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平成16年度2月 月例研修

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Academic year: 2021

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医業経営診断

【診療圏分析と患者動態分析】

テキスト

セカンドステージ 定義 医業経営管理全般にわたる体系的な理論、先端的な事例等を専門的に深耕する。 講義概要 診療圏分析、疾病別占有度、都道府県別受療率などの基本の解説、および医 療計画等の解説も行う。

医療総研株式会社 代表取締役社長

認定登録 医業経営コンサルタント

伊藤 哲雄

履修認定時間:2 時間(個人研修 1 教材)

収録日:平成 25 年 8 月 22 日

収録会場:コクヨホール(東京・品川)

個人研修用教材

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当資料の無断転載を禁じます

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診療圏分析と患者動態分析 診療圏分析と疾病別占有度 診療圏分析の目的は、対象病医院の、周辺の外的条件を調査・把握することにより、 地域における機能分担とポジションを明確にして、将来にわたって経営が安定的に成 り立つかどうかを検討することにある。 診療圏分析は、地域住民のニーズ調査と競合する他病医院の把握、そして、ポジシ ョニングに大別することができる。地域住民のニーズ調査には、診療圏の想定と人口 調査、医療ニーズや住民ニーズの把握などが必要になる。また、競合病医院調査は、 他の病医院や保健・介護施設などとの地域における連携体制を構築するために必要で ある。 診療圏分析で注意を要するのは、対象病医院の意向や希望するところが調査・分析 に反映されがちなところである。また、現在の地域のニーズ、あるいは不足する医療 分野(あな)を探し出し、これに対象病医院の経営方針、あるいはポジションを合わ せる、ということも、しばしば見受けられる。しかし、本来診療圏分析は対象病医院 の持つ特長・機能を地域でどのように生かせるか、生かすためにはどのような問題が あり、問題を乗り越えるにはどのような解決策があるか、を知るために行うものであ る。そのため、診療圏分析の前に対象病医院の特徴や将来の目標をよく知ることが何 よりも必要となる。 診療圏分析は、対象病医院が新設か既設かによって手法が異なる。すなわち、既設 の場合と比べて、新設の場合は、しばしば設立場所によっては想定する機能・規模や 特徴を変える必要があるためである。 診療圏分析は以下の 4 つのステップにより行う。(図表1) ■図表1 診療圏の設定 診 療 圏 内 の 医 療 需 要 の 把握 診療圏内の 医療供給の 把握 ポ ジ シ ョ ニ ン グ 分 析 と シ ェ ア 推 計 と分析 ステップⅠ ステップⅡ ステップⅢ ステップⅣ 1.診療圏の設定 1)診療圏診断において第一に行うべきことが、診療圏の設定である。まずは、当該 病医院の周辺の社会・経済的あるいは自然・地理的な環境を鳥瞰的に把握するこ とから始める。

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2)診療圏の設定には、以下の視点を持って臨む必要がある。 ①患者がどこから来て、どのように分布しているのか ②時系列的に見て、将来、診療圏に拡大や縮小の変化はあるか ③病医院の規模や診療科などにより、診療圏にばらつきがあるか ⅰ診療圏の把握 1)診療圏の把握は、 ①都道府県病院実態調査や入院患者統計や外来患者統計を用いて、周辺の病医院の分 布や人口密度など社会経済的条件を分析する ②周辺地図や交通道路地図などを用いての、地形や交通施設など自然的・地理的条件 を調査した上で行う必要がある 2)診療圏の範囲は病医院の規模と機能によって異なるが、一般的に、 ①1次医療を担う医院や小規模病院の場合、地域的な広がりは狭く都市部では半径 500 m~1km程度、人口密度の低い地域では2~3km程度 ②2次医療を担う中規模病院では半径3~5km程度 ③3次医療は医療政策に沿った高度専門医療を扱うため、地域的な広がりより人口数 十万規模ごとの設置となる といわれている。 3)近年の診療圏の形は、距離だけでなく他のさまざまな要因によって縮んだり広が ったりする。例えば、 ①鉄道の高速化や道路網の整備により来院に要する時間距離が短縮され、診療圏が鉄 道や幹線道路沿いに帯状、あるいは飛び石状に出現することがある。近年、特に対 象病医院の駐車設備の有無・駐車台数によっては、診療圏の広がりが大きく変わる 傾向にある。 ②診療圏の広がりは、大きな河川や鉄道、幹線道路によって時間距離とは関係なく分 断されることもある。したがって、交通量の多い幹線道路や鉄道がある場合は、そ の反対側からの来院患者が極端に減ることもある などに注意する必要がある。 ⅱ 診療圏の設定 1)既設の場合の診療圏の設定は、外来や入院患者の住所地の分布や交通手段調査や 救急車による患者搬送範囲などの調査を行い、診療圏の広がりと地域特性など客観 的な情報を収集して行う。具体的には、

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①入院・外来別に、住所地別患者統計を作成する。入院・外来患者の住所地別統計が なければ、カルテ・レセプトなどから取得する ②住所地による患者構成比によりマッピングする ③時系列でもマッピングし、診療圏を把握する ④競合病医院をプロットし、近隣の受療動向を確認する 2)新設の場合、想定される建設地ごとに、社会経済的条件や自然的・地理的条件に ついて評価し、それぞれについて診療圏を想定することになる。具体的には、 ①想定される建設地を中心としたマップに、病医院を競合施設と連携施設に分けてプ ロットし、競合施設の場合は、規模や機能、知名度、また、建設地との距離や交通 手段などを考慮して診療圏の境界を想定する ②大きな河川や鉄道、幹線道路などの影響を評価し、診療圏の広がりを想定する ③時系列でもマッピングし、診療圏を把握する 3)診療圏*をさらに詳細に把握する場合、診療科別や年齢、男女別にマッピングを行 う。 4)ここで設定された診療圏は、続く診療圏の医療の需要・供給調査による診療圏分 析、さらに、診療圏内における自院のシェア推計・分析のサイクルにより、経営方 針が見直されたり、診療圏の広がりが変更されることになる。 *診療圏: 患者の地域分布を表す言葉に診療圏、受療圏、医療圏等が使われることが多いた め、用語を以下のように定義する。 1)診療圏とは、施設側から見たその施設の患者の分布範囲を表す。 2)受療圏とは、地域住民、患者から見た受療のための地理的広がりを表す。 医療圏とは、医療計画の計画単位としての圏域を表す。

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■図表2 ○○市 町丁別、5 歳階級別、人口データ例

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■図表4 都道府県別、疾病分類別、受療率表(人口 10 万対) 2.診療圏における医療需給の概況調査 診療圏の想定に続いて行う作業が、人口調査、疾病調査、病医院調査などの医療ニ ーズや住民ニーズの把握である。 ⅰ 人口推計調査―医療需要のベースとなる人口動向の把握 1)国勢調査や市町村の人口統計調査・将来推計人口調査、県(市町村)勢要覧、衛 生統計年報などから診療圏内の人口と人口密度、人口構成、将来の人口などの推 計を行うために、 ①当該診療圏が人口増加(減少)地区にあたるのか ②出生率は高いのか、死因別死亡率に特徴があるのか ③年齢別の人口構成はどうか、高齢化は進んでいるのか(図表2) などを調査する。

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2)国勢調査や診療圏内の鉄道・道路などの利用状況の調査などから、 ①昼間・夜間人口や就労・通学人口 ②診療圏内の人口の移動状況 などを調査する。 ⅱ 医療需要調査(疾病動向調査) 1)患者の疾病動向を把握し、当該診療圏における医療需要を推測する。 2)診療圏の将来人口推計資料などから、年齢区分ごとの患者数や疾病構造の調査を 行い、 ①全国平均との違いがあるか ②特定の年齢層に目立った特徴があるか などを調べる。 3)厚労省の患者調査受療率統計(図表3~4)や総務省の国民生活基礎調査などか ら診療圏内の顕在患者・潜在患者数の推計を行い、 ①当該診療圏内の受療率は全国平均と比較してどうか ②有訴者数や就床者数はどのように変化しているか ③受療率が低い(高い)のはなぜか などの推測を行う。 4)都道府県病院実態調査や都道府県患者調査等から、患者の受療行動の特徴として、 ①当該診療圏内に住所地を置く患者のうち、圏内の病医院を利用している患者の比率 (流出率、自足率) ②他の診療圏から当該診療圏内への流入患者(流入率) ③当該診療圏の病医院を利用した患者のうち、当該診療圏内に住所地をおく患者がど の程度いるか(住民利用率)。 ⅲ 医療供給状況調査(病医院調査) 1)地域医療基礎統計や地域保健医療計画などから、施設数や病床数、医療従事者数、 あるいは救急車出動状況など、診療圏内の医療供給状況を把握する。 2)診療圏内と周辺に位置する病医院の分布と規模、機能の調査を行い、 ①地域医療計画上、病床過剰(不足)地域なのか ②推計患者数と比べて病床数の過不足状態はどうか ③人口、推計患者数に対する地域の施設数、病床数は適正なのか ④療養型病床の整備状況は、目標整備数を上回っているか

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などを把握する。 3)消防署や市町村救急搬送統計などから、診療圏の属する医療圏内での救急車によ る患者搬送の実態調査を行い、 ①周辺病医院間の救急体制はどのようになっているか ②診療圏内の救急車による患者搬送件数、うち自院への搬送件数 ③診療圏内から圏外への患者搬送件数はどの程度で、どこに搬送されているのか ④圏外から圏内へ患者搬送件数はどの程度で、どこから搬送されてくるのか などを把握する。 4)都道府県衛生統計年報や医師・薬剤師調査などから、 ①病医院の従事者数の水準は十分か ②職種別従事者数から見て、充実(不足)している診療機能は何か などを把握する。 5)地域医療基礎統計や地域医療実態調査、厚労省の患者調査、医療施設調査等から、 ①当該医療圏内の高度医療機器や特殊診療施設の充実度はどうか ②機器整備状況の不足から患者が他の診療圏に流出していないか を把握する。 6)地域医療基礎統計や地域保健医療計画などから、医療圏の特徴として、 ①自院の位置する医療圏の将来的な医療整備計画はどのようになっているか ②救急医療体制の将来計画はどうなっているか ③特殊な医療や重要な疾患治療のどこに重点を置いているのか などを把握する。 ⅳ建築関連規制の調査 1)病医院を新設や移設する場合、都市計画法や建築基準法、消防法、自治体ごとの 条例など、建築関連規制の調査が必要となる ①敷地が、病医院用途の建築が可能かどうか、また将来にわたり病医院の立地として ふさわしい地域か(用途地区) ②敷地が病医院用途にふさわしい道路に接しているか ③建物の建築面積や延べ床面積、建築高さなどが適合できるか(容積率、建ぺい率、 高さ制限)

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3.競合医療施設調査 1)病床数や診療科目など競合病医院の概要を把握する。 2)主要な競合・病医院を明確にして、視察やヒアリングを実施し、自院の強みや弱 みを把握する。 ①提供機能:診療科、人員体制、診療連携の状況、保有医療機器の充実度など ②立地環境:地理的条件や交通アクセスの利便性、周辺人口など ⅰ競合病医院の提供機能把握 1)一般医療の場合 ①医療機関名簿等と競合病医院の調査により、診療圏内の施設数、診療科目、病床数、 診療連携の状況などの把握を行う。 ②医療施設のほとんどは医療圏の中で、プライマリー医療(1次医療)から高度急性 期医療(3次医療)の階層的構造の中に組み込まれている。従って、対象病医院が 階層的構造のどの段階に位置するかによって競合病医院調査も異なることになる。 ③1次医療の場合、地域的な広がりは一般的に狭く患者も外来・通院が主体となるた め、診療圏内の病医院調査には上記以外に病床種別、診療時間、人的体制まで詳細 に調査を行う。対象病医院が専門診療科を持つ場合は、広い範囲から患者が利用す ることが考えられるため、調査範囲も一段と広くする必要がある。 ④2次医療の場合、地域的な広がりは日常生活圏規模となり、入院が主体の医療とな るため、診療科目や病床数・種別の把握、診療時間、人的体制に加えて高度医療や 高度医療機器の内容までを調査する必要がある。 2)救急医療、在宅医療調査 救急医療は1次から3次までの政策医療として整備されている。が同じ医療圏にあ る救急施設についてどのような活動を行っているか常に把握する必要がある。 訪問看護・訪問診療・訪問リハビリなどの在宅医療は介護療養病床の全廃などによ り今後ますます需要が増加する部門である。そのため、競合病医院の在宅部門の内容 は常に把握する必要がある。 ⅱ競合病医院の立地環境把握 ①診療圏および周辺にある病医院の位置を地図上にプロットする。地域の中での自院 の診療圏の広さや競合病医院との距離をマッピングにより視覚化することで、診療 圏の広がりをより現実的に捉えることが可能になる。 ②マッピングは、自院の診療圏を医療提供者としてだけでなく、患者や地域の住民の 視点からも見ることとなり、自院の強みと弱さを実感でき、具体的な経営戦略を考 案しやすくなる。

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患者動態分析 1. 医療需要の分析 ⅰ人口分析 1)国勢調査や市町村の人口統計調査・将来推計人口調査、県(市町村)勢要覧、衛 生統計年報などから、診療圏内の人口と人口密度、人口構成、将来の人口などの 推計を行う。 ①人口の時系列推移をみて、人口伸び率(将来推計人口を含む)を他地域と比較する。 当該診療圏および周辺地域における諸開発計画は、将来の人口を大きく変える可能 性があるため、把握しておく必要がある。 ②年齢別人口構成を5歳階級でみて、人口構成の特徴を他地域および全国と比較する。 人口増加(減少)地区であっても、どの年齢層が増加(減少)しているかを把握す る必要がある。 ③受療ニーズの高い 65 歳以上の高齢者人口の構成比、人口推移に特に注意する。 ④出生率、死亡率を他地域と比較する。 2)国勢調査などの市町村別・年齢別人口、および昼間・夜間人口調査により、診療 内内の人口の流動性の分析を行う。 ①常住地ごとの就業・通学先の割合を調査し、外来患者や入院患者の自院への依存度 を予測する。 ②診療圏内の地理的状況・交通施設の調査より、診療圏内の住民の移動特性や生活圏 の範囲を分析し、診療圏拡張の可能性や潜在的な患者需要を予測する。 ③都市部や都市周辺部においては、昼夜間の人口差(昼夜間人口比率)がかなりある ため、双方を把握し、他地域と比較する必要がある。また、昼夜の人口差の原因・ 理由も把握する必要がある。例えば、定住人口(≒夜間人口)が少なくても昼間人 口が多ければ、これに応じた医療需要が生じてくることが考えられる。特に外来を 中心とする施設において、注意が必要である。 ⅱ患者数の分析 1)受療率と推計患者数の分析 厚労省の患者調査受療率統計(表)や都道府県の保健医療計画、総務省の国民生活 基礎調査などから診療圏内の顕在患者・潜在患者数の推計を行う。 ①当該医療圏の受療率を疾病大・中分類別(入院・外来別)で、全国および都道府県、 他医療圏と比較し、特定の疾病(例えば、脳血管系、循環器系、内分泌・糖尿系、 悪性新生物系などの生活習慣病)別の患者数等を調査分析、不足あるいは充足する 医療機能の分析などを行い、当該診療圏の医療需要の特徴を把握する。 ②推計患者数を入院・外来別および年齢階級別、疾病大・中分類別に算出する。推計

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患者数の推移動向を分析し、その原因がどの年齢層にあるのか、疾病別では、どの 疾病によるものなのかを把握する。推計患者数は、都道府県や医療圏の受療率とそ れぞれの人口を掛け合わせることで算出できる。ただし、受療率には病院のみの場 合と、診療所を含めた場合の両方があるため、病院が少ない地域では双方を分析す る必要がある。 ③市町村疾病率の調査や患者推計、地域の疾病特性により、現在と将来の疾病予測を 行う。 ④推計患者数に増減がある場合、原因が単なる人口の増減によるものなのかどうか、 診療圏の人口動向と合わせて分析する必要がある。 2)疾病構造の分析 厚労省の患者調査受療率統計や都道府県の保健医療計画などから、診療圏における 疾病構造を把握する。 ①特定の疾病(例えば、脳血管系、循環器系、内分泌・糖尿系、悪性新生物系などの 生活習慣病)別の患者数等を調査分析、不足あるいは充足する医療機能の分析を行 う。 ②市町村疾病率の調査や患者推計、地域の疾病特性により、現在と将来の疾病予測を 行う。 3)患者の流入率と流出率の分析 都道府県病院実態調査や都道府県患者調査などから、患者の受療行動を分析する。 ①入院・外来別に流入および流出状況、自足率、住民利用率を把握し、他の医療機関 や地域と比較する。 ②患者の流出入を時系列で分析し、その推移を分析する。医療圏をまたいだ流入・流 出などもあるので、自治体の統計資料等をできるだけ入手するなどして、詳細に調 査分析する。 ③診療圏からの主な流出先(病医院)など、医療供給体制と合わせて分析し、流出の 原因(病床数の少なさ、医療機能の脆弱さなど)を分析する。 2. 医療供給の分析 ⅰ医療施設数・病床数の分析 地域医療基礎統計や地域保健医療計画などから施設数や病床数など、診療圏内の医 療供給状況を把握する。 ①当該医療圏の必要病床数と既存病床数により、当該診療圏が病床過剰地域なのかど うかを把握する。病床数は、一般と結核、精神、感染症、療養型病床に分けて分析 する必要がある。また、病院と診療所別、病院の規模別での把握も必要である。

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②病床充足率を全国および他医療圏と比較する。病床不足地域で増床を計画する際に は、推計患者数の推移を併せて検討することが有益である。 ③人口 10 万人当たりの施設数、病床数を算出し、全国、他医療圏と比較する。 ④1施設および1床当たりの推計患者数を算出し、全国、他医療圏と比較する。 ⅱ医療従事者数の分析 地域医療基礎統計や地域保健医療計画、都道府県衛生統計年報や医師・薬剤師調査 などから、医療従事者数を把握する。 ①当該医療圏に従事する医師、歯科医師、薬剤師、看護師などについて、人口 10 万人 あたりの人数や1床当たりの人数を算出し比較する。 ②医師、歯科医師については、診療科別に分析し、全国、他医療圏と比較し当該医療 圏の診療機能を把握する。 ⅲ高度医療機器の整備状況分析 地域医療基礎統計や病院実態調査、患者調査、医療施設調査などから、高度医療機 器や特殊診療設備の需給状況を分析する。 ①当該医療圏における高度医療機器(MRI、CT、RI診断装置など)、特殊医療設 備(ICU、CCU、BCRなど)の人口当たりの設置数を算出し、都道府県や他 の医療圏と比較して医療設備面での充実度を分析し、設備面での自院の状況などを 把握する。 ⅳ特殊診療施設の整備状況分析 地域保健医療計画や地域医療基礎統計、救急患者搬送統計などから、救急医療やI CU、人工透析などの特殊医療の需給状況を分析する ①救急医療に関しては、施設数を1次医療、2次医療、3次医療に分けて把握し、人 口 10 万人あたりの施設数で、全国、他医療圏と比較分析する。 ②人工透析に関しては、人工透析実施施設数および人工透析ベッド数、人工透析患者 数を調べ、適応患者1人当たり人工透析ベッド数を算出し、人口 10 万人当たり施設 数および病床数で都道府県、他医療圏と比較分析する。 ③救急医療および特殊医療の受療実績を、年次推移および他医療圏と比較する。 ④救急患者については、患者の推移を搬送施設別に把握し、また、疾病大・中分類別 救急患者状況を把握する。その際、疾病別や重症度別に分析することも有益である。 ⑤救急患者分析にあたっては、自院の救急患者数と併せて分析し、救急医療にどの程 度貢献しているか、どの診療科での受け入れが多いかなどを分析する。 ⅴ医療連携状況の分析 ①診療圏内の医療連携体制の調査による、急性期医療の確立と受け入れ家庭医の実態

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や地域の病病間や病診間の受け入れ状況から、地域医療連携体制の確立度を分析す る。 ②診療圏内と周辺における救急車による患者搬送の実態や救急医療機関の位置の調査 から、周辺地域の救急医療需給状況を分析する。 3.競合医療施設の分析 ⅰ競合医療施設の規模・機能の明確化 1)医療施設名簿や病院要覧、医療施設調査、医師会名簿、あるいは民間から出版さ れている病院ランキングなどを用いて把握した競合医療施設の規模や機能、立地 環境などの情報をもとに、地域のニーズとのマッチングを分析する。 2)競合医療施設の規模や機能の情報に病々・病診連携の調査を合わせて、競合医療 施設の強みや弱みを分析する。 3)現地調査やアンケート、ヒアリングを実施して、競合医療施設の生の情報や風評 を得て、分析の精度を上げる。 ⅱ自院と競合医療施設との比較 1)当該診療圏内で競合となりうる医療施設を視察し、当院の機能と比較する。 2)競合医療施設のパフォーマンス(「治療成績」や「安全性」、「満足度」などに関し ての数値・指標:6章の患者動向診断を参照)を可能な限り入手し、自院と類似 する数値・指標の項目があれば重点的に比較し、自院の強みと弱みを探る。

参照

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