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COVERAGE INITIATED ON: 2017.06.12LAST UPDATE: 2018.03.29 当レポートは、掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです。投資家用の各企 業の『取扱説明書』を提供することを目的としています。正確で客観性・中立性を重視した分析を行うべく、 弊社ではあらゆる努力を尽くしています。中立的でない見解の場合は、その見解の出所を常に明示します。 例えば、経営側により示された見解は常に企業の見解として、弊社による見解は弊社見解として提示されま す。弊社の目的は情報を提供することであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わ せておりません。ご意見等がございましたら、[email protected] までメールをお寄せくだ さい。ブルームバーグ端末経由でも受け付けております。
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Coverage目 次
SRレポートの読み方:本レポートは、直近更新内容・業績動向セクションから始まります。ビジネスモデルに馴染みのない方は、事業内容セクショ ンからご覧ください。 要約 --- 3 主要経営指標の推移 --- 5 直近更新内容 --- 7 概略 --- 7 業績動向 --- 9 四半期実績推移 --- 9 中長期見通し --- 16 事業内容 --- 21 概要 --- 21 フィナンシャルサービス事業 --- 32 コスト構造 --- 36 市場とバリューチェーン --- 37 SW(Strengths, Weaknesses)分析 --- 41 過去の財務諸表 --- 42 損益計算書 --- 42 貸借対照表 --- 55 キャッシュフロー計算書 --- 56 その他の情報 --- 57 沿革 --- 57 ニュース&トピックス --- 57 コーポレートガバナンスおよびトップマネジメント --- 61 配当方針 --- 61 大株主(2017 年 12 月 31 日現在) --- 62 従業員数 --- 62 企業概要 --- 64セレス|3696
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Coverage要 約
事業概要
◤ 同社はポイントサイトを運営するポイントメディア事業およびコンテンツメディア事業などからなる「モバイル サービス事業」(2017年12月期売上高構成比84.7%、同営業利益構成比43.1%)と、仮想通貨関連事業、スマート フォン決済事業、投資育成事業などからなる「フィナンシャルサービス事業」(同15.3%、同56.9%)の2つの事業 を行っている。現事業領域の主軸となるポイントサイトでは、同社ポイントサイト会員(2017年12月末344万人: 前年同期比13.2%増)に対し、同社サイトに掲載する広告主の商品・サービスの購入や会員登録などのアクション を、ポイント提供によって促す事業を行っている。同社は、同社ポイントサイト会員がアクションを行った場合に 広告主から成果報酬を受け取り、ポイントサイト会員にその収入の一部(約3分の2)をポイントとして還元してい る(成果報酬型広告)。 ◤ 2017年12月期における売上高は5,400百万円(前期比44.9%増)、営業利益956百万円(同71.5%増)。営業投資有 価証券の売却を除いたオーガニックベースでは、売上高4,596百万円(同23.3%増)、営業利益162百万円(同70.9% 減)であった。 ◤ 同社のモバイルサービス事業の特長は、スマートフォン(スマホ)向け広告の売上高比率が相対的に高いことであ る(2016年12月期スマホ広告売上高比率約70%:代表的な競合GMOメディア株式会社(東証マザーズ6180)のメ ディア事業は同約40%)。株式会社D2C/株式会社サイバー・コミュニケーションズの共同調査によれば、2016年の インターネット広告媒体費は1兆378億円(前年比12.9%増)となり、そのうち、スマホ広告市場は6,476億円(同30.1% 増)に対し、PC広告市場は3,902億円(同7.4%減)であった。スマホ広告市場の構成比が初めて6割を超えた。同社 は2005年に国内で初めて携帯端末向けポイントサイトを開始し、PC向けよりも平均10歳以上若い10歳代後半から 20歳代を中心とするユーザーを、フィーチャーフォン向け課金コンテンツ(広告主のサイト)に送客してきた。ま た、スマホの普及とともに広がったアプリ系コンテンツにも若いユーザーを中心に送客している。同社は、インター ネット接続がPCからフィーチャーフォンへ、そして隙間時間にスマホを使った方法へとシフトするなか、他社に先 んじてその潮流に対応し、会員数を拡大させた。 ◤ 同社は他のポイントサイト運営会社に比べて収益性が高いという特徴を持つ(2017年度の営業利益率は、同社17.7% に対して、同社を除く上場3社平均は4.4%)。しかし、営業投資有価証券の売却を除いた同社の2017年12月期の営 業利益率は3.5%に低下した。また、2018年12月期会社予想全体の営業利益率は6.8%である。アドネットワークの ルール変更の影響やコンテンツメディアへの積極投資などにより、一時的に営業利益率が低下している。主軸とな るモバイルサービス事業の更なる成長を目指すと同時に、仮想通貨関連事業、スマホ決済事業、投資事業などから なるフィナンシャルサービス事業を第2の柱として育てているところである。業績動向
2017年2月14日に、同社は5ヶ年の中期経営計画を発表した。最終年度の2021年12月期売上高15,000百万円(年平均成長 率32.1%)、償却前営業利益(EBITDA)3,000百万円(同40.0%)を目標に掲げている。部門別(旧区分)では、ポイン トメディア事業で売上高10,000百万円、EBITDA2,000百万円を目指す。M&Aや友達紹介などの仕組みづくりによる会員数 増加(2021年目標は2016年期末比2.3倍の700万人)が背景。コンテンツメディア事業では、売上高3,000百万円、EBITDA600 百万円を目指す。採用課金型アルバイト求人サイト「モッピージョブ」のほか、新しいメディアの立ち上げによって第2 の収益の柱とする計画である。O2O事業では、売上高2,000百万円、EBITDA400百万円を目指す。スマホ利用者のネット 上(オンライン)での行動を現実(オフライン)の小売店舗への誘導やリピート向上につなげるオムニチャネルサービス など新事業を立ち上げる計画である。セレス|3696
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Coverage同社の強みと弱み
SR社では同社の強みを、PCからのシフトで拡大するスマホ向け広告売上高比率の高さ、人的投資に頼らない売上高増加 の仕組みづくり、会員によるアクションを誘発する行動履歴データの蓄積、の3点と考えている。一方、弱みに関しては、 参入障壁が低いポイントメディア事業を主力とすること、国内顧客ターゲットの上限キャップを埋める海外展開の困難性、 採用課金型アルバイト求人サイトにおける掲載広告件数の少なさ、の3点と考えている。セレス|3696
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Coverage
主 要 経 営 指 標 の 推 移
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
損益計算書 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17 FY12/18
(百万円) 単独 単独 単独 単独 単独 単独 単独 会予 ポイントメディア会員数(百万人) - - 1.18 1.78 2.67 3.04 3.44 YoY - - - 50.8% 50.0% 13.9% 13.2% 売上高 719 582 1,172 2,421 3,167 3,726 5,400 7,100 YoY 17.6% -19.0% 101.3% 106.6% 30.8% 17.7% 44.9% 31.5% 売上総利益 294 234 442 934 1,159 1,319 2,168 売上総利益率 40.9% 40.2% 37.7% 38.6% 36.6% 35.4% 40.1% 販管費 255 239 285 604 694 762 1,212 YoY - -6.6% 19.2% 112.4% 14.8% 9.8% 59.1% 販管費率 35.5% 41.0% 24.3% 25.0% 21.9% 20.4% 22.4% 営業利益 39 -5 157 329 465 557 956 480 YoY - - - 109.7% 41.3% 19.7% 71.5% -49.8% 営業利益率 5.4% -0.8% 13.4% 13.6% 14.7% 15.0% 17.7% 6.8% 経常利益 39 -6 154 309 459 498 960 470 YoY -40.6% - - 100.2% 48.5% 8.5% 92.9% -51.0% 経常利益率 5.4% -1.0% 13.2% 12.8% 14.5% 13.4% 17.8% 6.6% 当期純利益 11 -10 90 294 269 276 650 300 YoY -75.9% - - 226.0% -8.4% 2.4% 136.1% -53.9% 当期純利益率 1.5% -1.7% 7.7% 12.1% 8.5% 7.4% 12.0% 4.2% 一株当たりデータ(円、株式分割調整後) 期末発行済株式数(千株) 8,580 8,580 8,580 9,180 9,237 10,759 11,300 EPS(円) 1.37 -1.35 12.05 38.05 30.68 30.54 62.65 27.57 EPS(希薄化後、円) - - - 37.73 29.57 28.87 60.65 DPS(円) - - - 8.00 12.00 8.00 BPS(円) 21.63 20.11 32.15 186.01 215.90 416.23 512.74 貸借対照表(百万円) 流動資産 359 341 637 2,235 2,362 4,659 5,674 現金・預金・有価証券 223 176 273 1,596 1,434 3,629 3,569 売上債権 100 104 272 425 606 654 839 棚卸資産 3 8 48 43 52 123 392 その他流動資産 36 60 45 172 269 254 874 固定資産 38 57 217 253 965 1,174 2,317 有形固定資産 10 9 16 22 72 64 211 無形固定資産 8 27 178 173 483 455 475 投資その他の資産 20 21 23 57 410 656 1,631 資産合計 396 398 854 2,488 3,326 5,833 7,991 流動負債 192 208 443 633 1,061 1,158 1,832 買入債務 5 4 8 29 56 108 206 短期有利子負債 10 22 59 73 115 160 258 ポイント引当金 104 120 203 257 607 616 750 その他流動負債 72 62 172 276 283 274 617 固定負債 38 40 171 226 358 369 575 長期有利子負債 37 38 170 216 337 345 515 その他 2 2 2 10 21 23 60 純資産 166 150 241 1,629 1,907 4,307 5,584 資本金 80 80 80 337 339 1,380 1,749 資本剰余金 45 45 45 871 874 1,915 2,284 利益剰余金 56 45 136 429 698 974 1,542 自己株式 -14 -20 -20 -8 -8 -8 -8 その他の包括利益累計額 - - - 42 11 新株予約権 - - - - 4 4 6 負債資本合計 396 398 854 2,488 3,326 5,833 7,991 キャッシュフロー計算書(百万円) 営業活動によるCF 59 -22 59 229 226 370 470 投資活動によるCF -8 -33 -130 -61 -558 -296 -1,448 財務活動によるCF -10 8 168 1,155 170 2,121 919 財務諸表 有利子負債 47 60 229 288 452 505 774 ネットキャッシュ 176 116 44 1,307 981 3,124 2,795 ROA(総資産経常利益率) 19.5% -1.4% 24.6% 18.5% 15.8% 10.9% 13.9% ROE(自己資本純利益率) 13.0% -6.4% 46.1% 31.4% 15.2% 8.9% 13.2% 流動比率 187% 164% 144% 353% 223% 402% 310% 固定比率 22.8% 38.0% 90.3% 15.5% 50.6% 27.3% 41.5% 自己資本比率 41.9% 37.8% 28.2% 65.5% 57.2% 73.8% 69.8%
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Coverage
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
損益計算書 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17
(百万円) 単独 単独 単独 単独 単独 単独 単独 売上高 719 582 1,172 2,421 3,167 3,726 5,400 YoY 17.6% -19.0% 101.3% 106.6% 30.8% 17.7% 44.9% 売上原価 425 348 730 1,487 2,008 2,407 3,232 原価率 59.1% 59.8% 62.3% 61.4% 63.4% 64.6% 59.9% 売上総利益 294 234 442 934 1,159 1,319 2,168 売上総利益率 40.9% 40.2% 37.7% 38.6% 36.6% 35.4% 40.1% 販管費 255 239 285 604 694 762 1,212 YoY - -6.6% 19.2% 112.4% 14.8% 9.8% 59.1% 販管費比率 35.5% 41.0% 24.3% 25.0% 21.9% 20.4% 22.4% 営業利益 39 -5 157 329 465 557 956 YoY - - - 109.7% 41.3% 19.7% 71.5% 営業利益率 5.4% -0.8% 13.4% 13.6% 14.7% 15.0% 17.7% 営業外損益 -0 -1 -3 -20 -7 -59 4 金融収支 -1 -1 -1 -3 -2 -2 -1 その他 1 0 -1 -17 -4 -57 5 経常利益 39 -6 154 309 459 498 960 YoY -40.6% - - 100.2% 48.5% 8.5% 92.9% 経常利益率 5.4% -1.0% 13.2% 12.8% 14.5% 13.4% 17.8% 特別損益 -1 -3 - -2 - -30 -7 法人税等 27 2 64 13 190 192 303 税率 71.5% -20.4% 41.6% 4.4% 41.3% 41.1% 31.8% 少数株主損益 - - - -当期純利益 11 -10 90 294 269 276 650 YoY -75.9% - - 226.0% -8.4% 2.4% 136.1% 当期純利益率 1.5% -1.7% 7.7% 12.1% 8.5% 7.4% 12.0% 部門別売上高 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17
(百万円) 単独 単独 単独 単独 単独 単独 単独 売上高 719 582 1,172 2,421 3,167 3,726 5,400 モバイルサービス - - - 4,576 フィナンシャルサービス - - - 824 <旧区分> ポイントメディア - 580 1,162 2,390 3,101 3,606 -コンテンツメディア - 2 10 31 66 120 -YoY 売上高 17.6% -19.0% 101.3% 106.6% 30.8% 17.7% 44.9% モバイルサービス - - - -フィナンシャルサービス - - - -<旧区分> ポイントメディア - - 100.4% 105.7% 29.8% 16.3% -コンテンツメディア - - 305.7% 206.9% 114.2% 82.1% -構成比 - 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% モバイルサービス - - - 84.7% フィナンシャルサービス - - - 15.3% <旧区分> ポイントメディア - 99.6% 99.1% 98.7% 97.9% 96.8% -コンテンツメディア - 0.4% 0.9% 1.3% 2.1% 3.2% -部門別営業利益 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17
(百万円) 単独 単独 単独 単独 単独 単独 単独 営業利益 39 -5 157 329 465 557 956 モバイルサービス - - - 593 フィナンシャルサービス - - - 783 調整額 - - - -421 YoY 営業利益 - - - 109.7% 41.3% 19.7% 71.5% モバイルサービス - - - -フィナンシャルサービス - - - -構成比 モバイルサービス - - - 43.1% フィナンシャルサービス - - - 56.9% 利益率 モバイルサービス - - - 13.0% フィナンシャルサービス - - - 95.0%
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Coverage直 近 更 新 内 容
概略
2018年3月29日、株式会社セレスへの取材を踏まえてレポートを更新した。 2018年3月14日、同社は株式会社LOGICAとの資本提携について発表した。 (リリース文へのリンクはこちら) 同社は、仮想通貨のポートフォリオ管理ツール「Coinboard(コインボード)」を開発・提供する株式会社LOGICAと、 2018年3月9日に資本提携契約を締結した。 資本提携の理由 日本国内でも仮想通貨取引所の利用者が増加傾向にあり、仮想通貨取引も活発化しているが、複数の仮想通貨取引所を利 用しているユーザーにおいては、仮想通貨の価格や残高のチェックにかかる負担が大きい。そのため、複数の仮想通貨取 引所で保有している仮想通貨の一括管理が可能なポートフォリオ管理ツールへのニーズが高まっている。従来の仮想通貨 ポートフォリオ管理ツールは、手動で仮想通貨の取引にかかるデータを入力する仕様が主流であったが、Coinboard(コ インボード)は API(Application Programming Interface)*にて仮想通貨取引所と連携させることができ、自動で取引 履歴や残高といったデータの更新が行われる仕様となっている。 同社は、現金や電子マネー等に交換可能なポイントサービスを運営しており、そのポイントは一種の仮想通貨(トークン) であると定義している。そのため、グローバルな仮想通貨であるビットコイン及びブロックチェーン技術とは非常に親和 性が高いと考えている。非現金決済社会(=トークン・エコノミー)が進む中で、同社はポイントサービスとともに、仮 想通貨・ブロックチェーン関連への事業展開を積極的に行ってきた。今回のLOGICA社への追加出資を通じて、一層の仮 想通貨関連事業を推進していくとともに、仮想通貨(トークン)・ブロックチェーン技術においてビジネスシナジーの可 能性を追求するとしている。 *あるWebサービスが持つ機能やデータを他のサービスで使えるようにするための仕組みを指す。 LOGICA社が第三者割当増資により新株式を発行し、その一部を同社が引き受ける。株式取得日は2018年3月14日(予定) としている。 なお、本件による2018年12月期通期業績への影響は軽微である。 2018年2月28日、同社はフレセッツ株式会社との資本提携について発表した。 (リリース文へのリンクはこちら) 同社は、仮想通貨取引所向けウォレット管理システムを始めとするソフトウェア開発事業を行うフレセッツ社と、2018 年2月28日に資本提携契約を締結することを決定した。セレス|3696
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Coverage 資本提携の理由 フレセッツ社は企業向けウォレット管理システムを始めとする仮想通貨関連のソフトウェア開発およびコンサルティン グ事業を行うベンチャー企業である。フレセッツ社が開発を行う仮想通貨取引所向けウォレット管理システムでは、マル チシグ*対応のビットコインアドレス生成機能、ホットウォレットとコールドウォレット**の連携機能、フルノードと軽 量化ノード***の使い分けによる負荷分散機能を実装していることを特長としている。フレセッツ社が開発を行う仮想通 貨取引所向けウォレット管理システムでは、事業者向けに作られたウォレットソリューションがほとんど存在しない中、 これらの機能により、既存法定通貨と同等レベルの安全性を担保しつつ、可用性・スケーラビリティを確保することを可 能としており、同社では金融事業者が求める水準を満たすものであると考えている。フレセッツ社の代表取締役の日向氏 は、同社の提供するビットコイン送金サービスの「CoinTip」、ビットコイン海外送金サービスの「Sobit」を共同開発し ており、フレセッツ社の仮想通貨関連システムに係る開発力の高さは実証済であり、同社では、仮想通貨取引所向けウォ レット管理システムにおいても、競争力の高いサービスの開発を見込んでいる。 同社は、現金や電子マネー等に交換可能なポイントサービスを運営しており、そのポイントは一種の仮想通貨(トークン) であると定義している。そのため、グローバルな仮想通貨であるビットコイン及びブロックチェーン技術とは非常に親和 性が高いと考えている。非現金決済社会(=トークン・エコノミー)が進む中で、同社はポイントサービスとともに、仮 想通貨・ブロックチェーン関連への事業展開を積極的に行ってきた。今回のフレセッツ社への追加出資を通じて、一層の 仮想通貨関連事業を推進していくとともに、仮想通貨(トークン)・ブロックチェーン技術においてビジネスシナジーの 可能性を追求するとしている。 *マルチシグとは、マルチ・シグネチャの略称であり、マルチシグ対応のビットコインアドレスでは、ビットコインを送付するために複数の署名が必 要となる。そのため、マルチシグを採用することで高セキュリティのウォレットサービスを構築可能となる。 **ホットウォレットとは、インターネットに接続されているウォレットのことを指し、リアルタイムでの送金に対応可能で利便性が高い反面、不正 アクセスの標的になりうるため安全性が低いという特徴を有している。一方コールドウォレットとは、インターネットと完全に切り離されたウォレッ トのことを指し、安全性は高いものの、利便性が低いという特徴を有している。 ***ノードとは、ビットコイン・ネットワークに参加しているプログラム一つ一つを指す。フルノードとは、すべてのデータをダウンロードし検証す るノードを指し、軽量化ノードとは、すべてのデータをダウンロードすることなく、トランザクションの検証を行うノードを指す。軽量化ノードと することで運用が軽量化し、スケーラビリティも向上する一方で、フルノードよりもセキュリティが劣る可能性がある。 資本提携の内容 フレセッツ社が第三者割当増資により新株式を発行し、その一部を同社が引き受ける。株式取得日は2018年3月1日(予 定)としている。 なお、本件による2018年12月期通期業績への影響は軽微である。 2018年2月14日、同社は2017年12月期通期決算を発表した。 (決算短信へのリンクはこちら、決算説明資料はこちら、詳細は2017年12月期通決算の項目を参照) 3ヵ月以上経過した会社発表はニュース&トピックスへセレス|3696
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Coverage業 績 動 向
四半期実績推移
出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。セグメント変更
同社は、2017年12月期第3四半期累計期間より、報告セグメントを変更している。新しいセグメントは、モバイルサービ ス事業(ポイントサイトを運営するポイントメディア事業やコンテンツメディア事業など)とフィナンシャルサービス事 業(投資育成事業、スマートフォン決済事業、仮想通貨関連事業など)の2つとなっている。 従来はモバイルサービス事業の単一セグメントであり、売上高の内訳として、ポイントメディアとコンテンツメディアに ついて開示されていた。四半期業績推移(累計) FY12/15 FY12/16 FY12/17
(百万円) Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 (進捗率) 通期会予 売上高 672 1,467 2,317 3,167 904 1,808 2,758 3,726 1,065 2,032 3,989 5,400 100.0% 5,400 YoY 12.6% 22.8% 28.9% 30.8% 34.5% 23.2% 19.0% 17.7% 17.8% 12.4% 44.6% 44.9% 44.9% 売上総利益 267 565 890 1,159 336 672 1,018 1,319 401 673 1,773 2,168 売上総利益率 39.7% 38.5% 38.4% 36.6% 37.2% 37.1% 36.9% 35.4% 37.6% 33.1% 44.5% 40.1% 販管費 161 335 501 694 173 377 552 762 231 485 783 1,212 YoY 12.1% 12.5% 10.7% 14.8% 7.4% 12.6% 10.3% 9.8% 33.6% 28.5% 41.7% 59.1% 販管費率 23.9% 22.8% 21.6% 21.9% 19.1% 20.9% 20.0% 20.4% 21.7% 23.9% 19.6% 22.4% 営業利益 106 230 389 465 164 294 466 557 170 188 990 956 100.6% 950 YoY 0.1% 27.4% 54.4% 41.3% 54.4% 28.0% 19.8% 19.7% 3.9% -36.0% 112.6% 71.5% 70.5% 営業利益率 15.8% 15.7% 16.8% 14.7% 18.1% 16.3% 16.9% 15.0% 16.0% 9.3% 24.8% 17.7% 17.6% 経常利益 105 228 385 459 160 288 452 498 168 188 989 960 100.5% 955 YoY 0.5% 28.9% 60.1% 48.5% 52.5% 26.3% 17.4% 8.5% 5.0% -34.6% 118.6% 92.9% 91.9% 経常利益率 15.6% 15.5% 16.6% 14.5% 17.7% 15.9% 16.4% 13.4% 15.8% 9.3% 24.8% 17.8% 17.7% 当期純利益 61 135 232 269 99 153 262 276 109 122 670 650 101.3% 642 YoY -1.7% 37.4% 76.2% -8.4% 62.7% 13.1% 13.2% 2.4% 9.7% -20.1% 155.8% 136.1% 133.0% 当期純利益率 9.1% 9.2% 10.0% 8.5% 11.0% 8.4% 9.5% 7.4% 10.2% 6.0% 16.8% 12.0% 11.9%
四半期業績推移 FY12/15 FY12/16 FY12/17
(百万円) Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 売上高 672 795 850 850 904 904 950 968 1,065 967 1,957 1,411 YoY 12.6% 33.0% 40.8% 36.5% 34.5% 13.7% 11.8% 13.9% 17.8% 6.9% 106.0% 45.8% 売上総利益 267 298 325 269 336 335 347 301 401 272 1,100 394 売上総利益率 39.7% 37.5% 38.2% 31.7% 37.2% 37.1% 36.5% 31.1% 37.6% 28.2% 56.2% 27.9% 販管費 161 174 166 193 173 205 175 209 231 254 298 429 YoY 12.1% 12.9% 7.2% 27.2% 7.4% 17.4% 5.7% 8.4% 33.6% 24.1% 70.3% 104.9% 販管費率 - - 19.5% 22.7% 19.1% 22.6% 18.4% 21.6% 21.7% 26.3% 15.2% 30.4% 営業利益 106 124 159 76 164 131 172 91 170 18 802 -35 YoY 0.1% 66.1% 122.4% -1.3% 54.4% 5.5% 7.8% 19.7% 3.9% -86.0% 367.2% -営業利益率 15.8% 15.6% 18.7% 9.0% 18.1% 14.4% 18.1% 9.4% 16.0% 1.9% 41.0% -経常利益 105 123 158 73 160 128 165 45 168 20 801 -29 YoY 0.5% 70.2% 145.7% 7.6% 52.5% 4.0% 4.4% -38.1% 5.0% -84.3% 386.2% -経常利益率 15.6% 15.4% 18.6% 8.6% 17.7% 14.1% 17.3% 4.7% 15.8% 2.1% 40.9% -当期純利益 61 74 96 38 99 53 109 14 109 13 548 -20 YoY -1.7% 104.4% 191.5% -76.9% 62.7% -27.9% 13.3% -64.0% 9.7% -75.7% 401.7% -当期純利益率 9.1% 9.3% 11.3% 4.4% 11.0% 5.9% 11.5% 1.4% 10.2% 1.3% 28.0%
-四半期重要経営指標推移 FY12/15 FY12/16 FY12/17
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4
ポイントメディア会員数(百万人、期末) 1.87 2.47 2.57 2.67 2.78 2.89 2.93 3.04 3.10 3.23 3.34 3.44
YoY 37.1% 59.2% 51.2% 49.5% 49.0% 17.3% 14.1% 13.7% 11.4% 11.7% 14.0% 13.3%
四半期費用 FY12/15 FY12/16 FY12/17
(百万円) Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 売上原価、販管費 566 671 691 774 740 774 779 877 895 949 1,155 1,446 売上原価 405 497 525 580 567 569 604 667 664 695 857 1,017 人材関連費用(販管費) 73 93 89 107 89 98 90 108 103 128 134 158 広告宣伝費 30 24 18 23 19 42 24 34 47 43 56 136 地代家賃 17 14 14 14 14 14 12 12 14 15 15 32 その他費用 42 43 45 49 52 50 47 54 65 66 91 101
四半期費用(売上高対比) FY12/15 FY12/16 FY12/17
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 売上原価、販管費 84.2% 84.4% 81.3% 91.0% 81.9% 85.6% 81.9% 90.6% 84.0% 98.1% 59.0% 102.5% 売上原価 60.3% 62.5% 61.8% 68.3% 62.8% 62.9% 63.5% 68.9% 62.4% 71.8% 43.8% 72.1% 人材関連費用(販管費) 10.8% 11.7% 10.4% 12.6% 9.8% 10.9% 9.5% 11.2% 9.7% 13.2% 6.8% 11.2% 広告宣伝費 4.4% 3.0% 2.1% 2.7% 2.1% 4.7% 2.5% 3.5% 4.4% 4.4% 2.9% 9.6% 地代家賃 2.5% 1.8% 1.6% 1.7% 1.5% 1.5% 1.3% 1.2% 1.3% 1.6% 0.8% 2.3% その他費用 6.2% 5.4% 5.3% 5.8% 5.7% 5.6% 4.9% 5.6% 6.1% 6.8% 4.6% 7.2% FY12/17
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Coverage2017年12月期通期実績(2018年2月14日発表)
▷ 売上高 5,400百万円(前年同期比44.9%増) ▷ 営業利益 955百万円(同71.5%増) ▷ 経常利益 960百万円(同92.9%増) ▷ 四半期純利益 650百万円(同136.1%増) ※上記数値は百万円未満を四捨五入した数値であり、会社発表数値(百万円未満切り捨て)と異なる場合がある(以下同じ)。会社計画比
2017年12月期会社予想(2018年1月発表の二度目の上方修正値*)とほぼ同じとなった。具体的には、2017年12月期会社 予想に対する達成率は、売上高100.0%、営業利益100.6%、経常利益100.5%、当期純利益101.3%となった。 *2017年12月期会社予想の上方修正(2018年1月26日発表) 売上高5,400百万円(前回予想5,100百万円)、営業利益950百万円(同900百万円)、経常利益955百万円(同895百万円)、当期純利益642百万円(同 500百万円) <修正理由> ポイントメディア事業において主力のスマートフォン向けポイントサイト「モッピー」の会員数が堅調に伸長したことや、コンテンツメディア事 業でも新規メディアの売上高が想定以上に立ち上がったことに加え、特別損益および法人税等の見直しによるもの。 2017年12月期会社予想の上方修正(2017年11月10日発表) 売上高5,100百万円(前回予想4,200百万円)、営業利益900百万円(同600百万円)、経常利益895百万円(同596百万円)、当期純利益500百万円(同 387百万円) <修正理由> 主力のポイントメディア事業が好調で、かつ、投資育成事業において未上場有価証券1銘柄(営業投資有価証券)の売却を行ったため(売却額約804 百万円、売却益793百万円)前年同期比
2017年12月期実績は、売上高5,400百万円(前年同期比44.9%増)、営業利益955百万円(同71.5%増)となった。営業 投資有価証券の売却*といった一過性の影響を除いたオーガニックベースでは、前年同期比23.3%増収、同70.9%営業減 益であった(売上高4,596百万円、営業利益162百万円)。ポイントサイト会員数は、2017年12月期で344万人(前年同 期比13.2%増)と順調に増加しており(前期末比40万人増)、前年同期比二桁増収を牽引している。一方、オーガニック ベースでの前年同期比営業減益は、アドネットワークのルール変更に伴う粗利率の低下と新規事業への投資に伴う人材関 連費用の増加が主因。従業員数(非正規社員を含む、役員を除く)は、2017年12月末、107名(前年同期比28.9%増)と なった(前期末比24名増)。新メディアや新規事業に係る採用を強化した。また、2017年12月に、本社を世田谷区用賀 へ移転し、従来とほぼ同じ賃借料でオフィススペースの倍増を実現した。但し、本社移転に伴い減価償却費の増加や一時 的に二重家賃の支払いなどが発生した。 *当該営業投資有価証券の売却による影響は、売上高では803百万円、営業利益では793百万円 同社では、スマートフォン端末をメインデバイスとし、現金や電子マネーなどに交換可能なポイントを付与するポイント サイトを複数運営している。ポイントサイトにおいては、会員の拡大や掲載広告数の増加に向け、各種施策の実行や積極 的な営業活動を行い、売上高は堅調に推移した。また2017年12月期においては、既存事業であるポイントサイトにとど まらず採用課金型アルバイト求人サイトをはじめとする非ポイントサイトの充実を図り、コミックの利用をインセンティ ブとして広告収益を獲得する無料コミックサイトを新たに立ち上げるなど、これまでに培ったサイト運営ノウハウを生か した事業を積極的に展開した。セレス|3696
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Coverage 四半期売上高 出所:会社資料よりSR社作成 四半期費用項目 出所:会社資料よりSR社作成 四半期営業利益 出所:会社資料よりSR社作成セグメント別
モバイルサービス事業 2017年12月期通期における同事業の売上高は4,576百万円(前年同期比なし)、セグメント利益は593百万円(同)となっ た。モバイルサービス事業では、複数のポイントサイト、採用課金型アルバイト求人サイトなどを運営している。運営す るポイントサイトにおいて、会員のECサイトでの利用金額の一定割合をポイントで還元するEC連携型のアフィリエイト 広告を強化するほか、表表示アルゴリズムの一部自動化によりデータに基づいた広告表示の自動化を実装するなど、収益 性向上に向けた取り組みを行った。また、多様な集客方法により会員数が前期比13.2%増加したことに加え、会員の利便 性向上を目的としたポイントの獲得手段の増加、各種キャンペーンの実施など、継続的なサイトの改良に取り組んだ。 利益面では、増収効果があった一方で、アドネットワークのルール変更の影響に伴う粗利益率の悪化や、コンテンツメディ ア分野における新規事業への投資に伴う人材関連費用、およびプロモーション費用の増加などがあった。 405 497 525 580 567 569 604 667 664 695 857 1,017 73 93 89 107 89 98 90 108 103 128 134 158 566 671 691 774 740 774 779 877 895 949 1,155 1,446 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4FY12/15 FY12/16 FY12/17
売上原価 人材関連費用 広告宣伝費 地代家賃 その他費用 (百万円)
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Coverage フィナンシャルサービス事業 当該期間における同事業の売上高は824百万円(前年同期比なし)、セグメント利益は783百万円(同)となった。フィ ナンシャルサービス事業では、仮想通貨関連事業、スマートフォン決済事業、投資リターンを得ることを目的とした投資 育成事業を行っている。なかでも、仮想通貨関連事業においては、100%子会社である株式会社マーキュリーが2018年1 月29日付で仮想通貨交換業の登録申請書を関東財務局へ提出し受理されており、仮想通貨取引所の開設に向け着実に準 備を進めている。投資育成事業では、同社の経営資源を活用しながら、投資先の成長支援を積極的に行っており、2017 年9月に未上場有価証券1銘柄を売却した。配当予想の修正
2017年12月期は従来は無配の計画であったが、業績が好調に推移することが予想されることを勘案し、期末配当におい て1株当たり12円の配当を実施する予定。本社移転
同社は、2017年12月18日付けで、本社を東京都港区南青山から東京都世田谷区用賀へ移転した。事業拡大により人員が 増加しており、オフィス機能の集約及びビジネス環境の改善により、業務効率と生産性の向上に資すると判断したため。 本件に係る費用は、同社が2017年12月第3四半期決算発表と同時に公表した2017年12月期会社予想上方修正値に織り込 み済み。尚、この件が同社の当期業績に与える影響は軽微であると同社は見込んでいる。株式会社マーキュリーの設立
ポイントサイトにおいて同社が発行するポイントを同社は一種の仮想通貨*であると定義しており、グローバルな仮想通 貨であるビットコイン**やブロックチェーン***技術とは非常に親和性が高いと同社は考えている。仮想通貨関連事業へ 積極的な事業展開を行っており、2017年7月にビットバンク株式会社へ追加の出資を行い関連会社とし、同年9月に仮想 通貨取引事業等を営む目的で、同社100%子会社である株式会社マーキュリーを設立した。 *仮想通貨:仮想通貨とは、2016年に成立した改正資金決済法による定義では、不特定多数間での物品購入・サービス提供の決済・売買・交換に利用 できる財産的価値で、情報処理システムによって移転可能なものとされる。法定通貨ではないが、決済手段の一つと解釈されている。また、サーバー 型電子マネーの一つの変形であるとも考えられている。但し、仮想通貨はレートの変動があるため投機の対象にもなり得るが、電子マネーは決済目 的で使われる **ビットコイン:公共トランザクションログ(ブロックチェーンと呼ばれる公開分散デジタル元帳に記録されたログ)を利用するオープソースプロ トコルに基づくピアーツーピア型の決済網および暗号通貨。ネットワークに参加しているノードによってトランザクションが検証され、ログはブロッ クチェーン(ブロックと呼ばれる順序付けられたレコードの連続的に増加するリストを持つ分散データベース)***により記録されるビットコイン海外送金サービス「Sobit」
同社は、2017年7月からビットコイン海外送金サービス「Sobit」を行っている。背景には、「情報通信技術の進展等の 環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する法律」(改正資金決済法)の成立(2016年5月)・施行(2017年4 月)により、決済通貨としてビットコインの法的裏付けがされたことがある。同法において「仮想通貨」が定義され、仮 想通貨の売買等を行う仮想通貨交換業者に対する登録制度の導入や、利用者保護のためのルールが整備された。同社は法 律の施行に先立ち、2016年9月、合同会社ジャノムと仮想通貨サービスの開始について協議を開始し、同年11月には第1 弾のサービスとしてビットコインサービス「Coin Tip」を開始している。そして、2017年5月に「Sobit」の開始を決議し、 同年7月に事業開始した。ビットコイン海外送金サービス「Sobit」は、ジャノムとの提携サービス第2弾となる。 「Sobit」は、仮想通貨ビットコインを使って海外のプリペイド式携帯電話に入金(チャージ)ができるサービスである。 「Sobit」ユーザーが持つビットコインを「Sobit」に送金するだけで携帯電話代金がチャージされるという仕組みで、「Sobit」 ユーザーは、ビットコインを持っていれば、世界137カ国、累計551社の携帯電話会社向けにオンライン上でチャージが 可能になるという。「Sobit」ユーザーは、クレジットカード情報などの個人情報を入力しなくても入金先電話番号を入セレス|3696
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Coverage 力して、指定のQRコードにビットコインを送金するだけでチャージが完了する。同社は、「Sobit」で多言語対応を進め、 グローバルサービスになることを目指している。「投資育成事業」
2017年5月19日に同社は、新たな事業として「投資育成事業」を開始した。「投資育成事業」を開始するにあたり、これ までに投資したO2O領域の仮想通貨関連ベンチャー企業株式のうち売買目的株式(2017年12月期第1四半期275百万円) を、同日付で従来の「投資有価証券」勘定から「営業投資有価証券」勘定へと変更した。「投資育成事業」では、社長室 のもとで成長企業への投資を検討しており、投資先企業の価値向上による投資リターンを得ることで同社企業価値向上を 目指す計画である。前述した通り、営業投資有価証券の一部を2017年12月期第3四半期において売却した。同社の営業有 価証券は、2017年12月期末において、430百万円となっている。後発事象
同社は2018年1月26日開催の取締役会において、以下の事業を譲り受けることを決議した。当該譲受事業をコンテンツメ ディアとして同社の事業ポートフォリオに組み込むことによりモバイルサービス事業を強化すること、および、同社のア フィリエイトメディア運営ノウハウにより当該譲受事業の収益力向上を実現し、同社業績への寄与を目的としている。 (1) 企業結合の概要(相手先企業および取得する事業) ◤ 株式会社イッカツ:不動産情報サイト「Oh!Ya」、「持ち家計画」 ◤ 株式会社ユービジョン:金融情報サイト「資金調達プロ」、および、塗装業者情報サイト「日本外壁塗装相談セン ター」、「外壁塗装の達人」 (2) 企業結合日:2018年3月1日(予定) (3) 企業結合の法的形式:事業譲受 (4) 取得原価 ◤ 株式会社イッカツ:890百万円(現金) ◤ 株式会社ユービジョン:651百万円(現金) (5) のれんの金額、発生原因、償却方法及び償却期間:当該発表時点では確定していない (6) 受け入れる資産・負債:精査中 過去の四半期実績と通期実績は、過去の財務諸表へセレス|3696
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Coverage2018年12月期会社計画
出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。2018年12月期業績は31.5%増収、49.8%営業減益を計画
2018年12月期業績を、売上高7,100百万円(前期比31.5%増)、営業利益480百万円(同49.8%減)、経常利益470百万円 (同51.0%減)、当期純利益300百万円(同53.9%減)と、増収減益を計画している。前期の営業投資有価証券の売却とい う一過性要因を除いたオーガニックベースでは、前期比55.1%増収、同195.7%営業増益となる。ポイントメディアの安 定成長とコンテンツメディアの収益化により、2013年12月期以降6期連続の過去最高売上高を目指す。前期に引き続き、 コンテンツメディアへの投資、仮想通貨取引所・マイニングへの投資など、積極的に先行投資を行う。一方、前期に行っ た投資からの成果が2018年12月期に期待できると同社では考えている。 同社によれば、社内計画値は公表数値よりも高いとのこと。また、会社予想には営業投資有価証券の売却を見込んでいな い。出資先は全て未上場会社であるため、保有株式の売却は同社の一存ではできない。但し、上場などにより、将来、売 却の機会が期待できるものも複数あるとのこと。セグメント別
モバイルサービス事業 モバイルサービス事業では、ポイントサイトの会員数と掲載広告数の増加に向け、引き続き各種施策に取り組む一方、採 用課金型アルバイト求人サイトや無料コミックサイトに続く新たなコンテンツメディアの立ち上げと収益化に注力する 方針である。 ポイントをインセンティブとする3つのポイントサイト(「モッピー」「モバトク」「お財布.com」)では会員数と掲載 広告数の増加を図る。同時に、コンテンツをインセンティブとするメディアでは、コミックの利用をインセンティブとし て広告収益を獲得する無料コミックサイト「コミプラ」の他にも新規コンテンツメディアの立ち上げを目指している。ま た、採用課金型アルバイト求人サイト「モッピージョブ」のようなノンインセンティブ型のコンテンツメディアを複数展 開していく。 同社によれば、ポイントメディアにおいて、プロモーションの手法(ポイントインセンティブにより活発に動く会員層の 開拓)による独自の勝ちパターンを見出すことができたとのこと。成功しているプロモーション手法を用いて、売上高拡 大を図る。また、Eコマース分野で直販を行うAD.TRACK(対象を限定した自社による代理店事業:クローズドのアフィ リエイト・プログラム)の業容が拡大しており、今後も成長が期待されるとのこと。こうした個別案件ごとの営業力につ いても強化していくとのこと。 コンテンツメディアにおいては、同社の会員が商品・サービスの使用感などを記事にしてアフィリエイト広告により出稿 するような商材が増加しているとのこと。また、2018年12月期には、同年3月に事業譲受したサイト(不動産情報サイト 業績推移 (百万円) 1H実績 2H実績 通期実績 1H実績 2H実績 通期実績 通期会予 売上高 1,808 1,918 3,726 2,032 3,368 5,400 7,100 YoY 23.2% 12.8% 17.7% 12.4% 75.6% 44.9% 31.5% 営業利益 294 263 557 188 767 956 480 YoY 28.0% 11.7% 19.7% -36.0% 191.9% 71.5% -49.8% 営業利益率 16.3% 13.7% 15.0% 9.3% 22.8% 17.7% 6.8% 経常利益 288 210 498 188 772 960 470 YoY 26.3% -9.1% 8.5% -34.6% 267.6% 92.9% -51.0% 経常利益率 15.9% 10.9% 13.4% 9.3% 22.9% 17.8% 6.6% 当期純利益 153 123 276 122 528 650 300 YoY 13.1% -8.4% 2.4% -20.1% 330.3% 136.1% -53.9% 当期純利益率 8.4% 6.4% 7.4% 6.0% 15.7% 12.0% 4.2%セレス|3696
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Coverage 「Oh!Ya」、金融情報サイト「資金調達プロ」など:「2017年12月期実績」の「後発事象」の段を参照)も収益貢献も期 待される。 フィナンシャルサービス事業 フィナンシャルサービス事業においては、100%子会社である株式会社マーキュリーにて仮想通貨取引所の開設準備を進 めるだけでなく、仮想通貨マイニング事業などの新たな仮想通貨関連事業の立ち上げにも積極的に取り組む予定である*。 *2018年1月29日付で、資金決済に関する法律第63条の3第1項の規定による仮想通貨交換業の登録申請書を関東財務局へ提出し、受理された。現在、 登録審査中 仮想通貨取引所や仮想通貨マイニングなどの事業は、現在、同社の連結対象ではない。しかしながら、同社がフィナンシャ ルサービス事業を新規セグメントとした背景には、以下のような同社の考えがある。 同社のポイントサイトで同社が発行するポイントは現金や電子マネーに交換可能であるとの観点からは一種の仮想通貨 であると同社は認識している。同社は、現在流通する各種仮想通貨やその要素技術であるブロックチェーン技術をいち早 く活用することで、新たな事業を生み出すことが可能であると考えている。仮想通貨が一般的になる前から、同社はお金 に類するモノの価値をポイントとしてインターネット上に流通させてきた。あらゆる情報がインターネット上でやりとり できるようになったインターネット革命の次には、モノの価値(貨幣)がインターネット上で自由にやりとりされるよう になるイノベーションがある。それが仮想通貨である。同社がこうした分野に乗り出した2年前の段階では、関連する法 整備やインフラ整備が十分ではなかった。しかし、イノベーションがくることが予見できたため、まずは自社の100%リ スクで事業を立ち上げるのではなく、仮想通貨事業を展開している会社に出資する形を採った。本来であれば、全てを自 社で行いたこところであるが、上場会社としてのアカウンタビリティが果たせないとの観点から、当時はできなかった。 それができる環境が整いつつあると同社は考えている(詳細は、「事業内容」の章の「フィナンシャルサービス事業」の 段を参照)。セレス|3696
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Coverage中 長 期 見 通 し
中期経営計画
2017年2月14日に、同社は5ヶ年の中期経営計画を発表した。最終年度である2021年12月期に売上高150億円(年平均成 長率32.1%)、償却前営業利益(EBITDA)30億円(同40.0%)を目標に掲げている。 中期経営計画における成長戦略として、1)既存のポイントメディア事業における収益拡大、2)コンテンツメディア事 業を2本目の収益の柱へ育成、3)中長期成長を見据えたO2O事業の育成、を掲げている。2016年12月期における同社の 収益は、96.8%がポイントメディア事業に依存しているため、中期経営期間において将来に向けた収益基盤構築を計画し ている。 事業別における2021年12月期売上高、償却前営業利益(EBITDA)の計画は、それぞれポイントメディア事業が10,000百 万円、2,000百万円、コンテンツメディア事業が3,000百万円、600百万円、O2O事業が2,000百万円、400百万円である。 償却前営業利益率に関しては、新メディア開発などに伴う先行投資費用により2017年12月期には16.4%(前期比0.8ポイ ント低下)となるが、2021年12月期には各事業において20%とする計画である。 5ヶ年中期経営計画(百万円) FY12/16 FY12/17 FY12/21 FY16 –FY21
成長率 売上高 3,726 5,100 15,000 32.1% ポイントメディア 3,606 - 10,000 22.6% コンテンツメディア 120 - 3,000 90.4% O2O - - 2,000 - 償却前営業利益(EBITDA) 646 1,030 3,000 40.0% ポイントメディア - - 2,000 - コンテンツメディア - - 600 - O2O - - 400 - 償却前営業利益率 17.3% 20.2% 20.0% - 出所:会社資料よりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *2016年12月期第4四半期より、従来の「HRメディア」としていた部門名称を「コンテンツメディア」に変更。 以下は中期経営計画におけるそれぞれの戦略の概要である。
既存のポイントメディア事業における収益拡大
ポイントメディア事業では、会員数の増加と、会員1人あたり売上高の拡大を掲げている。 会員数の増加 同社からすれば、会員数の増加は売上高増加の源泉である。同社は、ポイントサイト会員として同社のターゲットとなる 潜在人口を1,000万人と考えており、同社ポイントメディア会員数(2016年12月末304万人)を中期経営計画最終年度で ある2021年12月期には700万人にする計画である。以下は、会員数増加のための戦略である。 広告出稿による会員獲得 広告出稿では、Webマーケティング強化によって会員獲得を図るほか、代理店を経由しない独自の成果報酬型広告のネッ トワーク構築を計画している。セレス|3696
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Coverage コンテンツ力の強化による会員獲得 コンテンツ力の強化に関しては、友達紹介プログラムの強化とサイト内コンテンツの充実と利用促進を重要視している。 友達紹介とは、友人を紹介した既存会員に対しポイントを付与するものである。同社によれば、友達紹介による会員は、 ポイントサイト広告に対する接触頻度が他の入会ルートによる会員よりも高く、ポイント獲得数も多い。そのため、同社 は特に友達紹介による新規会員獲得に重点を置いて取り組んでいる。友達紹介した会員には、ブログに貼るだけで50ポ イント、1人入会につき300ポイント、紹介した会員が獲得したポイントの50%に相当するポイント、という3段階の報酬 が付与される。 サイト内コンテンツの充実と利用促進に関しては、「クイズ」や「ゲーム」などのコンテンツを充実させることによって、 同社ポイントサイトへの会員の来訪頻度を高める計画である。 M&Aによる会員獲得 M&Aに関しては、同社は2005年の設立以来3件のM&Aを行ってきた。このうち、2件が競合ポイントサイトである。「ポ イントサイト」は1990年代半ばから存在しており、多数の運営企業が存在する。同社によれば、長期間運営しているサ イトは、継続的に利用する優良な既存会員を多く抱えており、追加投資をしなくても会員ビジネスとして固定費を超える キャッシュフローを生み出している場合が多いという。同社は、こうした競合を買収することによって会員数拡大による 広告主への交渉力強化へとつなげており、今後もM&Aを進める計画である。 同社による3件のM&A サービス名(相手企業) 目的 買収額 (百万円) 2013年12月 ポイントサイト「モバトク通帳(現・モバトク)」 (ファイブゲート株式会社) 同社「モッピー」とは異なる会員層(会員の約70% が男性)を持つポイントサイトの獲得 100 2015年2月 求人サイト制作サービス「センキュー!」 (株式会社グローバルパワー) 同社「モッピージョブ」との連携 29 2015年4月 ポイントサイト「お財布.com」 (株式会社オープンキューブ) 同社「モッピー」とは異なる会員層(スマホ会員 の約60%が女性)を持つポイントサイトの獲得 150 出所:会社資料よりSR社作成 会員1人あたり売上高の拡大 会員1人あたり売上高を拡大させるには、広告件数の増加、広告単価の上昇、会員によるアクション(広告成果)数の増 加が必要となる。以下は、同社の会員1人あたり売上高を拡大させる戦略の概要である。 広告件数 同社は広告件数を増加させるために、これまで手薄だった電子商取引(EC)分野の強化、スマホリサーチ、クラウドソー シング、インセンティブ動画広告の強化に取り組む計画である。同社は、「モッピー」「モバトク」「お財布.com」と いう3つのポイントサイトで運営ノウハウを共有させることにより、それぞれの掲載広告件数を増加させる計画である。 広告単価 広告単価に関しては、会員数増加に伴う広告在庫拡大による広告主への交渉力強化と共に、広告主向けの営業力強化に よって、高単価の金融系分野や電子商取引(EC)分野の案件獲得を増やす等により上昇させる計画である。 アクション数 アクション数に関しては、同社ポイントサイト会員の行動履歴など、ビッグデータの活用と人工知能(AI)を活用した会 員への最適な配信技術によるアクション(広告成果)数の増加を計画している。セレス|3696
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Coverageコンテンツメディア事業を2本目の収益の柱へ育成
2016年12月期における同社の売上高は、98%がポイントメディア事業で構成されており、同社は収益基盤を強固にすべ く新たな成果報酬型スマホメディアの立ち上げに取り組んでいる。 同社のこれまでの取組として、2010年11月に開始した採用報酬型アルバイト求人サイト「モッピージョブ」があげられ る。「モッピージョブ」は、利用者(個人の求職者)が求人情報に応募して採用が決まると、同社が求人広告掲載企業か ら採用課金収入を受け取り、その一部をポイントとして利用者に還元(付与)するというアルバイト情報サイトである。 求人サイト「モッピージョブ」とポイントサイト「モッピー」は連携している。すなわち、一般個人を対象としている「モッ ピージョブ」において、採用が決まった個人は「モッピーポイント」が付与される。「モッピーポイント」が付与された 個人は、「モッピー」の会員となってポイントを使用するため、「モッピー」の会員数増加につながるのである。同社で は、「モッピージョブ」の利用者は「モッピー」の会員に属性が近いため相乗効果が期待できるとしている。 このように、同社は、ポイント付与などによって集客し広告主が求める行動を動機づけるという、インセンティブを使っ た成果報酬型ビジネスモデルのノウハウを活かして、今後も複数のスマホメディアを立ち上げる計画である。具体的には、 ポイントではなく、ゲームなどの「コンテンツ」をインセンティブとしたスマホメディアを開発中である。O2O分野での実店舗への送客サービス強化と新規展開
O2O分野での実店舗への送客サービス強化 同社は、これまでO2O分野(O2O=Online to Offline、インターネットでの情報が現実世界の個人の活動に影響を及ぼす こと)では、保険代理店やエステサロンなどの実店舗への送客サービスを中心に行ってきた。保険代理店への送客サービ スを例にとると、同社はポイントメディア会員に対し「保険代理店に赴いてファイナンシャルプランナーと面談する」と いうアクションに対してポイントを付与していた。今後に関して同社は、住宅展示場への送客や小売店舗への送客など新 しいサービスへと拡大させることを検討中である。 また、同社は、実店舗への送客サービスにおける事業展開を加速させるため、オムニチャネル*を使ったプロジェクトで 様々な実績を有する株式会社ゆめみ(非上場)と、資本業務提携を行っている。同社は、自社のスマホによるマーケティ ング領域と、ゆめみ社が有するソリューション領域において相乗効果を追求し、O2O分野でのサービスを共同開発してい くとしている。 *オムニチャネル:店舗やイベント、ネットやモバイルなどの経路(チャネル)を問わず、全ての(オムニ)経路で顧客と接点を持とうとする考え方 やその戦略 O2O分野での新規展開 O2O分野において同社は、実店舗への送客サービスのほかにビッグデータの活用、決済、仮想通貨という新規サービスの 創出を計画している。以下は、その概要である。 ビッグデータの活用 同社は、会員の行動履歴などのビッグデータ(事業に役立つ知見を導出するために活用が期待される巨大で複雑なデータ の集積)を有する。同社はこうした会員の行動履歴を分析し、サイトにおける広告の表示方法を変えることなどによって、 広告主の求めるアクション(広告成果)が起こりやすいように会員に促すことを計画している。また、同社は、ビッグデー タの活用を促進させるため、クレジットカード履歴管理のスマホアプリ「CRECO」で開発実績のあるアイ・ティ・リア ライズ株式会社(非上場)に出資した。同社は、アイ・ティ・リアライズ社と連携し、会員のポイント利用履歴とクレジッセレス|3696
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Coverage トカード利用履歴を分析してその会員に対する広告をコントロールすることでアクション(広告成果)数を増加させる新 サービスの開発を検討している。 決済 決済に関して同社は、ポイントサイト会員が貯めたポイントについて実店舗での利便性向上を目指している。具体的には、 株式会社セディナ(株式会社三井住友フィナンシャルグループ(東証1部8316)子会社)と提携し、無料でポイントチャー ジが可能なプリペイドカード「POINT WALLET VISA PREPAID」を発行している。同カードは、国内外約4,000万店舗のVISA 加盟店で利用でき、これまで以上に便利にポイントを利用することが可能になっている。また、VISA加盟店でのカード 利用額の0.5%相当のポイントが貯まることも特長となっている。 仮想通貨(暗号通貨)** 仮想通貨(暗号通貨)に関して同社は、かつてのインターネットのように仮想通貨が社会に対して将来何らかの大きなイ ンパクトを与えると予想している。経済産業省では、仮想通貨を支えるブロックチェーン(「ところで」の章で詳述)技 術による潜在的な市場規模を67兆円と推定(2016年4月現在)しており、そのなかで同社の展開する価値の流通・ポイン トサービスの市場規模は1兆円と推定している。 **仮想通貨(暗号通貨)は、法定通貨に対して特定の国家による価値の保証を持たないインターネット上の価値記録である。不特定多数の間で、物 品やサービスに対する支払い手段として用いることができる。仮想通貨には、ビットコインのほか、会津大学と東京大学などによる「萌貨(もえか)」 などの地域通貨など、600種類以上(bitFlyer社調べ)または1,600種類以上(一般社団法人日本クリプトカレンシー協会調べ)が存在するといわれて いる。 「投資育成事業」の開始 2017年5月19日に同社は、新たな事業として「投資育成事業」を開始すると発表した。「投資育成事業」を開始するにあ たり、これまでに投資したO2O領域の仮想通貨関連のベンチャー企業株式のうち売買目的株式(2017年12月期第1四半期 275百万円)を、同日付で従来の「投資有価証券」勘定から「営業投資有価証券」勘定へと変更した。2017年12月期末の 営業投資有価証券の残高は430百万円であった。 「投資育成事業」では、社長室のもとで成長企業への投資を検討しており、投資先企業の価値向上による投資リターンを 得ることで同社企業価値向上を目指す計画である。 O2O分野における資本業務提携 同社は、設立以来O2O分野におけるベンチャー企業11社との資本業務提携投資を実施した。このうち、7社の株式に関し ては、前述の通り2017年5月19日付で「投資育成事業」における「営業投資有価証券」に振り替えられた。 同社は、今後もO2O分野における新規事業立ち上げと既存ポイントメディア事業の成長のために資本業務提携を積極的に 進める計画である。以下は、同社による4社との資本業務提携の概要である。 同社による4件の資本業務提携(2017年5月時点) 提携先 目的 出資額 (百万円) 2015年 株式会社バリューデザイン プリペイドカード分野での協業を行うため。 36 2015年5月 株式会社ユニメディア スマホ広告、クラウドソーシング分野での協業を行うため。 37 2015年8月 チケットストリート株式会社 スマホを介しポイントを使ったO2Oサービスの検討を行う ため。 30 2016年6月 株式会社ゆめみ 顧客企業に対して新しいO2Oサービスの開発・提供を行うた め。 非公開 出所:会社資料よりSR社作成セレス|3696
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フィナンシャルサービス事業の立ち上げ
2017年12月期中に営業投資有価証券の一部を売却するに至り、新しく「フィナンシャルサービス事業」の報告セグメン トを立ち上げた。仮想通貨関連では子会社マーキュリーにおいて仮想通貨取引所開設に向けた準備を行うと同時に、仮想 通貨のマイニングを開始している。スマートフォン決済では、ポイント決済が可能な「POINT WALLET VISA PREPAID」 を発行している。投資育成事業として、仮想通貨やブロックチェーン分野への投資を拡大している(「事業内容」の章を 参照)。
財務戦略
同社は、中長期の持続的な事業成長のために、ポイントメディア事業における会員獲得、新たなスマホメディアの開発、 M&Aと資本業務提携投資による会員獲得とO2O分野進出、に向けた投資を目的とした資金調達が必要と考えていた。 新株予約権の発行 こうした考えのもとで、同社は割当先を野村証券株式会社(野村ホールディングス株式会社(東証1部8604)子会社)、 割当日を2016年10月25日、新株予約権発行数14,000個、潜在株式数1,400,000株、資金調達の額約2,711百万円(差引手 取り概算額)とする第三者割当てによる行使価額修正条項付新株予約権を発行した。2016年12月13日までに新株予約権 の権利行使がすべて完了し、同社は合計で約2,058百万円の資金調達を行った。 第4回新株予約権 発行数 14,000個 発行価額の総額 13,020,000円 発行価額 930円 当初行使価額 1,934円 「行使価額の修正」の項目 有 行使期間 3年間 出所:会社資料よりSR社作成 同社は、新株予約権発行で調達する資金の具体的な使途として、以下の3つを掲げている。 具体的な使途 金額(百万円) 支出予定時期 ポイントメディア事業における会員獲得のための投資資金 750 2016年11月~2019年12月 新たなスマートフォンメディアの開発および立ち上げにかかわる投資資金 850 2016年11月~2019年10月 M&A、資本業務提携投資 1,110 2016年11月~2019年10月 出所:会社資料よりSR社作成 第三者割当 2017年12月18日、株式会社サイバーエージェント(東証1部4751)に対する第三者割当を実施した。発行新株式数500,000 株、発行価額1株につき1,470円(総額735百万円)。資金調達の額729.6百万円。セレス|3696
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