(1)保険について
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(2) 284. る滅失・損傷そのものを担保するのに反Lて︑利益保険のそれは右の物的損害︵実体的損害とも云う︶発生の結果生 到 ずることある営業の休止に伴なう営業収益︵純益十経常費︶の喪失である︒すなわち利益保険は﹁間接損害﹂の一種た. る営業収益の火災に因る喪失を担保するものにほかならない︒したがって火災保険・利益保険ともいわゆる﹁保険の 副 目的﹂︵ω事﹂9〒昌警彗O二舅・︶は同じく企業の有する物的資産であるが︑その被保険利益︵5彗冨匡①ぎ實邑︶が. 異なる︒つまり前老のそれは積極財の被保険利益の一種たる﹁所有老利益﹂であるのに反して︑後者のそれは﹁収益 勾 ︵. 注. 利益﹂である︒. 二. −︺毒彗彗8σg奏Φ彗く巴暮蜆き饒昌①艮〜Φ害o片︷昌og冨宮與8昌彗け︵火災発生時の価格と損害壊補時の価格との差額︶. ∪①肩g武巨go片ω8鼻oo易8冨算冒o旨〜①︑︵火災発生の結果たる在庫晶の価値下落︶. =巨篶巨昌8g彗o婁o彗ω窒ぎ昌箒&ま匂屋o彗與巨冒o︷津①⊆吐昌ω.︵火災損害の填補請求に関連して支出した訴訟. したがって利益保険に閻接損害保険という名称を付することは広きに失して妥当でないが︑利益保険という名称も逆の意. ︑菜利益の喪失 を 担 保 す る に 過 ぎ た い O. 回収不詣︶・−1これは火災発圭前の営業坂益に関するもの散利益保険で壊補されないのは当然である︒利益保険ぼ火災後の営. 六 H目茗ヨ饒甘㌣一〇〇〇自①o叶−︺oo斤邑〇一﹈誌︷o−−oミ⁝目胸創oω旨巨oユo冒oH﹃oooH匝蜆.︵全一計帳簿杜守の記録の焼ψ天のため生じた十冗掛川丙全﹄の. 費用など︶. 五. 四 ↓彗邑o嘗ξ嘗匹色昌豪円o曇昌ω弩ζ自o目o真o︷亭①津o■︵火災のため生じた第三者への損害賠償責任たど︶. 三. 一 −o留ぎ昌胃&亭H昌団q︸目目oo﹃﹂易・ぎo昌冨o匡昌色け巨〜①君目ξ・︵火災保険が一部保険であるために被る損害︶. −冨1O︷︑昌宰9蜆亭①匡.01崖.. のではないoこの点につきマッケンは︑利益保険で担保されない間接損害の例とLて以下のものを挙げている−>■o︑竃竃ぎ〜. 英国の利益保険は一名間接損害保険︵Oo竃8昌彗巨巴−O窒旨ω︒︶と呼ぱ︒れているが︑利益保険は間接損害の総てを担保するも. ( 2〕. 284.
(3) 285. 味で妥当を欠く︒. ㈹ 火災に因る営業の休止は被保険者が所有し︑かつ営業のために使用Lている建物.機械その他の財貨の破壊.損傷の場合に. のみ起るものではない︒被保険者の営業財産以外のもの︵例えぱ原料侯給所︑動力倹給施設1−発電所等1︶の火災に因る破壌の. 場合にも︑営業休止の止むなきに至る場合は少なくない︒それ故英国では保険証券面にこれらの原料供給場等を明記すれぱ︑こ. れらの供給者の構内の建物等が火災その他の被保険危険に因り損傷を被り︑その緒果被保険者の営業が休止の止むなきに至る. Oo暮ぎ鵯津O器彗創Oo昌寝冒︸H豪・と呼ぱれ︑次ぎの二つの場合を予定Lて作られている︒O. 被保険者以外の. ようた場合にも填補がたされるようになっている︒またアメリカにはかかる場合の休業損害を壊補する独立した保険がある︒ それは. 被保険者の製造する製品の販売を引受けていた商杜讐が被保険危険により実体的損害を被り︑その. 者の所有する財貨に実体的損害が生じた結果︑原料その他の必需品の供給が途絶え︑ために被保険者自身の営業も休止せざる を得たくなった場合︒目. ため販路を喪失し︑営業休止の止むなきに至る場合︒これに反してわが国の現行利益担保特約では︑主契約たる火災保険の特. 約形式を採っているため︑かかる場合の休業損害は担保されない︒・﹂の点特約形式の是非とともに再検討を要する時期が来る であろうo. ︵竃き−♂p>.Ω︒婁創︑一b.冨−岸争昌δぎ目g&;筆. 加藤︵由︶︑火災保険論︑一一二−三頁参照︒たおこの両保険の差違を強調するため英国の解説善などでは︑利益保険の保険. の目的は被保険者の企業であって︑財産ではないなどと云われる. ω. ま①害亘8け.彗印津實o︷o﹃oまωまω﹂蜆葦o巨臥篶ω血o︷亭血H易胃&−昌o叶巨ω血qoo象・ポ. 利益保険は被保険者が保険証券に明示された場所で︑同じく保険証券に明記された営業のため使用している自己の. ω建物︑oその他の財貨が火災︵その他の被保険危険︶に因り破壌もしくは損傷を被り︑そのため営業が全部的もしく. は一部的に休止せざるを得なくなった場合に︑かかる営業の休止が起らなかったならぱ得べかりし利益を担保する︒. 285. 二.
(4) 286. 286. 以上が利益保険の骨子であるが︑現在各国で見られる利益保険の内容は決して一様でぽないG例えば一八六〇年頃. にアルサス地方で生れ︑現在も欧州大陸に広く行なわれているOぎ昌鍔①H易︒︵艘昌彗$oq①oHヨ屋−o竃H寡.とも. 呼ぼれる︶では︑その填補方式がわが国や英国の利益保険のそれと非常に異たっている︒. すなわちOぎ昌鍔o冒ω・では︑契約は普通の火災保険とは別個に締結されるのであるが︑填補額を火災保険の填. 補額の何割︵例えぼ一〇%も1︶くは一五%︶というように予め契約しておき︑営業収益の実際の喪失額とは無関係に. これを損害額と見散して支払うのである︒つまりこの保険は火災に因る営業収益喪失の度合は火災に因る実体的損害 1︵ ︺ 額に比例するという︑仮定的原理に立脚している︒しかしかような仮定が現実を無視したものであることは容易に理. 解されるし︑完全な損害の填補を欲する保険需要者の希望を実現するものでもないことも明白である︒にも拘らず今. 日もたお本傑険が衰えていないということはその填補方式の簡明さにあると想像される︒ただこのような填補方式で. は被保険者に十分な損害填補が行ない得ない片面︑逆に実損害額を超えての填補の可能性も多分に存するわけであ. る︒そこで現行のOぎ昌鍔o巨ω・には墳補の範囲を実際の損失額を隈度とする旨の一約款が挿入される片﹂至ってい. oξo︷艘①葦o・︶なお北沢宥勝︑火災保険論︵昭和五年︶五一四−五頁参照︒. ぎ;o肩gまω鶉轟窒目ぎω胃&一−實⑦昌σ墨易↑o亭o↑o§撃o;豊曇−8ω8きユ長go〇一二昌一ぎo曇旨ぎωo目;①. 冬顯目8プ鶉一︺窒目昌與由o︷昌顯目︸竃写頸鷺︶o︷亭o窒昌﹃o8く①冨⊆〇一ξまo−嘉一﹄﹃&一旨〜實〜〇七〇戸−鶉ooく睾ぎ胴goo斤. を乗じて得られる金額を支払うであろう︒﹂︵↓ぎヨ彗冨易皇=Oξ8けぎ旨m弓&暮①窒昌〇七雲OO昌訂鷺︵顯饒彗昌冨鵯=?. が回復しうる額に︑火災発生の目に同在庫品を担保している火災保険契約の総保険金額に対する本保険契約の保険金額の割合. 注ω 〇一一〇昌晶o−冨.の引受文言の一例:﹁保険者は被保険者に対﹂︑構内所在の在崖品を担保する火災保険契約のもとで被保険者. るo. 到.
(5) ② O︷1呂8庁9し匡ξPト.. 利益保険のいま一つの変り種とも云うべきものは2昌⑦−◎窪ぎ−甘ξである︒本保険では企業の年間総利益︵>亨. 昌竺oo・o窒屑o津︶と同額を保険金額とLて契約し︑火災に因る営業休止が生じた場合には︑保険金額を年聞の総労. 働目で除した金額を完全休業日一目当たりの利益喪失額と見敏して撰補を行なう︒理解を容易にするため︑仮りの数. 字を用いて説明すると︑い重年問の総利益︵純益十経常費︶を三〇︑○O○ポソド︑保険金額は同額︑年間の総労働. 目を三〇〇日とした場合︑火災に因り営業が完全に休止している期間中︑被保険老が回復しうる金額は︑労働日一目. 当たり一〇〇ポソドというわげである︒つまりこの保険も原理的には上述のOぎ昌鍔⑦−易.と同様に︑実に簡単た. ものは極く一部の場合を除き︑年問を通じて一定ということはむしろ稀れで︑特に季節的変化︵ω塞ωo量−由︒︒一一頸巨︒目︶. の激しい企業にあっては︑かかる単純な填補方式では填補額と損害額の一致は望むべくもない︒. この保険のいま一つの弱点は︑営業の一部的休止の場合の填補額算定につき合理的な基準が示されていない点であ 1︵ ︺ る︒約款ではただ休業度に比例して填補額の調整を行なうと謁っているが︑一体何を基準にその休業度を定めるのか 大い に 疑 間 で あ る ︒. いずれにしてもこれら両保険は実損填補の要請からはずれており︑いささか前時代的大福帳的た内容をもったもの と云ってよかろう︒. ○昌器昌まきs−竃匝胃冒o巨茅守o昌蟹①3箒g事①饒屋ま冨名①go︷ggoξo暮旨胴峯巨g事①一︺毒−冨mωげ8冨ξ. 注ω ε∋O−O窪勺婁2の引受文言の一例:ヨきH量胃雲乏目b葛片O亭①巨ω膏&申冒母七︒邑︒︷目︒一良︒︒︒ま冒胴一峯︒−く①. 竺o毫&耳亭o津oo罵まH8与⁝争&亭寝きg亭Φ窒旨ぎ冨耳巨ω胃&︵冒o目o旨篶o・巨邑﹃&亭寝津o︷彗⁝竺. 287. 填補方式を採っている︒しかしこれもまた損害の完全撰補の要講からは遠い︒企業の営業収益︵純益十経常費︶たる. 287.
(6) 肩o津胡o二一5ぎ色毒鶉一峯巨o冨き﹃胴ぎ昌ぎ艘〇一窃ω︶書oミ§ミき§§雪さ︑§きミ曳言ミミ急§§・. の面目を一新し︑填補額が実際の損失額に接近すると同時に︑少なくも契約上は︑利得の可能性が消失するに至った︒. ︵−己oまo竃彗目︶が真に実損填補を目指した合理的利益保険の実際的方法を案出した︒これにより利益保険は従来. い金額の填補をなしうる利益保険の誕生を見たのは一八九九年のことである︒すなわち同年十月にルドビヅク.マソ. 英国において真に企業家の要請に応えるような合理的︑つまり企業家が休業により被った実損害額にできるだげ近. 三. 較すると︑その大筋には大差はないが︑損保各杜︵東海︑安田︑大正︑住友︑日火︑同和︑日産︑千代田の八杜︶の. 四年︑利益保険は装いを新たにしてふたたび登場してきた︒この新装なった利益担保特約と昭和二二年の旧約款を比. しかし戦争による傷痕も年を逐うごとに癒え︑経済界も戦前もしくは戦前以上の活況を呈するに至った去る昭和三. れに続く杜会的経済的渥乱に妨げられて︑大した普及も見ずに終った︒. これに対して利益保険がわが国に初めて導入されたのは漸く昭和二二年︵一九三八年︶のことで︑それも戦争とそ. 隆諸国では利益保険の必要性が一般の企業家問に十分認められている︒. 今世紀の初め︵一九〇八隼︶であるから︑利益保険が一般大衆のものとなってから既に久しく︑今日の芙国や欧州大. この種のいわば近代的とも称すべき合理的内容を傭えた利益保険が英国の内外で広く販売されるようになったのぱ. −ることになった︒. 昇︶を見た場合には︑実際の填補額算定に当たり適当な事後調整を行なう必要も︑契約内容の一部として折り込まれ. また契約締結時に約定される填補基準についても︑もしその後に営業収益に急変︵例えぱ営業成績の下降もしくは上. 脳. 288.
(7) 289. 共同研究により︑用語・内容とも大いに改善されたことは十分認められる︒. そこで以下では︑わが国の利益担保特約を中心に︑英国の標準約款︵一九三九年︶を参考にしながら考察を進める 2︶. ことにする︒ただ本稿では紙数に限度もあるので︑わが国のものについては現行の利益担保特約条項のみを間題と L︑旧約款については必要最少限に止める︒. 注ω この時︵昭和二一一年一二月︶に引受認可を与えられたのは次ぎの八杜であった︒東京海上火災保険株式会杜︑東京火災海上. ︵損. 保険株式会杜︵現在の安岡火災︶︑大正海上火災保険族式会杜︑横浜火災海上保険株式会杜︵現在の同和火災︶︑神戸海上火災 保険株式会社︵現在の同和火災︶︑目本共立火災保険株式会杜︵現在の千代因火災︶︒. ② なお﹁旧利益担保火災特約﹂については下記文献に詳細である︒北沢宥勝﹁我が国に於ける利益担保火災保険に就て﹂ 害保険研究︑第五巻二号所収︶︑同︑火災保険論︵昭和一五年︶第八章三九五頁以下︒. ︵営業利益・経常費︶. 二︑費用︵■岩竃ω鶉︶. 企業の営業収益の実体はその業種の如何を間わず︑これを次ぎのごとく分類することができる︒ 一︑純益︵zg軍o串︶. しかしてこの費用は︑営業量が減少すれぼそれにつれて減少するもの︑つまり変動費︵<彗ぎ匡oo訂お蟹︶と︑た. とえ営業量が減少しても営業再開のためには依然として支出を要するもの︑つまり経常費︵架彗2轟争胃oq鶉︶とに. 分類される︒前者すなわち変動費は売上高もしくは生産高の減少につれそれだげ不要となる性質のものであるから︑. これについては原則として保険の必要はない︒そこで利益保険の対象となるものは︑いわゆる純益と経常費の二老と. 289.
(8) D−1 − − − − − ≡ − 1 − − − 1 1 −. 登. 1 違嘗葺残. B. σ. 変動費 60%. 注ω. ﹁売上高基準﹂とは営業収益を正味売上高とするもので︑正味売上高は総売上高から売上値引高およぴ戻り高を差し引い. 290. いうことになる︒いまこれを分かりやすく図解すると上表のごとくになる︒. この図表で分かるとおり︑企業の売上高もしくは生産高が減少すると先ず損害を蒙るの. は純益であり︵B︶︑売上古同が更に一層減少すると次ぎには経常費が支払えなくなって︵C およびD︶︑これも企業の損失となる︒. そこで利益保険ではこの純益と経常費とを合せたもの︑つまり総利益︵9o窃軍oま︶を. 担保することになる︒勿論この外に純益のみ担保とか︑経常費のみ担保とか︑一定期間の. 賃金のみ担保とかの形式もあるが︑これは単なる付保方式の種類別に過ぎず︑原則は上述 の通りである︒. わが国の利益担保特約では原則とLて純益︵特約条項ではト﹂れを営業利益と呼んでいる︶. および経常費を一括して契約する方式︑つまり英国の9o窒厚o津方式を採用している︒. ︵営業収益︶. 次ぎに考察すべきは上述の総利益︵純益十経常費︶を算定する基準を何に求めるかの問題. である︒これには通常次ぎの二つのものが考えられる︒つまり一つは商業・サービス業関 1︵ ︺ いま一つは製造業関係の﹁生産高基準﹂である︒このいずれに拠るかは契約時に予め合意して. おく必要がある︒またこれら両基準に拠り得たい職種にあっては︑ これに代わる妥当な基準につき当事者間で予め取. 係の﹁売上高基準﹂︑. 経常費 30%. =. 1 A. 薙 純益 10%. 決めておくことが必要である︒. 290.
(9) 291. たものである①また﹁生産高基準﹂とは︑営業収益を定める基準を生産高にとり︑これを金額として把握する方法で︑完成晶. の販売価椿︵す在わち完成晶の販売単価に完成品の生産個数を乗じて得られる金額︶を基準とするものである︒. 到 前述の総利益方式では純益と経常費の一切が含まれるのが原則であるが︑いわゆる経常費の中には休業中必ずしも. 支出を要しないものもあると同時に︑いわゆる変動費︵<彗討雪Φ亭彗σq塁︶の中にも休業度に応じては直ちに減額し. えないものもある︒例えば︑休業中の工員の給料などは︑企業の休業度に応じて不要となった工員を解雇してしまえ. ぱ直ちに支出不要となるものであるが︑現在の杜会情勢・経済情勢は必ずしも企業にその様な自由を与えていない︒. そこで当面は不要となるこれらの工員についても休業が短期問で済む場合を想定して︑休業期間中もこれに従来通り. の給与を支給するという前提のもとに︑−﹂れを恰も経常費のごとく取扱い︑一定期間︵二週問もしくは一ヵ月等︶に. つき付保する傾向が見られる︒このようにいわゆる経常費・非経常費の分類は一見して感じられる程明確なものでは. なく︑また一企業にとっては当然に経常費とたるものも他の企業では経常費とならぬ場合もある︒そこで利益保険の 劃 実際でば︑契約時に経常費の内容につき項目別に詳細に取決めるのが普通である︒この契約時に合意した経常費︵付 勾 ︵. マギー︵呂嵩価9−声一〇彗彗竺冒ωJ点亭&二〇︒崖一︶は支出を予想される経常費を次ぎの二種に分類している︒つまり. 保経常費と呼ばれる︶についても休業後実際には支出を免れることもあるので︑この点は損害旗補の際に調整がなさ れる︒. 注②. ︵一︶全額支出を要するもの︑︵二︶一部の支出で済むもの︒そして︵一︶に属するものとLて︑重役・部課長等の高級杜員お. よび管理職関係職員の俸給︑火災等による損傷を免れた財貨︑支店︑支杜等の賃借料︑地代︑杜債利子︑借入金讐の刹子︑税. 金︑各種の保険料等を挙げ︑また︵二︶に属するものの例として︑職工長や企業の再開に不可欠な熟練工の給料︑減価償却費. および緯持費︑電気代︑電誘使用料︑その他広告讐︑契約により取消しえない支出費用を挙げている︒. 29−.
(10) 292. ︑. ︑. ︑. ︑. ︑. ︑. ︑. 292. 英国の利益保険では申込書にその詳細を記入することにたっている︒ わボ国の利益担保特約条項第五条一項但し書参照︒. ︑. ない時︶の適用があることは云うまでもない︒. めに必要かつ有益なものであることを要し︑企業の旧状を改良︒改善・拡張するために要した費用はこれこ含まれな 2︶ い︒なお特別費用についても比例填補︵保険金額が火災直前二一ヵ月の営業蚊益庁﹂利益率を乗じて得られる額より少. ︑. ただこの費用はいわゆる損害防止費用に相当するものであるから︑填補期間中の営業収益の減少を防止軽減するた. 的賃借料︑使用人に対する超過勤務手当︑復旧のための突貫工事に要した超遇費用︑特別広告費︑原料・商品等の緊 1︵ ︺ 急入手に要した割高な原価等につき︑これを特別費用として填補することにしている︒. ぎり営業を継続することが当事著双方にとって望ましい︒そこで利益保険では︑罹災後の仮店舗・機械設傭等の一時. ろである︒そこで企業が火災に因り破壊された場合に︑もし何らかの応急手段があるたら︑−﹂れを利用してできるか. 保険老側としても企業家の努力により休業期問や休業度を少しでも短縮・軽減してもらうことは大いに歓迎するとこ. 営業収益の喪失の面のみでなく︑信用の失墜や顧客への迷惑など企業家にとって耐えられない面が少なくない︒また. よっては︑生ずる損失の程度に非常た差が生じる︒また企業が火災に因りたとえ一蒔的にも休業するという・﹂とは︑. に亘って生ずる損失に対し填補がたされるという特殊性から︑その間に採る保険契約者または被保険考の処置如何に. 特別費用もしくは特別増加費用︵>監匡o冨一8go申ミoH斤ぎαq︶と呼ぱれる︒利益保険においては火災発生後長期間. 利益保険にはいま一つ大事な填補項目がある︒それは火災保険におげるいわゆる損害防止費用に相当するもので︑. ︵特別費用︶. (4〕(3〕.
(11) 293. 注ω 到 ︵. 利益担保特約条項第四条第二号参照︒ 利益率については後述参照︒. ︵保険期聞︶. 利益保険の保険期聞︵o昌註昌o︷雪終︶は目・英とも一年である︒これはわが国の場合︑利益保険が︑主契約た 1︺ る火災保険の特約形式を採っているため当然のことであるが︑英国の場合でも保険期間は原則として一年である︒ 注ω⁝彗ぎp>.Ω二ε1o芹一p昌. ︵填補期聞︶. この墳補期間︵雰ユao=邑①目目茸︶とい三言葉は損害の墳補に時問的要素を含む利益保険独自のものである︒利. 益保険にいう填補期間とは︑保険者が﹁損失を摸楕する期間であって︑特に定める場合を除き︑火災により保険の目 1︶ 的が損害を受げたときに始まり︑その損害の営業に対する影響が消減した状態に営業が復したときに終る﹂と定義さ. 到 ︵. れる︒つまり罹災による営業収益の喪失が開始したときから︑それ︵営業収益︶が原状に復するまでの期間︵潟二巳. まユ轟峯ま2亭⑦臣巴竃ω二ω奉①g乱耳串o︶をいうのである︒しかし契約の実際においてはこの填補期聞につき. 一定の約定︵例えばわが国の利益保険では最短一ヵ月から最長二一ヵ月の間の適当な期間を選択︶がなされ︑保険料. の額もこれに基づいて算定される︒この約定填補期間︵竃翼ぎ自冒ぎ宗;冒ξ肩ユo匝︶は保険者が填補責任を負う填. 補期間の最長限を示すものであるから︑填補期間が約定填補期間を超える場合にも保険者の責任は約定填補期間をも. 293. 五.
(12) 29 4. o約定の填補期間. って打切られる︒また逆に墳補期間が約定填補期間より短い場合には︑墳補期間をもって保険者の責任は終る︒つま. り保険老が実際に損害填補の責に任ずる期間は︑H実際に営業収益の喪失が継続している期問と とのうち︑何れか短い方の期間である︒. 約定填補期聞は罹災した場合に︑販売量または生産高を原状に回復するために要するであろう期問を推定して決す. ㈲商業の場合には︑店舗・商品等の再. るわけであるが︑その一応の基準としては︑ω製造業の場合には工場・機械および原材料等の再建・修理または代替 に要する見込期間に︑機械の試運転等に要する見込期問を加えたもの︑また. 建・修理または代替に要する見込期聞に営業開始に要する見込期問を加えたもの︑ということができる︒しかしこの. 推定を正確に行なうということは連々困難なことであるので︑完全な填補を欲する保険契約考は︑填補期問の約定に 当たり︑これをできるだめ長めに定めておく方が無難なことは申すまでもない︒. 利益保険の保険期聞は前述のごとく一年が原則であるが︑填補期間︵火災に因る営業収益の減少期聞︶は必ずしも. 一年以内に留まるとは限らない︒それ故英国の利益保険では傑険期間は一年でも︑約定墳補期間は三年以内の任意の. 期聞︵数目も可︶を選べるし︑時には三年を超える約定も可能である︒これに反してわが国の利益担保特約では約定. 填補期問の最長限を二一ヵ月としているが︑これには利益保険についての経験の浅さが影響したものと思われる︒. 利益保険の保険者の責任は︑保険期間中に火災に因る実体的損害が発生することを前提とすること勿論であるが︑. 右の前提条件が充足される限り︑約定填補期聞中に保険期間が終了しても︑保険者の責任は何らの影響も受けない︒ この保険期問と撰補期聞の関係はしっかり把握しておく必要がある︒. 利益保険は実体的損害が補填され︑営業収益が火災発生前の状態に復帰するまでの営業収益の損失を填補するもの. であるから︑被保険者はできるだけ速かに損傷財貨を復旧し︑営業収益を旧状に戻すよう努めなけれぽならない︒こ. 294.
(13) 295. この点は目・英両約款とも同じであるが︑米国は異なる︒すたわち英国の利益保険の填補期聞は罹災の結果たる営業収益の減. 利益担保特約 条 項 第 四 条 七 号 参 照 ・. れは当事者間の衡平の点から云って当然のことであるが︑被保険者がかかる速かなる復旧への努力を故意κ怠る時 ③ は︑保険者はかかる復旧ができた筈であったと認められる時までの営業上の喪失利益以外填補の責に任じない︒. ②. 注ω. 少・低下が止むまでの期間︵閉o−昌oq麸亭o冨彗豪o︷亭①σ冨ま①窪彗o凹寓8↓&ぎ8嘉oε彗8良〜o︶であるのに対. ︑. ︑. ︑. し米国のそれは︑被保険者が損傷財貨を完全に復旧・修理もしくは代替するに要する期聞︵豪①;自o屋︷サ&ざ冨げ己5・ 冨混ぎ昌冨旦彗①豊o︷印昌髭&肩o肩﹃q︶である︒. ⑧ 加藤・前掲書︑一一四頁参照︒なおこの点︑つまり被保険者が復旧への努カを故意に怠ったか否か︑および営業収益の罹災. ︺. 前の水準への復帰蒔期につき判断を下すことは︑実際間題として相当の困難が予想される︒. ︵利益率︶. α ここに云う利益率︵>8實聾昌&黒篶竃註口q①︶とは︑いわゆる収益減少額とともに墳補額算定の基礎となるもので. あって︑これは普通︑最近の会計年度の純益︵営業利益︶および付保経常費の合計額の︑同期問の売上高もしくは生 到 ︵ 産高︵営業収益︶に対する割合をいう︒. をいう−利益担保特約条項第四条第五号︒ 利益担保特約条項第四条八号参照︒. ﹁保険. 注ω 収益減少額とは﹁火災直前一二ヵ月のうち壊補期聞に応当する期間の営業収益から︑填補期聞中の営業蚊益を差引いた額﹂. ②. この利益率を旧約款では填補率の名称の下に︑いわゆる比例填補をも加味して次ぎのごとく規定していた︒. 295. 一■ 、.
(14) 296. 金額が火災直前ノ一箇年間ノ収入高二対スル割合或ハ最近ノ会計隼度︵一箇年間︶ノ純益二経常費ヲ加算シタルモノ 剖 ガ同期間ノ収入高二対スル割合ニシテコノ何レカ少ナルモノ﹂と︒しかし新約款では名称も利益率と改めるととも. に︑いわゆる比例填補はこれを別条︵第五条第三項︶で規定したため︑約款がすっきりと分かり易くなり︑内容も合. 第五条参照︒. 旧特約条項第二条o. 4 ︵ 理化された︒ 注⑧. ④ 剰益担保特約条項. ︵填補額の算出方法︶. 以上のごとく利益保険では︑純益︵営業利益︶と付保経常費の営業収益︵売上高もしくは生産高︶に対する割合は. 通常一定の比率を保つという点に着眼し︑最近の会計年度一ヵ年の純益と付保経常費の合計額が同期間の営業収益に. 対する割合を利益率と呼び︑罹災後の利益率も罹災時に最も近い会計年度一ヵ年のそれと同一であるとの仮定に立. 利益担保特約条項. 第六条参照︒. つ︒したがって填補額の計算は収益減少額に利益率を乗じてなされるのであるが︑ただ最近の営業状態に薯しい変化 1︵ ︺ があった場合には一定の調整を加えて︑填補の公正を期するようになっている︒ 注ω. 辻θ︶げ漬彗誉雪戸鼻峠↓び誉垂θ渚ト亟−溝彗養雪︷θ法乗e島ト︸一ご×. 上記の計算方法をいま少し詳しく書き改めると次ぎのごとくにたる︒ 溝彗賛H︵譲浅膏普s. 融旨θ膝型.青隔−普令蚕戸箭qぴ糞諫十‡霜繭講踏 勲肖θ抄型.肯汚H旨肯理行箭qび獣ト現. 2%.
(15) 297. 実際には以上のごとくして算出された填補額から︑填補期問中に支出を免れた純益および付保経常費がある時はこ 5︵ ︺ れを控除するとともに︑いわゆる特別︵増加︶費用の支出があれぱこれを加算し︑さらにこれに付保率. 一警書簑θ弧一嚢一を乗じて得られた額が真の填補額奏わけであ柔ここでは詳述を. ポソド ポソド. 2,400. 5,OOO 6月. 7,000叩. 3,300. 3,700. 7月. 6,600. 4,200. 2,400 8月. 7,200. 5,100. 2,100. ポンド. 7,400. 6,800. 7,700. 7,400. 11月. 8,OOO. 8,000. 30,600 ・計. 売上減少高・・. ■. 約定填補期間. 総利益についての保険金額. 二一︑○OOポソド. 二一ヵ月. 二一︑○○○ポソド. したがって火災に因る総利益の喪失額は売上高の二一%である︒. 前会計年度におげる売上高に対する総利益の割合−:⁝⁝⁝−一二%. た場合︑売上高に上表のようた影響をうげた︒. 火災が三月一目に発生し︑それ以前の二一ヵ月中の当該期間と比較し. 前会計年度の総利益. の減少額を基準になされる総利益︵Ω8鶉軍o串︶の喪失に対する填補の例︺. たL. 7,400. 8,OOO. 七. 利益担保特約条項第五条一項但し書︒. 弗ンド. 8,000. 5月. ≡. 8,500 !. 8,500. なし 4月1. すなわち−:−⁝⁝⁝三︑六七ニポソド. この金額に営業休止中その効果を減ずるために支出された特別増加費. 29フ. さけ︑次節で簡単な填補の例を紹介して本稿を終ることにする︒. 火災発生後 売上減少高 (収益減少高) の売上高. ︹売上古同︵↓昌■oく胃︶. ■. ■. 3月. 600 300 9月. 10月. 注⑤. 火災発生前■の売上高1.
(16) 298. ︵一九六二・四・五︶. 298. 用︵>竃室o冨−峯實配轟8m片︶・⁝⁝−⁝⁝⁝⁝七〇三ポソドが加算される︒. 支払わるべき総利益の損害額合計は::⁝⁝・⁝・四︑三七五ポソドである︒ ︵本例についての注意︶. 一︑本例は英国のプロポーザルからの引用である︒. 二︑保険に付された経常費はいずれも減少したり支出を免れたりすることはなかった︒. 三︑本例では営業状態に何ら特別な変更がなかったものと仮定している︒したがって損害額も前年度の数字を基礎 として算出されている︒. 意を表します︒. なお本稿執筆に当たっては︑ 青山茂樹氏︵損害保険料率算定会︶から頂いた資料が大変参考になった︒ 特記して謝. る︒. 稿で取扱ったところは全くの概説に遇ぎないので︑間題点その他についてはいずれ穣会を改めて論述する予定であ. も英国のそれを模範として作られたものであるため︑両者の優劣を論ずることはできたかった︒利益保険について本. 以上利益保険の概要をわが国の利益担保特約条項を中心に見たわけであるが︑わが国の利益保険は新・旧両約款と. 八.
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