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養護する対象としての健康

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Academic year: 2021

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全文

(1)

東京学芸大学養護教育講座 朝倉隆司

2011826

小平市中学校教科等研究会 保健部会

(2)

養護実習で学ばせたい事項

養護教諭の身につけるべき力量

養護教諭に求められる専門性

(3)

子どものさまざまな健康課題に対応できる能力を育 てる(健康関連の問題対処能力)

問題対処型から予防的対応ができる資質と能力

(健康推進の主体となる能力)

地域の社会資源との連携をマネ-ジメントできる能 力の育成(地域理解に基づく連携、調整・折衝能 力)

(4)

保健の授業ができる養護教諭 授業力を高める

問題発見、問題提起型の養護教諭

エビデンスに基づいた実践を行う養護教諭

(5)

研究の成果 ケアを受ける人の 価値観

社会状況 社会資源

J.A.Muir Gray. (2001).

専門家の

臨床(実践)経験

5

(6)

看護・保健・医学 教育学

教科教育学

養護学の基礎

となる学問

(7)

社会人として「働く」ということ

社会関係に応じたマナー、規律、言葉遣い 職場の中での自分の位置を確認する

関係性やつながりを大切にする

学校という社会を知る

ボランティアではわからない学校社会を知る 学校を構成する一員としての対外的な自覚

自分に養護教諭、教員としての適性があるか

地域社会・家庭(保護者)に対する理解を深める

(8)

子どもの発達、健康への理解を深める 子どもの健康観察や情報収集の方法 子どもの訴えや問題解決の方法

子どもを見る目(発達観・健康観)の育成

保健室経営の実務や養護教諭の職務を知る 保健室づくりを考える

校内での動きを知る

保健指導や授業実践を行う 集団と個への働きかけ

(9)

養護教諭に求められている職務あるいは役割は、非 常に幅が広い。全ての力量アップは至難。

学校保健情報の収集・整理と活用 保健指導(個別)

保健指導(集団)

救急処置と救急体制 健康診断・健康相談 学校環境衛生

学校保健組織活動 伝染病・感染症対策 保健室の運営

その他(授業など)

(10)

特徴

特殊な環境・物質への暴露(中から小)

生活隔離(小)

ケア行為の心身への侵襲性(小)

専門職によるコントロール(弱)

学習の条件としての健康・病気(障害)の保護・防止 と健康な成長発達の促進自体も目的

(健全に発育・発達する権利)

「健康」は条件であり、目的でもある

(11)

養護する対象としての健康

“今”という時間と“未来時間”を含む

1)学校での健康増進=一種の“資産”形成

(投資・発達支援)

2)今の健康のための問題解決

(12)

学齢期、特に思春期は、生涯にわたる健康的あるい は危険な健康行動が確立する時期である。

このことは、健康な若者のみでなく、慢性的な健康 問題がある若者にも共通して当てはまる。

発達的あるいは健康の軌跡(道筋)が、良い方向にも ネガティブな方向にも変化する。

変化こそ、この年齢の特性である。

どのようにすれば、この変化をポジティブな方向に向 けられるか。

(13)

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of dis ease or infirmity.

健康とは、病気でないとか、弱っていないということ ではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的に も、すべてが満たされた状態にあることをいいます。

(日本WHO協会訳)

学校は well-being を最も追求すべき場

(14)

人が病気になる原因の理論と健康を守り高めるため の理論は、裏表の関係ではない。

健康の水準

医療や 看護の 主領域 学校保 健や養 護の主

領域

疾病概念

/

理論から健康概念

/

理論へ

健康生成理論

疾病の病因論

(15)

子どもの健康と発達に関する深い理解を持っていること

子どもが自分の「健康」を自ら育む力、をつけさせる能 力

発達的健康観、健康生成論的健康観に基づき、養護実 践を行う。

健康を推進する学校づくりのリーダー

(16)
(17)

ジェネラリストを目指すのか、スペシャリストを目指す のか。

専門職とは 自律性

職能団体による自主的な質の管理 自己を律する専門職倫理

専門的知識や技能

教育公務員としての研修や倫理規定は、国や自治体 が取り仕切っている。

養護教諭は、必要な専門的知識と技能・技術を、自 分たちで生産し、改善できるか、が生命線となる。

(18)

実践から出てきた課題を研究する

研究成果を踏まえて実践する

実践 研究

18

(19)
(20)

養護教諭、健康・生命の論理を生かすように学校の あり方を再構築する

学力偏重でない価値の構築

学校の複合的、全体的な価値の確認

養護教諭の教育活動、学習に対する責任

疾病概念の呪縛からの解放

(21)

健康(health)は、全体をあらわすholeが語源である。

したがって、健康から人間をみることは、人間を全体 的にみることである。

養護教諭は、学校において、子どもを「健康」という全 体性からみることができる唯一の専門職という自負を 持ってよい。

(22)

教員が答えるべき根本的な問い

“なぜ勉強するのか、勉強の目的は何か?”

もし、養護教諭が教育職として“人間形成”に関わるな ら、健康・生命という観点から“生の意味と価値”という 哲学的な問いに踏み込む必要がある。

“私たちが生きる意味や目的は何か?”

“病気や障害とともに生きる意味は何か?”

共に考えていけるのは教育現場ではないか?

(23)

向上心・探求心

共感・思いやり(慮る)と寛容

人を育てる

社会意識の広さ

協働性

省察力

洞察力・見立てのセンス

(24)

1. 学校における子ども達のウェルビーイングを実現 する

2. 将来、子ども達が健康な人生を送るために、自ら の健康を守り、増進する力(資本や資源)の醸成

3. 子ども達が今、抱える健康課題の解決

(25)

参照

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