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教職大学院研究紀要発刊に寄せて

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Academic year: 2021

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(1)Title. 教職大学院研究紀要発刊に寄せて. Author(s). 本間, 謙二. Citation. 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 : 教職大学院研究紀要 , 1. Issue Date. 2011-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2923. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 教職大学院研究紀要発刊に寄せて. 北海道教育大学長 本 間 謙 本学大学院、高度教職実践専攻(教職大学院)が発足して3年が経過しました。このたび教職大学 院の研究紀要が刊行される運びとなりました。これは本学にとって画期的なことであり、同時に誠に 喜ばしいことであります。 教職大学院は「教育現場の課題をみんなで解決する」を合い言葉に発足した大学院です。このスロー ガンの中にはたくさんのことが含意されています。. 第一は、いうまでもなく大学院での研究課題は「学校現場」から得なければならない、ということ です。当たり前のことですが、このことがいままで必ずしも十分ではありませんでした。このことは. 同時に、課題解決の方法も糸口も「学校現場」にあることを意味します。まさしく「現場に聴け」で す。. 第二は、「実践の見直し」です。反省といっても理論化といってもいいと思います。教員に限らず「現 場に生きるひと」は日常業務に忙殺されています。そこで「自分の毎日の仕事を振り返ってみる」こ とが重要になります。日常業務の中でそれを行うのは簡単なことではありません。日常業務から少し 離れて自分を客観的に見つめ直してみる。それも一人で行うのではなく、何人もが首を突っ込んで、. 多様な角度から検討することが必要になります。その過程で、個人的なものだと思っていた問題が客 観化、普遍化されて、皆で問題を共有することが出来ます。教員のアドバイスを受けながら、問題の 在り方と解決の仕方へのプロセスが理論化されていきます。それが再び実践的に検証され、また、振 り返りが行われるという、いわば往復運動が日常的に行われるのが理想だと思っています。. 第三は、先ほど、何人もが首を突っ込んで、といいましたが、個人ではなく、「教師集団の力量を 高める仕掛けを作り上げる」ことです。研究というと、いままでは、個人の力量を高めることに力点. が置かれてきました。ところがいま教師に求められているのは、まさしく「何人もが首を突っ込んで 議論し、お互いを高めあっていくこと」です。このシステムを教職大学院で作り上げていかなければ なりません。. このような実践的かつ理論的な営みが論文として結実してきました。いくつかのものは学会で議論 された結果であると思います。これらの論文が北海道の教育ばかりでなく、世界の教育を変えるよう な力を持ったものになるように願ってやみません。それは決して夢ではありません。北海道教育大学 の教育研究がいま新しい一歩を歩み出したことを皆さんとともに確認したいと思います。本紀要が大 木に育つことを祈念して発刊の言葉といたします。. 2010年12月20日.

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