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X その大量培養と酸性物質との関係

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Academic year: 2022

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(1)

f 古 抗 微 生 物 に よ る 作 物 病 害 防 除 研 究 第

9報後

T ,

ic

! t ode" 胤属菌利用による植物病害の防除〈その

2)

土壌中での Trichoder1lt1l属菌の増殖,ヰザよと

X その大量培養と酸性物質との関係

西 門 義 一 ・ 渡 辺 情 志

i

緒 雷

この実験は土壌中に施した Trich~ゐrma 菌を土中で盛ん仁発育せしめ,その利用率を高めると ともに,その大量培養実施に資するために行なったものである.

土築中仁はかなり多〈の Trich')7'ma属菌が生存しているがJ Trich~ゐγm 属菌のみが単独で

生存してやるのではなく他の徴生物も多数生存している.それで Trich rma属菌は他の微生物の 作用を受けその発育がかなり抑制せられていると考えられる.TrichJderma菌をそのままの獄態でより よく生育させるためには, 最初から相当多量の埼饗を接種するか, または発育仁好適なる条件を与 えなければならない.そのため仁接種源を多くすることは簡単である.それより長期の効果を得るには発 育の最適条件を与え土中で Triehodermaを増殖せしめることが望ましい.このためには土壊中での 他の徴生物〈この実験の場合とく仁 Trichodermaの発育に有筈な枯草菌,放線菌J J旬 。gillus nigerおよび Rhizo

ρ

ussp.)の発育を抑制し Trichodermaの発育を助長促進することである.ま た大量樗養を行う仁しても無設菌のままで婚葬出来きればはなはだ好都合である.

大槻,今井氏

( 1 9 4 7 )

はPen:clliumの発育について,キノ:;酸,シュー酸,乳酸,リジゴ酸,

ク工

γ

酸等の酸類を加えると,その発育が良好であることを報告している.

Waksman

( 1 9 1 7 )

は 酸性土壌および湿潤地で,有機質の多い所は TrichJdermaに富んでいるという.岡田要之助氏

( 1 9 :

泊〉は八甲岡山での Trichコdermaの分布

l

こついて調査し

pH 2 . 5

を示す酸性土嬢および山 の根心を表わしているような廃府地からもかなり多数の Trichc7仰が分離出来たど報告している.

その他抗生物質の分担、にも酸性物質ず相当大きな関係を持っていることが多数の人仁よって報告さ れている.現に Tricho7'maのほとんどのものが中性より酸性

l

こあって,その発育が旺盛なることも

充分仁知られている.これらの事実仁基づき 16種の酸性物質についてその Trìch~必ず問属菌増殖

仁およ

i

ます影響を土壊中で,また無殺菌峨養で行なった.その実験の概要をここ仁報告する.

ff.土壇中ての Tric1wderma菌の噌殖と酸性物質との隣保

a)実 験 方 法

24cm

16cm

深さ

2 .

5c

m

の磁製の発芽皿仁自然乾操土嬢〈腐植質の少なし1土壌〉を

7 ∞ g

ずつ入れ,馬鈴薯煎汁寒天培務基上仁形成せしめたTrichoderma

s p .   2 4 1 8

号菌株の分生胞

骨文部省科学試験研究費仁よる研究成果.

(126)  ‑14 ‑

(2)

子を殺菌蒸りゆ水仁浮瀧せしめた液10

0 c

c(胞子数は1cc中にほぼ350,∞0個〉を接種かく持し て1昼夜放置した.その土壌に硫酸銅 (CuSO"

5H20)1/10,

α

肌 硫 酸 鉄(FeSO"

7H20) 1/2,側,石反 (CaO)1;203,硫酸アγモニユ戸ム〈明日)2SO,,)  1/2ω,硫酸マグネジューム (MgSO"

7H20)1/2,ω0,硫黄 (S)1/2,∞0, ジュー酸 (CCOOH)22H20)1/2,

α

X>,  クエン酸 (C3H" (OH) (COOH~3+H20) 1/2,000, フタール酸 (HOα2

C6H"

COOH) 1/2,飢X>,ピクリγ酸(OH

C6H2(NC2)3) 1/2,000,乳酸(CH3CH(OH) COOH) 1/2,0∞,  硫竣 (H2S0,,)1/20,000,塩酸 (HCl)1/20 , 000および硝酸 (m~03) 町20 , αm を,それぞれ 約5gの滋仁混ぜて前記土壌仁混和し漏水した. その後24時間経過して, 1区当り5カ所の土 嬢を取り自然乾』燥せしめ冷離庫内仁貯え,ペトリ皿15簡を使用し3回調杏.した.培養基は蒸溜水 1∞Oc

c

,砂糖20g,硫酸アソモニューム10g,硫酸銅19,20万単位ぺ二Vリツ 1/10ω液10 cc,寒天20gとした〈ベ二Vリンは胞子形成を促進せしめ菌叢の伸長を抑制するため培養基をペト

リ皿に流入する時,同時に使用した).R. Koch氏 (1881)の流入法によって, 10,0∞倍でペト リ皿仁流し込み27"Cで2日後

l

こ調査し基準となるべき Trichョ命制菌および,その他の糸扶菌 数を調を記錯した(土壊および培養基を酸性としたため細菌の発育は非常に少なく,調査を行わな かった).

6

日後には,宙開日同様の方法仁よって, Trichヲ命制菌および其の他の糸蹴菌の増加お よび減少扶態を調査記録した.同実験結果は

5

回の平均結果である.

b)実 験 結 果

実験結果は第

1

表および第

1

図表の如くで,それによると先ず TrichTma菌では酒石俄区が

l Trichoderma菌の土中靖殖におよほす各種酸性物質の影響 Trichodenno 

出肘日f音数

o . •  

0.47  6日後

: a

芳萄

. a  

22.5 

増 加 倍 数

三夜

6日後 E 2.5 基 準 数

~奮-21.9 

77.3 

2.63  0.31  0.42  2.16  0.41  0.85 

1.2  1.42  97'r 

a u A U

‑‑

nuTA  内a

2.28  1.24 

3 .

33.3 

10.0  16.3  46.5  28.1 

24.1  125.2  87.8  9.0  4.4  13.1  15.3  102.5 

65.0  38.8 

2.07  50.0 

40.0  50.0  111.0  146.8  1.48 

6 . 7 5  

0.9  1.03  2.14 

1.5  2.83  2.16 

1.16  111.3 

108.7  74.4 

au

4U"ι02"ιqu

i

R d n u n y n u R d n u n u d

'

d

ny

句 ︒ 勾

4 a a 3 r a

︐ ︒

2

L

'  ' 

ル'

33.8 

21.0  114.0  27.0  48.0  83.3 

30.0  25.0  106.3  36.3  酸 性 物 質 名

ム ム 責 酸 酸 酸 酸 酸 酸 酸 酸 酸 酸 準 v v

酸 酸

15.8  12.8 

50.2  50.4  52.7  65.5  56.3  41.6  2.7 

3.67  3.85  2.51  2.04 

1.16  101.3 

96.8  91.1  83.3  74.2  27.5 

26.4  23.7 

4

a u

2 0 2

q d n u d t o qdaaE4

a

.::L 

ν 

2

!il 

(127) 

土援の反応価は大体同一でpH4‑4.5であるが石灰区と標準区は別 冊増加倍教の大きいものと小さいものは肉太文字で表わした.

‑ 15ー 備 考

(3)

Trichoderrna菌の土中増殖におよliす各種酸性物質の影響

で4.73倍から 3.67 倍仁増加していた.

以 上3種のものでは 雑菌数は非常仁減少 してやた.ついで良好 ど見られるものは塩酸 区,石友区,硫黄ど 区, 柏、酸区,乳酸 区およびジュー酸区の 2.88から2.04倍とな っている. この内ジュ ー酸区のみで雑菌数 は非常仁減少してい た.フタール酸区,ピ クリツ酸区およびク工

ン酸区では標準区より減少している.

事実が認められた.

っき仁雑菌の部【この実験の場合, 分離せられた Trichoderma以外の糸赦菌,Aspergillus  niger, Penicillium  italicum?, Miliasρ., Aψergillus sp. (No. 1, 2, 3)  Penicillium sp. 

(No. 

1 .  

2.  3.  4), Fusarium sp. (No. 1,おおよび Alternariasp.)について見ると総合的 仁は,標準区および硫酸区仁おいて多く4.13倍および3.7倍となっている.硫酸アンモニューム区,

ジュー酸区, 硫酸マグネジューム区, 硫酸銅区にては極度仁減少し0.31傍乃至0.64倍となって いる.

各区の雑菌の種類は第2表仁示す.

』 一 一 雑

・ ー ・ . . .

Trichoderrna 

万個

150  140  130 

最も良く増殖しており 6日後仁は6.75倍の. 増加が見られた.ヲえい で硫酸銅区, 硫酸マ グネジューム令区および 硫酸アγモニューム区

. .

牛 、

、晶、

下、;、¥

、 f

、 ー 120 

110  100  90 

60  80  70 

50  40  30  20 

硫 硫 石 硫 硫 硫 シ 酸 酸

酸 ア マ ン グ 酸 晶 モ ネ

Hニ シ

室 ユ ?

銅 己 灰 ム ム 黄 酸 酸 酸 酸 酸 酸 酸 殴 酸 酸 準 ピ 乳 硫 温 硫 標

11

.::1.E

10 

なかでもフタール酸の場合には基準数の0.9倍に減少している

Trichodermaの無殺菌培養

1  1 1  •

法.

前 記

E

の実験結果を基礎として縦54cm,巾 32cm,深さ 12cmの木箱24箇を準備し4部, 24区仁区分し第3表に示す各々の配合培養基を入れ馬鈴薯煎汁培養基〈馬鈴薯200g砂糖15

g硫酸アンモニューム5g寒天20g)仁形成せしめたTrichoderrr.asp. 2418号菌株の分生胞子を接

種しよくかく持して 22~230C の牟地下室仁保ち 24 時間後および 36 時間後仁おのおの 1 回かく梓 (128)  ‑ 16ー

験 方 a)実

(4)

各種目量性物質添加土簸仁おいて発育した雑菌2

発育の少なかった猿酋た事壁画首かつの多要旨宵源加酸性物質名 A. rtiger. F. sp. No. 2. P.*sp. No. 1

, 

3. 

R sp. P. ilalicum

, 

P. sp. No. 3

, 

4

, 

A. mger. 

P. italic闇臨P.sp. No. 2

, 

4

, 

F. sp. No. 1

, 

M. sp. A. sp. No. 1

, 

R. sp. 

2

A. ftIger. P. sp. No. 2

, 

4. 

P. italicum F. sp. No. 2.  A. sp. NO.2. 硫酸アシ号昌ユ‑A

A. sp. No. 1. 2. 3

, 

P. sp. No. 2. 硫酸マグネVユーム

R. sp. M. sp.

, 

P. italicum A. sp. A. sp. No. 2. 3

, 

P. sp. No. 2. 4. E

sp. A. sp. P. sp. No. 1. 4. ν 

M. sp. 

F. sp. No. 1

, 

M. sp.  P. sp. No. 1

, 

3

, 

4

, 

R sp.

, 

F. sp. No. 1

, 

P. italicum. 

P. sp. No. 1. 4

, 

F. sp. No. 2

, 

P. italicum. 

P. sp. No. 4

, 

P. ital伺""A. niger.  ::v  :z:. 

,、

:r 

‑T

l

A. sp. No. 1. 2. 

P. sp. No. 1; 3

, 

M. sp. A. tager

, 

F. sp. No. 3

, 

Pitaliα.un. FIil 

F.鈎.No. 2

, 

A. sp. No. 1

, 

M. sp. A. tager. 

P. italicUm, P. sp No. 1

, 

2

, 

M. sp.

, 

A. sp. 

F. sp. No. 2

, 

M sp.

, 

P. italicum. A. sp. No. 1

, 

1

, 

3

, 

P. sp. No. 1. 2. 

M. sp.

, 

P. sp. No. 2

, 

3

, 

4

, 

A. sp. No. 3

, 

P. italicum. R sp. 

F. sp. No. 1

, 

M. sp.

, 

P. sp. No. 1. 2.. 3

, 

A. sp. No. 2

, 

3

, 

A. niger

, 

P. sp. No. 1. R. sp. P. italicum 

備考

P.Fttticilli・1mA‑A!pergill"M.>=Atalia

R=Rhi.01F=F聞がm A. sp. .No. 2

, 

3

, 

P. italicum R sp. 

r

~

J

(5)

して培養基の固化を防いだ. (培養基の水分含量は培養基を仁きりしめて,手の面がぬれる程度.) その後は室内仁充分仁散水して増養基の乾蟻を防いだ.4...5日後に醸葬温度が下り Tricht:>rn:a が分生胞子を形成し始めて

2 . . . . . . 3

日後に完成した. この完成した場養は繍徴鏡で

1

g中の分生胞 子数を調査記録した. それと同時に

R .Koch

氏 (1881)の流入法によって100万および10万 倍で硫入し維菌数および Trich rmaの胞子数を調査記録した.この外仁醸酵温度が大きく関 係するので地中自記空襲温計を使用して醗滞温度を置践した.

親 般 鋸 屑

t E

4 q u

F U W M W M w

fI

11

11

i

11i}tt

櫨帽部量

5006  300 

200 &

2

∞ 

200  200 

O D

nUuh

Z A V O

800 

:r.;:

硫酸銅 vユ 【 酸 硫 酸 鉄 右1J( . 量 アシ'1:.: 硫酸

ユ ー ム

塩 酸

1 Ig11 

2  2 

各械の区別酸性

p

物質の配合量 ~11  2  5 11 

6  " 

備考各部を各々6区仁区分した.

b)実 験 結 果

実験結果は第

4

表のま口くで, 第

1

部では第

2

区が最も良く, 酸尊温度も低く Trichorma の分生胞子数は非常仁多く培養1g中45,

α

ぬ万個が検出せられた. ヲえいで第5区が相当多くの Trich rma分生胞子を形成したが雑菌数もかなり多くなっている. 第2区の雑菌数は1,800万 個で非常仁少なし0, 最も悪いのは第6区 L標準区〉であるがこれは別として処理区では第1区 と第3区である. この6区の内培養として使用L得るものは第2区, 第4区および第5区であっ た.

第2部では,第2区が最も優れ Trichodenr.aの分生胞子数は59,0ω万個,雑菌数400万 個で本実験中最高の好結果を示した. この第2部は全般に良い結果を示しているが第3区では Tri(hoゐrma数はかなり多く

2 5

αm

万個形成したが同時に雑菌が多く Tricho m と同程度の 数を示し培養全体が暗褐色となった.圃場使用は不可能である.

第3都では磁を全身使用していないた

t

醸蒋温度は低く雑菌数も少ない.この都では第2区第3 区および第5区が良い結果を示じたが全体として Trich‑:;ゐrmaの分生胞子数が非常に少なく実際 に使用できる培養仁はならなかった.

4

部では盤を多量仁使用してやるため醸酵温度が高く Trichodermaの分生胞杢裁が比較的 少なく雑菌数は反対に多くて第

2

区と第

5

区が使用可能と云うだけであった.

全区を総合して培養の経過,完成献態を見ると第2都の第2区が最も良くて醗酵温度は240C.

く130)

ー .

18

(6)

Trich~erma 分生胞子数は 59 ,0∞万個,雑菌数は非常に少なく 4∞万個で埼養全体はきれい な深綴色であった,これ仁ついで第2部の第5区,第1部の第2区および第5区が良い結果を示し た.これら良好な結果を示したものは, いずれも深緑色のきれいな糟養となった. 反対に結果の悪る・

かったものは灘を全身加用しなかった第3部

ι

標準区は別として第4部の第1区および第4区, 第1部の第3区で,これらの培養は暗褐色であった.この内第3部ではおichodenna胞子数も雑 菌数も共ζ極度に少なかった.

調 第 4

。 。

x  量脅 . 

完成日飲

~ー-

6  7  7  7  7 

弘 胞 子

E

5  x  7  13

000

1

800  7

000  4

000  2

500  21

300  20

∞ ,

400  11::1ヂル守

分 生 胞 子 散

。 。

x  x  8  x 

270 

8  x 

x. 

5  x 

150 

300  12

300  8.000  19

, 。 ∞

8

500  7

000  54

000 

問 ∞

∞ ∞

∞ ∞

∞ ∞

∞ ∞

∞ ∞

∞ ∞

∞ ∞

mm

α 0 0 0 0 5 0 0 0 0

J S A J 3 3 E

' ' ' ' ' ' ' ' ' ' s  

a 5 9 2 B 4 9 9 5 8 ω 1 2 8 9 3 5   1 4 1 3 2 5 2 1 4   一燭 際

平均温度

33 

最高温度 470C  35  41  41  区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 区 1 2 3 4 5  

F

28  49  31 

54 

au"d

' "

' z o

25

000  3

500  800  32

000  200  35 

31  25  24  29  48 

nuny

a

quququ 

3 6

1 2 3 4 5 6 1

  39 

24  52 

22  250 

23  25 

2  22  3  24  第3

22 23 

6  23  65 

23  24 

23 

5  6  6  9

000 

14

000  11

000  8

000  10

000  10  48 

3S  39  51 

42  43 

第4・J~

43  35 

37 

38 

この様にして見ると各部共, 硫酸銅,硫酸アジモニュームおよび硫酸マグネジュームを加えた第

2

区,ジュー酸,石友,硫駿,硫酸マグネジューム,および温酸を加えた第4区, アγモニューム,

硫酸,硫酸マグネジューム,および塩酸を加えた第5区が良かった.

各区の雑菌の種類は第5表に示した.

58  4  6  67 

I V .

結 論

Trichoderma 

s p .  

2418号菌株では硫酸アンモニューム,

(131) 

.!.." 19 ;...;: 

以上の結果から見て本実験仁使用した

(7)

硫酸マグネジューム,硫酸銅およびジュー酸等の酸性物質を小量供用する時は

Trich rmaを増 殖せしめ,其の他の雑菌の溌育を抑制するものと,恩われる. これはそのおのおのの物質に対する, 各 菌の抵抗性に関係しているものと考えられる. 従って Tr;choderma仁対する他薗の対抗作用価を 相当に低下せしめ得るため,または Trichコゐ7問自身¢拭性物質の分泌を助長するため他の薗が 発育を抑制せられ Trichoderm の発育が旺盛になったとも考えられる.これから考えて,前記

4

つ の物質はかなり利用価値のあるものと云し鳴る. それに比較して硫酸,塩酸,硝風乳挽コハク 酸,硫黄および石炭などは Tr;chodermaの発育を捉進してやるが,他の菌の発育を抑制せず,か えって助長した.この場合酸性のため細菌は発育していなし1が,特仁 Pen;cilliumsp., Pellicillium  ilal

u : u m ,  

Aspergillul sp. AIPergillω nirer等の抗菌作用仁より Trichodermaのその後の発育 および殺生または抗菌作用が抑制せられるので実用の意味に乏しいものである.

なお Trichodermaの増殖から見て,ただ単に土嬢の

pH

のみに関係するものではないことは明ら かに考えられるが,その物質に対する抵抗性かまたは噌好性に差異を有することも考えられる. 抵抗 性によるものか噌好性によるものかの問題

l

こついては大量精華を行う上にも土築中で増殖させるため

5表 無殺菌大量培養において発育した雑菌

発育の多かった雑菌 要旨育の少なかった雑菌

dゅergillu.rsp. 

Aspergill sp. Rhizotm sp.  Penicillnm sp. Aゅergill sp. Rhizφus sp. 

Argillussp. Rhizotul sp  RhizoJssp.  Altenaria sp. 

Rhi%otUI

, 

sp. Aゅe.giU sp.

Rhizotul sp.  drgill sp

J

dゅergillulp.RhizoISsp  3  Rhizotu.r sp. A.pergill: sp Pacillnmsp. 

=

A恥 ,.gillu.rsp. As gill

nigt. Penicilllnn sp.  4 

‑ J  

Aspergill niger Penicillum sp. 

A¥陪rgillussp.  Rhi%141sp.  A

φ

e.gil1u.r niger  Rhizotμ. sp.  3  Rhizot sp.

4  Rhizot sp. 5  Rhi:eoIsp. 

8  Rhizotu.r sp.  Perricillum sp. 

Asμ.gillltl  sp. 

Argill sp.Pt!nicillum  Rhi%ゆ闘 sp drgillωsp.

Pt!nicillum sp. Aゅergillumsp.  A駒 市11 sp. Rhizot sp

13:11) ‑ 20

(8)

仁も相当重大なることではあるがそれは現存のところ不明である. ただ検出せられた緩菌もほとん

E

の ものが酸性仁対して,相当強力なものであったことも,何かの意味を持っているよう仁思われる.

無稜菌増饗の場合第2部第2区の難

3 ∞

g,籾殻200g,鋸屑500g,硫駿銅2g,硫駿 アツモニューム, 2g,硫駿マグネジューム1gの配合区が最も良く, 無殺菌のままでも細菌の発 育はほとんどなく, 酸苦手温度も低く他の糸欽菌(雑菌〉も非常仁少なく完全な埼養仁近い.醗 酵温度が高ひと

T r i c h

d e r m a

の発育が非常仁悪く

R h i z o . ρ

UI

l t .または A l p e r g i l l u s s p .特に A l t e r g i l l :

1I

i g e r

の発育が強力なるため培養は全荷だめになることがしばしばあった.これらの事実か ら考えて低い酸酵温度で培養することが望ましし培養基中の間際を多くし反応を酸性化し,有機 窒素源となるべき物質の量を減じ無機窒素源を与えて,

T r i c h o d e r m a

の発育を促進しなければなら ない.しかし極度に有機窒素源を減ずると,第

3

部の実験からわかるよう仁

T

hoゐ開沼の発育も 非常に弱くなるので

2

......

3

割程度を最適とするようである.

以上の結果を総括すると,面白己接性物質が他の雑菌の発育を抑制したことと,

T r i c h : ;

r

l1'Aの 発育を促進したために,他の雑菌が充分発育出来なかったものと考える.

V.

摘 要

1)

この実験仁供用した酸性物質

1 6

種の内硯駿アジモニューム, 硫酸マグネシューム,ジュー 酸および硫酸錦を少量加用すれば

T r i c h : ;

ゐァm は土嬢中で良く増殖リ也の糸扶菌の発育を抑制 する.

2) T r i c h

rma

の無殺菌埼養を行なう仁は矯養基を酸性仁し,醗酵温度を低くすることととも 仁酸素の供給をはかるが良い.

3) Tr

たおゐrmaの無殺菌培養の培養基の配合はふすま

3 ∞

g,籾殻2

g,鋸屑日)()g

硫酸銅2g,硫駿アンモニューム

2

g,硫酸マグネジューム

19

が最も良好であった.

4) T r i c h o

rma

の増義仁対し最も問題仁なる維菌は

A

e r g i l l u s s p .

, 

( A .  

1I

I g e r

を含む),

R h i z o

が"

s p .であった.

文 献

1) Weindling, R.; Studies on a lethal principle  effective in the parsitic action of Tri~Jro..

d d r m a  l i g

脚 内 側onRhi

z o c l o n i a  s o l a n i  

and other soil fungi.  Phytop.  voI. XXIV

, 

p p. 1163 

‑1179, 1934  わH lS1er, C.  M. and Allen, M. C.; Toxic action of 

T r i c

ht.油 開 闘 on Rhi:r

o c t

i a

and oU閣 制1fungi. Phytop. vol. XXIV p.  10, 1934  3)岡田要之助,入甲岡 山じおける .

T r i c h o

r m aの分布仁ついて.生議学研究

Vol.3 pp. 309‑321 1939.  4)大観虎 男,今弁百墨江子,ペニジリン生産菌培養の研究・

1 .

ペニシリン voJ.1 No.4 pp. 20ふー2081949.

5)梅沢純夫,按抗微生物のイt1949. 6)岡田要之助,土援微生物概論1949. わ 遠 藤 茂,微生物の指抗作用による稲菌絞の生物勃司防除の可能性とその応用上留意すべき事項について.日本 植物病会報 82 pp.193

1941938 

‑ 21

(133) 

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