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分担研究報告書

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Academic year: 2021

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厚生労働行政推進調査事業費補助金(肝炎等克服政策研究事業)

分担研究報告書

   

行動科学に基づいた肝炎医療コーディネーターの養成と  スキルアップに関する研究 

   

研究分担者  平井  啓  大阪大学大学院人間科学研究科准教授   

         

研究要旨  最終的に肝がん罹患のリスクを取り除くために必要な肝炎ウィ ルス検査・治療に関するコミュニケーションのあり方について、行動科学

(行動経済学)のアプローチの観点から、これまでの普及啓発の取組の再検 討と提言作成を行った、その結果、肝炎ウィルス検査おいて、「受検」「受 診」「受療」の 3 つのタイミングでの効果的な普及啓発のコミュニケーシ ョンの仕組みが必要であり、その中で、肝炎医療コーディネーターは、対 象者の特徴に合わせて個別したメッセージを作成し、「受検」「受診」「受 療」を「ナッジ」するコミュニケーション・スキルを身につける必要があ ることが考えられた。 

   

A.研究目的 

  最終的に肝がん罹患のリスクを取り除く ために必要な肝炎ウィルス検査・治療に関 するコミュニケーションのあり方について、

行動科学(行動経済学)のアプローチの観点 から、これまでの普及啓発の取組の再検討 を行い、肝炎医療コーディネーターのコーデ ィネーションにおいて必要なコミュニケーシ ョンスキルなどについて提言を行う。 

 

B.研究方法 

過去の肝炎対策の過去の報告書を対象とし て行動科学的検討を行った。対象としたのは 以下の報告書である。 

 

① 江口有一郎「効率的な肝炎ウイルス検査陽 性者フォローアップシステムの構築のた めの研究」厚生労働省科学研究(肝炎等克 服研究事業)平成 28年研究報告書 

② 佐賀県健康増進課:肝炎対策 

https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00334 023/index.html 

③ 江口有一郎「効率的な肝炎ウイルス検査陽 性者フォローアップシステムの構築のた めの研究(研究代表者 是永匡紹)」厚生労 働科学研究費補助金  肝炎等克服政策研 究事業  平成 26 年度総括・分担研究報告 書、2015 年 

C.研究結果 

  C 型肝炎ウイルス陽性者が、最終的に肝が ん罹患のリスクを取り除くためには、C 型 肝炎ウイルス検査を「受検」し、陽性であ った場合は医療機関を受診し、さらに抗ウ ィルス治療を受療する必要があり、この「受 検」「受診」「受療」の 3 つのタイミングで の効果的な普及啓発のコミュニケーション の仕組みが必要である。その中での対象者 に伝えるメッセージには、将来の疾患の罹 患リスク、疾患が発症した際の将来の損失、

将来的な損失を取り除くための具体的な手 段を明確に示し、かつ短期的な損失を提示 することがより普及啓発の効果を高めるた めには必要であると考えられた。また、こ れらのメッセージを伝えるためには、陽性 者や患者のとの直接接点となる医療者の効 果的な働きかけが重要となることが明らか となった。 

 

D.考察 

  このような働きを役割とする医療者とし て、2011 年から厚生労働省の推進事業とし て全国的に肝炎医療コーディネーターの養 成と配置が進められ、保健師、看護師、薬 剤師を始めとするコメディカル・事務職員、

調剤薬局の薬剤師、検診機関の保健師など

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がその役割を担っている。このような肝炎 医療コーディネーターが、対象者に対して、

「受検」「受診」「受療」という理想的な取 るべき行動をとれるように、軽く背中を押 す、すなわちナッジすることが、肝炎医療 の促進に大きく貢献できると活躍が期待さ れる。具体的には、将来の疾患の罹患リス ク、疾患が発症した際の将来の損失、将来 的な損失を取り除くための具体的な手段を 明確に示し、かつ短期的な損失を提示する ようなメッセージをコーディネーターが対 象者の属性などの特性に合わせて個別化

(テイラード化)できるスキルを身につけ ることが必要であると思われる。 

 

E.結論 

  肝がん罹患のリスクを取り除くためには、

「受検」「受診」「受療」の 3 つのタイミン グでの効果的な普及啓発のコミュニケーシ ョンの仕組みが必要であり、その中におい てはコーディネーターは対象者を「ナッジ」

するコミュニケーション・スキルを身につ ける必要がある。 

 

F.健康危険情報    特記すべきことなし   

G.研究発表  学会発表 

1. 平井  啓.両立支援における意思決定支援 とメンタルヘルスケア. シンポジウム 2「両 立支援」  第 24 回日本行動医学学会学術 総会. 2017.12 東京 

 

H.知的財産権の出願・登録状況(予定を含む。)  1.特許取得 

  なし。 

 

2.実用新案登録    なし。 

 

3.その他 

  特記すべきことなし。 

 

参照

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