分 か り や す い 「 緑 の 分 権 改 革 」
平成22年12月4日(土)
ふわりんクルージョンセッション(セントレアホール)
自治財政局長(前 地域力創造審議官)
椎川 忍
「緑の分権改革」を進めよう!
資料 3
取扱注意(個人的資料)
「
緑の分権改革」の進め方
・国が基本理念や大きな方向性を提示(有識者等による推進会議を設置)
・地方から、自分たちのライフスタイルや経済社会システムの変革を実践する
・その実践に際して、国の規制の撤廃や新たな規則等が必要と考える場合には
国に提案
・国は、必要と考えられるものについて、国民合意を形成した上で法律改正等を
実施
取扱注意(個人的資料)
「
緑の分権改革」の基本理念
・地域の自給力と創富力を高める地域主権型社会の構築
・経済社会システムを、低炭素型・分散自立型・地産地消型に変革
・地域にあるものが価値を再生し、富を生み出せるようにする
・ちょっと昔の日本に戻る(市場原理・物質文明・分業社会に偏して忘れられよ
うとしているもの・失われつつあるものを維持・継承する)
・「輝かしい未来は懐かしい過去にある」(安田喜憲先生)
・
「日本人の両足は縄文文化(1万6500年前~)と弥生文化(3000年前~)」
(安田喜憲先生) cf 明治維新はたったの140年前
・自然との共生=森里海連環
・土地・水・太陽から生み出されるものを基本にして大切にする
・太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギー利用を最大限活用
・森林の再生、農林水産業振興と6次産業化、自然農法
・地産地消、関係性による農産物消費
・人材育成(ふるさと教育、まちづくり教育、大学のあり方など)
・誰も排除しない全員参加の地域社会
・それぞれの役割に応じた貢献
・人の輪(和)、絆
・利他の心・助け合いの心・共存の心
・「お金は老化させなければいけない」(ミヒャエル・エンデ)
・地域通貨
・地域ファンド
取扱注意(個人的資料)
「緑の分権改革」のネタ
○ 森林 公共施設の木造化率の義務づけができないか(国産材義務づけはWTO違反) 公共施設におけるペレットストーブの使用率の義務づけができないか 公立学校に教育林の設置を義務づけれらないか(教育田も同様)○ 水 飲料水のペットボトル販売を住民出資の会社でやりやすくする方法はないか ○ 食料 学校給食の地産地消をさらに進める方策はないか。地産地消推進のためのエコポイント制度のよう なものができないか ○ 教育 地方大学にいながらにして、大都市にある有名大学の遠隔授業、通信教育などを受けて、単位や学
位の取が可能にならないか ○ 観光 農家民泊、農家レストランなどが一層やりやすくする規制緩和などはできないか。また、着地型観 光案内ができやすくする方法はないか。さらに、エコポイント制度のようなものができないか ○ 酒造 どぶろく特区の一般制度化はできないか ワイン、清酒、焼酎はどうか
○ 資本 地銀や信金・信組が地域ファンドやベンチャーファンド(低利、単利など)をつくりやすくする仕 組みを考えられないか 行政が直貸し方式でつくることもできる ○ 地域通貨 ○ 古民家、古い町並み
取扱注意(個人的資料)
「緑の分権改革」(キーワード)
現在の繁栄を重視 持続可能性を重視 (経済重視) (環境重視) 自然は人間に奉仕するもの 自然との共生 人間さえ良ければいい 人間も自然の一員であり、多様な生物種の一つ (山川草木国土悉皆成仏) 自分さえ良ければいい 利他の心 他者との共存公共、社会貢献 大資本・大企業中心 コミュニティービジネス、中小企業や町の商店街 の再生 都市への集中 小さな単位の地域の自立 大量生産・大量消費 他品種少量生産、節約、 廉価第一、浪費型 適正価格、賢い消費者 経済効率優先 LOHAS、QOL 環境負荷大 環境負荷小、低炭素型
市場原理優先 絆や関係性における消費 弱肉強食 弱者保護、共生 現在の繁栄 サステナビリティー 自然を活用(破壊) 自然との共生 経済や物質的豊かさ 幸福感や誇り 中央集権 地方主権、地方分散
企業・団体 個人、集落、コミュニィティー
分業社会 統合社会、総合的(能力)対応、生きる力、生 活技術
1 総務省の体制整備 第2次補正予算案の閣議決定後に、省内横断的な推進体制として「緑の分権改革推進本部」、着実な実施 のために「緑の分権改革推進室」、さらに4月28日に「緑の分権改革推進会議」を設置。 2 意見募集の実施 4(1)の推進会議の設置に先立ち、地方公共団体はじめ関係方面から緑の分権改革に対する意見を募集。 3 平成21年度第2次補正予算 緑の分権改革の推進のための基礎的条件整備として、地域におけるクリーンエネルギー資源の賦存量の調 査とフィージビリティ調査、固定価格買取の仕組みや住民共同出資の活用等も含めた事業化方策についての 先行実証調査を実施。 4 平成22年度当初予算 (1)推進会議の設置 3のクリーンエネルギー資源の調査の状況、(2)の先行的な取組を実施する地方公共団体による調査の状 況も踏まえ、緑の分権改革を推進していくための課題・対応策等について検討。 (2)先行的な取組についての委託調査事業 緑の分権改革のモデルとなりうる先行的・総合的な取組を行う地方公共団体を募集し、取組を実施・発展し ていくための委託調査を実施。 5 平成23年度以降の展開 平成21年度及び平成22年度における調査・研究結果、先行実施団体の検証・提言等を広く都道府県、市 町村はじめ関係者に周知するとともに、国として、広報・啓発にあわせて、規制緩和や必要な法整備などによ り支援策を講じていくことにより、緑の分権改革を積極的に推進。
緑の分権改革の推進
「緑の分権改革」の推進(イメージ)
平成22年度当初予算
(1.6億円)
平成21年度補正予算
(39億円)
平成22年度
平成23年度
推進会議
県・市町村(27) 都道府県(35) 指定都市(10) 市町村※(99) 研究・先行的、 総合的取組調査 クリーンエネルギー調査 (H21から)フィードバック
その他
都道府県
市町村
雇用対策・地域資
源活用臨時特例
費等を踏まえた芽
出しとしての様々
な取組
更なる取組
※ 複数の市町村による共同提案を含む。第1分科会(分野別課題検討分科会)
【検討事項の例】 ・緑の分権改革のモデルとなる取組の整理 ・モデルとなる取組の実現のために必要な ノウハウ及び必要な対応方策の整理第2分科会(経済効果分析分科会)
【検討事項の例】 ・地域におけるクリーンエネルギー、観光 資源の活用、地場産品の地産地消・ ブランド化、文化の伝承・発信など緑の 分権改革の推進に伴い見込まれる効果の 数量化の検討第3分科会(ICT利活用分科会)
【検討事項の例】 ・農林水産業の活性化、6次産業化、観光振興など について、ICTを活用した事業の方向性や国の 制度改革等による支援方策の検討 ・インターネットの利用環境、コンテンツの具体的 な構成、高齢者のICTリテラシーなど、元気な 地域づくりに必要となるICTの環境整備の在り方第4分科会(クリーンエネルギー利活用分科会)
【検討事項の例】 ・今後の市町村におけるクリーンエネルギー の活用の検討に資することを目的とした、 その基礎となる賦存量等の調査についての 統一的なガイドラインの検討緑の分権改革推進会議
本部・分科会
緑の分権改革の推進のため、改革のモデルとなる取組の整理を行うとともに、その実現のために必要な対応 方策及び改革の推進に伴い見込まれる効果の数量化等について検討するため、緑の分権改革推進会議を開 催。第1回会議は4月28日に実施。今後は以下の分科会において具体的な検討を進めていく。緑の分権改革推進会議
構成員名簿
座長 渡 辺 周 総務副大臣 座長代行 逢 坂 誠 二 内閣総理大臣補佐官 委員 飯 田 哲 也 環境エネルギー政策研究所所長 大 森 彌 東京大学名誉教授 小田切 徳 美 明治大学農学部教授 笠 松 和 市 徳島県上勝町長 川 勝 平 太 静岡県知事 北 橋 健 治 福岡県北九州市長 鈴 木 重 男 岩手県葛巻町長 須 藤 修 東京大学大学院情報学環教授 月 尾 嘉 男 東京大学名誉教授 西 澤 久 夫 滋賀県東近江市長 平 井 伸 治 鳥取県知事 福 武 總一郎 ベネッセホールディングス取締役会長(総務省顧問) 堀 尾 正 靱 科学技術振興機構社会技術研究開発センター領域総括 堀 場 勇 夫 青山学院大学経済学部教授 安 田 喜 憲 国際日本文化研究センター教授・稲盛財団理事 山 﨑 養 世 太陽経済の会代表理事(総務省顧問) (設置時) 緑の分権改革の推進のため、改革のモデルとなる取組の整理を行うとともに、その実現のために必要な対応 方策及び改革の推進に伴い見込まれる効果の数量化等について検討するため、緑の分権改革推進会議を開 催。第1回会議は4月28日に実施。今後は以下の分科会において具体的な検討を進めていく。地域資源活用の先行事例
(岩手県葛巻町)
人口約8千人 「北緯40度ミルクとワインとクリーンエネルギーの 町」として、以下の取組を実施。 ・ 第三セクターによる大規模酪農(ミルクやチー ズの生産) ・ 山ぶどうを使ったワインづくり ・ 牧場への風力発電設備の設置、中学校への太 陽光発電設備の設置、畜ふん・木質ペレットな どのバイオマス資源の活用によるエネルギーの 自給理論値 :電力自給率160% ・ 食料自給率200%(滋賀県東近江市)
人口約11万人 「東近江モデル」を構想、「菜の花エコプロジェクト」 を実施。 ・ 市民共同出資により設置した太陽光発電設備 による二酸化炭素削減。さらに、売電収入を期 間限定の地域商品券として配当することによる 地域内消費の活性化 ・ 市内で栽培した菜の花の菜種油を学校給食で 使い、さらにその廃食油でバイオディーゼル燃 料(BDF)を生産し、コミュニティバスを運行(長野県飯田市)
人口約11万人 「環境モデル都市」、「定住自立圏構想中心市」と して、以下の取組を実施。 ・ 市民、行政、事業者のパートナーシップにより 設立された「おひさま進歩エネルギー株式会 社」において、市民出資の太陽光発電設備の設 置、売電収入の分配 ・ 周辺13町村と産科医連携(妊娠期間に応じた 役割分担、共通カルテの運用) ・ 地域産材の流通・間伐、エコツーリズム、環境 教育(徳島県上勝町)
人口約2千人 「葉っぱビジネス」、「ゼロ・ウェイスト宣言」などを 実施。 ・ 日本料理の器に添えられた木の葉や花などの つまものの販売をビジネス化 ・ 2020年までにゴミの焼却・埋立処分をなくすた め、34種類分別により、ゴミの削減、再利用、作 り直し、再資源化 ・ その他、森林管理から木材の加工販売、住宅 建設までを一手に担う第三セクターの設立等、 環境と経済の好循環に係る取組平成22年度当初予算(「緑の分権改革」調査事業)
【予算額】1.6億円 【概要】クリーンエネルギーのみならず、豊かな自然環境、安全で豊富な食料、歴史文化資産、志のある 資金といった地域資源を総合的に活用し、分散自立・地産地消・低炭素型社会の構築を目指す「緑 の分権改革」を推進していくため、以下の事業を実施。 ① 緑の分権改革を推進していくための課題・対応策等について、「緑の分権改革推進会議」におい て検討 ② 総合的・複合的な取組を先行的に行う地方公共団体を募集し、改革を実施・発展させるための課 題・解決方策等の調査を実施 <委託募集期間>H22.3.29~5.7 <委託先>応募数133件 →委託先 27件(県2、市16、町村9)「緑の分権改革」調査事業 委託先候補一覧
(千円) 番号 委託先候補 提案概要 委託予定額 1 稚内市(北海道) まちづくり委員会単位での地域の課題や資源の把握、議論・整理、緩やかなネットワークによる 絆再生に向けたプラットフォームのあり方の検討 4,947 2 下川町(北海道) 企業の環境指導者や環境セクション担当者などを対象とした企業ニーズなどの調査、環境体験 メニューの開発、「森林環境実践セミナー」の開催 5,000 3 中頓別町(北海道) 地域資源の発掘、地域力のまるごとビジネス化(農山総合ビジネスの創出)、地域ブランドデザ インによる生業づくり、若者の雇用創出 5,000 4 本別町(北海道) 地域資源を活用した新たな商品開発とものづくりの担い手育成「農商工連携人材育成セミ ナー」の開催、並びに販路拡大に伴う消費者ニーズの調査研究 4,977 5 十和田市(青森県) 意欲ある若者を地域おこし協力隊員として地域社会の新たな担い手とする試み、自然環境保 全と観光の持続可能な共生のあり方の調査 3,000 6 大潟村(秋田県) 地域のエネルギー自立化を図るため、各エネルギーシステムの事業性を踏まえた導入戦略の 検討 4,964 7 鶴岡市(山形県) 歴史や文化資産、森林資源を活用した、地域内組織・団体の協働、連携による観光産業、農林 業の振興と森林文化都市の創造 2,200 8 上山市(山形県) 歴史的建造物の実測調査、歴史的町家の再生、店舗・住環境の改善に向けた提案、行政、住 民、NPO、学生等の連携による歴史的建造物の活用 4,365 9 鮭川村(山形県) 環境・健康・観光をテーマにした、体験型・長期居住型交流、里山再構築モデルの提案 5,000 10 みどり市(群馬県) 小水力発電システム設置地域、設置場所の調査及び発電電力の具体的な活用方法の調査 5,000 11 小田原市(神奈川県) 行政、市民、企業等とのパートナーシップを促進し、調整・仲介機能を持つ中間支援組織を核と した地域の環境再生 4,900 12 十日町市(新潟県) 美術館友の会等の多様なネットワークによる対外交流人口の増加、アート作品を活用した地域 の特色発信、子供たちへの地域文化の伝承 4,98013 かほく市(石川県) 市民協働による健康づくり・省エネ活動と地元消費の拡大を結び付けることで、地域での資金循 環による地域経済の活性化、雇用の創出、市民の定住 5,000 14 飯田市(長野県) クリーンエネルギーの域産域消モデル、都市計画・まちづくりや交通移動手段を関連づけた低炭 素なまちづくり、高度専門的知識・技術等の更なる導入のための大学連携 5,000 15 岐阜県 消費者の嗜好にあった商品価値の高い料理、加工品の開発によるカジカのブランド水産物化 1,131 16 美濃市(岐阜県) 生産者、岐阜大学、美濃市が協働して、美濃市の特産品「仙寿菜」のブランド化に向けた商品の 高付加価値化やPR等の産学官が連携した取り組み 2,040 17 西伊豆町(静岡県) 地域の資源(人材、自然、歴史、クリーンエネルギー等)を活用した、魅力あるまちづくりを持続さ せていくための仕組みづくり、西伊豆町ニュー・ツーリズム(体験型観光)の振興 5,000 18 清須市(愛知県) 協働のまちづくり事業である「清須アダプトプログラム」を活用した市の花「チューリップ」等による 緑化推進や、球根生産地等と協力した循環システムを確立 663 19 熊野市(三重県) どぶろく祭りを地域資源として再認識し、活用することによる、地域の魅力向上 5,000 20 東近江市(滋賀県) 地域資源のマッチングコーディネート、東近江緑の分権改革研究会及びテーマ別分科会の開催、 食・エネルギー・福祉の自給を体験できるツアーの企画提案 5,000 21 和束町(京都府) 都市と農山漁村の子供たちの体験型交流・山村留学などの長期居住型交流、歴史・伝統文化・自 然との共生を体験する滞在型・地元着地型観光、人材・空き家などを含んだ地域資源循環型経済 の構築 5,000 22 加西市(兵庫県) 環境資源を活用した環境循環型地域経済の構築に向けて、その仕組みづくりのための実態把握、 課題の抽出等のための調査・検討、事業化に向けた仕組みづくり 5,000 23 瀬戸内市(岡山県) 観光における自転車利用、自転車通勤への転換、”瀬戸内bike biz”推進協議会(仮称)の設置 4,990 24 新庄村(岡山県) 「地域づくり×起業塾インターンシップ」による地域課題の解決と若者の交流人口の増加 4,988 25 土庄町(香川県) 海と山の幸の豊かなアートな島バーチャル人口3000人計画(絆再生のための協働作業の場、地 域バイオマス活用の離島モデルの提唱)、観光化と高齢化対応の好循環システムの構築 5,000 26 高知県 交通ICカードを活用した公共交通の利用促進、交通以外の観光・環境・文化といった分野への利 用範囲の拡大 2,997 27 糸満市(沖縄県) クリーンエネルギー活用による観光魅力度(付加価値)向上の検討、環境付加価値商品の開発調 査、委員会の設置による意見・要望の集約 5,000
現状・提案の背景 実現を目指していく地域のイメージ