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Enterprise Strategy Group Getting to the bigger truth. ESG ラボ検証 Dell EMC の VxRail ハイパーコンバージドアプライアンス エンタープライズクラスのパフォーマンスと信頼性を備えた 拡張性の高い IT ビルディングブロックの容

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エンタープライズ

クラスのパフォーマンスと信頼性を備えた、

拡張性の高い

IT ビルディング ブロックの容易な導入

By Mike Leone, Senior ESG Lab Analyst

2017 年 1 月

この ESG ラボ レポートは Dell EMC からの委託を受けて作成され、

ESG から使用許諾を受けて配布されます。

ESGラボ検証

Dell EMC の VxRail ハイパー コンバージド

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Contents

はじめに ... 3 背景... 3 VxRail ハイパー コンバージド アプライアンス ... 4 ESG ラボ検証 ... 5 導入と拡張性... 5 パフォーマンス ... 8 高い可用性と信頼性 ... 11 ESG ラボ検証のハイライト ... 13 考慮すべき問題 ... 13 より大きな真実 ... 14 付録 ... 15

ESG ラボ レポート

ESGラボ レポートの目標は、すべてのタイプと規模の企業向けのデータセンター テクノロジー製品につい

ての知識や情報をITプロフェッショナルに提供することです。ESGラボ レポートは、購入の意思決定を行う

前に実施すべき評価プロセスに代わるものではなく、新たなテクノロジーへの理解を深めるためのもので

す。製品の有用な機能の調査、それらの機能を使用してお客様の実際の問題を解決する方法について

の説明、改善が必要な領域の特定を行うことが目的です。ESGラボの専門性に優れた第三者としての見

解は、同ラボにおける実際のテストと、実際に本番環境で製品を使用しているエンド ユーザー企業への聞

き取り調査に基づいています。

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はじめに

この ESG ラボ検証レポートは、Dell EMC の VxRail ハイパー コンバージド アプライアンスについて最近行われた実践 的なテスト結果をドキュメント化したものです。このテストでは、導入のシンプルさ、管理性、シンプルなスケールアウト機 能、パフォーマンス、信頼性に焦点を当てました。

背景

組織が運用効率を高めるためにインフラストラクチャの仮想化を継続する中で、仮想マシンの無秩序な拡大とリソース の使用率は、IT 管理者にとって直ちに問題を生じさせる 2 つの大きな要因となっています。複数の管理者がインフラス トラクチャの異なる部分を担当するリソースがサイロ化したインフラストラクチャにおいて、ミッション クリティカルなデータ セットと組織の拡大に伴って、複雑さは増大し続けます。これは特に、動的でミッション クリティカルな環境に当てはまり ます。そのような環境では、1 回の誤った動き、または動きがないことによってアプリケーション、エンド ユーザー エクス ペリエンス、または最悪の場合には企業収益にまで大きく影響する可能性があります。 IT へのハイパー コンバージド インフラストラクチャの影響は非常に大きくなっています。実際、最近の ESG 調査におい て回答者の 85%がハイパー コンバージド ソリューションをすでに使用しているか、または今後数か月以内に使用する 計画があります。1この数値は高く見えますが、まったく驚くべきものではありません。ESG はまた、ハイパー コンバージ ド テクノロジー ソリューションの導入または導入の検討の理由になった要因について組織に質問しました。図 1 に示す ように、回答のリストではテクノロジー ライフサイクルのほとんどあらゆる側面を網羅しています。サービスとサポート、 拡張性、仮想マシンのプロビジョニングの俊敏性の向上、シンプルになった管理、導入の迅速性と容易さに至るまで、さ まざまな要因により組織はハイパー コンバージド テクノロジーの採用を急速に進めており、その目的は主要なビジネス アプリケーションの格納、仮想化に着手するための低い参入コストの活用などになっています。

図 1 ハイパー コンバージド テクノロジー ソリューション導入の上位 10 の要因

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

1

出典:ESG 調査レポート「The Cloud Computing Spectrum, from Private to Hybrid」、2016 年 3 月。このラボ検証のすべての ESG 調査の参 考事例や図はこの調査レポートに基づくものです。

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VxRail ハイパー コンバージド アプライアンス

VxRail ハイパー コンバージド アプライアンスは、ワン セットの単一インフラストラクチャでコンピューティング、ストレージ、 仮想化を統合するクラスター化ノード アーキテクチャです。エントリー レベル製品として提供される VxRail アプライアン スは、共通の IT リソースをスケールアウト ビルディング ブロックに集約します。アプライアンスのコアとなるのはシンプ ルさであり、取得、導入、管理、拡張、メンテナンスを迅速かつ容易にします。基盤となるアーキテクチャは、複数のノー ドにまたがるソフトウェア デファインド ストレージを活用し、本番環境でミッション クリティカルなアプライアンスを処理し ながら、小規模から開始して拡大することを模索する組織向けに、低コストのエントリー ポイントを提供します。 各 VxRail アプライアンスには、それぞれがストレージに直接接続し、10 GB の相互接続の準備が整った 4 つのサーバ ノードが含まれます。分散システム アーキテクチャは、VMware ESXi ホストとして構成された各ノードとともにコン ピューティング、ストレージ、ネットワークを仮想化するために VMware テクノロジーを使用するアプライアンスの基盤と して機能します。特にストレージでは、各ノードからストレージをプールするために VMware 仮想 SAN ソフトウェアが活 用されます。導入は、単一の 2U アプライアンスから始めて、16 台ものアプライアンス(64 ノード)にまで導入を拡張でき、 各アプライアンスは、お客様のニーズに合わせて、利用可能なコンピューティング、メモリ、ストレージの構成を柔軟に行 えます。ハイブリッド モデルは、ソリッド ステート ドライブと HDD の両方から構成されてパフォーマンスと容量のバラン スを取るのに対し、オール フラッシュ構成は、消失訂正符号、重複排除、圧縮など、パフォーマンスとデータ効率の能力 を最大限に高めることができます。

図 2 VxRail ハイパー コンバージド アプライアンス

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

管理については、VxRail には共通のタスクをシンプルにするプラットフォームが付属していますが、必要に応じて管理 の細分性も提供します。VMware vCenter の使い慣れた管理インターフェイスに加えて、2 つの追加インターフェイスが 利用可能です。VxRail Manager および VxRail Manager Extension は、ともに同様の仮想マシン関連の情報を表示 するために、vCenter に接続します。また VxRail Manager は、仮想マシンの構成の自動化に加えて、リソース使用率 に関連するライブ環境のメトリックの表示などの機能により、VMware 環境の管理および監視に役立ちます。VxRail

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Manager Extension では、コンポーネントのビジュアル化および正常性のモニタリングを含めて、アプライアンス自体に 対するよりきめの細かいビューが得られます。また拡張機能で、Dell EMC ソフトウェアを簡単に入手できるオンライン ソフトウェア マーケットプレースを利用できます。

ESG ラボ検証

ESG ラボでは、マサチューセッツ州 Hopkinton の Dell EMC の施設にある VxRail で実践的な評価およびテストを実施 しました。テストは、業界標準のツールと方法論を使用して、導入の容易さ、拡張性、パフォーマンス、信頼性について 実証するために設計されました。

導入と拡張性

ESG ラボでは、VxRail がどのようにしてインフラストラクチャ ライフサイクルのシンプルな管理を実現したかを確認しま した。ESG ラボはこのテストフェーズで、導入の容易さ、管理の複雑さの軽減、拡張のシンプルさに焦点を当てました。 これらはすべて、IT 組織の運用効率の向上に役立つものです。 ESG ラボは、すでにラックに収納され、ケーブルが接続された単一の VxRail アプライアンスから、導入プロセスを実際 に行いました。アプライアンスには、ソフトウェアが事前にパッケージ化されており、ネットワークに接続して電源オンする だけで、ESG ラボは Dell EMC から提供された導入ガイドにある IP アドレスに移動しました。アプライアンスの初回ロ グイン時の GUI を図 3 に示します。スイッチおよび VLAN の管理を含めて、すべての外部ネットワークがすでに構成済 みであることが前提です。これは、青いチェックボックスで示されています。

図 3 アプライアンスへの初回ナビゲーション

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

[次へ]ボタンをクリックすると、アプライアンス導入プロセスが開始します。2 つのオプション(ステップ バイ ステップまた は構成ファイル)が提示されます。ステップ バイ ステップのプロセスでは、アプライアンスを導入するために一連のガイ ド付きステップを実行するのに対して、構成ファイルでは Excel スプレッドシートに入力されたお客様の情報に基づいて 自動生成される JSON ファイルを利用します。この Excel シートは、物理アプライアンスの納付前にお客様に送付され、 IP アドレスの割り当てやその他のネットワーク情報の構成をしておいてもらいます。 ESG ラボでは、ステップ バイ ステップのオプションを選択し、7 つのステップから成る導入プロセスを実際に行いました。 まず、タイム ゾーンおよび DNS サーバに関連するグローバルな設定を含めて、一般的なシステム情報を入力しました。 Active Directory、HTTP プロキシの設定を含めて、追加情報をオプションで入力できます。次に、管理設定を構成しま

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した。これには、VMware ESXi、vCenter Server、VxRail Manager のホスト名、そしてそれぞれの IP アドレスの指定 が含まれます。この全プロセス中に、正しい情報が入力されたことを確認するために、バックグラウンドでエラー チェック が実行されることに注目してください。図 4 に、この構成ステップを示します。

図 4 ステップ バイ ステップの導入

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

次の一連の構成ステップでは、VMware の構成情報に厳密に焦点を当てました。最初と最後の IP アドレス、ネットマス ク、VLAN ID を含む VMware vMotion 情報を入力しました。これによって、計画されたダウンタイム時または予期しな いダウンタイム時に、仮想マシンのオンラインでの完全な動作が維持されます。アプライアンスのソフトウェア デファイ ンド ストレージ機能を有効化するために、仮想 SAN の IP アドレス情報を入力しました。同じネットワーク上で競合する ことなく仮想マシンの構成を有効化するために、仮想マシンのネットワーク情報を追加しました。確認前の最後のステッ プでは、構成ログ情報と VxRail Manager Extension に焦点を当てます。ESG ラボでは、VxRail アプライアンス上で 実行する全対象のログの管理と分析を行うためのプラットフォームとして vRealize Log Insight を選択しました。また ESG ラボでは、直観的なインターフェイスでリアルタイム イベントを収集および可視化するために vRealize を活用す る VxRail Manager Extension を構成しました。最後に ESG ラボは、入力されたすべての導入情報について、重複す る IP アドレスが存在しないことを自動的にレビューおよび確認するために、[確認]をクリックしました。この検証プロセ ス中に、ログ ファイルを確認できます。

検証が完了したら、VxRail を構築するための新しいオプションが利用できます。この構築プロセスでは、VxRail を管理 および維持するための 4 つのサービス仮想マシン(vCenter、VxRail Manager、VxRail Manager extension、

vRealize Log Insight)を構築します。構築プロセス中には、完了した割合を示すバーと、現在構築中の対象に関する 情報が表示されます。この進行状況を図 5 に示します。この図では、ビルド プロセスが 3%完了し、vCenter サーバを 導入中であることが示されています。ESG ラボでは、この導入プロセス全体について感銘を受けました。最初のログイ ンおよび情報入力から VxRail の確認および構築に至るまで、すべてがわずか 20 分で完了しました。

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図 5 VxRail アプライアンスの構築

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

ESG ラボは、すべての物理ノードおよび 4 つのサービス仮想マシンを含めて、システムの構築プロセスが完了し、すべ てが正しく構築されたことを確認したうえで、vCenter にログインしました。またストレージも表示され、各物理ノードにつ いて 4 つのディスク グループから構成される VSAN データ ストアが示されました。これは、結合時に有効容量 20 TB を超えるものです。さらに、VxRail Manager インターフェイスも表示されました。ここには、IOPS、CPU の利用率、メモ リの使用率など主要なパフォーマンス メトリックに関連する履歴情報およびリアルタイム情報を示す正常性タイムライン とともに、各ノードの正常性に関連する情報が表示されました。さらにお客様は vRealize Log Insight を活用して、重要 な正常性情報、パフォーマンス メトリックを含めて、アプライアンスの全監査結果を表示できます。この段階で ESG ラボ は、vCenter に関する詳細を確認するために VxRail Manager Extension にもログインしました。各ノードおよびそのコ ンポーネントのビジュアル化を含めて、アプライアンスについてより細分性の高い表示が利用可能でした。また、お客様 が Dell EMC RecoverPoint for

VMs、CloudArray Virtual Edition、 vSphere Data Protection などのク ラスター向けの特定のアプリケーショ ンをダウンロードできるマーケットプ レースが拡張機能として利用可能 です。 このフェーズの最後のテストは、迅 速かつ簡単にスケールアウトするア プライアンスの能力を確認することで した。ネットワークに VxRail アプライ アンスをマウントおよび接続した後、 電源オンしました。VxRail Manager インターフェイスでは、新しいアプライアンスが検出されたことを示す通知がインターフェイスの右下隅にすぐに表示され ました。数分で、4 つの緑のチェック マークが表示され、新しいアプライアンスの各ノードが有効であることが確認されま した。[VxRailアプライアンスの追加]をクリックするだけで、新しいアプライアンスを追加するプロセスが開始します。こ こでは、VMware ESXi のパスワードを指定することのみが必要でした。最初のアプライアンスの初期導入時に、広範囲

図 6 VxRail アプライアンスの拡張性

(8)

の IP アドレスがアプライアンスに割り当て済みであることに注目してください。新しいアプライアンスの追加時に、この IP アドレス範囲は、新しく追加されたアプライアンスにプールとして提供されます。この範囲が十分でない場合、IT 管理 者は構成ボックスで新しいアプライアンス内の各ノードに IP アドレスを指定できます。ESG ラボでは、新しいアプライア ンスをわずか 5 分で追加できることに感銘を受けました。これは、管理インターフェイスを通じて確認でき、新しい物理 ノードが表示され、有効容量が 2 倍になったことがわかります。図 6 は、新しく追加されたアプライアンスのチェックボッ クス、構成画面、確認結果です。

パフォーマンス

ESG ラボは、高いレベルのパフォーマンスを持続する VxRail の柔軟性を確認しました。あらゆる規模の組織で一般的 な複数のワークロードをテストするために VMware の HCIBench(ハイパー コンバージド インフラストラクチャ ベンチ マーク)ツールを使用しました。HCIBench では、基盤ワークロード生成ツールとして、業界に実証された Vdbench ベン チマーキング ツールを活用し、それに VMware Virtual SAN データ ストアに対して簡単に実行可能な機能および自動 化を付加しています。このツールは、テストに必要な多くのコンポーネントを含むオープン仮想化アプライアンス(OVA) になります。コントローラーVM および Linux テスト VM テンプレートがインストールされました。コントローラーVM には、 Ruby vSphere コンソール(RVC)、仮想 SAN オブザーバー、自動化バンドル、構成ファイルが付属し、8 vCPU、8 GB RAM、そして CentOS 6.4 64 ビットを実行する OS VMDK 用に 20 GB、ログ VMDK 用に 200 GB を備えています。コ ントローラーVM はアプライアンスの外部の VMware ESXi インスタンスに導入されるので、テスト VM に加えて VxRail VMware ESXi インスタンスとの全通信が必要になることに注目してください。各 Vdbench テスト VM テンプレートには、 4 vCPU、4 GB RAM、Ubunto 12.04.3 LTS 32 ビットを実行する 2 GB OS VMDK、またユーザーによって定義される データ VMDK が含まれます。

テスト実行のワークフローでは、まず Vdbench ゲスト VM を導入します。導入後、VMDK ストレージが初期化され、 Vdbench が実行されて、テスト中の各 VM に Vdbench パラメーター ファイルが転送されます。次に、テスト開始前に仮 想 SAN オブザーバーが起動され、テスト開始後は、仮想 SAN オブザーバーが IOPS、スループット、レスポンス タイム などのパフォーマンス メトリックを収集して、ソリューションまたはトラブルシューティング、いずれのベンチマークであっ ても、分析のために結果を集約します。

ESG ラボは、Dell EMC によって実行されたパフォーマンスの結果を監査しました。VxRail 160 がテストに使用されまし た。これには、4 つのノードが含まれ、その各ノードは 2 つの Intel Xeon CPU E5-2630 v3 @ 2.40 GHz、256 GB RAM、1 台の 800 GB SSD、5 台の 1.2 TB HDD、VxRail Golden Image の GA ビルド、VMware ESXi 6.0 U1a を備 えます。合計で 2,980 GB のキャッシュがあり、読み取りキャッシュには 2,086 GB、書き込みバッファリングには残る

重要性の確認

導入の容易さと早さはともに、組織のハイパー コンバージド テクノロジー ソリューションの導入理由として最も挙げら れた上位 10 項目に含まれています。この理由は、従来の仮想化されたインフラストラクチャの導入は、非常に複雑 で、異なるロールおよび責任を持つ複数の IT 管理者間での調整が必要になる場合があるためです。そしてこれは、 初期導入に限った話です。既存のアプリケーションおよびデータ セットが最初にプロビジョニングされたリソースより 大きくなると、拡張性が懸念の対象になります。これは、特定のワークロードに対する拡張性の懸念に対応しながら、 インフラストラクチャ全体に悪影響が及ばないように細心の注意を払うことが IT 管理者に求められているためです。 ESG ラボでは、VxRail アプライアンスの導入プロセスが簡単であることを確認しました。アプライアンスを電源オン

し、ガイド付き導入ステップに実際に従った後、わずか 20 分で VxRail が完全に作動しました。VxRail Manager の 直観的なインターフェイスは、概要レベルの正常性とパフォーマンスの監視用に信頼性の高いダッシュボードとして機 能しました。また VxRail Manager Extension では、ハードウェアに関する詳細だけでなく、追加サポートの Dell

EMC ソフトウェアをダウンロードするためのオンライン マーケット プレースも提示されました。ESG ラボでは、ハイ

パー コンバージド ソリューションのスケールアウトのシンプルさに感銘を受けました。わずか 5 分で、ESG ラボは追 加アプライアンスの電源オンおよび導入を行うことができ、また新しく追加されたリソースが利用可能になりました。

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894 GB が割り当てられました。それぞれ 4 つの VMDK を備える 8 つのテスト VM、合計でアプライアンス用に 32 のテ スト VM が各物理ノードを網羅して導入されました。図 7 に、このテスト環境を示します。

図 7 パフォーマンス テストの環境

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

ワークロードは、ランダムな読み取り/書き込み I/O を混在させ、純粋な読み取りから開始し、最終的に純粋な書き込み ワークロードが得られるまで読み取り:書き込み比率を調整します。この方法論は、初期のパフォーマンス特性について 理解を深めることを目標として、アプライアンスのベースラインを設定する方法として利用しました。これらのテストは、優 秀さの数値を示すものではまったくありません。また、カスタマイズによって、ワークロードと構成に応じて、さらに高レベ ルのパフォーマンスを実現する可能性も少なくありません。より高いパフォーマンス レベルを実現する方法の 1 つは、 未処理のリクエスト数を調整することです。このテストのために、8 件の未処理のリクエストが使用されました。

各テストでは、IOPS とレスポンス タイムが監視されました。IOPS は基盤となるストレージによって処理できる I/O 量を 表すのに対して、レスポンス タイムは 1 回の I/O をどれほど迅速に処理できるかの測定値となります。エンド ユーザー エクスペリエンスの特性を明らかにしようとする場合、レスポンス タイムまたはレイテンシが重要な測定値になります。 I/O 完了までの時間が長くなるほどエンド ユーザーまたはアプリケーションが次の操作に移るまでの待機時間が長くな るからです。この結果を図 8 および表 1 に示します。

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図 8 VxRail の I/O の特性

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

表 1 VxRail の I/O の特性

読み取り/書き込み 比率 100/0 90:10 80:20 70:30 IOPS/ノード 62,619 42,771 39,434 34,223 IOPS/アプライアンス 250,475 171,083 157,737 136,891 レイテンシ(ミリ秒) 1 3 3 3

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

重要性の確認

パフォーマンスの問題は依然として、組織がアプリケーションの仮想化を避ける原因となっている主な懸念事項の 1 つ です。こうしたためらいは、単に仮想化によるオーバーヘッドの追加だけでなく、パフォーマンスの拡張性も妨げられる という認識に起因しています。ESG の調査研究では、ハイパー コンバージド テクノロジー ソリューションの導入に関 する組織の懸念についての質問で、データ ローカル性にかかわるパフォーマンス面の懸念が最も多かった回答であ り、拡張時の柔軟性の欠如が 2 番目に多く挙げられた回答でした。 ESG ラボでは、VxRail ハイパー コンバージド アプライアンスで、一般的なビジネス アプリケーションの処理につい て、許容レベルを上回るパフォーマンス レベルが簡単に得られたことを確認しました。ベースライン パフォーマンス テ ストでは、単一アプライアンス上で純粋な読み取りについて 250,000 IOPS 以上、一般的な OLTP データベースを模 倣したワークロード(読み取りおよび書き込みの両方)で平均 155,000 IOPS 以上を実現しました。また、レイテンシの 測定も重要であり、5 ミリ秒を決して超過しない一貫して小さなレスポンス タイムを実現しています。高 IOPS および低 レスポンス タイムを兼ね備えることは、アプリケーション パフォーマンスの要件を満たすだけでなく、優れたエンド ユー ザー エクスペリエンスの実現を模索するあらゆる規模の組織にアピールします。

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高い可用性と信頼性

ESG ラボでは、VxRail の信頼性と高可用性について、複数コンポーネントの障害をシミュレーションし、ワークロードが オンラインを維持することを確認しました。このテスト フェーズでは、Windows 7 仮想マシンが使用されました。VxRail Manager Extension を起動し、[物理]タブをクリックすると、2 台のアプライアンスに関するビューが表示され、両アプラ イアンスの横に緑のチェック マークが示されました。これは、システムの正常性を表すものです。仮想マシンにログイン した後、Windows Media Player を起動し、HD ビデオを繰り返し再生するように設定しました。ESG ラボでは、物理ア プライアンスの前面を確認し、仮想マシンを処理するノード上のディスク アクティビティに注目しました。図 9 に、VxRail Manager Extension インターフェイスとビデオ再生中のビューを示します。

図 9 VxRail Manager Extension での正常なアプライアンス

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

次に ESG ラボは、コンポーネントに次々に障害を発生させ、すべての障害を通じてビデオの再生が継続するかどうか を監視しました。このテスト フェーズ中にわずかな間隔で 3 つのコンポーネントに次々に障害を発生させ、障害が発生 したコンポーネントをインターフェイスで確認できるようにしました。まず、ノードの相互接続を外しました。次に、電源 ケーブルを外しました。最後に、アクティブ ディスク グループからディスクを取り外しました。各障害を通してビデオの再 生を監視し、意図したとおりにビデオの再生が継続しました。図 10 に示すように、VxRail Manager Extension の[正常

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性]タブに赤い円で囲まれた 3 が示されました。これは、アプライアンスで発生した障害数を表すものです。また、アプラ イアンスの前面および後面のビューには、障害の発生したコンポーネントまたは影響を受けたコンポーネントが赤で強 調されています。

図 10 VxRail Manager Extension でのコンポーネントの障害

出典:Enterprise Strategy Group(2017 年)

ESG ラボでは、アーキテクチャの機能が適切であるかどうかを確認するために、信頼性のテストをさらに 1 ステップ進 め、意識的にアプライアンスを停止しました。このために、アプライアンス内の同じノードから第 2 のドライブを取り外しま した。意図したとおり、ビデオ再生を処理する同じノード内で 2 台のドライブに障害が発生したことで、再生は停止しまし た。ドライブを再度挿入し、再構築プロセスが完了すると、ESG ラボでは仮想マシンを再起動し、再生を再開することが できました。再構築時間は、ドライブのサイズと基盤となる構成に直接関連することに注目してください。

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ESG ラボ検証のハイライト

 ESG ラボは、わずか 20 分でハイパー コンバージド アプライアンスを導入しました。直観的なインターフェイス がわかりやすいガイドとして機能する一方で、Dell EMC および VMware のソフトウェアによって導入が自動的 に処理されました。  システムおよび基盤となるコンポーネントの詳細なビジュアル化によって管理がシンプルになり、一方で直観的 なインターフェイスにより詳細が提供されました。これは、広範なスキル レベルの IT 管理者にアピールするも のです。  導入のスケールアップは非常に迅速であり、わずか 5 分で済みました。新しいアプライアンスが自動的に検出 され、わずか数回のクリックで新しく追加したリソースが利用可能になりました。  ベースライン パフォーマンス テストは、単一のアプライアンスから許容レベルを上回る IOPS を実現し、一方で レスポンス タイムは純粋な読み取りから純粋な書き込みに至る範囲のランダム読み取り:書き込み比で 5 ミリ 秒を超過しませんでした。  複数のコンポーネントの障害をシミュレーションした信頼性テストでは、HD ビデオの再生が中断なく行われ、 VxRail アプライアンスの高可用性機能が実証されました。

考慮すべき問題

 すべてのパフォーマンス テストは、管理された環境で行われました。ライブ本番環境の VxRail アプライアンス のパフォーマンスは異なる場合があります。さらに、このレポートで提示された結果は、カスタマイズされていな いベースライン パフォーマンスです。ESG ラボでは、特定のアプリケーションまたは環境に対してカスタマイズ されたアプライアンスで、さらに高レベルのパフォーマンスを実現できることを確信しています。

 ESG ラボのテスト時には、VxRail Manager および VxRail Manager Extension で個別のインターフェイスが 必要でした。現在のリリースで、Dell EMC は、両管理インターフェイスの機能と可視性を単一の統合ユーザー インターフェイスに組み合わせました。  ESG ラボで興味深いと考えられた便利な機能の 1 つに、すべての仮想マシンおよび vCenter を含めて、 VxRail 管理インターフェイスを通じて直接、仮想化されたインフラストラクチャ全体をクリーン シャットダウンで きることがありました。計画的なメンテナンスのシャットダウン、企業またはビジネス ユニットの移転で一般的に 経験されるラボ環境において、この機能によって IT 管理者の業務はずっと楽になるでしょう。

重要性の確認

仮想環境で何か問題が発生した場合、問題はすぐに手に負えなくなることがあります。これは、単一の障害がインフラ ストラクチャ全体に影響する可能性がある大規模で動的な環境において特に当てはまります。コンポーネントが冗長で 高可用性が確保されていることを知っている安心感と、管理がシンプルだという共通のハイパー コンバージドのメリッ トがあることから、組織は、ビジネスに影響が及びダウンタイムが発生する前に迅速に問題を診断し解消できます。

ESG ラボは、VMware 仮想 SAN アーキテクチャを実行する VxRail ハイパー コンバージド アプライアンスの高い可

用性と信頼性を確認しました。コンポーネントの系統的な障害発生時に、冗長なコンポーネントと共有リソースにより、

4 つのノード アプライアンス上で HD ビデオ再生がオンラインのまま維持されることを確認しました。また、物理コン

ポーネント上で障害が発生した場合に、システムに関する詳細なビューと正常性アラートが迅速に表示され、障害を迅 速に識別して最終的な修正を行うことができます。

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より大きな真実

ハイパー コンバージド インフラストラクチャは、仮想化の導入を大幅にシンプルにしました。導入の容易さ、シンプルに なった管理、スケールアウト機能、低エントリー コストによって、小規模から開始して必要に応じて拡張できるという説得 力のある議論を展開できます。ワン セットの統合インフラストラクチャによって、IT 管理者は仮想インフラストラクチャを 動かすさまざまなリソースの管理に関わる日常的なタスクについて懸念することなく、より差し迫ったニーズに焦点を当 てることができます。また、テクノロジーの成熟が継続し、IT 全体で採用が進むと、こうしたメリットは拡大し続けます。 VxRail ハイパー コンバージド アプライアンスは、業界をリードするテクノロジー ベンダーである Dell EMC と VMware の間の合同の取り組みです。この事前に統合、構成、テストされたハイパー コンバージド ソリューションは、VMware vCenter Server と共通の管理インターフェイスを使って、VMware のハイパー コンバージド ソフトウェアを活用します。 これは、導入および管理の柔軟性を高めながら、共通の使い慣れた VMware エクスペリエンスを提供するものです。お 客様は、VxRail が圧縮、重複排除、レプリケーション、バックアップ サービスなど、Dell EMC および VMware によって 広範に開発および導入されたエンタープライズ クラスの特性と機能を標準で備えることをご理解頂いたうえで、安心して ご利用頂けます。これによって、現在の組織において一般的な厳格なサービス レベル契約に対応できる堅牢で完全に 仮想化されたソフトウェア デファインド データセンター環境が実現します。 ESG ラボでは、導入のシンプルさ、管理のしやすさ、迅速なスケールアウト能力、エンタープライズ クラスのパフォーマ ンス、VxRail アプライアンスの高可用性を確認しました。初期セットアップと導入では、電源オンからわずか 20 分でアク セス可能な仮想マシンを作成できました。ESG ラボでは直観的なウィザードによってプロセス全体がガイドされ、複数の 管理インターフェイスにより導入に関するビューが提示されました。スケールアウト機能は、わずか 5 分で新しいノードを 追加するもので、そのシンプルさが印象的でした。パフォーマンスの監査では許容レベルを上回る IOPS とレスポンス タイムの結果が得られ、その一方で高可用性テストではパフォーマンスを犠牲にすることなく複数の障害発生時にワー クロードを維持できることが確認されました。 従来の IT アプローチでは、仮想化されたインフラストラクチャの計画、導入、インストール、構成、確認に要する時間は、 さまざまなリソースと管理の複雑さのために数か月かかることがありました。Dell EMC と VCE は、こうした複雑さを軽 減するだけでなく、場合によってはそれを完全に排除しています。ソフトウェア デファインド データセンターは、多くの組 織にとって検討の範囲外のように考えられてきましたが、Dell EMC ではそれを実現するメカニズムを提供するための 共同ソリューションとして VxRail ハイパー コンバージド アプライアンスを開発しました。

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付録

表 2 ESG ラボのテスト環境

HCIBench ゲスト VM の詳細 VxRail の詳細 オペレーティング システム: Ubuntu 12.04.3 LTS 32 ビット CPU:vCPU x 4 RAM:4 GB OS VMDK サイズ:8 GB 仮想マシンの数:32(8/ノード) Vmdk:16(4/ノード) モデル:3.0 を実行する VxRail 160

プロセッサ/ノード:2 x Intel Xeon プロセッサ E5-2630 v3 @ 2.4 GHz

メモリ/ノード:256 GB SSD/ノード:1 x 800 GB HDD/ノード:5 x 1.2 TB

VxRail ゴールデン イメージ:RTM/GA 構築

VMware ESXi バージョン:VMware ESXi 6.0 U1a キャッシュ レイヤー合計サイズ:2,980 GB

読み取りキャッシュ:2,086 GB(合計 70%) 書き込みバッファ:894 GB(合計 30%) FTT:1

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ITコミュニティにマーケット インテリジェンスと実用的な詳細情報を提供します。

図 3 アプライアンスへの初回ナビゲーション
図 4 ステップ バイ ステップの導入
図 5 VxRail アプライアンスの構築
図 7 パフォーマンス テストの環境
+4

参照

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