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オンライン授業における障害学生支援の現状と課題

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Academic year: 2022

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要旨:

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い,2020年度の前期は,多くの大学でオンライン授業が実 施された.しかし,オンライン授業における障害学生の学修環境と支援の現状については,詳細が明らかになっていな い.そこで,3つの調査を通して,オンライン授業における障害学生支援の現状と課題を明らかにした.実施した調査 は,(1)大学の障害学生支援担当者に対して障害学生への支援と,大学で導入しているLMSのアクセシビリティに関 する質問紙調査,(2)大学での導入率が高かったLMS事業者への質問紙調査,(3)LMSの導入に際してアクセシビリ ティ評価を行った大学に対しての質問紙調査の3つである.

Abstract:

Due to the spread of COVID-19, classes were brought online at many universities during the spring semester of 2020. However, the actual state of reasonable accommodation for students with disabilities in online classes is unknown. In this paper, three surveys clarified the current status and issues of reasonable accommodation for students with disabilities in online classes.

1. 背景と目的

2020年1月に国内で新型コロナウイルス感染症(COVID- 19)の感染が確認されてから短期間で感染が急速に拡大した.

全国の多くの大学では,感染対策として2020年度の前期授 業の開始を遅らせる措置をとるとともに,大学に登校して受 講する従来型の対面式授業ではなく,オンラインによる非対 面式授業(以下,オンライン授業)に切り替える措置をとっ た[1].

これに伴い,全国の大学に在籍する約3.7万人の障害学生 [2]もオンライン授業を受講することとなった.障害学生は通 常の学修環境においても,さまざまな合理的配慮を必要とし ており,オンライン授業においては障害のない学生以上に困 難を抱えていた可能性がある.

オンライン授業に関連して,文部科学省をはじめとしてい くつかの調査が行われている[3][4].またオンライン授業開 始以前の障害学生支援に関連した調査も数多く存在する

[5][6].しかしながら,オンライン授業における障害学生の学

修環境と支援の現状については,2020年8月の時点では詳 細が明らかになっていない.ほとんどの大学が十分な準備期 間のないままにオンライン授業を開始せざるを得なかった ため,障害学生支援に手が回っていない可能性も十分に考え られる.

そこで,筆者らは,まず,(1)大学の障害学生支援担当者 に対して障害学生への支援と,大学で導入しているLMSの アクセシビリティに関する質問紙調査を実施した.その結果 を受けて,さらに詳細を明らかにするために,(2)大学での 導入率が高かったLMS事業者への質問紙調査と,(3)LMS

の導入に際してアクセシビリティ評価を行った大学に対し ての質問紙調査を行った.以上の3つの調査を通して,オン ライン授業における障害学生支援の一端を明らかにするこ とを目的とする.

2. 調査(1)の方法と結果 2.1. 調査(1)の方法

全国の在籍学生数3,000人以上の規模の大学236校を対象 として,郵送による質問紙調査を実施した.質問項目として は,選択式の設問16項目,自由記述式の設問4項目の合わ せて20項目とした.調査期間は2020年8月14日から9月 19日とした.

2.2. 調査(1)の結果

質問紙調査の結果,236校のうち60校からの回答があり, 回収率は25.4%であった.60校の内訳は,国立大学が21校,

公立大学が4校,私立大学が35校であった.また,大学系 統別内訳は,総合大学が39校,理系大学が4校,文系大学 が12校,その他(美術系等)が5校であった.

(a)障害学生支援担当部署の有無による支援内容の差異 回答のあった大学60校のうち,障害学生支援担当部署が

「ある」と回答した大学は38校,「ない」と回答した大学は 22校であった.障害学生支援担当部署の有無を大学の設置形 態別に見てみると,部署有は,国立大学が21校のうち18校,

公立大学が4校のうち4校,私立大学が35校のうち16校で

オンライン授業における障害学生支援の現状と課題

Current status and issues of reasonable accommodation for students with disabilities in online classes

野口武悟 植村八潮 堀田愛美

Takenori NOGUCHI

Yashio UEMURA

Manami HOTTA

†専修大学 文学部

School of Letters, Senshu University

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あった.国公立大学では私立大学と比較して障害学生支援担 当部署の設置割合が高かった.

この障害学生支援担当部署の有無によって支援内容に差 異があるのだろうか.

まず,2016年4月に施行された「障害を理由とする差別の 解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)に基づく学内 のガイドライン等の策定状況について見ていく.障害学生支 援担当部署がある大学38校のうち,ガイドライン等を定め ている大学は33校(86.8%),現在ガイドライン等はないが 今後定める予定の大学が3校,現在ガイドライン等がなく今 後も定める予定がない大学が1校であった(残り1校は未記 入).一方で,障害学生支援担当部署がない大学22校のうち,

ガイドライン等を定めている大学は16校(72.7%),現在ガ イドライン等がなく今後も定める予定がない大学が4校であ った(残り2校は未記入).このことから,障害学生支援担 当部署を設置する大学のほうがガイドライン等を定めてい る割合が高めであることがわかった.同時に,障害学生支援 担当部署が設置されていなくてもガイドライン等を定めて いる大学が7割にのぼることもわかった.

次に,障害学生支援担当部署の有無によって,障害学生か らの要望や障害学生の支援方法の授業担当教員への伝達状 況について見ていく.障害学生支援担当部署がある大学 38 校のうち,障害学生からの要望等を授業担当教員にすべて伝 えるとした大学は14校,ケースバイケースとした大学が16 校であったが,一切伝えないという大学も1校あった.一方 で,障害学生支援担当部署がない大学22校のうち,障害学 生からの要望等を授業担当教員にすべて伝えるとした大学 は6校,ケースバイケースとした大学が14校,一切伝えな いという大学も1校あった.このことから,障害学生支援担 当部署を設置する大学ほど,障害学生からの要望をすべて伝 える傾向にあった.

(b)導入するLMSとそのアクセシビリティ

オンライン授業においては,各大学で導入する LMS

(Learning Management System)を用いるケースが多い.そこ で,導入するLMSの種類と,LMSに関するアクセシビリテ ィ評価の有無について調べた.

導入しているLMSとしては,60校のうち,Moodleが17 校,manabaが11校などととなった(表1).

表1 大学で導入しているLMS

LMSの名称 導入校数

Moodle 17

manaba 11

WebClass 8

ALC NetAcademy NEXT 3

Blackboard 2

CoursPower 1

その他 15

その内訳を見ると,Moodleを採用している大学のうち11 校が国立大学,6校が私立大学であった.一方,manabaは10

校が私立大学,1校が国立大学であった.これらのことから,

Moodleは国立大学,manabaは私立大学でのシェアが高いこ

とがわかった.

LMS の導入に際して,各大学ではそのアクセシビリティ

(障害学生が使いやすいかどうか)の評価を行っているのだ ろうか.「行った」と回答した大学は4校.「行っていない」

との回答は49校(未導入校も含む)であった(残り7校は 未記入).このことから,LMSを導入するに際してアクセシ ビリティが十分に評価されないままに導入されている実態 が明らかとなった.

(c)新たに導入したオンライン会議システム

COVID-19の感染拡大を受けて,調査に回答した60校す

べてが新たにオンライン会議システム等を利用し始めたと 回答した.そのシステムとして多くあがったのは,Zoomが 最多で48校,次いでMicrosoft Teamsの31校,Google Meet の20校,YouTubeの16校,Webexの12校などであった(複 数回答)(表2).

表2 大学で導入されているオンライン会議システム等

(複数回答)

システムの名称 利用校数

Zoom 48

Microsoft Teams 31

Google Meet 20

YouTube 16

Webex 12

Skype 6

Slack 5

その他 3

オンライン会議システム等の導入にあたっては,60校のう ち48校が「従来から使用しているLMSに加えて,オンライ ン会議システム等を新たに併用し始めた」と回答し,残る12 校は「これまでLMSを使用しておらず,オンライン会議シ ステム等のみを新たに利用し始めた」と回答した.既存の LMS が全面的なオンライン授業を想定した仕様,サービス となっておらず,急遽,汎用的なオンライン会議システム等 を導入せざるを得なくなった状況がうかがえる.

(d)オンライン授業に関しての障害学生への支援 オンライン授業に関して障害学生にどのような支援を行 ったかを記述式でたずねた.その結果,49校から回答が寄せ られた.回答内容を分類すると,「聴覚障害学生に対して特別 の配慮をした資料を用意した」が42件で最も多く,次いで

「課題提出期限の延長」が13件,「授業で用いた資料を別途 配布する」が8件となった.

また,授業で用いるLMSやオンライン会議システム等に 関して障害学生からの相談や要望が寄せられたがどうかを たずねた.これに対しては,60校のうち39校が「はい」と 回答した.39校のうち38校からは具体的な相談や要望の内 容を記述してもらった.記述内容を分類すると,「授業に関す

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る情報の管理についての相談」が15件,「新規に利用開始し たシステムを扱う難しさに関する相談」が12件,「聴覚障害 への配慮の要望」が10件,「オンライン授業時のカメラ・マ イクオフでの参加希望」が7件となった.

3. 調査(2)の方法と結果 3.1. 調査(2)の方法

前述の調査(1)で回答のあった60校の大学のうち,シェ アが上位の3つのLMS事業者に対して質問紙調査を行った.

調査対象はオープンソースLMS「Moodle」を日本国内で提 供する株式会社イーラーニング,LMS とポートフォリオの 側面を併せ持つクラウド型教育支援サービス「manaba」を提 供する株式会社朝日ネット,日本の大学向けに開発された国 産LMS「WebClass」を提供する日本データパシフィック株式 会社の3社である.調査期間は2020年11月4日から11月 11日とした.

調査の方法は,それぞれの本社宛てに質問紙を郵送し,回 答してもらった.回答は,返送用封筒を用いた回答,調査担 当者へのメールでの回答,Googleフォームへの回答,FAXで 回答のいずれかを選択して回答してもらった.質問項目は,

おおむね次の通りである.

①アクセシビリティを確保するために実装している機能

②アクセシビリティの観点から考える課題

③アクセシビリティをさらに向上させるために今後実装予 定の機能

④コロナ禍におけるオンライン授業開始後,アクセシビリテ ィについて大学等からの問い合わせの有無

⑤コロナ禍におけるオンライン授業開始に伴って,ニーズの 高い授業配信システムを標準搭載する予定の有無

3.2. 調査(2)の結果

調査期限までにMoodleを提供する株式会社イーラーニン

グと,WebClassを提供する日本データパシフィック株式会社

からの回答が得られた.

Moodleでは,WCAG2.1[7]やATAG2.0[8]など,基本的なウ ェブアクセシビリティの規格に対応していた.回答では,グ ローバル基準に合わせるという理念のもと,国内のみならず 国外のさまざまなアクセシビリティ基準を取り入れて対応 していた.その上で,アクセシビリティに関していくつかの 課題を把握しているとしているとの回答であったが,課題の 詳細までは回答してもらえなかった.なお,オンライン会議 システムとの機能連携としては,2020年4月からMoodleと Zoom,Microsoft Teams,Webexを組み合わせることができる 新たなサービスを開始しているという.

WebClassでは,既にカラーユニバーサルデザインの考えと

フォントと大きさを調節できる機能が導入されており,色覚 障害や視覚障害(ロービジョン)のある学生が利用すること への配慮がなされている.一方,視覚障害(全盲)の学生が コンピュータ端末の操作において通常用いるスクリーンリ ーダー(音声読み上げソフト)については,動作テストを行 っておらず,機能するかどうかは不明とのことであった.ま た,調査(1)の結果から聴覚障害のある学生への支援ニーズ の高さが伺えたが,「映像データへの字幕挿入」や「映像に UDトークを使用できる」などの機能は実装されていないと

のことであった.なお,オンライン授業の開始に伴って,オ ンライン会議システムとの機能連携を行っていた.

以上の結果から,LMS 事業者は大学におけるオンライン 授業の開始に伴って,障害学生のアクセシビリティに関する 新たな対応を特段行っているわけではなく,大学からも新た な要望は寄せられていなかった.調査(1)への回答からは,

オンライン授業の開始に伴って障害学生へのLMS関連の支 援ニーズが把握されているが,LMS 事業者のもとまでそれ らが届いていないことことがわかった.

一方で,MoodleとWebClassは,オンライン会議システム との連携をすでに実装済であった.障害学生にとって必要不 可欠なアクセシビリティ機能の充実よりも,システム全体の 利便性向上が重視されている現状も垣間見えた.

4. 調査(3)の方法と結果 4.1. 調査(3)の方法

調査(1)でLMSの導入に際してそのアクセシビリティの 評価を行ったと回答した大学のうち,千葉工業大学,京都大 学,島根大学の3つの大学に対して,メールを用いた質問紙 調査を行った.調査期間は2020年11月4日から11月11日 とした.

調査項目はおおむね次の通りである.

①現在使用しているLMSの導入時期

②現在使用しているLMSを選んだ理由

③現在使用しているLMS導入に際して行ったアクセシビリ ティ評価の内容

④アクセシビリティに関わってLMSに今後求める機能

4.2. 調査(3)の結果

まず,LMSの導入時期の設問を設けることで,2016年4 月の障害者差別解消法の施行に伴い,障害者への合理的配慮 の提供が義務(国公立大学)または努力義務(私立大学)と なったことを受けてLMSのアクセシビリティ評価を行った のか,それ以前からアクセシビリティ評価を行ってLMSを 導入したのかどうかを明らかにできると考えた.結果として は,既製品ではなく学内独自のLMSを導入している京都大 学からは明確な時期の回答が得られなかったものの,千葉工 業大学と島根大学はどちらも現在のLMSの導入時期が2011 年であるとの回答を得られた.したがって,この2校は,障 害者差別解消法施行以前からアクセシビリティに対する関 心が高かったと考えられる.

千葉工業大学,島根大学では,LMSを選ぶにあたって明確 な理由があった.なかでも,島根大学では,「オープンソース」

「国内外の高等教育機関での導入実績」,「ユーザーのコミュ ニティがオンライン上に形成されている」という3つの選択 理由を挙げたが,これらはいずれも同大学が導入するMoodle に特徴的なものである.アクセシビリティに限らず,さまざ まな観点からLMS選びを行ったことがうかがわれる.

続いて,現在のLMS導入に際して行ったアクセシビリテ ィ評価の内容についてたずねた。千葉工業大では,導入前に テスト運用を行うなど,導入決定までの慎重なプロセスが把 握できたものの,当時の担当者がすでに異動しており,具体 的なアクセシビリティ評価の項目等まではわからなかった.

京都大学からは,アクセシビリティ評価は行ったものの,全

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般的に不十分な点が多いという回答が得られた.島根大学で は,やはり当時の担当者が異動してしまい,評価内容の詳細 は不明としながらも,さまざまな面でのカスタマイズが容易 な点を挙げている.

最後に,LMS のアクセシビリティに関して今後求める機 能をたずねた.京都大学からは,今後のLMSに求める機能 は,ウェブアクセシビリティ機能と同様との回答が得られた.

5. 全体考察

調査(1)の結果はすでに述べた通りであるが,あわせて自 由記述の内容からは,オンライン授業の実施に伴い時間の猶 予なく新たなシステムを導入したために,障害学生のサポー トまで手が回っていなかった実態がうかがわれた.とりわけ,

視覚障害や聴覚障害の学生よりも,発達障害の学生のほうが オンライン授業や新たなシステムに順応することに困難が あり,その対応に苦慮している状況が垣間見えた.その一方 で,少ない件数ではあったが,一部の障害学生にとってはオ ンライン授業になったことで,むしろ学修しやすくなったと いう意見もあった.

調査(1)を受けて,調査(2)と調査(3)を行った.調査

(2)ではLMS事業者はアクセシビリティにどこまで配慮し て開発しているのかなどを,また,調査(3)では大学はアク セシビリティの観点からLMSをどのように評価しているの かなどの把握を試みた.

調査(2)の結果,LMSを提供する事業者間でLMSのアク セシビリティに対する認識と取り組みには差があることが 明らかになった.

差が生じる背景として,国内外での障害者に対する法整備 の違いも指摘できよう.Moodleは世界で230か国以上の導 入実績があり,情報機器のアクセシビリティ対応について,

先駆的な取り組みをしている米国の標準が適応されている.

1998年に改正された「米国リハビリテーション法508条」で は,電子・情報技術のアクセシビリティ標準を定めている.

連邦政府機関は,この標準に準拠した電子機器やソフトウェ アを調達することが義務づけられている.一方,WebClassは 日本の大学向けに開発されたLMSであり,必ずしも米国の 標準に準拠する必要はない.

また,障害学生がLMSに対してどのようなアクセシビリ ティ機能を求めているのかがLMS事業者側に十分に伝わっ ていないことも指摘できよう.実際に障害学生に対して行っ た支援内容や要望として,調査(1)の具体的な記述内容では

「映像データへの字幕挿入」「映像にUDトークを使用する」

「スクリーンリーダーでの読み上げに対応している」「画像 資料に文字を追加し,読み上げ時に画像の内容がわかるよう にする」「キーボードのみの操作を可能にする」「動画の音声 を自動再生せず,再生開始をユーザー自身で選べるようにす る」などが挙げられていた.このような機能をLMSに搭載 するだけでも,障害学生の学修はよりスムーズに展開できる.

COVID-19の終息後も,多くの大学ではオンライン授業を

何らかの形で生かしながらの学修スタイルにシフトしてい くものと思われる.そう考えたとき,LMSにおけるアクセシ ビリティ機能の強化は待ったなしである.このことは障害学 生はもちろん,すべての学生の使いやすさにもつながるもの である.LMS事業者の今後の取り組みに期待したい.

調査(3)の結果,残念ながら,大学がLMS導入に際して

どのような内容でアクセシビリティ評価を行っているのか を詳らかにすることはできなかった.今後のLMSにはウェ ブアクセシビリティと同様の機能を求める意見も聞かれた が,大学としてもLMS事業者と情報交換しながらLMSのア クセシビリティ機能の向上を目指しつつ,同時に,オンライ ン授業におおける障害学生の学修環境と支援のより一層の 充実を図っていくことが欠かせない.また,大学業界として,

LMS のアクセシビリティ評価の指標づくりに取り組むこと も必要ではないだろうか.

参考文献

[1] 文部科学省,遠隔授業等の実施に係る留意点及び実習等 の授業の弾力的な取扱い等について,2020.

[2] 日本学生支援機構,.令和元年度(2019 年度)大学,短期 大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援 に関する実態調査結果報告書,p.8,2020.

[3] 文部科学省,大学等における後期授業の実施方針の調査 について(地域別),2020.

[4] 文部科学省,大学等における後期授業の実施方針の調査 について,2020.

[5] 森浩平,山見有美,田中敦士 “日本における障害学生 の修学支援に関する現状と課題:視覚障害,聴覚障害及び肢 体不自由学生の支援”,Asian Journal of Human Services, Vol.8, pp.162-176,2015.

[6] 小林泰名,栗田とも子,河野由香里 “ 特別修学支援室 と連携して行う障害のある学生へのサービス”,大学図書館 研究,Vol.108,pp.1-9,2018.

[7] 2018 年 6 月 5 日に W3C 勧告となった Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1のこと.なお,JIS X 8341-

3:2016「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における

機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテン ツ」』の規格本文は,それまでのWCAG 2.0と一致している.

[8] 2015年9月24日に W3C勧告になったAuthoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG) 2.0のことで,HTMLエディタ などのオーサリングツールを対象にしたアクセシビリティ ガイドラインである.

付記

ご多忙のところ,本研究の各調査にご協力いただいた大学 とLMS事業者のみなさまに,ここに記して感謝申し上げる.

また,本研究は,令和2年度専修大学情報科学研究所共同 研究助成「新型コロナウイルス感染症拡大により実施された 大学のオンライン授業における合理的配慮に関する調査研 究」の成果である.

なお,本稿は,情報メディア学会第22回研究会(2020年 11月開催)における口頭発表「新型コロナウイルス感染拡大 により実施されたオンライン授業環境における障害学生へ の合理的配慮の現状と課題」と画像電子学会第49回VMA研 究会(2021年2月開催)における口頭発表「オンライン授業 における障害学生への支援(第二報):大学とLMS事業者へ のヒアリングを通して」の内容をもとに執筆したものである.

参照

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