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文化財保存活用地域計画の概要

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(1)

文化財保存活用地域計画の概要

~歴史文化基本構想の事例をもとに~

文化財行政担当者連絡会議

(2)

• 文化財を取り巻く環境(文化財保存活用地域計画の背景)

• 文化財保存活用地域計画と歴史文化基本構想

• 文化財保存活用地域計画の2つの視点

• 文化財の総合的な理解について

• 社会全体で支える文化財の保存と活用について

• (参考)文化財保存活用地域計画作成の流れ

目次

(3)

文化財を取り巻く環境

(文化財保存活用地域計画の背景)

(4)

少子高齢化と人口の減少・都市部への偏重

人口ピラミッドの変化〈

1990

2060

年)

都道府県別人口増減率(

2016

2017

4

(5)

出典:国土交通省「過疎地域等条件不利地域における集落の現況把握調査」平成28年3月

国土交通省が実施した過疎地域等(※)1,028市町村へのアンケート調査結果

(※)調査対象地域

・過疎地域自立促進特別措置法に基づく過疎地域市町村、山村振興法に基づく振興山村を有する市町村、離島振興法に基づく離島振興対策実施地域を有する市町 村、半島振興法に基づく半島振興対策実施地域を有する市町村、豪雪地帯対策特別措置法に基づく特別豪雪地帯を有する市町村

集落人口に占める高齢者割合(65歳以上人口が占め 多くの集落で発生している問題や現象 〔複数回答〕

(市町村担当者へのアンケート結果)

・住宅の荒廃(老朽家屋の増加)62.3%

・伝統的祭事の衰退43.2%

・地域の伝統的生活文化の衰退32.8%

・伝統芸能の衰退35.4%

・集落としての一体感や連帯意識の低下32.7%

15,568集落

少子高齢化と人口減少の影響

(6)

都道府県・市区町村の文化財保護経費の推移

1,441

874

566

707 567

140

平成5年→平成27年(23年間)

合計 1,441億円→707億円(約▲51%)減少 市町村 874億円→567億円(約▲35%)減少 都道府県 566億円→140億円(約▲75%)減少

出典:文化庁「地方における文化行政の状況について」平成29年6月

・文化庁の予算はほぼ横ばい

・1文化財当たりの保全・活用のための財源は縮小傾向

・行政の補助で

6

(7)

昭 和

( 国 宝 以 外 の 美 術 品 の 海 外 流 出 阻 止 ) 8 年

重要美術品等ノ保存ニ関スル法律

昭 和

4 年

国宝保存法

( 社 寺 以 外 の 建 造 物 ・ 美 術 品 の 保 存 等

大 正

8 年

史蹟名勝天然紀念物

保 存 法 ( 史 跡 ・ 名 勝 ・ 天 然 記

資 金 援 明 治

30 年

古社寺保存法

( 社 寺 所 有 の 建 造 物 ・ 美 術 品 の 保 存

明 治

13 ~ 27 年 古 社 寺 保 存 金 ( 社 寺 運 営 全 般 に 対 す る 援 助 ・

明 治

4 年 太 政 官 布 告 ・

古器旧物保存方

( 古 器 旧 物 の 目 録 作 文 化 ( 国 宝 ・ 重 要 文 化 財 の

国 指 定 制 度 の 改 正 2 段 階 区 分 ) 等

無形文化財及び埋蔵文化財の保

無 形 文 化 財 に 関 す る 制 度 の 充 実 埋 蔵 文 化 財 に 関 す る 制 度 の 充 実 民 俗 資 料 に 関 す る 制 度 の 文 文 埋 蔵 文 化 財 に 関 す る 制 度 の 整 備 民 俗 文 化 財 の 制 度 の 充 実

伝統的建造物群保存 文化財の保存技術の 文化的

民 俗 技 術 の 保 護 対 象 化 文 化 財 登 録

文化財登録 都権

昭 和

25

年 文 化 財 保 護 法 の 制 定 昭 和

29

年 改 正 昭 和

43

年 改 正 昭 和

50

年 改 正 平 成

8

年 改 正 平 成

11

年 改 正 平 成

16

年 改 正

文化財保護制度の変遷

議 員

平 成 30 年 改 正 予 定

文 化 財 保 存 活 用 地 域 計 画 等

(8)

文化財保護の体系

民俗資料、

風俗慣習、民俗芸能 民俗技術等

美術工芸品、

建造物

無形文化財

演劇、音楽、工芸技術等

登録有形文化財 重要無形文化財

民俗文化財 重要有形民俗文化財

重要無形民俗文化財 登録有形民俗文化財

記 念 物

史 跡 名 勝 天然記念物

遺跡、名勝地、

動物・植物等

特別史跡 特別名勝 特別天然記念物 登録記念物

文化的景観

棚田、里山、用水路等

重要文化的景観

伝統的建造物群

宿場町、城下町、農漁村等

伝統的建造物群

保存地区 重要伝統的建造物群保存地区

文化財の保存技術 選定保存技術 埋蔵文化財

有形文化財

文化財

重要文化財 国 宝

選定 登録

指定 市町村が決定

赤枠内

文部科学大臣が指定・選定・登録する

8

(9)

文化財保護行政の特徴

民俗資料、

風俗慣習、民俗芸能 民俗技術等

美術工芸品、

建造物

無形文化財

演劇、音楽、工芸技術等

民俗文化財

記 念 物

遺跡、名勝地、

動物・植物等

文化的景観 有形文化財

文化財

指定・登録等

未指定・未登録 最も・・・

優れた・・・

顕著な・・・

他に類をみない・・・

国宝

重要文化財 地方指定文化財

登録文化財

未指定文化財

(10)

有形文化財 無形文化財 民俗文化財

史跡・名勝・天然記念物 文化的景観

伝統的建造物群 遊び

遊び

生業 生業

茶道 茶道

伝承 伝承 着物

着物

食 華道 食

華道

地域の歴史文化を表徴する文化財は 多様かつ多彩

文化財対象外の分野 選定保存技術

伝統的な行事 由緒ある建物

道端の地蔵やみちしるべ 郷土食 伝統的な技術など 水路や橋

地域の歴史文化を伝える 未指定文化財は無数 価値や評価は確立していないが、

地域にとって受け継いでいきたい「お宝」

10

文化財保護行政の特徴

(11)

未指定の文化財の喪失

(出典:文化庁「文化審議会文化財分科会企画調査会報告書」平成19年10月)

1998年→2004年(6年間)

伝統的建造物 1,604棟→1,434棟(▲10.6%)

その他伝統要素(樹木・塀・垣など)

3,825件→3,460件(▲10.0%)

山口県萩市

1986年→2001年(15年間)

住宅、店舗兼住宅などを中心とした「戦前のすまい」

537棟→369棟(▲31.3%)

※「谷中地区まちづくり基礎調査研究」(平成14年3月)

東京都台東区谷中地区

石川県金沢市

(12)

文化財(未指定含む)の危機

12

手厚い支援のない未指定の文化財は特に危機的状況

集落が失われ、指定文化財だけが残る可能性も

(13)

生業 生業

着物 着物

食 華道 食

華道

眠っている地域の宝を拾い上げ、地域の個性を引き出す

茶道 茶道

地域の歴史文化を表徴する文化財は 多様かつ多彩

価値や評価は確立していないが、

伝統的な行事 由緒ある建物

道端の地蔵やみちしるべ 郷土食

伝統的な技術など 水路や橋

(14)

文化財を取り巻く環境

14

社会構造(産業・コミュニティ等)や価値観の変化

・生活様式の変化による伝統的な生活習慣・風習の廃れ

・日常における自然環境との関係が希薄に

・伝統的な文化に対する理解・興味の欠如

・開発による未指定文化財の喪失と景観の変化

・首都圏への一局集中による地方の多様な歴史・文化の衰退 過疎化・少子高齢化による文化財保存・活用の担い手の不足

・重文民家の個人所有者の平均年齢は73歳前後

・行事・祭礼・芸能など無形文化財の存続の危機

・有形文化財においては、日常的な維持管理機能が低下

・周辺環境の継承が困難

・後継者の不足、産業として成立しない伝統的技術の衰退

・原材料確保の困難 人口減少による税収の低下

・国、地方公共団体による支援の減少

地域主体の文化財の掘り起こしやまちづくりへの活用気運の高まり 例)・住民と自治体が協働して市民遺産を認定

・企業やNPO等による歴史的建造物の活用を通じた地域活性化の取組

・日本遺産認定ストーリーなどを活かした観光まちづくり

(15)

文化財保存活用地域計画と歴史文化基本構想

(16)

地域に存在する文化財を、指定・未指定にかかわらず幅 広く捉えて、的確に把握し、文化財をその周辺環境まで 含めて、総合的に保存・活用するための構想

地方公共団体が文化財保護行政を進めるための基本的な 構想

文化財を活かした地域づくりに資するものとして活用す るもの

平成24年『「歴史文化基本構想」策定技術指針』

「歴史文化基本構想」とは

16

(17)

「文化財保存活用地域計画」とは

• 各市町村において取り組んでいく目標や取組の具体的な内容を記載した,当 該市町村における文化財の保存・活用に関する基本的なアクションプラン

• 地域に所在する未指定を含めた多様な文化財を総合的に調査・把握した上で、

まちづくりや観光などの他の行政分野とも連携し、総合的に文化財の保存・

「歴史文化基本構想」を実効的に発展させ、法律に位置付けたもの

(18)

文化財保存活用地域計画とは

18

文化財保存活用地域計画 ≓ 歴史文化基本構想

+ 具体的な事業計画(措置)

+ 計画期間

+ その他の事項

一定期間での更新が前提(計画期間)

→ 更新ごとに内容を充実

壮大な構想よりコンパクトかつ機動力・実行力ある計画に

→ 事業計画は現状ルーティンワークの“見える化”から

→ 計画期間内の方針の変更、事業計画の追加・削除も

→ 速やかな作成を

(19)

文化財保存活用地域計画に記載する事項

法第183条の3

第2項 文化財保存活用地域計画策定指針

(20181221指針 案) 歴史文化基本構想策定指針

基本的事項

第1号関係

当該市町村の概要

地域の歴史文化の特徴 当該市町村の文化財の概要

当該市町村の歴史文化の特徴

文化財の保存・活用に関する課題 文化財の保存・活用の基本的方針 策定の目的・行政上の位置づけ 文化財の保存・活用に関する方針

第2号関係 文化財の保存・活用に関する措置 新規項目

第3号関係 文化財を把握するための調査に関する事項 文化財把握の方針

第4号関係 計画期間 新規項目

第5号関係 文化財の保存・活用の推進体制 文化財の保存・活用を推進するための

(20)

• 文化財の総合的な理解

関連する複数の文化財を総合的にとらえることにより新たな価値を見いだす観点 歴史文化の特徴

関連文化財群の設定

文化財保存活用区域の設定

• 社会全体で支える文化財の保存と活用

これからの文化財の保存と活用のあり方を地域社会で共有

文化財の保存と活用の新たなかたち

ストーリーを生かした文化財の保存と活用 文化財の保存と活用の推進体制

文化財保存活用地域計画の二つの視点

20

(21)

文化財の総合的な理解

歴史文化の特徴

関連する複数の文化財を総合的にとらえることにより新たな価値を見いだす観点

(22)

歴史文化とは? (歴史文化基本構想策定指針)

「歴史文化」とは,文化財とそれに関わる様々な要素とが一体となったもの

文化財が置かれている自然環境

周囲の景観

文化財を支える人々の活動

文化財を維持・継承するための技術

文化財に関する歴史資料や伝承 等

文化財の周辺環境

22

文化財は6類型以外を含むことも可

文化財は指定・未指定を問わない

文化財

(23)

歴史文化の特徴とは? (文化財保存活用地域計画の指針(案))

※当該市町村に固有の歴史や文化にまつわる地域的な特徴の概要を記載

※当該市町村の概要と当該市町村の文化財の概要を踏まえ、総合的に地域 の特徴を捉える視点が必要

歴史文化の特徴

自然的・地理的環境

市町村の位置、面積、地名、地形・地質、気候、生態系 等

社会的状況

人口動態、産業、土地利用、交通、景観 等

・6類型の文化財

・埋蔵文化財

・文化財の保存技術・材料

・地域が大切にしたいお宝

・伝承

(24)

歴史文化の特徴:養蚕とくらし(兵庫県養父市大杉)

24

山深い地勢 河川と河岸段丘 少ない耕作地と段々畑 養蚕・林業

『養蚕秘録』(上垣守国、享和3)

桑畑石垣、水路 三階建の養蚕民家 養蚕棚・回転まぶし 神社・寺院

集落の景観 大杉ざんざこ踊り 丹後縮緬交通網

(25)

山深い地勢 河川と河岸段丘 少ない耕作地と段々畑 養蚕・林業

『養蚕秘録』(上垣守国、享和3)

桑畑石垣、水路 三階建の養蚕民家 養蚕棚・回転まぶし 神社・寺院

集落の景観 大杉ざんざこ踊り 丹後縮緬交通網

歴史文化の特徴:養蚕とくらし(兵庫県養父市大杉)

(26)

平地の少ない地形 青島・静かな内海 魚付林漁業

ヤマアテヤマメ・シオミ・ケシキミ ウラニシ漁具(刺し網・・)

民具舟と舟屋 木舟をつくる職人

短冊状の敷地

中庭を挟み、山際に主屋 安全・神社・寺院 交通手段

集落を繋ぐ道(旧道)

祭、舟屋台・神楽 年中行事海産物と食 古絵図守り伝えた人

歴史文化の特徴:漁村集落のくらし(伊根町伊根浦)

26

(27)

茶の湯

歴史文化の特徴:茶の湯の文化

(28)

例 : 宇 検 村 ・ 伊 仙 町 ・ 奄 美 市 独 自 の 文 化 財 の 抽 出 と 分 類

指定・未指定にかかわらず幅広く多様な文化財を把握する

(29)

例 : 平 戸 市 独 自 の 文 化 財 の 抽 出 と 分 類

指定・未指定にかかわらず幅広く多様な文化財を把握する

(30)

地形について 図を用い、平野や山間 部に分 けて 地 形の特 徴をわ かりや すく記 述 地形と 密接 に関係する 生業や 動物な どにも 触れて いる

自然的・地理的環境の記載例(熊本県八代市)

(31)

社会的状況の記載例(岡山県倉敷市)

(32)

社会的状況の記載例(岡山県倉敷市)

法規制 に つ い て の 記述

(33)

社会的状況の記載例(岡山県倉敷市)

法 規 制 に つ い て の 記 述

(34)

34

歴史的背景の記載例(愛知県瀬戸市)

集落 ・ 町 の 変遷 に つ い て の 記述

(35)

歴史的背景の記載例(愛知県瀬戸市)

集落 ・ 町 の 変遷 に つ い て の 記述

(36)

歴史的背景の記載例(愛知県瀬戸市)

生業 や 生活文化 に つ い て の 記述

36

(37)

伝 統 技 術 に つ い て の 記 述

文化財の特徴または歴史的背景の記載例(新潟県佐渡市)

(38)

文化財の特徴または歴史的背景の記載例(新潟県佐渡市)

38

伝 統 技 術 に つ い て の 記 述

(39)

文化財の概要と特徴の記載例(新潟県佐渡市)

文化財 の 地域的特徴 ( 建造物 ) に つ い て の 記述

(40)

歴史文化の特徴の記載例(兵庫県淡路市)

40

(41)

歴史文化の特徴の事例(兵庫県淡路市)

(42)

歴史文化の特徴の記載例(石川県加賀市)

(43)

関連文化財群とは

• 有形・無形、指定・未指定に関わらず様々な文化財を歴史的・地域的関連性に 基づき一定のまとまりとしてとらえたもの(歴文構想指針)

• 地域の多種多様な文化財を歴史文化の特徴に基づくテーマやストーリーに沿っ て一定のまとまりとして捉えたもの(地域計画指針)

まとまりをもって扱うことで、未指定文化財についても構成要素としての価値付けが可能 相互に結びついた文化財の多面的な価値・魅力を発見することができる

→ 関連する文化財は一体的な保存と活用が効果的

魅力的な形でかつ分かりやすく価値を伝えるための効果的な方策の一つ

(44)

テーマ ストーリー

1.暮らしと文化を支える流通・交易

①海と川を介した流通・交易

②陸上交通による人や物資の往来

2. 魅力と活力を育む殖産の精神

③干拓と農業

④海・里・山の恵みを活かした殖産

⑤繊維産業の展開と継承

3. 地域の個性を反映した信仰

⑥信仰の聖地

⑦地域性を表す信仰と祭礼・行事

4. 要衝の地に刻まれた記憶

⑧勢力の狭間

⑨天下分け目の戦乱

⑩まちの発展を支える水島臨海工業地帯

5. 文教・美観が織りなす豊かな暮らしと観光

⑪景勝を守り、育み、活かす心

⑫文教が息づくまち

歴史文化の特徴と関連文化財群(岡山県倉敷市)

44

歴史文化の特徴 ↓ 関連文化財群 ↓

(45)

関連文化財群の事例(岡山県倉敷市)

(46)

関連文化財群の事例(岡山県倉敷市)

ストーリーを構成する文化財のリストと解説、マッピング

46

(47)

関連文化財群の事例(兵庫県淡路市)

景勝地と和歌や俳句、文学作品などを関連づける

ストーリーに含まれる文化財をマッピング

(48)

関連文化財群の事例(兵庫県淡路市)

食とそれにまつわる産業、遺跡を関連づける

48

(49)

関連文化財群の事例(長崎県平戸市)

(50)

50

関連文化財群の事例(長崎県平戸市)

(51)

関連文化財群の事例(長崎県平戸市)

(52)

52

関連文化財群の事例(長崎県平戸市)

(53)

人 物 系 譜 を 軸 に 据 え た 関 連 文 化 財 群

関連文化財群の事例(岐阜県高山市)

(54)

54

↑ 地区の範囲を超えた関連文化財群を設定

← 9つある地区それぞれに関連文化財群を設定

関連文化財群の事例(兵庫県赤穂市)

(55)

関連文化財群の事例(兵庫県赤穂市)

↑ 地区の地勢と歴史 ↑ 地区の歴史 ↑ 文化財の分布 ↑ 文化財のリスト

(56)

56

関連文化財群の事例(兵庫県赤穂市)

地区を越えた関連文化財群を設定

(57)

地区ごとの関連文化財群と地区を越えた関連文化財 群を整理して歴史文化の特徴を抽出

歴史文化の特徴と関連文化財群(兵庫県赤穂市)

(58)

58

歴史文化の特徴(兵庫県赤穂市)

(59)

【認定されたストーリー件数】 67件(H30.5時点)

日本遺産

(60)

歴史文化保存活用区域とは

不動産である文化財や有形の文化財だけではなく、無形の文化財も含めて文化財が特定地域に集中 している場合に、文化財と一体となって価値を形成する周辺環境を含め、当該文化財(群)を核と して文化的な空間を創出するための計画区域として定めることが望ましい区域。(歴文構想指針)

・城郭跡を中心とした旧城下町区域

・庭園と借景となる区域

・歴史的な建造物とその保存のための資材を供給する区域

・祭りや民俗芸能とそれらが行われる集落 等

○多様な文化財が集中する区域を設定して保存・活用を図ることで、魅力的な空間の創出につながる

○対象とする文化財や周辺環境の捉え方などにより、様々な区域を設定することができる

○歴史文化保存活用区域を設定する際には

都市計画担当部局や景観担当部局等、他の部局との連携を図りながら区域を設定し、文化財を核とした歴史文化の

薫る地域作りが総合的に推進されることが期待される。

歴史まちづくり法への展開による保存と活用、整備 区域を設定する目的を明確に

市町村内の地域毎の性格分けにも利用可

<歴史文化保存活用区域における文化財とその周辺環境の例>

60

文化財が特定の地区に集中している場合に、その周辺環境を含め当該文化財(群)を核として文化的

な空間を創出するための計画区域である。多様な文化財が集中する区域を設定して保存・活用を図る

ことで、魅力的な空間の創出につながることが期待される。(地域計画指針案)

(61)

関連文化財群と歴史文化保存活用区域の違い

○関連文化財群

テーマやストーリーの下に文化財を関連づけ、パッケージとして地域の歴史文化 をわかりやすく伝える方法

→ 基本的にはストーリーと一覧表

→ 関連文化財群がまとまった空間性や区域を伴うとは限らない

○歴史文化保存活用区域

有形・無形の文化財とその周辺環境を囲う区域であり、一定の範囲を持つ

(62)

歴史文化保存活用区域の設定方針(盛岡市)

盛岡市歴史文化基本構想では,歴史文化保存活用 区域を現在の中心市街地を対象に設定している。

盛岡市の中心市街地は3つの関連文化財群(「盛

岡城と城下町」・「県都盛岡の発展」・「商家と街 道筋のくらし」)が重なる文化財の集積度が高い地 域であるとともに,盛岡城を中心とした求心的な構

造をもち,舟運の歴史を伝える北上川や中津川では

送り盆の行事の舟っこ流しが行われている。

中心市街地には,歴史的な景観形成を計画してい

る区域が含まれ,今後盛岡城跡を中心に魅力ある街 づくりの計画の策定を進める地域でもあることから,

先行する市の諸計画と連携しながら,文化財を今後 の街づくりに生かし,守り育てるために歴史文化保 存活用区域を設定するもの。

歴史文化保存活用区域の事例(岩手県盛岡市)

62

歴史文化保存活用重点区域

歴史文化保存活用区域

(63)

歴史文化保存活用区域の設定方針(高岡市)

高岡市歴史文化基本構想では,高岡市特有のストーリーを持つ関連文化財群や指定文化財が集積し

ている区域を「歴史文化保存活用区域」として設定し,市特有の歴史や文化・多様な文化財を一体的

に包含する空間として,様々な政策や事業を通じて戦略的に守り育てていく区域に位置付けている。

この区域設定の考え方に基づき,4つの歴史文化保存活用区域が設定されている。

歴史文化保存活用区域の事例(富山県高岡市)

(64)

社会全体で支える文化財の保存と活用

64

文化財の保存と活用の新たなかたち

ストーリーを生かした文化財の保存と活用 文化財の保存と活用の推進体制

これからの文化財の保存と活用のあり方を地域社会で共有

(65)

文化財の保存と活用の新たなかたち

(66)

アフリカ 中東 アメリカ アジア&太平洋 ヨーロッパ

18億人

14億人

9.4億人

“観光は21世紀のグローバルフォース”

(その世紀を変える力)

世界の観光客数の推移

(67)

有名な文化財や観光地 総合的な理解のもと

文化財を活用したまちづくり

文化財の保存と活用の新たなかたち

(68)

持続可能で自立した文化財保護の推進

観光客

バランス 地域

文化財

文化財の保存と活用の新たなかたち

(69)

社会全体で文化財を守る − クラウドファンディング −

(70)

VR ・高精細複製の利用(美術工芸品の例)

(71)

VR技術の利用(史跡の例)

(72)

携帯端末・ARの利用(無形文化財の例)

(73)

古地図等とGPSを連動した地域プロモーション

(74)

欧州で生まれた考え方で,歴史的建造物,神社仏閣,美術館や博物館などの“特別な会場”で 会議・レセプション・イベント等を開催することにより特別感や地域特性を演出することを目 的とする このように,本来用途とは異なるニーズに応えて特別に貸し出される会場を「ユニークべ ニュー」と呼ぶ

ユニークべニュー(Unique Venue)

どのような魅力を うみだすのか 何を 行い

どのような会場で

参加者に参加して良か ったと思わせるととも に,日本や地域の文化 の素晴らしさを印象づ

けることができる 会議・レセプション

コンサート 伝統芸能・伝統文化

展覧会 など 歴史的建造物,寺社仏

閣、美術館や博物館な ど,日本・地域らしさ

を感じさせる

「特別な会場」

文化財(価値ある場所)で価値ある特別な体験を!

“特別な会場”でイベント等を実施することにより“特別な価値”を創造する取組み

ユニークベニュー

(75)

ユニークベニュー

町屋が美術館に変わる

「丹波・篠山まちなみアートフェスティバル2018」

城下町の風情、その営み、暮らしを今 に伝える篠山市「河原町妻入商家群」の重 要伝統的建造物群保存地区を中心とした約 30軒の町屋を舞台に、立体映像・彫刻・絵 画・墨・インスタレーション・映像・写 真・美術工芸など約60名の作家がアート作 品で空間を演出。平成30年で10周年を迎え たアートをテーマにした町歩きイベントで す。

(76)

ユニークベニュー

特別天然記念物でスポーツイベント

(山口県美祢市)

「秋吉カルストTRAIL RUN」

景勝地 × スポーツイベント

<美祢市市制施行10周年記念×明治維新150年記念>

実施日時 :2018年10月14日(日)

会場 :秋吉台家族旅行村

参加人数 :エントリー約700人・スタッフ関係者約100人 その他(家族関係者約50人)

雄大で美しい景観を持つ日本最大級のカルスト台地「秋吉台」国定公園をステージに、ランニン

グを通して心身を鍛えるとともに、人・自然・地域の共存共栄を目指すことを目的とする。

(77)

徳島県三好市

【会社概要】

所在地:徳島県三好市東祖谷釣井209 設 立:平成27年12月14日

事 業:地域資源(古民家等)を活かした地域活性化事業、

宿泊施設や空家の運営・管理、宿泊事業運営コン サルティング、旅行商品開発等

目 的:地域資源(古民家、地元の産品)を活かし、景観や 生活習慣の保存・活用によって、過疎等の社会課題 の解決をはかり地域の経済的自立を促す

【取組のポイント】

地域に残る資源(空き家)を上質な滞在施設として改修して活用し、その周辺事業も整備することによって、この5年ほどで滞在 型ツーリズムを根づかせた

公共事業によって改修した古民家宿泊施設を、地域住民の交流イベント会場として使用するなど、地元住民を積極的に巻き込む活 動により、地域産業として認識されてきている

行政と連携し、公共事業を請け負いながら、観光まちづくり事業を担う。

事業の採算性を重視し、地域と移住者が将来への不安なく継続して働ける環境の整備を行っている

地域資源の活用

・古民家宿泊施設の運営管理(徳島県祖谷、香川県宇多津町等)

・空家の活用

地元の産品を活かした観光産業振興

・地元食材を使った郷土料理

・山村集落の生活習慣、生活様式の体験プログラム

・地元の産品(和紙、番茶等)のオリジナルグッズ制作、販売

まちづくり関連イベント開催

・地域活性化に係るシンポジウム(ちいおりアカデミー等)

・重要伝統的建造物群保存地区ガイドツアー

【事業内容】

【他団体との連携】

市域への観光客の増加 域内の雇用者給与を毎 年78%ずつ昇給

【効果】

【設立の経緯】

東洋文化研究者アレックス・カー氏によって設立された篪庵有限 会社が、全国の地域活性化のコンサルティングを行う。さらに平 成17年には祖谷再生を目的として「特定非営利活動法人 篪庵トラ スト」の活動を開始し、カー氏が昭和48年に購入した古民家「篪 庵」を宿泊施設として改修。主に施設運営を担う組織として平成

地元住民との交流を促す古民家宿泊施設運営による地域活性化

株式会社ちいおりアライアンス

(78)
(79)

古民家を活用した宿泊施設を運営

【会社概要】

・所在地:東京都港区南青山

・設立:平成27年6月

・概要:IT・金融・ホテル投資がバックグラウンドのメンバーが、宿 泊事業者向けシステムコンサルティング、街並み再生、古民 家活用を行うことを目的として設立。古民家特化型ウェブサ イト「キラク・コレクション」では再生された古民家宿・地 域のネットワーク路線づくりを始めている。

【取組のポイント】

宮崎県日南市より「まちなみ再生コーディネーター」業務を受託し、日南市飫肥地区にて街並み再生事業及び古民家を活用した宿泊事業を展開。

地域金融機関からの融資と、地域経済活性化支援機構(REVIC)が出資する観光活性化マザーファンドによる社債引受けにより、民間からの資金調 達を実施。

再生された古民家宿・地域のネットワーク路線づくりを始めており、全国に散らばった文化資産のプラットフォーム化を目指している。

平成27年8月より、宮崎県日南市より「まちなみ再生コーディネーター」業 務を受託し、日南市飫肥地区の文化資産の保存・利活用、並びに地域全 体の活性化を目的に、マーケティング等の地域活性化事業を実施。

宮崎県日南市飫肥にて、当該地区で空き家となった古民家2棟を修繕し、

平成294月に高級宿泊施設「季楽 飫肥」としてオープン。宿泊施設の 運営は、一部地元の城下町保存会に委託。

現在京都でも取り組んでいる大型町家の再生案件を始め、その他地域

【日南市における取組内容】

【資金調達スキーム】

Kiraku Japan 合同会社(宮崎県日南市)

観光活性化マザーファンドおよび地域金融機関の宮崎銀行、行政の3 者による協調支援により、飫肥地区に開業した2棟の古民家宿泊施設 の資金を調達。

(80)
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尾道市・官民連携による歴史的建造物の再生

【取組のポイント】

歴史文化基本構想をマスタープランとして、文化財保存活用計画や歴まち計画に基づく文化財と周辺環境・景観の保全に取

り組むとともに、企業・個人・NPO等による空き家再生の取組を行政が支援し、官民連携による歴史的建造物の修理・活用を 進めている。

【概 要】

○独自調査や歴史文化基本構想策定に向けた総合調査により、地域の文化財の所在を把握するとともに、社会環境の変化等によ る文化財の消失や空き家となった歴史的建造物の増加等の現状を認識。

○歴史文化基本構想を基盤として策定した文化財保存活用計画や歴まち計画に基づき、文化財の保存修理や良好な市街地の環 境・景観の保全への支援を実施。

○空き家問題解決に向けて、官民協働による空き家バンク事業を開始。地元出身者が設立したNPO法人「尾道空き家再生プロ ジェクト」へ入居希望者への連絡や案内等の業務を委託し、行政・民間相互に不足部分を補完。また、NPOや民間企業では 登録有形文化財を含む歴史的建造物のゲストハウス等の滞在型施設等への改修を実施。行政では改修に関する補助金や修理 に関する協議等で民間の取組を支援。

○さらに歴史文化基本構想を背景としたストーリー「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」の日本遺産認定や案内板の多言 語対応、文化財の夜間ライトアップ等により、尾道ブランドの価値向上や交流人口の拡大を図っている。

【効 果】

○空き家への入居:これまでに空き家バンク登録数の約4割(83件)で買い手・借り手が見つかっている。

(万人) 観光客数

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【概 要】

○都市化の影響により、江戸時代から続く風景が失われつつあることを背景として、市の呼びかけにより、萩市全部局・商工 会・観光協会・地域住民代表等が参加する「萩まちじゅう博物館整備検討委員会」を発足。

○同委員会において、萩のまち全体を「屋根のない博物館=まちじゅうを博物館」と捉え、地域の身近な文化遺産(古い建物、

石垣、道や樹木等)を調査し、テーマやストーリーでまとめ、市民自らが萩の「おたから」「都市遺産」として認定する

「萩まちじゅう博物館構想」を策定。

○構想に基づくまちづくりに市民が参画する母体としてNPO法人萩まちじゅう博物館を設立。拠点施設である萩博物館の運営 や石碑の調査、外国語マップの作成等の実際の活動へ参加することで、徐々に構想の理念を市民が共有。

○認定された「おたから」をデータベースで情報発信するとともに、地域ごとの「おたからマップ」を作成し、街歩きイベント 等に活用。また、ワンコイントラスト(100円信託)運動により、未指定文化財であるおたからを市民や観光客からの信託金 により修理。これまでに3,000万円を超える信託金が集まり、10件の修復等を実施。

【効 果】

○域内の文化財を地域固有のビジョンのもと指定・未指定を問わず総合的に把握し、複数の文化財群として発信する面的な活用 につながっている。第2ステージとして、文化遺産群を産業・地域振興と連携させることを目指している。

おたからマップ

(出典:萩市HP)

萩まちじゅう博物館の拠点施設「萩博物館」

(出典:地域の元気創造プラットフォームHP)

【取組のポイント】

「萩まちじゅう博物館構想」という共通のビジョンを住民自らが策定し共有することで、取組の基盤となる理念・方向性が関 係者間で共有され、文化財を保存・活用するまちづくりが地域一体となって進められ、今後もより一層の推進が求められてい る。

100 120 140 160 180 200

H23 H24 H25 H26 H27

(万人) 県外観光客数

(出典:萩市「平成28年版ふるさと萩のすがた」)

82

萩市・地域共通のビジョンに基づく取組

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エコミュージアムを生かした文化財の保存と活用

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まちづくりNPOによるおたから(地域資源)の補修

まちづくりNPOが、ワンコイントラスト運動を展開

「まちじゅう博物館」への来館者から預託された預託金で、「まちじゅ う」の未指定・個人所有の地域資源を保存修理

3000万円を超える預託金で10件の補修

萩市・地域共通のビジョンに基づく取組

(85)

市町村独自の文化財の捉え方 -太宰府市民遺産-

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「御食国若狭と鯖街道」を活かした小浜市の観光振興・まちづくり施策

市民・行政・大学が協力

日本遺産・歴文構想(文化庁) DMO法人おばま観光局(観光庁) SOVOR JAPAN(農水省)

○御食国若狭と鯖街道のブランド発信

○伝統行事と食の調査研究

○「食」の文化財化

○ブランドイメージの京都での発信

○鯖街道ウォーキング観光の受入れ強化

○鯖街道起点のまち歩き基盤整備(重伝建)

○受入基盤整備

物販施設・レストラン経営

○「食」観光の体験メニュー化

○京都での発信・京都料理人との連係

○まち歩き基盤整備(鯖寿司食べ比べ等)

○まち歩き基盤整備(簡易宿泊整備運営)

○鯖街道「鯖」の養殖事業

○御食国伝来の「発酵食」

○「食」のブランド化「GI」

○食を生かした体験観光

○インバウンド受け入れ強化

○「御食国A級グルメ」の確立

「御食国若狭と鯖街道」という歴史ブランドを活かした観光地域活性化

京都ブランドの「食」を活かした地域活性化と京都からの誘客事業を一体となり推進

DMO法人 おばま観光局

OBAMA KYOTO

~食に関わる歴史の調査研究~

物語化・普及啓発・文化財指定・人材の育成

~受け入れ基盤の整備~

着地型観光商品化・インバウンド・民泊施設

~京都でのブランド化と情報発信~

京都有名料理人との連係・京都デスクの開設

~鯖街道A級グルメツーリズムの発信~

京都市・高島市・若狭地域との広域連携

H30年度 観光拠点形成重点支援事業(小浜市)

~情報発信~ ~人材育成~ ~普及啓発~ ~活用整備~

●WEBサイトの作成

●京都を中心とした広告発信 ●英語ガイドの育成事業 ●ローカルラーニングツアー

●インバウンドモニターツアー

●小浜西組重要伝統的建造物 群保存地区の町家を簡易宿泊 所にリニューアル 86

(87)

福井県小浜市

三丁目ながた

丹後街道たにぐち

(88)

88

津和野町・地域の文化資源のストーリーに即した観光まちづくり

(89)

◇ 地域住民:一定の時間受け継がれてきたもの、守り伝え残したいもの 等

◇ 行政:基礎情報の収集、担当者の専門分野(史跡、記念物、埋蔵、文化的景観)

◇ 専門家:建造物、まちなみ、民俗、記念物など

◇ 業者:建造物(社寺など)

調査の体制(島根県津和野町)

様々な主体が関わる多角的な調査

7つの手法

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調査の体制(島根県津和野町)

地域住民と協力した調査

◇ 地域住民が調査する際の基準を定める

(一定の時間受け継がれてきたもの、守り伝え残したいもの 等)

◇ まち歩きを実施し、住民が残したいものや地域の特性を見出す

◇ 由緒ある家や高齢者からの聞き取り、アンケート

例:津和野町 住民参加の調査の流れ

(91)

文化財建造物の面的な再生・活用、整備・運営など

【取組のポイント】

人口減少、少子高齢化が進行する地域を、その土地に根ざした歴史文化と空き家を生かして再生

・古民家等の歴史的資源と地域の食文化、生活文化を一体的に再生

・文化財や町並みを活用した音楽祭、アートフェスティバル、マルシェのほか、ブライダルやコンベンション等のユニークベニューを展開

○これまで活用されていな かった文化財の面的な活用

・約70棟の古民家を宿泊 施設や店舗等として面 的に再生・活用

○雇用と内発型産業の創出に よる若者の地方回帰

・篠山城下町地区の空き 家活用の事例では19事 業、49名の雇用(うち24 名が移住)を創出 (平成28年4月1日現在)

○耕作放棄地の解消

○里山の再生

○観光客と移住者の増加

【効 果】

【事業概要】

○兵庫県篠山市を拠点に古民家の再生・活用を起点とした地 域づくりを展開

<文化財を生かした広域観光圏の形成のための取組:Opera>

・行政・金融機関・民間企業が連携する「地域資産活用協

議会Opera」の事務局として、地域の再生に取り組む各団

体への中間支援

<地域をひとつのホテルに見立てた取組:NIPPONIA

・古民家等の文化財群を「ひとつのホテル」として面的に 再生・活用することを独自に構想

・資金のほぼ全額を民間資金(観光活性化マザーファンド等)

地域資産活用協議会Opera

(出典:文化財分科会企画調査会(第4回)ノオト資料)

【組織概要】

住 所:兵庫県篠山市丸山42番地 設 立:平成21221

代表者:代表理事 金野幸雄

概 要:地域コミュニティをベースにしながら豊かな社会を創り出してい くため、地域の未指定文化財群を活用することで、農村集落や城下町 などの歴史地区再生事業を展開

一般社団法人ノオト 兵庫県篠山市

(92)

一般社団法人ノオト 兵庫県篠山市

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一般社団法人 MBT コンソーシアム

医学を基礎とするまちづくり(

Medicine-Based Town

奈良県橿原市

所在地:奈良県橿原市四条町

代表者:理事長 細井裕司(奈良県立医科大学長)

設 立:平成28年4月

構 想:高齢化する住民の健康維持と景観保全を融合させる「MBT

(医学を基礎とするまちづくり)」を標榜し、交流と医療 の場を創出する「まちなか医療」という取組を実施。また、

医学・介護学・看護学に関する知見を民間企業に提供し、

新たな産業や製品を創出する。

【取組のポイント】

高齢化する住民の健康維持と景観保全を融合させる「MBT(医学を基礎とするまちづくり)」を標榜し、交流と医療の場を創出する「まちなか医療」とい う取組を実施。

重要伝統的建造物群保存地区の橿原市今井町では、外国人を含む短期滞在研究者用ゲストハウスとして空き家となった古い長屋を再生。医学生 や看護学生の寮や、病院の健康講座やリハビリの場としても空き家を活用。

早稲田大学が今井町にMBT研究拠点を開設し、奈良県立医科大学との連携により、地域交流の催しを開催。

【他団体との連携】

空家の有効活用による減少

地域の歴史文化資産の有効な活用 社員を中心にI・Uターン住民の増加 人口減少に歯止め

地域経済の活性化

【効果】

【設立の過程】

2006年 奈良県立医大でMBTの前身「住居医学」の研究開始

2012年 奈良県立医大と早稲田大のMBT共同研究が始まる

2014年 橿原市・奈良県・奈良県立医大共同のMBTの視点を含むまちづく り提案が内閣官房地域活性化統合事務局、内閣府地域活性化推進室によ る地域活性化モデルケースとして採用

2015年 医療・観光・交通等を組み合わせた一体的なまちづくりの橿原市

・奈良県立医科大学と連携し、金融機関や民間企業の活力を導入し て、医師・医学者・看護師と企業との連携を促す。

・80社以上の民間企業会員を擁す。

・早稲田大学が今井町にMBT研究拠点を開設し、奈良県立医科大学 との連携により、地域交流の催しを開催。

今井町にて建築中のゲストハウス

【組織概要】

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○歴史文化まちづくり資産を活用した西京街道拠点 形成事業(兵庫県篠山市)

・江戸時代に京都と篠山をつないだ「西京街道」を 活かした観光ルート開発のため、外国人も対象に 含むモニターツアーを開催し、外部目線による地 域の文化資源の魅力発見や課題の検証を実施。

・ツアーの見どころである福住伝統的建造物群保存 地区の住吉神社「住之江の庭」再生活用のため ワークショップを通じた人材養成を実施。

・あわせて、まち歩きの拠点として同神社に隣接す る多目的広場と便益施設の整備を実施。

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↑住之江の庭でのツアーの様子

←モニターツアー募集チラシ

(ツアー画像出典:福住さとねっと)

http://sato-sasayama.jp/fukusumi/entry.php?ID=2405

○歴史文化遺産の活用による観光拠点づくり事業

(神奈川県伊勢原市)

・国指定や県指定の文化財が集中する日向薬師と周 辺の文化財を巡る周遊ルートの解説パンフレット の作成や案内板の設置を実施。

・また文化財所有者の相談対応や訪問客への解説等 を行う文化財ボランティアを養成するとともに、

歴史文化遺産を活用したPRイベントやモニター ツアー等を開催。

・市ホームページの多言語化を進めるとともに、地 域周遊や文化財活用の拠点となる日向薬師におけ る便益施設の整備を実施。

文化財周遊ルート案内板 便益施設の整備(トイレ)

(画像提供:伊勢原市教育委員会)

歴史文化基本構想を活用した観光拠点づくり事業での取り組み

(95)

<尾道市の事例 その1>

文化財の保存・活用の体制づくりと担い手の育成

尾道市歴史文化基本構想では,尾道市における文化財の保存・

活用に関する取組方向として,下図の通り(1)~(6)の項目を 掲げています。このうち,体制整備に関する項目((2)文化財の 保存・活用の体制づくりと担い手の育成)には,従来の文化財保 護行政の枠組みを超える体制づくりの必要性と取組の方向性が示 されています。具体的には,普及啓発や学習機会の提供,尾道市 文化財保護委員会の活用,民俗芸能の継承者や文化財愛護少年団 など担い手の育成に取り組むとともに,本構想に提示された(仮 称)尾道市歴史文化資源市民登録制度を通じて市民参加による体 制づくりを確立しようとするものです。

<尾道市の事例 その2>

推進協議会を核とした市民参加による事業推進体制

尾道市歴史文化基本構想では,従来の文化財保護行政の枠を超える 文化財の保存・活用の体制整備のために,(仮称)尾道市歴史文化資 源市民登録制度を創設し,市民の視点で歴史文化資源を再発見し,情 報の提供と発信を行うことにより,市民参加で守り生かしていくこと を目指しています。その制度に関わる推進組織として,(仮称)尾道 市歴史文化資源保存・活用推進協議会(以下「推進協議会」とい う。)の設立を目指しています。推進協議会は,登録制度の審査や運 営に関わるとともに,文化財に関する様々な事業の企画や助言,情報 交換等を行い,市民参加による文化財保存・活用を推進する役割を担 うものとしています。

文化財の保存・活用を推進するための体制整備の事例(広島県尾道市)

(96)

地域づくりにおける住民との協働体制強化の考え方(兵庫県淡路市)

96

(97)

地域づくりにおける協働体制の考え方(兵庫県たつの市)

(98)

地域づくりにおける協働体制の考え方(兵庫県たつの市)

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(99)

地域づくりにおける協働体制の考え方(兵庫県たつの市)

(100)

総合調査の実施

・専門家・地域住民

・文化財の保存と活用に関する課題の抽出

・地域計画の位置付け 歴史文化の特徴の抽出

分析・検討 分析・検討

総合調査成果のまとめ

・文化財の概要と特徴

・文化財リスト

過去の文化財調査資料等の収集・整理

関連する行政計画等の把握

・文化財の保存と活用に関する方針の検討

・計画期間の設定

・特例措置の検討

文 化 財 保 存 活 用 地 域 計 画 作 成 の 流 れ

文化財とその施策の現状把握

自然的・地理的環境の把握

未調査の文化財類型や 地域などの把握

歴史的背景の把握 社会的状況の把握

市町村史や関係する資料の収集

市民や民間団体の活動把握

文化財の保存と活用に関する措置の検討 文化財の保存と活用の推進体制の検討

庁内他部局・都道府県・民間団体との連携

分析・検討 分析・検討

関連文化財群・文化財保存活用区域の設定 当該市町村の概要

当該市町村の概要を捉える 文化財を把握する 施策・計画・活動を把握する

文化財リストの作成

地方文化財保護審議会からの意見聴取 協議会・住民からの意見聴取

参照

関連したドキュメント

なお、「重要文化的景観に係る選定及び届出等に関する規則の一部を改正する省令の施行について」(平成 20 年 7 月 31 日 20

市町村の教育委員会が、文化財保存活用支援団体として指定することができる法人に準ず

[r]

    年   月   日 文化 長官 殿

[r]

■計画期間: R3~12年度 ■取組主体:市、地域住民、関連団体.

石造門柱は建設当初のものと思われる。当初は門柱が 㸲 本建っていたが ( 写真右 )、史料から昭和

柱頭の腐朽 ( 本館 西側車寄せ ). 窓台の腐朽