はじめに
愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室は,平成22年3月,文部科学大臣から教育関係共同利 用拠点(拠点名称:教職員能力開発拠点)として認定され,平成22年4月から平成27年3月ま での5年間にわたって様々なFD/SDの取組を行って参りました。その実績が高く評価された結 果,平成26年7月には,引き続き「教職員能力開発拠点」として5年間の再認定(認定期間:平 成27年4月~平成32年3月)を受け,今年度から新たなスタートを切りました。
近年,「大学職員の資質向上」の必要性が中央教育審議会において議論されています。また,「大 学のガバナンス改革の推進について(審議まとめ)」では,事務職員の高度化による教職協働の実 現やIR活動の充実が求められています。こうした教育に関する政策動向に鑑み,今期の教職員能 力開発拠点では,教職員の能力開発を通じて全国の高等教育機関の教育の質向上を図るため,特に 高い波及効果が期待できるFD/SD/IRの専門家・実践的指導者(FDer/SDC/IRe r)の養成を重点取組として掲げています。
本拠点は,今年度,この重点取組である「FDer養成講座」を京都で,「SDC養成講座」を 東京で開催し,全国からそれぞれ40名,24名の参加をいただきました。また,本学の事務系全 職員に導入している職員業績記録「スタッフ・ポートフォリオ(SP)」を作成するワークショッ プを本拠点の事業として初めて京都で開催し,大きな反響をいただきました。このSPは,教員の 教育業績記録である「ティーチング・ポートフォリオ(TP)」同様,自身の業績を具体的な裏付 けに基づき整理することにより,自身の強みやキャリアビジョンを明確にすることができる大変有 益なツールです。TP・SP等を媒体に教職員の「個」としての特性を伸ばしつつ,組織的研修に よって体系的な能力開発を行い,ひいては,その研修を企画・推進できる専門家・実践的指導者の 養成を行っていく取組は,国全体の教育力向上にとって欠かすことのできないものであると考えま す。
本学の教育改革に関する取組は,他大学の学長からも高く評価されており,『大学ランキング』
(朝日新聞社出版)においては,教育分野(学長からの評価ランキング)で常に国立大学のトップ クラスに位置しています。教職員能力開発拠点は,これまでの教育改革によって本学が得た様々な 教育的資源を全国の高等教育機関の皆様に提供し,各組織が自律的に教育の質向上を図っていく礎 を築くため,より一層尽力していく所存です。
今後とも本拠点事業への益々の御理解と御協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。
国立大学法人愛媛大学長
大 橋 裕 一
平成27年度「教職員能力開発拠点」活動報告書 目次
1 愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室について
(1)組織概要 ……… 1
(2)スタッフ紹介 ……… 3
2 教職員能力開発拠点について
(1)教職員能力開発拠点の認定について ……… 4
(2)教職員能力開発拠点の実施体制について ……… 5
(3)教職員能力開発拠点の事業計画について ……… 7
3 平成27年度の事業報告
(1)平成27年度事業の総括 ……… 9
(2)平成27年度活動実績
①FD/SD/IR実践的指導者
(FDer,SDコーディネーター,IRer)の支援 ………11
②研修プログラム及び教材の提供 ………21
③オープン・オフィス(訪問調査)………42
④研修講師派遣 ………43
⑤情報発信 ………50
⑥その他教職員能力開発に関する事業 ………52
参考資料
①第2期教職員能力開発拠点の目標体系図 ………63
②愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室内規 ………64
③愛媛大学教職員能力開発拠点(教育・学生支援機構教育企画室)における
スタッフ・ディベロップメント・コーディネーターの認定に関する要項 ………66
④愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室共同利用運営委員会内規 ………69
⑤愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室共同利用推進会議内規 ………71
⑥共同利用運営委員会委員名簿及び共同利用推進会議委員名簿 ………73
.愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室について
(1)組織概要
ミッション
教育・学生支援機構長の指示のもと,愛媛大学の教育に関する諸課題について調査・研究を行う と共に,その成果を実際の教育活動に適用し,本学の教育改革を推進すること。
教育企画室の業務(内規第4条及び第10条) ※P64~65参照 1.全学的な教育課題に係る調査・研究等に関すること。
2.教育の質保証のための教職員の能力開発に関すること。
3.授業評価及びシラバスに関すること。
4.学生の学習支援及び能力開発に関すること。
5.四国地区大学教職員能力開発ネットワーク事業に関すること。
6.教職員能力開発拠点事業に関すること。
7.その他教育開発に係る調査,研究等に関すること。
※上記の成果を,他の高等教育機関等の利用に供することができる。
愛媛大学におけるファカルティ・ディベロップメント(FD)について 1.FDの定義
FDとは,教育・学習効果を最大限に高めることを目指した,1.授業の改善,2.カリキュ ラムの改善及び,3.組織の整備・改革への組織的な取組の総称のことである。(平成19年 7月18日 愛媛大学教育学生支援会議決定)
2.FDの内容
(1)授業の改善 Instructional Development
個々の授業をより良いものにするための取組。具体的には,授業評価アンケート,教員 相互の授業参観,授業コンサルテーション,教授法に関する講演会,シンポジウム,ワ ークショップ,セミナーなどがこれにあたる。
<愛媛大学での取組例>
学生による授業評価アンケート,学生との意見交換会,教員相互の授業参観,授業講評 会,新任教員研修会,授業デザインワークショップ,FDスキルアップ講座,
教育改革シンポジウム,FD/SDセミナー
(2)カリキュラムの改善 Curriculum Development
学部,学科,課程,コース等において提供されるカリキュラムや教育プログラムをより 良いものにするための取組。具体的には,カリキュラム・ポリシーの制定,授業科目の 新設・改廃,授業科目間の関連性の検討,カリキュラムの現状診断・評価・開発,また これらに関わるセミナーなどがこれにあたる。
<愛媛大学での取組例>
カリキュラム・ポリシー制定に関する教育コーディネーター研修会,
カリキュラム・ポリシーに対応した各授業科目の授業内容の検討,カリキュラム・マップの作成,
副専攻制導入の検討,愛大GPによる新カリキュラム開発プロジェクトの支援
(3)組織の整備・改革 Organizational Development
教育・学生支援に関わる組織の構造や組織間の関係をより機能的なものにするための取 組。具体的には,教育・学生支援に関わる委員会の設置・改廃,各委員会の役割の検討,
組織の現状診断・評価・再編,組織間での連携協力,管理職等を対象とした各種研修会 がこれにあたる。
<愛媛大学での取組例>
学科・コースの再編及びそれに伴う教員の再配置,教育重点型教員(教育コーディネーター)の 配置,教育コーディネーター会議の設置及びその役割・権限の検討,ファカルティ・ディベロッ パー(FD推進の専門家)の育成,アカデミック・リーダーの能力開発
歴史
1993年:旧教養部を改組して,大学教育研究実践センター(学内施設)が設置される。
2001年:大学教育総合センター(学内施設)となる。
2002年:大学教育総合センター(省令施設)となる。
センター内にできた教育システム開発部が,FDを担当する。
2004年:教育・学生支援機構の設置に伴い,教育開発センター(共通教育部・教育開発部)
に名称を変更する。
2006年:教育開発センター(共通教育部・教育開発部)が,それぞれ共通教育センターと教 育企画室に改組される。
「特色ある大学教育支援プログラム(特色*3)」に,本学教育・学生支援機構から 申請していた「)'6'7$'三位一体型能力開発」(代表教育・学生支援機構・教育 企画室長高瀬惠次教授)が採択される。
2008年:「戦略的大学連携支援事業」に,本学が代表校となり申請した「『四国地区大学教 職員能力開発ネットワーク(SPOD)』による大学の教育力向上」(代表者:教 育・学生支援機構教育企画室佐藤浩章准教授)が採択される。
2010年:「教職員能力開発拠点」(代表者:小林 直人 愛媛大学教育・学生支援機構副機 構長,教育企画室長,認定の有効期間:平成22年4月1日~平成27年3月31 日)として,文部科学大臣から教育関係共同利用拠点の認定を受ける。
2012年:「大学間連携共同教育推進事業」に,本学が代表校となり申請した「西日本から世 界に翔たく異文化交流型リーダーシップ・プログラム(UNGL)」(代表者:教 育・学生支援機構教育企画室秦敬治教授)が採択される。
2014年:2015年以降も引き続き,教育関係共同利用拠点「教職員能力開発拠点」(代表 者:小林 直人 愛媛大学教育・学生支援機構副機構長,教育企画室長,認定の有 効期間:平成27年4月1日~平成32年3月31日)として,文部科学大臣から の認定を受ける。
(2)スタッフ紹介
教育企画室には,実践経験と研究業績を兼ね備えた,高等教育開発を専門とする教員スタッフが 配属されています。
氏 名 職 名 専 門
小林 直人
– .2%$<$6+,1DRWR
学長特別補佐(教育),
教育・学生支援機構副機構長,
教育企画室長,医学部教授
医学教育カリキュラム,
学生の自己学習への支援,FD等
中井 俊樹 – 1$.$,7RVKLNL
教育企画室副室長,教授 高等教育論,人材育成論等
清水 栄子 – 6+,0,=8(LNR
講師 高等教育,学習支援 等
村田 晋也 – 085$7$6KLQ\D
講師 組織論(FD),リーダーシップ論,
人的資源管理論 阿部 光伸
– $%(0LWVXQREX
講師,広報室副室長 SD,高等教育政策,産業教育論
仲道 雅輝
– 1$.$0,&+,0DVDNL
講師
総合情報メディアセンター 教育デザイン室長
インストラクショナルデザイン,
教育工学,FD,HOHDUQLQJ
丸山 智子
– 0$58<$0$7RPRNR
特任助教 教育開発,
プロジェクト・マネジメント,
リーダーシップ,SD 山中 亮
– <$0$1$.$$NLUD
特任助教 リーダー養成,キャリア形成,
コーチング,ネットワーク構築 小林 忠資
– .2%$<$6+,7DGDVKL
特定研究員 比較教育,高等教育
加地 真弥 – .$-,0D\D
特定研究員 教育学,英語教育,IR
<教育企画室各部門について>
第一部門:教育・学習支援部門('LYLVLRQRI6XSSRUWIRU7HDFKLQJDQG/HDUQLQJ)
教職員の教育活動及び学生の学習活動の支援を行う。
第二部門:教育調査・分析部門('LYLVLRQRI(GXFDWLRQDO5HVHDUFKDQG$QDO\VLV)
教育・学習の実態・成果に関する調査の企画・実施・分析を行う。
第三部門:学生能力開発部門('LYLVLRQRI6WXGHQW'HYHORSPHQW)
学生のリーダーシップ,ピア・サポート力等を高める
教育プログラムの開発・実施・評価を行う。
2.教職員能力開発拠点について
(1)教職員能力開発拠点の認定について
教育関係共同利用拠点制度は,多様化する社会と学生のニーズに応えつつ質の高い教育を提供し ていくために,各大学の有する人的・物的資源の共同利用等を推進することで大学教育全体として 多様かつ高度な教育を展開していく取組を国が支援することを目的として創設された制度である。
愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室は,これまで行ってきた教職員能力開発のための研修講 師の派遣や独自に開発したFD研修プログラムの提供及び「四国地区大学教職員能力開発ネットワ ーク(SPOD)」における教職協働など幅広い取組実績が評価され,平成22年3月23日に文 部科学大臣から教育関係共同利用拠点に認定された。教育関係共同利用拠点には,練習船,農場,
臨海・臨湖実験所,日本語教育センター等といったいくつかの類型があるが,本拠点は「教職員の 組織的な研修等の実施機関」として認定を受けた。
平成26年7月31日には,本拠点のこれまでの実績と,他大学にも関かれ,かつ他大学からの 参加者の成長・習熟を担保できる拠点として発展が期待できる点が高く評価され,教育関係共同利 用拠点としてさらに5年間認定が継続された。教職員能力開発拠点では,他大学や諸学協会等との 連携により,これまで提供してきたプログラムの充実やFD/SD/IRの専門家・実践的指導者 の育成を図り,全国の高等教育機関の教育の質向上を目指していく。
◎拠点名:教職員能力開発拠点
◎認定施設の種類:大学の教職員の組織的な研修等の実施機関
※「大学の教職員の組織的な研修等の実施機関」に係る拠点の認定は全国で9箇所
◎認定の有効期間:平成22年4月1日~平成27年3月31日(5年間)
平成27年4月1日~平成32年3月31日(5年間)(再認定)
◎代表者名:小林直人(愛媛大学教育・学生支援機構副機構長 教育企画室長)
【参考】本拠点以外の「大学の教職員の組織的な研修等の実施機関」係る拠点
施設名㻌 拠点名㻌
北海道大学
高等教育研修センター 教職員の組織的な研修等の共同利用拠点 東北大学
高度教養教育・学生支援機構㻌
知識基盤社会を担う専門教育指導力育成拠点(~H27年度)
教職員の組織的な研修等の共同利用拠点(H28~H32年度)㻌 筑波技術大学
障害者高等教育研究支援センター 障害者高等教育拠点 千葉大学
大学院看護学研究科附属 看護実践研究指導センター㻌
看護学教育研究共同利用拠点
(教育・学修支援専門職養成)㻌
千葉大学
アカデミック・リンク・センター
教職員の組織的な研修等の共同利用拠点
(教育・学修支援専門職養成)㻌 岐阜大学
医学教育開発研究センター 医学教育共同利用拠点 山口大学
知的財産センター㻌 教職員の組織的な研修等の共同利用拠点(知的財産教育)㻌 帝京大学
高等教育開発センター 教職員の組織的な研修等の共同利用拠点
(2)教職員能力開発拠点の実施体制について
教育企画室が所属する教育・学生支援機構は,愛媛大学の教育理念と目標に沿い,教育の充実 及び学生の修学支援等の強化を図り,これらに伴う諸課題に対処し,迅速で効率的な意思決定を 行うことを目的に設置された組織で,以下の業務を行っている。
(教育・学生支援機構の業務)
1.学士課程及び大学院課程の教育の改善及び充実に関すること。
2.共通教育の企画及び実施に関すること。
3.学生の受入れ,修学支援,課外活動支援,就職支援等の企画及び実施に関すること。
4.その他,目的を達成するために必要な事項。
その中で,教育企画室は,教育・学生支援機構長(理事・副学長(教育担当)が兼任)の直属 機関として,機構長の指示のもと,愛媛大学の教育に関する諸課題について調査,研究等を行う とともに,その成果を実際の教育活動に適用し,愛媛大学の教育改革を推進することを目的とし て設置されている。さらに,教職員能力開発拠点の認定を受けたことで,開発した様々なプログ ラムなどの成果を,全国の高等教育機関等の利用に供することも使命の一つとなった。
教職員能力開発拠点は,教育学生支援部教育企画課及び総務部人事課と教職協働で教職員の能 力開発や教育改革の取組を行っている。
教育企画室には,共同利用運営委員会及び共同利用推進会議を置いている。
共同利用運営委員会は,教職員能力開発拠点の運営に関する重要な事項を審議しており,教 育企画室員のほか,学外の学識経験者4名もメンバーになっている(P.73参照)。
平成27年度以降の認定継続を受け,本年6月に同委員会において,再認定後の「第2期教職 員能力開発拠点の事業等に関する基本方針」を策定した(次頁参照)。また,本拠点事業の評価
・改善を円滑に行うために,事業目的や評価指標を示した「第2期教職員能力開発拠点の目標 体系図」についても併せて作成した(P.63参照)。
共同利用推進会議は,共同利用運営委員会が定める基本方針に基づき,共同利用の事業等を実 施するために必要な事項を審議しており,教職員能力開発拠点運営スタッフである教育企画課長 や人事課長がメンバーに入っている。
教職員能力開発拠点は,四国地区大学教職員能力開発ネットワーク(SPOD),(公財)大 学コンソーシアム京都や日本高等教育開発協会(JAED)などの高等教育関係学協会等と各種 プログラムで連携し,事業を行っている。今後はさらに,他の教育関係共同利用拠点との連携も 検討している。
(3)教職員能力開発拠点の事業計画について
平成27年度以降の認定継続を受け,本年6月に「第2期教職員能力開発拠点の事業等に関す る基本方針」が共同利用運営委員会において策定された。この基本方針に基づき,毎年,事業計 画が立てられている。
第2期教職員能力開発拠点の事業等に関する基本方針
平 成 2 7 年 6 月 3 0 日 共同利用運営委員会決定 1.事業目的
本事業は,学生の学びの促進を担う教職員の能力開発を行うことにより,全国の高等教育機関に おける教育の質向上に寄与することを目的とする。これまでに開発したFD/SDプログラムを充 実させ,全国の高等教育機関で活用できる研修および各種サービスを提供する。とりわけ,高い波 及効果が期待できるFD/SD/IRの専門家・実践的指導者の養成を重点的な取り組みとし,各 組織における自律的な教育改善を支援することを目指す。
2.事業内容
(1)教職員能力開発拠点は,教職員能力開発に関する以下の事業を行う。
①FD/SD/IR推進の専門家・実践的指導者(FDer,SDコーディネーター,
IRer)の養成・支援
②研修プログラム及び教材の提供
③オープン・オフィス(訪問対応)
④研修講師派遣
⑤情報発信
⑥その他,教職員能力開発に関する事業
※上記①~⑥までの事業を行うために必要な施設は,授業やその他の行事と併用しながら 提供する。
(2)(1)の事業を実施するために,以下の活動を行う。
①広報(ホームページ,案内パンフレット,メールマガジン等)
②他機関との連携等によるプログラム及び教材等の開発
③研修講師及び訪問対応ができる人材の育成 3.利用申込み方法
教育企画室ウェブサイト,案内パンフレット等でプログラム内容,定員,連絡先等を示し,参加 者等の申込みを受け付ける。
4.共同利用の決定等
(1)研修講師派遣
教育企画室ウェブサイトに研修ニーズアンケートを掲載し,その結果及び以下の優先順位に基 づき,教育企画室会議で研修講師派遣の可否及び研修講師を決定する。
【優先順位】
① 複数の高等教育機関の教職員が参加する研修である。
② 単一の高等教育機関においても全学的な取組である。
③ その他
(2)訪問対応
教育企画室ウェブサイトに訪問ニーズアンケートを掲載し,その結果に基づき,教育企画室会 議で訪問対応の可否を決定する。
(3)研修プログラム提供
愛媛大学が提供するプログラムの中から,教育企画室会議で提供する研修プログラムを決定す る。ただし,他の機関やコンソーシアムと共同で実施する研修プログラムについては,定員数,
申込み方法,共同利用の決定方法やアンケート様式等について当該機関と協議を行う。
(4)教材等提供
教育企画室ウェブサイトに掲載する教材等は,非営利目的においてのみ利用できるものとし,
利用にあたっては,次の「利用条件」を付すものとする。
【利用条件】
① 教材等を改変しないこと。なお,技術的に再現困難な場合には,改変することを認めるが 内容は改変しないこと。
② 必ず教材等の出所(教材作成者名,教材名,研修会(会議)名等)の表示を行うこと。
③ 教材等を引用の範囲を超える目的で利用する場合には,作成者の使用許諾を必ずとること。
※上記③の使用許諾が必要な方は,愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室に所属,氏名,
連絡先,使用許諾が必要な資料名,利用目的を記載し,申請すること(様式任意)。
5.実績管理
共同利用運営委員会等に報告するため,1年間の各事業の実績を所定の様式に取りまとめる。ま た,各事業の評価を得るため,以下のことを行う。
(1)講師派遣 派遣先の機関が実施するアンケート結果の提供を依頼する。
(2)訪問対応 アンケート様式を作成し,訪問者に依頼する。
(3)研修プログラム提供 アンケート様式を作成し,プログラム受講者に依頼する。
上記に基づき,教職員能力開発拠点の事業等を実施するために必要な事項については,教育企画 室会議で決定する。
平成27年度教職員能力開発拠点事業計画
◇全体計画
教職員能力開発拠点(愛媛大学教育企画室)は,全国の教育関係共同利用拠点として,FD/S D/IRの専門性の高い指導者の育成,及び長期的なコンサルテーションを通した各組織の自律的 な教育改善の支援など,以下の事業を行うほか,他の機関やコンソーシアムとの連携を強化する。
さらに,第1期認定期間中の実績を踏まえ,その成果について具体的な事例収集及び効果検証を行 い,本事業の充実を図る。
◇事業内容
①FD/SD/IR推進の専門家(FDerSDコーディネーターIRer)の支援
自大学において教育改善を推進できるFDer(ファカルティ・ディベロッパー)SDコー ディネーター(能力開発担当職員),教学IRer(教学分野に特化した機関調査の担当教職員)
を養成するための研修を実施するほか,研修受講者に対する継続的な支援を実施する。平成27 年度は「FDer/SDC養成講座」を開催予定である。
②研修プログラム及び教材の提供
設置形態や組織の規模,受験難易度等にとらわれない,全国の高等教育機関で活用できる基礎 的・共通的なFD/SDプログラムを提供する。さらに,ガバナンス機能の強化にも対応できる よう,新たにIR関係プログラムを開発・提供する。さらに,研修のために開発された教材等,
教職員の能力開発に関するオリジナル教材を教育企画室のウェブサイトに掲載し,高等教育機関 等の非営利目的において利用してもらう。
③オープン・オフィス(訪問調査)
愛媛大学の取組事例や各種プログラムの紹介や全国の高等教育機関のFD/SDに関するお悩 み相談を年5回程度行う。年間スケジュールについては,あらかじめ教育企画室のウェブサイト に掲載し,高等教育機関の教職員が参加しやすいようにする。
④研修講師派遣
多種多様なメニューや経験豊富なスタッフを揃え,引き続き,全国の高等教育機関のニーズに あう研修講師を派遣する。事前に「研修ニーズアンケート」を行うなどして,ニーズの不一致が ないようにする。研修講師先については,基本方針に定めた優先順位に基づき,決定する。
⑤情報発信
教育企画室ウェブサイトの充実を図り,広く教職員の能力開発に関わる情報を発信する。また, 本拠点の取組内容や活動実績・成果等について,学会等で発表していく。
⑥その他教職員能力開発に関する事業
上記オープン・オフィスや研修講師派遣に,カリキュラムコンサルティングや能力開発コンサ ルティングといったコンサルテーションを組み合わせた継続的な支援を行う。さらに,他の機関 やコンソーシアムとネットワークを形成し,連携した事業についても検討していく。
3.平成27年度の事業報告
(1)平成27年度事業の総括
はじめに
愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室は,平成26年7月に「教職員能力開発拠点」として 5年間の再認定を受け,今年度,新たに「第2期教職員能力開発拠点の事業等に関する基本方針」
(P7参照)を策定した。この基本方針に基づき,自律立)的に教育改善を推進できる人材の 育成や組織運営を支援するため,各種研修をはじめとする教育的資源の提供を行っている。以下,
今年度の取組状況を総括していく。
1.FD/SD/IR推進の専門家(FDerSDコーディネーターIRer)の支援 本事業の中でも特に重点を置く取組であり,今年度はFDに関して1講座,SDに関して2講 座を開催した。10月2日~4日に京都で開催した「ファカルティ・ディベロッパー(FDer)
養成講座」では,全国から40名の教職員が参加し,講義やワークを通じて知識や具体的なスキ ルを学んだ。また,12月11日~13日に「SDコーディネーター(SDC)養成講座」,2 月13日~14日に当該講座受講生に対する継続的支援としての「SDC養成講座フォローアッ プセミナー」を開催し,延べ36名の参加者がSDCに必要な知識やスキルの習得に向け,実践 的なプログラムに臨んだ。これらの講座は,所属大学が抱える課題や事例に関する情報共有の場 としても活用されている。
2.研修プログラム及び教材の提供
教職員個々の能力開発から組織レベルの教育力向上まで,全18プログラムを提供した。研修 には,全国から延べ467名の参加があり,参加者から高い満足度を得た。
また,「スタッフ・ポートフォリオ(SP)作成ワークショップ」を京都で開催し,関西を中 心に全国から参加した職員14名がSPを作成した。四国外においてSP作成ワークショップを 開催するのは今回が初めてであり,キャリア形成にも人材育成にも有効活用できるツールとして,
その認知度を高めた。「ティーチング・ポートフォリオ(TP)作成ワークショップ」では,こ れまでの経験を活かし,各種資料の英語版提供や,英語によるメンタリング等により,外国人教 員の英語版TP作成にも対応した。
教材については,教育企画室が開発したオリジナルの教材等を愛媛大学教育企画室のホームペ ージに掲載しており,非営利目的で活用いただけるようにしている。
3.オープン・オフィス(訪問調査)
全国の高等教育機関からの訪問調査に対応するため,オープン・オフィスを5回設定し,対応 にあたった。また,オープン・オフィスだけでなく,今年度は国公私立を含む21機関からの個 別訪問にも対応し,愛媛大学の事例を基に,依頼元のニーズに合わせて効果的な組織体制のため の提案を行った。
4.研修講師派遣
経験豊富なスタッフや多種多様な提供メニューを整え,全国の高等教育機関からの依頼に応じ て研修講師を派遣している。今年度は,青森中央学院大学,創価大学,佐賀女子短期大学など,
全国の高等教育機関に対し,57件の派遣を行った(平成28年2月末現在)。
5.情報発信
今年度は,IRを中心に「データから考える愛大授業改善 9RO」ポスターや教育企画室ニュ ースレター「IRNews第3号」を作成し,愛媛大学の取組を内外に発信すると共に,本拠点 再認定後の新たなパンフレットを作成した。また,各種研修等の場で情報提供を行えるよう,本 拠点が推薦する書籍をリストアップしたリーフレット「大学教職員のための32冊」を作成した。
なお,教育企画室のホームページでも,各種イベント・セミナーの案内や教材等の提供をはじ めとした教職員能力開発に関する情報を広く発信している。
6.その他教職員能力開発に関する事業
上記以外に,授業やカリキュラムの改善,IRの組織等,能力開発や組織に関わる個別相談を 受け,四国外の大学等9件を含む,計14件のコンサルティングを行った。
また,中央教育審議会大学分科会(第125回)及び中央教育審議会大学分科会大学教育部会
(第35回)において,大学運営の一層の改善・充実のための方策について審議される中,本拠 点の事業内容が資料として取り上げられた。
その他,学会発表や論文・記事の誌面掲載等により,本拠点の成果や実績のアウトプットを行 った。
おわりに
愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室は,平成22年度以降の5年間に引き続き,さらに5 年間,教育関係共同利用拠点「教職員能力開発拠点」として認定を受けることができました。こ のことは,本事業に携わり,各取組に御協力いただきました皆様のお力添えのおかげでございま す。改めて御礼申し上げます。
第2期の初年にあたり,今年度,新たに活動の基本となる事業方針を策定いたしました。業務 の高度化・複雑化に伴い,教職員の資質向上が求められる昨今,本事業では,自大学において教 育改善を推進できる人材育成を中心に据え,各組織の自律(立)支援に尽力する所存です。
特に今期は,本拠点の特徴的な取組であるFD/SD/IRに関する専門的な知識や技能を備 えた教職員の養成に重点を置いており,今年度は京都及び東京でFD/SDの専門家・実践的指 導者養成のための講座を開講いたしました。来年度はIRについても実施する予定です。
これらの取組について,全国の高等教育機関の皆様に有効的に活用していただけるよう,他大学や 諸学協会との連携を強化し,より一層努めて参りたいと考えております。皆様におかれましては,第 1期に引き続き,今後とも本事業に御理解と御支援を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。
教職員能力開発拠点 代表者
小林直人(愛媛大学学長特別補佐,教育・学生支援機構教育企画室長)
(2)平成27年度活動実績
① FD/SD/IR推進の専門家(FDerSDコーディネーターIRer)の支援 各大学等において自律(立)的にFD,SD及びIRを推進できる専門家・実践的指導者の養 成は,特に高い波及効果が期待できるため,高等教育の質向上に大きく資することのできるニー ズの高い事業の一つとなっている。本拠点では,今回の認定継続を受け,第1期から取り組んで いるFD/SD/IR推進の専門家・実践的指導者の養成にさらに重点を置いて活動を行ってい くこととしており,今年度も他大学や諸学協会と連携しながら,FDについて1講座,SDにつ いて2講座を開講した。
なお,「IRer養成講座」については隔年開催となっているため,来年度実施予定である。
1)FD推進の専門家の支援・養成
■10月2日(金)~4日(日)開催 ファカルティ・ディベロッパー養成講座 LQ京都 FDを企画・実施する立場にあるFDerに求められる基礎的な知識・技能・態度を育成する ことを目的として,10月2日(金)~4日(日)の3日間,京都で「ファカルティ・ディベロ ッパー養成講座」を開催した。本講座は,「組織的で持続可能なFDプログラムをどう開発する か」をテーマに,(公財)大学コンソーシアム京都及び日本高等教育開発協会(JAED)の協 力を得て実施し,全国から40名の参加者が集まった。講座では,具体的な手法や参考事例が多 く示され,参加者はFDの意義や実践内容を講義やワークを通して学んだ。「早速業務に取り入 れていきたい」等,実践に向けモチベーションを高める機会となったことが伺える感想が寄せら れるとともに,FDを担当する上で,日常ではなかなか難しい情報収集ができたとして好評を得 た。
FDer(ファカルティ・ディベロッパー:FD推進の専門家)とは
組織のFD責任者として各種研修プログラムの企画・実施や各教員への教育技術の支援を行う専門家の ことを指し,以下3点を担うFD推進の専門家
(1)個々の教員や授業科目における教育技術の改善(ミクロ・レベル)
(2)学部や学科・コース等におけるカリキュラムの改善(ミドル・レベル)
(3)個々の大学やコンソーシアムでFDを推進するための組織整備(マクロ・レベル)
【事後アンケート結果】
①研修は全体的に満足できるものだった。 %(そう思う+どちらかと言えばそう思う)
②知識やスキルを身につけることができた。%(そう思う+どちらかと言えばそう思う)
【参加者からの声】
・研修で得た知識やスキルも良かったが,最後のFDerの自分なりの役割・位置づけが分かっ たことが良かった。
・研修の種類や運営方法が様々あることを知り,勉強になった。
・具体的な参考事例をご紹介いただけた。
・これから「こんなことをしたい,しよう!」のアイデアが続々と湧いた。
・他大学の先生方と意見交換,情報共有が出来た。
2)SDの実践的指導者の支援・養成
本拠点では,職員の能力開発に関する知識・技術を修得し,特定の認定基準を満たしたSD の実践的指導者のことを「SDコーディネーター(SDC)」と呼んでいる(詳細はP66参 照)。今年度は,その資格認定基準を一部見直すとともに,「SDコーディネーター養成講座」
及びその継続支援となる「SDC養成講座フォローアップセミナー」をそれぞれ東京で開催し,
SDCの支援・養成に努めた。
また,昨年度,学外者としては初めてのSDC認定者を1名輩出したが,当該認定者は,現 在所属している大学においてスタッフ・ポートフォリオを導入するなど,自大学のSDを積極 的に推進している。こうした活動は,本拠点の活動が他の高等教育機関に波及し,当該組織の 自律(立)的な教育改善に繋がっていく良い事例であるとともに,認定者自身のSDCとして のスキルアップも図られるため,今後のさらなる活躍が期待される。
SDC(スタッフ・ディベロップメント・コーディネーター:SD実践的指導者)とは
職員の能力開発に関する知識・技術を修得し,以下4点を担うことのできるSD実践的指導者。
(1)大学等における人材育成ビジョンの構築の援助
(2)各大学等におけるSDプログラムの企画・立案
(3)職員のキャリア開発
(4)人材育成を目的とした目標管理制度などの企画・立案
※スタッフ・ポートフォリオとは,SPOD(四国地区大学教職員能力開発ネットワーク)が開発した職員 の業績記録の一形態であり,職員としての業績を具体的な裏付け(エビデンス)に基づき振り返るこ とにより,自らの成長をあらためて認識できるものをいう。
SDCの資格認定基準
1.高等教育機関におけるSDプログラム開発・企画・評価の手法を修得している。
2.高等教育機関における職員人材育成ビジョンを構築・支援するための手法を習得し ている。
3.スタッフ・ポートフォリオ※を作成する職員に対するメンター経験を有している。
4.資格の認定を受けようとする者が所属する機関以外において主催される研修会の講 師の経験を原則,7回以上有している。
■12月11日(金)~13日日開催 SDコーディネーター養成講座 LQ東京
SDの実践的指導者養成を目的として,12月11日(金)~13日(日)の3日間,「SD コーディネーター養成講座」を東京で開催した。本講座は,四国外では東北,関西,九州で開 催してきており,初めての関東開催となった今回は,関東を中心に全国から24名の参加があっ た。事前に参加者から聴取したSD上の悩みでは,学内のSD研修内容や人事評価,キャリア・
マップに関すること等が挙げられ,3日間の講義やワークでは,解決の糸口を求めて積極的な姿 勢が見られた。研修後のアンケートでは,「人材育成ビジョンやスタッフ・ポートフォリオにつ いて具体的なイメージが湧いた」「職場の中で活用できるツールをいただき,是非これを実践,
賛同する仲間を増やしたい」等,SDへの理解を深めることができたことが伺える感想が寄せら れ,回答者全員から満足との回答をいただくなど大変好評を得た。また,本講座は,講座終了後 も継続して参加者間で情報交換を行うことのできる新たなネットワーク構築にも繋がった。
<プログラム構成>
【事後アンケート結果】
①研修は全体的に満足できるものだった。 %(そう思う)
②知識やスキルを身につけることができた。%(そう思う+どちらかと言えばそう思う)
◆スタッフ・ポートフォリオ作成・導入手法/ビジョン作成WS
参加者が自らのスタッフ・ポートフォリオを作成し,ワークショップを通じて職員としての 理念・ビジョンを整理し,自らがメンターとしてメンタリングを体験することにより,職員 のキャリア開発手法を学ぶ。
◆SD講師養成(プレゼンテーション能力養成)手法
自らのスタッフ・ポートフォリオを基に5分間のプレゼンテーションを行う。その後,参加 者全員でフィードバックする。プレゼンテーションの実践や評価手法を学ぶことにより講師 養成手法を学ぶ。
◆SDプログラム開発WS/プログラム評価手法
自大学の強みと課題を抽出し,SDプログラムを開発・企画するための手法を学ぶ。さらに,
開発・実施したSDプログラムの評価手法を学ぶ。
◆人材育成ビジョン作成ワークショップ
自大学における人材育成ビジョンの構築を目指す。例えば,求める職員像や職員のキャリア 開発,キャリア形成のために,組織としてどのようなビジョンが必要であるか等を学ぶ。
※受講者は事前課題としてスタッフ・ポートフォリオ及び自己紹介パワーポイント資料を作成
【参加者からの声】
・SDについて深く理解し,自分だけでなく,周囲も巻き込んで取り組もうとする意欲を持たせ てもらえた。
・体系的にSDを考えられる良い機会だった。
・人材育成のスキームが分かり,作り方が説明できるようになった。
・SD専門家とのリレーションができた。
■2月13日(土)~14日(日)開催「SDC養成講座」フォローアップセミナー
今年度実施分を含む,過去の「SDC養成講座」受講者に対し,「今後SDC資格取得を目指 したいか」というアンケートを実施したところ,80%以上が「はい」「取得に向けてのサポー トがあれば目指したい」と肯定的に回答した。これらの意見を踏まえ,当該講座受講者への継続 的な支援として,平成25年度から毎年フォローアップセミナーを開催している。今年度は,2 月13日(土)~14日(日)の2日間にわたって当該セミナーを東京で開催し,12名が参加 した。
<プログラム構成>
【事後アンケート結果】
①研修は全体的に満足できるものだった。 %(そう思う+どちらかと言えばそう思う)
②知識やスキルを身につけることができた。%(そう思う+どちらかと言えばそう思う)
【参加者からの声】
・自分のプレゼンテーションに関する課題を多く知ることができ,有意義であった。
・SDコーディネーターとしての心構えを理解することができた。
・普段なかなか出来ない思考の整理を,他大学の事例や知識の学術的裏付けをもとにできること が贅沢だった。
【研修プログラム】
◆シラバス/評価について
自らがSD研修を企画・実施するため,シラバスの書き方及び具体的な評価手法について学 ぶ。
◆SD講師実践
1人,20分間のSD研修を実践。参加者がそのSD研修に対するフィードバックを行う。
これを何度か繰り返し,自分と他者の講義を省察しながら,講義・説明・プレゼンのスキル アップを行っていく。教える技術だけではなく,学習者心理を理解し,評価法などを学ぶ。
※ここで実施する模擬研修は,資格認定基準4の「SD講師経験」としてカウント予定
◆人材育成ビジョン作成ワークショップ(※平成26年度までのSDC養成講座受講者向けに開講)
自大学における人材育成ビジョンの構築を目指す。例えば,求める職員像や職員のキャリア 開発,キャリア形成のために,組織としてどのようなビジョンが必要であるかを学ぶ。
※受講者は,事前課題として模擬研修の準備(シラバス,研修資料の作成)を行う。
-15- -16-
-15- -16-
-17- -18-
-17- -18-
教職員能力開発拠点事業
定員
先着30名 無料参加費
SDコーディネーター養成講座 in 東京
※2日目の昼食代として 1,000円徴収させていただきます。
2015年
12
月11
日(金)~13
日(日)会場:東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター2階 〒108-0023 東京都港区芝浦 3-3-6
主催:教職員能力開発拠点(愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室)
高等教育機関の教職員・管理職
※民間企業等に勤務されている方の参加はお断りしております。
※3日間の参加が可能な方のみとなります。全プログラムの受講者には 修了証をお渡しします。
参加対象者
自大学のSD活動を振り返り,強みと課題を理解したうえで,
新しい情報や他者からの助言を参考に課題の解決策を見出 せるSDの実践的指導者(SDコーディネーター/SDC)
の養成を目的としています。
実 施 目 的
教職員能力開発の拡大と発展を目指します。
愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室は,全国の高等教育機関の発展のため,FD/SD/IRの専門家・実践的指導者の養 成に取り組んでいます。全国拠点として,これまで関東,東北,関西,九州地区で各講座を開催してきましたが,今回は,東京 にてSDの実践的指導者の養成講座を開催いたします。全国の皆様のご参加をお待ちしております。
到達目標
①人材育成ビジョンの必要性を説明することができる
②スタッフ・ポートフォリオを作成することができる
③メンタリングを行うことができる
④自大学の強みと課題を抽出することができる
⑤SDプログラムを開発することができる
⑥問題点や課題を整理し,自大学における人材育成ビジョンを 構築することができる
② 研修プログラム及び教材の提供
第2期の基本方針に基づき,18本のFD/SD研修プログラムを提供した(各プログラム の詳細は,P23~41を参照)。今年度のプログラム参加者総数は467名であり,事後ア ンケート回答者の90%以上が「満足」と回答した。
今年度は,自大学において教育改善を推進できる人材を育成するため,特に若手教職員を対 象とした「大学マネジメントセミナー~次世代リーダーを目指して~」を実施した。セミナー には,講師として高等教育分野における第一人者をお招きし,大学マネジメントに関する基礎 的な知識(理論)についてご講演いただいた。
【参加者からの声】
・高等教育の過去,現在,未来,課題について学ぶことができた。
・米国の大学についての視点を学ぶことができ,自分なりに勉強したいと思うところもあ り,大変参考になった。
・お話にぐいぐいと引き込まれた。マネジメントとガバナンスの理解が深まった。
また,「スタッフ・ポートフォリオ(SP)作成ワークショップ」を10月3日(土)~4 日(日)の2日間にわたって京都で開催し,関西を中心に全国から参加した職員14名がSP を作成した。四国外においてSP作成ワークショップを単体で開催するのは今回が初めてであ ったが,その反響も大きく,当初の定員12名を拡大して実施した。SPは,個人が業務の振 り返りやキャリア形成を行うのに有効であるだけでなく,組織にとっても人材育成に活用でき るツールとして有効であり,本ワークショップを通じてその認知度を高めた。
さらに,「ティーチング・ポートフォリオ(TP)作成ワークショップ」では,これまでの 経験を生かし,外国人教員の英語版TP作成にも対応した。具体的には,研修スケジュールや 事前課題のスタートアップシート等各種資料の英語版を提供し,メンタリングも英語で行われ た。
教材の提供に関しては,教育企画室が開発したオリジナル教材等を教育企画室のホームペー ジに掲載し,非営利目的で活用いただけるようにしている。今年度は6,400件以上のアク セスがあった(平成28年2月末現在)。
(本拠点の研修プログラムの特徴)
1.FD/SD/IRの専門家・実践的指導者になりうる人材の育成に力を入れてい る。
2.FD/SD/IRの各種プログラムを実施している。
3.新人からベテラン,リーダーまであらゆる立場の教職員にとって日々の業務改善 につながる実践的な内容である。
4.数多くのプログラムは,講義形式だけでなく,講師と受講者の間で行う対話形式 や,受講者間のディスカッションによるワークショップ形式等の双方向型で実施 されている。
- 22 -
日程 対象 受講者数 満足度
㻝 4月6日(月) 㻲㻰㻛㻿㻰 㻟 㻝㻜㻜
高等教育政策論 㻲㻰㻛㻿㻰 㻟㻟 㻥㻟㻚㻝
大学のガバナンスとマネジメント 㻲㻰㻛㻿㻰 㻟㻝 㻥㻞㻚㻤
㻟 6月17日(水) 㻲㻰㻛㻿㻰 㻥 㻙
㻠 7月4日(土)~5日(日) 㻲㻰 㻝㻢 㻥㻞㻚㻥
㻡 7月11日(土)~12日(日) 㻲㻰 㻞㻜 㻥㻠㻚㻠
7月17日(金)~18日(土) 㻲㻰㻛㻿㻰
㻢 8月18日(火) 㻲㻰 㻝㻝 㻤㻝㻚㻤
㻣 8月21日(金) 㻲㻰㻛㻿㻰 㻣㻞 㻤㻣㻚㻥
㻤 8月21日(金) 㻲㻰㻛㻿㻰 㻟㻝 㻥㻜
㻥 9月1日(火)~3日(木) 㻲㻰 㻝㻤 㻝㻜㻜
㻝㻜 9月4日(金) 㻲㻰㻛㻿㻰 㻞 㻝㻜㻜
㻝㻝 9月11日(金) 㻲㻰 㻠 㻝㻜㻜
㻝㻞 10月2日(金)~4日(日) 㻲㻰 㻠㻜 㻝㻜㻜
㻝㻟 10月3日(土)~4日(日) 㻿㻰 㻝㻠 㻝㻜㻜
㻝㻠 12月11日(金)~13日(日) 㻿㻰 㻞㻠 㻝㻜㻜
㻝㻡 12月24日(木) 㻲㻰㻛㻿㻰 㻝㻣 㻤㻞㻚㻟
㻝㻢 1月14日(木) 㻲㻰㻛㻿㻰 㻝㻢 㻝㻜㻜
㻝㻣 2月13日(土)~14日(日) 㻿㻰 㻝㻞 㻝㻜㻜
㻝㻤 3月4日(金) 㻲㻰㻛㻿㻰 㻥㻠 㻤㻡
合計 㻠㻢㻣 映画で学ぶストーリーメソッド研修の有効性
効果的なeラーニング活用法(超入門編)<夏期FD・SDプログラム>
学習者の学習意欲を高める授業設計を行うためのインストラクショナル・デザイン(ID)入門 ―ARCS動機づけモデルの活用―<夏期FD・SDプログラム>
第25回授業デザインワークショップ 大学マネジメントセミナー第1回
第24回授業デザインワークショップ
講義のための話し方入門<夏期FD・SDプログラム>
ルーブリック評価入門
―ブレない・速い・楽チン成績評価のススメ―<夏期FD・SDプログラム>
学習評価の基本<夏期FD・SDプログラム>
大学マネジメントセミナー第2回
愛媛大学教育改革シンポジウム
ティーチング/アカデミック・ポートフォリオ作成ワークショップ
SDC養成講座フォローアップセミナー 学生の授業時間外学習を促すシラバス作成法
アクティブラーニング入門セミナー SDコーディネーター養成講座
スタッフ・ポートフォリオ作成ワークショップ ファカルティ・ディベロッパー養成講座 㻞
教職員能力開発拠点が提供する研修プログラム(平成27年度)
5月22日(金)~23日(土)
天候不良のため,中止 プログラム名
学生の学びやすさと学習意欲を高める授業設計-課題分析図の活用-
学生の学びやすさと学習意欲を高める授業設計㻌
-課題分析図の活用-㻌
【実施概要】㻌
▶講師
仲道雅輝(愛媛大学総合情報メディアセンター 兼愛媛大学教育企画室)㻌
▶日時
平成㻞㻣年㻠月㻢日(月)㻌 㻝㻟㻦㻜㻜~㻝㻡㻦㻜㻜
▶場所
愛媛大学城北キャンパス
愛大ミューズ㻝階アクティブ・ラーニングスペース㻞
▶参加者
㻟名[学内㻝名・学外㻞名㼋徳島大学㻔㻝㻕,香川県立保健医療大 学㻔㻝㻕㻌]㻌
▶目標
1㻌.学習目標を行動目標として明確に表現できる。
2㻌.自身の教授内容の課題分析図が作成できる。
3㻌.課題分析の結果をもとに,授業構成の改善案を立てる ことができる。㻌
▶内容
学生の学びやすさと学習意欲を高めるために,いくつかの 㻵㻰(インストラクショナル・デザイン)理論を用いて授業設計 の手法を学びます。学習意欲は,学びやすさによって維持・
促進され,動機づけによって高めることができます。学びや すさや意欲を設計するためには,教員が自身の教授内容を 明確にし,学生目線で再構築する作業が必要です。その第 一段階として,学生に対して「この授業で何ができるようにな ればよいのか」が具体的に伝わる学習目標を提示します。
次に,教員の頭にある既に構成された教授内容を一旦分解 します。これを課題分析といい,分解した学習要素をより学 びやすく,意欲の向上に効果的な学習順序になるよう再構 築します。本プログラムでは,課題分析のワークを通して,
これからの授業改善に役立つヒントを持ち帰っていただきま す。㻌
写真㻌
【アンケート結果】㻌
▶回答者(回答率)
㻞名(㻢㻢㻚㻣㻑)
▶満足度:全体的に満足できるものだった
▶コメント
〔この研修の良かった点〕
○方法が明確になった。
○少人数だったので,具体的にアドバイスを提示してもらえ た。
【FD/SD】
そう思う 100%