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島根大学審査論文審査結果の要旨(k676)

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Academic year: 2021

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論文審査及び最終試験又は学力の確認の結果の要旨

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乙 氏 名 萩原 伸哉

学 位 論 文 名 Factor for Diagnosis Delay on Symptomatic Dural Arteriovenous Fistula in Central Nervous Systems

学位論文審査委員 主 査 副 査 副 査 北垣 谷戸 正樹 平野 章二

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論文審査の結果の要旨 症侯性硬膜動静脈痩(sDAVF)は稀少疾患で多彩な臨床症状を呈する。脳皮質静脈逆流があると、 頭 蓋内出血や静脈梗塞など重篤な症状を呈することがあり、 診断遅延が病態の悪化を招くことにな る。申請者は外科的冶療介入を行ったsDAVF患者20名の、 発症から診断に至るまでの過程を後方視 的に調査し、 診断遅延に影響する因子を検討した。対象患者の発症日から診断確定日(Dx)までの 種々の因子を調べたうえで、 通常診断群(70日以内に診断確定)、 診断遅延群(診断確定まで71日以 上)の2群間で比較した結果、 初診医がいかに早期に2次医療機関に紹介するか(p=O. 021)、 いかに 早期にMRI検査を施行するか(p=O. 0043)が有意の差があり、 sDAVFの早期診断には重要であった。 また、 眼症状患者7名を対象に、 発症から診断まで診療医師の医療圏別に平均診察日数を算出する と、 医療充足区=14.1日、 医療非充足区=84.4日と、 医療非充足区で平均診療日数が長く (p=O. 0015)、 sDAVFの診断遅延が生じやすいと考えられた。 本研究の結果はsDAVFの診療に重要な知見であり、 学位に値すると考えた。 最終試験又は学力の確認の結果の要旨 申請者はまれな病態である硬膜動静脈婁の外科的治療例20例に対し、 早期診断のためには初診医 が早く2次医療機関に紹介し、 早期にMRI検査を施行することが必要で、 医療非充足区で診断遅延 が生じやすいことを示した。臨床的に有用な結果であり、 周辺知識も豊富で学位に値すると判断 した。(主査;北垣 ー 申請者は、 島根大学医学附属病院で14年間に治療を行った、 種々の自覚症状を有する硬膜動静脈 痩の連続20症例について、 初発症状から診断に至るまでの期間とそのプロセスについて詳細な検 討を行った。診断に関与した医師の専門科や医師の充足度と言った指標を取り入れた研究報告 は、 本疾患の今後の診断精度向上に寄与すると考えられる。審査における質疑応答は的確であ り、 関連する知識も豊富であることから学位の授与に値すると判断した。(副査;谷戸 正樹) 申請者は、 硬膜動静脈痩の診断プロセスの分析を通じて診断遅延をもたらす要因を明らかにする とともに、 多様な症状を呈する本疾患について初診医へ広く啓発することが早期診断に重要であ ることを示した。臨床的な有用性に加え、 希少疾患の診断プロセスを時系列で分析した数少ない 研究である点も評価に値する。審査での発表及び質疑応答は本研究のlimitationも踏まえた的確 で示唆に富む内容であった。以上から学位の授与に値すると判断した。(副査;平野 章二)

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