石 田 班 天 野 香 織 石 田 楓 落 合 洋 平 樺 沢 翔 吾 斎 藤 裕 太 島 貫 愛 弓 八 木 静 香
1
●
目次
●
・現状分析
・既存研究
・仮説の提唱
分析手順
・分析結果
・新規提案
2
現
状分析
3
財布の中を思い浮かべてください・・・
4
現状分析
ポイントカードの平均保有枚数
約
10
枚
出展︓⽮野研究所(2011)ポイントが浸透している
5
5現状分析
ポイント消費
貯まったポイントが次回以降に現⾦として 使用できたり、商品と交換できるサービスポイント消費
6
現状分析
出典:ジャパンネット銀行(2015) 「コンビニエンスストアの利用と支払いアンケート調査」 図:石田班作成〜⽀払い時にポイントカードを提示するか〜
7
現状分析
〜⼀番使うポイントカードの保有ポイント数〜
出典:ジャパンネット銀行(2015) 「コンビニエンスストアの利用と支払いアンケート調査」 グラフ:石田班作成 101~500未満 24% 分からない 10% 500ポイント以上保有している人が8
8現状分析
6000 7000 8000 9000 10000 億円 年度ポイント推定発⾏額
推計値 予測値 出典:野村総合研究所(2015) グラフ:石田班作成1
兆円規模9
9現状分析
6000 7000 8000 9000 10000 億円 年度ポイント推定発⾏額
推計値 予測値1
兆円規模2007年
3200
億円
2008年
3531
億円
出典:野村総合研究所(2015) グラフ:石田班作成使われてない
成田(2009)未使用ポイントの残高が大きくなる傾向がある
10
現状分析まとめ
消費者はポイントカードを提示する傾向にある
ポイント推定発行額は今後一兆円を超えるだろう
しかし、使われていないポイントも多く存在し、
それは今後も大きくなる傾向がある
11
使われていない未消費ポイントが
P
12
既
存研究
13
8pt
既存研究
14
既存研究
8pt
寺地(2013) 消費者はポイントに対して,貨幣疑似通貨として認識する 傾向はあるが貨幣とは異なり,貯めているポイントを手放 そうとせず,貯めて保有すること自体に執着が生じ追求す る傾向があるといえる。 消費者のポイントに対する⼼理傾向消
費
者
15
既存研究
消費者のポイントに対する⼼理傾向<
塚原(2013)の解釈 現時点での財の保有状況を基準として、ある量の財の損失を それと同様の財の利得より⼤きく評価する人間の⼼理傾向 賦存効果(Kahneman&Tversky)について16
17
コンコルド効果(サンクコスト効果)
消費者のポイントに対する⼼理傾向既存研究
時間的、精神的なコストを負い、 対象から離れがたくなっている状況で、 追加の負担をしてしまう効果 これまで頑張って 貯めたポイントを 無駄にしたくない・・・17
既存研究
18
既存研究
〜消費者はポイントが付くかどうかで 購⼊する商品・サービスが変わる︖〜 〜多少⼿間がかかってもその店で購⼊する︖〜 出典:野村総合研究所(2011) 『生活者1万人アンケート調査(金融編)』 訪問留置調査2010 年11月〜12 月 出典:野村総合研究所(2011) 『生活者1万人アンケート調査(金融編)』 訪問留置調査2010 年11月〜12 月 ポイントの存在による購買への影響19
既存研究
ポイントの存在による購買への⾏動ポイントを失いたくない
寺地・近(2012)消費者の⾏動はポイントが付くかどうかで誘引され
影響を受けている。
20
既存研究
21
パレートの法則 Vilfredo Federico Damaso Pareto(1986)
既存研究
全顧客の上位
20
%
80
%をもたらす
顧客
売上げ
売り上げの多くはリピート客
店舗活性化へ22
23既存研究まとめ
ポイントに対して賦存効果が生じる傾向
ポイントが付くかどうかで行動が誘引される
パレートの法則により売り上げの8割はリピート客
23
24リサーチクエスチョン
消費者のポイント消費事情を探り、
店舗活性化への可能性を⾒込めないだろうか
24
仮
説の提唱
25
コンコルド効果
仮説1
「有効期限が短い」はポイント消費に有効である
仮説の提唱
26
⾏動の先延ばし
期限の先延ばし
仮説2
「有効期限の延⻑無し」はポイント消費に有効である
仮説の提唱
27
100円の商品
100円の商品
<
150P
仮説3 「購⼊価格と所持ポイントの差額」はポイント消費に有効である使いやすい︕︖
使いにくい︕︖
仮説の提唱
28
50P
仮説4
「端数価格」はポイント消費に有効である
例)1010
円
P
仮説の提唱
29
仮説5
「ポイント消費」は店舗リピート率に影響を与える
ポイント消費
仮説の提唱
30
仮説まとめ
仮説1 「有効期限の⻑さ」はポイント消費に有効である 仮説2 「有効期限の延⻑無し」
はポイント消費に有効である 仮説3 「購⼊⾦額と所持ポイントの差額」はポイント消費に有効である 仮説4 「端数価格」はポイント消費に有効である 仮説5 「ポイント消費」は店舗リピート率に影響を与える31
調
査手順
32
調査概要
調査日 2015年10月14から19日 調査対象 10代から20代の学生男⼥ サンプル数 有効回答数228人 実施方法 紙媒体によるアンケート 質問内容 シナリオ法によるポイントの使用状況調査手順
質問1:ポイントカードの所持枚数調査 質問2:そのシナリオのとき、会計時にいくらポイント消費するか 自由回答(ポイント数を記入) 質問3:貨幣やポイントカード、ポイント消費後の⾏動に関する質問 5段階評価(5…思う 1…思わない)33
調査対象:コンビニエンスストア
出典:マルハニチロホールディングス20代の
が週に⼀回以上の頻度利用
約
⇒ポイントカードを導入している
調査手順
34
検証方法1
調査手順
重回帰分析によるコンジョイント分析
商品やサービスの 「どこ(属性)」を「どの程度(⽔準)」変更すれば、 消費者に気に入ってもらえるのかを明らかにする分析35
検証方法2
調査手順
相関分析
ポイント消費と質問紙質問3との間に相関関係があるか (貨幣やポイントカード、ポイント消費後の⾏動に関する質問)36
調査手順
シナリオ設定
を設定
4属性
2水準
水準1 水準2 有効期限 遠い 近い 有効期限の延長 あり なし 所持ポイント 少ない 多い 端数価格 なし あり属
性
37
調査手順
シナリオ設定
を設定
4属性
2水準
水準1 水準2 有効期限 1年後 今月末 有効期限の延長 あり なし 所持ポイント 500ポイント 1500ポイント 端数価格 1000円 1010円属
性
38
調査手順
シナリオ設定
A ●今月末 ○あり ●1,010円 ●1,500P B ○1年後 ●なし ○1,000円 ●1,500P C ○1年後 ○あり ●1,010円 ●1,500P D ●今月末 ●なし ○1,000円 ●1,500P E ○1年後 ●なし ●1,010円 ○500P F ○1年後 ○あり ○1,000円 ○500P G ●今月末 ●なし ●1,010円 ○500P H ●今月末 ○あり ○1,000円 ○500P 有効期限 延長 購入金額 所持ポイント カード番号直交表に基づく属性と水準の振り分け
○⽔準1
●⽔準2
端数価格39
分
析結果
40
41
分析結果
消費者のポイント消費にどう影響をもたらすか
水準1 水準2 有効期限 1年後 今月末 有効期限の延長 あり なし 所持ポイント 500ポイント 1500ポイント 端数価格 1000円 1010円属
性
42
分析結果
魅⼒度が⾼い⽔準
端数価格は⽔準1が魅⼒的 それ以外は⽔準2が魅⼒的 [図表1] 有効期限 今月(水準2) 有効期限の延⻑ なし(水準2) 所持ポイント 1500ポイント(水準2) 端数価格 1000円(水準1)分析結果
43
有効期限
ポイント消費
1
%水準
で有意
期限迫る
分析結果
有効期限の延⻑
期限を先延ばし
ポイント消費
1
%水準
で有意
44
分析結果
45
所持ポイント
P
ポイント消費
1
%水準
で有意
<
購入価格
分析結果
46
端数価格
端数価格に端数がない 1000円ポイント消費
仮
説の検証
47
仮説の検証
48
有効期限が短い
ポイント消費
1
%水準
で有意
期限迫る
仮説1
49
有効期限が短い
ポイント消費
1
%水準
で有意
期限迫る
仮説1
「有効期限が短い」はポイント消費に有効である
支持
仮説の検証
仮説1
50
有効期限の延⻑
1
%
で有意
期限を先延ばし
ポイント消費
仮説の検証
仮説2
51
有効期限の延⻑
1
%
で有意
期限を先延ばし
ポイント消費
仮説2
「有効期限の延⻑無し
」
はポイント消費に有効である
支持
仮説の検証
仮説2
52
<
購入価格
0P→27% 1000P→34% 1010P→16% その他→24%所持ポイント
仮説の検証
所持ポイント
1500
1000
,1010
仮説3
53
所持ポイント
購入価格
仮説の検証
0P→41% 500P→42% その他→18%所持ポイント
500
1000
,1010
仮説3
<
54
<
<
購入⾦額
購入⾦額
0P→41% 10P→14% 500P→42% その他→4% 0P→27% 10P→17% 1000P→34% 1010P→16% その他→7%所持ポイント
仮説3
「購⼊価格と所持ポイントの差額」はポイント消費に有効である不支持
仮説の検証
所持ポイント
仮説3
<
<
購入⾦額
購入⾦額
0P→41% 10P→14% 500P→42% その他→4% 0P→27% 10P→17% 1000P→34% 1010P→16% その他→7%所持ポイント
「ポイントが多く貯まっていると使いたい」
相関係数0.307
有意確率0.00
1%⽔準で有意所持ポイント
ポイント消費率と質問紙問3の相関分析より仮説の検証
仮説3
55
端数価格
購入⾦額に端数がない 1000円ポイント消費
仮説の検証
仮説4
56
端数価格
購入⾦額に端数がない 1000円ポイント消費
仮説4
「端数価格
」
はポイント消費に有効である
不支持
仮説の検証
仮説4
57
端数に対するポイント消費
端数
ある
なし
0P→20.2% 10P→31.9% 510P→1.97% 1010P→9.87% 0P→47% 10P→4.3% 500P→20% 1000P→32%端数分Pを消費している人が
31.9
%
もいる
仮説の検証
58
端数に対するポイント消費
端数
ある
なし
0P→20.2% 10P→31.9% 510P→1.97% 1010P→9.87% 0P→47% 10P→4.3% 500P→20% 1000P→32%「小銭が増えるのが嫌だ」
相関係数-0.298
有意確率0.00
1%⽔準で有意 ポイント消費率と質問紙問3の相関分析より仮説の検証
59
60
ポイント消費率と質問紙問3の相関分析より ポイント使用した店に再び来店したい 相関係数-0.062
有意確率0.36
有意差なし
仮説の検証
リピート率
仮説5
61
ポイント消費率と質問紙問3の相関分析より ポイント使用した店に再び来店したい 相関係数-0.062
有意確率0.36
有意差なし
仮説の検証
仮説5
「ポイント消費」は店舗リピート率に影響を与える
リピート率
不支持
仮説5
仮説検証まとめ
62
仮説1 「有効期限が短い」はポイント消費に有効である 仮説2 「有効期限の延⻑無し」
はポイント消費に有効である 仮説3 「購⼊価格と所持ポイントの差額」はポイント消費に有効である 仮説4 「端数価格」はポイント消費に有効である 仮説5 「ポイント消費」は店舗リピート率に影響を与える支持
不支持
63
結論と今後の展望
【有効期限が短い】 【有効期限の延⻑無し】 【所持ポイント多い】 【端数価格無し】ポイント消費に有効
[結論]
新
規提案
64
65
新規提案
消費者は、ポイントを失いたくない(賦存効果)という心理 が 強く働いているためマイルを付与する。P
対象店舗は
コンビニエンスストア
ポイントを消費すると、マイルが貯まる
66そもそも、マイルとは?
ポイント消費することでもらえるポイントをマイルと呼ぶ66
HOW TO
P
67
メリット
ポイント消費(来店) ポイント消費でマイルがGet 有効期限が迫る ポイントを貯める コンコルド効果 期限の延長無し 賦存効果 ☆来店促進に繋がる68
69
結論と今後の展望
[課題]
・顧客ロイヤリティによって影響があるリピート率の
検証の仕方
・アンケートのみの消費者の深層⼼理探索の限界
70
参考文献Vilfredo,Federico Damaso Pareto[1986],Cour d'Economie Politique, Laussanne.
大南・竹下[2011]「BSE検査に対する消費者の賦存効果の検証」日本フードシステム学会大会報告要旨集巻:2011 ページ:112-113 国税庁 高安滿税務大学校研究部教授「マイレージサービスに代表されるポイント制 に係る税務上の取扱い―法人税・消費税の取扱いを中心に―」 http://www.nta.go.jp/ntc/kenkyu/ronsou/58/01/hajimeni.htm(2008年6月20日) 株式会社ジャパンネット銀行「コンビニエンスストアの利用と支払いに関するアンケート」 http://www.japannetbank.co.jp/company/news2015/150312.html (2015年3月12日) 株式会社野村総合研究所 第156 回NRIメディアフォーラム 「ポイント・マイレージの最新動向〜高まる消費者意識と共通ポイントの躍進〜『生活者1万人アンケート調査(金融編)』 訪問留置調査2010 年11月〜12 月」 https://www.nri.com/jp/event/mediaforum/2011/pdf/forum156.pdf(2011年6月30日) 株式会社野村総合研究所 「2012年度のポイント・マイレージの年間発行額は少なくとも8,684億円~国内11業界の2018年度までの年間最少発行額を予測~」 https://www.nri.com/jp/news/2014/140516.aspx(2014年5月16日) 株式会社野村総合研究所「ポイント・マイレージの年間発行額は2020年度に1兆円突破へ~国内11業界の年間最少発行額について~2013年度の推計と2020年度までの予測を実施~」 https://www.nri.com/jp/news/2015/150910_1.aspx(2015年9月10日) 株式会社マルハニチロホールディングス 「コンビニエンスストア利用実態調査2013」 https://www.maruhanichiro.co.jp/news_center/research/pdf/20130627_cvs_cyousa_2013.pdf(2013年6月27日参照) 株式会社楽天リサーチ http://research.rakuten.co.jp/report/20100421/(2010年4月21日) 清嶋 「法則 ポイントマネジメント(日本航空、ケズホールディングス、楽天) 安易な発行をやめ、巨大リスク回避」 APRIL 2012 日経情報ストラテジー 多井剛[2010]「共通ポイントカードによる顧客情報共通化」商大論集 62(1/2),ページ1-13, 寺地一浩 [2013] 「消費者行動に対するポイントの影響」社会情報学 第2巻2号,ページ1-16 寺地一浩、近勝彦 [2011] 「ポイントによる消費者行動の研究:ポイント付与におけるフレーミング効果の実証分析」行動経済学 第4巻85頁、ページ:85-89 渡辺[2008]「ハトの非合理的選択:コンコルド効果」 動物心理学研究 58(2), ページ185,