●けんちくつれづれ草 第 94回
マンション管理は
「経営」
●事業案内 要配慮者避難所 見学会 木造在来工法の省令準耐火構造仕様説明・蓄熱暖房機 勉強会 BIMによる実施設計 ~何ができるかできないか?~ 第 52回歩く同好会 大阪 中之島フェスティバルタワー界隈の旅 ●お知らせ 2014 大 テ 邱 グ 建築文化ビエンナーレ 「建築国際交流展」 出展作品の募集 ●新年度名簿 平成 26・ 27年度 (一社) 京都府建築士会 委員会委員名簿 ●報告 平成 25年度 国内研修旅行 心に刻む広島・宮島の旅 蘆花浅水荘 見学会 第 51回 歩く同好会 八十八夜を過ぎて、 和束の茶源郷を歩く ● 京 都 の 名 工 第 7回表
具
●瓦版 6月のテーマ 「山科のまちづくり」 教えてスペシャリストさん/三浦照明㈱ ●表紙解説 史跡および名勝高台寺
庭園
●支部だより 綾部の歴史を伝える文化遺産 安国寺 ●京都の書店と今月の一冊 恵 文 社 バ ン ビ オ 店 ●募集 「京都だより」 作品紹介ギャラリー京
都
だ
よ
り
K
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ay
ori
August
2014
No.457
8
一般社団法人京都府建築士会E s s a y 「 マ ン シ ョ ン は 管 理 を 買 え 」 と 言 わ れ て 久 し い が 、 そ も そ も 「 管 理 」 と は ど う い う こ と な の か 理 解 す る の は 難 し い 。 整 頓 さ れ た 駐 輪 場 、 手 入 れ さ れ た 植 栽 等 、 外 観 か ら 推 察 で き る 管 理 も あ る が 、 こ れ ら は 買 え と 言 わ れ る 「 管 理 」 で は な い だ ろ う 。 他 の 管 理 組 合 や 仲 介 業 者 の 方 か ら 高 い 評 価 を 得 て い る マ ン シ ョ ン に ヒ ア リ ン グ す る 機 会 が あ っ た 。 京 都 市 郊 外 に あ る 築 35年 を 超 え る 2 0 0 戸 弱 の マ ン シ ョ ン 。 最 寄 り 駅 ま で 徒 歩 10分 程 度 な の で 特 段 便 利 と い う こ と は な い 。同 条 件 の 安 い 物 件 は 多 々 あ る が 、 売 り に 出 せ ば 直 ぐ に 売 れ る 人 気 物 件 だ 。 都 心 の マ ン シ ョ ン の よ う な 華 や か さ は 全 く 無 い 。 管 理 組 合 は 法 人 化 さ れ て お り 、 理 事 長 に 管 理 に つ い て 伺 っ た 。 日 常 の 維 持 管 理 は 管 理 組 合 員 の 一 部 の 方 が 組 織 す る 人 材 セ ン タ ー に 委 託 し て い る 。 自 治 体 の シ ル バ ー 人 材 セ ン タ ー よ り も 割 高 だ が 、 高 齢 の 組 合 員 に し て み れ ば 、 同 じ 仕 事 で も 収 入 が 良 く て 近 い 職 場 と い う こ と で 好 評 。 顔 の 見 え る 関 係 な の で 仕 事 も 丁 寧 。 電 気 に つ い て も 水 道 と 同 様 に マ ン シ ョ ン 全 体 で 一 括 契 約 と し 、 組 合 が 各 戸 か ら 徴 収 す る こ と で 割 安 に し て い る 。 種 々 工 夫 す る こ と に よ り 同 程 度 の 物 件 に 比 べ 管 理 費 は 安 い 。 し か も 余 剰 分 は キ ャ ッ シ ュ バ ッ ク し て い る 。 将 来 の 建 替 え を 具 体 的 に 検 討 。 構 造 的 に 3 棟 で 構 成 さ れ て い る の で 、 3 分 の 1 ず つ 建 替 え る こ と と し 、 必 要 な 用 地 購 入 資 金 と し て 毎 年 数 億 円 を 予 算 化 。 併 せ て 、 固 定 資 産 の 評 価 額 を 基 準 と し た 住 戸 の 買 い 取 り 保 証 制 度 も 創 設 。 ま た 、 隣 接 の 元 ス ー パ ー の 土 地 建 物 ( 3 階 建 て ) を 買 収 し 、 コ ミ ュ ニ テ ィ ー ホ ー ル に 改 修 。 こ う し た 環 境 整 備 に は 駐 車 場 使 用 料 収 益 を 充 て て い る 。 コ ミ ュ ニ テ ィ ホ ー ル は 、 リ フ ォ ー ム 時 等 の 仮 住 戸 、 親 族 の 宿 泊 所 、 会 議 室 等 に 活 用 。 ま た 、 自 治 連 合 会 に 貸 出 し も し て い る 。 毎 日 曜 日 に は 、 コ ミ ュ ニ テ ィ 委 員 会 が 「 モ ー ニ ン グ サ ー ビ ス 」( 1 0 0 円 で パ ン と コ ー ヒ ー を 提 供 )を 実 施 。「 花 見 」、「 夏 祭 り 」、「 敬 老 会 」、 「 ク リ ス マ ス 会 ・ 餅 つ き 大 会 」 を 開 催 し て マ ン シ ョ ン 内 の 交 流 促 進 と 人 材 の 発 掘 を 図 っ て い る 。 ま た 、 マ ン シ ョ ン 以 外 の 方 も 対 象 に し た 「 子 供 文 庫 」 も 始 め た 。 コ ミ ュ ニ テ ィ 活 性 化 の 事 業 は 、 駐 輪 場 の 使 用 料 収 益 を 原 資 に し て い る 。 若 い 入 居 者 を 誘 引 す る た め 、 7 0 0 万 円 を 限 度 と す る 低 金 利 の 取 得 支 援 制 度 も あ る 。 管 理 組 合 は 債 権 回 収 組 織 で も あ る 。 管 理 費 や 積 立 金 の 滞 納 は 発 生 す る も の 。 放 置 す る と 必 要 な 維 持 管 理 が で き な く な る が 、 回 収 に 多 大 の 経 費 を 充 て る こ と は で き な い 。 予 防 策 と し て 入 居 時 に 自 動 引 き 落 と し 口 座 を 開 設 し て い た だ き 、 滞 納 額 に は 法 定 金 利 の 最 大 値 を 設 定 し て い る 。 更 に 入 居 者 の プ ロ フ ァ イ ル を 整 備 し 、 組 合 員 と 音 信 不 通 に な っ た 場 合 に 備 え て 親 族 も 把 握 す る よ う に し て い る 。 最 悪 、 訴 訟 に な っ て も 法 人 化 し て い る の で 、 手 続 き が 容 易 で あ り 、 訴 訟 期 間 中 の 理 事 長 交 代 に よ る 混 乱 も 無 い 。 大 規 模 修 繕 は 当 然 の こ と 、 受 水 槽 の 耐 震 化 、 消 火 専 用 給 水 設 備 も 整 備 し た 。 地 デ ジ 対 応 や イ ン タ ー ネ ッ ト 対 応 は 即 実 行 し た 。 い ろ い ろ 工 事 し て い る が 、 自 前 で 仕 様 書 を 作 成 し 、 施 工 者 を 公 募 す る な ど の 工 夫 に よ り 1 住 戸 当 た り の 年 間 修 繕 積 立 額 は 、 約 1 0 、0 0 0 円 。 国 土 交 通 省 の ガ イ ド ラ イ ン に よ れ ば 、 同 規 模 の マ ン シ ョ ン の 平 均 が 約 1 5 、0 0 0 円 な の で 、 か な り 安 価 と な っ て い る 。 こ れ ら の 活 動 は 、 ス パ ン 20年 の ま ち づ く り 計 画 に 基 づ い て 実 施 し て い る 。 ど の よ う な 生 活 を 目 指 す の か と い う ビ ジ ョ ン に 基 づ き 、 ソ フ ト ・ ハ ー ド の 両 面 か ら 、 そ の 実 現 に 向 け た 活 動 等 を 記 載 し て お り 、 長 期 修 繕 計 画 も そ の 中 に 位 置 づ け て あ る 。・ ・ ・ ・ ・ ・ 理 事 長 の 話 は 尽 き る こ と が 無 か っ た 。 「 こ こ ま で の 事 が で き る ん だ ! 」 た だ た だ 、 あ っ け に と ら れ て 懸 命 に メ モ を し た 。 分 譲 マ ン シ ョ ン の 管 理 運 営 に 関 わ っ た こ と の あ る 方 な ら 俄 か に 信 じ ら れ な い だ ろ う 。 分 譲 マ ン シ ョ ン は 区 分 所 有 と い う 困 難 さ を 持 つ が 、 区 分 所 有 者 は 自 動 的 に 管 理 組 合 の 一 員 に な る と い う 強 み も 持 つ 。 2 0 0 戸 も あ れ ば 資 産 規 模 は 数 十 億 に な る 。 そ の 資 産 管 理 を す る の が 管 理 組 合 だ 。 ヒ ア リ ン グ し た マ ン シ ョ ン は 、 持 て る 資 源 ( 例 え ば 高 齢 の 組 合 員 、 駐 車 場 ) を 最 大 限 活 用 し 、 中 間 マ ー ジ ン の 削 減 、 業 務 モ チ ベ ー シ ョ ン の 維 持 向 上 、 資 産 の 拡 大 ( 不 動 産 取 得 )、 内 外 コ ミ ュ ニ テ ィ の 活 性 化 等 を 長 期 計 画 に 基 づ き 実 行 し て い る 。 結 果 、 高 経 年 で あ っ て も 売 れ る の だ 。 マ ン シ ョ ン 管 理 は 、「 経 営 」 で も あ っ た の だ 。
マンション管理
は「経営」
たかき・のぶと 一級建築士 (一社) 京都府建築士会 理事 (株) ミネ 代表取締役第九十四回
髙木
伸人
Calendar
2014
Event
Exhibition Seminar Symposium Event1
Kyoto Dayori August 20143
Sun 二級建築士設計製図試験受験講習会応用1日目10
Sun 二級建築士設計製図試験受験講習会応用2日目14
Sun 二級建築士「設計製図の試験」17
Sun 二級建築士設計製図試験受験講習会応用3日目24
Sun 二級建築士設計製図試験受験講習会応用4日目31
Sun 二級建築士設計製図試験受験講習会応用6日目 要配慮者避難所 見学会30
Sat 二級建築士設計製図試験受験講習会応用5日目23
Sat 3回 松殿山荘勉強会20
Sat 4回 松殿山荘勉強会27
Sat 大阪 中之島フェスティバルタワー界隈の旅6
Sat 木造在来工法の省令準耐火構造仕様説明・蓄熱暖房機 勉強会9
Sat 「山とまちと木造建築」キックオフミーティング5
Tue 七彩の会16
Tue 七彩の会14
Thu (14日・15日・16日・17日)お盆休み 事務局閉室18
Thu BIMによる実施設計8
August9
September I n f o r m a t i o n9
8
要配慮者避難所 見学会
ハート&ハード研究会 ●日 時 8月31日(日) ●場 所 木津川市中央体育館 及びグラウンド ●集 合 10時 近鉄高の原駅改札口 ※タクシー分乗等で会場に向かいます。 ※1時頃 高の原駅 解散予定 ●参加費 タクシー 約500円×2(往復) ●内 容BIMによる実施設計
~何ができるかできないか?~ 青年部会 研修担当会 ●CPD 2単位 ●日 時 9月18日(木) 午後7時~ 9時 ●会 場 ㈱総合資格学院京都校 下京区四条通西洞院東入 郭巨山町18番地ヒラオカビル 6F ・阪急烏丸・地下鉄四条駅より徒歩3分 ●講 師 BIM LABO 鈴木裕二 氏 ●参加費 会員/無料 一般/500円 ●定 員 40名(先着順) ●内 容木造在来工法の省令準耐火構造
仕様説明・蓄熱暖房機 勉強会
宇治支部 ●日 時 9月6日(土) 午後1時~ 4時頃 ●会 場 宇治市産業会館第一研修室 ●講 師 吉野石膏㈱/北海道電気㈱ ●参加費 会員/500円 一般/1,000円 ●定 員 30名程度 ●内 容 第52回歩く同好会大阪 中之島
フェスティバルタワー界隈の旅
歩く同好会 ●日 程 9月27日(土) ●集 合 午後0時50分 阪急河原町駅中央改札口(高島屋側) ●行 程 ●申込先 歩く同好会世話役 橋添友紀 携帯090-6750-1978 ●応募資格 : 本会会員に限ります ●対 象 : 平成23年~ 26年の間に竣工した建築を対象とします。 ●応 募 数 : 一人1作品とします。(全体で20作品程度) ●提 出 物 : 以下の内容をCD-ROMまたはDVD-ROM1枚に 記録して提出下さい。 ・A1展示パネル用(1枚)イメージファイル(.JPG又は.TIF) ・プロフィール票 ・出展者の写真 ●提出期限 : 9月30日(火) 午後5時 ●提出先/お問合せ : (一社)京都府建築士会 事務局 ※ プロフィール票は、ホームページからダウンロードできます。応募多数の場 合は本会で選定します。提出物(CD等)の返却はできません。 2014 大邱建築文化ビエンナーレ ■会期:2014年10月28日(火)~11月9日(日) (一社)京都府建築士会では、韓国大邱で開催される「大邱建築文化ビエンナ ーレ」の建築国際交流展に毎回参加しています。2014年10月28日(火)から11 月9日(日)にかけて開催される「2014大邱建築文化ビエンナーレ」は「大邱の 伝統に基づいた創造性の追求」をテーマに催されます。 平成6年より交流を深めています「大邱広域市建築士会」と大邱地域の関連 6団体と共に催される、二年に一度の建築国際交流展に、作品を多数応募いた だきますよう、よろしくお願いいたします。 『平成26年度京都府総合防災訓練』において、5 月に講演会を開いた『要配慮者避難所』が設営さ れます。 バリアフリーに配慮し高齢者や障害者に対応し た避難所とはどのようなものか?『百聞は一見 にしかず』皆で見学しましょう。 BIM(ビルディングインフォメーションモデリ ング)とは何か?将来の展望は?またそれを使 うとどんな事ができるのか?弱点は何か?導入 を妨げる様々な疑問点があると思います。各メ ーカーに聞いても答えがでない疑問点を解決す る為に、既にBIMを業務で使用されている方を 講師として招き一歩踏み込んだ講義を受け、そ うした疑問点を解決し、受講者(特にBIMの導入 を迷われている方)のBIM導入について、判断材 料の一つとなる勉強会です。 [省令準耐火構造講習] 近年、ほぼ認知されてきた、木造在来工法の省令 準耐火構造の適用方法の講習。設計事務所、工 務店では認知度は低いが、火災保険の半額・地 震保険の低減など、販売の競争力の強化になる 内容を講義していただきます。 [蓄熱暖房の説明] 昨今の省エネ・低炭素社会、高齢化社会で体に やさしく、一酸化中毒や水蒸気が発生しない暖 房器の紹介。滋賀県北部や亀岡以北などの公共 建築、個人住宅に導入しており、24時間の暖房 器で、床暖房、ガスヒーター、石油ヒーターの違 い、コスト、電気代の比較。 中之島界隈を歩き、午後6時頃解散。 夜の部:午後 7 時から名物の水上バス「ひまわ り」のディナー・クルーズ 参加費用/ 9,180円〈飲物代別途〉 ※詳細はホームページをご覧ください。 渉外交流委員会2014 大
テ邱
グ建築文化ビエンナーレ
韓国・大邱広域市建築士会
「建築国際交流展」出展作品の募集
お知らせ
※注意:京都建設会館の駐車場は 利用できません 電話・FAX、またはホームページから お申し込みください。事業内容の詳細 は、ホームページをご確認ください。 (一社)京都府建築士会事務局 TEL075-211-2857 FAX075-255-6077 http://www.kyotofu-kenchikushikai.jp E-mail:[email protected]参 加 申 込
August 2014 Kyoto Dayori
2
総務委員会 委 員 長 板倉 昇 副委員長 長樂 活周 委 員 大村 利和 〃 長 克彦 〃 小林 富雄 〃 志村 久美子 〃 林 智子 〃 伏木 道雄 事業委員会 委 員 長 岡本 章良 副委員長 小嶋 隆 委 員 池田 雅康 〃 大西 薫 〃 木村 俊夫 〃 澤田 政信 〃 杉野 安男 〃 富田 健治 〃 橋村 幸司 〃 橋本 光生 〃 福井 基文 研修委員会 委 員 長 椿森 昌史 副委員長 内藤 愼治 委 員 新井 康生 〃 一志 学 〃 稲端下 恵子 〃 北川 義明 〃 北原 章裕 〃 光田 康宏 〃 古賀 芳智 〃 小林 浩之 〃 竹内 裕 〃 所谷 加代 〃 林 英二 〃 速水 実千子 〃 藤本 義明 〃 松本 和之 〃 安田 邦雄 〃 山口 英樹 広報編集委員会 委 員 長 松尾 大地 副委員長 垣根 みき子 〃 後藤 幸秀 委 員 魚谷 繁礼 〃 大窪 健之 〃 加茂 みどり 〃 黒木 要州 〃 中田 哲 〃 西村 和紀 〃 沼田 俊之 〃 松田 容子 〃 宮武 淳夫 〃 矢谷 明也 建築士試験・資格委員会 委 員 長 林 謙一 副委員長 林 佳男 〃 山口 宏 委 員 伊佐 哲雄 〃 鬼塚 勝美 〃 小野 陽子 〃 金森 成満 〃 北川 美津江 〃 久保 孝之 〃 志村 公夫 〃 多田 修一 〃 田村 満 〃 力石 教夫 〃 中村 修司 〃 西尾 幸雄 〃 藤田 浩之 〃 矢野 克志 法制委員会 委 員 長 冨家 裕久 副委員長 冨田 貫之 委 員 内海 正也 〃 岡本 基文 〃 田頭 良之助 〃 野間 隆 〃 橋添 友紀 〃 山岸 隆志 〃 山本 一博 会員厚生委員会 委 員 長 小幡 真次 副委員長 金森 保則 〃 宮治 吉彦 委 員 生田 博昭 〃 稲村 崇 〃 小林 良洋 〃 坂本 誠 〃 中井 美佐子 〃 畑 尚樹 〃 古谷 とみ子 〃 堀内 邦保 〃 宮川 和久 〃 八木 光也 渉外交流委員会 委 員 長 山口 益人 副委員長 炭崎 勉 〃 野村 正樹 委 員 大川 直子 〃 大霜 英子 〃 勝本 一登 〃 田原 治夫 〃 辻 忠史 〃 仲尾 博史 〃 中川 裕章 〃 永山 かをり 〃 藤田 和男 〃 人見 勘一 〃 山田 孝司平成
26・
27年度
(一社)
京都府建築士会
委員会委員名簿
3
Kyoto Dayori August 2014 まちづくり委員会 委 員 長 篁 正康 副委員長 江坂 幸典 〃 能戸 謙介 委 員 荒木 和彦 〃 生田 博昭 〃 上原 智子 〃 大霜 英子 〃 長 克彦 〃 小澤 えみ 〃 光田 康宏 〃 小林 良洋 〃 齋藤 義憲 〃 田中 博 〃 遠島 和恵 〃 冨家 裕久 〃 冨山 育子 〃 内藤 郁子 〃 西田 教子 〃 畑 正一郎 〃 林 智子 〃 速水 実千子 まちづくり委員会 放送担当部会 部 長 竹山 奈乙雪 副 部 長 伏木 道雄 〃 上原 智子 委 員 江坂 幸典 〃 大霜 英子 〃 大滝 雄介 〃 小澤 えみ 〃 桂 浩子 〃 小林 良洋 〃 齋藤 義憲 〃 篁 正康 〃 遠島 和恵 〃 冨家 裕久 〃 内藤 郁子 〃 中田 哲 〃 中村 真由美 〃 西田 教子 〃 松田 容子 CPD・専攻建築士制度 推進特別委員会 委 員 長 上仲 秀明 会 長 衛藤 照夫 委 員 板倉 昇 〃 岩村 眞樹雄 〃 江坂 幸典 〃 大川 直子 〃 岡本 基文 〃 黒木 幹雄 〃 小嶋 隆 〃 髙木 伸人 〃 髙田 光雄 〃 椿森 昌史 〃 土井 孝博 〃 西田 教子 〃 松尾 大地 〃 山田 敬子 CPDプログラム評議会 委 員 長 髙田 光雄 副委員長 上仲 秀明 委 員 板倉 昇 〃 岩村 眞樹雄 〃 小嶋 隆 〃 髙木 伸人 〃 前野 芳子 専攻建築士審査評議会 ワーキンググループ 委 員 長 上仲 秀明 委 員 大川 直子 〃 黒木 幹雄 〃 髙木 伸人 〃 椿森 昌史 〃 土井 孝博 ハート&ハード研究会 座 長 村松 徹也 幹 事 入江 美津子 〃 小野 陽子 〃 桂 浩子 〃 遠島 和恵 〃 中井 美佐子 住まいの環境研究会 座 長 山本 晶三 幹 事 池内 隆人 〃 生田 博昭 〃 岩井 清 〃 内海 正也 〃 熊田 孝 〃 古賀 芳智 〃 住吉 豊 〃 長樂 活周 〃 中井 美佐子 〃 吹上 晴彦 〃 古谷 とみ子 〃 山崎 武志 集合住宅マネジメント研究会 座 長 山田 敬子 幹 事 上仲 秀明 〃 黒木 幹雄 〃 髙木 伸人 〃 髙田 光雄 〃 長野 哲治 〃 阪東 孝治 木造建築研究会 座 長 志村 公夫 座長代理 畑 正一郎 幹 事 岡本 滋史 〃 小林 良洋 〃 住吉 豊 〃 竹内 明 〃 冨家 裕久 〃 長瀬 博一 〃 橋本 華名 〃 伏木 道雄 〃 南 宗和 〃 安田 邦雄 伝統建築研究会 座 長 熊田 孝 幹 事 大江 有紀子 〃 栗山 裕子 〃 志村 公夫 〃 田畑 美代子 〃 冨家 裕久 〃 冨田 貫之 〃 西田 教子 〃 松井 雅子 〃 山田 敬子 災害対策特別委員会 委 員 長 池内 隆人 委 員 岩村 眞樹雄 〃 内海 正也 〃 大村 利和 〃 岡本 基文 〃 桂 浩子 〃 山領 正 京都建築賞特別委員会 委 員 長 髙木 伸人 委 員 池井 健 〃 中西 弘 〃 速水 実千子 I n f o r m a t i o nR
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報 告
August 2014 Kyoto Dayori
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4
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19
Sat平成
25年度
国内研修旅行
心
に
刻
む
広島
・
宮島
の
旅
青年部会 研修担当会神嵜浩司
平 成 25年 度 青 年 部 会 研 修 担 当 会 主 催 の 国 内 研 修 旅 行 「 心 に 刻 む 広 島 ・ 宮 島 の 旅 」 を テ ー マ に 、 1 泊 2 日 で 広 島 ・ 宮 島 の 名 建 築 を 見 学 し ま し た 。 今 回 は 、 広 島 ま で の 交 通 手 段 を 参 加 者 の 方 に 選 択 頂 け る よ う に 、 京 都 駅 集 合 組 と 現 地 集 合 組 に 分 か れ 、 広 島 駅 で 合 流 し て か ら 見 学 先 へ 向 か い ま し た 。 1 日 目 、 広 島 駅 か ら ま ず 初 め に 向 か っ た 見 学 先 は 、「 世 界 平 和 記 念 聖 堂 」で す 。「 世 界 平 和 記 念 聖 堂 」 は 、 原 爆 の 犠 牲 に な ら れ た 方 々 の 慰 霊 と 追 憶 の た め 、 ま た 人 類 の 友 情 と 平 和 の シ ン ボ ル と し て 、 フ ー ゴ ・ ラ サ ー ル 神 父 の 決 意 の 下 、 昭 和 29年 ( 1 9 5 4 ) に 建 設 さ れ ま し た 。 こ の 教 会 は 村 野 藤 吾 氏 に よ る 設 計 で 、「 広 島 平 和 記 念 資 料 館 」 と 並 び 、 平 成 18年 ( 2 0 0 6 ) に 戦 後 の 建 物 で 初 め て 国 の 重 要 文 化 財 に 指 定 さ れ ま し た 。 ボ ラ ン テ ィ ア ガ イ ド に よ る 建 設 当 時 の エ ピ ソ ー ド を 聞 き な が ら 、 通 常 非 公 開 の 部 分 を 含 め 、 聖 堂 内 を 見 学 さ せ て 頂 き ま し た 。 聖 堂 は シ ン プ ル な 構 成 で し た が 、 壁 の 仕 上 げ や 、 開 口 部 の 細 や か な 装 飾 等 、 素 材 や デ ィ テ ー ル に 拘 っ て い る 村 野 建 築 ら し さ を 随 所 に 見 る 事 が で き ま し た 。 続 い て 、 広 島 駅 ま で 戻 り 、 J R 、 フ ェ リ ー を 乗 り 継 い で 、 今 回 の 旅 行 の メ イ ン と な る 、 宮 島 へ 向 か い ま し た 。 小 学 校 の 修 学 旅 行 以 来 の 訪 問 で 、 ど こ か 見 覚 え の あ る よ う な 、 初 め て 来 た よ う な 、 不 思 議 な 感 覚 を 持 ち ま し た 。 牡 蠣 の 名 物 店 で お 弁 当 を 買 い 、 宮 島 の 中 心 に あ る 弥 山 の 山 頂 を 目 指 し ま し た 。 弥 山 山 頂 へ は 、 山 の 麓 か ら 、 ロ ー プ ウ ェ ー で 移 動 の 後 、 30分 程 の 登 山 と い う 、 結 構 な 運 動 量 で し た が 、 山 の 上 で 食 べ る お 弁 当 の 味 と 、 山 頂 に 建 つ 「 宮 島 弥 山 展 望 休 憩 所 」 ( 設 計 / 三 分 一 博 志 氏 ) か ら 見 渡 せ る 、 宮 島 、 瀬 戸 内 海 、 広 島 の 町 の 景 色 は 格 別 で し た 。 下 山 後 、「 千 畳 閣 」、 「 宝 物 館 」 を 見 学 。 続 い て 、 ガ イ ド の 解 説 を 聞 き な が ら 、「 嚴 島 神 社 」 を 見 学 し ま し た 。「 嚴 島 神 社 」 は 、 市 杵 島 姫 命 ・ 田 心 姫 命 ・ 湍 津 姫 命 が 祀 ら れ て お り 、 社 殿 は 推 古 元 年 ( 5 9 3 ) に 創 建 さ れ 、 仁 安 3 年 ( 1 1 6 8 ) 平 清 盛 に よ っ て 現 在 の 姿 の よ う に 造 営 さ れ ま し た 。社 殿 は 、 檜 皮 葺 の 荘 厳 な 屋 根 、 清 楚 に 配 列 さ れ た 柱 、 ゆ っ た り と し た 板 敷 床 等 、 寝 殿 造 の 建 築 美 を 誇 っ て い ま す 。 社 殿 を 海 に 浮 か べ る と い う 大 胆 な 発 想 で 、 京 都 の 社 寺 と は ま た 違 っ た 形 で 、 自 然 と 社 殿 と の 調 和 が あ り ま し た 。 瀬 戸 内 海 の 夕 暮 れ を 眺 め な が ら 、 フ ェ リ ー ・ J R に 乗 り 、 1 日 目 の 出 発 地 点 ・ 広 島 駅 へ と 戻 り ま し た 。 夜 の 懇 親 会 で は 、 瀬 戸 内 海 の 新 鮮 な 海 の 幸 に 舌 鼓 を 打 ち な が ら 、 参 加 者 同 士 の 親 睦 を 深 め る こ と が で き ま し た 。 2 日 目 、 路 面 電 車 に 乗 り 、 ま ず 向 か っ た の は 、「 広 島 平 和 記 念 資 料 館 」で す 。「 広 島 平 和 記 念 資 料 館 」 は 、 広 島 の 原 爆 被 爆 者 の 遺 品 、 被 爆 の 惨 状 を 示 す 写 真 ・ 資 料 を 収 集 ・ 展 示 す る と と も に 、 広 島 の 被 爆 前 後 の 歩 み や 核 時 代 の 状 況 を 紹 介 す る た め 、 昭 和 30年 ( 1 9 5 5 ) に 建 設 さ れ ま し た 。 建 物 は 丹 下 健 三 氏 の 設 計 で 、 先 述 の 通 り 、 国 の 重 要 文 化 財 に 指 定 さ れ て い ま す 。 特 定 の 建 築 様 式 や 文 化 を あ ま り イ メ ー ジ さ せ な い 装 飾 を 削 い だ フ ァ サ ー ド で す が 、 原 爆 や 恒 久 平 和 は 、 国 家 ・ 民 族 ・ 宗 教 を 問 わ ず 、 人 類 共 通 の テ ー マ で あ り 、 イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ・ ス タ イ ル を 取 り 入 れ た そ の デ ザ イ ン は 、 内 包 す る 展 示 物 と 呼 応 し て い る と 感 じ ま し た 。 次 に 、 同 じ く 丹 下 健 三 氏 設 計 の 「 国 立 広 島 原 爆 死 没 者 追 悼 平 和 祈 念 館 」、 「 原 爆 ド ー ム 」 を 見 学 し た 後 、バ ス に 乗 り 、海 沿 い に あ る 「 広 島 市 中 工 場 」に 向 か い ま し た 。「 広 島 市 中 工 場 」 は 、「 ひ ろ し ま 2 0 4 5 / 平 和 と 創 造 の ま ち 」 の 事 業 の 一 環 と し て 建 設 さ れ た ゴ ミ 処 理 施 設 で 、 谷 口 吉 生 氏 に よ り 設 計 さ れ ま し た 。 こ れ は 、 優 れ た デ ザ イ ン の 社 会 資 本 を 整 備 す る た め に 、 広 島 市 が 進 め て い る も の で す 。 建 物 中 央 部 に は 、 焼 却 設 備 が 見 渡 せ る よ う 、 エ コ リ ア ム と 呼 ば れ る ガ ラ ス 張 の 通 路 が あ り 、 メ タ リ ッ ク で 整 然 と 配 列 さ れ た 焼 却 設 備 は 、 ア ー ト 作 品 の よ う に も 見 え 、 目 を 奪 わ れ ま し た 。 「 広 島 市 中 工 場 」 を 後 に し て 、 最 後 の 見 学 先「 広 島 市 現 代 美 術 館 」 へ と 向 か い ま し た 。 広 島 市 内 の 山 の 上 に あ る 、 こ の 美 術 館 は 黒 川 紀 章 氏 設 計 の 建 物 で 、 訪 れ た 時 は 、 ア ト リ エ ・ ワ ン の 企 画 展 、「 マ イ ク ロ ・ パ ブ リ ッ ク ・ ス ペ ー ス 」 が 開 催 さ れ て お り 、 ア ト リ エ ・ ワ ン が こ れ ま で 手 掛 け た 、 小 規 模 の 構 造 物 や 家 具 に よ る イ ン ス タ レ ー シ ョ ン 作 品 が 展 示 さ れ て い ま し た 。 作 品 は コ ン パ ク ト な が ら も 、 人 が 集 う 場 を 十 分 に 作 り 出 す も の に な っ て お り 、 そ の 場 に 身 を 置 き 、 楽 し み な が ら 見 る 事 が で き ま し た 。 日 が 暮 れ 、お 土 産 を 購 入 し た 後 、 広 島 駅 か ら 京 都 へ の 帰 路 に つ き ま し た 。 過 密 ス ケ ジ ュ ー ル で 、 徒 歩 で の 移 動 も 多 か っ た で す が 、 今 回 15名 の 方 に ご 参 加 頂 き 、 賑 い を み せ た 研 修 旅 行 と な り ま し た 。 Sun4
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Kyoto Dayori August 20143
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14
Fri蘆花浅水荘
見学会
伝統建築研究会大江有紀子
3 月 14日 、 京 都 建 築 専 門 学 校 教 員 の 桐 浴 先 生 に 御 同 行 願 い ま し て 、 大 津 市 近 江 大 橋 の 南 に あ り ま す 蘆 花 浅 水 荘 へ 、 参 加 者 15名 で 見 学 さ せ て い た だ き ま し た 。 蘆 花 浅 水 荘 ( 紀 恩 寺 ) は 、明 治 、 大 正 、 昭 和 初 期 に か け て 、 京 都 画 壇 で 活 躍 し た 日 本 画 家 山 元 春 挙 の 別 荘 で 、 平 成 6年 に 「 近 代 和 風 建 築 の 遺 例 と し て 国 の 重 要 文 化 財 に 指 定 さ れ ま し た 。 山 元 春 挙 は 京 都 御 苑 に 近 い 高 倉 丸 太 町 下 ル に 居 を か ま え て い ま し た が 、 生 地 に 近 い 膳 所 に 別 荘 と し て 大 正 10年 に 数 寄 屋 造 り の 主 屋 を 完 成 さ せ ま し た 。 蘆 花 浅 水 荘 の 名 は 、 唐 の 詩 人 司 空 曙 ( し く う し ょ ) の 詩 「 江 村 即 事 」 釣 罷 帰 来 不 繋 船 ( 釣 罷 ん で 帰 り 来 た り 船 を 繋 が ず ) 江 村 月 落 将 堪 眠 ( 江 村 月 落 ち て ま さ に 眠 る に 堪 え た り ) 縦 然 一 夜 風 吹 去 ( よ し 一 夜 風 吹 き 去 る も ) 只 在 蘆 花 浅 水 辺 ( 只 在 ら ん 蘆 花 浅 水 の 辺 り ) の 結 句 を と っ た も の で す 。 主 屋 の 東 の 庭 か ら 琵 琶 湖 を 望 み 近 江 富 士 が 眺 望 で き る と い う 立 地 で 、 建 築 当 時 は 庭 か ら 琵 琶 湖 に 直 接 行 く こ と が で き て い た そ う で 、 こ の 詩 に 相 通 じ る も の が あ っ た と い う こ と で す 。 そ の 名 残 と し て 庭 に 湖 畔 の 石 垣 が 残 っ て い ま し た 。 現 在 は 、 湖 畔 に 道 路 が 整 備 さ れ て 庭 か ら 直 接 琵 琶 湖 に 行 く こ と は で き な く な っ て い る の は 残 念 な こ と で す 。 庭 に は 、 三 畳 大 目 の 茶 室 と 茅 葺 の 方 形 造 り の 紀 恩 堂 ( 持 仏 堂 ) が あ り 、 紀 恩 堂 は 、 仏 壇 と 茶 室 、 水 屋 と の 構 成 に な っ て い て 、 仏 堂 で も あ り 茶 室 と し て も 使 え る よ う 躙 り 口 が あ る と い う 間 取 り と な っ て い ま す 。 主 屋 の 座 敷 の 中 で も 竹 の 間 は 、 大 正 12年 増 築 さ れ 、 床 の 間 か ら 床 柱 、 襖 の 引 き 手 ま で 竹 の 意 匠 が 用 い ら れ て お り 、 円 窓 に は 竹 を は め 込 み 、 そ の 影 が 障 子 越 し に 写 る と い う 竹 づ く し の 座 敷 で 、 い ろ い ろ な 竹 の 形 を 見 る 事 が で き ま す 。 ま た 、 入 母 屋 造 り の 外 観 か ら は 想 像 も つ き ま せ ん が 、 二 階 に 暖 炉 の あ る 洋 室 と ア ト リ エ が 同 じ 時 期 に 増 築 さ れ て い ま す 。 予 約 は 必 要 で す が 、 年 間 を 通 じ て 見 学 す る こ と が で き ま す の で 、 お 問 い 合 わ せ 下 さ い 。 ※ 拝 観 希 望 日 の 3 日 前 ま で 予 約 専 用 電 話 ・ F A X 0 7 7 ・ 5 2 2 ・ 2 1 8 3 五 月 晴 れ の 中 、 5 月 10日 ( 土 ) に 第 51回 目 の 歩 く 会 が 開 催 さ れ ま し た 。 今 回 は 京 都 府 下 最 大 の 茶 産 地 で あ り 「 日 本 で 最 も 美 し い 村 」 連 合 に 認 定 さ れ て い る 、 京 都 府 相 楽 郡 和 束 町 の 茶 源 郷 を 9 名 で 訪 ね て き ま し た 。 当 日 は 京 都 駅 か ら J R に て 加 茂 駅 へ 、 加 茂 駅 よ り 奈 良 交 通 の バ ス に 揺 ら れ 一 路 和 束 町 へ 。 バ ス 停 を 降 り 山 間 の 坂 道 を 少 し 歩 く と 、 青 空 を 背 景 に 山 肌 に 広 が る 手 入 れ さ れ た 茶 畑 の 畝 が 急 に 現 れ 、 そ の 雄 大 さ に 圧 倒 さ れ 、 し ば し 皆 さ ん 無 言 の ま ま 立 ち 尽 く し て い ま し た 。 そ れ が よ く ポ ス タ ー 等 で 見 か け る 「 石 寺 の 茶 畑 」 で す 。 私 の 家 の 近 く に も 茶 畑 が あ り 、 茶 畑 は 見 慣 れ て い る と の 思 い が あ り ま し た が 、 あ ま り に も ス ケ ー ル が 大 き く 、 そ の 美 し さ に 感 動 し ま し た 。 茶 畑 を よ く 見 て み る と 、 低 温 に 弱 い 茶 の 為 に 大 き な 扇 風 機 が あ っ た り 、 黒 い 寒 冷 紗 で 覆 わ れ た 畝 と 覆 わ れ て な い 畝 が あ っ た り と い ろ い ろ 興 味 を そ そ ら れ ま す 。 ち な み に 覆 い が あ る 方 が 玉 露 、 抹 茶 な ど に な り 、 他 は 煎 茶 な ど に な る そ う で す 。 急 な 山 肌 に 広 が る 茶 畑 を 眺 め な が ら 曲 が り く ね っ た 道 を 登 り 下 り し て い る と 、 道 の 横 に 工 場 が あ り 、 香 ば し い お 茶 を 炒 る 香 り が 漂 っ て き て 思 わ ず 工 場 に 吸 い 寄 せ ら れ 、 深 呼 吸 を し て し ま い ま し た 。 山 間 か ら 抜 け 、 バ ス の 時 刻 ま で 少 し だ け 時 間 が あ っ た の で 「 和 束 茶 カ フ ェ 」 に て お 土 産 、 ア イ ス な ど を 買 い 、 帰 路 に つ き 、 京 都 駅 で の 打 上 げ 会 場 へ 。 天 気 も 良 く 、 と て も 有 意 義 な 半 日 で し た 。 Sat●第
51回歩く同好会
八
十
八
夜
を
過ぎ
て
、
和束
の
茶源郷
を
歩く
5
/
10
歩く同好会木野
衛
【表具】
表具の歴史は平安時代から始まり、掛軸の表装、経巻、仏画、障子など和紙を取り扱う職人を表具師と呼ぶ。 京都は湿度の高い盆地の風土が表具作りに適していたこともあり、表具は文化の発展に伴い発展してきた。 しかし、 和室の減少とともに表具の生産は少なくなりつつある。伝統工法を守りながら表具を制作する名工にお話しを伺う。 昨今、 建設業界において職人の技術を発揮する場が減少し、 職人の取り巻く環境は厳しく、 職人を諦めていく人もいる。 しかし、 高い技術を持った職人の存在は絶対必要不可欠である。 いまこそ、 この京都で未来に光を照らす名工を見つけだしたい。七
京
都
の
名
工
表 具
松村泰山堂の仕事
松 まつ 村 むら 匡 まさ 利 とし さん (株)松村泰山堂 代表取締役 昭和42年(1967)京都府生まれ襖の工程
表具の一つ、襖は吸音性・断熱性・調湿に優れ、部屋の間仕切りとして、優れた機能を備え持つ。 種類の異なる和紙を何枚も重ね合わせて作る襖の工程は、表面では分かりえない工夫が施される。 落ち着いた柔らかい雰囲気を醸し出す襖の奥深さを再認識したい。
August 2014 Kyoto Dayori
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父の勧めで、
京都国立博物館
文化財保存修理所で修行
松 村 泰 山 堂 は 大 正 末 期 か ら 続 く 表 具 屋 で す 。 住 宅 だ け で な く 、 初 代 よ り 桂 離 宮 、 京 都 御 所 、 修 学 院 離 宮 の お 仕 事 を さ せ て い た だ い て お り ま し て 、 私 で 三 代 目 で す 。 「 一 回 、 外 で 苦 労 し て こ い 。」 と 父 の 勧 め で 、 高 校 卒 業 後 、 京 都 国 立 博 物 館 文 化 財 保 存 修 理 所 で 働 く こ と に な り ま し た 。 こ こ で は 、 国 宝 や 重 要 文 化 財 等 の 美 術 工 芸 品 、 絵 画 、 書 籍 を 扱 う 仕 事 な ど 、 全 国 の 文 化 財 修 理 の 仕 事 が 集 ま っ て き ま す か ら 、 本 当 に い い も の を 見 る こ と が で き ま す 。 「 う ち で や っ て い る 桂 離 宮 の 仕 事 と は 違 う 方 面 の こ と を 一 か ら 勉 強 し て こ い 。」 と 父 に 言 わ れ て 行 っ た わ け で す が 、 家 へ 帰 っ て き て か ら 役 に 立 つ の か な と 半 信 半 疑 で し た 。 歴 史 が 好 き で そ の 勉 強 も し た か っ た の で 、 昼 間 は 京 都 国 立 博 物 館 文 化 財 保 存 修 理 所 で 働 く 一 方 、 夜 は 立 命 館 大 学 の 夜 間 で 日 本 史 を 学 び ま し た 。 畑 違 い な こ と を し て い ま し た が 、 若 い 時 に こ の よ う な 経 験 を し た こ と が 、 今 に な り 役 に 立 っ て い ま す 。 そ の よ う に 勧 め て く れ た 父 に 感 謝 し て お り ま す 。修行は
10年でも短く、
習得するのは難しい
京 都 国 立 博 物 館 文 化 財 保 存 修 理 所 で 修 業 し 始 め た 最 初 の 頃 は 、 す ぐ に 仕 事 を さ せ て も ら え る 訳 で は あ り ま せ ん で し た 。 お 客 さ ん が 来 た ら お 茶 を 出 し た り 、 の り を 炊 く 仕 事 ば か り で す 。 親 方 か ら は 「 先 輩 の や っ て い る こ と を 見 と け ! 」 と 教 え ら れ ま し た 。 た だ 見 て い る だ け で は な く 、 次 、 何 の 作 業 を す る の か を 先 読 み し て 、 次 に 使 う 道 具 を 用 意 し て 先 輩 に 渡 す 。 細 か い 気 配 り が で き る よ う に な る と 、 仕 事 を 習 得 し や す く 、 早 く 自 分 の も の に な る と 教 え ら れ ま し た 。 一 般 的 に は 10年 修 行 し た ら 一 人 前 に な る と 言 わ れ て い ま す が 、 10年 で は 一 通 り や っ た と い う だ け で 、「 よ っ し ゃ 、 大 丈 夫 や 。」 と い う ま で に は 至 り ま せ ん 。 私 も 10年 で は 覚 え き れ ま せ ん で し た 。「 年 季 奉 公 は 10年 」 と 言 っ て い ま し た が 、「 今 ど き 、 10年 と 言 う て た ら 誰 も 来 へ ん で 。」 と 言 わ れ 、 最 低 5 年 と 言 っ て い ま す 。 そ れ 以 上 、 長 く 勤 め て く れ た ら い い の で す が 、 時 代 が 変 わ っ た こ と を つ く づ く 感 じ ま す 。 昔 は 、 地 方 の 表 具 屋 さ ん か ら 「 う ち の 子 に 修 行 さ せ て く れ 。」 と 預 か る こ と が 多 か っ た の で す が 、 景 気 が 悪 い で す か ら 、 そ う い う こ と は す っ か り 少 な く な っ て し ま い ま し た 。 今 、 地 方 の 表 具 屋 は 若 い 子 が 後 を 継 ご う と 思 わ な い ら し く 、 京 都 へ 修 行 に 来 る 人 は 少 な く な り ま し た 。 表 具 の 組 合 が あ り ま す が 、 新 し く 入 社 し た ら 組 合 に 登 録 し ま す 。 組 合 の 役 員 の 人 に 聞 い た 話 に よ る と 、 昨 年 は 一 人 も 登 録 者 が い な か っ た そ う で す 。 表 具 屋 の 業 界 も 大 変 厳 し い で す 。父
の
死
の
悲
し
み
を
乗
り
越
え
て
京 都 国 立 博 物 館 文 化 財 保 存 修 理 所 で 10年 間 働 い た 後 、平 成 10年 に 松 村 泰 山 堂 に 戻 り 、 し ば ら く 父 に 教 わ り な が ら 仕 事 を 手 伝 っ て い ま し た 。 と こ ろ が 、 6 年 後 の 平 成 16年 に 父 が 亡 く な り ま し た 。 そ の 頃 、 京 都 迎 賓 館 の 仕 事 を 請 け 負 っ て お り 、 父 が や っ て い た こ と を 急 遽 引 き 受 け な け れ ば な ら ず 、 そ の 時 は 本 当 に 大 変 で し た 。 京 都 迎 賓 館 の 仕 事 は 3 社 で 分 け て 行 っ て お り 、 松 村 泰 山 堂 が 受 け た 内 容 の こ と は 父 が 全 て 把 握 し て い ま し た か ら 、 私 は 全 く 内 容 を 知 ら ず 、 父 が 図 面 に 残 し て い た メ モ を 解 読 し な が ら 、 や っ て い く し か あ り ま せ ん で し た 。 父 が 亡 く な っ た 悲 し み を 抱 え な が ら 、 重 大 な 仕 事 を こ な さ な け れ ば な ら ず 、 こ の 時 が 今 ま で の 人 生 の 中 で 一 番 、 辛 か っ た で す 。 社 員 の 支 え も あ り 、 無 事 、 京 都 迎 賓 館 の 仕 事 を 終 え る こ と が で き ま し た が 、 こ の 時 の こ と は 一 生 忘 れ ら れ な い で し ょ う和紙職人の厳しい状況に
危惧する
住 宅 で も 和 室 が 少 な く な り 、 表 具 の 仕 事 も ま す ま す 少 な く な っ て き て い ま す 。 ま ず 、 床 の 間 が 無 く な る こ と で 、「 掛 軸 」 を 掛 け る こ と が 無 く な り ま す 。 昔 は 季 節 に 応 じ た 掛 軸 を 掛 け 、 季 節 が 変 わ る ご と に 掛 け 変 え て い ま し た 。 掛 軸 専 用 の 紙 の 需 要 が 少 な く な り 、 産 地 に よ っ て は 、 も う 一 軒 し か な い と い う と こ ろ も あ り ま す 。 一 度 、 廃 れ て し ま う と 、 再 び 起 こ す の が 難 し い で す 。 独 学 で は 伝 統 技 術 を 身 に つ け る の は 途 方 も な く 、 ど れ だ け の 時 間 と 費 用 が 掛 か る か 分 か り ま せ ん 。 や は り 、 師 匠 ・ 先 輩 が や っ て い る の を 見 な が ら 覚 え な い と 難 し い で す 。 紙 漉 き 屋 は 戦 後 間 も な い 時 は 沢 山 い ま し た 。 副 業 で や っ て い る 方 が 多 く 、 丹 後 地 方 で し た ら 漁 師 を し な が ら だ と か 、 農 家 で し た ら 冬 だ け 紙 を 漉 く と か で す が 、 そ れ で も 厳 し い の が 現 状 で す 。本
質
を
忘
れ
ず
に
伝
統
を
守
る
表 具 の 需 要 が 少 な く て 、「 表 具 の こ と を ア ピ ー ル せ な あ か ん 。」 と 色 々 取 組 み を さ れ て い る 方 も お ら れ る よ う で す が 、 あ ま り や り す ぎ て 本 質 か ら 外 れ て し ま う と 本 末 転 倒 だ と 思 い ま す 。 基 本 か ら 外 れ て し ま う と 何 屋 さ ん か 分 か ら な く な っ て し ま い ま す 。 京 都 で や っ て い る の だ か ら 、 本 質 か ら 外 れ ず に や る の が 大 事 だ と 考 え ま す 。 地 方 か ら 見 習 い で 来 る 若 インタビュー 松村匡利 さん 見習いの最初の仕事は美濃紙の端をちぎり、毛羽立たせた状態で紙を継ぐ。表面が 滑らかに継げるようになるまでは、次の仕事をさせてはもらえない。 紙を継ぐ仕事は、表具屋の基本。 その一つ、石垣張は継ぎ目の美しさが求められる重要な仕事。9
Kyoto Dayori August 2014 3 手 当 た り 襖 の 4 辺 の 手 が か か る 場 所 に 細 く 切 っ た 紙 を 濃 糊 で 張 り ま す 。 4 蓑 掛 け( 鎧 張 り ) 框 と 竪 子 に 濃 糊 を 付 け 、 薄 手 の 美 濃 紙 を ず ら し な が ら 3 ~ 5 重 で 張 っ て い き ま す 。 蓑 の よ う に 何 層 に も 重 ね て 張 る こ と で 、 下 地 骨 と 上 張 り の 緩 衝 の 働 き を し ま す 。 五 重 は 5 分 の 1 ず つ 下 に ず ら し て 張 る の で 「 五 遍 蓑 」 と 呼 び ま す 。 5 蓑 縛 り 強 靭 な 美 濃 紙 の 全 面 に 薄 糊 を 塗 り 、 撫 刷 毛 で 押 え な が ら 張 り ま す 。 蓑 掛 け( 鎧 張 り ) を 固 定 さ せ る た め に 張 り ま す 。 6 耳 削 り 框 の 部 分 に 張 ら れ た 紙 を 出 刃 包 丁 で 削 り 、 框 の 表 面 の 高 さ を 揃 え ま す 。 耳 削 り が 終 わ っ た 時 点 で 現 場 へ 持 っ て 行 き 、 建 て 合 わ せ を 行 い ま す 。 い 子 も 「 京 都 は 本 場 だ か ら 。」 と 、 伝 統 技 術 を 学 ぶ た め に 京 都 を 選 ん で 来 ま す 。 本 当 の 伝 統 技 術 を 残 し て い く に は 、 良 い 仕 事 を さ せ て も ら わ な い と い け ま せ ん し 、 良 い 職 人 も 育 ち ま せ ん 。 良 い 仕 事 に で き る だ け 多 く 巡 り 合 え る よ う に と 願 う ば か り で す 。襖
の
奥
深
さ
襖 は 何 枚 も の 紙 を 重 ね 合 わ せ て 作 り ま す が 、 そ の 工 程 に は そ れ ぞ れ 意 味 が あ り 、 ご 説 明 し た い と 思 い ま す 。 1 骨 縛 り 下 地 骨 に 濃 糊 を 付 け 、 楮 紙 を 張 り ま す 。 楮 紙 は 楮 の 樹 皮 繊 維 を 原 料 と し 、 丈 夫 な 紙 で す 。 下 地 骨 を 補 強 し 、 反 り や ム ク リ を 防 止 し ま す 。 2 胴 張 り 胴 張 り は 下 地 骨 が 表 面 か ら 透 け な い よ う に す る た め の 工 程 で す 。 胴 張 り に 使 う 間 似 合 紙 に は 泥 が 入 っ て お り 、防 虫 効 果 が あ り 、 燃 え に く い 性 質 も 持 ち 合 わ せ て い ま す 。昔 、 間 似 合 紙 が 無 か っ た 時 代 は 表 面 か ら 透 け な い よ う に 墨 を 塗 っ て い ま し た 。 7 泛 うけ 掛 け( 袋 張 り ) 上 張 り 紙 が 下 地 に 直 接 付 く の を 防 ぎ 、 上 張 り を 張 っ た 時 に ピ ン と し た 張 り を 出 す た め と 、 ふ っ く ら と し た 仕 上 げ に す る た め の 工 程 で す 。 薄 手 の 美 濃 紙 を 用 い 、 周 囲 に だ け 細 く 糊 を 付 け て 2 重 ( 下 泛 ・ 上 泛 ) に 張 り 付 け ま す 。 下 泛 は 縦 目 に 張 り 、 上 泛 は 喰 裂 紙 を 横 目 に 張 り 交 差 さ せ ま す 。 喰 裂 紙 は 上 張 り に 継 ぎ 目 を 響 か せ ま せ ん 。 8 泛 うけ 縛 り( 清 張 り ) 上 張 り 紙 が 薄 い 紙 の 場 合 、 浮 縛 り ( 清 張 り ) を 行 う こ と が あ り ま す 。 紙 全 体 に 薄 糊 を 塗 り 、 襖 全 体 に 張 り ま す 。 上 張 り の 下 地 補 強 の 役 目 を し ま す 。 9 上 張 り 12枚 張 り も し く は 1 枚 で 上 張 り 紙 を 張 り ま す 。 上 張 り 紙 の 周 囲 ( 竪 框 ・ 上 下 框 が 取 付 く 箇 所 ) に は 濃 糊 を 塗 り 、 そ の 他 は 薄 糊 を 塗 り ま す 。 撫 刷 毛 で 張 り 、 薄 い 養 生 紙 の 上 か ら 手 の ひ ら で 押 え て い き ま す 。 10 椽 ふち 打 うち 上 張 り の 木 口 が 乾 い た 後 、椽 を 打 ち ま す 。 木 口 に 軽 く 濃 糊 を 付 け 、 椽 の す き 間 か ら 光 が 漏 れ な い よ う に イ ガ ラ を 載 せ ま す 。 椽 に 折 合 釘 を 打 ち 、 椽 を 叩 い て 、 折 合 釘 に 嵌 る よ う に 打 ち 込 み ま す 。 襖 は 、 そ の 薄 さ か ら は 分 か り え な い 機 能 を 持 っ て い ま す 。 襖 の 奥 深 さ は 表 面 か ら は 分 か り ま せ ん が 、 こ の よ う な 工 程 を 経 て 、 作 ら れ る こ と を 知 っ て い た だ き た い で す 。 聞 き 手 ・ 文 / 広 報 編 集 委 員 会 垣 根 み き 子 間似合紙を張る 間似合紙の全面に濃糊を塗る 湿らせた楮紙を張る 下地骨に濃糊を付ける 五遍蓑の場合、天地から5分の1ず つずらして張る 撫刷毛で押さえながら張る 美濃紙の全面に薄糊を塗る 框の部分の紙を出刃包丁で削る 上泛:喰裂紙を横目に張る 2. 折合釘を打つ 4. イガラを載せる 6. 折合釘に嵌るように打ち込む 養生紙の上から押える 下泛:紙を縦目に張る 1. イガラを載せるミゾを付ける 3. 木口に濃糊を付ける 5. 椽を取り付ける 上張り紙を撫刷毛で張るAugust 2014 Kyoto Dayori
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初 代 の 曾 祖 父 は 電 気 工 事 業 を 生 業 と し て い ま し た 。 当 時 、 琵 琶 湖 疏 水 工 事 が 施 さ れ 、 水 力 発 電 に よ っ て 京 都 の ま ち に 電 気 が 通 り 始 め た 頃 、 初 代 が 電 気 工 事 に て こ の 疏 水 工 事 に 携 わ っ た の が き っ か け で 、 大 津 か ら 京 都 に で て き ま し た 。 祇 園 四 条 に 店 を 構 え た の は 、 そ の 頃 か ら で す 。 当 時 の 祇 園 は 今 の よ う な 賑 わ い は あ り ま せ ん で し た 。 後 を 継 い だ 祖 父 は ど ち ら か と い う と 電 気 工 事 が 好 き で は な か っ た よ う で す 。 そ の た め 、 工 事 の 傍 ら 、 電 気 の 商 品 を 仕 入 れ て 販 売 し た り 、 と て も 手 先 の 器 用 な 人 だ っ た の で 、 電 気 を 使 っ た も の 作 り を し た り し て 、 電 気 工 事 店 か ら 家 電 販 売 店 に な り ま し た 。 ま た 、 祖 母 が 西 陣 の 出 で 織 物 技 術 を も っ て い た た め 、 敷 布 に ニ ク ロ ム 線 を 通 し た 電 気 毛 布 や 、ト ー ス タ ー 、 照 明 器 具 を つ く っ て 販 売 し て い ま し た 。 人 の 暮 ら し が 便 利 に な る よ う な も の を 発 明 し て 商 売 を し て い ま し た 。 し か し 段 々 と 家 電 販 売 が 縮 小 し て い く と と も に 、 場 所 柄 と い う 事 も あ り 、 和 風 の 照 明 器 具 の 製 造 販 売 が 主 な も の と な っ て い き ま し た 。 現 在 は 、 旅 館 、 料 理 屋 、 寺 院 、 お 茶 室 な ど 和 風 な 建 物 の 中 に 取 り 入 れ て も ら っ て お り ま す 。 そ れ ぞ れ に こ だ わ り が あ り 、 好 ま れ る イ メ ー ジ が あ り ま す の で 、 大 手 照 明 メ ー カ ー で は 事 足 り な い 、 自 然 素 材 を 使 っ た 繊 細 な 手 作 り の 品 を 求 め て い た だ い て い ま す 。 建 築 図 面 を 持 っ て き て く だ さ る 方 と は 、 イ メ ー ジ を 相 談 し 、 ス ケ ッ チ を 描 い て 伝 え 合 っ た り し な が ら 、 合 う 器 具 の 選 定 を す る こ と も 多 い で す 。 ま た 、 逆 に 明 確 な 形 の 照 明 器 具 を 希 望 さ れ る こ と も あ り 、 ひ と つ ひ と つ 手 作 り し ま す 。 和 の 照 明 器 具 は 、 木 、 竹 、 金 物 、 ガ ラ ス が 主 な 材 料 で す 。 私 ど も で は 、 木 製 で あ れ ば 、 秋 田 杉 を 多 用 し て い ま す 。 秋 田 杉 は 柾 目 が 細 か く 、 長 く お 使 い い た だ く と 、 経 年 変 化 で 飴 色 に な っ た 様 が 大 変 美 し い で す 。 和 紙 も 年 数 が 経 つ と 、 汚 れ た り 、 日 に 焼 け た り し て い き ま す の で 、 和 紙 の 張 替 え を さ せ て い た だ き ま す 。 そ う す る と 、 秋 田 杉 の 飴 色 と 真 っ 白 な 紙 と の コ ン ト ラ ス ト が 新 鮮 で 、 買 っ て 頂 い た 時 や 長 く 使 っ て い た だ い て い た 時 と は 違 う 美 し さ が あ り 、 ど ち ら 様 も 喜 ん で く だ さ い ま す 。 内 部 照 明 で あ れ ば 木 や 竹 。 外 部 照 明 は 真 鍮 で 作 り ま す 。 ど の 素 材 も 基 本 の 意 匠 は 昔 か ら あ ま り 変 わ っ て お り ま せ ん の で 、 受 け 継 が れ て ゆ く 美 し さ が あ る と 思 っ て い ま す 。 ま た 、 伝 統 を 受 け 継 ぐ 一 方 、 皆 様 に は わ か り に く い と 思 い ま す が 、 基 本 形 の 四 角 、 六 角 、 八 角 、 丸 の 中 で 、 少 し づ つ 意 匠 を 変 化 さ せ 現 代 に 合 う よ う 工 夫 を し て い ま す 。 人 か ら 人 へ 受 け 継 が れ て ゆ く 、 繊 細 で す っ き り し た デ ザ イ ン の 照 明 器 具 を 作 り 続 け た い と 思 い ま す 。教
え て ス ペ シ ャ リ ス ト さ ん人から人へ受け継がれる和の照明
三浦照明㈱ 三浦太輔 さん NPO京都コミュニティ放送 番組制作:(一社)京都府建築士会 http://radiocafe.jp/ 200304003/ この記事は放送した音声を再度聴き 取って記述したもので、文責は(一 社)京都府建築士会にあります。 この番組は…… まちづくり委員会・放送担当部 会が企画制作し、毎月第 1・第 3 土曜にラジオカフェ(79.7MHz)よ りお送りしています。毎回、京都 で活躍されている方をゲストにお 迎えし、その人をとおして京都の 文化、京都の暮らしを知り、京都 のまちを考えていきたい。人と人 の出会い、繋がりを大切にして、 まちづくりを応援したい。という 願いを込めて作っています。 インターネットから、今までの 放送の記事を読んだり、音声を聴 くことができます。 毎月第 1・ 第 3土曜日午後 3時から FM79.7MHz . 放送6月
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20146月放送分
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Kyoto Dayori August 2014 私 の 出 身 は 岐 阜 県 で す 。 子 ど も の 時 分 に は 、 よ く 母 か ら 地 元 の 話 な ど を 聞 か さ れ た こ と を 覚 え て い ま す 。 成 人 し て か ら 京 都 の 高 等 学 校 で 教 鞭 を 執 る こ と に な り 、 40年 ほ ど 前 に 山 科 に 引 っ 越 し て き ま し た 。し か し 、 当 時 は 山 科 の こ と を 知 ら な い の で 、 子 ど も た ち に 地 域 の こ と を 伝 え る こ と が で き ま せ ん で し た 。 そ れ が 山 科 の こ と を も っ と 知 り た い と 思 う よ う に な っ た き っ か け で す 。 定 年 退 職 し た 平 成 16年 に 、 山 科 区 創 立 30 周 年 事 業 の プ ロ ジ ェ ク ト ス タ ッ フ に 応 募 し ま し た 。 こ の 活 動 で 、 明 治 ・ 大 正 ・ 昭 和 時 代 の 山 科 を 紹 介 し た 写 真 集『 モ ノ ク ロ ー ム ・ ヤ マ シ ナ 』 が 平 成 18年 に 完 成 し ま し た 。 そ 山 科 で 、 冊 子 の 編 集 や イ ベ ン ト な ど の 町 お こ し や 、 特 に 「 四 ノ 宮 」 を 弦 楽 器 の ま ち と し て 広 め る 活 動 を し て お り ま す 。 小 野 小 町 ゆ か り の 随 心 院 や 、 山 科 の 小 学 校 や 図 書 館 で 、 琵 琶 を 手 に 、 紙 芝 居 や 山 科 の 歴 史 を 読 み 込 ん だ 琵 琶 歌 を 歌 い な が ら 、 地 元 の 方 々 を 中 心 に 、 山 科 に 伝 わ る 歴 史 を ご 紹 介 し 、 琵 琶 の 音 色 を 聞 い て 頂 い て い ま す 。 京 阪 四 ノ 宮 駅 の 裏 に あ る 「 琵 琶 ・ 琴 元 祖 四 ノ 宮 大 明 神 」 と い う お 社 ( 琵 琶 と 琴 の 神 さ ん )、 そ の 祠 が 今 に も つ ぶ れ そ う な の で 、 な ん と か 皆 さ ん に 知 っ て 頂 い て 、 ど な た か 直 し て く れ る 人 が 出 て く れ ば い い な と 、 か れ こ れ 7 年 ほ ど 四 ノ 宮 の 情 報 発 信 に 務 め て き ま し た 。 昨 年 の 暮 れ に は 、 い つ 倒 れ て も お か し く な い 状 況 で し た が 、 こ の 平 成 26年 の 2月 か ら 宮 大 工 さ ん に 入 っ て も ら っ て 、 な ん と か こ の 3月 に 、 無 事 お 社 が 新 し く な っ た と こ ろ で す 。 そ の 「 四 ノ 宮 大 明 神 」 や 「 諸 羽 神 社 」「 徳 林 庵 」「 十 禅 寺 」 と い っ た ゆ か り の 史 跡 を め ぐ る 「 弦 楽 ふ る さ と め ぐ り 」 の マ ッ プ を 昨 年 か ら 配 布 し て い ま す 。 「 四 ノ 宮 」 は 平 安 時 代 、 桓 武 天 皇 が 京 都 に 都 を 置 か れ て 65年 ほ ど 経 っ た 時 代 、 仁 明 天 皇 の 第 四 皇 子 、 人 康 ( さ ね や す ) 親 王 と い う 方 が 28歳 で 目 を 悪 く さ れ 、 こ の 地 に 隠 棲 さ れ た と い う 土 地 柄 で す 。 人 康 親 王 に つ い て は 、 お 能 で は 、 醍 醐 天 皇 の 第 四 皇 子 と か 敦 美 親 王 の 雑 色 と か 謎 の 多 い 人 物 で 、 蝉 の 時 の 仲 間 で 新 た に 結 成 し た の が 、 現 在 の 「 や ま し な を 語 り つ ぐ 会 」 で す 。 取 材 と 編 集 を 通 し て 得 た 多 く の つ な が り を 活 か し 、 さ ら に 山 科 を 深 く 知 る た め に 続 け て い る フ ィ ー ル ド ワ ー ク 活 動 は 、 37回 を 数 え ま す 。 山 科 の さ ま ざ ま な 歴 史 や 身 近 な 庶 民 の 暮 ら し ぶ り な ど 、 フ ィ ー ル ド ワ ー ク で 得 ら れ た 成 果 を 、 区 民 ま つ り の 展 示 ブ ー ス で 紹 介 し た り 、 子 ど も た ち に は 、 地 域 に 伝 わ る 昔 話 や 創 作 の 物 語 な ど を 手 作 り の 紙 芝 居 に し て 上 演 し て き ま し た 。 そ し て こ の た び 山 科 区 の 助 成 金 を 得 て 、 毎 回 好 評 だ っ た 紙 芝 居 の 中 か ら 5 話 を 印 刷 し 、 山 科 の 小 中 学 校 な ど 30ヶ 所 に プ レ ゼ ン ト す る こ と が で き ま し た 。 『 地 域 の こ と を 知 る こ と に よ っ て 、 自 分 た ち の 町 を 愛 し 、 大 事 に し て い っ て 欲 し い 。』 と い う 想 い に 対 す る 手 応 え が 、 紙 芝 居 を 通 じ て 子 ど も た ち か ら 感 じ る こ と が で き ま す 。 紙 芝 居 は 最 終 的 に は 20話 ま で 増 や し 、 プ レ ゼ ン ト す る 小 中 学 校 で 独 自 に 有 効 活 用 し て い た だ く た め に 、 そ れ ら の 紙 芝 居 の 背 景 を 解 説 し た 資 料 集 も 必 要 だ と 考 え て い ま す 。 丸 ( 百 人 一 首 の お 坊 さ ん ) 伝 説 の も と と な っ て い る と 言 わ れ て い ま す 。 四 ノ 宮 と い う 地 名 は こ の 第 四 皇 子 「 四 の 宮 さ ん 」 か ら 来 て い る そ う で す 。 比 叡 山 延 暦 寺 の 僧 侶 と 親 交 の あ っ た 人 康 親 王 は 、 琵 琶 が 得 意 だ っ た も の で す か ら 、 そ う い っ た 交 流 の 中 か ら 、 天 台 声 明 と 楽 琵 琶 が 後 の 時 代 に 融 合 し て 、 琵 琶 法 師 が 発 祥 し て い っ た よ う で す 。 私 は 、 そ う い っ た 歴 史 を 知 っ て 、 琵 琶 に 興 味 を 持 ち 、 ま ず は 、 雅 楽 を 習 い は じ め ま し た 。 そ の 後 、 山 科 の リ サ イ ク ル シ ョ ッ プ で 、 江 戸 時 代 の 「 平 家 琵 琶 」 を 見 つ け て 購 入 し ま し た 。 こ の 琵 琶 は 、 楽 器 の 命 で あ る 腹 と 胴 の 本 体 だ け が 残 っ て い た の で 、 東 京 の 石 田 琵 琶 店 さ ん に お 願 い し て 、 外 れ て な く な っ て し ま っ て い る 部 分 を 新 し く 作 っ て も ら い 、 雅 楽 の 小 琵 琶 と し て 修 復 し て も ら い ま し た 。 私 が 新 し く 「 四 ノ 宮 琵 琶 」 と 命 名 し 、 色 々 な と こ ろ で 演 奏 し て い ま す 。 や ま し な を 語 り つ ぐ 会 の 方 々 と 、 山 科 に 伝 わ る 「 四 ノ 宮 物 語 」( 人 康 親 王 の 物 語 ) な ど 5 つ の 物 語 を 紙 芝 居 に し て 、 学 校 や 図 書 館 な ど に 配 り 、 琵 琶 の 弾 き 語 り の 紙 芝 居 講 演 も し て い ま す 。 ◆ ス タ ジ オ で 、琵 琶 の 生 演 奏 を 聴 か せ て 頂 き 、 感 動 し ま し た 。「 四 ノ 宮 物 語 」 の 紙 芝 居 を 披 露 頂 き ま し た が 、 大 人 も 楽 し め 、 作 画 や 演 出 も 素 敵 で す 。 エ ネ ル ギ ッ シ ュ な 小 谷 さ ん 、 今 後 の ご 活 躍 か ら 目 が 離 せ ま せ ん 。( 伏 木 道 夫 ) ◆ 実 際 に 紙 芝 居 を 手 に と っ て 拝 見 し 、 そ の 質 が と て も 高 い こ と に 驚 き ま し た 。 足 を つ か っ て の 精 力 的 な 活 動 に も 頭 が 下 が り ま す 。 私 も 紙 芝 居 づ く り を し て み た い な ! ( 松 田 容 子 )手作
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Sat やましなを語りつぐ会四
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Sat 弦楽ふるさとの会 小谷昌代 さん 説 せつ 田 だ 三 みつ 保 やす さん表
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説
Explana tionAugust 2014 Kyoto Dayori
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の こ と で あ ろ う ( 写 真 2 、 3 )。 不 意 の 雨 に 広 げ た 傘 の 元 で 茶 を 味 わ う 、と い う 趣 向 か ら で あ ろ う か 、 土 間 廊 下 で 連 結 さ れ る い ま 一 つ の 亭 は 「 傘 」 に 応 じ て い つ し か 「 時 雨 亭 」と 名 づ け ら れ た よ う で あ る 。 傘 亭 ・ 時 雨 亭 は い ず れ も 竈 土 構 え の 席 で あ り 、 山 上 か ら の 眺 望 は す ば ら し い 。往 時 は 抹 茶 の み な ら ず 、 煎 茶 席 と し て も 楽 し ま れ た の で あ ろ う 。 両 亭 は 秀 吉 の 伏 見 城 の 遺 構 と 伝 え ら れ 、 山 里 丸 の 学 問 所 の 亭 で あ