• 検索結果がありません。

岸本良次郎 農業土木試験場造構部造構靖4研究圭

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "岸本良次郎 農業土木試験場造構部造構靖4研究圭"

Copied!
13
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

防災科一学技術総合研究報告

筑22号 1970年2月

551・243:551,491(522.2

鷲尾岳地すべり地における地下水の浸透機構に関する研究

岸本良次郎

      農業土木試験場造構部造構靖4研究圭       大 平 成 人

       農業土木試験場企両連絡室

Seepage of Groundwater at Washiodake Lands1ide Area

      By

        Ryojiro l〈ishimoto and Naruto Ohhira      伽・ω伽m凪91鮒1ηgR㈱κ川・〃・π,〃舳・〃伽・・〃〃θ       ・〃F・閉卿,τ・κツ・

      Abstract

  Th・m・・h・・i・m・f駆…dw・t・・…p・g…dth・h・d…li・・h・…t・…fth岬。md

w・…b・・…d・tW・・hi・d・k・,・typi・・ll・・d・1id・・…i・H・k・・h・・。gi。。,N.g。。。kiP、。.

fecture,Japan.Many deep and wide cracks are characteristics of this area.Seventeen pi…m・t…(・f・t・・dpip・typ・)w・・…tt1・di・7b…h・1・・with・t・。h・iq・・。。。。。tl。。。一 tablished by one of the authors.One to four piezometers can bd sett1ed at different d・・th・i…i・・1・b…h・1・b・thi…th・d.Ob・・…ti・・。fth。。。。、、d。。t、、1,v,1i,

the stand−pipes,once a day as a rule,has been continued. The results are shown in graphs,and some types of fluctuation of the groundwater1evel are discussed.

1.2.3︑

3.1

3.2

4.

4.1 4.2 4.3

緒   言 ・・・・・・… ....。................

キレツの踏査…_.・__..........

施設の構造一・・一・一…..........

構造の概要_。._。..................

構造の詳細……….、.......、

埋設法一。.__...............

概 要…___.................、.

セメノトの配合設計と注入精度・

砂 屑…_._..............、....

・・151

・152

・152

・152

・・154

・154

・・154

154

..155

 1.緒  言

 北松型地すべりの総合研究の一環として当場が 分担したテーマは,地下水の浸透機構であり,呑 もに鷲尾岳試験地において調査観測を行なった.

すなわち,①・まず地下水状況の予測のためのキレ ツの状況の踏査を行ない,②つぎに,7孔のボー

リノグの各孔それぞれに1〜4段の深さに合計17 個の測管型の問ゲキ水圧計を埋設して,③測管内

4−4 セメ/ト層の注入作業……・

4.5 ピエゾメー一ターの設置作業・

4.6以後の作業一… ………....

5 測定法__._..........

6 観測結果………・・1,

611観測点,観測期間……・・一・

6.2観測結果一・………

6・4考 察一・一…__.....。..

7. 地盤の弾性波速度の測定一・

・155

・・155

.・155

・155

・156

…156

156

,156 157 水位の変動を長期観測して浸透機構を研究し,④ 簡易弾性波探査を行なって岩の水理地質的性質の 参考資料を得た.

 キレソの調査と簡易弾性波探査は大平が行ない,

この地区に大規模に発達するキレツの状況の一部 を知ることができた、な拾,補足的な現地調査が 残されているので今回の報告は中問報告である.

 問ゲキ水圧計の埋設と長期観測は岸本が当場菅

(2)

北松型地すぺりの発生機構拾よぴ予知に関する研究(第1報)防災科学技術総合研究報告 第22号 1970

野勇新技官の協力のもとに行なった.

 当初の計画では,ボーリング孔7孔合計20個 の水圧計を埋設する予定であったが,事前に予想

した地層が欠けていた孔があったことなどのため に,結局17個となった.重た,長期観測は43 年11月に着手されたぱかりで必要で十分な長期 問のデータは得られていない.また,この研究の 前提として,細いボーリング孔内に3〜4段に埋 設されしかも信頼できるデ ターを得られる施設 を作る1二とをまず開発しなけれぱならなかった・

 以上のことから今回は,観測施設の構造と埋設 法の概要を主に報告する.観測データーの解析は 後の機会に行なうこととし,今回は予備的考察の み行なう.重た,利用の便から現在重でに得られ たなまのデーターは今回報告して拾く.

 この研究には総合研究に参加した多くの機関こ とに防災センターの担当官のかたがたの御援助を 得た。重た,データーに併記してある雨量のデー ターは気象研究所の三寺技官から御提供いただい たものである.深謝する次第である.

 2. キレツの踏査

 測点設定の参考に供するために,設定に先立っ て,地区内のキレツ状況の踏査を行なった.踏査 は昭和42年3月12日を主とし,その後数回に 分けて補足調査した.踏査によって明らかになっ た拾もな点はつぎのとおりである.

 ①地区東南端,山頂付近に見られるもっとも いちじるしいキレツは,直径約230mの半円形 をなして粒り,落差は最大15mに達するが・東 北方向に次第に減少し,ついに不明瞭になる.そ の内側は陥没している.

 ②その西南端は溝状になって西南方向に突出

し,約100m連続し,深さ3m幅O.5m程度の

溝になって終っている.

 ③①のキレツの西北端は,不規則に分岐し1 多数の深い溝となっている.その東側には直径約

10mに達する円形の陥没孔があり,またその下 段には,砕けた岩塊が散乱している・

 ④それらの溝は,渓流上(ボーリ!グD1O と調査井の中間)でいったん1本に重と まるが,

渓流の反対側の斜面ではまた2本になる.

 ⑤その2本の溝のうち,東北側のものは特に 深く,その中は2段に分かれて陥落しており,最

大深さ40m,最大幅20mに達する.溝の側面

には2カ所に炭層が露出している(なお,その約 150m南側には蓮坑旧坑口がある)・

 ⑥その約60m北側に鬼突二坑旧坑口がある・

その付近には小さな陥没孔が数個見られる.

 ⑦つぎの渓流に達するあたりでキレッはさら に複雑に分岐し,地表に露出した岩盤が東南一 西北方向の多数の平行した深い溝で分断されてい る.この渓流の水は深く伏流し,雨の時も地表の 流水はほとんど見られず,伏流水の音がはっきり 聴きとれる部分がある.

 ⑧以上のほか,前記(東側)の沢に平行して・

長さ約400mにわたって蛇行しているキレツが ある.その性状は全長にわたってほぼ同一で,幅 約10mの平行した2本のキレッからなり,その 中問が陥没している.

 3.施設の構造

 3.1構造の慨要 (図一1)

 問ゲキ水圧討は各ボーリング孔内に1〜4段に 埋設されたが(表一1),この施設の構造の概要        ^

       /・へ〜

      /    \ト。

lk

1

I

一. .。・・セ州〃

一列行乃

..・・ストト杜岬F3

.、・・砂肌3

・ψト胴

…抑■■

^△ 一.。・朴レー戸印ら

、.。・・砂恥・

^^ ^ム

・セメ刈工

ム 一 …刊怖

^^ .、.。・・ス叶ケ岬后

・・…碗∫、

▲△

△△

・・ψ蠣I

△^ ・・…κル灼L

麦バ 和1

図一1 施設の構造

一152一

(3)

鴛尾岳地すぺり地に拾ける地下水の浸透機構に関する研究一岸本・大平

表一1

計器設置状況と管内水位の変動型

ストレーナー部の砂層

孔  循 地点の性格 測点循 測管内の水位の

変  動  型 備    考 埋設深さ(m) 周 辺 士 層

1

28.9〜29.8 C37炭層 降  雨

D 3b

斜面下部

2

14.25〜1625 硬い砂岩 降  雨 下方約1m逸水カ所

1

50.55〜52.8 C36炭層 傾  向

2

26.8〜27.8 C37炭層 不  変

D 4b

尾根筋中部

3

21.0 〜22.5 硬い砂岩 不  変

逸水カ所

4

14.O〜15.0 硬い砂岩と硬い

砂質頁岩との境界 不  変

1

33.2〜34.7 C37炭層 不  変

D 5b

尾根筋中部

2

18.5〜20.0 硬い砂岩 降  雨 逸水カ所

3 5.9〜725 C37〜C38

中間無名炭層 降  雨

1

38.45〜39.95 C37炭層 傾  向

D 6b

尾根筋上部

2

15.4〜16.4 硬い砂岩 不  変

D 7b 斜面下部 1

9.4 〜10.8 037炭層 降  雨

1

33.5 〜35 C37炭層 降  雨

D1O b 沢筋上部

2

22.O〜23.1 レキまじり粘土 不  変

3

15.3 〜16.8 もろい砂岩 不  変 ^下方約1m逸水カ所

1

41.8〜43.55 C37炭層 降  雨

D11b

沢筋上部

2

31.6〜34.3 粘土まじり頁岩 降  雨

3

15.8〜16.8 中間無名炭層

037〜C38

不変(少し降雨) 下方約2m逸水カ所

       (注)

を3段に埋設したものを例に説明する、

 洗浄ずみの深さんのボーリング孔内において,

水圧を測定すぺき深さをん・,加,加の3段とする.

んから^十■/2の間は非測定区間で,セメント層I を充テレして水密にしてある。層I上に,深さん。

に拾ける地下水圧を測定するためのピェゾメーター

(ピェゾメーターP1)が作られている。ピェゾメータ ーP・は,下端に長さ6のヌトレーナー部F、を持ち上 端は地表面上にいたる測管丁。と,ヌトレーナー周返 の砂眉S。(長さ■)とよりなる。深さん。における

地下水は砂層S、とストレーナーを通って測管内 に流入して,その地下水圧に相当する点H。まで 上昇して平衡する.測管上端からH、重での深さ ん、 を測定すれぱ地下水圧を知ることができる.

砂層S。よ.り上はセメント層皿上によつて水密に してある・層皿に同様のピエゾメーターP。が作 られている.同様に,ピエゾメーターP。を作り,

その上もセメント層1Vで水密にしてある.層1Vは 地表より盛り上げ地表水の流入を防ぐ.ん、 ,ん、 ,

ん。 を電気水位計を用いて測定する.

陶 このタイプの問ゲキ水圧計の構造と埋設法の詳細は農業土木掌会誌V01.36 κ10.叩.23〜28参照

153一

(4)

北松型地すぺりの発生機構拾よぴ予知に関する研究(第1報)防災科学技術総合研究報告 第22}圭 1970

 施設の概要は上のようであるが,この施設は予 想された試験地の地下の状況などから原則として

次の条件を満すように設計された.①孔径66m

のボーリング孔を用いる.②施設の埋設深さは最

大60〜70m程度で,3段の計器設置が可能.

③この施設を用いて浸透係数,流動径路,水質な どの調査のための採水を行ない得る.④水位変動 が大きい地点でも小さい地点でも,水柱高1cmの 変動を検出する.⑤原則として長期・1回/日観 測.⑥観測考の技術水準は満足することができる.

 3.2 構造の評細  (1)測  管

 細いボーリング孔に3本の測管が立っており,

しかも後述のように埋設時には注入管も孔内にそ う入する必要があること,およびストレーナー部 周辺の水圧と測管内の水圧とのタイム・ラグを滅 ずる必要があることのために,測管はできるだけ 細いことが望ましい.反対に丈夫であり,測定を 容易に正確にするためにはある程度の太さが必要

である.

 また,材料の購入・輸送と埋設作業を容易にす るためには管長には限度があり,管の継ぎ足しと 取り外しが容易であり,材料には市販品を用いる 必要がある.長期間高い測定精度を保つためには 管内壁をなめらかにし,管の継ぎ手を水密にし,

耐腐食性でなけれぱならない.

 以上のことから,測管にはガス管一呼称女イ ンチ(内径9.2mm,外径13.8mm,肉厚2.3mm),

長さ5.5m,白管,ねじなし一を用いた.この 管を継ぎ足したり,切断したりして所要長を得た.

継ぎ手はこの管を長さ7cmに切断したものを用い,

水密を期するためねじを長く切った.重た,既製 品の継ぎ手は太すぎるので使用しなかった(写真

一1).

 (2〕ストレーナー部

 ストi■一ナー部は長い観測期間を通じ,目つ重 りを起さず,気泡がた重らず,常に精度の高い観 測を保証する構造でなけれぱならない.

 以上のことから,ストレーナー部にも上述のガ ス管を用いた.この管端から2〜50cmの間に孔

一径3mnの孔を6列,列間間隔5mm,千鳥一

をあけた.削孔部管底にフタをねじ込んだ後・K 社製クレモナフィラメ;■ト炉過布循53200を

2〜3重に巻いてテープとシニ・チュウ針金で固定 した(写真一2).ストレーナー部と上部の測管

写真一1 測管とジョイノト

(上は既製品,下はこの施設)

写真一2 ストレーナー部

(工㌫;㌶よ底ぶたを示し)

との継ぎ手は(1)と同様である.

(3)砂層,セメント層

 4・でのべる.

 4.埋 設 法  4.1概 要

 上記の管をボ■リノグ孔内の所定深さに立て,

孔内空所に砂層重たぱセメント層を充テンして施 設は完成するのであるが,この充テノに工夫を要 した.それは充テニ■された層に所定の深さと精度 を保たせる必要がある1=とのほか,深い細孔内の 作業であったからである.

 4.2セメントの般合設計と注入精度

 充テン作業時のセメ1トの分離を防いで出来上 ったセメノト層の水密を期するとともに,作業を 正確かつ容易にするために注入法一注入管を孔

一154一

(5)

8尾岳地すべ)地に拾ける地下水の浸醐oに囚する研究一岸本・.大平

内の所定漂さにそう入して・セメント・ぺ一スト  注入精度の問題点はセメントの場合とほほ同様 はこの管内を自然流下させる一を用いた・   大キレッと孔壁のくずれた部位の注入法であうた.

 このキメント ぺ一ストの配合比を表一2に示   4.4 セメントOの注入作崇

す・この配合によりぺ一ストは表一3の注入用細   つぎに実際に行なった注入作業の概要を以下セ 管内を容易に流下して所期の目的を達することが  メント眉I[について例示する.

できた・な拾・実際の作業には配合用の計算図表   まず注入装置を図一2の要領で孔内に組み立て を用いて作業の正確を期した・こうすると・一般  た・つぎに図一3の要領でセメントを注入した.

の場合注入厚の精度は約5%であった.     注入中は注入管の下端を常に孔底にたまったセメ         表一2 セメニ・トの配合比(重量)         ント内にそう入してセメン

配   合 配合比      備    考

セ メ ン ト

1

フライアッシュ

0.17

ベントナイ ト

01017

0.50

ポゾリス循5

0.02

マ  ノ  ー  ル 1α01(ボリング孔口付近まで孔内水カ∫ある場合)α002(孔内水面が深い場合)

(注) 孔内に多量のユウ水がある場合には,マノールをもっと増やす.

表一3

セメント・ぺ一スト,砂の注.入管径

トの分離を防いだ・作業終 了後装置を引上げて洗った.

翌日セメントがほぼ固まっ たところで孔深を検尺して 記帳した.注入が所定厚さ に達しなかった場合のこと は既にのぺた.

 4.5 ピェゾメーターの    設竈作業

 固定したこのセメント層

孔内に立ってい

る管の本数

0または1 2または3

硬質塩ビ管(VP管)

呼称内径(m㎜)外径(mm)

肉厚(mm)

35    35    42 20    20    26

3.5

3

 しかし,ボーリング孔内には大キレツと推定さ れる部位があり.こ.こでは注入し衣ぺ一ヌトが一部 流去して所定の注入厚を得る作業は難行した.今 後の改良すぺき点はここにあると考えられる.

 また,反対に孔壁がくずれて孔がせまくなって いると推定される部位があり,ここでは所定の厚 さ以上に注入されがちであった.このようなとこ ろでは・やや少なめに注入を行ない.セメントが 固結後検尺して残りを注入することにより精度を 高めることができた.

 4.3 砂 〔

 砂眉は測管の集水域を広げ,7イルター布とと もに目つまりを防ぐために作られるが,孔内に空 所ができた),砂眉内に空気がたまらないように する必要がある.また,作業中セメントを充テン ナペき部位の孔壁を砂で汚染しをいようにするこ

とも必要であつた.

 今回は,セメニ!トの場合と同様装置を用い,同 様方法で標準砂を水と共に注入した.

皿の上に先ず注入装置を前と同様 にして組み立て,セメントの注入 と同様の要領で,標準砂を水と共 に若干注入した.砂層上に,注入 管の組み立てと同様の方法で,測 管丁 を孔内に組み立てた.ジョ   2イニ・トにはペンキを塗って水密を 期した・さらに砂を注入して砂層S、が所定厚さ になるようにした.注入完了後孔深を検尺して記 帳した.こうしてピエゾメーターP、が完成する.

 4.6 以後の作簑

 砂眉S、の上から同様にセメントを注入した.

室内試験によれぱ,砂層上に直接セメントを注入 しても(強い下降流がなく,砂が飽水していれゆ セメンは砂中に流入しない.以下同様の作業をく り返す.

 施設完成後は測管の地上立上り部を約50c脈 切断して後,小屋掛けして雨水の浸入を防いだ.

 5. 測 定 法

 測定は電気水位計により,1極は測管壁に接続 し,他の1極を測管内に下して水面を検出した.

指示器には通常のテスターを用いた.測管が細、,

水面を検出する方の極とコードにもっとも工夫を 要した.すなわち,極の先端の面積を広くして水 との接触面積を大にし(接触面積が小さいと極が

一155一

(6)

北松型地すぺりの発生機構拾よぴ予知に関する研究(第1報)防災科学技術総合研究報告 第22号 1970

①差x管1犯恥{

 に打.

刑・....

   ・

 ..….迅  .   入

  壱

⑤切狐■欲讐 拠子で桃く

     註      台

④的訟茂批r凱ろ

鮒碕 ③珍却伽娩成

③汕8弓〆孔口荷醐で札  以千◎㌧日鼻μ  おぎ艮して符3・

図一2 注入装置の組み立て

    (測管丁、が立つている状態の例)

着水してもテスターがあまり振れず,観測精度が 低下する),極の言わりは絶縁物で被い。コード は多数の真チュウの短管内を通して荷重を増加さ せてある。この極とコードは長期間観測するうち にはいたむから時々点検して更新する必要があっ

た.

 6.観測結果

 6.1 観測点.観測期間

 前述のようにして作られた一観測施設険3に示 す.な拾,ボーリング地点と柱状図は防災センタ ーから報告されるので省略する・

 観測は昭和43年11月から開始きれ現在も継 続中である.原則として1回/日観測である(44 年4月,5月は2回■週観測)

 6.2 観測結果

 観測結果を地表から測管内水面までの深さの変 動曲線として,図一4〜図一gに示す・図では毎

な拾,図には日降水量を併記してある(気象研究 所三寺技官提供による)

 6.3 考 察

 観測期間は未だ短かく1年のサイクルを経過し て拾らず,予定している別種の現地観測も未だ行 なわれてい左いので,今回の報告では,観測結果 に関して定性的な予備的考察を行なうだけとする  ω 同一地点

 同一地点でも深さによって異なる層があり,そ の中にそれぞれの性質の地下水がある.どの地点 でも深い層の地下水の標高は浅い層のそれより高

い.

 (2〕測管内水位の変動型

 各測定の測管内の水位の変動型が大体次の三型 に分られる.

 ①常にほぼ一定不変の水位を保つ型(不変型

と仮称)

 ②降雨に敏感に反応する型・すなわち・降雨 後1〜3日で最高位に達して後急速に低下する型

(降雨型)

 ③降雨にも多少反応するらしいが,原因未詳 の周期の長い傾向的昇降を示す型(傾向型).地 すぺりによる水みちの変化重たは諸排水工事の影 響があるかも知れない.

 各測点のタイプを表一3に示す・

 (3)各層の性格

 ①C37:問題のC37は概して降雨型が多

く,ことに地表にキレツの発達している沢上部の

 D11_b,D1o_b拾よぴ下部松浦線沿 線のD3−b,D7−bにこの性質が著しい.

 尾根筋上部の D6−bは傾向型であり,尾根 筋中部のD5−bとD4−bは不変型である・

 ②C36:地すぺり面より深部のC36(尾

根筋中部のD4−b孔だけ)は傾向型である.こ

れはD6−bの性格と,尾根筋中部のC37が不

変型であることと関連さして考えると興味深い.

 (4)一まとめ

 ①不変型は不透水層内の水位変動であり・降 雨型はキレツ内の水位変動拾よぴキレツに通じた 透水層内の水位変動と考えられる・

 ②この地区の硬岩は不透水層であり,地下水 は主に硬岩内のキレツと炭層拾よび軟弱部を通っ て流動している.

 ③地下水はこれら透水部内を地下浅部から深 日観測を実線で結び,欠測日は点線で結んである・部へ,斜面上方から下方へ流れている・

一156一

(7)

竈尾岳地すぺり地に拾ける地下水の浸透擾^に関する研究一岸本・犬平

⑦ろ一ゴ.。週泄 孔切州射〕λ 仰ニト・〈一てト{刈1る.

セメ・ト佃ト

阻、管

 ○ら一づ内フセ㌧トo・

  r くf る1二r^ 在\

  雫趾徐?ド到上片ケ

    引上ける

二、足

三守 ド、..、

o・『妻

ろ.   ^

図一3

③ηり内』セ・、 ・べ一り^

 〜 ・・rふ左・訟i岬 1れ.

i

2

す1

了1.・・.

r(

2仙

 挟.一

 、征

 テ

④肋二ら一・ いnて一

⑦ヒ同緑 ;セー斗言\

(り以下同吸7作京ε<}二区可.

③(ジトきオ良{テ主.\し〃〕イ

 次淳

o 完・一・。

rL

^ ^

^ ^

^ ^

^ ^

^ ^

鳩肋

fr^。一1

⑦注\むt到上バマ辻ろ.

⑧〃斗 q雀工にわズ尺む、

 ・定回q一泣〜.注入じ三 耳び孔〜こ伽立〜.けさ左  入L軌〃セ・斗セ払τ

 る.

セメ;■トの注入作業側

(測管丁、が立っている状態の例)

 7・ 地盤の弾性波遠度の測定

地盤の土木地質的性質の一環として,弾性波

(縦波)の伝パ速度の測定を行なつた.測定は地

表7ヵ所拾よぴ調査井内で実施し,震源は打撃に より・測定はソノタイマーを用いた.その詳細は 別に発表する予定である.

(8)

   m蒙セ㎞   30

0 2

10

^、

︐へ.

﹂﹁

地下爪位m

301川。月2「13

3C

L蝸二1ム1川。月2

D311

   刊吟水■

0 2

=1■ 31

3 2月

図一4

水位変動曲線(1)3

D3−2

D3−1

 ■l1

I

/ト

   D

2月

211 3「1、、ぺ「

1月

211  3

11

榊捌

1「1l1月 21   30

地下氷但剛

D312 D311

   2

2615

39』

(9)

  ﹁吟水■正  3C声−︺

1

︵︺

  ニゲ4

.一二=τ=・・、.一.. ..一.

  D4−3

   .  .  ■

 1

1 

I■

ハヘブ、

淋メ‡《・ τ

   D一ドー

   ︑

   一

}・11、D4−2

﹁﹁4︑︑

J

1 γ 11 2 31 21

11

蒙 i

lmm〕

ム∩ 4ε 2ご 2314

5 4

.一.−・−

4

︺  Uム﹁13担︑在m﹁一千

D411

4727 22「

0

2

492324 1

o

    3」

仙年3月

1      43     D

21

D4−3

4

一  24   一D   4   D

D4−1

3

水位変動

8        5

1    図 2 2

2

 ■2 1

11

仙与

31

21

︑工

1

0

3 21

D▲114

︶  D413

雫盆m2圭 D411

26Z12

47272

14 48282

4929

43411口

(10)

   ︶  n513地下爪告D512

     D5−1

194 D5−1   (一1−1 一一1〔1

、一

!、

D5_2

05−2

1

.・...・・・

㌧.へ

1

11

・・ 1

1・ 1

パ︑I一

11

11

I 11

ll

1、、..、

.・ 1 1一 /へ

無︶

11

1 I 、

1 1 1  、

1・

lI一■1 ︑㌧︑︑!︑︑・

I

\ 1 1 .。・へ 1 .一、1 ,1 30

D5−3. b

D5−3

2

。ふ、

10

31 1,

2−30

11 21 31 11 21 31 1=

212ヨ

O

43辱10月 l1月

12月

ll

21

4仙1月

1 31

11

21 30 ll

2月

2「 31

「目

5

4

     5

3     D

水位変動曲線

図一6

2

3

(11)

斤m〕

0 3

20  ℃.  O

  ︑︑  心.

  ︸  ︒︸

  ド︑.

︿ 一 チ  ■    ・  ■

︑1†㌧

)、1\

D−7、号

 、J

D6_1

\、..J

D7 D612 D611

35156

21 31 11

0

3

5

11

4

地下水位m

35お

︸水■甘

3

7

O     03     つ

3 8

 3  月

3

06−1

D6−2 O−7

。月21128111

31 3月

211

水位変動曲線(D6.D7

      7      一      図

 月

2

11

仙年

2日 2

0 11

3

21

11

地下水位㈹

07 0612 0611

6

㌶1

3516

6 3

3

7

    3−

43}0月

(12)

  刊じ套m

︒.

 \

 \

  一

〇  ・

■︑ 一    ︑一    ︑一    ︸−      ︸      −      一一     ︷      .

一  一

一   一

J 一−1←

DlO−2

 D10−3

1・一・・.・

3

1

11 21

0 1 3

2

5

4

引3

    DOl3此正鳥D℃−2

O011

3 2

342214

叶讐

 m o︶

5

泌16

       0       131    D

2 1

11

3

変動曲

      8

      図 2      一

8

21

11

2

DlO−1

       3       二       04     D

O

D

1

2

1

31

21 12月 111

43年11月

3

      ○柵13   1地下水但mD甲2

D1011  32

4

3ム2

362

(13)

  刊吟水■m   30

20

\..︑

   \   ︸   一      ︑            

・\

へHへLニバ、二11

/一

\,  ㌧

へ.1︸  一一  \一  い

21 31 110

3

5

11 21

4

21

3

11

28 21

11

2

水位変動曲線(D11

図一9

Dll l

1

11

31 4碑

       3

2      D

D

21 12月 110

3

ー   へ

D

D113

21

11

11

     01113

地下水但m01112     D1111

3 5

お2812

373

3216

    3 4班10月

参照

関連したドキュメント

3.手続及び記載上の諸注意 ① 受験申込に際しては、所定の様式を使用して下さい。

した。炎症群は靡胱に大腸菌浮遊液(107個/ml)を注入、6時間および24時間後に正常群と

- 3 - 地域資源の効率的利用をめざした資材中リン酸の形態について

5. 考 察 入熱温度と表面熱伝達率を決定するためにパラメトリ ック解析を行った結果,入熱温度 1780℃,表面熱伝達率 10

⑴ リバースサーキュレーション工法 ……… 掘削する杭穴に水を満たし,掘削土とともにドリル

(3) 揚水・注水量の妥当性の検証の結果 1) 計算条件 数値解析は、3 次元浸透流プログラム(unsaf-3D)を用いて行った。

3D プリンタの利用 この章では,3D プリンタによる模型実験で有限要 素解析の精度検証を行う可能性について検討してみる. 3D

s3 た。挿入組織片として自家外回静脈を用い挿入前にそ の中央部1cmを取り両端をクリップにて挾み,之を