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平成22年度愛知県特別支援教育連携協議会 議事録            22

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平成22年度 第1回愛知県特別支援教育連携協議会 議事録(要約) 日 時 平成22年8月26日(木) 午後2時から3時30分まで 会 場 愛知県庁西庁舎 9階 教育委員会室 1 開会 2 教育委員会あいさつ 教育長 先の法令等の改正により、特別支援教育も本格的に始まって4年目を迎えている。 昨年度末には、特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議より、早期からの教 育支援、就学相談・指導など特別支援教育の更なる充実を図るための方向性及び方策等 について、審議経過が報告された。本県としても、平成17年度から「特別支援教育 体制推進事業」等をとおして、発達障害等のある児童生徒に対する教育的支援を行う ための特別支援教育体制づくりに努めてきた。皆様の協力もあって、各学校の体制整 備は着実に進んできた。今後は、引き続き事業を展開しながら、一人一人の子供の教 育的ニーズに応じた具体的な指導・支援の充実をめざして、さらなる体制の強化に努 めていくつもりである。今後とも、皆様の力添えを賜りたい。本県では、平成16年 度よりこの愛知県特別支援教育連携協議会を設置し、福祉、医療、労働等の関係部署 並びに関係機関等の方々の意見を伺いながら、特別支援教育体制の整備推進のための さまざまな課題について協議いただいている。本協議会は、県全体を視野に入れて、 各地域における特別支援教育を推進するための体制づくりの方策を総合的に検討して いただくものであり、本県の特別支援教育の発展に、たいへん重要な役割を果たすも のであると認識している。障害のある児童生徒に対する、望ましい指導・支援の在り 方について協議いただきたい。 3 会長あいさつ 今回、初めて本会に関わらせていただく。愛知県心身障害者コロニーにいた時代か ら知的障害のある人たちの職業教育ならびに進路支援、社会自立の向上を図りたい、 他の方と同じように職をもって社会参加をしていただきたい、そのための研究を中核 にしてきた。障害のある人たちの支援、ニーズにいかに応じるか、応えていくか、子 供たちの生き辛さ、生活のし辛さ、学び辛さ、そういったものを少しずつでも回避し、 減らしていく、さらに解消していく。そのために、どう支援をして、どう対処してい くのか、各学校現場ではどういうことができるのか、それらの方策を検討することが 本会の役目だと思っている。今日は、忌憚のない活発な意見交換をお願いしたい。本 協議会と愛知県発達障害者支援体制整備推進協議会は、発達障害者支援法ができて両 方の事業が一体的に運営するということが国から求められており、会長の高橋先生と、 8 月 2 日に協議をした。どういった課題が両協議会で共有できるのかについて、3点 の指摘をいただいた。一つは、研修における連携。特に、講師の受け入れ、そこから

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のお互いの情報を共有すること。もう一つは、幼児就学前教育相談にかかわって、共 同で実施していくこと。三つ目として、幼稚園段階から就学前の段階を迎えたとき、 最終的に社会に移行するときに両協議会の連携、両協議会の分野での労働、福祉、教 育にかかわる連携。この3点を踏まえながら、協議を進めていただけたら幸いである。 4 副会長あいさつ 特別支援教育は、現場で直接指導される先生方、あるいは、管理職の先生方が子供 に合わせたきめ細かな支援や配慮をしていくという強い意識をもっていなければ、な かなか成果が出ないものと感じている。教育センターには93の講座があり、そのう ち13講座で、発達障害の子供の理解や支援というような内容の講義をさせていただ き、理解、寄与に努めている。特に、今年度は、大学と連携し、学校教育相談講座の 中に、発達障害児の理解と支援という内容を入れた。今後も、先生方一人一人の意識 改善が少しでも図られるようにしたい。 5 議事 〔報告事項〕 (1)平成 21 年度愛知県特別支援教育連携協議会の経緯等について ―資料 2 により事務局から説明― 会長 質問はあるか。 委員 (なし) (2)平成 22 年度愛知県特別支援教育体制推進事業について ―資料 3-1・2・3・4 により事務局から説明― 会長 質問はあるか。 委員 (なし) (3)平成 22 年度特別支援学校による小・中学校への地域支援について ―資料 4-1・2 により事務局から説明― 会長 質問はあるか。 委員 教員を目指している学生が通常の学級へ支援に入るということがあった。特別 支援学級については、こうした学生が入ることができないか。小学校の普通の学 級担任を目指している学生に対して、自閉症について疑似体験を含めて話をした ら、学生から「役に立った」というアンケートの結果を得た。教員を目指す方に 対して、大学のうちに特別支援教育を学ぶことはあるのか。 事務局 学生支援員によるサポートについては、学校での授業や生活場面における支援 について、20校で実施しているが、通学の支援までは入っていない。今後は、 学生だけなく、地域で理解のある人にも広げていきたい。 委員 特別支援学級にも、学生の配置はできるのか。 事務局 校長がそこに配置を了解すればできる。

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会長 大学としても、どんな学生が、具体的にどのような関わりをして、それに対す る指導をどうするのか、そこまで手がつかない状況である。大学のそばにある学 校現場であるならば、そこで学生にアドバイスなどをできるが、他の多くの場で は、それらができていない。 (4)平成 22 年度 発達障害者支援体制整備事業の実施について ―資料 5 により事務局から説明― 会長 質問はあるか。 委員 (なし) 〔協議事項〕 (1)平成 22 年度第1回地区特別支援教育連携協議会での課題等について ―資料 6 により事務局から説明― 委員 早期発見・早期支援については、重要なことだと認識している。本年度から、 早期教育相談の実施とあり、大変よいと感じたことが2つある。1つは、対象を 就学前の年長児から3歳児まで広げたこと。もう1つが、県の福祉施設、市町村 の保健センターから相談員の協力を得て、それぞれの専門性を生かした相談が行 われたこと。地域に、大学がない、専門の医者がいない市町村にとっては、大変 ありがたい事業である。今後も市町村へのサポートは必要であり、早期教育相談 をさらに充実していくような取組ができるとよい。とりわけ、保健と教育とがタ イアップして、1 歳半健診や3歳児健診の結果を生かした、早期相談、早期支援 のための手立てが大切だと強く思う。 委員 早期教育相談は、本当に今までにない取組である。そこに、愛知県発達障害者 支援指導者に入ってもらい、連携をとっていったらどうか。 委員 早期支援については、なるべく早い段階からの情報提供ができるように改善し ていくことが大切と思う。幼稚園・保育園から小学校、小学校から中学校の情報 交換、連携は進んできたが、1 歳半健診や3歳児健診の情報が幼稚園・保育園に はあまり入っていないような気がしている。小学校としては、幼稚園・保育園と 小学校との連携が現場で役立っているので、その一歩前の段階でも、情報が伝わ るような糸口を見つけてもらえるとありがたい。保護者が子供を幼稚園や保育園 に入れて、初めて「障害」に気づかれることが多いので、何とか3歳児健診での 情報が、幼稚園・保育園に流れるとよいと感じている。個人情報という点から、難 しいところがあるが、関連して、サポートブック、プロフィールファイルを作成 し、幼稚園、保育園、小学校と、場が違っても情報を共有することは大切である。 事務局 連携のためのツールとして、サポートブック(アイ・ブック)を作成し、早期 教育相談で展示・紹介した。9月に市町村教育委員会へ、2部ずつ見本として配 付し、活用が図られるようにする。 会長 なんらかのツールがないと、連携ができていかないのでこれが大きなきっかけ の1つとなってくる。全国的にこのような動きがあるので、今後、期待していく

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ことかと思う。 委員 愛知県自閉症協会では、保護者が作るサポートブック研修を行っている。保護 者の中には、自分の子供のサポートブックを保育園や小学校に持って行って、担 任に見てほしいと申し出ている方もいる。以前は、「それは学校ではいらない」と 断る先生がいて、保護者が持って行くのを躊躇してしまうことがあった。先生方 には是非、それを受け取っていただきたい。 事務局 サポートブックは、様々な研究機関あるいは、自閉症協会、また、県のサンプ ルでも、自分の好きなものを選択してもらえばよい。基本は、児童健診からの保 護者の「ひっかかり」などの認識がずっと続いていくこと。だから、保護者支援 になるツールを1つ作るという考え方でいくとよい。別件で、3歳ぐらいの子供 をもつ保護者への支援として、就学のことも念頭にあるが、それよりも遊び方が わからないなど、実際の保護者のニーズに対する個別の相談ケアが必要である。 委員 特別支援学校としては、今後、卒業後の就労に関わることがますます心配にな っている。一般企業への就労というと、企業は、本校の子に何ができるのかとい うことよりも、企業のニーズに応じた仕事のできる子を就労させるということに なってしまう。しかしながら、そのとき、例えば1人がやることを細かく分解し てやれば、本校の子にもできることがあるのではないかと思う。企業の方でも、 子供にできることは何かという方向での努力をしていくような形で、仕事の場を 増やしてもらえるように、協力関係ができるとよい。また、今、高等部の子供た ちが非常に増えているので、中学校の段階から、行き先、進学先とうまく連携し ていけることが増えていくとよい。もう1つは、保護者は非常に苦労をして子育 てをしてこられたので、いろいろなことを思われている。保護者のサポート体制 を十分にできるように、保護者とのつながりをつくるサポートが必要である。 委員 平成21年度、中学校の特別支援学級を卒業された生徒の95%くらいは、特 別支援学校の高等部、高等養護学校、専修学校、職業訓練校へ進んでいる。進路 先の情報としては、中学校でも知識として、かなりの蓄積がされている。ただ、 特別支援教育に関わる子供については、地域社会でどう生きていくのか、生き方 指導を含めたキャリア教育をもっと充実しなくてはいけない。学校現場では、福 祉とか就学に関する制度や関係機関にどんなものがあるかといったことまでの指 導の見通しはできていないと感じる。そこで、中学校への就労や福祉に関するリ ーフレット、パンフレットの配布や、例えば、障害者雇用センター所長のような 方を呼び、中学校職員で、あるいは中学校と地域の人が一緒になって話を聞くこ となどを検討してはどうか。 事務局 教育委員会では現在、職業的自立支援システム化事業というものを行っていて、 企業のニーズとして、今どんな力がいるかも聞くとともに、逆に、こんな仕事に 分けてくれるとできるという情報提供もしたい。また、進路指導ばかりでなく、 進路を含めた生き方に関するところが問題で、キャリア教育の中には職業教育、 生活支援が入っており、余暇の過ごし方なども含めて進路指導の在り方を検討し ていくことが大切であると考えている。今は、企業における仕事の中身よりも周

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りのことを固めるためには、どのようにしていったらよいか、教育委員会が窓口 になって進めていきたい。 会長 企業に対して、障害の特性に合わせて、仕事の工程分析などをして 仕事の配 置をこうすれば十分できるという、ノウハウ、成功事例が記載されたリーフレッ トなどで啓発できれば進んでいくと思う。 委員 中学からの就職者が少ないということもあるが、個々について、ハローワーク で行っている。障害者雇用という面で、中学校との就労連携は難しい部分もある が、例えば、特別支援学校との連携においては、就労支援基盤整備事業の中で、 就労支援整備とか、職場実習のための面接会も行っている。そこには、ハローワ ークの就労支援アドバイザーもおり、障害者職業センターとの連携することも出 てくる。中学との就労支援はまだまだできていない状態である。 会長 かつては、中学校の特別支援学級を卒業して就職する子が多かったが、今はほ とんど高等部か高等養護学校、あるいは専修学校にいってからの就労である。ど ういう道をたどると自分にとってよいのかという見通しをたてることのできる情 報がもてるようにしたい。そういう情報を、特別支援担当者一人一人がまだもて ずにいる。そういう意味では、完全な枠組みがわかるようなリーフレットが必要 である。一般の先生方にわかるようにしたい。 事務局 中学校特別支援学級の平成22年3月卒業生は730人。そのうち、進学が6 67人。進学者667人中、550人が特別支援学校関係。就職は730人中1 1人。 会長 高等養護にしろ、高等部にしろ、特別支援学校にいけば、就職につながるシス テムがしっかりできている。問題は高等学校等にいった場合、特に知的障害、あ るいは発達障害の子供がいった場合どうなるかということが懸念される。進学志 向が高いので、そこでの対応ができているか、就労支援のノウハウがあるかが問 題で、今後の課題となってくる。 委員 市町村の小・中学校の中に発達障害の子がいることがはっきりしてきたことを 考えたときに、小・中学校と特別支援学校の教員の人事交流がもっとなされるとよ い。本校でも、初めて特別支援学級の担任をする先生に、センターの力を借りな がら、研修指導をしている。毎年、初めてなる方が多くいる。個別にみると、非 常に熱心にやっている小・中学校の先生がいるのも事実。一方で、人事交流がも っとできると、より定着するのではと思う。 事務局 人事交流についてこの2年間ぐらいは、小学校から特別支援学校へは15人ぐ らい、特別支援学校から小・中学校へは7人。特別支援教育の研究とか、地域支 援的なことを行う上では専門性が必要であり、モデル校として研究委嘱し、そこ では人事交流も含めて研究に取り組んでいるところである。 会長 特別支援学級を担当していて、特別支援学校の教員免許をもっている方の割合 は、全国的に3分の1程度。 事務局 愛知県の過去5年間は、23から25%の間である。

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(2) 県における支援体制整備に向けたネットワークづくりについて ―資料 7-1・2 により事務局から説明及び提案― 会長 今後それぞれの領域で何に取り組んでいったらよいか、それぞれの立場から、 意見をいただきたい。 委員 早期教育相談における連携という面で、保健サイドとの連携がまだは十分には されてないと思うので、早期支援にあたっては、早期から相談していったことが 円滑な就学に結び付き、就学後の支援にも生かされていくような長期的な支援を 見据えたものができるとよい。発達障害の診断をしてから医療との相談はされる ことが多いが、早期支援ということを意識した医療機関との連携といったものは あまりない。システムとして地区の特別支援教育連携協議会という組織があるの で、そこでうまく連携していけるとよいと考える。 委員 1歳半ぐらいは、診断がつくか微妙な時期。保護者も育児の難しさなど不安に 思うことを乳幼児健診で相談していると思うが、受診にくる一歩が踏み出せずに いる。市町村でも、事後教室という形で、健診の中で、気になる子、親子に対し ては、観察するための資料を作成し、フォローしている。相談の機会、病院への 紹介もたくさんある。乳幼児の場合は、なかなか時期的に早いので、一番の手は カルテであると考える。 会長 保護者に障害からくる子供の困難さ対して面と向かっていく覚悟がついたとき が支援の適期だと思う。そのときまでは支援しにくいこともある。 協議内容については事務局で整理し、これを今後の特別支援教育の推進などに 反映してもらいたい。 6 その他 ―事務局より連絡事項― 議事録を HP に掲載予定であること 次回は平成23年1月末に予定であること 7 閉会あいさつ 学習教育部長 昨年度の意見 により、高 等学校でも 発達障害に 対する理解 が進むよう 、本年度か ら、 高等学校の連絡協議会、事例研究会を実施している。それぞれのお立場からのご意見、 課題についての協議により、相互のかかわりが深まることで、また新たな課題が見えて くる。同時にかかわりが深まる中での様々なつながりが、その新たな課題に対する解決 策にヒントを与えていただけると感じている。会におけるこの蓄積が、また特別支援教 育の本県における新たな一歩一歩になっていくだろうという確信をもっている。今後と も、それぞれのお立場の中での積極的な発信、そして、いっそうの本県の特別支援教育 の推進、発展に向けてご協力をお願いしたい。 8 閉会

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