インド
の魅力
min
5
5
分でわかる!
情報提供資料
2016年5月
CHENNAI
BANGALORE
DELHI
KOLKATA
MUMBAI
コルカタ
西ベンガル州の州都。かつては英国
領インドの首都。近郊を含む都市圏
の人口は約1,428万人。旧都市名カ
ルカッタ。
デリー
インドの政治経済の中心地。都市圏
の人口約2,194万人。ムガル帝国時
代の都オールドデリーと英国統治下
の首府として造られたニューデリー
に分かれている。
チェンナイ
タミル・ナードゥ州の州都。自動車
産業が盛んなため「南アジアのデト
ロイト」と呼ばれる。都市圏の人口
は約852万人。
バンガロール
カルナータカ州の州都。人口約828
万人。標高920mの高原にあるた
め、「インドの庭園都市」と呼ばれ
る。IT産業の中心都市。
ムンバイ
インド最大の都市。港湾都市として
栄え、近郊を含む都市圏の人口は約
1,942万人。旧都市名はボンベイ。
「インド」という国名は知っていても、どのような国なのかあまり詳しくは知らない方も多いかと思います。
そこでまずは、インドの基礎情報を見てみましょう。
インドってどのような国?
世 界 が 注目するインド経 済
知っているようで知らない
インドの基本情報
インドの主な輸出品
インドの主な輸入品
国 名
(1947年英国領より独立)
インド
面 積
(世界第7位で日本の約8.7倍)
328万7,469㎢ (2011年)
人 口
(世界第2位で日本の約9.5倍)
12億1,057万人(2011年)
首 都
ニューデリー
統 治
連邦共和制(29の州、7の連邦直轄地)
言 語
連邦公用語はヒンディー語
通 貨
ルピー
宗 教
ヒンドゥー教徒(79.8%)と
イスラム教徒(14.2%)で90%以上(2011年)
主な産業
農業、IT産業等
インドの
豆知識
▶
インド人は「金」が好き?
インド人は「ゴールド」が好きと言われていま
す。金輸入のため貿易赤字が膨らんでいる
とも言われています。なぜそこまで好きなの
か? それは財産上の価値の他に、宗教的に
「純粋さ」を表すためと言われています。
▶
タージ・マハルの伝説
インドの皇帝だったシャー・ジャハーンは15歳の時、3
つ年下のムムターズ・マハルと恋に落ちました。皇帝で
ありながらシャー・ジャハーンはハーレムも第二婦人も
おかず、妻の死後も再婚せずに想いを貫いたのです。そ
して妻の墓として美しいタージ・マハルを築きました。
輸出総額:322,792(100万米ドル) 主な輸出先:米国、UAE、香港、中国、サウジアラビア、シンガポール(2014年度) 石油製品 20.2% 宝石・宝飾品 12.6% 輸送機器 7.7% 機械・器具 5.2% 織物用糸・布地 4.9% 鉄金属・非鉄金属 4.8% 医薬品・精製化学品 4.8% 有機・無機農業化学品 2.9% 綿製既製服 2.9% 鉄・鋼鉄 2.9% その他 31.1%インドのGDP構成比率(産業別)
(出所)外務省、JETRO ( 注 1)データは 2014 年。 ( 注 2)四捨五入の関係上、合計が100%にならない場合があります。 (出所)外務省、JETRO ( 注 1)データは 2014 年。 ( 注 2)四捨五入の関係上、合計が100%にならない場合があります。 (出所)外務省、JETRO 輸入総額:461,107(100万米ドル) 主な輸入先:中国、サウジアラビア、UAE、スイス、米国、インドネシア(2014年度) 原油・石油製品 34.6% 電子機器 8.4% 金・銀 7.6% 真珠・貴石 5.1% 一般機械 4.2% 鉄金属・非鉄金属 3.1% 輸送機器 2.8% 有機化学品 2.5% 鉄・鋼鉄 2.5% 人造樹脂・プラスチック材 2.5% その他 26.7% 0 10 20 30 40 50 60 1970 1980 1990 2000 2010 (%) (年度) 第一次産業 第二次産業 第三次産業 ( 注 )データは1970 年度〜 2013 年度 (出所)CEICCHENNAI
BANGALORE
IN
IN
DIA
DELHI
KOLKATA
MUMBAI
コルカタ
西ベンガル州の州都。かつては英国
領インドの首都。近郊を含む都市圏
の人口は約1,428万人。旧都市名カ
ルカッタ。
デリー
インドの政治経済の中心地。都市圏
の人口約2,194万人。ムガル帝国時
代の都オールドデリーと英国統治下
の首府として造られたニューデリー
に分かれている。
CHENNAI
チェンナイ
タミル・ナードゥ州の州都。自動車
産業が盛んなため「南アジアのデト
ロイト」と呼ばれる。都市圏の人口
は約852万人。
BANGALORE
バンガロール
カルナータカ州の州都。人口約828
万人。標高920mの高原にあるた
め、「インドの庭園都市」と呼ばれ
る。IT産業の中心都市。
ムンバイ
インド最大の都市。港湾都市として
栄え、近郊を含む都市圏の人口は約
1,942万人。旧都市名はボンベイ。
▶
世界遺産国別登録件数ランキング
国別の世界遺産登録件数をみてみると、1位はイタリアの51件、2位は中
国の48件、3位はスペインの44件となっています。そしてインドはイギリス(8
位、29件)やロシア(9位、26件)、日本(11位、19件)を上回る7位(32件)
にランクインしています。タージ・マハルやアジャンター石窟群などの文化遺
産やインドサイが生息するカジランガ国立公園などが登録されています。
▶
インドの結婚式は豪華
インド人は、結婚は神の思し召しであると信じているため、結婚
式に多くのお金と時間を費やします。インドでの結婚式は最低で
も1週間程度かけて執り行われ、親戚や友人などが集まり、自宅
から結婚披露宴会場までパレードのように練り歩いたり、深夜ま
でダンスパーティを行うなど、結婚を盛大に祝福するそうです。
( 注 )人口データは 2010 年。 (出所)国連、外務省、各種資料2
作成基準2016年4月 作成基準2016年4月インドの魅力
シンガポール
香港
ポルトガル
中国
インドネシア
フィリピン
タイ
ベトナム
インド
台湾
マレーシア
米国
カナダ
ドイツ
フランス
英国
日本
イタリア
ロシア
トルコ
メキシコ
イラン
アルゼンチン
ナイジェリア
パキスタン
バングラデシュ
ネパール
ブラジル
安定した経済成長期
1人当たりGDP(米ドル)10,000~
加速する経済成長期
1人当たりGDP(米ドル)1,000~3,000
ゆるやかな経済成長期
1人当たりGDP(米ドル)
~1,000
農業から軽工業 重化学工業 工業全般 サービス産業 食費等、基礎的な支出の比率が高い 耐久財等への支出が増加 幅広く支出が増加 産業の中心経済発展段階
1人
当
た
り
G
D
P
消費支出の傾向 高級財やサービスへの支出の比率が上昇高度経済成長期
1人当たりGDP(米ドル)3,000~10,000
6 5 4 3 2 1 0 (万米ドル) 10 12 14 16 18(億人) 中国 インド 2010 2020 2030 2040 2050 (年) (予想)人口推移予想
(億人) 中間所得層 高所得層 0 3 6 9 15 12 中国 インド 2015 2020 2025 2030 2015 2020 2025 2030(年) 9.7 9.7 9.49.4 8.7 8.7 7.9 7.9 6.7 6.7 8.6 8.6 10.4 10.4 11.8 11.8 1.1 1.1 1.1 1.1 1.1 1.1 2.6 4.3 5.9 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 0.7 0.7 1.9中間所得層以上の推移予想
経済発展段階と1人当たり名目GDP成長のイメージ
( 注 )2020 年以降は国連の予想値。 (出所)国連 ( 注 )データは国連の2020 年予想値。(出所)国連 5 6 7 9 8 2014 2013 2015 2016 2017 2018 2019 2020 (%) (年) インド 中国 (予想)実質GDP成長率予想の推移
( 注 )データは2013年〜2020年。2016年以降はIMFの予想値。 (出所)IMF ( 注 1)1人当たりGDPは 2015 年。 ( 注 2)上の図はイメージであり、実際とは異なる場合があります。 (出所)IMF潜在能力を秘めるアジアの大国 インド
28歳 28歳 33歳 33歳 39歳 39歳 39歳 39歳 40歳 40歳 47歳 47歳 48歳 48歳 20 0 40 60(歳) P.3_各国の平均年齢 日本 ドイツ ロシア 中国 米国 ブラジル インド平均年齢(中央値)
( 注 1)中間所得層とは年間世帯可処分所得が 5,000 米ドル以上 35,000 米ドル未満の 所得層。 ( 注 2)高所得層とは年間世帯可処分所得が 35,000 米ドル以上の所得層。 ( 注 3)数値はEuromonitor Internationalの予想値。 (出所)Euromonitor International2030年には中国と
インドの人口が逆転
シンガポール
香港
ポルトガル
中国
インドネシア
フィリピン
タイ
ベトナム
インド
台湾
マレーシア
米国
カナダ
ドイツ
フランス
英国
日本
イタリア
ロシア
トルコ
メキシコ
イラン
アルゼンチン
ナイジェリア
パキスタン
バングラデシュ
ネパール
ブラジル
安定した経済成長期
1人当たりGDP(米ドル)10,000~
加速する経済成長期
1人当たりGDP(米ドル)1,000~3,000
ゆるやかな経済成長期
1人当たりGDP(米ドル)
~1,000
農業から軽工業 重化学工業 工業全般 サービス産業 食費等、基礎的な支出の比率が高い 耐久財等への支出が増加 幅広く支出が増加 産業の中心経済発展段階
1人
当
た
り
G
D
P
消費支出の傾向 高級財やサービスへの支出の比率が上昇高度経済成長期
1人当たりGDP(米ドル)3,000~10,000
6 5 4 3 2 1 0 (万米ドル)日本の耐久消費財保有比率の推移とインドの現状
0 10 15 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (%) (年) 60 65 70 75 80 85 90 95 00 05 10 電気冷蔵庫 カラーテレビ 乗用車 ルームエアコンカラーテレビ
67.3%
67.3%
電気冷蔵庫
電気冷蔵庫
24.9%
ルームエアコン
13.4%
乗用車
6.1%
( 注 1)1人当たりGDPは 2015 年。 ( 注 2)上の図はイメージであり、実際とは異なる場合があります。 (出所)IMF ( 注 1)データは電気冷蔵庫は1960 年から2004 年。カラーテレビは1966 年から2015 年。乗用車、ルームエアコンは1961年から2015 年。 (注2)吹き出しの数値がインドの2015 年のデータ。 (注3)上の図はインドの現状を過去の日本の水準と比較したものであり、インドの耐久消費財の保有比率が、 今後、過去の日本と同様に推移することを示唆するものではありません。 (出所)内閣府、Euromonitor International ■平均年齢の若いインドは、経済成長の加速期にあり、2015 年には中国の成長率を上回っています。
■インドの中間所得層の大幅な増加が予想されており、今だ保有比率の低い耐久消費財への需要が今後、高まる
見込みです。
4
作成基準2016年4月 作成基準2016年4月モディ政権による成長の加速
02. 日本電産
14年8月、今後7〜8年で1,000億円強を投
じ、インド国内に5工場を設ける計画を発表
01. 独フォルクスワーゲン
14年7月、新車投入等で、今後5年をめど
に2億5千万米ドルを投じる方針を公表
※上記の銘柄を推奨するものではありません。写真はイメージです。
●インフラ整備向け支出拡大
(2016年度2兆2,100億ルピー、前年度比+22%)
●灌漑整備などの農村対策
(2016年度4,791億ルピー、前年度比+84%)
インフラ拡充
●外国企業の積極的誘致
●法人税率を2016年度から4 年間で
計5%引下げ(30%→25%)
投資環境の改善
モディ首相の改革
∼モディノミクス∼
■モディノミクスとは、モディ首相が行う経済・
構造改革政策等のことです。
■シン前首相時代の課題だった財政赤字の削減
やインフラ整備等に注力し、インドの潜在能
力を活かして、成長を加速していくと期待され
ます。
ナレンドラ・モディ
1950年生まれ。グジャラート州出身。インド人
民党所属。インド人民党の要職を歴任後、グジャ
ラート州首相に就任。高い経済成長を実現。
2014年5月、30年振りに単独過半数獲得によ
り、政権交代を実現し、インドの首相に就任。
●2016年度の実質GDP成長率は
+7.0%〜+7.75%を予想
●2017年度の財政赤字を対GDP比で3.0%へ縮小
(2015年度3.9%、2016年度3.5% )
ファンダメンタルズの改善
●全国一律の間接税体系へ
●物品・サービス税(GST)の導入へ
効率的な税収体系
日本とインドは1952年に国交を樹立。インド国
内の強い親日感情にも支えられながら、友好関
係を維持してきました。2014年1月には安倍総
理がインドを訪問し、
「日インド戦略的グローバ
ル・パートナーシップの強化」と題する共同声明
を発出しました。
check : 日本とインドの関係
●外国直接投資(FDI)の規制緩和。鉄道事業は、
100%、防衛・保険事業は49%まで出資可能に
●近隣諸国との関係強化(初めての訪問国を日
本に)。日本は、官民合わせて5年間で約340
億米ドルのインドへの投資を表明
●アーメダバッド-ムンバイ間を走るインド初の高
速鉄道建設推進で、日本と調印
政権発足後から矢継ぎ早に、
公約を実現。
(出所)インド政府、外務省、各種報道等MAKE
IN
INDIA
モディ政権発足後の
外資企業の主な投資の動き
( 注 )データは 2015 年2 月。 (出所)Bloomberg、各種報道等03.ソフトバンク
14年10月、現地インターネット通販大手への
出資について合意。10年で1兆円投じる方針
04. 米アマゾン・ドット・コム
14年7月、ネット通販事業拡大のため、物流
インフラ整備等に20億米ドル投じると発表
05. 米シスコシステムズ
14年12月、今後5年間で50億米ドルを工場
等へ投資する計画を発表
モディノミクスの評価が向上中
( 注 )データは 2003 年〜 2015 年(各年の5月末から過去1年間累計)。 (出所)Bloomberg 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400(社) 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015(年)(年) 0 100 200 300 400 (億米ドル) 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15(年)有望国・地域の順位(今後3年程度の見通し)
インド進出日系企業数
インドへの直接投資額(米ドルベース)
( 注 )データは 2008 年〜 2015 年の各年の10月1日時点。 (出所)JETRO ( 注 )表は「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告 2015 年度 海外直接投資アンケート結果(第 27 回)」より抜粋。 得票率(%)=当該国・地域の得票数/本設問への回答社数。 (出所)国際協力銀行 ■インドは2014 年度の日本の製造業企業調査において、1992年の調査開始以降、はじめて有望国・
地域として第1位となり、2015年度の調査においても2年連続で第1位になりました。
自動車、化学、電機・電子をはじめ幅広い産業より回答を獲得しています。
順位
国・地域名
( 計)回答社数(社 )
得票率(%)
2015年
←
2014年
2015年
433社
2014年
499社
2015年
2014年
1
ー
1
インド
175
229
40.4
45.9
2
ー
2
インドネシア
168
228
38.8
45.7
2
3
中国
168
218
38.8
43.7
4
ー
4
タイ
133
176
30.7
35.3
5
ー
5
ベトナム
119
155
27.5
31.1
6
ー
6
メキシコ
102
101
23.6
20.2
7
8
米国
72
66
16.6
13.2
8
11
フィリピン
50
50
11.5
10.0
9
7
ブラジル
48
83
11.1
16.6
10
ー
10
ミャンマー
34
55
7.9
11.0
約16%増加
増加傾向
インドが2年連続の第1位を獲得 ~日本の製造業がインドに注目~
作成基準2016年4月 作成基準2016年4月6
インドの投資環境
■インドの株式市場は、世界株式を上回るパフォーマンスをあげています。
■モディ政権での改革がさらに推進されれば、中長期的な上昇も期待されます。
■株価の急上昇によりPERも過去10 年の平均値(約19 倍)を上回ってきましたが、
今後も高いEPS成長が見込まれており、株価もEPSの成長に沿った上昇が期待されます。
モディノミクスで上昇が期待される株式市場
SENSEX指数採用銘柄の業種比率
情報技術 21.3% 金融 19.5% エネルギー 16.4% 生活必需品 10.5% 一般消費財・サービス 10.3% ヘルスケア 8.3% 資本財・サービス 4.5% 公益事業 3.5% 電気通信サービス 3.3% 素材 2.7%PERの推移
SENSEXの推移
(年/月) (ポイント) SENSEX 世界株式 0 100 50 150 200 250 300 06/3 08/3 10/3 12/3 14/3 16/3 ( 注 1)データは2006年3月末〜 2016年3月末。2006年3月末を100として指数化。 ( 注 2)SENSEXはインドの代表的な株価指数。世界株式はMSCI AC WORLD イン デックスを使用(SENSEXは現地通貨ベース、世界株式は米ドルベース)。 (出所)Bloomberg ( 注 1)データは 2016 年 3月末時点。 ( 注 2)四捨五入の関係上、合計が100%にならない場合があります。 (出所)Bloomberg ( 注 )データは 2006 年 3月末〜 2016 年 3月末。SENSEXのPERを使用。(出所)Bloomberg ( 注 1)SENSEXのデータは 2006 年 3月末〜 2016 年 3月末。EPS のデータは 2006 年12 月末〜 2018 年12 月末。 ( 注 2)EPSは年末値。2016 年以降は Bloomberg の予想値。 (出所)Bloomberg
SENSEXとEPSの推移
EPS(右軸) SENSEX(左軸) SENSEX指数とEPSの推移 0 300 600 900 1,200 1,500 1,800 2,100 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (ポイント) (ルピー) (年) (予想) PER 過去10年の平均値(約19倍) 過去10年間の予想PER推移 (倍) (年/月) 0 5 10 15 20 25 30 06/3 08/3 10/3 12/3 14/3 16/3株式市場について
企業業績の伸びが期待される株式市場
(注1)データは 2016 年 3月末時点。 (注 2)東京証券取引所は東証1部のデータ。 (出所)Bloomberg、WFE、東京証券取引所 *2016 年 3月末時点の為替レート(1米ドル =112.50 円)で円換算。check : インドの証券取引所について
取引所
ボンベイ証券取引所
ナショナル証券取引所
東京証券取引所
上場銘柄数
5,912銘柄
1,808銘柄
1,951銘柄
時価総額
161.2兆円
*158.4 兆円
*500.3兆円
代表指数
SENSEX
NIFTY
TOPIX
■
モディ政権による経済成長期待や財政赤字の削減等により今後、更なる格付けの引上げが期待されます。
■物価は足元、横ばいで推移しており、今後、債券利回りの低下(債券価格の上昇)が見込まれます。
CPI WPI (前年同月比、%) -6 -4 -2 0 2 4 6 8 10 12 12/2 12/8 13/2 13/8 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 (年/月) ( 注 1)データは2012年2月〜 2016 年2月。 ( 注 2)2014 年1月以降の消費者物価指数は新ベースの消費者物価指数(基準 年と品目変更)。 (出所)Bloomberg (%) 7.8 4.9 3.8 2.7 1.7 1.3 0.04 0 2 4 6 8 10 インド BBB- フィリピンBBB マレーシアA 中国AA- タイA- 米国AA+ 日本A+国債の利回りと格付け
( 注 )データは 2016 年 3月末時点。インド、フィリピン、マレーシア、中国、タイは JP モルガンGBI-EM Broadの各国利回り。米国、日本はシティ世界国債インデッ クスの各国利回りを使用。格付けは S&P自国通貨建て長期債格付けを使用。 (出所)Bloomberg、FactSet ■直近10 年の国債、社債のパフォーマンスは、リーマンショック等により、大きく変動する局面もありましたが、
堅調に推移しています。
■インド国債の利回りは足元では、過去10 年間の平均値(約7.9%)レベルで推移しています。
50 100 150 200 250 (ポイント) 国債 社債 (年/月) 06/3 08/3 10/3 12/3 14/3 16/3 国債:218 社債:195債券のパフォーマンス
( 注 1)データは 2006 年 3月末〜 2016 年 3月末。2006 年 3月末を100として指数化。 ( 注 2)国債は JP モルガン GBI-EM Broad インド( 現地通貨ベース)、社債は JP モルガン CEMBI Broad インド(米ドルベース)を使用。 (出所)JP モルガン10年国債の利回り推移
10年国債の利回り 10年の平均値(約7.9%) 5 6 7 8 9 10 06/3 08/3 10/3 12/3 14/3 16/3 (%) (年/月) ( 注 )データは 2006 年 3月末〜 2016 年 3月末。 (出所)Bloomberg堅調な推移を見せるインド債券
魅力的な利回り水準
債券市場について
インドの国内債券市場への投資にあたっては、FII(Foreign Institutional Investors)ライセンスに基づく投資枠が必要で
す。FII制度では債券種別毎に上限が定められており、原則としてファンド毎に国債、社債への投資枠取得が必要となります。投
資枠は拡大されつつあり、今後の債券市場拡大が期待されます。
check : FII制度について
消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(WPI)の推移
※上記は参考情報として記載した指数等の過去の実績であり、将来の成果や今後の市場環境等を示唆あるいは保証するものではありません。 作成基準2016年4月 作成基準2016年4月8
インドの投資環境
-10 -8 -6 -4 -2 0 (%) 予想 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019(年度)財政収支(対GDP比)
■シン前政権時代、インドは双子の赤字(財政赤字と経常赤字)に苦し
み、2010年後半以降は、インドルピー安が続いてきました。
■2013年にインド準備銀行総裁に就任したラジャン氏は、迅速な通貨
安対策を実施しました。
■中長期的に高い潜在的成長力を有するインドは、モディ政権により
更なる成長等が見込まれ、インドルピーは足元では下落しているも
のの、今後は上昇が期待されます。
経常収支(対GDP比)
-5 -4 -3 -2 -1 0 (%) 予想 (年) 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 ( 注 )財政収支は 2016 年度以降、経常収支は 2016 年以降は IMFの予想値。 (出所)IMFインドルピーの推移
( 注 )データは 2010 年 3月末〜 2016 年 3月末。 (出所)Bloomberg 40 45 50 55 60 65 70 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 (ルピー/米ドル) (円/ルピー) 対円(左軸) 対米ドル(右軸、逆目盛) ルピー高 ルピー安 (年/月) 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3円に対して堅調なインドルピー
為替市場について
※上記は過去の実績および将来の予想であり、将来の成果や今後の市場環境等を示唆あるいは 保証するものではありません。コラム
インドの政策
政策によりインド市場に期待高まる
■「予算案」によると、政府は財政赤字を15年度実績見込み(名目GDP比3.9%)から16年度に同3.5%、17
年度に同3.0%まで縮減し、財政再建を従来の工程表通り進める計画です。景気拡大(政府の16 年度実
質GDP 予想、前年比+7.6%)による税収増や補助金の削減などで、赤字縮減を実現する方針です。
■また、
「予算案」では地方経済の活性化や農家の支援が重点課題に取り上げられ、大規模なかんがい整備
や道路の建設などを進める計画とされました。「予算案」はこうした政策を通じて成長を促進すると同時
に、政府・与党インド人民党(BJP)の農村など地方での支持拡大も狙っていると思われます。
インド政府は、2016年2月29日に16年度(16年4月〜17年3月)の「予算案」を議会に提出しました。インドは他
の多くの新興国と比較して景気が堅調で物価が落ち着いています。そのため、財政再建と中長期的な経済の発展
や政権の安定に結び付く政策が両立しやすく、
「予算案」の内容が注目されていました。発表された内容は市場に
好感され、インド準備銀行(RBI、中央銀行)により政策金利の引下げが行われました。
(2016年4月5日実施。)
■「予算案」では、期待の高かった経済構造改革(モ
ディノミクス) の目玉とされる物品・サービス税
(GST)の導入や破産法の整備について、その取り
組みを今後も継続する方針が示されたにとどまり
ました。
■今回の会期は2016年5月13日までとされており、
「予算案」は概ね提案通りに成立すると見込まれ
ています。市場の焦点は、GST法案や破産法の
改正案が上程され、モディノミクスがさらに進展
することに移りそうです。
■RBIは15年1月以降、段階的に利下げを継続
しています。
■物価安定を背景に、RBIは金融緩和姿勢を続
けると予想されます。金融緩和によって企業
活動の活性化を促すスタンスであり、それが
今後も市場を下支えすると見られます。
市場の期待は、
GST 導入や破産法改正による改革進展へ
今後の展開
「予算案」は、財政再建と経済成長促進を両立させる内容
政府・与党インド人民党(BJP)の支持拡大も狙う
Point
01
金融緩和が市場を下支え
物価は安定、金融政策の
スタンスは緩和的
Point
02
消費者物価指数(前年同月比)(左軸) インド政策金利(右軸) 10 8 6 4 2 0 9 8 7 6 5 4 14/3 14/6 14/9 14/12 15/3 15/6 15/9 15/12 16/3 (%) (%) (年/月)消費者物価指数と政策金利
※上記は過去の実績であり、将来の成果や今後の市場環境等を示唆あるいは保証するものではありません。GST 法案は取り組み意欲の盛り込みにとどまる
市場は GST 導入などによる改革進展を期待
(注1)データは 2014 年 3月〜 2016 年 3月。政策金利は各月末値。 (注 2)政策金利はレポ金利、消費者物価指数は新ベースの消費者物価指数 (基準年と品目変更)。 (出所)Bloomberg 作成基準2016年4月 作成基準2016年4月10
インド株式市場の魅力
インドの代表的な企業
●所在地:ムンバイ
●従業員数:約68,000名
●主要事業:金融
●時価総額:約1.4兆ルピー(約2.3兆円)
多様な販路と専門子会社を通じて法人および個人顧客に銀行業務
と金融サービスを幅広く提供する。商業銀行、投資銀行、生損保、プ
ライベート・エクイティ、資産運用等の商品やサービスを手がける。
ICICI銀行
●所在地:ムンバイ
●従業員数:約73,000名
●主要事業:自動車製造
●時価総額:約1.1兆ルピー(約1.9兆円)
自動車事業および同社が販売する自動車の融資等を主に行う。自
動車事業部門は、自動車の開発、設計、製造、組立て、販売(融資も
含む)、および関連部品や付属品の販売を行う。その他事業部門は、
ITサービス、工作機械、工場自動化ソリューションなどを手がける。
タタ・モーターズ
●所在地:コルカタ
●従業員数:約26,000名
●主要事業:食品・日用品等
●時価総額:約2.6兆ルピー(約4.5兆円)
多角経営企業で、紙巻きタバコ、ホテル、板紙、紙・梱包材、農業ビ
ジネス、IT、アパレル、パーソナルケア、事務用品、その他日用品の
分野で多様な事業を手がける。英国のタバコ会社BATグループの
メンバー。
ITC
EPS(右軸) 株価(左軸) 0 10 20 30 40 0 100 200 300 400 (ルピー) (ルピー) 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017(年度) (予想) EPS(右軸) 株価(左軸) 0 5 10 15 20 0 100 200 300 400 (ルピー) (ルピー) 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017(年度) (予想) EPS(右軸) 株価(左軸) 0 25 50 75 100 0 200 400 600 800 (ルピー) (ルピー) 2009 2010 2011 2012 2013 2014 201520162017(年度) (予想) ( 注 1)データは 2009 年度末〜 2017年度末。EPS の2015 年度末〜 2017年度末は FactSet の公表するコンセンサス予想値。 ※上記は例示を目的とするものであり、個別銘柄を推奨するものではありません。上記は過去の実績および将来の予想であり、今後の成果等を保証するものではありません。●