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環境別溜池泥土の研究 V 平木大池コアの観察-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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58 香川大学農学部学術報舎 環境別溜池泥土の研究 Ⅴ 平木大池コアの観察 玉 置鷹彦,梅 旧 裕 前報(34=)につづき香川現木田郡三水田了平木にある大池について−コアによる泥.」_の滞槌状態な調査した結果を報曽 するこ.の研究紆行うにあたり御助壱憺いただいた当学部農業ユ学科教授吉良八郎博士にたいし厚く御礼申上げる次 男である. 二[調査の対象とした溜池の概況 この研究の対象とした溜池ほ第1凶に示すように.北丸より西商にひろがる周辺尊純塑のふもと池で満水面租約9血a, 満水深約3m,地底は蘭南より北東にむかい次第に浅くなっている.この溜他の東岸は.淡横台地上にある小山よりな り,北岸は高さ約2mの石垣風 雨側および西側は高さ約5mのニヒ堰堤をもって締切られでいる“溜他の西部および 南部にはそれぞれ2個の取水樋管(木樋)を有し,溜池への貯水は北束部に.ある取水口より周囲の小山および山間の 小河旭よりの余水が集って入りこむはか天水によつて行われて小る‖ 泊地内に.ほ北岸より西岸北部にわたりハスが自 生繁茂し,このため地底礎年どとに浅くなる傾向がある.したがって隔年償これを若干除去している現状である.ま たキンギヨモの生育も盛んであり,隅近の農家ほ夏季にこれを採取しEl乾後附近の山畑紅施用して:いる.このほか淡 水触の養殖が小規膜に行われている.採泥ほ1941年以来行われていない. 刀二 池泥滞積状況の調査 1960年8月18巨l既報(3)の方法により第1図に示すように溜池内南北方向に 6,東西方向に.4討10個所をえらびこれらの地点よりコアNoル1=10の試料 を採取して肉服による観察を行った,これらのコアを写虫1に,また池泥の 滞机状況を第2図に.示すい 界2区はりコアN0.1の浮泥ほ黒灰色,層厚2、dcm,針状の小腐粟と腐朽 した水草の残体を多く含む.沈降泥ほ灰竃色,層摩19..Ocm,仝層にわたり 迫径1−2mmの気泡が散在するh そ・の鞘私物は微細な二h軋より成り,下履 は地底泥へ漸移している… 地底泥は.褐色なおぴたねずみ色,眉悍11、2cm, 微細土より成りその滞積は密である.コアN0.2の浮氾は巣状色,屑屋1小5 Cm,コアNo..ユと同じ状態を呈している−√ 沈降泥ほ上,下2層に別れ,上層 第1図 調査地点略図 ほ灰竃色,屑厚9.5cm,黒褐色あるいは黄褐色の植物残体を多く含む微細ニヒより成り,下層ほ灰褐色,層厚12.5cm, 小気泡を多く含む微細土で,その下縁は池庶瀧へ漸移しているい池底泥腰褐色をおびたねずみ色,層厚11.5cm,コア No.1の池底泥と同じ状態であるい コアN0.3の浮泥は黒灰色,層駆1,3cm,上縁には約7mmの厚さに個物残体が滞 精している.沈降氾は灰肖色,屑厚19…Ocm,灰黒色あるいほ黄褐色の植物残体を多く含み,コアNo.2沈降泥上層部 と類似であるが,この屑の下端8−9cm聞には蔽径約1mmの小気泡が多数存在している.そしてこの沈降泥仝層ほ 微細土で構成されているい 地底泥碓褐色をおぴたねずみ色,屑悍16用Cm,金屑微細土が鮮紅滞顆して−おり,また沈 降泥との眉界は比較的明らかに認められる,.コアNo.4の浮氾は灰色,屈原1.5cm,主に分鯛の初期にある植物残体 より成る.沈降泥は灰鳶色,層厚14Ⅷcm,この層の土色ほ上述のコアNo.1−3の沈降泥のそれより淡色であり,ま た気泡は恵径1→4mmでやや大形のものが存在している‖ さらにこの層の上線部約3cm間に.は粗径3mm内外の泥 団粒が爽在してこいる.そしてこの屑の下部は池底泥へ晰移しているい 池底泥ほ褐色をおびたねずみ色,層犀25牒Cm, コアNo.1−3の池底泥と同じ状態であるり コアN0.5の浮泥ほ灰色,屑犀0.8cm,主に.微細な植物残体よりできて いるがこれほコアNo.4の浮泥の場合より一層未分解である.また沈降泥との屑界は明かでないり 沈降泥は灰青色, 屑悍19∩3cm,この屑の上部約10cm間には黄褐色一黒色のノ、スの粗大な分解残体を含み,また不定形のすきまが多

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

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59 弟18巻第1号(1961) く存在している−そしてこの屑と池底泥との層 界は明らかに.認められる池底泥ほ褐色をおぴ たねずみ色,層厚17.9cm,微細土が密に滞競 しているいコアNo.6の浮泥は灰色,層厚0.6cm, コアNo.5のそれと同じ状態を示している.沈 降泥ほ灰眉色,層厚21.5cm,その滞闘犬態は コアNo.5の沈降泥に似て−いるが,すきまの分 布がコアNo..5の場合よりはるかに少いい 池底 泥ほわずみ色,層厚124cm,コアNo.1−5 の池底泥のように褐色をおびておらず,微細土 が密に滞槌してレ、る−.コアNo.7はコアNo.3 採取地点の西北部より待たものでその浮泥ほ黒 灰色,層厚2…Ocm,有機物の腐楠化が進み,供 試したコア中で叡も黒色が濃い,.沈降泥ほ灰黒 色,層厚16.5cm,気泡を多く含む微細土より成 り,その下緑ほ地底泥に漸移している.池底泥 は褐色をおびたねずみ色,屑屋12一5cm,微細 土が密に潤潰して−いる小コアN0.8はコアNo…3 とNoひ7のはぼ中央部より得たコアで浮泥ほ淡 灰色,屈原0…5cm,黒色の浮泥に乏しく主に分 解した植物残体より成っている.沈降泥は灰色, 層摩17.7cm,鼓褐色あるいは黒色の粗大な植 物残体を含み,そ・の上線部にはコアNo一・4の沈 降泥同様泥団粒の爽在が認められる。池底泥ほ 褐色をおぴたねずみ色,層厚11い8cm,コアNo 7の池底泥と同じ状態であるい コアN0.9の浮 泥は黒褐色,層厘1い5cm,沈降泥ほ灰眉色,層 厚20.2cm,その上線部約2cm間にコアNo4, 8の沈降魔の場合のように泥団粒が爽在してい 写真1 平木大池 コア るはか,この屑全層にわたって黒色あるいほ裁魔色の分解途上にある有機物を含んでいる.地底泥ほ褐色をおびたね ずみ色,層厚15.8cm,コアNo・・8の地底泥と同様な状態である‖ コアNo.10の浮泥ほ黒褐色,層慢1欄CmでコアNo・9 のそれと類似の状態を示している一.沈降泥は灰青色,層悍23用Cm,その上縁郊約3・5cm間にはコアNo・・4,8,9と 同様に泥団粒が爽存している.またこの層の上鮎約5cm閲にほ分解途上にある弘褐色の有機物を含むはか,仝層に わたり小気泡が多く分布している.池底泥は褐色をおびたねずみ色,屑屋11・7cm,コアNo・8,9と類似の状態を示 して:いる‖ 111考 察 以上述べたコアの観察よりコアNo..1−3は供試コア中泥土の滞掛状態が最も発達しておりその層憧憬13−−2い3cm を示して■いる.しかしこ.れを既報の国下地(野池)泥土コア(3)の浮泥層(第1屑)が3..0−12.・5cmであるのに比較す るとはるかに滞私儀が少なく浮泥層の発達が不十分である.しかし奥の蛍池(ふもと池)泥土コア(4)が水深5m以深 部で層厚1い5cm以下であることに比校すると浮泥の滞揖ほやや多いり またコアNo,4,8,9の沈降氾上縁部に爽概 している灰黒色の泥団拉は拍径2−3mmではぼ球状をなしているが,この泥団粒は極めてやわらかくこれを原形の ままで分離採取することが困難である.巽(12)は水道水急速炉過柑の洗浄において逆洗浄ゼ独法による場合生成する 泥球に閲しその構造と化学的組成を検討し好劉犬鉄,ばん」」,けい酸,および微生物と共に腐楠がこの粒団生成に僻接 なl渕係をもっことを指摘しているが,ここにのペた泥団粒の吐囚についてはこの溜池が減水期に・おいて地底面を露出 して「みおすじ」附近の泥土の一・部が乾燥し薄板状になり,地底がこのような状態にあるとき豪雨などによる急激な

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香川大学農学部学術報告 60 増水をみる場合みおすじ部に.は水流を生じ,したがってこの減水,増水がくり返されるときには急激な水流の交互作 用により粘性の大きい板状泥土塩が剥離され水流によってこれが池底のより深部へ流動する際に磨滅して粒形が球状 となり,このように.して旭釆た泥団粒は水流の減速部に沈積しその上へ浮泥が滞童するものであろうことが考えられ る.したがってこの泥団粒の組成ほ巽の研究して−いる泥球と類似のものであるか否かは今後の研究にまたなければな らぬ.、さらにコアNo.7−10はコアNo.3を中心として東西力向に採取したコアであるが,浮泥の色がコアNo・・7ほ黒 灰色,コアNoり8は淡灰色,コアNo.9,10は黒褐色であることより考えるとこの滑池匿おける浮泥の生成滞積は東 西方向でほ−・様に進行しておらぬように考えられる.沈降泥ほ14・0(コアNo・4)−23・0(コアNo・−10)cmの層厚を もち,国下地のそれが13.5−・29.Ocmであることに比較して著しい差異はないが,地底泥ほ11一2(コアNo・1)−25・0 (コアNo.4)cmの屑厚で,国下地のそれが1..0−5.Ocmであることに比較すると著しく厚いい以上に・よりこの溜池 は浮泥,沈降泥,池底泥の三周構成をも っておりこのことより溜地内での池泥の生成,発達には野池に萄似する滞泥 作用が行われていることが恩推される.. Ⅳ 摘 要 香川県木田郡三木町平木に.ある大池より東西方向に4,南北方向に6吉1‘10個のコアを採取し泥土の滞積状況を観察 して∵つぎの結果を得た (1)浮泥の層厚ほ0.5(コアNo..8)−2..3(コアNo‖1)cnlで,満水探2m以深部のコアではやや多く滞積してい るい (2)沈降泥は層犀1針0(コアNo4)−23・・0(コアNo・ト10)Cmでかなり厚く発達している‖ (3)池底泥は11.2(コアNo..1)−250(コアNo巾4)cmで沈降泥と同様にかなり好く発達している・ (4)泥土の滞積は浮泥,沈降泥,地底泥の三層構成をもち野他の場合に類似し,したがって滞泥作用が主として行 われているが,その程度ほ野池におけるほど著しくない.. 引 用 文 献 (1)巽 巌:山梨大学工学部研究報望,第7号,91− (3)玉置鷹彦,梅田 裕:森乱11,206(1959)・・ 99(1956). (4)−,… :本誌,12,97(1960)= (2)−:山梨大学工学部研究報告,解8一写,15− (5)】−−,− :本誌,12,103(1960)い 24(1957). (6)−,鵬 :本誌,12,260(1960)r

Studies on reservoir deposits

V Observation of e)ike reservoir core samples

Takahiko TAMAKIand Yutaka UMEDA

Summary ObservationofOikereservoircoresampleswasheldandthefo1lowingresultswereobtained:

(1)Thedepth oforgan;cdeposit(toplayer)of coresamplesrangedfrom O5cm(COreNol8)to2・3cm (COreNo一1)and thesedepositsdevelopinreservoiIbasinwhichhasmorewaterdepththan2m…

(2)The depthofsedimentary mud(middlelayer)ofcoresamplesrangedfrom14Ocm(core No廿4) to23.Ocm(COre No,10)and fo工mation and development of thislayer seemfairly well・

(3)Thedepth of bottom soil(Sublayer)of core samples ranged fromll12cm(COre No1)to25.Ocm (COreNo.4)and formation and development of thislayer seem fairly well

(4)Thedeposits of this hillside reservoir consist ofthIeelayers namely organicdeposit,Sedimentazy

mud and bottom soil,and this tendency resembles to fieldreservoir ones.The organic deposit formiIlg

process seems tobeinfluenced mainlyin this reservoiIWhen the pIOCeSS Of formatjon and development

of reservoir deposit willbe occuredh But this processisless effective than field reservoir ones.

(ReceivedJune30,1961)

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