• 検索結果がありません。

ご紹介の内容 1. 見積り根拠の 見える化 2.CoBRA 法の概要 3.CoBRA モデルの構築方法 4.CoBRA モデルの応用 2

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ご紹介の内容 1. 見積り根拠の 見える化 2.CoBRA 法の概要 3.CoBRA モデルの構築方法 4.CoBRA モデルの応用 2"

Copied!
37
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

CoBRA研究会

熟練者の「勘」を見える化するCoBRA法

2012年4月20日

先進ソリューションセンター

塩田 英雄

(2)

1.見積り根拠の「見える化」

2.CoBRA法の概要

3.CoBRAモデルの構築方法

4.CoBRAモデルの応用

(3)

2.CoBRA法の概要

3.CoBRAモデルの構築方法

4.CoBRAモデルの応用

(4)

1.1 見積り根拠の「見える化」の重要性

見積り根拠が「見えない」ことによる問題

ユーザ(発注者)

• 金額(工数)の妥当性が

分からない。

• 危険性(予算不足・過剰)

が分からない。

• 無理な値下げによる品

質低下。

• 根拠のある価格交渉が

できない。

ベンダ(受注者)

• 見積りの妥当性を説明

できない。

• 予算が厳しいことを納得

してもらえない。

• 予算に合わせて工数をコ

ントロールできない。

見積り根拠の「見える化」 = コスト構造の「見える化」 が重要

(5)

1.2 見積り根拠の「見える化」の課題

規模だけでは工数を説明できない。

工数の「ブレ」を説明できる手段が必

要。

見積り熟練者の優れたノウハウの

共有は難しい。

形式知化し、検証する手法が必要。

規模

工数

× × × × × × × × × × × × × × × × ×

規模がほぼ同じでも、かかる工数に

違い

10人月でしょ!

なんで・・・?

見積り熟練者

(経験20年)

担当者

(経験5年)

RFP

(6)

1.3 「見える化」の具体的な解決策 ~CoBRA法~

1.組織固有のコスト変動要因をモデル化

CoBRA法の5つの特徴

2.コスト変動要因に、熟練者の優れた「勘」「経験」を反映

4.予算超過リスクの定量評価を実現

5.プロセス改善のポイントを把握

3.工数のコントロールを実現

(7)

2.CoBRA法の概要

3.CoBRAモデルの構築方法

4.CoBRAモデルの応用

(8)

2.1 CoBRA法のコンセプト ~「勘」「経験」を見える化する

優れた「勘」「経験」は、見積りに活用すべき

ベテランの見積りは妥当なことが多い

将来の見通しについては「勘」「経験」に頼らざ

るを得ない

「勘」「経験」のみの見積りには問題が・・・

「勘」「経験」を有するベテラン以外は使えない

(ノウハウ共有が困難)

見積り結果の正しさを説明することが難しい

(説明力の不足)

解決策: 「形式知化し、実績データで検証」

モデル化により、優れたノウハウを共有

「勘」「経験」の正しさを「

実績データ

」で検証

新しい

科学的な

「KKD」

(K)

データ

(D)

経験

(K)

(9)

2.2 CoBRA法における工数見積りの考え方

α×規模

CO

×

×

×

× ×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

「規模がほぼ同じでも、かかる工数に違いがある。」

⇒ 現実の工数を、ベースの生産性αと、そこからの

オーバーヘッド(CO)により説明

(10)

実績データ

に照らして、変動要因と

その定量化を検証し、

α

を計算

2.3 CoBRA法の工数見積り式

工数 =

α

×

規模

× (

1 + Σ

CO

i

過去プロジェクト

規模

工数

PJ-1

10.3KLOC

9.2人月

PJ-2

8.8KLOC

7.5人月

PJ-3

21.3KLOC 18.7人月

PJ-4

42.5KLOC 52.1人月

PJ-5

5.2KLOC

6.3人月

PJ-6

22.3KLOC 18.2人月

・・・・・・・

・・・・・

・・・・

コスト変動要因のオーバヘッドを考慮

経験豊富なPL等の

熟練者の知見

基に、変動要因とその影響を定量化

確率

影響度(%)

C氏

B氏

A氏

補完

(11)

2.4 CoBRA法の位置づけ

見積り手法

データ駆動型

• COCOMO

• OSR®

• CART

• ANOVA

過去のプロジェクト

データに基づく

経験ベース型

• 専門家による見積り

• 見積りミーティング

• デルファイ法

基本的に熟練者の経験

のみを利用

ハイブリッド型

• アナロジー利用

過去のプロジェクトデータと

熟練者の経験を利用

3名程度の熟練者と10個程度の

実績データから見積りモデル構築

• CoBRA法

(12)

2.5 工数見積りの手順

工数見積りの手順

①規模の推定

②変動要因の

影響度の評価

③見積りの実行

見積もる対象のプロジェクトの開発量

(規模)を想定

各変動要因の影響度を評価

(0~3の4段階)

見積りを実行し、結果を確認

(ツールを使用)

工数 = α × 規模 × ( 1 + ΣCOi )

(13)

2.6 ツールでの見積り手順 ①想定規模の入力

① 想定規模

を入力

(14)

2.6 ツールでの見積り手順 ②変動要因レベルの入力

② 変動要因

のレベルを

入力

① 想定規模

を入力

(15)

2.6 ツールでの見積り手順 ③見積りの実行と結果の確認

見積り結果

予算超過確率

感度分析

③ 見積り実行

② 変動要因

のレベルを

入力

(16)

2.7 CoBRAツール (IPA/SEC提供)

簡易ツール

CoBRA法の体験版

IPA/SECのホームページにログイン後に、所定のURLから使用

http://sec.ipa.go.jp/tool/cobra/

2007年度の実証実験の集約データを参考値として搭載

Webブラウザがあれば利用可能

統合ツール

CoBRA法のフル機能版

Excelアプリケーション

IPA/SECのホームページからダウンロードして利用

一から

独自の見積りモデルを作成

(17)

100 200 300 400 500 600 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 度数 予算超過 確 率 見積り工数分布 及び 予算超過確率 6.7% 8.3% 10.6% 11.6% 16.2% 16.4% 17.8% 25.2% 29.5% 関係者の数 顧客の参画度合い 開発期間の厳しさ チームの経験・知識 信頼性要求のレベル システムの複雑さ 業務の複雑さ 要求変更の発生想定時期 見積り時の要求内容の曖昧さ 変動要因の寄与度 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 工数 予算超過 確率 960 1420 880 1260 660 見積値(中央値) 0.1

2.8 CoBRAモデルの利用シーン

コストマネジメント

リスクマネジメント

プロセス改善

プロジェクトマネージャ

PMO、品質管理部門

24.6 19.4 16.8 15.5 9.8 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 要求変更の度合い 見積り時の要求内容の曖昧さ 業務の複雑さ 信頼性要求のレベル システムの複雑性 [%]

工数見積り

予算超過リスクの評価

影響度の高い要因の対策と解消

(18)

2.9 CoBRA法の歩み

1997年、独フラウンホーファ財団実験的ソフトウェア工学研究所(IESE)により発表

国内実証実験 (2007年8月~2008年3月)

8社でCoBRAモデルの構築

金融・保険、製造、情報提供の3分野

複数の規模メトリクス(ソースコード行数、ファンクションポイント、画面数)によるモデル構築

CoBRA研究会発足 (2009年5月)

CoBRAモデル構築経験のある企業による自主的な研究会

9組織 (2011年7月現在)

(株)アイネス、(株)NTTデータセキスイシステムズ、沖電気工業(株)、人事院(CIO補佐官)、

大同生命(株)、日新情報システム開発(株)、(株)日立製作所、(株)三菱総合研究所、三菱電機(株)

※50音順

ガイド発刊

CoBRA法入門 -「勘」を見える化する見積り手法 (2011年4月、オーム社)

支援ツールの無料公開 (2010年3月)

(独)情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター

「CoBRA法に基づく見積り支援ツール」 (

http://sec.ipa.go.jp/tool/cobra/

(19)

1.見積り根拠の「見える化」

2.CoBRA法の概要

3.CoBRAモデルの構築方法

(20)

3.1 CoBRAモデルの構築手順

CoBRAモデルの構築手順

①変動要因の抽出・定義

②実績データの収集

③モデルの構築

熟練者

2、3名

の協力の下に、変動要因

を抽出・定義し、工数への影響度を設定

過去プロジェクト

10件程度

について、

規模と工数の実績データを収集し、各

変動要因のレベルを設定

支援ツール

を用いて見積りモデルを

構築し、見積り精度を確認

工数 = α × 規模 × ( 1 + ΣCOi )

④見積り精度の改善

モデルを見直し、見積り精度を改善

初期モデル

改善モデル

(21)

3.2 【手順1】変動要因の抽出・定義 ①変動要因の洗い出し

熟練者2、3名の協力を得て、自組織に特有の変動要因をブレーンストーミン

グにより抽出

抽出例

(簡易法)

変動要因のサンプルから、自組織に当てはまるものを選ぶ

工数

関係者の

協力度合い

(CO1)

要件の不安定性

(CO8)

要件管理の

確実さ(CO7)

既存システム

の整備状況

(CO10)

ソフトの複雑さ

(CO9)

開発期間の

制約(CO6)

信頼性要求の

レベル(CO5)

性能要求の

レベル(CO3)

ユーザビリティ要求

のレベル(CO2)

チームの

知識・経験

(CO4)

(22)

3.2 【手順1】変動要因の抽出・定義 ②変動要因の定義

熟練者2、3名の協力を得て、

ブレーンストーミング

により定義を取りまとめ

定義例

(簡易法)

定義のサンプルから、自組織に当てはまるものを選ぶ

IPA/SECの変動要因セット(19種)

CO

変動要因

定義

レベル3

レベル2

レベル1

レベル0

CO1

関係者の協力度

合い

関係者が回答期限

を守る度合い

5%未満

5%以上50%

未満

50%以上

100%未満

100%

CO2

ユーザビリティ要

利用者の特性

IT未経験者

(一般)

IT経験者

(一般)

組織内不特定 特定メンバ

CO3

性能の要求レベ

応答時間

例外なく反応時

間1秒以内

50%の確率で

1秒以内

例外なく3秒以

50%の確率で

3秒以内

CO4

チームの知識・経

社内ランクによる割

標準メンバが40%

未満

標準メンバが40

~60%未満

標準メンバが60

~80%未満

標準メンバが

80%以上

・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

工数への影響大

影響なし

(23)

3.2 【手順1】変動要因の抽出・定義 ③工数への影響度の評価

熟練者に対するアンケート、インタビューにより影響度を収集

【例】 CO1:関係者の協力度合い

最低

もっとも可能性のある

最大

関係者の協力がほとんど得られない場合(レベ

ル3の場合)、工数は何%増えますか?

15%

30%

60%

60%

30%

15%

Aさんの回答

50%

20%

Bさんの回答

110%

40%

75%

Cさんの回答

複数名に回答

3点の幅をもって確認

レベル3の場合の影響度を確認

他の変動要因についても、同様に設定

三角分布と呼ぶ

(24)

3.2 【手順2】実績データの収集

規模、工数の実績データを6~10件用意

規模、工数の単位は、プロジェクト間で統一されていれば、何を使用しても

良い。

各変動要因の工数への影響度を4段階(0~3)で評価

レベル0: 工数に無影響

レベル3: 工数に最も強く影響

レベル1、2: その中間段階の影響

プロジェクト

名称

規模

[KSLOC]

工数

[人月]

CO1 CO2 CO3 CO4 CO5 CO6

・・・

1 プロジェクト1

10.3

9.2

0

1

1

1

1

1 ・・・

2 プロジェクト2

8.8

7.5

1

2

2

3

3

1 ・・・

3 プロジェクト3

21.3

18.7

0

1

1

0

1

1 ・・・

4 プロジェクト4

42.5

52.1

0

2

1

1

2

2 ・・・

5 プロジェクト5

5.2

6.3

0

1

0

0

1

1 ・・・

6 プロジェクト6

22.3

18.2

1

1

1

1

2

2 ・・・

<例>

(25)

3.2 【手順3】モデルの構築 ①ΣCOの計算 (1/2)

ΣCOi の計算手順

各変動要因のレベルを 0~3 の4段階で評価

各変動要因について、COiを計算 (右図)

複数の三角分布から1つをランダムに選択

選んだ三角分布を、レベルに応じて変更

変更後の三角分布から、1点のコスト増加割合

をランダムに選び、COi とする。

COiを全変動要因について合計し、ΣCOi を

得る。

変動要因

CO1

CO2

CO3

CO4

CO5

・・・

レベル

1

0

2

1

3

② 値を1/3倍 (レベルが1なので)

① ランダムに1つを選択

<CO1の例>

(26)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

660 700 740 790 830 870 910 960 10

00

10

40

10

80

11

20

11

70

12

10

12

50

12

90

13

40

13

80

14

20

見積工数

超過確率

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 (%)

コストオーバヘッド (

ΣCOi)

3.2 【手順3】モデルの構築 ①ΣCOの計算 (2/2)

以上を多数回(例えば5,000回)実施し、ΣCOiの分布を得る。

多数回計算することで、分布が安定

計算は専用ツールで実施

分布の中央値をΣCOi として採用

得られた分布の

中央値を採用

ツールで実施

(27)

3.2 【手順3】モデルの構築 ②αの計算

過去のプロジェクト・データを使って回帰分析し、αを計算

回帰分析

PJ実績

規模

工数

ΣCOi (%)

規模×(1+ΣCOi)

PJ-1

10.3KLOC

9.2人月

46.3

15.1

PJ-2

8.8KLOC

7.5人月

75.0

15.4

PJ-3

21.3KLOC 18.7人月

39.0

29.6

PJ-4

42.5KLOC 52.1人月

71.2

72.8

PJ-5

5.2KLOC

6.3人月

30.9

6.8

PJ-6

22.3KLOC 18.2人月

59.0

35.5

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

ツールで実施

(28)

相対誤差(%)

22.8% 56.7% 31.9% 29.7% 41.1% 6.3% 53.5% 8.1% 18.8% 3.1% 25.4%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

相対誤差(%)

8.9% 23.9% 10.3% 18.0% 17.9% 17.4% 25.5% 13.3% 4.6% 6.1% 19.2%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

PJ別の見積り誤差率

3.2 【手順4】見積り精度の改善

見積り精度(見積り誤差の程度)の確認

MMRE: 見積り誤差率の平均値

Pred.25: 見積り誤差率が25%以内のプロジェクトの割合

初期モデルの見積り精度:

MMREが30~40%

見積り誤差の原因

変動要因の見落とし

実績データの計測ミス

変動要因のレベルの評定ミス

(⇒ レベルの定義が曖昧)

・・・

モデルの見直しを繰り返し、見積り精度を向上

見積り精度の向上以外の効果

自組織の

コスト構造に対する理解が深まる

気付かなかった特徴に対する「気付き」

(29)

3.3 CoBRAモデル構築のスケジュール例

2ヶ月で構築する場合の例

実施内容

1, 2週

3, 4週

5, 6週

7, 8週

変動要因の抽出と定義

変動要因の影響度の収集

プロジェクト情報の収集

初期モデル構築と改良点の

分析

モデルパメータの見直し

見直し結果の評価

主要なマイルストーン

キックオフ

改善モデル

完成

初期モデル

完成

(30)

1.見積り根拠の「見える化」

2.CoBRA法の概要

3.CoBRAモデルの構築方法

(31)

0

100

200

300

400

500

600

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

49 50 52 53 54 56 58 59 61 62 64 65 67 68 70 72

度数

予算超過確率

見積り工数 [人月]

工数を指定して、その工数を超過する確率を計算

予算超過確率を指定して、見積り工数を逆算

(予算超過確率20% ⇒ 62人月で見積もる)

4.1 予算超過リスクの分析

見積り工数: 59人月

(32)

6.3%

6.7%

8.3%

10.6%

11.6%

16.2%

16.4%

17.8%

25.2%

29.5%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

プロジェクトマネージャの経験・知識

関係者の数

顧客の参画度合い

開発期間の厳しさ

チームの経験・知識

信頼性要求のレベル

システムの複雑さ

業務の複雑さ

要求変更の発生想定時期

見積り時の要求内容の曖昧さ

変動要因の寄与度

4.2 工数のコントロール (影響度の高い要因の確認)

感度分析により、影響度の高い要因を把握

例では、「見積り時の要求内容の曖昧さ」、「要求変更の発生想定時期」の影響度が高い

見積り時の要求内容の曖昧さ: レベル「2」

要求変更の発生想定時期: レベル「2」

影響度の高い要因について、軽減策を検討

例えば、顧客とのQ&Aを通じて 「見積り時の要求内容の曖昧さ」 の軽減を図る

(33)

0 100 200 300 400 500 600 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 49 50 52 53 54 56 58 59 61 62 64 65 67 68 70 72 度数 予算超過確率 見積り工数 [人月]

4.3 工数のコントロール (影響度の低減例)

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 度数 超過確率 6.3% 6.7% 8.4% 10.6% 11.6% 14.8% 16.2% 16.4% 17.8% 25.1% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% プロジェクトマネージャの経験・知識 関係者の数 顧客の参画度合い 開発期間の厳しさ チームの経験・知識 見積り時の要求内容の曖昧さ 信頼性要求のレベル システムの複雑さ 業務の複雑さ 要求変更の発生想定時期 変動要因の寄与度

①最初の見積り: 59人月

56人月だと予算超過確率85%

②プロトタイピングで要求を早期

明確化。「見積り時の要求内

容の曖昧さ」の影響を軽減

(レベル「2」→「1」に)

(34)

4.4 重点管理プロジェクトの把握

コストオーバーヘッドによる難易度比較

複数の開発プロジェクトのコストオーバーヘッド(ΣCO)を比較。

ΣCOが大きなプロジェクトを、

難易度の高い

プロジェクトとして抽出。

オーバーヘッドが大きなプロジェクトほど、工数の変動量も大きい。

従って、工数超過の可能性が高い。

該当プロジェクトを重点監視対象

対策案

工数の予実乖離を定期的に監視

変動要因のレベルの軽減策を実施

プロジェクト

規模

(FP)

見積り工数

(人月)

ΣCO

CO1

CO2

CO3

CO4

CO5

・・・

重点監視対象

Aシステム開発

1,200.0 78.9 174.2% 2 1 3 2 2 ・・・

Bシステム改修

500.0 31.5 164.1% 2 2 1 1 1 ・・・

Cシステム更改

700.0 65.5 290.5% 2 3 2 3 3 ・・・

Dシステム開発

800.0 48.3 153.3% 2 2 2 1 1 ・・・

・・・

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

プロジェクト

規模

(FP)

見積り工数

(人月)

ΣCO

CO1

CO2

CO3

CO4

CO5

・・・

重点監視対象

Aシステム開発

1,200.0 78.9 174.2% 2 1 3 2 2 ・・・

Bシステム改修

500.0 31.5 164.1% 2 2 1 1 1 ・・・

Cシステム更改

700.0 65.5 290.5% 2 3 2 3 3 ・・・

Dシステム開発

800.0 48.3 153.3% 2 2 2 1 1 ・・・

・・・

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

(35)

4.5 プロセス改善への応用

手順

1.

CoBRAモデルを組織で活用し、プロジェクトの変動要因データを蓄積

2.

変動要因を分析

複数プロジェクトで

共通に影響度の高い要因

の有無

3.

共通要因の軽減・解消に向けた対策の検討

各要因ごとに改善計画

変動要因

データ

プロジェクト

プロジェクト

プロジェクト

共通要因

分析

対策検討

プロジェクト

プロジェクト

プロジェクト

変動要因

影響の軽減策の例

チームの経験・知識

●メンバ教育

●要員確保計画の策定・実施

プロジェクトマネー

ジャの経験・知識

●プロジェクトマネージャの教育

●プロジェクトマネージャの支援体制の整備

システムの複雑さ

●システム可視化ツール等の導入

信頼性要求のレベル

●業務要求に応じた妥当な品質レベルを提案

(過剰品質の回避)

●高信頼性技術・手法の導入

見積り時の要求内容

●プロトタイピングプロセスの導入

(36)

5. まとめ ~CoBRA法の効果~

CoBRA法

組織に共通する要因を

プロセス改善

把握し、軽減・解消

工数の説明力向上

コスト変動要因と

影響度の見える化

コストマネジメント力向上

工数コントロールのポイント

(影響度の高い要因)の把握

見積りリスク把握

工数変動量から

予算超過確率を把握

アセット化と属人性排除

熟練者の優れた知見を

モデル化し、共有・活用

(37)

ご静聴ありがとうございました。

Email:

cobra_info@mri.co.jp

参照

関連したドキュメント

(2007) Determination of Polycyclic Aromatic Hydrocarbons and Nitrated Polycyclic Aromatic Compounds in Diesel-engine Exhaust Particles from Combustion Process of Biodiesel Fuel,

本実験には,すべて10週齢のWistar系雄性ラ ット(三共ラボラトリ)を用いた.絶食ラットは

施工計画書 1)工事概要 2)計画工程表 3)現場組織表 4)主要機械 5)主要資材 6)施工方法 7)施工管理計画. 8)緊急時の体制及び対応

エ.上方修正の要因:①2008年の国民経済計算体系(SNA:United Nations System of National

【対策 2】経営層への監視・支援強化 期待要件 4:社内外の失敗・課題からの学び 【対策 3】深層防護提案力の強化 期待要件

業種 事業場規模 機械設備・有害物質の種 類起因物 災害の種類事故の型 建設業のみ 工事の種類 災害の種類 被害者数 発生要因物 発生要因人

論点 概要 見直しの方向性(案) ご意見等.

先ほどの事前の御意見のところでもいろいろな施策の要求、施策が必要で、それに対して財