• 検索結果がありません。

博 士 ( 理 学 ) 朴 載 東 学位論文 題名 Decay Profiles of Mri2十PhotoluminescencelnCdMnTe

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "博 士 ( 理 学 ) 朴 載 東 学位論文 題名 Decay Profiles of Mri2十PhotoluminescencelnCdMnTe"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

博 士 ( 理 学 ) 朴    載 東

     学位論文 題名

Decay Profiles of Mri2 十 PhotoluminescencelnCdMnTe

(CdMnTeに お け るMn2+発 光 の 減 衰 特 性 )

学位論文内容の要旨

Cdl̲xMnエTeは半磁性半導体のひとっで、CdTeのCdサイトにMnがランダムに置換 されて っく られ る。 結晶 構造 はMnの濃度が70%までは閃亜鉛鋼型構造、100%で はNiAs構造 、70%か ら100% 以下ま ではこれら2っとウルツ鉱型構造の混晶にな っている。格子定数はMnの濃度がふえるに従って短くなることが知られている。

これはCd−Teボンド(ボンド長2.80A)とMnーTeのボンド(ボンド長2.75A)の数 の割合によって決まる。Cdl̲xMnエTeのバンド構造は正確には決められていないが、

CdTeと 同じ よう なバ ンド 構造 を持 っていると考えられる。バンドは直接遷移型 で、バ ンド ギャ ップ は、Mn濃 度、 温度、圧力等によって変わる。Mnの濃度の増 加と共 にバンドギャップは大きくなり、40%以上の濃度の試料ではMnのd―d遷移 による もの と考 えら れる 光吸 収が 観測される。その他、磁性イオン(Mn)が入る ことに より 、Mnの濃 度と 温度 に依 存して常磁性、スピングラス、反強磁性の磁 気的性質を示す。

  これまで、Cdi一薑MnエTeのMn発光に関しては、発光ピークや線幅の温度、圧力、M n濃度 に対する依存性等の研究は多くなされてきたが、発光の時間分解、特にそ の非指 数関 数的 な振 る舞 いに 関す る研究はあまり多くない。発光の非指数関数 的な減 衰は エネ ルギ ー伝 達モ デル によって説明されることがあるが、Mn発光の 時間特性はこのモデルで説明ができない。

  本研究では、Mn発光の時間特性を励起工ネルギーや温度を変化させて測定し、

非指数関数的な振る舞いの原因を探ることを目的とする。

  まず、この実験に使われた試料の濃度は6096で、測定温度は2〜 90Kである。励 起光はNd:YAGレ ーザ ーで 励起 され た色素レーザーである。分光器と光電子増倍

(2)

管 を用 いて 信号 を検出し、デジタルオシロスコープとコンピューターで信号処 理する。

  いろ いろ な温 度と励起エネルギーに対してMn発光の時間特性の測定結果を見 る と、2Kで は、 励起スペクトルのピークよりも低エネルギ←の光で励起した場 合 には スペ クト ルのどの部分においても発光曲線はほとんど同じであるが、ピ ー クよ りも 高エ ネルギーの励起光を使った場合には、高工ネルギー側にいくほ ど、指数関数的な減衰から離れていく。また、60Kにおいては励起工ネルギーに よ らず 、高 エネ ルギー側で非指数関数的な減衰がみられる。これから、Mn発光 の 時間 特性 は励 起エネルギー、観測エネルギー、温度に依存していることがわ かった。しかし、90Kでは、Mn発光の時間特性は観測エネルギーに依存しない。

そ こで 、ス ペク トルの各部分での時間分解測定から、時間分解スペクトルを求 め てみ ると 、Mn発光の時間特性の観測エネルギー依存性が大きいほどスペク卜 ル のシ フト が大 きい。これから、発光の非指数関数性が、時間経過に伴うスペ ク トル のシ フト に対応していることがわかる。そこで我々は時間分解スペクト ル のピ ーク のシ フトの様子を指数関数でフイットして、その緩和時間と緩和が 起 こっ た後 のピ ークエネルギーを求めた。各温度における緩和時間の励起エネ ル ギー 依存 性を みると、緩和時間は10マイクロ秒のオーダーであり、励起エネ ル ギー や温 度の 上昇と共に短くなっていくことがわかる。また、Mnが励起され た 直後 と緩 和の 後のピークエネルギーを励起エネルギーに対して求めた結果で は高エネルギー励起の2. 4eVの励起工ネルギーにおいては、励起直後のスベクト ルの高エネルギー側に肩が現れるので、それを2つのガウス型の曲線でフイット して2つのピークエネルギーを得た。以前のGregusらによる連続光励起による測 定 では 、Mnの吸 収ピークより低エネルギーの光で励起した場合には、Mnの発光 の ピ― クは 励起 エネルギーと共にシフトするが、吸収ピークより高エネルギー の光で励起した場合は、発光ピークがシフトしないという結果が得られている。

低 エネ ルギ ー励 起での発光のピ―クのシフトは、不均一分布の中の選択的励起 に よる と解 釈さ れたが、高エネルギー励起の場合の振る舞いはこれまで不明で あ った 。我 々の 結果では、励起工ネルギーに対する、緩和が起こった後のピー ク エネ ルギ ーの 変化の様子はGregusらの結果とほば一致している。それに対し て、励起された直後の発光ピークは、2. 4eV付近まで励起エネルギーの増加に対 応 する シフ トが みられる。この結果から、バンドギャップ以下の光による励起

(3)

の 場 合 に は 、 Mnは ほ ぼ 選 択 的 に 励 起 さ れ て い る と い う こ と が わ か っ た 。 以上をまとめる と、Cdi・.MnエTe(x二ニO.6)においてMn発光の減衰特性を測定した結 果 、 そ の 非 指 数 関 数 性 は 、 時 間 経 過 に と も な う 発 光 ス ペ ク ト ル の シ フ ト に 起 因 す る も の で あ る こ と が わ か っ た 。 ま た 、 時 間 分 解 ス ペ ク ト ル の 解 析 か ら 、Mn 励 起 状 態 は10マ イ ク ロ 秒 オ ー ダ ー の 時 間 で エ ネ ル ギ ー 緩 和 す る が 、 そ の 速 さ は 励 起 エ ネ ル ギ ー が 大 き く な る ほ ど 速 く な り 、 ま た温 度の 上昇 とと もに 速く なる 。 た だ し 、 こ の エ ネ ル ギ ー 緩 和 の メ カ ニ ズ ム に っ い て は 不 明 な 点 が 多 く 、 解 明 に は 至 っ て い な い 。 ま た 、 以 前 の 結 果 で は 、Mnの 吸 収 ピ ー ク よ り 高 エ ネ ル ギ ー 側 を 励 起 し た 場 合 に は 、 励 起 エ ネ ル ギ ー の 変 化 に 対 応 す る 発 光 ピ ー ク の 変 化 が 観 測 さ れ て い な か ら た が 、 我 々 の 結 果 か ら 、 バ ン ド ギ ャ ッ プ 以 下 の 励 起 工 ネ ル ギ ーにおいては、Mnが選択的に励起されていることがわかった。

(4)

学位論文審査の要旨

     学 位 論 文 題 名

Decay Profiles ofMn2 十 PhotoluminescencelnCdMnTe

(CdMnTe

に お け る

Mn2+

発 光 の 減 衰 特 性 )

  

著者は多くの研究がなされてきているか、周期場中のブ口ッホ電子と局在(j電子 多重項が密接に関係した複雑さ等から解明のあまり進んでいない半磁性半導体中(j 電子励起状態の緩和に関する精密な研究を行った。

  

本論文では典型的な半磁性半導体である

CdMnTe

d

電子多重項状態の最低の励起 状態について精密な緩和過程の実験を行った。この実験は励起波長を多重項励起状 態の裾からバンド間励起状態までの広い励起範囲、測定は多重項間発光(Mn2゛発光)

の ピ ー ク か ら そ の 裾 ま で 、 ま た 温 度 は

2K

か ら

100K

、 励 起 直 後 か ら

l00

マ イ ク口秒後と非常に広い範囲を統一的に測定を行い、(1電子の緩和過程を実験的に明 らかにしたものである。すなわち多重項状態の励起かd電子の吸収の頂以下のエネ ルギーでの励起ではある不均一サイトに属する状態の中に閉じた緩和がみられるが、

(1電子吸収の頂以上の励起では緩和に2通りのものがあることか分かった。またこ のーつの緩和はバンド間励起を行ったときにもみられる:〕この現象はd電子の局在 性と非局在あるいはバンド電子とのェネルギー移動を示す重要な結論ではなし、かと 考えられる。

  

さらに発光が時間と共にエネルギー緩和するか、発光の積分強度か非常に弱い励 起の極限でも非指数関数的に減少する事を実験的に示した。このことやMn2゛発光の 半値半幅の温度依存性から、今まで考えられてきた異なるサイトにし丶る励起`d電子 の励起状態間の非輻射遷移による励起状態間のェネルギー移動では説明できないニ とを明らかにした。またェネルギ一緩和の緩和時間か10マイク口秒のオーダーと 非常に長いことからエネルギー移動はスピングラスが安定な状態でも励起状態では 周囲のd電子の磁気的相互作用による格子緩和を伴う磁気的協力現象によるのでは ないかと推測している。これは励起子にみられる磁気ポーラ口ンや超放射状態とも 関連する新しい励起状態の協力状態と考えられるもので理論的な今後の発展を促す ものである。

  

このように本論文は典型的な半磁性半導体CdMnTe中の(i電子励起状態の緩和過程 について精密な実験を行い、(1電子励起状態の緩和過程に磁気ポーラ口ン的協丿J蛻

4

郎 郎

彰 二

純 俊

和 純

授 授

授 授

   

   

(5)

象を含む緩和過程の新しい側面を付け加える実験結果を示した。またこの結榮は緩 和過程及びバンド電子と局在多重項電子のェネルギー移動の理論的な発展のきっか けとなるものである。

よって著者は北海道大学博士(理学)の学位を授与される資格のあるものと認める。

5―

参照

関連したドキュメント

 毒性の強いC1. tetaniは生物状試験でグルコース 分解陰性となるのがつねであるが,一面グルコース分

非自明な和として分解できない結び目を 素な結び目 と いう... 定理 (

※ 硬化時 間につ いては 使用材 料によ って異 なるの で使用 材料の 特性を 十分熟 知する こと

○本時のねらい これまでの学習を基に、ユニットテーマについて話し合い、自分の考えをまとめる 学習活動 時間 主な発問、予想される生徒の姿

本時は、「どのクラスが一番、テスト前の学習を頑張ったか」という課題を解決する際、その判断の根

定可能性は大前提とした上で、どの程度の時間で、どの程度のメモリを用いれば計

子どもの学習従事時間を Fig.1 に示した。BL 期には学習への注意喚起が 2 回あり,強 化子があっても学習従事時間が 30

太宰治は誰でも楽しめることを保証すると同時に、自分の文学の追求を放棄していませ