雇用調整助成金支給申請マニュアル
解 説
令和2年5月29日 於:練馬ビジネスサポートセンター 社会保険労務士法人岡佳伸事務所 特定社会保険労務士 岡 佳伸 自己紹介 ■新潟県出身、ニット製品製造業経営者、株式会社グッド ウィル人事部課長代理、KYB(株)熊谷工場管理部、 埼玉労働局職員(厚生労働事務官・ハローワーク勤務) を経て平成28年10月1日特定社会保険労務士として 開業、30年7月社会保険労務士法人岡佳伸事務所設立 ■練馬区居住、練馬区で社会保険労務士事務所を開業、 区内及び都内に顧問関与先多数及び各種助成金申請 業務に携わる ■東京都の新型コロナウィルス感染症に係る休業等支援 事業に係る専門家として練馬区内の複数の企業に 雇用調整助成金、小学校休業等対応助成金の支給申請 指導を行う ■雇用調整助成金実務解説Q&A を日本法令より発売中 1今日お話しすること
1、初めての雇用調整助成金解説
2、雇用調整助成金支給申請マニュアル解説
3、緊急雇用安定助成金支給申請マニュアル解説
4、教育訓練版、通常版概説
5、よくある疑問点を解説
今日お話しすること 1、初めての雇用調整助成金解説 「ネリサポ オンラインセミナー」 から ダウンロードできます 3今日お話しすること 2、雇用調整助成金支給申請マニュアル解説 「ネリサポ オンラインセミナー」 から ダウンロードできます 助成金を受けるには 従業員を雇用保険に 加入させている 必要があります。 今日お話しすること 3、緊急雇用安定助成金支給申請マニュアル解説 「ネリサポ オンラインセミナー」 から ダウンロードできます 雇用保険未加入でも 助成金が受けられます 従業員を労災保険に 加入させている 必要があります。 5
今日お話しすること 4、教育訓練版と通常版概説 5、よくある疑問点を解説
1、初めての雇⽤調整助成⾦
解 説
7表面
裏面
1、初めての雇用調整助成金 ① (1)雇用調整助成金は、①社員を休業させて ②休業手当を支払うことで受給できる。 (2)休業とは会社の命令で仕事をするのを止める状態 (休暇、休日、遅刻早退は休業ではありません) (3)売上が5%以上、下がることが必要 ※原則休業した月の前年 (例)4月1日~休業であれば、 前年の4月と比較 1、初めての雇用調整助成金 ② (4)休業手当は 労働基準法で定められている額以上の支払いが必要 最低ライン以上であれば、 いくら払っても問題ありません。 ※平均賃金は歴日数で計算するため額が下がります。 (例) 所定給与の100% 所定給与の 80% 平均賃金の100% 平均賃金の 60% 労働基準法の最低ライン 11
初めての雇用調整助成金 ③ (参考)平均賃金の計算方法 (1)過去3か月間の総給与を歴日数で割る。 (2)過去3か月間の総給与を労働日数で割る。 0.6を掛けた額のどちらか高いほうとなります。 ※休業手当計算(例) 4月から休業開始 (1)の場合 1月、2月、3月とも総支給月額30万円 90万円÷91日間(歴日数)=9,891円(銭未満切り上げ) 9,891円×60% = 5,935円(銭未満切り上げ) 初めての雇用調整助成金 ④ (5)休業手当の支払率と休業日数や時間等の 休業計画を労働者代表との間で合意 (6)計画通りに休業を実施 (7)タイムカード(出勤簿)に休業と記載 (8)休業手当の額を賃金台帳(又は給与明細)に明記 (9)助成金の支給申請 ※この後、支給申請マニュアルで解説します。
口頭でも
OK
132、雇⽤調整助成⾦
⽀給申請マニュアル 解説
雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)
<小規模版の特徴>
✔ 概ね
20人以下の従業員数
の
会社や個人事業主が対象
✔ 申請書も簡略化
✔ 実際支払った休業手当の額を元に計算
✔ 計画書不要
✔ 休業協定書も不要
小規模版は大幅に簡素化!
すでに作成をしている場合は
以前(簡略化前)の書類で
提出も可能
17支給申請マニュアル 1ページ 雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ① 1、「休業実績一覧表」を作る 判定基礎期間に作成 (1)「判定基礎期間」と「従業員の人数」を記入 ※判定基礎期間:通常は賃金の締日 20日締めだったら4月21日~5月20日 ※複数の締日がある場合は歴月 歴月の(例)4月1日~4月30日 休業手当を支払った 従業員の人数 判定基礎期間 19
雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ① (2)「休業手当支払率」を記入 ※平均賃金の100%の場合100%と記入
※数カ月に亘って申請する場合
支払率が毎月、変わっても問題は無い!
事前に定めた 「休業手当支払率」を記入 雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ① 各自に 支 払っ た 休 業手当の 額を記 入 最後に全員の 合計額を記入 (3)「休業実績」と「支払う休業手当」を記入 従業員の氏名と 雇⽤保険の 被保険者番号を記入 21※時間単位で休業した場合の日数(Y)計算 = 1日のうち一部休業した時間の合計(a) ÷所定労働時間(b) 雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ①
b
Y
X
a
A
所定労働時間 ↓ 一般には 8時間 B=X+Y 雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ① (4)休業延べ日数を記入 ※退職届を出した人は、提出日までが対象 ※解雇した人は、 解雇予告した日までが対象 全員分の 休業日数を合計b
Y
X
a
A
B=X+Y 23雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ① 労働者代表の 署名・ 押 印 (5)労働者代表の署名・押印 決められた内容に沿って休業が行われたか、 従業員の代表者がチェック! 休業協定書の代わりに この欄に署名! 支給申請マニュアル 2ページ 25
支給申請期間に令和2年4月1日以降に
行った休業が含まれている。
「雇用の維持」
雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ② 2、助成率確認票にチェックを記入
<雇用の維持の確認>
令和
2年1月24日 ~ 判定基礎期間の末日
解雇等を行っていないこと
(退職勧奨を含む)
&
雇用保険被保険者数が
5分の4未満
になっていないこと
都道府県からの休業等の要請に応じたか? 29雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ② 休業手当支払い率により助成率が異なる場合 ・休業手当の支払率が91%以上 →助成率94% ・休業手当の支払率が79%以上 →助成率93% ・休業手当の支払率が70%以上 →助成率92% ・休業手当の支払率が61%以上 →助成率91% 支給申請マニュアル 3ページ 31
雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ③ 3、支給申請に必要な事項を記入 (1)雇用保険適用事業所が一つしかなければ、 1、申請する事業主と、2、休業した事業所は 全く同じ内容となる。 雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ③ 3、支給申請に必要な事項を記入 雇用保険適用事業所番号 33
金融機関名 金融機関コード 支店名 支店コード など 通帳を 1ページ開く
助成金の
振り込み 金融機関口座
一部のネットバンク
は
振り込みができない場合がある!
労働局に問い合わせ!
<東京都の場合>
●雇⽤調整助成⾦ 担当
新宿区百人町4-4-1
新宿労働総合庁舎1階
電話:03-5337-7418
35経済上の理由
売上が5%以上減少したか? ※3月31日までに実施した休業については 10%以上減少「はい」に
○をつける
休業の規模
判定期間中、従業員2人あたり 1日以上休業したか?「はい」に
○をつける
37助成額の計算
A
B
A B 休業実績一覧表
の数字を記入
雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ③ 3、支給申請に必要な事項を記入 (3)助成額の計算の額 a:休業手当額× 助成率 b:上限日額 × 休業延べ日数 ※a又はbいずれか低い額となる ※bの上限日額は 今後、15,000円への増額が予定されてる。 (注)15,000円に増額後は、新しい申請用紙を使用!重要!
39支給申請マニュアル 4ページ
申請書は全て裏面も提出
※片面ずつプリントして ホッチキスで留めても大丈夫! 41雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ④ 4、支給要件確認申立書を記入 ✔1~13が全て「はい」でないと助成金の対象にならない
<日付>
①郵送の場合は封筒に入れた日 ②持参の場合は窓口に持って行く日 雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ④ 4、支給要件確認申立書を記入 ✔法人番号が分からない場合は国税庁の 法人番号検索サイトで検索 ✔個人事業主であれば性別、生年月日を記入するだけで 記入終了 ✔法人で役員等が2名以上いる場合は 役員名簿の添付も必要 43支給申請マニュアル 5ページ 雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ⑤ 5、支給申請に必要な書類のチェック 申請書類の他に 準備するもの 45
タイムカードには
休業と記入
給与明細には
「休業手当」「休業日数」
の欄を作る」
後半の「よくある質問」で
詳しく解説
雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ⑤ 5、支給申請に必要な書類をチェック! ①複数の月(判定基礎期間)について支給申請する 場合は、月ごとに複数枚の支給申請書を作成 ②必ずコピー(写しを)を取って申請 ③タイムカード、出勤簿、給与明細、賃金台帳は コピーを提出 ④指定された書類以外は原則不要 ※就業規則や労働契約書がある場合は添付 47開いたページを コピーする 通帳を 1ページ開く
助成金の
振り込み口座の通帳をコピー
支給申請マニュアル 6ページ 49雇用調整助成金支給申請マニュアル(小規模版)解説 ⑥ 6、申請書の提出 ①窓口は管轄の「ハローワーク池袋」(練馬区の場合) ②郵送は「ハローワーク助成金事務センター」 ・ハローワーク助成金事務センター 住所:〒169-0073 東京都新宿区百人町4-4-1 新宿労働総合庁舎 電話:03‐5337‐7418 ※オンライン申請は停止中(令和2年6月1日時点) ※コールセンター 0120‐60‐3999 9時00分~21時00分(土曜・祝日含む)
必ず!
「コピーを取ってから」
提出してください。
1、
申請書は原本を提出
→ 控えを手元に残す
2、
付属資料は写しを提出
→ 原本を手元に残す
51郵送の時
は
受け取りが解る方法で送る!
①
「特定記録」
(旧:配達記録)
②
「レターパック プラス」
など
×レターパック ライトは受取記録が残らない 533、緊急雇⽤安定助成⾦
⽀給申請マニュアル 解説
緊急雇用安定助成金支給申請マニュアル(小規模版)
✔ 雇用調整助成金は雇用保険加入者
✔
緊急雇用安定助成金は雇用保険非加入者
✔
両方申請する場合は申請書は
2種類作る
✔ 共通する添付書類は
1枚でOK
✔
記入方法は雇用調整助成金とほぼ同じ
緊急雇用安定助成金支給申請マニュアル(小規模版)✔ 学生等でも労働者であれば申請可
✔ 助成金ごとに支給率を変えることも可
✔ 雇用保険適用事業主でなくても
労働保険(労災保険)適用事業主であれば
申請可
574、教育訓練版、通常版
概 説
雇用調整助成金支給申請マニュアル(訓練版)
✔ 雇用調整助成金は教育訓練をしても支給
✔
雇用保険非加入者は対象外
✔ 教育訓練は労働である。
よって
原則所定給与100%払うことが必要
雇用調整助成金支給申請マニュアル(訓練版)✔ 教育訓練をおこなった日は
2,400円が加算
(半日単位は1,200円が加算)
✔ 緊急対応期間はほぼすべての訓練が
対象になる(通信教育も可)
✔ カリキュラムや講師略歴、レジュメや
本人の署名捺印があるレポート提出が必要
61雇用調整助成金の
「訓練版」
を
申請したいと考えたら
まずは、
ハローワークに相談!
20人を超える会社の場合(通常版)
✔ 原則、小規模版で無く通常版の書類を使う
✔ 計画届の提出は不要になった
✔ 休業協定書の写しの提出が必要
(事業主と労働者代表との間で事前に結ぶ)
20人を超える会社の場合(通常版)✔ 助成額の計算方法が
3通りから選べる
✔ 小規模企業でも通常版の書類で申請は可能
✔ 年間又は月間所定労働日数の算出が必要
小規模事業者なら小規模版をお勧め
6520人を超える会社の場合(通常版)
助成額の算出、
3通りの方法になります
「当該事業主がいずれかの算定方法を 選択できることとする。」と支給要領に明記 ①休業手当の実額換算 (小規模企業事業主用、概ね20名以下のみ) ②労働保険料申告書 雇用保険料に係る賃金総額から年間所定労働日数 を除して得る方法 ③所得税徴収高の計算書 (源泉所得税納付書)に月間所定労働日数を 除する方法 20人を超える会社の場合(通常版)所定労働日数の換算(年換算) ※参考情報
• 原則は年間所定労働日数 • 又は2月を除く任意の1月×12 • 完全週2日制(祝日稼働) 261日 • 完全週2日制(祝日休み) 240日 • パート等は加重平均 →ただし平均賃金を使用している場合は 年間365日しばりあり →年間休日カレンダーの提出は不要 (1年変形をとっているところは提出必要) 6720人を超える会社の場合(通常版)
所定労働日数の換算(月換算) ※参考情報
• 原則は加重平均 • 完全週2日制(祝日稼働) 月22日 • 完全週2日制(祝日休み) 月20日 • パート等は加重平均 →ただし平均賃金を使用している場合は 歴日(30日又は31日)しばりあり →年間休日カレンダーの提出は不要 (1年変形をとっているところは提出必要)5、よくある疑問点を解説
69よくある質問
①どの月の売上が下がっていれば良いのか?
(例) 6月に4月、5月分支給申請書提出 (4月1日休業開始)(判定基礎期間は歴月) 令和2年2月、3月、4月、5月 原則、応答月の ●平成31年の2月、3月、4月、5月(前年) 又は ●平成30年の2月、3月、4月、5月(前々年)⽐較
開業して1年経過していない
71• 令和2年6月1日からの判定基礎期間 で 令和2年5月 (又はその以前1年間の各月のいずれか)と 令和2年6月との生産性指標で5%低下していれば 対象になります 令和2年 6月 1日が 判定基礎 期間 初日 令和1年6月~令和2年5月 までのいずれかの月との 比較で 5%以上低下していれば可 令和1年 6月との 比較 (原則)