バスツアーの研究 2011年度地域現場実習報告文集
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(2) はじめに. 本報告書は、2011年度地域現場実習の個人報告(レポート)集である。地域現場実習で は、教室内での講義とは異なり、実際に現場/フィールドに赴き、体験を含む調査活動を 経験することが第一の目的である。普段自分が身をおいている生活圏から外に出て、そこ. で遭遇する人や土地から五感を駆使してさまざまなことを学ぶのが、この地域現場実習の 醍醐味である。. 2011年度ば前年度に引き続き「バスツアー」がテーマとして取り上げられた。新聞や !『・. ポスター、チラシ、ウェブサイトなどの媒体を通じてバスツアーに関する宣伝広告は数多 くみられるが、一体バスツアーの何が人を惹き付けるのだろうか。この年度は、本文中で も触れられているとおり、バスツアーに参加し、その過程を楽しみつつ、「バスツアー」と いう対象の理解を試みた。. 実習自体は2011年4月から7月にかけて行われ、バスツアーヘの参加を含むフィールド ワークは5月と6月に各1回ずつ実施された。受講生は3グループに分かれて、まずは旅. 行代理店などへの訪問を行い、バスツアーに関する情報を収集した。そのうえで、各グル ープごとに参加するバスツアーを選定し、1日ツアーに参加することでツアーの中身や訪問 地§参加者に関する調査を行った。. この年度の地域現場実習は、小松原教授が指導案の作成、各回の授業の進行や授業内に おける受講生による発表へのコメント、報告書の作成指導と、ほぼすべての役割を担当さ. れた。2011年度に初めて地域現場実習の担当となった亀山は、本報告書のとりまとめを担. 当するほか、上の過程を小松原教授の傍らで直に体験することで、「地域現場実習」の実習 をさせていただいたように感じている。また、編者の怠慢から報告書の編集作業が大幅に 遅れてしまったことについては、皆さんにお詫び申し上げたい。. なお、本報告書に収めた受講生全員の報告書は、「あなたはどのような問題意識をもって. 地域現場実習に臨み、実習を通してどのような答えを得ましたか。問題意識と導きだした 自分なりの答えを明記したレポートを作成してくださいjという課題に沿って執筆された. ものである。最後に、2011年度の地域現場実習に参加した学生の皆さんが、たとえ小さな ことであろうとも、それぞれに学びとったことを自らの実生活の糧とされることを願う。. 2013年9月7日. 亀山恵理子. 1.
(3) 目次. はじめに………………‘・……----------………‘・‘・…‘・-‘・−..−‘・--…‘・--‘・’……-.…--…-……-・・。・--'・・・--'・--@・・・i ●●. 目 次 一 … ‘ … … ‘ … . . . . . . … … … − . . … − . ・ … ‘ ・ … … … … ・ … … ・ ・ . . . . … … ‘ ・ . . . . 皿. 地域現場実習レポート I.丹後10大食べ放題とメロン狩り バスツアーの楽しさ----------------------------------. 奈−−−1. バスツアーの中止を防ぐためにはどうするべきか----------. 奈−−−2. 旅行を成功させるために一一一---------------------−----. −−−−−4. 丹後バスツアー−−−−−−−−−−−−−−-−−−−−−−−−−−−−-一一. −7. II.佐藤錦食べ放題と紫陽花の海 バスツアーに参加して感じた団体行動の難しさ---------------. −−−−9. バスツアーにおける遊びと学び一一一一一一一一一一一一------. −−−10. バスツアーの楽しみ方一一一一-------------−一一一一一一一一一. −13. 地域現場実習バスツアーレポート------------------------. 萌−−−15. III.フランス料理フルコースと伊吹山お花見散策 バスツアーを通して分かったこと−-−−−−−−−−−−−−−-一一一一. −−17. バスツアーを実際に体験して∼バスツアーの魅力∼一一------. --18. なぜバスツアーを選ぶのか-----------------------−-----. -20. バスツアーでの体験を通じて−−−−−−−−−−−−−−−-−−−−−−−−−−−. −−22. 添付資料:2011年度地域現場実習写真帖 赤 チ ー ・ ム ・ ・ ・ … ‘ ・ ‘ ・ ‘ … ・ ・ … . ‘ ・ … ‘ ・ . . . . . . . . ‘ ・ . . . ・ ・ ・ . . . . . . ・ ・ ・ ・ ・ ・ . . . ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ . . . . . . . , . . ‘ ・ . . . . . 2 5. 黄 チ ー ム … ・ ・ ・ ・ . . . ‘ ・ ・ ・ . . ‘ … ’ ・ ‘ … ・ ・ . . . . . . . . . . ‘ ・ ・ ・ ・ ・ ’ ・ ‘ . . ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ‘ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ . . ‘ ・ ・ ・ ‘ ・ . . . . ‘ ・ ・ ・ ‘ ・ ‘ … , ・ ・ ・ ’ ・ ‘ ・ ・ ・ 3 3 緑 チ ー ム . . . . . . ‘ ・ . . . . ・ ・ ・ … ・ … − . . . … . . ‘ ・ ・ ・ . . . . . . . ‘ ・ ・ ・ . . ・ ・ ・ ・ … … ・ ・ ・ ・ − . . . . . . − . . ‘ ・ . . ‘ ・ ‘ ・ 3 7. *写真帖は、電子ファイルで提出のあったもののみを収録しています。. 心●. 、.
(4) I.丹後10大食べ放題とメロン狩り バスツアーの楽しさ はじめに. 私は、地域現場実習でバスツアーに参加したが、その際最も気をつけたのはツアーを楽 しむことである。たまたま同じ班になり、あまり喋ったことの無い友達とどれだけ楽しく. ツアーに参加できたのか、ツアーの調査を行えたのか、このレポートで述べていこうと思 う 。. 第1節「大事なことは情勢に合わせてツアーを組む」. まず、私達の班は近鉄奈良駅の観光案内所に行きお話を伺った。観光案内所では平城遷 都1300年祭が終わってからの奈良の観光客数について伺ったが、やはり平城遷都1300年 祭のときはとても観光客が多かったらしく、現在では減少傾向にあるようだ。続いて近鉄. 奈良駅横にあるJTBさんへ行きお話を伺った。3月11日に起こった東日本大震災の旅行会 社への影響などを伺ったところ、やはり東日本大震災の影響で外国から日本に来る観光客 や、関西などから東北へ観光に行く人は少なくなっているようである。ただ東北に行くツ アーなどはあるらしく、支援物資を持っていく人やボランティアに行く人が利用している. ようである。また、情勢にあわせたツアーも組んでいるらしく、最近はKARAや少女時代 の影響で韓流ブームが巻き起こっているため、韓国関連のツアーを増やしたりしているそ. うだ。最近の日帰りバスツアーではどのようなツアーが人気なのかと伺うと、食べ放題が あるツアーや、お土産がたくさんついているツアーに人気があるとのことだった。時代の 流れに合わせてツアーを組むことは大事なのだろうなと感じた。. 第2節「参加者同士の交流」 6月18日、私達の班は「丹後10大食べ放題とメロン狩り」ツアーに参加した。最初は 鳥取砂丘に行くツアーに参加しようと思っていたのだが、申し込み人数が少なく、ツアー が行われなかったため、最近人気の食べ放題が付いているこちらのツアーにした。バスに. 乗ってすぐ添乗員さんの紹介がありツアーが始まった。一緒に参加しているお客さんを見. ると、家族連れや友人同士で参加している人たちもいた。バスツアーというともう少し年. 齢の高い感じかなと思っていたので少し驚いた。一番目の目的地に着き、ツアーの参加者 全員で集合写真を撮った。バスツアーに参加したのは初めてだったので、このような集合 写真を撮るとは全く思っておらず、これにはとても驚いた。お寺に参拝するときにぞろぞ ろと歩き、学校行事のようで少し楽しく感じた。集合写真の販売もあり、余っているのか なと思ったが売り切れでたくさんの人が買うようだ。メインの食べ放題では、修学旅行の. ように長い机にずらずらとツアーの参加者が並び食べた。席が隣の参加者の人に焼き方な どを教えてもらったり、食材をわけてもらったりと参加者同士の交流もできた。. 第3節『他の参加者と交流する楽しさ」 1.
(5) バスツアーの調査で実際に旅行会社にお話を伺うことによって、旅行会社が時代の流れ を読み取ったり、情勢を読み取ったりしていることを改めて実感した。また、急な自然災 害があるとツアーが取りやめになったり、キャンセルが出たり、結構な損害を受けること が改めてわかった。しかし、旅行会社は思ったよりも早く被災地へのツアーを再開してお り、できるだけ早く顧客の需要に答えようとしていることがわかった。実際にバスツアー に参加してみて、予想よりもとても楽しかった。バスに乗っている時間は長かったが不思 議と車内は苦痛ではなかった。また、ツアーの参加者がぞろぞろと歩いていたり、集合写 真を撮ったりする面は修学旅行を思い出しどこか面白く懐かしく感じた。こういう懐かし さを目当てに参加する人もいるのだと思う。他の参加者の方が一人で参加されていたのだ が食べ放題のツアーに慣れていて、色々と教えてもらうことにより交流することができて 楽しかった。バスツアーの楽しさは他の参加者と交流するところにもあるのだと思う。そ して一緒にツアーに参加することにより班のメンバーとも仲良くなれたと思う。 まとめ. 地域現場実習で旅行会社や観光案内所に班のメンバーと一緒に行くことによって、色々 と意見が交換できた。また、ツアーを決めるときにどれにしようかと皆で楽しく決めるこ とができた。そして実際に一緒にツアーに参加し、一緒にアイスを食べ一緒に行動するこ. とでもっと仲良くなれたと思う。バスツアーは元々仲良しの人同士で行くのも楽しいと思 うが、そんなに仲良くない人と一緒に行っても楽しく思えると参加して改めて思った。も. し将来観光系の職業に就くことがあれば、顧客が「楽しい」と思えることを何よりも一番 に考えたいと思う。. バスツアーの中止を防ぐためにはどうするべきか はじめに. 今回、地域現場実習において自分自身がバスツアーに参加することで日帰り旅行の代表. であるバスツアーの仕組みや現状を調べた。私たちのグループは参加人数が満たないため 当初予定していたツアーに参加することができなかった。このツアーに限らず、中止にな るツアーはある。どうすればそのような事態が減らせるのか。この疑問を中心として考え ていこうと思う。. 第1節旅行代理店でのインタビュー実習報告 まず、バスツアーをより詳しく知るため旅行代理店へ直接赴き話を伺った。以下はそこ で聞いたことをまとめた。. ①バスツアーの最近の傾向は「食」がメインである。 最近のバスツアーのツアー内容は「食」に関することが多い。食べ放題がツアーのメイ ンになっているものが多い。旅行客にも人気があり、ツアー製作者もそれを狙ってツアー をつくっている。また、お土産が充実している。ツアーの写真の見出しに大きく「10大士 2.
(6) 産つき!」とかかれ、その下にツアー参加者に配られるお土産のリストが書かれている。 しかしここで注目しておきたいのはその量だった。お土産のリストにはそれぞれの量が小. さく書かれているが、「○○饅頭1個」などすごく少量である。このことから、最近のツア ー参加者はそれぞれのお土産の量よりも種類の多いほうが魅力的に感じやすいということ がわかった。. ②東北地方太平洋沖地震の影響が地震発生直後あった。 話を伺った旅行代理店の表には「頑張れ、東北!」と書かれた紙が張られていた。そ. こで、東北地方へのツアーの状態についても話を伺った。東北方面(関東含む)へのツ アーの参加予定者は地震発生直後、ツアーの中止などもあり、キャンセルが相次いだ。 特に東京デイズニーリゾートへの旅行は卒業旅行とも重なっていたが、閉園のためキャ ンセルとなることが多かった。5月になればあまり影響は目立たなくなったが、やはり. 東北地方を避ける人が多い。東北・関東地方を応援するということで、東京デイズニー リゾートへの特別価格でのツアーなどが用意されていた。. 第2節バスツアー参加の実習報告 ステージIのインタビューで「食」がメインのツアーが人気であるということを知った ので、ツアーの種類は食べ放題が盛り込まれているものにした。しかし、当初予定してい たツアーは、ツアー最低参加者数に達しないため、中止となった。やむを得ず、別の食べ 放題がツアー内容に含まれるツアーに変更した。 ツアー参加者の全体人数は約40人強(大型バスの正シートがほぼ埋まる程度の人数)だ. った。年齢層は広く、10代から40代程度までおり家族での参加者もいた。集合場所は奈良 県で申し込んだにも関わらず、梅田もしくは難波の2箇所となった。ツアーのバスに乗る. と最初の3時間程度は移動時間で、ツアー全体を振り返ってもバスの移動時間は多かった。 ツアーのメインの食べ放題については特に時間制限もなく、個人のペースで食べること. ができた。時間を全て食べ放題に費やす参加者もいれば、周辺散策に向かう参加者もいた。 食べ放題がメインでも自由行動時間も確保されていることがわかった。これはツアーに参. 加するまで行程表だけではわからなかった。 ツアーのメインは食べ放題であったが、今回参加したツアーでは天橋立、文殊堂や出石. 町の城下町などの観光地をめぐることもでき、決して「食」に偏ったツアー構成でないこ ともわかった。. 第3節バスツアーのメリットとデメリット. 第1節と第2節での実習内容を含めて、バスツアーのメリットとデメリットについて考 える。 <メリット>. ・充実した日帰り旅行をすることができるということ。. ・自分たちで運転をする必要もないということ。. oツアー内容が決められており、自分たちで企画しなくてもよいということ。 <デメリット> 3.
(7) ・希望のバスツアーに参加できない可能性があるということ。 o時間配分が決められていること。. o自分たち以外の参加者がいるということ。. ここで今回のテーマと最も関連性のあるデメリットの「希望のバスツアーに参加できな い可能性があるということ」に注目したい。実際私たちのグループは希望していたツアー. に参加することができなかった。やはりツアー遂行最低参加者数を明記するべきであると 思った。ツアーパンフレットにはツアーの特典などは大きな赤文字で書かれていても、ツ. アー遂行参加者数はぱっと見たときにわかるようには書かれていない。これはお土産の量 の表示にも言えることで、先に述べたように「種類」は大きく書かれても「量」は大きく. 書かれない。実際受け取って「え、これだけだったの!」と驚くこともある。ツアー内容 の表記方法にも問題があると思う。 まとめ. バスツアーの中止は寸前までわからないため、減らすことは難しいかもしれないが旅行. 提供側はツアー遂行最低参加者数を明記するべきであると思った。そうすることで参加者. 側も少しは考慮することができるかもしれない。参加者全員が満足したツアーに参加する ために、まずはパンフレットの表記方法を見直すことが必要ではないだろうか。ほとんど. のツアーの表記方法が共通してきているからこそ、これから見直されるべき問題ではない かと思う。確かに見出しや観光地などは大きく表記することでアピールすることができる. が、そのほかの注意書きに関しては字の大きさが極端に小さい。. ここで今回の中心として考える疑問、バスツアーの中止を防ぐ方法について具体的な案 を考えることにする。旅行などの情報は主にパンフレットが中心である。ツアー遂行最低. 参加者数は表記されていても、ツアー参加状況はわからない。バスツアーの参加状況を知 るための手段が必要となる。私たちが情報を知るために一番に利用するのはインターネッ. トだろう。インターネット上で、バスツアーの参加状況を知ることができれば参加者はあ. らかじめ中止の可能性を考えることができる。実際、旅館などでは空室状況を一覧にして インターネット上のホームページに表示しているところもある。事前に情報を得ることが. できれば逆に定員オーバーが原因で参加できないということも防ぐことができると思う。 つまり、旅行会社側はいかに情報を提供するか、参加者側は提示された情報をいかに有効. に使うことができるか、であると思う。情報化が進んだ現代だからこそ、その情報に左右 されやすい。うまくいけば旅行会社側も参加者側も満足のいくツアーが生まれると思う。. 旅行を成功させるために はじめに. 地域現場実習の授業の中で私は、旅行を成功させるために何が重要か、という問題意識 を持って実習に取り組んだ。また、旅行の成功とは、サポート側と参加者側の両者の満足. 度と深く関係しているのではないかと考え、参考にしたwebサイトから得た知識と合わせ 4.
(8) て、実際に行った観光案内所の聞き取り調査や、バスツアーヘの参加で、旅行のサポート 側、参加側の両方の立場から得られた自分なりの考えを以下に述べたいと思う。 第1節サポート側の立場からバスツアーの成功を考える. まず、私たちは企画側の立場から、バスツアーの成功の秘訣を知るため、聞き取り調査 を行った。場所は近鉄奈良駅の観光案内所である。案内所では旅行の企画というものは行 っていないが、実際に旅行に参加している方が、自由散策の時間などに立ち寄り、観光地 の情報を求める場所である。ここで、企画側はお客さんに聞かれた道やオススメスポット を案内することはもちろん、時にはお客さんに合わせた散策コースを作り、案内すること もある。しかし、これだけでは企画側として、十分な対応ではないと案内所の人は語る。 なぜなら前に述べた対応は、生身の人間でなくてもできるからだ。去年の平城遷都1300年 祭をきっかけに現在奈良は、多くの観光雑誌やニュースなどのメディアに取り上げられる 機会が増えた。それらのメディアは多様化が進み、地図もわかりやすいし、オススメスポ ットも写真や映像とともに観光客の興味を大いにそそるものとなっている。案内所では 様々な目的を持つ客に万能に使い回せる地図を配り、オススメスポットも口頭で説明する しか手段がない。また雑誌などでは観光目的、年齢に合わせたいくつものパターンの散策 コースが紹介されており、自分に合ったコースを見つけることも容易である。一方、参考 webサイトでは、旅行前の「事前期待」や「事前知識」が旅行満足度と深い関係があるとし ている。つまり、「事後評価」が「事前期待」と同じならばある程度の満足感を得られる が、それを上回ることがあれば、より満足度が向上し、下回れば満足度が低下する、とい うものである。話は戻るがメディアが多様化する中で、「事前期待」も「事前知識」も参 加側は十分得ることができる。このような状況で、案内所が企画側としてお客さんの旅行. を成功させるためにはメディアでは及ばない対応をすることが重要だ。例えば、自分の実 体験や実際の感想などが「事前期待」+αとなり、地元住民だからこそ知っている知識を. ふまえて観光案内を行うことで「事前知識」+αになるのではないか。このように、メデ ィアでは得られない生の声で参加者の満足度を向上させることが旅行の成功を考える上で 重要であると考える。. 第2節参加者側の立場からパスツアーの成功を考える 次に、私たちは参加側の立場から、バスツアーの成功の秘訣を知るため、実際にバスツ. アーに参加し、調査を行った。バスツアーは天橋立での食べ放題と丹後メロン狩りという2 つの目玉があった。食べ放題は、現地で取れた新鮮な果物と魚介類であり、アワビは自分. で焼くまで生きていて、動いているほどだった。どれも新鮮、豪華で、おいしかった。一 人でツアーに参加している方がいたが、その人に一人ででもツアーに申し込もうと思った. 決め手を聞いてみると、食べ放題だった。やはり目玉に食いつく客は多いようだった。続 いてメロン狩り体験だが、ツアーに参加していたほとんどのお客さんはメロン狩り体験を するのはこれが初めてだと言っていた。子供連れのお客さんはメロン狩り目当てでツアー. に参加したと言っていた。今まで体験したことのない経験は、他のお客さんの興味をそそ. る、目玉に適していると感じた。私たち実習メンバーもここでは子供に戻ったみたいに、 5.
(9) 自分のとったメロンの大きさを自慢しあった。ツアーに参加して、旅行を楽しむために重 要だと思ったことは、ツアー内容をあらかじめ確認することはもちろん、初めての体験や. ツアープランに想像を膨らませること、つまり「事前期待」の向上である。「事前期待」 を膨らませずに旅行当日を迎えても待っているのは受動的な旅行だ。しかも期待がないの. で期待通りだ、とか期待外れだ、などの感情にふけることはなく、旅行そのものが無に思 えてくるだろう。一方「事前期待」を膨らまし自由に想像することで、実際の体験がより 新鮮に感じることができるはずだ。万が一期待外れであっても、その期待に代わる新たな. 出来事があれば参加者の満足度は得られるはずである。したがって、期待通りにならない ことを恐れずに旅行に対しての様々な期待や想像を膨らませることが大事なのだ。また、. この心理を理解して、旅行会社側もあらかじめ2つの目玉を設定し、お客さんの想像力を 掻き立てているのかもしれない。. 第3節サポート側・参加側がともに成功するために サポート側・参加側がともに成功するためには、参加側の立場をよく理解することが、. サポート側にとって重要である。言い換えれば、参加者側の「事前期待」と「事前知識」 をいかに予想できるか、である。たとえば、実体験でいえば、私たちの参加したツアーで. 最初に文殊堂を訪れたが、そこでは専用のガイドさんに観光案内していただき、歴史や現 在に至るまでの経緯を知ることができた。ここはバスツアーの最初に巡った観光スポット. でもあり、わりと型にはめられた観光だった。ガイドの方に聞いてみると、最初にいきな り自由時間を設けることは少なく、ある程度型にはまった観光をしてもらうことが多いそ うだ。その理由として、最初はお客様の期待も大きいため、観光している、と実感しても らうためだそうだ。ここでもサポート側はお客さんがあらかじめツアーを想像しているこ. とを理解していると思った。何においても第一印象は大事であり、第一印象で参加側の想 像はあらゆる方向に膨らんでいくのだ。参加側は想像をより豊かに膨らませることで旅行 当日の印象が実際のものより良く見えたりするので、これは参加者側の旅行の成功にとっ. て重要である。また、サポート側は参加者側がいかに良い想像を膨らませることができる か、そしてその想像に近づけるかが、旅行の成功において重要である。しかし、それらの 想像に近づけるだけでサポート側は満足してはならない。旅行のさらなる成功を望むので. あれば、参加者側の「事前期待」や「事前知識」にいかに上乗せできるかが最も重要なの である。参加者側に「たなからぽたもち」的感情を抱かせることができれば旅行は大成功 したといえるのだ。 まとめ. 以上に述べたことが地域現場実習での私の体験と旅行成功においての考えである。サポ ート側も参加者側もいい思い出として旅行を成功させたいという気持ちは同じだ。このお もいを無駄にしないためにもサポート側の思いやる気持ちと参加者側の想像力が重要なの だ。また次にこのような機会があれば、バスツアー以外に参加し考察したいと思う。 引用webサイト 6.
(10) 旅行満足度の構造分析論文(最終参照日:2011年8月22日) http://frds.itakura.toyo.ac.jp/rt/sotsuron2009/2010suzuki.pdf. 丹後バスツアー はじめに. 地域現場実習の授業でバスツアーグループに振り分けられた。この報告書はバスツアー. に参加するまでの自分達グループの取り組みや、実際に参加してみての感想や自分なりの 考察を、まとめたものである。 第1節. どのようなツアーにするかよりも、まずは旅行会社や観光案内所へ色々な話を聞きに行. こうということで、グループ内で話がまとまった。その翌週、各自質問を用意し、事前に. 打ち合わせをした上で、まずは近鉄奈良駅すぐの観光案内所へ向かい、話を伺う。遷都1300. 年祭が終わってからの観光客は、やはり減少しており例年通りに戻った、というのが観光 案内所の方々の見解である。しかし、もっと多くの観光客に訪れてもらえるようにイベン トなどの企画や案内もしているそうだ。東北地方太平洋沖地震の影響で、外国人観光客の. 数は減ったか?という質問に対しては、関西ということもあってか、特に地震の影響は感 じないとのことであった。観光案内所を後にし、Jmへ向かう。訪れたのが震災から数ヶ 所月経った頃の時期であったが、東北方面のツアーは随時確認を取りつつ、行われている. とのことであった。震災直後はもちろんキャンセルが相次ぎ、大変な状況だったが、今は 東北復興の手伝いをしようと、東北方面の旅行の価格を安く提供したり、春休みに卒業旅 行でディズニーランドを予定していたがキャンセル扱いになってしまった学生の為に、格. 安でツアーを組んだりと、様々な努力をしている。また授業内容、バスツアーの概要を話. すと快く、さまざまなプランを提案してくださった。その場で即決定できたらよかった のだが、意見もわかれたので、後日ゆっくりと相談して決めることにして、読売旅行社. へ向かった。忙しいのか、随分と失礼な対応をされ、バスツアーのパンフレットだけを 頂き、半ば追い返されるようにその場を後にした。肝心のバスツアーだが、第一希望の. 鳥取バスツアーが人数不足で行われなかった為、「丹後10大食べ放題とメロン狩り」 バスツアーに決定した。 第2節 朝早くに、集合場所へ向かう。他の旅行会社のツアーと同じ集合場所ということもあっ. てか、OCAT内のロビーは人でごった返していた。年齢層は、若い人からお年寄りまで、 幅広かったが、比較的老人の方が多い印象を受けた。私達の参加するバスツアーも同様で、 友達同士、若いカップル、家族連れ、老人のご夫婦、と様々であった。このバスツアーに. はバスガイドは同乗せず、添乗員のみだったので、バスでの移動時間が少し退屈に感じた。 智恩寺文殊堂で参詣をし、30分程の自由時間を経て、再びバスに乗り、天橋立へ向かう。 7.
(11) ここで、ツアーの目玉でもある「10大食べ放題」の昼食をとる。食事は事前のパンフレッ トで見た写真と違い、人数分が皿に盛られており、皿が空になったら交換してもらう、と. いう形式であった。昼食の後は、ケーブルで山を登り、天橋立を眺める。あいにくの曇り. 空で、教科書で見たような絶景ではなかったのが少し残念であった。天橋立を降りた後は、 バスに揺られ、傘松公園で少しの休憩をとり、またバスに乗る。そして、ツアーのもう一. つのメインであるメロン狩りを行う。農園の方から、メロンの試食をいただいた後、持ち 帰り用にビニールハウス内のメロンを一玉狩る、という内容である。そろそろバスに乗る. のが苦痛になって来た頃であるが、再びバスに乗車し、出石城下町で降り、周辺を散策す る。出石城は堀や石垣を残すのみとなっているが、登城門や橋が復元され、それなりにに ぎわう観光名所となっている。また出石はそばの名所のようで、ここでそばの試食もいた だいた。これが、私達が参加したバスツアーの概要である。 第3節. 今回のバスツアーであるが、私はバスに長時間乗り続けることにかなりの苦痛と、他の グループも参加する団体のバスツアーということもあってか、時間制限や自由行動の選択. が限られることにも、面倒くささを感じた。ツアーという形式上、自由行動に制限が付く のは当たり前であるが、これに苦痛を感じたのは、私だけではなく、グループ全員であっ. た。このことから、若者はバスツアーで旅行を楽しむのではなく、自分達で自由に行動で きるプランの旅行を選ぶ人が多いのではないかと私は考える。実際に、ツアーの集合場所. では年配者が多かった。同年代は数少なく、仮にいたとしても家族連れが大半であった。 そして、年配の方がなぜバスツアーを選択するのかであるが、これは歳をとり体力や咄瑳. の反射神経などの低下から運転免許を返納し、行動の幅が限られるからではなかろうか。. もちろん電車や飛行機という移動手段もあるが、乗換の手間や、何より高齢者にとって重 い荷物を持って移動し続けるのは辛い。しかし、バスツアーなら乗換の手間もかからない し、何より、重すぎる荷物は車内に置いたまま行動できるという魅力がある。また、日帰 りバスツアーなら、旅行会社が各種提携しており、食事や移動費も込みで、一万円程で収 まる。個人で旅行するより、はるかに安く楽しめるメリットがバスツアーにはあるのだ。 まとめ. バスツアーと個人旅行、どちらも長所・短所がある。バスツアーの良さは、行動には一 定の制限が付くが、個人で旅行するよりもはるかに安く楽しめ、様々な観光名所を巡れる. という点にある。さらに運転免許を返納した高齢者にとっては、面倒くさい電車や飛行機 の乗り継ぎがなく、重い荷物を持って移動しなくても良いというメリットもある。バスツ アーは高齢者にスポットを当てれば、まだまだ伸びる余地のある旅行のあり方だと、改め て感じた。. 8.
(12) 11.佐藤錦食べ放題と紫陽花の海 バスツアーに参加して感じた団体行動の難しさ はじめに. バスツアーというのは基本的に団体行動である。個人行動と違い団体行動にはある程度 の制限、マナーがある。団体行動の難しさとは何か。私自身が実際にバスツアーに参加し て感じたこと、思ったことを含めながら考えていきたいと思う。 第1節募集型企画旅行. 私たちのグループは、近鉄奈良駅にある日本近畿ツーリストに行って案内してもらった。 バスツアーというのは、募集型企画旅行といって「旅行会社が訪問地やルート、期間、旅. 行代金などを決めて販売し、参加者を募り実施をする」場合が多いことを知った(i参照)。 この旅行の種類のメリットとしては、さまざまな観光地やホテルなどで団体割引が適用さ れるためお得に旅行に行けること、現地でのバスの手配がしっかりしているため効率よく. 観光できること、「旅程補償」などもしものときの補償があることなどが考えられる(i参 照)。逆にデメリットとしては、団体での行動やあらかじめ観光ルートが決められているた め、個人の自由や希望通りにいかないことがあることなどが考えられる。 私は、バスツアーの申し込みというのは、インターネットやパンフレットをみて、自分. で行きたいツアーを探すものだと思っていた。しかし、自分が希望する日時、場所、価格、 内容などに最も適するツアーを2,3個までに絞ってくれるので、簡単にかつ迅速に自分の 希望に合ったツアー探しが行うことができた。募集型企画旅行で注意しなければならない のは、ある程度の人数が集まらないと中止になる場合があるということである。 第2節団体に対する企画側の努力. 私たちが行ったツアーは食べ放題も含まれていることもあってか、他のツアーよりも家 族連れや若い友達同士で参加しているグループが多かった。実際にツアーに参加してわか ったことがいくつかある。バスの中では添乗員がこまめに空調の調整を気遣ってくれてい た。乗客が小さい子供からお年寄りまで幅広い層で構成されているため、このような呼び かけはとても重要に思えた。また、毎回バスに乗るときに笑顔で迎えてくれたことも印象. に残っている。今回のツアーは、雨の日でも全ての内容が予定通り行われるプランになっ. ていたため、もし雨だったとしてもツアー内容に対する心配はなかった。バスの中で、添 乗員が何度か電話していた。おそらくこれは、他のバスとの兼ね合いや本部の方への報告 だろう。他のバスとの連絡の取り合いは、昼の食べ放題のときやアジサイ園に入場すると きなど、はやく着いたバスに乗っていた人の待ち時間をなるべく少なくするためには欠か. せないことだろう。本部への連絡は、ツアーがプラン通りに行われているかを伝えたり、. もし緊急の事態が起こったりしたときなどに助言をもらったりするために必要だろう。ま た、智恩寺へ行ったときガイドの案内があった。今までガイドの話をしっかりと聞いたこ とがなかったが、その案内が個人的にはとても興味をそそられる内容であった。これから 9.
(13) は、もっとガイドの話を聞こうと思えた。ツアーで訪れる場所の歴史やポイントを事前に 調べておくことで、智恩寺でのガイドの話ももっとおもしろく聞くことができただろう。. 第3節団体行動の中でバスツアーを楽しむためには ツアーは団体行動である。バスの中の雰囲気はそれぞれの団体によって違うだろう。添. 乗員がこれからの予定や観光地の案内を始めたら、周りの人はもっと静かに話を聞くべき だと思った。そのような案内を楽しみの1つにしている人だっているはずだ。出発時間に 間に合わなかった人がいた場合、他の人を待たせてしまうこともある。時間をもっと気に して行動するべきだし、もし遅れた場合は添乗員や運転手だけでなく、他の客にも謝るべ. きだと思った。自分だけではないということを理解しなければならない。周りへの気配り ができなければならないのである。そのため、子連れの家族は子供の行動や言動に気をつ けさせるべきである。しかし、団体行動という枠に捉われ過ぎて自分自身が楽しむことを. 忘れてはならない。周りへの配慮と自分自身の許されている範囲での自由を上手に見極め て行動することが大切なのである。私が考える一番いいバスツアーの楽しみ方は、同じバ スになった客、たとえば、バスの中の座席が前後だったり、食事のときに相席になったり したときに、勇気を持って話かけてみるべきだと思う。そうすることで、ツアー中に話し. 相手が増えたり、気軽に記念写真を撮ってもらったり、お互いにとってプラスになる場面 が多いのではないか°自分たちのグループにこだわり視野を狭く持つのではなく、視野を 広く持って交流を広げていくべきであるということだ。 まとめ. 観光地に行けばそれなりに楽しめるし、学べることもある。だが、あらかじめそこの伝 統や歴史などを調べておくことで実際に行ったときにもう1ランクアップした楽しみ方が できるのではないか。. どれだけよいツアーを提供してくれても、自分たちで楽しむポイントを見つけ、1人1. 人が周りのことを考えて行動しなければ、他の客に迷惑を与えたり、不快感を抱かせたり してしまう。バスツアーは、団体行動という枠から外れてはならないのである。その枠の 中で自分自身の自由を楽しんだり、他のグループとの交流を深めたりすることが、団体行. 動の中でのバスツアーを最大限に楽しむ方法ではないかと私は考える。ツアーの楽しみ全 てを企画者側に期待するのではなく、団体行動の中において、自分たちで楽しみを見つけ ていくことが大切だと思う。 引用Webサイト. i)トラベルコちゃんht":"wwwbtouImejp/(最終参照日2011.07.29.). バスツアーにおける錐びと学び はじめに 10.
(14) 私たちは、今回2度現場へ行き、実習を行った。1回目は、それぞれの斑が旅行会社や観. 光案内所へ行き、バスツアーや東日本大震災後の旅行状況について調査した。2回目は、実 際に自分たちで選んだバスツアーに参加して、バスツアーの利点、欠点、参加者の年齢層、. 参加者へのインタビューなどの調査を通して、バスツアーの楽しさや、課題をまとめた。 以下、その調査結果を報告する。. 第1節旅行会社での聞き込み鯛査. 私たちの班は、近鉄奈良駅にある「近畿日本ツーリスト」へお話を伺いに行った。まず、. 日帰りバスツアーについてお聞きした。現在、大河ドラマ「江」に関連するスポット巡り が人気のようである。特に中高年世代、老人が多数参加している。毎年、大河ドラマにま つわるバスツアーは人気のようである。また、旬の食材を使った昼食が含まれるバスツア ーも人気である。特に多かったのが、メロンやサクランボなどの果物である。他にも、そ れぞれの地域の特産物をメインとしているツアーも多かった。漁港が近い地域では、お寿 司や海鮮料理が盛りだくさんのツアー内容であった。バスツアーの値段も様々で、安いも. のなら5000円から、高いものになると10000円を超えるものもあった。バスツアー全体. の参加者の年齢層は、老人が多いようである。また、震災後は旅行者数が減少している。 特に訪日外国人の数が急激に減ったという。私たちが旅行会社を訪れたのは、5月だったの. で、現在は少し改善していると思われる。私たちの斑は、旅行会社の方と話し合った結果、 サクランボとメロンが食べ放題で、京都の天橋立を見に行くツアーに決めた。これは旅行. 会社の方のお勧めツアーでもある。果物の他にも、にぎり寿司10種、サザエや甘エビなど の海鮮料理が全て食べ放題である。また、舞鶴にある、アジサイ園も訪れる。私たちがツ アーに参加する日は、ちょうどアジサイが見ごろの様である。このツアーに決めた理由は、 私たち自身が楽しめて、また人気のツアーなので、様々な参加者にお話を聞くことができ、 学習にも繋がると思ったからである。 第2節パスツアーに参加. 2010年6月19日、実際にバスツアーに参加した。8時に梅田を出発し、最初に訪れたの は舟屋の里公園である。「ここには、多くの舟屋があり、重要伝統的建造物群保存地区に指. 定されている。また、NHKドラマ『ええにょぽ』や、映画『男はつらいよ』『釣りバカ日 誌』などのロケ地としても知られている」(i参照)。ここからの海の眺めは美しかった。 次に天橋立を訪れた。「天橋立は、陸奥の松島、安芸の宮島とともに、日本三景の一つであ る。また、日本百選にも選ばれている。幅は約20∼170m・全長約36kmの砂浜で、大小. 約8000本もの松が茂っている珍しい地形で、その形が、天に舞う白い架け橋のように見え. ることから『天橋立』の名が付いた」(i参照)。この日は天気も良く、多くの観光客が訪 れていた。そして、このツアーのメインでもある昼食は、舞鶴とれとれセンターでの食べ 放題であった。にぎり寿司10貫、サザエ、ホタテ、鯛、甘エビが全て食べ放題であった。 その後は、サクランボの王様「佐藤錦」とメロンも食べ放題だった。佐藤錦とメロンはみ ずみずしく、とても甘かった。その後、舞鶴の海鮮市場へ行き、お土産を買う時間となっ た。この地域は、漁業が栄えており、多くの海産物が売られていた。そして最後に、舞鶴 11.
(15) 自然文化園へ行き、5万本のアジサイを見た。私たちが訪れた時は5∼6分咲きであったが、 それでも十分咲いていて、本当にきれいであった。そして20時頃に梅田へ戻ってきて、バ スツアーは終了した。. 第3節バスツアーの考察・課題 ツアーに参加していた人々は、中高年世代、老人が圧倒的に多かった。家族連れの参加 者も数組いた。私たちのような20歳位前後の若い人々は、ほとんどいなかった。このツア. ーの全参加者数は、約180人であった。バスツアーの特徴としては、若い世代の参加が少 なく、高齢者の参加が多い。また、バスツアーは移動距離がとても長い。ツアーによって. は県をいくつもまたぐツアーもある。バスツアーの利点は、1日という限られた時間内に、 様々な場所を訪れることができる。実際に私たちも、天橋立や、アジサイ園など色々なも. のを見ることができた。そして、日帰りのバスツアーはその他の旅行に比べ値段が安いた め、簡単に旅行気分を味わうことができる。私たちは、約7000円を払ってこのツアーに参 加したが、様々な場所に行くことができ、昼食も全て食べ放題であり、7000円分の価値は あったように思われる。一方で、バスツアーの欠点は、時間にゆとりがないことである。1 日で色々な場所には行けるが、1つの場所に滞在する時間はわずかである。その場所をゆっ くりと見ることができないまま、次の目的地に向かうことが多々あった。その分、バスに 乗っている時間が長いので、特に家族連れの旅行者だと、とても忙しくせわしないだろう。 また、バスツアーに限らず、旅行は天気に左右されやすい。私たちが参加した日は、運よ. く1日中天気が良好だったが、特に梅雨の時期などは、ツアー内容も屋外での活動を減ら すなど工夫をするべきである。私は、日帰りのバスツアーにもっと多くの人々に参加して. もらうべきだと思う。高齢者だけでなく、私たちのような若い世代でも十分楽しめる内容 であった。今後は、若い世代や、家族連れの参加者を対象としたツアーを考えていく必要 がある。 まとめ. 私は現在、奈良県ビジターズビューローで体験実習を行っている。ここでは、奈良の観 光産業を促進するため、様々な活動が行われている。奈良県内のバスツアーの企画なども. 行っている。奈良は、世界遺産や寺社、仏閣が多く残されている。奈良県ビジターズビュ ーローでは、このような歴史ある奈良の遺産を巡るバスツアーを企画している。しかし、 このようなツアーに参加する人々は、日本の歴史への関心が強く、寺社、仏閣などが好き なごく限られた層だけである。また、若い人々の参加が少なく、中高年世代が大半を占め. る。より多くの人々にツアーに参加してもらうために、奈良県ビジターズビューローでは、. ツアーの前に、歴史の専門家による講習会を行っている。ツアー前に専門家から日本の文 化や、ツアーに行く場所の歴史を学んだ上で、ツアーに参加するといったものである。歴. 史や遺産に興味がない人々でも、知識を身に付けることで、ツアーの楽しさが倍増するの である。実際に私も、体験実習の中で、大和三山に行くバスツアーに参加した。私は、日. 本史は得意ではなく、奈良の歴史や遺産などにそれほど詳しくはない。しかし、事前に専 門家による講習会を受け、自分自身でもその場所の歴史を調べてツアーに参加した。その 12.
(16) 結果、歴史に興味がない私でも、多くのことを学ぶことができ、とても楽しいツアーとな. った。また、歴史を知ることで、日本や奈良に対する見方が少し変わり、自分が日本人で、 奈良の大学に通っていることに少し誇りが持てた。このように、バスツアーは娯楽だけで なく、学習的であり、自分の視野を広げ自分を成長させるものでもある。. 地域現場実習で、旅行会社に聞き込み調査に行った時も、奈良の寺社、仏閣を巡るバス ツアーがあった。しかし、中高年の人々の参加しかなく、催行最少人数に達しておらず、 実施されないとのことであった。しかし、奈良県ビジターズビューローで行われているよ. うに、歴史や寺社、仏閣に興味がない人々にも参加してもらうことが重要である。特に奈 良は、日本の都であって、長い歴史を持つ。世界遺産や有名な寺社、仏閣がある。このよ. うに、貴重な観光資源が多くあるのに、それを有効に活用していないのは非常に残念に思 う。これらを老若男女を問わず、多くの人々に伝えていくために、バスツアーはとても重 要であり、価値のあるものだと思う。. 引用webサイト. i)道の駅「舟屋の里」伊根・舟屋の里公園(最終参照日2011年8月1日) http:"www.hmava.orR/. i)天橋立観光協会宮津・天橋立観光ウエブサイト(最終参照日2011年8月1日) http:"www.amanohashidate.jp/. バスツアーの楽しみ方. はじめに一班目標. 黄色班は実習活動を楽しむということを第一にツアー内容を考えた。実習内容は自分達 で決めるということだったので、最初に最低限のルールを設定した。実習するツアーは全 員が納得するものに決めるということだ。各自、興味のあるツアー、興味のないツアーを 言い合った。. 第1節バスツアーの現状と実習ツアー選択 近畿ツーリスト近鉄奈良店へ聞き込み調査に行った。東日本大震災の自粛ムードの影響 でツアー参加者は減少していた。特に外国人観光客数の減少は著しい。しかし、逆に5月 頃からは「がんばっている『東北』を応援しよう」というコンセプトのツアーが企画され 始めた。また近ツーでは震災で被害を被った南三陸町の復興を支援するため、現地でボラ ンティアを行うツアーも企画していた。バスツアーは大河ドラマの舞台や坂本竜馬に関連 したツアーの人気が高かった。比較的予約をとるのに余裕のあるツアーは辺境地でのミス. テリーツアーや奈良・京都の寺社巡りツアーだった。予約について驚いたことは最低催行 人数というものがあるということだ。最低催行人数に達しない場合はそのツアーはキャン セルとなる。黄色班の班員の予定もあり,最低催行人数に達しない不安があるツアーは実 習候補から外した。フルーツの食べ放題なども人気が高く、黄色班もこのようなツアーを 13.
(17) 考えていた。今回の実習ツアーであるサクランボ食べ放題&アジサイ鑑賞は参加者の年齢 層が幅広く、6月の特選日帰りツアーで、あと1日過ぎると予約が埋まりそうなほどの人気 ツアーだったので決定した。ツアー最中のインタビュー調査は他の参加者のプライバシー. に関わるので、私たちが考えていた形でのインタビューは控えなければならなくなった。 よって、インタビューではなく、積極的に他の参加者に話しかけ、仲良くなり話を聞くこ とにした。. 第2節サクランボ食べ放題とアジサイ鑑賞. 初めに伊根の舟屋を訪れた。ドラマ「釣りバカ日誌」や「ええによぽ」のロケ地となっ ていたせいか、高齢者の参加者は興奮していた。その後、天橋立の智恩寺へ参拝をした。 ここでは高齢者の方が参拝に時間をかけすぎて、一緒に回っていると他の場所を回る時間 がなくなるという事態に陥った。智恩寺の智恵の輪では「智恵の輪を3回くぐれば智恵を 授かる」とガイドさんから教わった。しかし、他の実習班では「知恵の輪の周りを3回回 れば」と教わっていた。智恩寺のホームページ(i)を見てみると「3回くぐれば」が正し. いようだ。しかし、あの場所でくぐるという行為は少し危険だ。昼食はサクランボの王様 「佐藤錦」とメロン、寿司10種食べ放題だ。朝早くからの集合、遅めの昼食のせいかバイ キング形式の昼食は取り合いになった。特にこのツアーの目玉でもある佐藤錦の取り合い は凄まじいものだった。最後は舞鶴自然文化園のアジサイ園を訪れた。佐藤錦と並んでこ のツアーの目玉の「アジサイ5万本の鑑賞」だったが,時期がまだ早く5分咲きであった。 それでも参加者は十分魅了されていた。移動時間まではパンフレットに記載されていなか ったので、想像以上に移動時間が長かった。楽しんだ証として体力は消耗しきっていた。 帰りのバスでは4人ともぐったりしていた。 第3節バスツアーの楽しみ方 個人的にこのツアーで知りたかったことは、バスツアーの楽しみ方だ。班目標はツアー を楽しむことで、元々顔見知りだったこともあり、自然と楽しめた。バスツアーでなくと も、楽しめたかもしれない。 他の参加者の話を聞いていくうちに実感したことだが、仲良くなると、話すことに夢中 になり行動が遅くなる。聞き込み調査で最も印象深かったことが、旅行の楽しみを聞いた. ときだが「旅行前にその行先の歴史、噂、おススメスポットなどを予習して、その内容を 同行者に話すこと」ということだ。行先の風景や食べ物ではなく、同行者との会話・交流. などが楽しみなようだ。話をしているうちに、自由時間の散策で行きたい場所へ行く時間 がなくなることがあった。そうして全体の遅れにつながることもあった。ストレスを感じ. ることもあった。しかし、終わってから振り返るとそのようなことは気にならず、色々な 人と話せて良かったと思える。特別なことをする必要はなく、他の参加者と交流するだけ で自然と楽しめるのかと感じた。ツアー終了後、報告会に向けて最初から振り返り、その 場所の背景知識などを深めたりしたことも良いものとなった。実際に自分で訪れた場所な ので理解もしやすい。ツアーに参加しただけで終わるのではなく、振り返りも楽しむ要素 になりうることがわかった。 14.
(18) まとめ一楽しむこと. この実習と今までの授業のインタビュー調査、小・中・高等学校での体験学習とは違う ことが1つある。それは実習を振り返ったときの満足感だ。黄色班の4人で報告会の打ち. 合わせをしているときも楽しかったという意見が行き交い、他の班の人からも楽しそうと いう意見をもらった。聞き取り調査としては不十分なところがあったかもしれないが、楽 しめたことによりまたこの班で実習してもいいと思えた。楽しんで1つのことをやり終え ると、改善すべき点も、不満を抱えたままではなく、前向きにまた取り組んでいける。こ. の実習を経て、今後していきたいと思ったことは、実習や体験したことをその場で終わら せずに、振り返りをし、新たなことを知る習慣を身につけることだ。 注釈. i天橋立観光協会一宮津・天橋立観光案内ウエブサイト/文珠エリア(2011). http:Mwwamanohashidatejp/area=monju.html. 地域現場実習バスツアーレポート はじめに. 私は地域現場実習の講義を、これから幾度か行くだろうフィールドワークや様々な実習. を、効果的かつ効率的に利用し学習できるようになるために受講した。この講義ではグル ープに分かれ、それぞれのグループでバスツアーについて調べ、そのあと実際にバスツア ーに参加した。これらの経験と学んだ知識について、これから述べたいと思う。. 第1節聞き取り調査 どのバスツアーに参加するか決めるため、私たちははじめに聞き取り調査を行った。私 たちのグループが向かったのは近鉄奈良駅内にある近畿日本ツーリストである。こちらの 店舗は駅からのアクセスがかなり便利な場所にあり訪れやすい場所となっている。. さっそく私たちはどのようなバスツアーがあるのかスタッフの方に伺うことにした。ス タッフの方はチラシや冊子を使いわかりやすく説明してくださった。今流行しているバス. ツアーはNHKのドラマに基づくツアーではあるが、参加者は高齢の方が多いと伺った。ま た、バスツアーには出発する最低人数が決まっており、参加したいと思うツアーがあって も出発が確定されていないというものもあった。結果、私たちは天橋立の観光に行くこと となった。これはサクランボの食べ放題やあじさいを見に行くものである。このツアーは 出発が確定されており、バスツアーの割には年齢層が幅広いというお話を伺ったからであ. る。近畿日本ツーリストのスタッフの方はバスツアーが他にも掲載された冊子やチラシを 出してきて下さった。様々な魅力あるツアーがあり、参加してみたいと思わせるものがた くさんあった。. 第2節バスツアー参加 15.
(19) 朝の集合場所である梅田のプラザモータープールにはたくさんのバスと参加する人たち が集まっていた。まず、私たちは伊根にある舟屋の里公園を訪れた。そこでは風情のある 舟屋や景色が眺望できた。次に天橋立へ向かった。ここではガイドの方がバスごとに1名. つき、文殊堂の説明を受けた。ここから歩いて行くことができる天橋立では景色を楽しめ る場所があった。昼食の時間となり、ツアーの醍醐味である食べ放題を楽しんだ。ここも 私たちクラブツーリズムだけでなく、他のバスからの参加者もたくさんおり、昼食会場は 騒がしい空気となっていた。昼食を済ませ、次に舞鶴とれとれセンターへ向かった。この. ような場所はどこも人気のツアースポットとなっているようだ。最後に、舞鶴自然文化園 を訪れた。バスに朝乗車した時からアジサイは5∼6分咲きと伝えられていたが、それで. もアジサイはたくさん咲いており、大変きれいだった。ここから梅田へ帰ったのだが、帰 路ではちょうど19日はETC減額最終日であり渋滞にかかってしまった。このバスツアー に参加して気づいたのは、たくさんの場所を回るがために、時間にかなり厳しくならなけ ればならないということである。参加者全員のモラルによってバスツアーはなりたってい た 。. 第3節聞き取り調査とバスツアーを終えて バスツアーに参加してみて、バスツアーは地域の観光資源を観光者に知ってもらう上で. 重要であるということがわかった。これは実際に私自身が観光者としてバスツアーに参加 して、行ったことのない舞鶴の地を効率よくまわり、充実した時間を過ごせたからである。. しかし、その中で改善点も見えてきた。ここからはどうすればもっと観光者に観光資源を 満足に知ってもらえるのか考えたい。. 今回のツアーの中で、自分がもっとしたかったことは、ひとつひとつの観光スポットを もっとじっくり回ることである。やはり、たくさんの観光スポットを回るとなると、各々. 集合時間を設定され、どんなに広い場所であっても45分くらいしか楽しむことができなか った。これはその日の混雑状況や、2節でも述べたように観光者の集合状況なども関係して くるので、一概には言えないが、私たちが行った舞鶴のツアーなら天橋立やアジサイ園に 焦点を置いて、他のどこかを削っても、時間を伸ばしたらよかったのではないかと思う。 また、自ら年齢層の広いツアーを選んだこともあるが、それによって進みの遅い人に合 わせてしまうので、年齢層や来てほしい人たちにより的を絞ったツアーにしても充実した. ものになるだろう。これらのことを実践し、めぐる場所の魅力にたくさんの人に気付いて もらいたい。. また、この実習を行い私自身、もっと意図をもって取り組むべきであった。ひとつひと つのことにより目的意識をもって行動することで、ただひとつバスツアーに参加するにし ても、内容はまったく違うものになるだろう。自分のもつ目的を明確にしていくためには. それに適した調べ方や、ものの使い方をしなければならない。それは、写真であったり、 アンケートであったり、様々な方法がある。これらの道具を使ってより内容の濃い実習を もっと行えたのではないかと思う。 まとめ 16.
(20) 私はこの講義を、効果的かつ効率的にフィールドワークや様々な実習を利用し学習でき. るようになるため受講した。地域現場実習では、実際に参加する前に事前に聞き取り調査 を行ったり、何か目的を持ってフィールドワークをしたりすることが大切だということを. 知った。ただ単に、ツアーを計画し楽しむのではなく、意図のある実習を行わなくてはな らない。これからこの授業をもとにたくさんの実習に活かしていきたい。. III.フランス料理フルコースと伊吹山お花見散策 バスツア一参通して分かったこと はじめに. 今回初めてバスツアーに参加するにあたって、バスツアーがどのようなもので、参加人. 数や参加者の年齢層など気になる点がいくつもあった。そこで、バスツアーとパッケージ ツアーを比較し、ツアー参加者がバスツアーに何を求めているのかを研究することにした。 第1節様々なバスツアー企画. 今までは旅行会社のパッケージツアーを利用していたため、バスツアーに参加するのは 初めてでとても興味深かった。旅行会社で貰ったパンフレットを見ると、日帰りのツアー. も多く、そのほとんどに「○○食べ放題」という見出しが大きく書かれており、‘食,に関 する企画が多いことが分かった。食べ放題の内容は、季節の関係もありフルーツはさぐら んぽや巨峰などが多かったが、伊勢えびや近江牛など地域の特産のものもあった。しかし. 特産品だけでは人を集めることが難しいためか、特産にフルーツなどを加えて「10大食べ. 放題」とするなど、食べ物の種類の多さを売りにしているようにも考えられる。食べ放題 と同じく気になったのは、お土産付きのツアーが多かったことだ。「○○1本プレゼント、 ○○付き」といったように、ツアー参加特典として現地で何かを買わなくても手土産を貰 えることで、よりお得感を味わえる効果があるのだと思われる。パッケージツアーでも、 食べ放題であったりお土産が付いたりすることはあるが、全面的にそれを売りとして企画 するのは、日帰りという短い時間の中でも観光地を回るだけでなく、いかに‘お得感’を 味わうことができるツアーにするかが重要であるからだろう。 第2節実際にツアーに参加. 私の班は、平日に催行される『北ビワコホテルグラツィエフランス料理フルコースと 伊吹山お花畑散策ツアー』に参加した。このツアーに決めた理由は、山登りが含まれてい るツアーが珍しかったことと、旅行会社の人によれば参加する年齢層が高いだろうという ことが予想され、お話を伺おうと思ったからである。当日の朝集合場所に行くと50代ぐら. いの方がたくさん集まっており、早朝であったがとても活気があり、ツアーを楽しみにし ているのが伝わってきた。バスの中でも、長い移動時間にも関わらず楽しくお喋りしてい. て、バスの中は笑い声が絶えなかった。長浜では自由行動で、集合時間には全員が集合場 17.
(21) 所に集まっており、スムーズにツアーを進めることができた。ホテルでフランス料理を食 べる時には、ビールを片手に初対面の人同士でも仲良くしゃべっているのを見て、バスツ. アーは移動を共にすることによって他の参加者の方とも話ができ、仲良くなれるという点. で、パッケージツアーよりも良いところだと感じた。しかし、時間や移動範囲が定められ ていることは少し窮屈にも感じた。集団行動であるため当然ではあるが、もう少し先まで 行ってみたいと思ってもバスガイドさんに止められることがあったり、時間を考えて行動 しなければいけないことは、完全に観光欲求を満たさない場合もある。しかし観光欲求は. 個人によって異なるため、バスツアーにおける各観光場所の時間配分や範囲の設定は難し いものである。伊吹山でお話を伺った方がこのツアーに参加した一番の目的は、登山であ った。他にも病気をお持ちで、リフレッシュのために参加したという方もおられ、需要を 考えた企画であったことが感じられた。バスツアーは平日に時間のある方には値段も手頃 で参加しやすい上に、種類が豊富であるため人気があるのだと感じた。バスによる移動の. ため疲れることもなく、バスの中で見るDVDなども年齢層を考慮したものが用意されてお り、暇にさせない工夫がなされていた。. 第3節考察 バスツアーに初めて参加して、個人で行くパッケージツアーとはまた違った旅行を知る. ことができた。団体行動であるため、良いツアーにするためには参加者それぞれが周りの ことも考慮し、時間などのルールを守ることが前提である。パッケージツアーでは、時間. や行動範囲、手段を自分たちで自由に決めることができるが、バスツアーはそれが決めら れているため融通が利かないという側面がある。しかし内容が決められているということ. は、企画されたサービスは確実に受けることができるのだ。また移動が楽であることや、 他の参加者と共に行動することで、出会いを楽しむことができるのもバスツアーの魅力で あると思われる。したがって旅行会社は、企画段階で、予定通りに進められるように、渋. 滞などに巻き込まれないようなコースを考えることや、参加者の年齢層を予め想定し、快 適な旅行にできるように配慮をすることが重要である。多くの観光地を回ることだけでな く、時間配分に余裕を持たせることが不可欠だ。今回のツアーでは、予定を大幅に遅れる. トラブルなどはなかったものの、ツアー後にアンケートを実施するなどして、旅行者が満 足できたかどうか、改善点はないのかということを調べることが、今後人気のあるよりよ. いツアーを企画するためには必要である。. バスツアーを実際に体験して∼バスツアーの魅力∼ はじめに. わたしは今回、生まれて初めてバスツアーに参加した。今までバスツアーといえばお年 寄りの人を対象にしたものが多く、わたしたちのような学生はあまり利用しないイメージ. が強く、実際にわたし自身バスツアーを用いて旅行に訪れることはしていなかった。しか し、今回3つのグループに分かれバスツアーに参加することで、知らなかったバスツアー 18.
(22) の魅力を発見することが出来た。その魅力を再び思い返していきたいと思う。 第1節年齢層を考えたツアー. バスツアーに参加する為、準備としてツアーを探しにまずわたしたちは旅行会社を回. ることにした。そこで感じたことは、ツアーはお年寄りのためのツアーや家族連れにも最 適なツアー、最近の流行に乗ったどの世代でも参加出来るツアーなど、様々なターゲット を狙ってツアーが組み立てられているという点であった。例えば食べ放題のツアーでも肉 などの若い世代が好む食材に、テーマパークを盛り込んだツアーと海鮮などの自然食に静. かな庭園を散策する比較的年齢層の高い人々の好むツアーなどといったように、年齢層を 考慮したツアーが多く見られた。またそれぞれのツアーによって値段も考慮されており、 いかに集客力を上げるかが良く考えられていると感じた。. その中でもわたしたちは年齢層の高いツアーと思われる「伊吹山とフランス料理のフル コース」のツアーを選んだ。実際にこのツアーは鑑賞するものを多く取り入れているため、 年齢層も高くなっているという話も聞くことが出来た。. 年齢層を考慮することによって、移動中にどういった話題を提供するのか、どのような 時間配分をとるのかなども考えられているのではないだろうか。現在のバスツアーの参加 者は「全体では「50代」の割合が21.5%と最も高く、次いで「30代」(19.4%)、「60代」 (18.6%)、「40代」(16.1%)などの順」となっており、それだけ高い年齢層をターゲット にしたツアーが多いのではと思われる(i参照)。. 第2節ツアー参加者が魅力を感じる. わたしたちの選んだバスツアーは小規模でバスー台での移動であった。そして実際に参 加してみると、思った通り年齢層は高く、多くが友達付き合いでの参加であり、その他に は老夫婦や年のいった親子などが見受けられた。学生はわたしたち4人のみであり、わた したちの存在が少し浮いてしまうぐらいであった。しかし、行きも帰りもバスの中は大き. な笑い声と話し声が絶えることは無く、賑やかな車内であるのにはわたし自身少し驚いた 点である。そしてその会話の中からは何度もこういったバスツアーに参加しているといっ. た内容が多く、ツアーを比べる話で盛り上がる参加者が多数いた。では、何度もバスツア ーに参加してしまう理由は何だろうか。その一つには添乗員と参加者の距離の近さなので はないだろうかと感じた。バスの添乗員は一度自分のツアーに参加してくれた人の顔を覚 えており、わたしが参加したバスツアーにも常連の方が思ったよりも多く参加していた。. あるホームページには、「バスツアーの参加回数は平均で年2回でした。60歳以上の方にな ると、年2回を上回っています。一度参加すると、次もまた行きたくなる…(ii参照)」と いった記述も見られる。このように何度も参加してしまう魅力がバスツアーには秘められ ている。その魅力というのが、年齢層に合わせたサービスが行われていたことであるので. はないかとわたしは考える。たとえば、今回のツアーで、復路のバスの中では「きみまろ. の漫才」のライブ映像を流しており、年齢層が高かったため好評であった。このように年 齢層を考えてツアーを組み立てることによって話題を合わせることで、参加者にとっても 楽しいバスツアーになっている。 19.
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