木村健一郎:精神薄弱児の精神言語能力について. ( 2 ) 手続き 全被験者に田中びね一式知能検査と、 I T P A言語学習能力診断検査 (いずれも日本文化科学社 ・中学校特殊学級児童・生徒の一部については、 テスト 発行) を直接個別に実施した。 ただし附属リ についての指導を受けた養護学校教員養成課程の学生もテストに参加した。 なお市内特殊学級児童 ・生 徒 に つ い ては、 直接そ の学 校 にで か けて い っ て行な い、 附 属 特 殊 学 級 児童 ・生 徒に つ い ては、. l l erメM.W, 大学 の実 験・ 検 査 室 で 行な っ た。 検 査結 果と そ のプロ フ ィ ール の検討に つい て は、 Mue ら (1964) が、 施設 収 容 のT M RS と家 か ら毎 日 特 殊学 級 に 通学 して いる T MRSの精神言語能 力 を 比較 し た 時、 明 らかに された TM R Sの プロフ ィ ール 特 性 が、 教育 可能 な 精 神遅 滞 児 (EMRS ). ・を含めた特 殊学級の児童・生徒の場合、 同じように見られるかどうかを検討しようとした。 そのた め次のような観点から分析を行なうことにした。 ①. 全被 験 者に つい て、 M Aと 全検 査 P L. Aとの関係、 各下位検査PL A の プ ロ フ ィ. ル に み られ る 傾 向 を 調 べ る。 ②. I Q に よ っ て 被 験 者 を TMRSと E M. R s の グル ー プに 分け、 ITPA の ニ つ の 次元 (回 路、 過 程、 水準) で比 較 してみ る。 ③. Sub t e st. (6‐1 1) *. 8 78 7 .7 5. (6‐7). こと ば の 類 推. 73.3 2. (6ー1). 類 推. 74.5 4. (6‐3). M A6 才以 上 と 6才 未満 の グル ー プに. 絵. プロ フィ ール に み られる 障 害 のパ タ ー 結. 果. の. こ と ば の表 現 こと. 63 63 .85. (5-4). 動 作 の 表 現. 73.6 8. 6‐2) (6ー2. 文 の. 構 成. 66 6 6 .9 6. 5- (5ー7 -7). し. 7 7.8 0. 6 ー 6) (6ー6. 数 の 記 憶. 6 2.9 0. (5ー3 5- -3). 形 の 記 憶. 69‘7 4. (5-10). 査. 23 71 .23. 絵. 1 ) 全被 験 者に つ い て の p L A 得 点 の 平均 ( と、 そ のプ ロ フ ィ ール は 表3、 図 2 にみ ら れ る 通 り であ っ た。 全検 査 PL Aと M Aと の間. 全. r=0 7の。 に は 有意な相 関 がみ ら れた ( .. さ が. 検. 全検 査 PL Aの 平均 は M A平 均 よ り 低 か っ た が有意 な差 で は なか っ た。. プロ フ ィ ール の 傾 向 と しては、 全検 査 PL Aにく ら べ て、 有 意 で は な い が受 容 能 力 (こ. month. 82.6 6. ンに つい て 調 べ て み る。 3. 平均 PIA. . ことばの理 解 絵 の 理 解. 分 けて、 ② と 同 じ よう な比較 を行 な う。 ④. 全 被験 者 の平 均 P L A. 表3. ー. SD. (5-1 1 ). 4 ,97. * (才一月) 全被験 者の 平 均 I TP A プロ. 図2. フ ィ ール 表. 象. 水. 準. 自動水準. と ばの理 解 ・ 絵 の 理解) が 高く、 こ と ばの表. 年 年 発達年令. 音声 回路と 視覚 ‐ 運動 回 路 をく らべ てみ ると、. こ 絵 こ と絵 こ 絵 こ 動 文 絵 数 形 ば の の さ の の た 理 をの 裏 作 P の理 の鰻 き 裟 蜜 令 C。 の 類 1L り 構 埋 が 記 記 令 CA LA M 理解 解 類 裏 表 A A A 解 解 推 推 現 現 成 し 憶 億 憶 億. 現・ 文の構成・ 数の記憶が低かったo 聴覚‐. 有意誓そぎ ないが 、聴覚一音声回路が低い. 渇か字議饗と.蝋. の両 グル ープに 分. 贈り 凱歌 齢 勘 表現徹 現能 受容 ; た轍 勧 酵 容徹 受 酵贈 り. 齢勘. 姦 喜 擢義. 〒. \\ し 醐 ハ じ ツハ 矧ぎ遁緊要i為零ミ完熟喜憂 Lヅ じであった。 (表4 ,5、 図3). また 全被 験 者に つ い て の プロ フ ィ ール の場. ^ 7 o ^ じ 7喝 1 7』十 』 ハ喝h V ハ b r h U n に に 宣u 1,4. . 4~ 6. 轍勧. 1 ‐1 6. 6~I. 只〉又 ゲ / ハ 〉 V 〉 X ~ 5~4 1 0 5 ~. 29.
(9) . 入枝情・木村健一郎:精神薄弱児の精神言語能力 について 合と 同 じよ う に、 両 グル ープ につ い て、 聴覚 ‐音 声 回 路 と 視覚 運 動 回路 を く ら べ てみ ると、 有意 な. 差ではないが、 やはり、 聴覚 ‐音声回路が低かった。 表4 グループ. N. E MRS. 10. T MD RS. 1 1. T M R Sと EMR S の 人 数, C A, M A, I Q. CA month (才一月) x SD. ま SD. 表5. MAmonth (才 一月) 83 ( 6-11). ) 128(10一8. ×. 04 16 .. SD IO .51. ×. 34 14 .. SD II .30. x SD. 65 5 . 9 .12 4 42 . 4 82 .. EM R S, T M R S の平均P L A th EMRS 平 均 PLA mon (SDウ. Subt est. x SD. 5- 7 ) 67 (. ) 160(13一4. IQ. TMRS 平均 PLA (SD). month. こ と ばの 理 解. 90 (7-7) * .6 (10 .77). (6‐3) * 74 .7 68 ) (16 .. 絵. 解. (7‐4) 87 .7 (14 ,77). (5‐1 0) 69 .8 (23.6 9). こと ば の 類 推. (6‐4) 76 .2 (14 .46). 0 ) (5-1 70 .5 ) (16 76 .. 8). 69 (5‐9) .0 (17 .15). こと ば の 表 現. (5-1 1) 70 .7 (18 .o4). 57 (4-9) .0 ) (15 09 .. 動 作 の 表 現. 79 (6‐7) .1 (1 7.67). (5 - 8) 68 .3 (1 7.5 5). (5 - 9). (5-5) 64 .7 ) (17 21 .. し. (6-7) 78 .8 (16 .12). (6-5) 76 .8 (23.4 6). の 記 憶. (5-7) 66 .8 (1 6.45). ) 59 (4-1 1 .0 (17 82 ) ,. 記 憶. ‐7) (6- 79 .4 (12 .06). 60 (5- -0) .1 (11 ,83). 査. (6‐4) 76 .2 ( 8 .40). (5-6) 66 .3 (12 21 ) . * (才一月). 絵. 文. 類 推. の. 構 成. の. 絵 さ 数. 理. の. が. 形 の 全. 30. 検. 8Q (6 .0 (13 .93). 69 .2. (19 .18).
(10) . 入枝備・木村健一郎;精神薄弱児の精神言語能力について. ( 憂欝星一際1 豊 翻茎 艶 叢 1 嬰義 一 圃橿馨 3 ( } M Aで 二つ の グル ープ に分 け て、 プロ. TMRSとEMRS の 工TPAプロフィ ール こ 絵 こ と絵 こ 動 文 絵 数 形 年 と ばの 理 解 と ばの 作の表現さ の構 の ば の の の PL の 類推 類推 が 記 記憶 理 令 C 表現 成 し 憶 解 A A 図3. 全検査PL Aや下位検査PL Aに つ い て、 両. LL ふ良‐ 轍 霊園…詩 型」 1 4甲 3. ご!. i 8~0・ ー ‐ 1 7~6. 回 ト. 1 1 車 鱒滋養驚 露に … て i ; 表 ビ ー藁 せ \ 汚 ぞ. E. ‘ 7~0. 6~O , i 5~6 ・. 図 4). ワず. ・ 、 ・. じ純 辱 叉. ・ ノメ 、 ′ k 6~3 ー 繭 t ‐ 6 、 M9 一草 . 5~ 〆/ -ニ . 5一. 6~6. 6. 7. 裂7 ~ 4 7 ′ 蟹 . 女 *. L 5~O. 冥. 戸 1 尋デ ‐. 1 4 ~6 , “ 、 回路、 .程、 水準 L. られ‘障害 の 敏 一. に ついて、 そ れ.ぞ れみ てい る。 ここ では、 a、. 回路の障害、 b、 過程の障害、 c、 水準の障. ×”---x BMRS. 7 雫. 網. ノ ,. 8・ヤメバ 、『′ \ ー. --「 罰MRS. 害、 d、 そ の他 の障 害 に 分 けて、 検 査を 実 施 した 被 験 者32名 全員 に つい て調 べ てみ た。 結 果 は表 8、 図5 (1‐5) に み られ る よう に、 小学 生 と 中学 生 で やや 障 害の パタ ー ン に差 がみら れた。 表6 グルー プ. N. MA6才以上. 12. MA6才未満. 9. 表7 Subt e 芸“. こと ばの 理 解 絵 の. 理 解. こと ば の 類 推 絵. の 数. 推. こと ばの表 現 動 作 の 表 現 文 の. 構 成. 絵. さ が. 数. の 記 憶. し. 形 の 記 憶 全. 検. 査. M A6 才以 上 と 6 才 未 満の グル ー プ の 人 数、 CA, MA.IQ C A month (才一月). x. 145( 12-1 ). SD. 21 .49. × SD. -1) 145( 12- 22 73 .. MAmonth (才 一月) × SD × SD. 84. ( 7- - 0). IQ ×. 60 .2. 7 78 .. SD 12 00 .. - 2) 60 2 ( 5- . 8 47 ,. SD. x. 44 ,2 9 68 .. MA に よ る グルー プ別 平 均 PLA * MA 6才以上のグループの PLA. MA 6才未満のグループの PLA. 90 -7) ( 8 ,80) .5 (7- 85 74) . .5 (7‐2) (15 80 2 ( 6‐8 ) ( 14 69 . ) .. 1 1 71 - ) q7 ,38) ,3 (5- 68 ,91) .6 (5-9) (24 63 7 ( 5-5 ) 12 ( . .33). 81 .7 (6‐9) (13 .49) 67 16 5 ( 5ー8 ) ( . .34) 75 58) .0 (6-3) (16 .. 64 .3 (5ー5) (15 .11) ( 58 2 4- 1 0 ) ( 19 . .20) 1 71 ) (20 ,2 (5-1 .40). 76 .6 (6‐5) (15 .98) 78 .96) ,0 (6-6) (18 64 5‐5 13 8 ( ) ( , ,64). 53 .7 (4-6) (11 .93) 77 00) .3 (6‐5) (22 . 59 8 ( 5-0 ) ( 21 , .04). 76 .2 (6‐4) (14 ,52) 6-4 ) ( 76 2 ( 8 , .42). 60 ,0 (5-0) (10 ,85) 64 ( ) 0 5‐4 ( 11 . .73). ※PLA は月数. (才一月) (S. D) 3 1.
(11) . 入枝惰・木村健一郎:精神薄弱児の精神言語能力について 4. 結 果 に つい て の 考察. M Aに よる グル ー プ別 ITPA. 図4. ( 1 ) 全被験者2 1名について、 全検査P L A. プロフ ィ ール. 動 文 の 絵 数 のこと こ 絵 こ と絵 と 作の表現さが の ば の ば ば P の 理 の 類類推 の 表現 構 記 令 C L 理解 [ A A 解 推 成 し 憶. 形 の 記. 一遍醗醗圃 書 室 智識霞ま 夏滋養 年 年. の 平 均 と、 M Aの平均 と の関 係 を み た が、 有. 準 式 鷺翌 「 r 脚‐. . 8~0 Oゴ ー. L A の平 均 は、 M Aの平 均 よ りも 有 意 に 低 か. . , 7~6 7~01. 視 覚 ‐ 運 動 回路 に く らべ て、 聴覚 - 音 声 回. 路の欠陥が傾向としてみられたが、 有意な差 で は なか っ た。 こ れ ら の 結 果 は、 被 験 者の数. も あ ると 思 う。. 現」 が 困難 で あっ た り、 「文 の 構 成」 や 「数の 記憶」 な ど. 自動水準における聴覚-音声 回 路 に欠 陥 があ る こと がみ ら れた が、 こ れ らは 日常 の 行 動 観察と 一 致 す る も の があ っ た。 { 2 ) I Q に よ っ て、 TMRS と EMRs の グル ー プ に 分け、 プロ フ ィ ール をみ た が、 両 グ. ル ー プ と も同 じ よ うな プロ フ. ィ ‐ル を 示 した。 こ れ は Me‐ uller ,M.W.ら (1964) も. 予想 してい た と こ ろであ っ た。 両 グル ー プ 間に おい て、 全. 検査pL A の平 均 も、 各 下位. 検査 ごと のP LA平均も有意. γ. ′ 1 妙 メ 」 6 づ , . . - t ご ま. ・. へ/yW 三穴 4~ 6. MA6才以上のグループ MA6才未満のグループ 障害 の バ タ ー ンと 人数. ※- -“×. 影響 す る率 が 大き か っ た こと. れ てい る のに、 「こ と ば の表. 、 2 、 ぞノx ー 、7~. . 4 ~6 ル. が 少 なく、 個 々 の被 験 者の も っ て い る 傾 向 が. 児 が 「こ と ば の理 解」 は な さ. 『 rへ 7~7. 憶. 壊を が‐年\ 6464 ”6 6 4 6~ 4 ず r鮫 ~ 6 6 ~ 6 6 K ご ま ≦ 戸\ メ - ′ “ 箱 ム 三 O: い 6 ~ 0 製 - せ -; イ 《 u ¥ J/ \ ご \ , 5~6 …≦ ≠ = H 十 5~O 占網 義棚 V ;。. こと どま った が、このたびの調査では・ 傾向f の・ 有意な差ではなかったo. ま た 傾 向 と して、 精 神薄 弱. A. 表8. 小学生 小学. 中学生 中学. 計. 聴覚-音声回路. 2. 3. 5. 視覚-運動回路 視覚*運動回路. I 1. 2. 部分的聴覚-音声回路. 3. 障害の パター ン a 回路の障害. 3 3. b 過程の障害 表現過程. 2. 2. 1 I. 1 I. 2. 6. 2. 8. 2. 2. c 水準の障害. 自動水準 構. 成. 配列記憶 d その他の障害. 部分的 絵の理解と数の記憶. 形の記憶. 3. 3. ことばの表現と絵さがし. 2. 2. ことばの表現と形の記憶. I 1. i 1. 全体的. 1 I. I 1. な差 に い た ら ず、 特 に、 自動 水準 に おけ る 構 成能力 で はほ と ん ど差 が なか っ た こと は、 TM RS の 平 均 CA が EM RS の 平 均 C A よ り 高く な っ てい る こ と が 影 響 し て い る か も 知 れな い が、 C Aを統制した被験者につい て調べて み る 必要 があ ると 思う。. )の場 合 と 同 じよ うな傾 向が み ら れた。 2 3 ) M Aに よ り二 つ の グル ー プ に 分 けて 検 討 してみ た が、{ ( 32.
(12) . 入枝情・ 木村健一郎:精神薄弱児の精神言語能力について. その中で、 自動水準における 「文の構成」 だけが、( 2 )の場合と違っ て、 MAの違いによる差を示し た が、 M A6 才 未満 の グル ー プ の場 合、 検 査 器具と して 録 音テ ー プ を使 う こと に す ぐ な じめ な か っ. たという事情もあると思う。 図5 ー1. 聴覚 一 音 声 回 路 に み られる 障 害 の パ タ ー ン例 絵さ 数 形 こ と絵ば こ 絵 こ 動作の 文 表現 と 年 とば の ばのの 類推 類推 の の の PLA の 理 の 令 C 理解 表現 構 が 記憶 記憶 解 A 成 し. 要. 胴隙~1↑ 網 岡 同 網紬 蹄. 戸 」〆. べ 六 /. \. 図 5 」2 視覚運動 回路にみられる 障 害の パタ ー ン例 - こ と絵 こ 絵 こ 動作文 年 と と ば の ば の ば の の P の 理理解 類 の 表現構 解 の 類推 令 LA 表現 推 成. 宣 蟹. 間 二 / 図HHH 脚 帖 間岡. ミ. べ. 』. テ=. 4崎 図5 ‐3. 表 現 過 程 に み ら れる 障 害. のパタ ー ン例. 年 P. 令 C L A. 饗. A. 肘 綿 〆 蹄 紬純綿 奥. ミ. こ と絵 こ 絵 こ と動作文 絵 さ数 形 と ばの 類推 ば の の類 ば の構成 の の の現 の 理理 の表 表現 が 記憶 記憶 解 解 推 し. 界‐M. 』孟. 帰朝 網 5. ま. と. 図5 ー4. ヲ. 」只. 自動水準にみられる障害の. 年 令. 益宜 W. P LA. 嬰. こ と絵ば こ 絵 こ と動作 ばの 文 表現 絵 数 形 と の ば の類推 の構 さ の の の表現 の 理解 の が 記憶 記憶 理 解 類推 成 し. t 森 7 キ 養 ふ 我共 ‘. 1 I. め. 精神薄弱児の学習困難について、 精神言語能力 の面から考えていこうとした こ こ で は彼 らの 教 育計画に直接結 びつくような診断と治療のあり方 を求 め て、 Ki rk,S A.らに より 開 発さ れ たITPA. の日本版をつかい特殊学級に在学している精神薄 弱児の精神言語能力の プロフィールと障害のパタ ー ンにつ いて 調 べた。. 小学生、 中学生合わせて2 1名について、 そのプ. ロ フィ ー ル を 求め て み た が、 全 検 査 P LA (言 語. 学 習 年令) は M Aより 低く、 コ ミ ュ ニ ケー シ ョ ン. 回路としては、 聴覚-音声回路が視覚-運動回路. 一. パ タ ー ン 例,. / 状ナ ナ ノ同ナ 眺 網綿 船純. ‘. 腔 ヘハ\. k. r ハ . \Lふ. 網純. 絵 数 形 さ の の が 記憶 記憶 し. 綿 純. 】」く. 鴎 H 〉ノ 日. 図 5 ‐5 平 均. 全 体的 な 障 害 のパ タ ー ン例 文 表現 絵 数 形 こ 絵 こ 絵 こ 動作の と と と の さ の の ば の ば の類 ば PL の 理解 の 類 推 傘表 現 構 が 記憶 記 理解 推 A 憶 成 し. X 嬰. 鯉や 間 弱 網 純 州 純綿. 叉. 史\. デ州 輔 H 輔煮 X - -/. 鈍. 33.
(13) . 入枝情・木村健一郎: 精神薄弱児の精神言語能力について. より低い傾向がみられた。 聴覚‐音声回路の中では、 「ことばの表現」、 「文の構成」、 「数の記 憶」 におくれがみられた。 IQ と M Aに つ い て、 そ れ ぞれ二 つ の グル ー プ に 分 けて プロ フ ィ ール を み た が、 い ず れ も 同 じよ う な傾 向 が み ら れ、 精 神薄 弱 児 の認 知 の パタ ー ン を つ か む こと がで きた。 しか し、 ひ と り ひと り に. つ い て み ると、 い ろい ろ の個 人差 が あり、 そ れ故 に こそ、 そ の 欠 陥 を正 しく 診 断 し て、 適切 な 治療. 計画を立てていく ことが要求されているわけで、 多くの事例の中から、 有効な指導方法を確立して い く こ と が 望 ま れ て い る。. 参. 考. 文. 献. 1). l inguist ic ino i thy Ki s Test of Psycho rk . The nl , J.J ,S,A. & McCal f f l ies -an approch め di ti副 diagnosls Abi i t eren .. 2). 三木安正外、 ITPA 言語学習能力診断検査手引、 1973 . 日本文化科学社 iona l in- i l ies of lnst itut ized Tra l i i t i t P h S Mue & W s c u s c Abi l ler o n v r j M W a e e y g , ,, , , ,. 3). 4) 5). 6). A mer 66,399 一 412 , ,J .MenLDe賃C ., 196] ,. tavda t E 3 s. en媛I Re able 鮎【 ic A mer 75 一 783 .J .Ment .Def . 1964, 68, 7. Bilovsky,D, & Share,J, The ITPA and 防 wn,S Syndrome; An Bxplory Stud“ Amer , f ic t J l l , De . 1965,70 , Me ,78一82 l i ies ion of Learning Disabi t is and Remedia t te man, B, Diagnos Kirk, S,A, & Ba ,. ld, 1962,2 Bxcep. Chi 9,73一78 ic Learning Di l it ies -diag ls and rem‐ sabi Kirk,S.A, & Kirk, W,D, Psycholinguist 【nos. ion. ediat l l ino i 1971.Urbana: Univ s Press . . ofl. (本学 講 師, 助 手 ・ 函 館 分校). 3 4.
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