災害復旧効率化支援システム
Photog-CAD
運用マニュアル(「横断図を作成する」編)
2017 年 12 月版
運用マニュアルの位置づけ
Photog-CAD(災害復旧効率化支援システム)をご利用いただきありがとうございます。 Photog-CAD は災害現場で撮影した写真から、横断図及び査定設計書を作成するためのソフトウェ アです。Photog-CAD は大きく分けて「横断図を作成する」機能と「査定設計書を作成する」機能か ら構成されています。 (1)「横断図を作成する」機能 3 枚の現場写真から三次元モデル及び横断情報を作成します。 (2)「査定設計書を作成する」機能 「横断図を作成する」の横断情報を引き継ぎ、横断図・展開図作成、数量計算を行い、査定設 計書を作成します。 Photog-CAD のマニュアルは、以下の構成で作成されています。 1)Photog-CAD 運用マニュアル 現地準備作業から現地作業、Photog-CAD を利用して横断図を作成し、査定設計書を作成するま でのトレーニングを目的としたマニュアルとなっています。現場作業から査定設計書作成までの 一通りの流れがわかるようになっています。 2)Photog-CAD 操作マニュアル Photog-CAD ソフトウェアの操作のマニュアルとなっています。画面に表示されるメニュー及び コマンド等の使用方法等について説明しています。 Photog-CAD 運用マニュアルは、以下の 3 冊により構成されています。目的に合った冊子を活用 してください。章立ては以下のとおりですが、ページは冊子ごとに振っています。 (1)Photog-CAD 運用マニュアル(システム概要編) 第1 章 システムの概要 第2 章 現地作業 (2)Photog-CAD 運用マニュアル(「横断図を作成する」編)(本編) 第3 章 横断図を作成する (3)Photog-CAD 運用マニュアル(「査定設計書を作成する」編) 第4 章 査定設計書を作成する 本マニュアルを有効活用し、Photog-CAD をより理解していただければ幸いです。 2017 年 12 月 一般財団法人 日本建設情報総合センター システムエンジニアリング部 Photog-CAD 担当目 次
第3章
横断図を作成する ... 1
STEP1 写真の保存 ... 1 STEP2 工事を登録する ... 2 STEP3 写真の登録 ... 6 STEP4 カメラの選択 ... 8 STEP5 写真の観測 ... 9 STEP6 3次元モデルの作成(標定計算処理) ... 22 STEP7 横断図の作成 ... 27お問い合わせ先
... 39
Photog-CAD 運用マニュアル 1
第3章 横断図を作成する
ここからはサンプルの画像を使って、実際に横断図を作成してみます。 まず、セットアップCD にある TestData フォルダの「練習用現地写真」と「平面図」 および「添付写真」フォルダをお使いのパソコンにコピーしてください。これから練習す るサンプルデータとなります。 STEP1 写真の保存 1. パソコンへの写真取り込み 実際の作業では、デジタルカメラからパソコンのハードディスクに、災害現場で撮影した画像を取 り込みます。 (取り込む方法はデジタルカメラに付属の操作マニュアル等を参照して下さい。) ここではセットアップCDに入っているサンプル画像を使います。 2. 写真の選択 撮影枚数が多くなりますので、パソコンへの取り込みが完了したら、Windows エクスプローラの 表示設定を変更して、画像をサムネイル機能で並べて、この時点で左側、正面、右側それぞれから撮 影された写真を決定します。【表示】-【縮小版】メニューを選択すると写真の状況が確認できるよ うになります。 それぞれの写真の選択が終了したらファイル名を「左」「正面」「右」に変更しておきましょう。 コピーされた「練習用現地写真」の中に「左区間」と「右区間」のフォルダがありますので、「左区 間」の中の 区間左の左.JPG、区間左の正面.JPG、区間左の右.JPG を利用してください。 ファイル名を「左」「正面」「右」に変更するPhotog-CAD 運用マニュアル STEP2 工事を登録する 1. プログラムを起動する Photog-CAD の正規版では、ライセンス認証キーが必要になります。 ライセンス認証キーをパソコンの USB ポートへ挿してから Photog-CAD を起動します。ライセンス 認証キー挿さずに起動しますとライセンス認証エラーが表示され、システムは起動しません。 Photog-CAD を起動した後にライセンス認証キーを抜いてしまった場合も、認証エラーの メッセージが表示され、Photog-CAD は終了します。
Photog-CAD 運用マニュアル 3 デスクトップの「Photog-CAD」アイコン をダブルクリックして、Photog-CAD を起動しま す。 Photog-CAD を起動すると「工事選択メニュー」画面が表示されます。 インストールをすると、『サンプル情報』が登録されています。 2. 工事登録 横断図の作成や査定設計書の作成を行う前に、工事名および箇所名の登録を行う必要があります。 画面上部にある「工事登録」アイコンメニュー を押し、「工事登録」画面を起動します。 「工事登録」画面の「工事名称」に工事名称を入力し、「箇所登録」の「名称」に箇所名称を入力し、 「箇所リスト登録」ボタンを押します。 「工事登録」アイコン メニューを押します。 『工事』は災害現場単位で作成します。つまり 『工事』単位に査定設計書が作成されることに なります。 「工事登録」画面が 起動します。
Photog-CAD 運用マニュアル 登録した箇所を削除するには、削除したい箇所名を選択し、「削除」ボタンを押します。 箇所登録 ひとつの災害現場が広く、複数の箇所に分割し て撮影した場合(P12の災害現場が広い場合) は、分割した範囲ごとに「箇所登録」を行います。 「名称」に箇所左、箇所右のようにわかり易い名 前を入力し「登録」ボタンを押します。 「箇所登録」を行って横断を作成した際には、 箇所左 No.1 のような名前がつきます。 分割撮影を行っていない場合は登録方法として 「箇所名称を工事名称で登録する」を選択し、 「工事名称」を入力したあと、「工事名称で登録」 ボタンを押すと、工事名称と同じ名前で登録され ます。 CDに入っている画像は右区間と左区間 がありますので「左区間」と「右区間」 の両方を登録しておきましょう。 箇所名称を入力 工事名称を入力 箇所名称が表示される。
Photog-CAD 運用マニュアル 5 情報登録 「情報登録」タブをクリックし、工事に関する情報を登録します。 「内容」セルをクリックすると、各項目の内容入力画面が起動するので、内容を入力します。 練習では「工事名称」と「箇所登録」ができていれば結構です。 「備考」欄に入力した内容は、査定設計書と査定野帳に反映されます。 工事名称、箇所名および工事項目の入力が完了後、「OK」ボタンを押すと、「工事登録」画面が閉じ、 「工事選択メニュー」に工事情報が登録されます。 「工事選択メニュー」の工事リストに、 工事名称が登録されます。 施設管理者名を 入力 年度を選択 この部分をク リックする 項 目 ご と に 入 力 ク リ ッ ク す る と カ レ ン ダ ー が表示される ※2019 年度以降は西暦で表示されます。
Photog-CAD 運用マニュアル STEP3 写真の登録 1. 登録した工事を起動する 横断図作成を行う工事名を「工事選択メニュー」のリストから選択します。先ほど登録した工事名 称をクリックしてください。 画面上部の「横断図を作成する」ボタン を押します。 『箇所』を複数登録している場合は、「災害箇所選択」画面が起動し、「災害箇所一覧」リストから 箇所名を選択し、「OK」ボタンを押します。 ここでは「左区間」を選択します。 2. 写真の選択 登録直後の工事を選択した場合、写真選択画面が起動します。 災害現場で撮影した写真を左側、正面(中央)、右側の順に選択します。 先ほど登録した工事名称を クリック
Photog-CAD 運用マニュアル 7 「写真指定」ボタンを押すと、「写真左」「写真中央」「写真右」の画面が順次表示されます。 パソコンに画像を取り込んだ「左区間」フォルダから、それぞれ左・正面・右から撮影した写真を選 択し、「開く」ボタンを押します。 画像の選択が完了すると、「写真選択画面」に画像がプレビュー表示されます。 写真の方向を間違えた場合は、写真の方向を切り替えます。 写真を選択すると、EXIF 情報よりカメラ名を取得し、画面の上部に表示します。 カメラ名が正しい場合はSTEP5 へ進んでください。 選択した画像がプレビュー 表示される。 この場合、左方向から撮影 した画像を選択します。
Photog-CAD 運用マニュアル STEP4 カメラの選択 タブを「カメラ選択」に切り替え、カメラのメーカーを指定し、写真を撮影したカメラ機種をリス トから選択します。 ※表示されるカメラ一覧はメーカーで絞り込むことができます。 カメラの機種を選択した後、OK ボタンをクリックします。 「OK」ボタンを押すと「写真」画面が起動し、選択した画像が表示されます。 お使いのカメラが登録されていない場合は、JACIC の Photog-CAD 専用サイト http://www.gis.jacic.or.jp/gis/photog/ のユーザ専用サイトから、最新のカメラ情報がダウンロードできます。 カメラの画郭は4:3に設定してください。4:3以外の設定ですとエラーメッセージが 表示されます。 写真を撮影したカメラ機種を選択 タブを「カメラ選択」に切り替え メーカーの指定
※この画像は参考情報で
す
左からの写真・中央からの写真・ 右からの写真が表示される。Photog-CAD 運用マニュアル 9 STEP5 写真の観測 1. 対応点の観測(1 点目) 1 点目は垂直に立てたポールの根元を観測します。 それぞれの画面を拡大して、ポールの根元に取り付けたターゲットが見えるように表示します。
画面を拡大するには、画面右上の拡大ボタン
を押します。
マウスを「中央からの写真」画面上に移動すると、「中央からの写真」画面上に拡大範囲が枠で表示 されます。 拡大範囲を決定し、マウスで画面をクリックすると、画面が拡大表示されます。 この操作を繰り返し、ポール根元に貼り付けたターゲットが見えるようになるまで画面を拡大します。 (拡大で4回程度クリックした大きさがちょうど良いでしょう) 画面を拡大しすぎた場合および、違う場所を拡大した場合は縮小 スクロール 機能を 利用します。 ポールの根元付近 をクリック 拡大範囲が枠 で表 示される。 ポールの根元に貼り付 けたターゲットが見え るようになるまで拡大 画面を縮小表示する場 合は画像をクリックし ます。 画面をスクロールする場合は マウスの左ボタンを“押した まま”マウスを動かしますPhotog-CAD 運用マニュアル 画面の上部左上にあるメニューの「入力」ボタン を押し、対応点入力を開始します。 画面上でマウスを動かすと、マウスの動きに合わせて青の十字と赤い文字が表示されます。 ポールに取り付けたターゲットの位置でマウスをクリックすると、「拡大鏡」が起動しクリックした 位置が拡大表示されます。 拡大鏡の中でターゲットの中心位置をクリックすると、文字が黄緑色に変化し、1 点目の対応点が確 定します。 対応点が確定すると、画面左下の「対応点リスト」に観測した対応点「1」が追加されます。 対応点「1」が対応点リ ストに追加される。 クリックした位置が 拡大表示される。 確定すると黄緑色に なる。
Photog-CAD 運用マニュアル 11 この時、「左からの写真」「右からの写真」上にも、対応点「1」の位置が黄緑色表示されています。 拡大ボタン を押し、「左からの写真」を拡大表示すると、「中央からの写真」上で観測した位置 と合っていないことが分かります。 画面上部の「拡大」ボタン を押し、「左からの写真」をポールに取り付けたターゲットが見える ようになるまで拡大します。 画面左上の「編集」ボタン を押します。 「左からの写真」画面上で、青い十字と赤い文字がマウスに合わせて動くようになります。 対 応 点 の 位 置 が 合 っていない。 「左からの写真」「右からの写真」上に対応点が黄緑色に表 示されている。 「左からの写真」をターゲットが見え るようになるまで拡大します。
Photog-CAD 運用マニュアル マウスでターゲットの位置をクリックすると、「拡大鏡」画面が起動します。 「拡大鏡」の中でターゲットの中心位置をクリックすると、文字が黄緑色に変化し、「左からの写真」 上で1 点目の対応点が確定します。 同じように「右からの写真」についても、対応点1 の位置を修正し、3 枚の写真上で対応点 1 が同じ 位置になるようにします。
Photog-CAD 運用マニュアル 13 もっと楽にするには! 「中央からの写真」で対応点(ターゲット)の中心を押さえてから、左右の写真を拡大し「編集」 機能を使って左右の写真のズレを修正しました。 もっと楽にするには! これから観測する対応点 (ターゲット)の場所を、 3枚の写真ともほぼ同じ大 きさに「拡大」しておきま す。 「拡大」ができたら、「中 央からの写真」で「入力」 機能を使って、対応点(タ ーゲット)の観測を行いま す。 左右の写真はズレたまま です。この時点でシステム は「編集」モードに自動的 に切り替わっています。そ のまま左右の写真の「編集」 が可能です。 ある程度、対応点(ター ゲット)の位置が把握でき ている場合は、この方法が 最も早く観測できる方法で す。
Photog-CAD 運用マニュアル 2. ターゲットの観測(2 点目) 2 点目の対応点は反対側に設置した対応点(ターゲット)を観測します。『ワンポイント・レッスン』 の方法を使って観測してみましょう。 画面右上の「全体表示」ボタン を押し、3 枚の写真を全体表示します。 画面右上の「拡大」ボタン を押し、反対側の対応 点(ターゲット)付近を3枚 の写真とも拡大表示します。 画面左上の「入力」ボタン を押し、「中央からの写 真」上で2 点目の対応点を観 測します。 「編集」モードになっていま すので、「左からの写真」と 「右からの写真」上で観測し てください。 3 枚の写真全体を表示 2 点目入力位置
Photog-CAD 運用マニュアル 15 観測が終了しました。 画面右上の「全体表示」ボタン を押し、3 枚の写真を全体表示してみると、このようになっ ています。 3. ターゲットの観測(3 点目) 3 点目の対応点は垂直に立てたポールの先端です。1 点目、2 点目と同じ要領で観測します。
Photog-CAD 運用マニュアル 4. 「追従」機能を使いこなす 3 点目の観測が終わった時点で「追従」機能が働くようになります。 これは、どれか1箇所の写真で4点目以降を入力すれば、他の2枚の写真で同じ箇所を自動で探し出 し表示してくれるものです(詳しくは操作マニュアルを参照)。 「追従」機能は、中央の写真を観測すると探しやすくなります。 「追従」のボタンをOFF すると追従はしなくなりますので、1~3点目と同じ要領で観測できます 中 央 だ け 次 の 点 を表示 全く違う場所 近いがあっていない 追従できていない参考例 このようなメッセージ がでる場合、目視であ っていればOK
Photog-CAD 運用マニュアル 17 5. 奥行き方向の縮尺補正用スタッフ(ポール)の観測(4点目と5点目) 4 点目の対応点は、奥行き方向のスタッフ(ポール)手前側に設置したターゲットを観測します。 5 点目の対応点は、奥行き方向のスタッフ奥側に設置したターゲットを観測します。 6. スケールの設置 写真に対し、長さと方向の情報を与えます。 スケール設置は、画面左上の「スケール」ボタン を押し、「スケールの設置」画面を起動しま す。 「配置状況」が、「スケール始点」が1 番、「スケール終点」が 2 番、「垂直な位置にある点」が 3 番 になっていることを確認します。
Photog-CAD 運用マニュアル 「スケール長さ」には、災害現場で計測した垂直ポールの根元から反対側ターゲットまでの長さを入 力します。 2 本目のスケールを設置した場合は、「2 本目のスケールを設置」チェックボックスを ON に切り替 え、2 本目の「スケールの始点」を 4 番に、「スケール終点」を 5 番に切り替えます。 2 本目のスケールの「スケール長さ」には奥行き方向に設置したスタッフ(ポール)の長さを入力し ます(5.0 と入力します)。 スケール始点が「1」 スケール終点が「2」 垂直な位置にある点が「3」 になっていることを確認 災害現場で計測した長さを入力 ここでは「9.65」と入力します ここの例では、ポール下を「1番」 反対側の対応点を「2番」、ポール上 を「3番」として観測しました。し かし、どのような順番でもかまいま せん。やり易い順番で行ってくださ い。ただし、その場合はスケールの 番号を変えることを忘れないでくだ さい。 「2 本目のスケールを設置」 をON に切り替える。 スケール始点を4 スケール終点を5 に変更 奥行き方向に設置したスタッフの長 さを入力。ここでは「5.0」と入力 チェックを入れておくと、対応点と しては扱われません。
Photog-CAD 運用マニュアル 19 「OK」ボタンを押すと、スケールの設置画面が閉じ、各写真上の対応点が赤色およびピンク色に変 わり、長さが表示されます。 7. その他の対応点と傾斜変化点の(ターゲット)観測 スケールの設置が完了したら、引き続き対応点と傾斜変化点の観測を行います。 これまでに観測した1 番から 5 番までの対応点を含め、9 点以上の対応点を観測します。次ページ に対応点の位置関係を示します。今回は17点を観測してください。 ⑯番点はターゲットではなくブロックの角を観測します。 全ての対応点・傾斜変化点の観測が終了しますと、このようになります。 災害現場の左端・右端およびその間の長さを赤色表示 奥行き方向に設置したスタッフ断面の始終点および長さをピンク色表示
Photog-CAD 運用マニュアル 20 サンプルデータの対応点配置状況と長さ(区間左)
①
⑥
④
⑤
③
②
⑪
⑩
⑧
⑦
⑮
⑭
⑬
⑫
⑰
⑯
⑨
ここに もタ ーゲ ット があ ります ブロッ クの 角を 観測 しま しょう 5.7m 4.8m スケールの長さ:9.65m 2本目のスケール 5.0m Pho to g -C AD 運用マニュアルPhotog-CAD 運用マニュアル 21 各対応点の状況(区間左) ① ⑦ ⑬ ② ⑧ ⑭ ③ ⑨ ⑮ ④ ⑩ ⑯ ⑤ ⑪ ⑰ ⑥ ⑫ Pho to g -C AD 運用マニュアル
Photog-CAD 運用マニュアル STEP6 3次元モデルの作成(標定計算処理) 1. 計算処理 傾斜変化点ターゲットの観測が完了したら、画面上部の「計算処理」ボタン を押し、3 次元モデルの作成を開始します。 すぐに計算が終わり、どちらかののメッセージが出ます。 左側のメッセージが出た場合は、画面左下の「対応点リ スト」の「残差判定」カラムを確認し、残差判定がすべて 「○」の場合は「OK」ボタンを押して、処理を続行して 下さい。 「残差判定」カラムに「△」および「×」の点がある場合 と、右側のメッセージが出た場合は「左からの写真」「中 央からの写真」「右からの写真」上で観測した対応点がず れていることが多いので、「キャンセル」ボタンを押し、 その点を確認・編集を行って下さい。 ピンク色に着色した点が、最もずれの大きい点になりま すので、その点から確認、編集を行います。 最もずれが大きい点
Photog-CAD 運用マニュアル 23 2. 編集作業 まず、「対応点リスト」でピンクに着色された点が、一番ズレが大きいと思われますので、対応点 の観測と同じように、3枚の写真を拡大します。 拡大すると、左側の写真で観測する位置を間違えているのが わかります。 次に、「対応点リスト」で、9番点を選択します。「編集」ボ タン を押すと、マウスの先に『9』が表示されますので 左側の写真の点を正しい位置に修正します。 左側の写真が、正しい位置に修正されたことを確認してください。 「対応点リスト」で修正 したい点を必ず選択して おかないと、別の点を移 動してしまうことになり ます。 この場合だと2番点が 移動されてしまいます。
Photog-CAD 運用マニュアル 次の点を修正したい場合は、「対応点リスト」で次の点を選択し ます。画面は3枚の写真が拡大されたままで結構です。画面上部の 「表示」ボタン を押すと、次の点が表示されます。 (この場合は、16番点を選択して「表示」をクリック) 「編集」ボタン を押し、右側の写真で16番点を修正します。 対応点の編集が完了したら、再度「計算処理」ボタン を押して計算を実行し、移動した 点の「残差判定」が「○」になっているか確認します。 この作業を、全ての点の「残差判定」が「○」になるまで繰り返します。 対応点16は、観測する ブロックを間違えている 全ての点の「残差判定」が 「○」になった。
Photog-CAD 運用マニュアル 25 計算処理をした際に「精度が良くありません。」という結果が 出た場合は、残差判定に「○」が付いていても無理にその点を対 応付けて計算してしまい、他の点に影響を及ぼしている場合があ ります。まず ①左端のポールの上下 ②右下のポールと反対側の対応点 を疑ってみます。特に「左側」と「右側」の写真を疑います。計算では、「左側」と「右側」写真の ポールの上下と右端を使って写真の傾きを補正しています。「正面」写真は、計算の補助的な役割を 担っています。 この例では「右側」 の写真で3番点が少 しズレています。しか し「対応点リスト」で は『○』になっていま す。無理に傾き補正を したために、他の点に 大きく影響したと考えられます。 それでもダメな場合は、全点の確認をしてください。
Photog-CAD 運用マニュアル 全ての点の「残差判定」が「○」になったら、「OK」ボタンを押して計算を続行します。 計算処理が完了すると、「オルソフォト」画面上にオルソフォト画像が表示されます。 計算処理をした際に取得した対応点以外に、災害現場の横方向と縦方向を8等分(デフォルト)した 格子点を自動作成しています。この格子点は、ステレオ・マッチング処理といわれる計算を行い、自 動的に座標を求めています。この計算をすることで、より精度の高い3次元モデルを作成しています。 ただし、「木の上」や「草の上」「浮いている構造物」などもステレオ・マッチング処理がされてし まう場合があります。このような場合は52 ページの『アイソメ』機能を使って、うまくマッチング していない格子点を削除し、正しい3次元モデルを作成してから『横断マウス指定』機能で、自由に 横断図を作成してください。 格子点の間隔は変更することができます。操作マニュアルを参照してください。
Photog-CAD 運用マニュアル 27 STEP7 横断図の作成 1. 横断図を対応点で作成 横断線がどのような順番でつながっているか指定します。 今回は、左側、中央、右側の3断面を作成してみましょう。 左側は8→7→6→1、中央は9→10→11→12→13 右側は17→16→15→14→2となります。 画面上部の「横断対応点指定」ボタン を 押し、「横断図作成」画面を起動します。 まず、左側の断面を構成する点を選びます。8→7→6→1の順につながりますので、「対応点一覧」 から「8」を選択し「→」ボタンを押します。続いて「7」を選択し「→」を押し、残りの「6」「1」 も同様に選択します。 構成点が選択できたら「↓」ボタンを押して「構成点一覧」に登録します。 「構成点選択」リス トに追加される。 構成点を全て追加 構成点が「構成点一覧」 リストに登録される。
Photog-CAD 運用マニュアル 2. 横断図の表示 「横断図作成」画面の「OK」ボタンを押すと、「断面構成点」リストで指定した順の横断線が水 色線で表示され、下段には横断図が表示されます 横断線を複数登録した場合、選択 ボタン から横断線を切り替えると、表示される横断線が切り替わり ます。 チェックを入れると横断 図が反転します 同じ操作を繰り返し、複 数の断面構成点を登録
Photog-CAD 運用マニュアル 29 以上で、左区間の横断図作成は終了です。自由に横断図を作成したい場合は「3.自由 に横断図を作成する」へ進んでください。左区間だけで査定設計書作成をする場合は「5. 横断データの出力」へ移ります。右区間も作成する場合は「4.右区間の作成」へ進ん でください。 3.アイソメビューの表示 49 ページの「参考」でも説明していますが、「計算処理」を行った際に、格子点を作成し、座標を 自動計算しています。しかし、草の上や木の上、浮いた構造物上に格子点が作成されることもありま すので、正しい3次元モデルを作成するためには、不要な格子点を削除しておく必要があります。 画面上部の「横断対応点指定」ボタン を押し、「アイソメ・ビュー」を起動します。 「アイソメ」画面の右、下にあるスライド・バーを動かすと3次元モデルが上下、左右に回転しま す。また、画面右下にある「ラベルを表示する」にチェックを入れると、格子点番号が緑で表示され ます。 さらに「横断線を表示する」にチェックを入れますと、作成した横断線が表示できます。横断が正 しく作成されているかをチェックすることができます。 画面を正面に戻す 格子点を削除 格 子 点 番 号 を 表示 モ デ ル を 上 下 に回転 モ デ ル を 左 右 に回転 格 子 に 十 字 記 号を表示 横断線を表示
Photog-CAD 運用マニュアル これらの機能を使い、不要な格子点番号を探し、画面右側の対応点リストをクリックすると格子点 番号が「青色」に変わりますので、確認した後「削除」ボタンを押すと格子点が削除されます。 これで3次元モデルを構成している不要な点が除かれました。 以上で、左区間の横断図作成は終了です。左区間だけで査定設計書作成をする場合は 「5.横断データの出力」へ移ります。 100 番をクリック 100 番が青色になる 右に動かすことで右斜 めから表示する 草の上に作成された 格子点を削除 格子点がなくなりき れいなモデルとなる
Photog-CAD 運用マニュアル 31 アイソメで表示されている3次元TIN データをエクスポートすることができます。 アイソメビューのメニューから ボタンを押します。 ファイル名を入力します ファイル形式を DXF か CSV で選択できます
Photog-CAD 運用マニュアル 横断線を自由に設置することができます。 ボタンを押し、「横断線の設置」を行います。 横断線は、「オルソフォト」ビューで自由に描くことができます。 横断図が正しく作成され ていない場合は「アイソ メ」機能でモデルを正し く修正すると横断図も自 動で修正されます 自動で横断線の名称が付 けられます オルソ画面上で計算上の 垂直方向に横断線を作成 できます 始点から指定した距離で 横断線を作成します 拡大鏡が表示されます
Photog-CAD 運用マニュアル 33 4.右区間の作成 メニューの右端にある「終了」ボタン を押し「横断図を作成する」機能を終了します。 終了すると「工事選択メニュー」に戻りますので、いままで作業をしていた工事名を選択し、もう一 度「横断図を作成する」ボタン を押してください。 今回は「右区間」を選択します。「左区間」の場合と同 じ用に「写真選択」画面が表示されますので、右区間の画 像を順に選択してください。 画像選択が終了すると、「カメラ選択」でカメラ情報を確認し「OK」を押します。
Photog-CAD 運用マニュアル 「右区間」の3枚の画像が表示されますので、STEP5で行った対応点の観測を行ってください。 「右区間」も17点あります。⑯番目の点は、「左区間」と同じブロックの角です。 スケール設定では①と②の距離は8.57m、2本目のスケールは④と⑤で 7.0m です。 観測が終了すると、このようになります。「計算処理」ボタン を押し、計算処理を行って ください。 計算処理が終了すると、横断図を作成します。「横断対応点指定」ボタン を押し、 対応点を使った横断図を作成します。左側の横断(17→16→15→14→1)は「左区間」の右 側の横断(17→16→15→14→2)と同じですので、右区間では作成しません。中央と右側横 断のみ作成します。 中央 9→10→11→12→13 右側 8→7→6→2 左区間の右断面と右区間の左断面は同じものです。右区間では左断面を作成しないでください。作 成してしまうと断面間の距離がずれる場合があります。 同じ断面
Photog-CAD 運用マニュアル サンプルデータの対応点配置状況と長さ(区間右)
①
⑦
⑥
⑤
④
③
②
⑫
⑪
⑩
⑨
⑧
⑯
⑮
⑭
⑬
⑰
スケールの長さ:8.57m 2本目のスケール 7.0m 4.9m 3.4m ブロッ クの 角を 観測 しま しょう Pho to g -C AD 運用マニュアルPhotog-CAD 運用マニュアル 36 各対応点の状況(区間右) ① ⑦ ⑬ ② ⑧ ⑭ ③ ⑨ ⑮ ④ ⑩ ⑯ ⑤ ⑪ ⑰ ⑥ ⑫ Pho to g -C AD 運用マニュアル
Photog-CAD 運用マニュアル 37 5.横断データの出力 査定設計書作成の際に使用する横断図座標データを出力します。 「横断出力」ボタン を押します 複数の区間で作成した横断を同時に出力することができます。 横断データを出力すると、査定設計書作成システムを起動するかどうかの画面が出ます。 「はい」を押すと査定設計書を作成する画面が起動します(第4章へ)。 ここでは「はい」を押してください。 「いいえ」を押した場合は、「終了」ボタンで横断図作成機能を終了後、「査定設計書を作成する」ボ タンから査定設計書作成システムを起動して下さい。 左区間だけの場合 両方の区間を同時に出力する場合
Photog-CAD 運用マニュアル 横断間距離について 横断出力の際に作成される 「横断間距離」は、下図のよ うに計算をしています。 ①番点と②番点を結ぶ基線と断面線が交差する点間を横断間距離としています。 上図の場合は、左断面は①番点を、右断面は②番点を使用していますので、横断間距離は①番点 を距離0として、中央断面と①②を結ぶ線との交点までを「①区間左No.2」の距離とし、この 交点から②番点までを「①区間左No.3」の距離としています。 この場合は①②番点が断面に使用され ていません。よって左断面(6→5→4) は①と①②を結ぶ線との交点を0とし て右断面(18→17→16)と①②の交点 までを計算しています
Photog-CAD 運用マニュアル 39