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岩見沢市立東光中学校区における中 mkc 1ギャップ解消プラン 本プランの特徴 中学校名岩見沢市立東光中学校 ( 生徒数 365 名 ) 小学校名岩見沢市立東小学校 ( 児童数 335 名 ) 岩見沢市立岩見沢小学校 ( 児童数 331 名 ) 学習規律 生活規律 の統一及び系統的な指導の確立に向け

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第2章

-指定校における取組-

Ⅰ 指定中学校区の「中1ギャップ解消プラン」

第2章では、平成 28 年度中1ギャップ問題未然防止事業に取り組んだ全道の5つの指定中学校 区における中1ギャップ解消に向けた具体的な取組を紹介します。

実 践 編

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mkc 岩見沢市の最東部に位置し、校下は開基以来の老舗を含む商店街の大部分と開拓以来の東地区及び新 造成地域である。保護者の教育についての関心は非常に高く、学校行事やPTA活動、各種ボランティ アへの支援が厚い。また、岩見沢市は平成 17 年度から中学校の「学校選択制度」を実施しており、入 学する学校を市内全ての中学校から選択することができ、東光中学校においても校区の2小学校をはじ め、複数の学校から児童が入学している。 平成 28 年度全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙調査によると、「平日のテレビ等の視聴時間」、 「ゲーム・携帯・スマホの使用時間」が多く、「休日の家庭学習の時間」、「家で宿題をすること」、「地 域行事への参加」が少ない傾向が3校とも見られる。3年前、「話を聞く態度が身に付いていない」、「自 尊感情が低い」ことを3校共通課題として確認するとともに、校区が一体となった対応について検討す ることが求められた。 ○ 児童生徒の課題を改善するため、小・中学校がゴールを明確にし、共通・継続して取り組める具体 的な教育活動を組織的に整備しながら、義務教育9年間の系統立てた指導の確立を図る。 ○ いわゆる生徒指導の三機能を活かすことで、学ぶ意欲を向上させ、確かな学力と豊かな人間性を育 む。 ○ 楽しい学校生活を送るためのアンケート「HyperQ-U」の結果を共有するとともに、不登校児童生徒 や支援を必要する児童生徒の実態を交流し、小中一貫した指導の充実や改善を図る。

岩見沢市立東光中学校区における中1ギャップ解消プラン

中学校名 岩見沢市立東光中学校 (生徒数 365 名) 小学校名 岩見沢市立東小学校 (児童数 335 名) 岩見沢市立岩見沢小学校(児童数 331 名)

本プランの特徴

○ 「学習規律」「生活規律」の統一及び系統的な指導の確立に向けて、ロードマップを作成し計画 的に取組を推進しています。 ○ 「15 の春に責任をもつ」を合言葉に、児童生徒の課題の共有及び小・中学校が連携した取組の 実現に向け、月1回の連携協議会、合同研修、合同教育講演会を行っています。 ○ 不登校未然防止のため小・中学校の円滑な接続及び入学前後の学習意欲向上を目指し、「部活動 体験」や「出前授業」を行っています。

4 中1ギャップ検討委員会の組織

3 推進地域の目標(小・中学校の重点目標)

1 推進地域の特徴

2 推進地域の課題

児童相談所 関係機関 目 標 目指す子ども像 東 小 小委員会 岩見沢小 小委員会 東光中 小委員会 東光校区連携協議会 中1ギャップ 担当者 (校長・教頭)管理職 市教委 関係機関 地域の方々 民生委員・児童委員 市教育支援センター SSW 高等学校 幼稚園・保育園 岩見沢小学校 東光中学校 東小学校

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~小中連携の取組 時期 岩見沢市立東光中学校 岩見沢市立東小学校 岩見沢市立岩見沢小学校 3月 4月 〇 生徒指導方針、学校いじめ防止基本方針、 緊急時の対応等の確認 〇 生徒の状況(集団・個別)について確認 〇 生徒指導方針、学校いじめ防止基本方針、 緊急時の対応等の確認 〇 児童の状況(集団・個別)について確認 5月 〇 生徒指導研修① 6月 〇 HyperQ-U①、いじめアンケート①の実施 〇 HyperQ-U①、いじめアンケート①の実施 7月 〇 進路相談 〇 特別支援教育研修① 〇 生徒指導研修① 〇 生活・学習アンケート①の実施 8月 9月 10 月 〇 教育相談事前アンケート、いじめアンケー ト②、生活・学習アンケート②の実施 〇 教育相談週間 〇 いじめアンケート②の実施

5 中1ギャップ解消プランの実際

の構成

【年間計画の作成】 ○ 毎月の連携協議会の確認 ○ 年間活動予定の確認 ○ 新年度の重点確認 【新入生徒に関する引継ぎ】 ○ 学習、生活、交友関係、家庭環境等の状況及び配慮事項についての確認 ○ 個別の支援計画(進学支援シート)をもとに特別な教育的支援を必要とする児童に ついての情報の共有 ○ 食物アレルギーに関して特別な配慮を要する児童の確認(学校生活管理指導表の引 継ぎ) 【各校へのプレゼンテーション】 ○ 連携協議会の取組、これまでの成果と課題、今後の方向性等を教職員へ向けて発信 【東光中学校 学校公開日】 ○ 小6時の学級担任を招待し授業参観 ○ 中1生徒から前学級担任への手紙 【東光中学校 部活動体験】 ○ 小6の授業参観・校舎見学・部活動体験 ○ 中学校から講話・合唱披露 ○ 小学校間の児童の交流(自己紹介を兼ねた名刺交換) 【3校合同道内視察研修】 ◇ 中標津町立計根別学園 ◇ 斜里町立斜里ウトロ学校 ◇ 沼田町立沼田小学校・沼田中学校 ◇ 沼田町教育委員会 【授業交流①】 ○ 各校の授業参観に出向き、感想等を交流 【授業交流②】 ○ 各校の授業参観に出向き、感想等を交流 【児童・生徒交流①】【小中の引継ぎ①】 ○ 中1及び小6の児童生徒の状況について学級担任を中心に交流 【小中から幼保への出前講話①】 ○ 市内の幼稚園の保護者を対象にした「ゲームが与える脳・身体・心への影響」、「小 学校入学までに身に付けてほしいこと(スタート・カリキュラム)」の講話

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11 月 〇 HyperQ-U②の実施及び変容・分析結果の 交流 〇 生徒指導研修② 〇 HyperQ-U② 専門家チームによる助言、分 析結果の交流 〇 生徒指導交流会① 12 月 〇 生活・学習アンケート②の実施 1月 〇 生徒指導研修②、生徒指導交流会② 〇 特別支援教育研修② 2月 〇 いじめアンケート③の実施 〇 いじめアンケート③の実施 3月 〇 生徒指導研修③ * 毎月1回定例で小中連携協議会(中1ギャップ検討委員会)を開催(会場は3校もち回り) 【3校合同校内研修】【授業交流③】 ○ 研究授業(公開授業)参観・研究協議 ○ 教育講演会 【児童・生徒交流②】【小中の引継ぎ②】 ○ 小6児童の個々の状況を学級担任を中心に交流 【児童・生徒交流③】【小中の引き継ぎ③】 ○ 小6児童の個々の状況を学級担任を中心にして交流 ○ 特別支援学級児童及び特別な教育的支援を必要とする児童についての確認 【年間計画の確定】 ○ 毎月の連携協議会の確認 ○ 年間活動予定の確認 ○ 新年度の重点確認 ○ 授業スタイルの統一、教科部会の開催、乗り入れ授業の実施 【新入生徒に関する引継ぎ④】 ○ 学習、生活、交友関係、家庭環境等の状況及び配慮事項についての確認 ○ 個別の支援計画(進学支援シート)をもとに特別な教育的支援を必要とする児童に ついての確認 【ロードマップの検討・協議・修正】 《発達の段階に応じゴールを明確にした各ステップの目標設定》 ○ 学習規律 ○ ノートづくり ○ 家庭学習 ○ 話を聴く力(受信力) ○ 話し方(発信力) ○ 校内生活・校外生活・家庭生活 【中から小への出前授業①】 ○ 小6児童とその保護者を対象に中学校教員による「情報モラル」授業 【中から小への出前授業②】 ○ 小6児童とその保護者を対象に中学校教員による「情報モラル」授業 【小中から幼保への出前講話②】 ○ 市内の幼稚園の保護者を対象にした「ゲームが与える脳・身体・心への影響」、「小 学校入学までに身に付けてほしいこと(スタート・カリキュラム)」の講話 【東光中学校 新入生入学説明会】 ○ 中学校入学に向けた心構え ○ 中学校から講話・合唱披露 【小中から地域への啓発活動】 ○ 地域の青少年健全育成会議にて「スマホによる脳・身体・心への影響」の啓発活動 【小・中学校が連携した生徒指導事案への対応】 ○ 小・中学校の児童生徒が関わった生徒指導事案に対し、生徒指導担当教員を中心に 相互に乗入指導を実施

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○ 統一した指導及び系統立てた指導の確立に向けた取組、小・中学校の円滑な接続及び入学前後の学 習意欲向上を図るための取組を工夫改善したことにより、学校生活に対する生徒や保護者の肯定的な 回答の割合が高くなった。 【学校関係者評価アンケートから抜粋 肯定的な回答の割合】 設 問 項 目 対 象 H28 H27 学校は、一人一人の学習や生活を大切にしていると思いますか 全校生徒 保護者 85.4% 81.2% 70.4% 70.4% 学校は、人と人とのつながりを大切にしていると思いますか 全校生徒 保護者 88.2% 76.2% 84.9% 73.9% 学校は、生徒が意欲的に学ぶための工夫・改善をしていると思い ますか 全校生徒 保護者 79.7% 70.7% 69.4% 60.9% 学校は、校区の小学校や地域とのつながりを大切にした教育活動 に努めていると思いますか 全校生徒 75.2% 64.0% 保護者 75.7% 70.4% ○ 小・中学校で現状や各種調査結果等を交流し、いじめ未然防止の取組を進めたことで、「いじめら れたことがある」と回答した生徒の割合が減少した。 【いじめアンケート】 設 問 項 目 対 象 H28.10 月 H27.10 月 4月から今日までいじめられたことがある 全校生徒 2.7% 5.6% ○ 小中の縦のつながり(児童と生徒)、小小の横のつながり(児童と児童)に加え、教職員間のつな がりをもつ機会が増えた。地元の高等学校、幼稚園・保育園、さらには地域の人々につながり、関係 者同士が連携した取組を充実させた。 ● 年度が変わっても、各校及び各機関との「共通」「一貫」「徹底」「継続」した取組となるよう「東 光校区スタンダード」を構築するとともに、児童生徒と保護者との各種アンケート結果の数値の差が あるので、引き続き本事業への保護者の理解と参画を求めていく必要がある。 ● 不登校生徒の割合が、昨年度の5人(1学年1人、2学年1人、3学年3人)から、今年度は8人 (1学年0人、2学年5人、3学年3人)と増加した。この要因を分析して早期対応と未然防止に努 めるとともに、PDCA及びGPACサイクルにより短いスパンで改善を図り、より実効性のある取 組にしていく。

6 事業の成果

7 今後の課題

◇◇◇ 中1ギャップを解消するための本推進地域からの提言 ◇◇◇

★ 早期対応~ゴールを明確にした系統的な指導の確立、目指す子ども像の共有と可視化 小中連携を推進するためには、ゴールを明確に無理なく継続できる取組の構築が不可欠である。 各校種の強みを生かしながら、共通・一貫した取組を見出し、それらを児童生徒、保護者、教職員、そ して地域の方々へ可視化させることでより取組内容が明確(目に見える取組)になる。 ★ 未然防止~児童生徒に視点をあてた「中学校入学への期待」を高める工夫 児童生徒の実態や各教科等の学習の系統性を把握した上で、授業交流、出前授業、中学校体験、合同 研修等、実際の活動を各校の教育課程を関連させて行うことで、児童生徒の興味・関心、自己肯定感 を高めるようにしていく。 ★ 早期発見~各種調査や児童生徒を理解するための支援ツール及びアセスメントの活用 児童生徒一人一人の内面を客観的にとらえることにより、不登校やいじめ等の早期発見につながり、 組織的に早期対応に努めることができる。 部活動体験での小学校間の交流「自己 紹介~名刺交換~ゲーム」 幼稚園を訪問し、保護者を対象に 講話(学習会)を開催 合同校内研修での小グループに 分かれての研究協議

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室蘭市は、北海道の南西部に位置し、港を中心に鉄の町として発展した重化学工業と観光を基盤とし た街である。桜蘭中学校は、市の中心街に位置し、知利別小学校、旭ヶ丘小学校、八丁平小学校の3校 の卒業生が入学する生徒数600名以上の大規模校である。教育に対する保護者や地域の関心や期待も大 きく、学校の教育活動にも協力的な地域である。小中連携を基盤に、地域ぐるみで連続性のある9年間 を見通した教育の創造と実践を目指している。 素直で明るい児童生徒が多く、管内有数の大規模中学校区である。 リーダー性に優れた児童生徒も多く、集団での活躍も期待できる。学習面でも学習に対する意欲が高 く、基礎的・基本的な学力が確実に身に付いている児童生徒が多い。 一方、社会的コミュニケーションスキルが不十分であったり、家庭学習の習慣が十分に身に付いてい なかったりする児童生徒も多いなど、生活面・学習面での課題が見られる。 これらを解決するためには、小・中学校の連携を主軸に学校・家庭・地域と共通理解を図るとともに、 教育活動の充実を図る必要がある。 「夢や目標を持ち、たくましく生きる児童生徒の育成」 (1) 桜蘭中学校区連携目標「小中を貫く学習ルールや学習環境づくり」 (2) 重点目標「明るいあいさつ、まじめな清掃」

4 中1ギャップ検討委員会の組織

3 推進地域の目標(小・中学校の重点目標)

2 推進地域の課題

室蘭市立桜蘭中学校区における中1ギャップ解消プラン

中学校名 室蘭市立桜蘭中学校 (生徒数660名) 小学校名 室蘭市立知利別小学校(児童数355名) 室蘭市立旭ヶ丘小学校(児童数317名) 室蘭市立八丁平小学校(児童数477名)

本プランの特徴

○ 校区の小・中学校では、統一した学習規律として、「授業の心構え五か条」を策定し、指導の系 統性を大切にした円滑な接続に取り組むとともに、中学校を会場に公開授業と研究協議会を開催 し、9年間を見通した中学校区内の子どもたちの教育の課題と成果の共有化を図っています。 ○ 学校生活への適応状況を客観的な調査分析を基に把握し、適切な支援を行うために、子ども理 解支援ツール「ほっと」を活用しています。 ○ 不登校未然防止のため小・中学校の円滑な接続を目指し、「出前授業」や「校区小学校運動会の ボランティア」を行っています。

1 推進地域の特徴

児童相談所・関係機関 目 標 目指す子ども像 桜蘭中学校区小中連携推進会議 小中連携担当者 室蘭市教育委員会 市教育支援センター SSW 地域住民 民生委員・児童委員 旭ヶ丘小学校 八丁平小学校 知利別小学校 桜蘭中学校

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~小中連携の取組 ◯ ~学校の取組 時 期 室蘭市立桜蘭中学校 室蘭市立知利別小学校、室蘭市立旭ヶ丘小学校、 室蘭市立八丁平小学校 4月 ◯ 新入学生徒に関する交流 ・学習、生活、交友関係、特別支援 ◯ 桜蘭中学校区小中連携プランの組織 設置 ◯ 卒業児童に関する交流 ・学習、生活、交友関係、特別支援 ◯ 桜蘭中学校区小中連携プランの組織設置 5月 ◯ 小学校における新体力テストの指導 協力 ◯ 新体力テスト補助受け入れ ◯ 校内研究会の交流 6月 7月 ◯ 校内研究会の交流

5 中1ギャップ解消プランの実際

の構成

桜蘭中学校区 小中連携公開授業研究会・交流会の開催 ◯ 中学校の全学級の授業公開 ◯ 小小連携(英語教育) ◯ 10分科会による研究協議の開催 ◯ 教職員交流会 ※小中連携担当による「小中連携公開授業研究会・交流会」の企画・運営 中1ギャップ検討委員会 (小中連携推進会議) ◯ 年間推進計画 ◯ 学力・体力の向上に係る交流 ※小中連携担当による「中1ギャップ検討委員会」の企画・運営 中1ギャップ検討委員会 (小中連携推進会議) ◯ 公開授業研究会・交流会等の成果と反省 ○ 「ほっと」の推進計画 ※小中連携担当による「中1ギャップ検討委員会」の企画・運営 桜蘭中学校区 4校PTA交流会の実施 ◯ 各学校のPTA活動の交流 ※小中連携担当による「桜蘭中学校区 4校PTA交流会」の企画・調整・運営 第1回 中1ギャップ運営協議会 ◯ 年間活動計画の確認 ○ 不登校・いじめの実態分析 ※小中連携担当による「中1ギャップ運営協議会」の企画・運営 校区小学校運動会のボランティアの実施 ※小中連携担当による「校区小学校運動会のボランティア」の企画・調整・運営

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9月 ◯ 「ほっと」の実施、分析 ◯ 「ほっと」の実施、分析 10月 ◯ 公開研究授業の交流 ◯ 校内研究会の交流 11月 ◯ 公開研究授業の交流 12月 ◯ 校内研究会の交流 1月 ◯ 「ほっと」の分析データの活用 ◯ 「ほっと」の分析データの活用 2月 3月 ◯ 新入生学習サポートの実施 ◯ 新第1学年に関する引継ぎ (綿密な引継ぎと学級編成での協力) ◯ 中学入学に向けた準備の指導の充実 ◯ 第6学年児童に関する引継ぎ (綿密な引継ぎと学級編成での協力) 中1ギャップ検討委員会 (小中連携推進会議) ◯ 「ほっと」の分析結果の活用 ◯ 学力・体力の向上に係る交流 ※小中連携担当による「中1ギャップ検討委員会」の企画・運営 桜蘭中学校区 「ほっと」実施推進会議 ※小中連携担当による「桜蘭中学校区『ほっと』実施推進会議」の企画・運営 第2回 中1ギャップ運営協議会 ◯ 活動の成果と評価、考察報告 ○ 桜蘭中学校区「ほっと」の分析結果の交流 ※小中連携担当による「中1ギャップ運営協議会」の企画・運営 中1ギャップ解消を目指した新入生説明会及び体験入学 ◯ 中学校の体験授業の実施(2教科) ※小中連携担当による「中1ギャップ解消を目指した新入生説明会及び体験入学」 の企画・調整・運営 中学校出前授業の実施 ◯ 小学校で中学校の教員による授業を実施(2教科) ※小中連携担当による「中学校出前授業」の企画・調整・運営 中1ギャップ検討委員会(小中連携会議) ◯ 今年度の成果と反省 ◯ 次年度の計画の推進 ※小中連携担当による「中1ギャップ検討委員会」の企画・運営

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◯ 校区の小・中学校が連携し、義務教育9年間を見通した連続 性のある学習習慣、生活習慣の確立を図るための指導を行った ことにより、児童生徒や保護者と情報を共有し、学力向上はも とより、中1ギャップ解消に向け取り組むことができた。 ◯ 小学校と中学校の間で、「授業の心構え五か条」の制定によ る学習規律の統一や、授業改善に関わる意見交流を行ったこと により、9年間を見通した連続性のある学習活動を展開するこ とができた。 ◯ 小学校と中学校が連携した取組の実践を行ったことにより、 地域とのつながりや連携を深めることができた。 ◯ 子ども理解支援ツール「ほっと」を活用し、「中1ギャップ検 討委員会」で結果を分析したことにより、児童生徒のコミュニ ケーションスキルの課題等を客観的に把握するとともに、中学 校区として児童生徒の人間関係の構築に係る課題や今後の指 導の方向性について共通理解を図ることができた。 ● 地域の課題を共有化することにより、教職員によるボトムアップ的な取組や本質に迫る成果が見られ はじめたものの、地域の教育の質の向上をより一層図ることができるよう、小小連携やコミュニティ・ スクール導入へ向けた課題を整理し、取組を充実させていく必要がある。 ● 校区における学習規律の統一や授業改善に向けた交流や協議に一定の成果が見られるものの、児童 生徒の学力向上を図るよう、今後一貫したカリキュラムの編成に取り組む必要がある。 ● 9年間を見通し、地域の教育を意識した円滑な取組につながるよう、小中連携や小小連携等、学校 間の取組から保護者や地域との連携へ広げていく必要がある。

6 事業の成果

7 今後の課題

◇◇◇ 中1ギャップを解消するための本推進地域からの提言 ◇◇◇

★ 未然防止~小中連携を図った9年間を見通した教育活動の展開

不登校等の中1ギャップ問題を未然に防ぐため、教職員の共通理解の下、校区で統一した学習規 律や生徒指導上のきまりを策定し、指導の系統性や発達の段階に応じた指導を行うことが大切であ る。 ★ 早期発見~子ども理解支援ツール「ほっと」を活用した客観的な分析による対策 中1ギャップ問題を早期に発見するため、子どもたちのコミュニケーションスキルを育み、豊かな 人間関係を構築するとともに、子ども理解支援ツール「ほっと」による児童生徒のコミュニケーショ ンスキルの現状や課題を把握し、学習指導や生徒指導に生かすことが大切である。 ★ 早期対応~地域の教育の課題と実践の共有化 中1ギャップ問題へ早期に対応するため、小中連携をより一層充実し、一貫した教育活動を進め るとともに、校区の小・中学校で授業交流研究協議会を開催し、地域の教育の課題と成果の共有化 を図ることが有効である。 【子ども理解支援ツール「ほっと」の分析】 【「あいさつ」の推進活動の様子】

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東川町は、移住促進の施策により小学校区ごとに住宅団地が造成されており、豊かな自然や教育環 境を求めて町外からの移住者が毎年おり、道内において人口増となっている数少ない市町村のひとつ である。本校区は、町内全域であり、4つの小学校のほか、幼保一元化の施設である「幼児センター」 が平成 14 年に設立され、町内の大半の幼児が同一施設で一定期間、教育・保育を受けている。小学 校就学時は、それぞれの小学校に入学するが、中学校進学時には、幼児期の仲間と再び出会い学校 生活を送る。 中学校においては、深刻ないじめの事例は認められないが、例年、中学校生活に適応できずに不登 校状態に至るケースや、コミュニケーション能力の未発達に起因すると思われる集団不適応のケース が見られたり、新入生の保護者から中学校生活への適応に関して相談が寄せられたりしている。その ため、児童生徒の人間関係づくりの能力育成や小・中学校間の連携促進、家庭や関係機関との情報共 有・目標共有を図るなど、中1ギャップ問題解消の取組を推進することが必要である。 (1) コミュニケーション能力の育成を主眼に、社会的スキルを身に付け、学級・学年集団に適応する ことができる児童生徒の育成を図る。 (2) 他者との円滑なコミュニケーションに基づいて自己存在感を高め、他者への共感的理解を深め ることを通して人間関係能力の育成を図る。 (3) 東川町学力向上推進協議会を基盤とした生徒指導における連携に係る組織体制を構築する。

東川町立東川中学校区における中1ギャップ解消プラン

中学校名 東 川 町 立 東 川 中 学 校 (生徒数 228 名) 小学校名 東 川 町 立 東 川 小 学 校 (児童数 348 名) 東川町立東川第一小学校(児童数 30 名) 東川町立東川第二小学校(児童数 47 名) 東川町立東川第三小学校(児童数 21 名)

本プランの特徴

○ 客観的な子ども理解による不登校の未然防止や早期発見、早期対応のために、子ども理解支援 ツール「ほっと」を活用しています。 ○ 既存の東川町学力向上推進協議会の諸事業と連動して、小・中学校の連携を図っています。 ○ 円滑な小・中学校の接続による中学校生活への不安の解消を図るために、中学校教員による外 国語活動への乗り入れ授業や詳細な引継ぎ等を行っています。

3 推進地域の目標(小・中学校の重点目標)

1 推進地域の特徴

2 推進地域の課題

4 中1ギャップ検討委員会の組織

東川町学力向上推進協議会 幼児センター 高等学校 町役場担当部局 中1ギャップ検討委員会 中1ギャップ担当者 <加配教員> 東川中学校 校長、教頭、教務主任 東川小学校 校長、教頭、教務主任 東川第一小学校 校長、教頭、教務主任 東川町教育委員会 学校教育課長 教育推進室長 教育推進室主任 東川第二小学校 校長、教頭、教務主任 東川第三小学校 校長、教頭、教務主任

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~小中連携の取組 ○~学校の取組 ■~児童会・生徒会の取組 時 期 東川中学校 各小学校 3月 ○ 新入学生徒に係る状況把握 ・学習状況、生活状況、交友関係等の把 握 ・入学後の配慮事項の把握 ○ 中学校への引継ぎ ○ 特別な支援を必要とする児童に関す る情報提供と個別の教育支援計画「すく らむ」による引継ぎ 4月 ○ 新入生に係る配慮事項の共有 ・生徒指導事例研修会の実施 ■ 日常的な「あいさつ運動」の取組 <通年> ■ 日常的な「あいさつ運動」の取組 (全小学校) ■ 「悩み相談箱」の設置<通年> (東川小) ■ 「がんばり集め」(よい行いを見付け て賞賛する)の取組<通年>(第一小) ■ 「ふわふわ集会」(肯定的な言葉に ついて考える集会)の実施(第二小) ■ 「ありがとうの木」(互いの親切な 行為を見付ける)の取組<通年> (第三小) 5月 ○ 体育大会への取組を通した他者理解、 協力性及び学級への帰属意識の醸成 ○ いじめアンケートの実施 ○ 運動会への取組を通した役割の自覚、 責任感及び協力性の醸成 ○ いじめアンケートの実施 6月 ○ 教育相談の実施 ・教育相談アンケートやいじめアンケー トの結果に基づく相談 7月 8月 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の実 施と結果分析、校内での課題の共有 ・学年ごとに集約し生徒指導部が全体 的傾向等を分析 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の実 施と結果分析、校内での課題の共有 9月 ○ 学校祭への取組を通した他者理解、協 力性及び学級への帰属意識の醸成

5 中1ギャップ解消プランの実際

の構成

【第1回東川町学力向上推進協議会】 ○ 各学校での望ましい人間関係を築く取組状況の共有 ○ 小・中学校の連携に係る取組の検討 【第1回東川町中学校区の中 1 ギャップ問題未然防止事業運営協議会】 ○ 中学生の学習状況の確認(授業参観) ○ 事業内容の協議並びに組織の確認 ○ 事業推進年間計画の作成 【小・中学校共通の学習規律の確認】 ○ 「東川っ子学びの 10 か条」に基づき、全ての小・中学 校で指導

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10月 ○ 学芸会・学習発表会への取組を通した 役割の自覚、責任感及び協力性の醸成 ■ 児童会役員による「あいさつリレー」 の取組(東川小) 11月 ○ 生徒指導事例研修 ・配慮を要する生徒の状況の共有と適 切な支援の在り方についての研修 ○ 「幼児・児童・生徒音楽の集い」の実 施 ・中学校第2学年の混声四部合唱の鑑賞 を通した中学校における活動への意欲 の醸成 12月 ■ 「いじめ防止集会」の実施 ・「いじめ撲滅宣言」の採択、「いじめ をなくす決意」カードへの記入 ○ 中学校外国語担当教諭による第6学 年外国語活動への乗り入れ授業の実施 (東川小) ■ 全校集会「クリスマスコンサート」の 実施(第一小) 1月 ■ 「ふわふわ掲示板づくり」(肯定的な 言葉を示した掲示板)の取組(第二小) 2月 ○ 東川中学校新入生説明会の開催 ・入学予定児童とその保護者を対象とし た授業見学、中学校生活についての説 明及び部活動見学 ○ 中学校英語教諭による第6学年外国 語活動への乗り入れ授業の実施 ・1月から2月にかけて、東川第一小・ 東川第二小・東川第三小で実施 3月 【第2回東川町中学校区の中 1 ギャップ問題未然防止事業運営協議会】 ○ 小・中学生の学習状況の確認(授業参観) ○ 不登校児童生徒の状況を中心とした各校の児童生徒の実態交流 ○ 事業進捗状況の確認、効果の検証 ○ 今後の事業予定の確認と事業推進上の課題に関する協議 【東川町中学校区の中 1 ギャップ問題未然防止学習会】 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」を活用した引継ぎについての確認 ○ 児童生徒の実態交流及び対応の在り方に関する協議 【第2回東川町学力向上推進協議会】 ○ 各学校での望ましい人間関係を築く取組状況の共有 ○ 小・中学校の連携に係る次年度の取組の検討 【東川町中学校区の中 1 ギャップ問題未然防止事業の反省】 ○ 各学校における取組の反省 ○ 児童生徒の実態交流及び対応の在り方に関する協議 【小・中学校共通の学習規律の取組の総括】 ○ 「東川っ子学びの 10 か条」に基づいた、各小・中学校における指導の成果 と課題の確認及び今後の取組の方向性に関する協議

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○ 町内の各小・中学校において、児童会や生徒会が主体となった人間関係づくり能力の育成を図る 取組を充実させたことにより、児童生徒同士の良好な人間関係を構築することができた。東川中学 校の学校評価における生徒による評価と保護者による評価では、「友人関係は円滑です」と回答し た生徒・保護者の平均値は 94.7%あり、生徒同士の良好な友人関係を築くことができたものと判断 している。また、中学校においては、こうした円滑な人間関係が学習にも波及しており、「授業に 楽しく参加している」と回答した生徒の割合が 95.5%であり、昨年度より 2.5 ポイント向上してい る。 ○ 各小・中学校で子ども理解支援ツール「ほっと」を実施して結果を分析したことにより、自校で の教育相談や学校教育活動において、児童生徒に寄り添った指導を充実させることができた。 また、「ほっと」の分析方法及び分析結果を活用した具体的な指導方法に関する研修を行ったこ とにより、「ほっと」の有用性と今後の活用方法について、町内の教職員の共通理解を図ることが できた。東川中学校の学校評価における生徒による評価において、「相談できる先生がいる」と回 答した生徒は 82.0%であり、前年度より 4.2 ポイント向上している。また、「先生方を信頼してい る」と回答した生徒は 88.7%で前年度より 3.1 ポイント向上している。なお、加配教員については、 「ほっと」の集約・分析及び中学校の生徒指導部における推進役として役割を果たした。 ○ 本事業に関わる諸会議や外国語活動への乗り入れ授業等を通して、小学校教員と中学校教員が互 いの学校における教育活動の状況について、相互理解を深めることができた。また、互いの教員が、 小学校での指導を踏まえて中学校で指導することや、中学校における教育活動で必要な内容を考慮 して小学校で指導を行うことが、小・中学校の円滑な接続に必要不可欠であるということが理解で きた。 ● 様々な活動を通して、人間関係づくり能力の育成を図るため、東川町内の児童生徒が主体的に運 営や準備に携わる体験的な活動や奉仕的な活動の取組を企画する必要がある。 ● 学校と家庭・地域が一体となって児童生徒のコミュニケーション能力の育成を図るため、情報提 供や話合いを通して、日常的な交流の場の設定を工夫する必要がある。

6 事業の成果

◇◇◇ 中1ギャップを解消するための本推進地域からの提言 ◇◇◇

★ 中学校卒業時の生徒の姿を見据えた目指す子ども像の共有 「中1ギャップや不登校の未然防止」には、中学校卒業時の生徒の姿を見据えた目指す子ども像 を共有することが有効である。その上で、小・中学校教師が日常的に意思疎通を図り、中・長期的 視点に立った指導を工夫・改善していくことが必要である。 ★ 教師の日常的な観察や子ども理解支援ツール「ほっと」を活用した分析 「中1ギャップや不登校の未然防止」には、教師の日常的な観察や子ども理解支援ツール「ほっ と」を活用した分析など、様々な方法できめ細かく子どもの心の変化をとらえ、適切な指導に結び 付けることが有効である。そのために、全ての教員を対象とした「ほっと」の活用研修会を実施し、 児童生徒理解の方法と指導力を身に付けることが必要である。 ★ 子どもたちのわずかな心の変化も見落とさない全校体制の構築 「不登校の早期発見・早期対応」には、日常の教育活動において、子どもたちのわずかな心の変 化も見落とさない全校体制を構築し機能させることが有効である。また、不登校の解消に向けた対 応については、保健福祉や医療機関を含む関係機関と協力関係を構築することが必要である。

7 今後の課題

(14)

豊富町は人口 4,000 人余り、利尻富士を背景に、サロベツ原野の広大な平原が拡がる酪農を基幹産 業とする町である。豊富小学校は、平成 27 年度から新校舎に移り、学習指導と生徒指導の充実を柱 に、地域の支援を生かした教育活動が進められている。豊富中学校は、道内では数少ない系列別教科 教室型校舎を生かした教育活動を推進しており、バリアフリー構造である校舎は地域開放の拠点とし て期待されている。このように恵まれた教育環境の中で、施設の活用や高校・大学との連携などを方 策として、児童生徒への地域ぐるみの支援を進めている。 児童生徒は、素直で明るく、行事や部活動に積極的に取り組む一方、学年1学級の編制で義務教育 の9年間を過ごすため、人間関係が固定化し、トラブルが発生すると改善されにくい傾向がある。学 習面では、家庭学習の習慣が十分に身に付いていないため、基礎・基本の定着に課題が見られる児童 生徒が多い。また、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒への指導が重要に なっている。生活習慣においては、スマートフォンやゲームの使用時間が長く、家庭や地域と連携し た生活習慣改善の取組の充実も課題となっている。 (1) 子ども理解支援ツール「ほっと」や学級集団アセスメント「Q-U」を活用した児童生徒理解の 充実を図る。 (2) 人間関係を築く能力を育成することを重点とした教育課程の編成及び小・中学校が一体となって 学習と生活の円滑な接続をねらった生徒指導の連携の在り方を充実する。 (3) 「出前授業」から小・中学校が相互に乗り入れ、一貫した指導を重視した「交流授業」へと発展 する方策を創造する。

豊富町立豊富中学校区における中1ギャップ解消プラン

中学校名 豊富町立豊富中学校(生徒数 100 名) 小学校名 豊富町立豊富小学校(児童数 185 名)

本プランの特徴

○ 義務教育9年間の視点に立ち、連続性のある指導方法や系統性のある指導内容について合同研 修を行い、授業改善や生徒指導の見直しを行っています。 ○ 中学校進学への期待や入学後の学習意欲の喚起など、不登校の未然防止を図るため、「出前授業」 や「部活動体験」を実施するとともに、一貫した教育課程の編成・実施を目指した取組を行って います。

4 中1ギャップ検討委員会の組織

3 推進地域の目標(小・中学校の重点目標)

1 推進地域の特徴

2 推進地域の課題

中1ギャップ検討委員会

会 長:豊富中学校 校長 事務局:小中連携コーディネーター(加配)【企画調整、情報発信、日常的な授業参観】 豊富小学校 ◯教頭 ◯教諭(教務担当) ◯教諭(生徒指導担当) 豊富中学校 ◯教頭 ◯教諭(教務担当) ◯教諭(生徒指導担当) 豊富町教育委員会 ◯教育次長 ◯総務学校係長

(15)

学校の取組 児童生徒会の取組 時 期 豊富町立豊富中学校 豊富町立豊富小学校 4月 ○ 中1ギャップ検討委員会の共通理解 ○ 中1ギャップ検討委員会の共通理解 5月 6月 ○ 「いじめアンケート」の実施 ○ 「いじめアンケート」の実施 7月 ◯ 子ども理解支援ツール「ほっと」の実施 ◯ 学級集団アセスメント「Q-U」の実施 8月 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の分析 による実態交流 ・「ほっと」の結果分析による生徒個々の実 態把握及び学級全体の傾向の確認 ○ 学級集団アセスメント「Q-U」の分析 による実態交流 ・「Q-U」の結果分析による児童個々の 実態把握及び学級全体の傾向の確認 9月 ○ 教育相談の実施 ○ 教育相談の実施 10月

5 中1ギャップ解消プランの実際

の構成

第1回「子どもを考える学習会」(小中合同研修)の開催 ○ 中学校の全学級授業公開 ○ 児童生徒の実態交流 ○ テーマ別グループ協議 授業交流 ○ 参観日を活用した授業参観(小学校へ) ○ 参観日 授業交流 ○ 参観日 ○ 参観日を活用した授業参観(中学校へ) 第1回 中1ギャップ検討委員会(小中連携協議会) ○ 事業内容の確認 ○ 小中連携に係る意見交換 豊富町教育研究会 児童生徒プロジェクト班との連携 ○ 児童会生徒会交流 ○ 「豊富っ子サミット」の開催 児童会生徒会合同 熊本震災募金の取組 第2回 中1ギャップ検討委員会(小中連携協議会各部会) ○ 第2回「子どもを考える学習会」(小中合同研修)の内容の検討 ○ 学習規律の交流、小中連携の課題の検討(教務主任) ○ 「ほっと」、「Q-U」の分析結果の交流(生徒指導担当) 生徒会による小学校への訪問(生徒会長が第6学年を訪問) ◯ 中学校の「文化祭」への招待活動 「豊富っ子サミット」に向けての準備

(16)

11月 ○ 「いじめアンケート」の実施 ・6月実施結果と比較分析 ○ 「いじめアンケート」の実施 ・6月実施結果と比較分析 12月 1月 2月 3月 第2回「子どもを考える学習会」(小中合同研修)の開催 ◯ 小学校の全学級授業公開 ◯ 児童生徒の実態交流 ◯ グループ協議 ※グループ協議はスマートフォン・ゲーム問題について 第1回 小・中学校の引継ぎ ○ 学級の実態~「Q-U」の活用 〇 保護者の様子 第1回 小学校への出前授業 ◯ 第5・6学年対象に音楽・体育・理科の授業 ◯ 学習内容、指導方法の理解 小学校第6学年の部活動体験 ◯ 第6学年の希望者対象 ◯ 土・日の部活動に参加 ◯ 対象部活動:野球、男女バレーボール、バドミントン、陸上、吹奏楽 新入生体験入学 ○ 授業体験~社会 ○ 中学校第1学年が学校紹介 ○ 中学校生活への期待感を喚起する小・中学生の合同レクの実施 第3回中1ギャップ検討委員会(小中連携協議会) ◯ 事業の反省 ◯ 次年度への改善点の検討 第2回 小学校への出前授業 ◯ 第6学年対象に英語、数学の授業 ◯ 学習内容、指導方法の理解 第2回 小・中学校の引継ぎ ◯ 児童一人一人の引継ぎ ◯ 「Q-U」を活用した引継ぎ 「豊富っ子サミット」の開催 ◯ 町内小中高の児童会・生徒会役員 ◯ テーマ:あいさつ運動、スマートフォン・ゲームの取組 ◯ 「豊富っ子サミット宣言2016」の採択 児童会による中学校への訪問(児童会長が訪問) ◯ 小学校の「学芸会」への招待活動 ◯ 生徒会による激励文の作成 豊富町教育研究会 児童生徒プロジェクト班との連携 ◯ 「豊富っ子サミット」の反省と今後の活動の見通し

(17)

そう思う

48%

思わない 16% わから ない 36%

11月

そう思う

36%

思わない 8% わから ない 56%

6月

◯ 教員の加配を生かして「小中連携コーディネーター」を校務分掌に位置付け、企画・調整や情報 発信、小学校での日常的な授業参観という役割を担わせたことにより、創造的な取組と円滑な接続 ができた。 ◯ スマートフォンやゲームの使い方について、児童生徒自身が考える場として「豊富っ子サミット」 を開催したことにより、児童会や生徒会が中心となった取組を行うことができた。 ◯ 「出前授業」を理科や音楽、体育で小学校第5・6学年を対象にして実施したことにより、中学 校での学習に対する関心を高め、早い時期から中学校進学への不安解消につなげることができた。 ◯ 小学校高学年の学級担任と中学校第1学年の学級担任が学級づくり交流を通じて、学級経営の視 点について円滑な接続を観点に共通理解を図った。また、小中合同研修である「子どもを考える学 習会」でも、学級づくりに係る協議を実施し、学級づくりにおける課題と改善策について理解を深 めることができた。 ● 「出前授業」を相互に乗り入れる「交流授業」へ発展させる効果的な連携を進めることができる よう、小中が一貫した教育課程の編成を検討する必要がある。 ● 豊富町教育研究会との連携や、小・中学校合同研修を通して、教育活動のつながりをより一層充 実させる必要がある。 ● 9年間で育成を目指す子ども像を小・中学校で共有し、学びの連続性を踏まえ、学ぶ意欲を高め る教育活動を展開することができるよう、高校・大学にある教育資源を生かした取組を構想する必 要がある。

6 事業の成果

7 今後の課題

◇◇◇ 中1ギャップを解消するための本推進地域からの提言 ◇◇◇

★ 不登校の未然防止につながる小中連携を通じた教育課程の改善 連続性のある教育課程の編成・実施が、児童生徒の安全・安心した学校生活を保障し、自己肯定 感を高め、不登校の改善にもつながる。 ★ 円滑な接続を図る「小中連携コーディネーター」の役割と情報発信 加配により配置された教員を「小中連携コーディネーター」として校務分掌に位置付けたことに より、企画・調整の窓口が一本化され、円滑な活動と情報発信が図られる。 ★ 開かれた学校と地域性を活かした創造的な取組への挑戦 地域と積極的に関わって教育活動を充実させたことにより、児童生徒の実態に応じた活動の工夫 が図られるとともに、児童生徒や教職員の主体性と集団意識を高めることができる。 Q.いじめはどんな理由でもしてはいけない。(中学校第1学年) ◯ 児童生徒の学級への所 属感を高める計画的な取 組を通じて、「いじめはど んな理由でもしてはいけ ない」という質問に、「そ う思う」と回答した生徒 の割合が12ポイント上昇 し、「わからない」と回答 した生徒の割合が20ポイ ント減少した。

(18)

標茶町は人口約 7,800 人の酪農が基幹産業の町である。標茶中学校は町の中心部に位置し、近隣には標 茶幼稚園や北海道標茶高等学校があるなど、異校種間の交流や連携を図りやすい環境にある。本校区には、 3つの小学校があり、新入生の約9割が標茶小学校の児童である。教育に対する保護者や地域住民の関心 や期待は高く、学校の教育活動にも積極的に参加している。また、地域活動も町内会を中心に運営され、 地域と連携したPTA活動が行われている。 児童生徒は、素直で正直であり、挨拶もしっかりできる一方で、小学校入学時から本校を卒業するまで の9年間、人間関係に大きな変化がないこともあり、積極的に他者とコミュニケーションを図ろうとする 意識が低い。そのため、親しい友人以外と積極的に関わろうとしなかったり、友人とトラブルになった場 合に解決するまで時間がかかったりする様子が見られる。また、中学校での学習や生活に不安を抱えてい る児童も多数いることから、小・中連携の取組を推進する必要がある。 (1) 自ら考え判断し、他者と積極的に関わりながら主体的に活動する授業づくり (2) 子ども理解支援ツール「ほっと」を効果的に活用した教育相談等の充実 (3) 小・中学校間の円滑な接続を目指す小中連携の推進 小・中学校間の接続を円滑にするため、「中 1 ギャップ検討委員会」を組織している。 加配教員は組織の中心となり、小・中学校が 連携した取組を推進する役割を担っている。 【取組例】 ・子ども理解支援ツール「ほっと」の活用 ・児童生徒理解に向けた教員間の交流 ・授業交流や中学校教員による小学校の学習 サポート

4 中1ギャップ検討委員会の組織

標茶町立標茶中学校区における中1ギャップ解消プラン

中学校名 標茶町立標茶中学校 (生徒数 177 名) 小学校名 標茶町立標茶小学校 (児童数 298 名)

本プランの特徴

○ 不登校の未然防止に向け、生徒指導の3つの機能を生かした授業を展開し、学校教育活動全体を 通して、共感的な人間関係等を育む取組を行っています。 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」を効果的に活用した教育相談等の取組を行っています。 ○ 小・中学校間の円滑な接続を目指し、「中 1 ギャップ検討委員会」による部会協議や授業参観等を 行っています。

1 推進地域の特徴

2 推進地域の課題

3 推進地域の目標(小・中学校の重点目標)

(19)

時 期 標茶町立標茶中学校 標茶町立標茶小学校 3月 4月 ○ 学校いじめ防止基本方針等の共通理解 ・学校いじめ防止基本方針の目的や内容 について ・組織の設置について ・重大事態への対応について (シミュレーション) ○ 春の教育相談週間 ■ あいさつ運動(通年) ○ 学校いじめ防止基本方針等の共通理解 ・学校いじめ防止基本方針の目的や内容 について ・組織の設置について ・重大事態への対応について (シミュレーション) 5月 ○ 生徒指導研修 ・事例研究 ・生徒指導の3つの機能を生かした授業 ○ いじめアンケートの実施 ○ いじめアンケートの実施 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の実施 ○ いじめアンケート及び「ほっと」の結果を活 用した個別の教育相談の実施 ■ 「いいとこボックス」の取組(よりよい人間関 係づくり) 6月 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の実施① ■ 生徒会企画「ピンポンレース」(異学年交流) 7月 ○ いじめアンケート及び「ほっと」の結果を活 用した個別の教育相談の実施 ■ 体育祭(A団・B団による練習~異学年交 流) ○ 「担任への手紙」① 8月 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の分析に 基づく学級及び個人の実態交流 ■ いじめ根絶標語づくり ○ 秋の教育相談週間(~9月) ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の分析に 基づく学級及び個人の実態交流 ○ 言葉遣いの指導 ■ いじめ根絶標語づくり(第4~6学年) 9月 ○ 「ほっと」の活用についての共通理解 ■ 縦割り地区遊び(異学年交流) 10月 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の実施② ■ 縦割り地区遊び(異学年交流)

5 中1ギャップ解消プランの実際

の構成

■ どさんこ☆子ども地区会議への参加 ・児童会書記局が、いじめ問題につい て交流・協議 ~小中連携の取組 ○~学校の取組 ■~児童会・生徒会の取組 【中1ギャップ未然防止事業の共通理解】 ○ 事業の目的及び重点目標等の確認 ○ 小中連携の方向性 【不登校の未然防止と円滑な児童生徒理解に向けた新入学生徒の引継ぎ】 ○ 学習、生活、交友関係等の状況及び配慮事項についての確認 ○ 個別の指導計画を活用した特別な支援を必要とする生徒についての確認 【第1回小中連携委員会の開催】 ○ 事業内容等の確認 ○ 児童生徒の実態交流 ○ 小中連携の内容に係る意見交換 ○ 不登校の未然防止に向けた取組の共通理解 【小中連携委員会教務部会】 ○ 小・中学校の学習規律の比較及び共通の取組の検討

(20)

11月 ○ いじめアンケートの実施 ○ いじめアンケート及び「ほっと」の結果を活 用した個別の教育相談の実施 ○ いじめアンケートの実施 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の実施 ○ いじめアンケート及び「ほっと」の結果を活 用した個別の教育相談の実施 ■ 縦割り地区遊び(異学年交流) 12月 ○ 「担任への手紙」② ■ 縦割り地区遊び(異学年交流) 1月 ○ 「ほっと」の結果を活用した道徳授業 【内容項目 2-(2)人間愛・思いやり】 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の実施③ ○ 「いいとこボックス」の取組の学級紹介 2月 ○ 「担任への手紙」③ 3月 【第2回小中連携委員会の開催】 ○ 不登校の未然防止に向けた、新入学生徒の引継ぎについて ○ 今年度の取組の成果や課題の交流 ○ 次年度の取組の方向性の確認 【小学校の授業参観】 ○ 学習規律や学習過程の確認 ○ 児童の実態把握 【標茶中学校新入生体験入学及び保護者説明会】 ■ 学校生活等についての説明(生徒会書記局) ○ 部活動及び少年団活動の紹介(各部長) ○ 体験授業(数学科、理科、外国語科) 【授業参観日】 【小中連携委員会生徒指導部会】 ○ 児童会・生徒会の取組の交流 ○ 年度末の引継ぎの在り方の検討 ○ 不登校の未然防止に向けた児童生徒の実態交流 【標茶町いじめ根絶子ども会議】 ■ 町内小・中学校の代表児童生徒による1学校1運動の取組発表及び交流 ■ いじめ根絶の取組に係る意見交換 【授業実践交流】 ○ 国語科、算数・数学科、理科、社会科、外国語活動・外国語科 ○ 研修部会による交流内容の情報発信 【小中連携委員会研修部会】 ○ 小・中学校で共通した授業スタイルの検討 ○ 各教科の授業実践交流の企画 【冬休み学習会の実施】 ○ 学年ごとに学習会を実施 【中学校の授業参観】 ○ 学習規律や学習過程の確認 ○ 生徒の実態把握 【小学校の学習会への教員派遣】 ○ 小学校第6学年を対象とした 学習会に参加し学習支援を実施 【授業参観日】

(21)

子ども理解支援ツール「ほっと」の分析 【関係維持因子の数値の変容】 1 回目 (6月) 2回目 (10 月) 3回目 (1月) 第1学年 73.1 70.8 77.4 第 2 学年 78.8 81.6 81.2 第 3 学年 74.1 73.1 75.3 *網掛けは数値が1回目の調査より上がっているもの ・関係維持因子の数値について、全ての学年におい て、1回目よりも3回目の数値が上向いている。 ・生徒のコミュニケーション能力の育成に向けて、 分析の結果を基に、各教科、行事等における取組 と意識的に関連を図っていきたい。 加配教員が中心となり、小中連携による以下の取組を推進した。 ○ 小・中学校の教員間の連携を図り、小・ 中9年間の見通しをもった学習規律や家 庭学習の学力向上の取組を推進した。 ○ 児童生徒理解を深めるとともに、小・中 学校の指導方法の工夫・改善を図るため、 授業参観や指導方法について交流する場 を設定した。 ○ 子ども理解支援ツール「ほっと」の活用 に向け、校内研修の機会を活用して分析の 方法について加配教員が説明を行うとと もに、スクールカウンセラーを活用した計 画的な教育相談の在り方について理解を 深めた。 ○ 児童生徒の共感的な人間関係を育むための取組について共通理解を図り、小・中学校が連携 して、道徳の時間における「ふわふわ言葉」「ちくちく言葉」の取組を行ったり、縦割り班を 活用した異学年交流の取組を行ったりしたことにより、児童生徒の人間関係づくりや、居場所 づくりの取組を充実させることにつながった。 ● 小学生が中学校生活に対して不安をもつことがないよう、小学校と中学校の円滑な接続を図る具 体的な取組について共通理解を図り、共通の指導を行うなど、小中連携を一層強化していく必要が ある。 ● 保護者や地域と連携した取組を推進するため、小中連携の取組や関係機関と連携を図った取組等 の情報をより一層積極的に発信する必要がある。

◇◇◇ 中1ギャップを解消するための本推進地域からの提言 ◇◇◇

★ 中学校を卒業する生徒を見据え、目指す子ども像を共有 小中連携を推進するためには、共通の目標に向かって取り組む必要があることから、小中9年間 の指導で目指す子ども像について共通理解を図り、連携して取り組む内容と各学校で取り組む内容 を整理して取組を進めることが大切である。 ★ 不登校の未然防止に向けた児童生徒理解の取組と小・中学校間の引継ぎの工夫 不登校の未然防止に向け、日常的な児童生徒理解や各種調査やアンケートを活用し、児童生徒の 変容を捉えるとともに、意図的・計画的な人間関係づくりの取組等を実施することが重要である。 また、小・中学校間の引継ぎのフォーマットを工夫し、小学校6年間で蓄積された情報を的確に中 学校に引き継ぐことで、小・中学校の円滑な接続を図る必要がある。

6 事業の成果

7 今後の課題

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