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CSR

レポート

2015

CSR Report

2015

(2)

CSRレポート

2015

CO N TE NTS

JTEKT GROUP VISION実現に向けて

中期経営計画を推進し、

多くの成果を生むことができた2014年度。

これからもステークホルダーのみなさまとの

コミュニケーションを大切にしながら、

世界が本当に求めているものを追求し、

「価値づくり」

「モノづくり」

「人づくり」を軸に

活動に取り組んでいきます。

ともに、より良い未来へ向かうために。

ともに 、

より良 い 未 来 へ

h t t p : / / w w w. j t e k t . c o . j p / c s r /

メッセージ 編集方針本レポートは、ジェイテクトのCSRに対する考え方や活動について、 みなさまにわかりやすくお伝えする目的で発行されています。 ● 本レポートは「メッセージ」(本冊子)と、「メッセージ」「詳細・データ」 合わせたフルレポート(ウェブサイト)という、二つの媒体により構成されています。 ● 関連記事マークのアルファベットについて M = CSRマネジメント S = 社会性報告 E = 環境報告 対象期間および対象組織・範囲 対象期間 2014年度(2014年4月∼2015年3月) ※一部の項目については対象期間外の内容も含みます。 対象組織・範囲 株式会社ジェイテクトの全活動 ジェイテクトグループ統一基準での環境データ計測・管理など、グループ全体でのマネジメントを進めてお り、一部の項目については国内外のグループ会社の実績も記載しています。なお、集計範囲に変更が生じ た場合は、原則過去にさかのぼり、データの修正を実施しています。 参考にしたガイドライン  ◎ GRI(グローバル・リポーティング・イニシアティブ) 「サスティナビリティ・リポーティング・ガイドライン2013(G4)」 ◎環境省「環境報告ガイドライン(2012年版)」 ◎ ISO26000(組織のための社会的責任国際規格) N e w ! メッ 冊子/ ウ ェ ブ サ イ ト 詳細 ウェブ サ イ ト 2014年度に始まった新しい取り組みと、今回のレポートで初めて公開した情報 には、このマークがついています。 ※本冊子P6∼11については、すべての内容が新しい取り組みであるため、このマークを省略しています。 1 5 6 12 14 15 16 17 18 20 3 4 M S E 社長メッセージ 期待を超える価値づくり グローバル 労働安全 CSR社内浸透 地球温暖化防止 災害復興支援 実績一覧 過去3年間のCSR活動の実績データ 事業所別環境データ 国内工場・事業場/グローバル事業所 より良い未来に向かって、 常に環境変化を見据えながら、 より力強く歩んでまいります コンプライアンス コンプライアンス徹底の取り組み ジェイテクトのCSRの考え方 ジェイテクトらしいCSRを 社会へ広げていくために PICK UP 2014 企業概要 事業領域/企業概要/沿革 売上高の推移/経常利益の推移 従業員数の推移 第三者意見 「CSRレポート2 0 15」に対する第三者意見 第三者意見を受けて   CSRマネジメント CSR方針/CSR推進体制 CSRを支える基礎   社会性報告 お客様とともに/取引先様とともに 従業員とともに/地域社会とともに 株主・投資家のみなさまとともに   環境報告 環境マネジメント/環境に配慮した開発・設計 地球温暖化防止/資源の有効利用 環境負荷物質の管理・低減 生物多様性保全/補足資料 本冊子と詳細・データは、ジェイテクトのウェブサイトでご覧いただけます 

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経営基盤のさらなる強化に向けて

当社では、企業理念「モノづくりを通じて、人々の幸福と豊か な社会づくりに貢献する」の実現に向け、ステークホルダーと の和を大切に誠実な事業活動を実践し、企業価値の持続的 向上に努めていくことが、企業の社会的責任(CSR)であると 考えております。この考えに則り、モノづくりに取り組む企業と して、安全・品質・環境・コンプライアンスといった経営基盤の 強化に取り組んでおります。 まず、従業員の安全を守ることは何よりも重要な使命でありま す。しかしながら、昨年度は歩行中の転倒などを含め多くの労 働災害が発生し、その多くが再発でした。これを危機的状況と 認識し、本年度は、安全ビジョン「Safety First」No.1 JTEKT ー全ての災害は必ず防ぐことができる!ー を策定し、全役員を 筆頭に、全職場のリーダーが災害は必ず防ぐことができるとい う強い信念を持ち、労働災害撲滅に向け、安全・安心、明るく きれいな職場づくりの活動をさらに強化しております。 次に、お客様から信頼され、安心を感じていただけるブランドを 目指し、2014年9月、さらなる品質強化のためのトップ直轄組 織を新設いたしました。品質管理の仕組みとして、企画、開発、 設計、生産準備、生産に至る各段階での節目管理や製造現 場でのフロアマネジメントのさらなる改善を図り、スピード感を 持って活動を展開しております。 1 CSR Report 2015 株式会社ジェイテクト 取 締 役 社長

安形 哲夫

Tetsuo Agata 社長メッセージ CSRレポート2015

より良い未来に向かって、

常に環境変化を見据えながら、

より力強く歩んでまいります

(4)

2 CSR Report 2015 社長メッセージ CSRレポート2015 地球環境保全については、当社グループの各拠点における 環境異常撲滅に向け、グローバルでの管理体制強化を推進 しております。CO2排出量削減については、2016年度から 2 0 2 0 年 度までの新たな目標を設 定し、国 際 社 会が目指す 「温室効果ガスの排出量を2050年までに半減」の実現に貢 献したいと考えております。 また、コンプライアンスについては、すべての取締役・執行役 員および従業員に徹底させる取り組みを継続し、定期的にそ の状況を点検することで全員の意識向上を図っております。

従業員一人ひとりが大切にする価値観

「ジェイテクトウェイ」の明確化

2016年1月に設立10周年という節目の年を迎えるにあたり、 当社グループ共通の思想的な基盤ともいえる「ジェイテクトウ ェイ」を新たに策定いたします。目指す姿であるジェイテクトグ ループビジョン「No.1 & Only One ーより良い未来に向かっ てー 」の実現に向けて、当社の前身である光洋精工株式会 社と豊田工機株式会社の両社で脈々と受け継がれてきた良 き伝統、文化を積極的に取り入れ、新しいDNAとしてまとめ上 げたいと考えております。価値の創造者は従業員一人ひとりで あり、グローバルでの多様な文化をお互いが理解し合うことで 生まれる信頼関係を礎に、チームで共通の価値観を持ち、一 人ひとりが生き生きと働くことが競争力の最大の源泉であると 当社は考えております。現在、グローバルで意見交換を行い、 共有すべき価値観の明確化に取り組んでおりますが、これが 当社グループに広く、深く浸透することで、容易には真似できな い当社らしさを確立し、当社の企業価値向上と人々の幸福と 豊かな社会づくりへの貢献につながるものと信じております。

中期経営計画を着実に推進

昨年度の世界経済は、新興国での成長鈍化が見られたもの の、米国では堅調な回復を維持し、欧州でも緩やかな回復が 続くなど、総じて底堅い動きを示しました。日本経済において は、総じて堅調に推移しましたが、当社においては、消費税増 税に伴う駆け込み需要の反動により、下期に自動車業界から の需要減が顕在化しました。このような状況の中で、グループ 一丸となって中期経営計画を推進してまいりました。2014年 度末には、計画に対する進捗状況の評価と外部環境の変化

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コンプライアンス徹底の取り組み

当社グループでは、2011年7月に公正取引委員会 による立入検査を受け、その後、独占禁止法違反の 認定を受けたことを厳粛に受け止め、コンプライアン ス体制の強化を図るとともに、従業員一人ひとりが 意識を向上できるような施策に取り組んでおります。 また、各施策の運用状況について定期的に把握し、 現場の意見を反映した改善を積み重ねております。 取り組み状況 【コンプライアンス点検】 コンプライアンスに関するマネジメントの状況を定期的 に点検し、各職場やグループ各社での課題を明確にす るとともに全員の意識向上を図る。 【コンプライアンス違反事例の集約と展開】 毎月、当社グループ内で発生したコンプライアンス違 反事例(事故・ヒヤリ)を集約し、経営会議で報告。グル ープ会社へも展開し、グループ全体で再発防止を図る。 【教育・啓発活動】 役員コンプライアンス研修(2回/年)や、昇格者を対象 とした階層別教育、全営業担当者を対象とした巡回教 育などを実施。また、全従業員を対象に、身近な法律問 題を事例やクイズに落とし込んだ「コンプライアンス通 信」を毎月発行し、各職場での啓発活動に活用している。 【法令遵守の宣誓書取得】 当社および当社グループの全営業担当者から、法令、 社内規程などを遵守する旨の宣誓書を2011年11月 以降毎年取得。2014年度は当社の全従業員が法令 遵守の宣言実施。 【同業他社との接触に関する報告】 同業他社と接触する場合の事前申請・事後報告を 2011年11月以降、全営業に対し義務づけ(現在は、 全従業員にも義務づけ)。コンプライアンス推進室が報 告を受け、都度、その状況を確認している。2014年度 は報告手続きの効率化のためのワークフロー化を実施。 【腐敗行為(贈収賄)防止】 2014年6月に社内規程「腐敗行為(贈収賄)防止規 準」を施行し、2015年1月には「腐敗行為(贈収賄)防 止ガイドライン」を発刊。トップメッセージの発信や、各 種研修での周知など、全従業員への徹底を図っている。 M_05 関連記事 3 CSR Report 2015

Message from the President

を織り込んで次年度以降の計画を更新いたしました(※)。 このように、変化に左右されない磐石な基盤を早期に確立し、 今後も真のグローバル企業としてさらに成長を続け、豊かな社 会づくりに貢献してまいりたいと思います。みなさまにおかれま しては、これからも変わらぬご支援をお願い申しあげます。 自動車部品事業(ステアリング・駆動系部品) [目指す姿]

“世界No.1”“Only One”、 へのこだわりを持ち、お客様への価値を提供し 続けることで、市場をリードする存在として進化し続ける [主な事業戦略] ①グローバル商談対応力のさらなる強化 ②基幹部品戦略の加速(コラム/MCU) ③下流アシストタイプの電動パワーステアリング事業の拡大 ④次世代高付加価値商品開発 ⑤北中米の工場再編 軸受(ベアリング)事業 [目指す姿] グローバル市場の伸びに追随し、体質の強化を図る [主な事業戦略] ①構造改革の加速 ● 国内工場再編 海外工場再編(欧州/中国) ②生産力/生産技術力の確立 ③次世代高付加価値商品開発 ④産機・市販分野の拡販体制整備 工作機械・メカトロニクス事業 [目指す姿] お客様から信頼される真の総合生産システムインテグレータ ∼モノづくりすべてのフェーズでバリューを提供∼ [主な事業戦略] ①画期的な原価低減 ②狙いを定めた受注活動と販売店との連携強化 ③次世代高付加価値商品開発 ④グローバルカスタマーサポート強化 財務基盤 有利子負債削減・戦略資金確保へ ①グローバル資金平準化 ②滞留資産・低採算事業資産の整理 ③棚卸資産最適化 ④投資原単位削減 業務改革 ①グループ全間接部門で日常業務の標準化/レベルアップ 人材育成 ①グローバルサクセッションプランの策定(後継者育成) ②社内教育体制の整備 機能軸 ※ [中期経営計画の概要]

(6)

4 CSR Report 2015 従業員 取 引 先 マスコミ 官 公 庁 顧 客 株 主・投 資 家 グローバル 社会 地域社会 コミュニケーションを通じて 社会的課題を発見し、 解決を目指す ジェイテクトは「モノづくりを通じて、人々の幸 福と豊かな社 会づくりに貢 献する」という 企業理念のもと、誠実な事業活動により、社会・地球の持続可能な発展に貢献するこ とを目指しています。各ステークホルダーとのコミュニケーションを大切にすることで、社 会 的 課 題の発 見に努める。そしてその解 決に向けて何ができるかを考え、実 践するこ とで、ジェイテクトらしいCSRを社会へ広げていきたいと考えています。

ジェイテクトらしい

CSRを社会へ

広げていくために

CSR 方針

企 業 理 念

企 業 行 動 規 準

役員倫 理 規 則   社員の行 動 指 針

誠実な

事業活動

CSRを

支える基 礎

コーポレートガバナンス

コンプライアンス

リスクマネジメント

社 会・地 球 の 持 続 可 能 な発 展 へ の貢 献

M_01∼08 関連記事 M_04∼08 M_01・02 ジェイテクトのCSRの考え方 CSRレポート2015

(7)

5 CSR Report 2015

No.1 & Only One

−より良い未 来に向かって−

J T E K T G R O U P V I S I O N

商品・サービスを通じて、 お客様の期待を超える価値を 提供します お客様の期待を超える

価値づくり

匠の技を極め、 ダントツ品質のモノづくりを 追求し続けます 世界を感動させる

モノづくり

ジェイテクトグループの一員として、 自信と誇りと情熱を持ち、自ら考え 行動する人を育てます 自らが考動する

人づくり

災害復興支援

P

17

地球温暖化防止

P

16

CSR社内浸透

P

15

グローバル

P

12

期待を超える

価値づくり

P

6

労働安全

P

14

2014年度の活動と成果から代表的なものをご紹介します。 JTEKT GROUP VISIONを軸にピックアップし、 継続的に重視している災害復興支援を加えました。

CSRレポート

2015

PI C K UP

2 014

(8)

]ZgZ 開発プロジェクトメンバー

40

低減 従来品より 約 静粛性(ケース振動)



28

小型化 従来品より 約 体積



55

増加 従来品より 約 故障時アシスト継続率



6 CSR Report 2015 今や世界中のクルマに搭載されている電 動パワーステアリング(EPS)。ジェイテクト は1 9 8 8 年に世 界で初めてコラムタイプ EPS(C-EPS)の開発・量産に成功し、現 在もグローバルシェアでトップを誇ります。 パイオニアだからこそ、そしてリーディング カンパニーだからこそ、さらなる安全性の向 上を常に重要な課題と捉え、技術・製品の 進化に取り組んできました。そして2014 年、より高度な安全レベルを実現するため に、冗長設計を採用したC-EPSシステムを 開発。2015年1月に量産を開始しました。 冗長設計により高度な安全性を確保 冗長設計とは、同じ役割を持つものが2系 統あり、もし片方を失っても、もう一方の系 統で役割を果たし続けられる設計のこと。 開発したC-EPSシステムは、ドライバーの 操作を検出するトルクセンサーと、アシストト ルクを発生させるモータ駆動部に、EPS世 界初の冗長設計を採用。もし運転中に片 方の系統に問題が生じてもハンドル操作を アシストし続けられる、高度な安全性を確保 しています。 さらに、集積化したモータ駆動回路を立体 的に配置するなどして、小型・軽量化も実 現。静粛性も、新たなモータ設計を採用す ることで向上させています。 「 電気設計とメカ設計が互いに知恵を出 し、融合することで、製品全体での最適化 を図り、高い静粛性と快適性の実現につな げられました」(川合) 機能安全規格ISO26262に 準拠したプロセスで開発 ジェイテクトは、車載電子制御システムの 国際的な機能安全規格ISO26262に準 拠した開発プロセスを2011年に構築。安 全監査を、設計・開発部門とは独立した社 内監査機関で実施できる体制も整え、グロ ーバルに展開しています。今回のC-EPS システムはその体制のもとで開発・量産化 を実施した最初の製品。トヨタ自動車株式 会社の新型アルファードと新型ヴェルファ イアに採用され、以降も国内外の自動車メ ーカーに展開される予定です。 「 年々高まる安全性への要求に応えなが ら、さらなる小型・軽量化、快適性も追求し、 今後もより優れた製品を世界に届けたい。 そうすることで未来のクルマ社会に貢献し ていきたいと考えています」(村瀬) * C-EPSは株式会社ジェイテクトの登録商標です。

さらなる安全を追求し、

EPS世界初の冗長設計を採用

冗長設計コラムタイプ電動パワーステアリング(C-EPS)システム J T E K T G R O U P V I S I O N 価値づくり PI C K U P 2 0 14 期待を超える価値づくり 自動車部品事業本部 第3電子技術部 第1開発室 第1設計グループ 村瀬 司 Tsukasa Mur ase

自動車部品事業本部 中部テクニカルセンター 第1設計室 第4設計グループ

川合 達也 Tat suya Kawai

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減圧弁 高圧水素を、燃料電池スタッ クで使用可能な圧力にまで減 圧します。 高圧水素供給バルブ 高圧水素タンクに充てんされ た水素を、封止・供給する役割 を担います。 トヨタFCスタック (燃料電池) 高圧水素タンク モータ トヨタ MIRAI 7 CSR Report 2015 化石燃料への過度な依存、地球温暖化な どの環境問題が深刻化する中、水素を燃 料に走り、CO2や大気汚染物質も排出し ない燃料電池自動車は、究極のエコカーと して期待されています。2014年12月、トヨ タ自動車株式会社が一般向け燃料電池 自動車MIRAIを発売し、大きな話題となり ました。そのMIRAIに、ジェイテクトの開発 した高圧水素供給バルブと減圧弁が搭載 されています。 700気圧の高圧水素を封止するために 高い密閉性を実現 高圧水素供給バルブは、燃料の高圧水素 が貯蔵されているタンクに装着され、水素を 封止・供給する役割を担います。 「水素は最も小さい元素ですから、わずかな 隙間も通り抜けてしまいます。700気圧とい う高圧で充てんされる水素を封じ込めるた めに、高い密閉性を実現しました。また、衝 突など万一の際には電磁弁が自動的に閉 じ、水素を外部に漏らさないようにする安全 対策も施されています」 一方、減圧弁は、高圧水素供給バルブから 供給された圧力の高い水素を、発電装置 の燃料電池スタックで使用可能な圧力に まで減圧するための製品です。 トヨタ自動車から プロジェクト賞を受賞 既存の製品の改良ではなく、まったく新しい 製品の開発だけに、量産化に至るまでには 相当な試行錯誤が重ねられました。 「先行技術がないため、常に手探りでした。 関連する分野を研究している研究者に話 を聞きに行ったこともあります。大変でした が、エンジニアとしては最先端分野に取り 組めて楽しかったですね。何よりジェイテク トにとって新たな製品を生み出すことができ たことが感慨深い。チームであきらめずに取 り組んだ結果です」 高圧水素供給バルブと減圧弁は、トヨタ自 動車から独自の技術でMIRAIの商品力向 上に貢献したことが評価され、プロジェクト 賞(技術の部)を受賞しました。 「燃料電池自動車は今後、人々にとってさ らに身近なクルマになっていくと思います。 私たちも製品をさらに進化させることで、普 及に貢献していきます」 * MIRAIはトヨタ自動車株式会社の登録商標です。

独自の技術で、

一般向け

燃料電池自動車

誕生に貢献

燃料電池自動車用 高圧水素供給バルブと減圧弁 J T E K T G R O U P V I S I O N 価値づくり PI C K U P 2 0 14 期待を超える価値づくり 自動車部品事業本部 FC部品事業部 FC設計室 第1技術グループ 鈴木 琢也 Takuya Suzuki

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]ZgZ 製造:光洋機械工業株式会社 8 CSR Report 2015 スライド部に耐熱樹脂を採用 インターミディエイトシャフトは、ハンドル側と タイヤ側をつなぐ中間軸で、ハンドル操作 力をステアリングギヤに伝える役割を担う 部品です。室内空間の静粛性や運転の快 適性へのニーズが高まる中、ジェイテクトは スライド部に樹脂をコーティングすることで、 音の発生を抑え、操舵フィーリングを高めた 製品を開発。改良を重ねながら量産してき ました。そして2015年3月、コーティング材 に耐熱樹脂を採用した新たな製品を開発 し、量産を開始しました。 エンジンルーム内でも使用可能に 新製品に採用した樹脂は、研究、設計、製 造など各部門が連携して独自開発したも の。耐熱性を高めたことで、FR車やSUVな どエンジンルーム内にインターミディエイトシ ャフトを配置するクルマにも使用可能となり グループ会社と連携して課題解決 ジェイテクトは2014年、オートマチックトラン スミッション(AT)内のプラネタリギヤで使 用される針状ころ軸受の新製品を開発しま した。従来以上の高速回転に対応できる 強度を持ち、さらに小型化も実現。ATをコ ンパクト化できるため、クルマの燃費向上に つながります。 プラネタリギヤの軸受には、遠心力による負 荷がかかります。しかし高速回転に対応す るために保持器の素材の板を厚くして強度 を高めると今度は重くなり、さらに大きな遠 心力がかかってしまいます。そこで必要な部 分にだけ厚みを持たせることで重量を抑え、 課題を解決。製造方法の開発にあたって は、グループ会社の宇都宮機器株式会社 と連携し、独自の加工技術を活用しました。 「小さな製品ですが、ATで数多く使われる ため、その分大きな効果につながります。今 後も進化を追求していきます」

静粛性、快適性への

ニーズに

さらに広く、深く、

応えます

ATのコンパクト化に

つながる

進化に向けて

耐熱仕様常時摺動インターミディエイトシャフト 高速回転プラネタリ用針状ころ軸受 PI C K U P 2 0 14 期待を超える価値づくり 自動車部品事業本部 要素開発部 第2開発室 第2開発グループ 東 賢司 Kenji Higashi 軸受事業本部 軸受技術部 NRB技術室 小谷 一之 Kazuyuki Kotani E_10 関連記事

(11)

]ZgZ

10

縮小 従来品より 約 軸受幅



5

15

向上 従来品より 高速性



50

低減 従来品より 約 耐久性 高温時回転方向ガタ増加量



18

軽量化 従来品より 約 質量



復旧作業工数 ピンのせん断破壊を利用した 従来方式の装置と比較して

1

4

過負荷を瞬時に遮断する安全装置 回転する上下のロールの間に圧延材を通 し、薄く延ばしていく鉄鋼圧延機。圧延材の 多重かみ込みなどが発生すると、瞬間的に 過大なトルクが装置全体にかかり、特に原 動機やその回転を伝達する駆動軸の破損 につながります。 ジェイテクトでは2014年、大型駆動軸の鉄 鋼圧延機向けに、過負荷の発生時、その 負荷を瞬時に遮断する安全装置を開発。 これまでにも同装置の中小駆動軸用を開 発しており、今回の開発ですべての駆動軸 サイズへの対応が可能となりました。 鉄鋼設備用駆動軸でトップシェア ジェイテクトの開発した安全装置は、油圧 拡張式を採用しており、従来の方式に比べ て「部品の定期交換が不要」「復旧時間を 短縮できる」「復旧部品を縮小できる」など のメリットがあります。 1967年に国内駆動軸メーカーでは初めて 鉄鋼設備用駆動軸を生産・納入し、現在も 国内トップシェアを維持しています。 「お客様密着の姿勢がシェアにつながって いると考えています。今後もお客様の声に 耳を傾けながら高品質の製品を提供し、鉄 鋼業界の発展に貢献していきます」 9 CSR Report 2015 ました。また、従来のタイプと比べて軽量化も 実現し、クルマの低燃費化にも貢献します。 「ナンバーワンのシェアだからこそ、製品が クルマ社会に与える影響も大きい。機能・ 品質ともに優れたものをこれからも世界に 展開していきたいですね」 * ハイパーカップリングは株式会社ジェイテクトの登録商標です。

客様密着

姿勢を

大切

鉄鋼業界を

きます

軸受事業本部 産業機器技術部 駆動軸技術室 永山 彰英 A k ihid e N agay a ma 価値づくり J T E K T G R O U P V I S I O N ハイパーカップリング(トルクリミッタ) J T E K T G R O U P V I S I O N 価値づくり 価値づくり J T E K T G R O U P V I S I O N 本社 栃木県宇都宮市雀宮町585 設立年月日 1953年10月1日 従業員数 274人(2015年3月末現在) 事業内容 針状ころ軸受の製造・販売 今回の保持器形状は「つくり」を考慮した製造側 の提案と設計側の性能アップのニーズが合致し、 形となりました。今回のような提案がお客様の喜 びにつながることを誇りに思っています。これから もより良い製品を世に送り出せるよう精進してい きます。 宇都宮機器株式会社 生産技術部 生産技術グループ 栗木 初 Hajime Kuriki PI C K U P 2 0 14 期待を超える価値づくり 製造 宇都宮機器株式会社 本社  大阪府八尾市南植松町2-34 設立年月日 1961年8月8日 従業員数 1,209人(2015年3月末現在) 事業内容 自動車部品、工作機械、精密機器、 FAシステムの製造・販売 製造 光洋機械工業株式会社

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研究開発本部 先端プロセス研究部 プロセス要素研究室 佐々木 雄二 Yuji Sasaki 工作機械・メカトロ事業本部 工作機械開発部 標準機開発室 切削グループ 岡 祐司 Yuji Oka ● リアルタイム熱変位補正システム

88

低減 従来品より 約 室温変化による加工誤差



19

削減 従来品より 約 消費電力



ジェイテクト独自の高速演算プログラム ●熱変位推定ロジック ●位置制御ロジック 複雑な熱変形をFEM解析 ロジックを用いてリアルタイ ムに解析 CNC内部で解析 イン ター フ ェ イス 温度 セ ン サ ー 主軸変位センサー 光学式スケール データ リアルタイム位置制御 10 CSR Report 2015 より大きな工作物を、より効率良く、より高 精度に、より簡単に──クルマ、航空機、 農機・建機、エネルギー関連装置などに使 用される中型部品の加工設備へのニーズ は、年々多様化・高度化しています。ジェイ テクトはこうしたニーズに応え、2013年、従 来機FH630SXをベースに加工エリアと積 載質量を大幅に拡大、そして生産性、作 業性も向上させたFH630SX-iを開発し、 販売開始。さらに2014年、同製品に新た な機能を追加し、より高精度に、より簡単 に、加工ができるよう進化させました。 独自の技術で 熱による加工誤差を画期的に低減 2014年に追加した新たな機能のうちの一 つが、リアルタイム熱変位補正機能です。 金属部品加工では、工場内の温度変化や、 機械から出る熱が、加工精度に大きな影響 を及ぼします。そのため加工現場では、暖機 運転や空調によって温度を安定させる、作 業後に補正加工を行うなどして精度を確保 しています。追加した機能は、こうした手間を 不要にするものです。機体各部の温度セン サーで計測した温度データと機体の3Dモデ ルをもとに、熱変形をCNC(コンピュータ制 御)装置内部で解析。工具先端変位を算出 し、リアルタイムに位置制御を行うことで、熱 による加工誤差を画期的に低減しました。 暖機運転や補正加工が不要 生産効率向上と省エネも実現 機械仕様、加工精度、作業性ともに、従来 機と比較して大きく向上したFH630SX-i。 さらに、暖機運転や補正加工が不要になる ことから、生産効率の向上と省エネも実現 しました。 「温度変化の大きな工場環境でも、また、 補正加工などの熟練技術を持たない作業 者でも、安定して高精度加工を行うことが できます。これからも、モノづくりに携わる世 界中の人々に貢献できる工作機械を開発 していきます」(岡) 「今までにないアイデアで、機械の複雑な 熱変形を高速に解析する技術を開発し、 熱による加工誤差の低減を実現しました。 これにより、高精度な加工が簡単にできる ようになりました。これからも、誰にでもより 簡単にモノづくりのできる工作機械を目指 していきます」(佐々木)

世界のモノづくりに貢献

より高精度な加工を、より簡単に

横形マシニングセンタ FH630SX-i J T E K T G R O U P V I S I O N 価値づくり PI C K U P 2 0 14 期待を超える価値づくり E_10 関連記事

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計画の見直し 事務所 生産性向上の取り組み 問題点への即応 工場事務所 工場生産ライン レイアウト表示の アンドン 可動モニタ 設備状態分析 設備データ収集 工作機械・メカトロ事業本部 メカトロ制御技術部 メカトロ制御システム技術室 第1グループ 加藤 聖 Satoshi Kato ネットワーク ● システム構成イメージ レイアウト表示のアンドン サーバー PC PLC クライアント PC 11 CSR Report 2015 ジェイテクトは、設備の動きを制御するプ ログラマブルコントローラ(PLC)、設備の 状態を見える化するダイレクトモニタ、安 全性の向上に特化したPLC、加工工程を コンピュータで数値制御するCNC装置な ど、さまざまな制御システム機器を開発し、 モノづくりの現場を支え続けてきました。そ して2 0 1 4 年 、生 産マネジメントシステム TIPROS-Es100を開発。個々の設備の 見える化だけでなく、生産ライン全体、工場 全体の見える化を実現し、さらなる生産性 向上に貢献します。 見えなかった弱点が見える 対策することで無駄を削減できる なぜか想定より生産数が少ない。設備が 頻繁に停止するが、原因は不明。モノづく りの現場では、こうした解決への糸口がつ かめない問題にも直面します。その解決を サポートするために、生産マネジメントシス テムTIPROS-Es100は開発されました。 どの設備で何が起きているかをレイアウト 表示のアンドンですぐに確認・対応できる、 PLCのデータをサーバーに蓄積してどこに 弱点があるかを分析できる、遠隔オフィス で生産現場の状態を把握して計画の見直 しに活用できる、などの特長があります。生 産ライン全体、工場全体を見渡して弱点を 見える化、対策することで無駄を削減でき ます。さらに、それぞれの生産設備の能力を 最大限に引き出し、生産性向上に貢献し ます。 工作機械と制御システム機器、 両方を開発している強みを生かして ジェイテクトは部 品メーカーであると同 時 に、工作機械メーカーであり、さらに制御シ ステム機器も開発・製造しています。 「制御システム機器を開発している私たち にとって、工作機械も自社内で開発・製造 していることは、大きな強みだと感じていま す。工作機械メーカーの生の声を、ダイレク トに、きめ細かに、聞くことができるわけです から。この強みを生かし、これからもよりお客 様に満足と信頼を得られる生産マネジメン トシステムを開発し、モノづくりの現場をしっ かりと見守っていきたい。設備異常に即座 に対応できるだけでなく、異常そのものの発 生を防ぐ、そんなシステムへの進化を目指し ていきます」 * TIPROSは株式会社ジェイテクトの登録商標です。

工場全体を見える化することで、

生産性向上をサポートします

生産マネジメントシステム TIPROS-Es100 J T E K T G R O U P V I S I O N 価値づくり PI C K U P 2 0 14 期待を超える価値づくり

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欧州 Europe 24社 7,135人 2,114億円 会社数 従業員数 売上高 アジア・オセアニア・ その他 Asia,Oceania,Other 57社 12,686人 2,823億円 会社数 従業員数 売上高 北米 North America 16社 6,300人 3,031億円 会社数 従業員数 売上高 日本 Japan 39社 17,791人 5,590億円 会社数 従業員数 売上高 第2回グローバル人事会議 12 CSR Report 2015 グローバルサクセッションプランの 導入と推進 ジェイテクトはグループ全体で国内外合わ せて約4万4,000人の従業員を擁し、その うち約6割が海外で働いています。国籍・人 種を問わず、意欲あふれる人材、能力ある 人材が国・地域を越え、自身にとって最適 な環境で活躍できる──そんな仕組みを整 えるために、グローバルな人事マネジメント・ 育成体制の構築を目指しています。この取 り組みの一つとしてグローバルサクセッショ ンプランを導入し、実践していく予定です。 世界各拠点の主要ポストについて ヒアリングをベースに調査 最初のステップとして、2014年度は各海 外拠点の主要ポストがどのような役割を担 っているか、現地での対話や電話会議を通 じて調査し、明確化しました。 次のステップとして、主要ポストに現在つい ている従業員や後継者候補となり得る従業 員のキャリア・能力などの情報を整理・把握 し、各ポストの後継者となる人材の発掘・育 成・適正配置につなげていきます。そのため の委員会も各地域で立ち上げる予定です。 第2回グローバル人事会議を開催 今後の施策について議論 12月11・12日、海外主要6地域と日本の人 事担当者が一堂に会し、前年12月以来2 回目のグローバル人事会議を愛知県刈谷 市で開催しました。グローバルサクセッショ ンプランの進捗、今後の施策などについて 議論が展開されました。 PI C K U P 2 0 14 グローバル

国・地域を越えて、

多様な人材が活躍できる仕組みの整備へ

グローバル人事 N e w !

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北米 22.4% 所在地別売上構成 日本

41.3

% (2014年度連結売上高) アジア・ オセアニア・ その他 20.7% 欧州 15.6% 欧州 16.3% 北米 14.3% 日本

40.5

% アジア・ オセアニア・ その他 28.9% 所在地別従業員構成 (2015年3月末現在、連結) 13 CSR Report 2015 海外主要6地域に ジェイテクトの役員を配置 ジェイテクトグループは、北米、欧州、中国、 アセアン、インド、中南米の海外主要6地 域にジェイテクトの役員を配置し、グローバ ルでのマネジメント体制を整備しています。 また、日本で培った、生産ラインのつくり方 や運営の仕組みを海外に展開。お客様が 期待する品質・コストを確保したモノづくりを 世界各地で行っています。 各国で生産能力を増強 お客様に迅速・安定的に製品をお届けでき る体制を整えることは、メーカーとして重要 な責任の一つであると考えています。2014 年度は、世界的に旺盛な自動車需要に対 グローバル人材育成の一環として 英語力向上をサポート グローバルに活躍できる人材の育成に向 け、2014年度は問題解決能力を強化する 研修を導入しました。 また、従業員全体の英語力向上にも力を 注いでいます。TOEIC社内試験を年2回 実施し、定期的に英語力を測ることのでき る機会を提供。2014年度は4月の試験で 672人、10月の試験で928人が受験しま した。 さらに、自己啓発講座の英語通信教育を 受講して目標点を達成した従業員に対し、 受講費の30%を補助する制度も導入。英 語学習へのモチベーションアップを図って います。 応するため、各国で生産能力を増強。6月 に中国でピニオンタイプ電動パワーステア リング(P-EPS)の現地生産を開始、7月に 北米で自動車向けハブユニットの生産体 制を強化しました。 電動パワーステアリングの グローバル累計生産台数が 1億台を突破 1988年に開発・量産開始したジェイテクト の 電 動 パワーステアリング(E P S)が 、 2015年4月、グローバル累計生産台数1 億台に到達しました。 世界各国の自動車メーカーに採用されて おり、各社の需要に迅速に、きめ細かに応 えるため、世界10カ国に14のEPS生産拠 点を設けています。

ジェイテクト品質を世界中に展開

S_03・08 関連記事 * P-EPSは株式会社ジェイテクトの登録商標です。 PI C K U P 2 0 14 グローバル 人づくり J T E K T G R O U P V I S I O N グローバルマネジメント体制 J T E K T G R O U P V I S I O N モノづくり 自動車産業の最大市場となった中国では近年、需 要の多様化が進んでいます。従来のコラムアシストタ イプ(上流)に加え、ラックアシストタイプ(下流)であ り、静粛性や操舵性に優れるピニオンタイプ電動パ ワーステアリング(P-EPS)の生産を、中国のグルー プ会社JSSXで6月より開始しました。今後も生産品 目の充実と生産能力の増強に取り組んでいきます。 中国でピニオンタイプ電動パワーステアリングの現地生産を開始 米国のグループ会社KBNAのリッチランド工場で 7月、工場拡張を実施しました。同工場は、北米の ハブユニット生産における中核拠点です。敷地・ 建屋を拡張し、新ラインを導入することで、生産能 力を約2倍に向上させました。今後も、優れた製品 の供給を通じて、北米の旺盛な自動車需要に応 えていきます。 北米で工場を拡張し、ハブユニット生産・供給能力を強化 N e w ! N e w ! N e w ! N e w !

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役員安全研修で、安全への思いを語る安形哲夫社長 労働災害へのさらなる対策が急務 ジェイテクトでは、従業員の安全を守ること を、何よりも重要な使命であると考えていま す。2011年度以降は特に、機械を止めず に異常処置などの作業や修理を行う中で 発生する「止めず災害」への対策を最重要 課題とし、撲滅に注力してきました。そのた めの施策として、実際の機械で災害を疑似 体験し、作業ルール遵守の大切さを体で感 じてもらう教育の場、安全道場の設置を推 進。2013年度に全工場で設置を完了し、 事務職も含めて工場に入る可能性のある 従業員全員への教育を行いました。その結 果、止めず災害については、2013 年度15件から2014年度10件へと 減 少させることができました。しか し、まだ撲滅には至っていません。 また、全労働災害件数については、 2014年度46件発生し、36件と多 かった2013年度よりさらに増加し てしまいました。 全従業員を対象に 安全意識調査を実施 ジェイテクトでは、労働災害が増加傾向に ある現状を危機的状況と捉え、災害の背景 に何があるのかを究明するために、2014年 10月より米国デュポン社のコンサルティン グを導入。全従業員を対象とした安全意識 調査や工場点検を実施しました。 調査の結果、ジェイテクト従業員の安全意 識に課題があることが判明。現在は、各工 場・事業場におけるさまざまな取り組みを通 じて、従業員同士で相互に指摘し合い、感 謝し合える相互啓発の状態にまで引き上げ ることを目指しています。 全役員出席のもと、 安全研修を実施 安全文化の構築に向け、経営層が強力な リーダーシップを発揮するために、2015年1 14 CSR Report 2015 N e w ! N e w ! PI C K U P 2 0 14

「 全ての災害は必ず防ぐことができる!」

という信念を共有

安全文化の構築 「ポケットに手を入れて歩かない」 「 携 帯 電 話を操 作しながら歩かな い」「 手すりを持って階段を昇降す る」「 斜め横 断はしない」「 指 差 呼 称」を徹底。 ポケテナシ活動 全社展開 毎週火曜日の朝の30分間、工場一 斉に自主保全と4S(整理・整頓・清 潔・清掃)を実施しています。 自主保全・4S活動 田戸岬工場 作業者から頻発停止についてヒア リングし、マップ化することで計画的 に改善しています。 頻発停止の改善活動 責任者を決めて、安全への取り組 みを毎月点検しています。労使一体 となり、当事者意識を持って安全を 守っています。 安全の番人活動 豊橋工場 各職場のミーティング結果を一覧表 に集約して掲示。全職場にフィード バックし、情報を共有するとともに、 新たな気づきを促します。 安全ミーティングの キャッチボール活動 豊橋工場 安全に対する取り組み事例 S_11・12・13 関連記事 東京工場 全災害件数の推移 0 10 20 30 40 50 2010 2011 2012 2013 (年度) (件数) 準重大 重大 休業 不休 2014

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月21日、全役員出席のもとで安全研修を実 施。「ジェイテクトが目指す安全ビジョン」 「経営幹部としての安全文化構築のための コミットメント」について研修・討議を行い、 各役員からは「『 現地現物 』で周知を徹底 する」「安全へのモチベーション向上に取り 組む」などの強い意思表示がなされました。 ジェイテクト安全ビジョンを策定 ジェイテクトの安全に対する基本的な考え 方として 、2 0 1 5年 度 、安 全 ビジョン 「Safety First」No.1 JTEKT −全ての災 害は必ず防ぐことができる!− を策定。この ビジョンのもと、労働災害撲滅に向け、各 工場・事業場において、安全人間づくり、安 全職場づくりを強化しています。2015年度 はまず、止めず災害ゼロ、歩行災害ゼロの 実現を目指します。 15 CSR Report 2015 浸透ツールを全従業員に配布 ジェイテクトでは2011年度から「CSRレポ ート」を全従業員に配布し、各職場で勉強 会を開 催しています 。2 0 1 4年 度 は 、

JTEKT GROUP VISIONの目指す姿と

CSRの考え方は同じであることを伝えるた めに、リーフレット「CSR+YOU あなたが担 う社会的責任について考えるノート」の第2 弾を、「CSRレポート」とともに全従業員に 配布しました。リーフレットは、社会の変化・ 進化に対応する能力が企業には求められ ていることや、JTEKT GROUP VISION

の三つの柱について、職場や従業員一人 ひとりがどう関わっているかを考える内容と なっています。勉強会の結果報告では「職 場にもビジョンが必 要なことがわかった」 「定期的に議論していくことが大切」などの 声がありました。 CSR方針の理解度調査を継続 職場マネジメントアンケートの中で実施した CSR方針理解度調査の結果、2014年度 は基幹職以上で86%、一般従業員で47% から、CSR方針について理解したという回 答が得られました。 N e w ! PI C K U P 2 0 14 労働安全 CSR社内浸透 CSR方針について「十分理解した」「かなり理解した」の上位2回答(全6択)の比率 2012年度 79% 36% 43% 2013年度 82% 38% 45% 2014年度 86% 47% 53% 基幹職以上 一般従業員 全従業員 2013年度に第1弾を作成。各職場で行われるCSRの勉強会で活用されています。

仕事とCSRのつながりを、

一人ひとりが考えるための機会づくり

浸透活動の継続 J T E K T G R O U P V I S I O N 人づくり 人づくり J T E K T G R O U P V I S I O N 人づくり J T E K T G R O U P V I S I O N CSR+YOU あなたが担う社会的責任について考えるノート 従業員と家族が幸せで 誇りの持てる会社になる 全ての災害は必ず防ぐことができる! ●安全は全てに優先する ●ゼロ災害に対するこだわり ●危険ゼロの会社を目指す ①自分の身体は自分で守る ②周りの仲間にもケガをさせない ③不安全行動・状態を改善する 安全人間 ①本質安全設備になっている ②明るく4Sが継続されている ③職場が日々改善され続ける 安全職場 安全ビジョン S_10 関連記事

「Safety First」

No.1 JTEKT

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新型炉の導入により、品質向上と省エネを実現

香川工場では、ころ(軸受の転動体)の熱処理工程におい て、さらなる品質向上を実現するとともに、エネルギーの使 用量も削減できる新型炉を導入。消煙装置も設置し、環境 に配慮しています。仕様の選定にあたっては香川工場だけ でなく、軸 受 生 産 技 術 部 や 熱 処 理 B R( B u s i n e s s Revolution)部と連携して検討。これまで積み重ねてきた 改善の経験を生かし、最適な仕様を選定しました。

22.6

削減



従来炉より CO2 1カ月あたり

7.6

改善



従来炉より 工程能力値 16 CSR Report 2015 目標値を定め、計画的・体系的に 省エネ化を推進 ジェイテクトでは5年ごとに環境取り組みプ ランを策定し、明確な方針と目標値のもと、 さまざまな環境対策を進めています。CO2 排出量削減についても社会情勢や政策動 向に応じて目標値を設定し、製品の生産や 物流など全プロセスにわたって省エネ化を 計画的・体系的に推進してきました。 エネルギーの見える化により 無駄を把握・改善 CO2削減の大きな柱として、2011年度か らエネルギーの見える化を推進。全工場の 主要ラインに電力を自動計測するエコパワ ーメーターを設置し、そのデータを生かして 停止時の待機電力削減や原単位の管理 に取り組みました。特に熱処理炉は多くの エネルギーを必要とするため、重点的に省 エネ化を推進。各工場において計画的に 改造・補修、新型炉の導入などを進めてい ます。 省エネマトリックスを作成し 効果的な改善事例を展開 ジェイテクトが所属している工業会やオール トヨタグループの改善事例から、ジェイテクト にとって効果的と思われるものを「原動力・ 照明」「熱処理・鋳造」「加工・組み付けライ ン」の3分野を軸にピックアップし、全工場 に展開。これを省エネマトリックスと呼んで います。また、逆にジェイテクトの各工場が 考案した改善事例についても工業会に情 報提供し、業界全体で効果的な手法を共 有しながらCO2削減に取り組んでいます。 さらに高い 目標の達成に向けて 2015年度は、第5次環境取り組みプラン の最終年度。2020年度を目標年度とす る、第6次プランの策定が始まっています。 「どの工場もすでにさまざまな対策を導入し ているため、さらにCO2排出量を削減する のは、簡単なことではありません。私たち全 社事務局としては、各現場に足を運んで対 話を重ねながら、ともに改善策を追求してい きたいと考えています」 生産技術本部 環境管理部 竹内 弘 Hiromu Takeuchi

現場と

対話を

大切

ら、

さらな

改善策を

もに追

きます

地球温暖化防止活動のあゆみ J T E K T G R O U P V I S I O N モノづくり PI C K U P 2 0 14 地球温暖化防止 N e w ! N e w ! E_03・04・11・12・13 関連記事

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◎中国雲南省大地震被害の義援金として、ジェイテクトと国内・中国のグループ会社は、総額450万円(約27万元)を寄付しました。 ◎広島市集中豪雨被害の義援金として、ジェイテクトは100万円を寄付しました。 2014年度義援金 丁寧に教えていただき、うまくできると一緒 に喜んでくれて、すごくうれしかったです。 ジェイテクトのみなさん、いつも支援してく ださり、本当にありがとうございます。 小松未来さん 本吉響高等学校 女子バレー部部長 9月13日、ジェイテクトのバレーボールチーム「STINGS」が、本吉響高等学校にてバレーボール 教室を開催しました。STINGSは2011年6月、被災地を励まそうとかねてから縁のあった気仙沼 市でバレーボール教室を開催。以来、2013年7月にも開催し、今回が3回目 となります。6高校から90人が参加し、元気に汗を流しました。

気仙沼市での「STINGS」バレーボール教室も引き続いて開催

STINGSサインボールも贈呈 気仙沼向洋高等学校へはネット支柱カバーとチームバックを贈呈 寄付贈呈式を開催した気仙沼向洋高等学校の仮設校舎 17 CSR Report 2015 合言葉は「再生にエールを」 2013年度に引き続いて実施 食堂メニューや自動販売機を活用した全 従業員参加型の支援活動「 被災地支援 チャリティキャラバン」を前年に引き続き、 2014年度も全工場・事業場・支社で実施 しました。キャッチフレーズは「被災地に行 かなくてもできる支援があります。4年目の 今、再生にエールを送ろう」。従業員からの 寄付と同額をジェイテクトが支援して寄付 金を増額するマッチングギフト制度も、前年 同様取り入れました。 全工場・事業場・支社で実施 独自企画もより活発に 「期間中、すべてのメニューで東北米を使 用」「期間以外にも、工場フェスティバルで コーヒーチャリティを実施」など、趣向を凝ら した企画も各地で活発に行われました。こ れらの独自企画とマッチングギフトを合わせ て寄付金総額は262万525円となり、前年 より約30万円多く集めることができました。 気仙沼市で贈呈式 「希望の光となるように」 2月6日、宮城県の気仙沼向洋高等学校に て寄付贈呈式を実施。6高校10チームのバ レーボール部に現金と希望物品を贈呈しま した。気仙沼向洋高等学校は震災で校舎 が全壊し、現在も仮設校舎で授業を行って いますが、生徒のみなさんは復興を目指して 着実に歩みを進めています。男子バレーボ ール部主将の齊藤一磨さんからは「私たち の活躍が地域の希望の光となるようにがん ばります」という力強い声をいただきました。 ジェイテクトは今後も被災地の力になれる よう、この取り組みを継続実施します。

気持ちを届ける

想いがつながる

被災地支援チャリティキャラバン 2013年度 → 231万4,976円 2014年度 → 262万 525円 寄付 金額 2 0 1 5 年 度も継 続 中! PI C K U P 2 0 14 災害復興支援 S_21 関連記事 S_22 関連記事

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CSRレポート

2015

実績一覧

ステアリング(※1) 軸受 生産におけるCO2排出量 物流におけるCO2排出量 廃棄物原単位 PRTR法対象物質排出・移動量 合計 原単位 原単位 基幹職 主任 日数 人数 合計 男 女 男 女 男 女 万t t t/億円 t t/億円 t/億円 t 件 億円 人 箇所 人 人 % % 人 人 人 % 日 人 % % 人 歳 年 % 415.5 176.0 79.9 230,896 147.7 13,994 2.25 6.92 42.1 0 363 7,045 12 3,676  1,189 0.80 1.78 1.94 247 25 4 0.14 4,398 65 24.9 36.9 14,232(3,688) 12,952(3,148) 1,280(540) 38.9 39.0 38.1 15.5 15.8 12.2 2.03 466.0 296.0 89.5 237,147 147.7 14,301 2.20 6.86 40.4 2 413 8,514 13 4,927 1,344 0.97 2.60 2.17 292 38 5 0.34 5,061 59 25.5 36.9 14,842 (3,724) 13,442 (3,157) 1,400 (567) 38.9 39.0 37.8 15.3 15.6 11.2 3.68 457.1 184.0 87.0(※2) 240,024 148.1 14,330 2.24 6.71 39.9 2 401 8,475 13 4,879 1,051 0.82 2.36 2.11 278 24 3 0.27(※6) 4,022 50 25.0 37.4 14,696 (3,803) 13,322 (3,203) 1,374 (600) 38.9 38.9 37.9 15.3 15.6 11.7 3.01 環境設計による製品の使用段階でのCO2削減量 地球温暖化防止 資源の有効利用 環境負荷物質の管理・低減 環境法令違反件数(※3) 研究開発費(※4)の総額 工場フェスティバル 来場者数 地域懇談会開催拠点数 地域清掃活動 総動員数 工場見学 受入人数 女性管理職の割合 障がい者雇用率 障がい者雇用人数 育児休業取得者(※5) 介護休職取得者 休業度数率 精神系疾患による新たな休業 BMI基準値オーバー率 喫煙者率(※7) 従業員数(内、期間従業員・パート・再雇用・嘱託の合計) 平均年齢 勤続年数 入社3年以内の離職率[正社員、定期入社、自己都合退社] 製品 [単独] 環境 [単独] 研究[連結] 地域貢献 [単独] 従業員 [単独] モ ノ づくりを 通 じ た 貢 献 磐 石 な経営基盤 の 確 立 領域 項目 単位 2012年度 2013年度 2014年度 過去3年間のCSR活動の 実績データを取りまとめて掲載します。  コラムタイプ 電動パワーステアリング システム 自動車向け テーパーローラ ベアリング 製品群事例 ※1 ジェイテクトが設計した製品の台数で算出するため、海外生産の製品を半分程度含みます。 ※2 集計ミスが発見されたため、数値を訂正しています。 ※3 前年まで記載していた環境ヒヤリ件数については、2014年度から報告を全社的に強化・徹底したことでデータに 連続性がなくなったため今回は削除し、環境法令違反件数のみの報告とさせていただきます。 ※4 一般管理費および当期製造費用に含まれる研究開発費。 ※5 2012年度、2013年度は女性従業員の人数、2014年度は男女合計の人数です。 ※6 集計ミスが発見されたため、数値を訂正しています。 ※7 算出範囲を見直したため、数値が前年までの報告と異なっています。 ※8 職場マネジメントアンケート(全6択)より。 18 CSR Report 2015

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合計 男 女 事務 技術 技能 合計 日本 欧州 北米 アジア・オセアニア・その他 合計 日本 欧州 北米 アジア・オセアニア・その他 合計 日本 欧州 北米 アジア・オセアニア・その他 合計 日本 欧州 北米 アジア・オセアニア・その他 合計 男 女 合計 男 女 合計 男 女 人 人 人 人 人 % % % % 億円 億円 億円 億円 億円 億円 % 円 億円 社 人 件 326 306 20 38 26 12 85 81 4 203 199 4 100 29 32 21 10,675 5,419 1,393 1,836 2,025 291(△18.2) 179 △53 17 177 138 3,626 10,269 3,842 4.0 16 1,096 139 41 26 17 55 41,714(4,971) 17,215 7,150 5,503 11,846 28 309 283 26 47 26 21 89 89 0 173 168 5 100 32 36 27 13,559 5,590 2,114 3,031 2,823 741(27.4) 328 48 113 260 425 4,111 11,262 4,997 9.8 34 684 136 39 24 16 57 43,912(5,432) 17,791 7,135 6,300 12,686 39 316 289 27 44 27 17 94 90 4 178 172 6 100 32 34 24 12,601 5,560 1,983 2,475 2,581 582(99.6) 333 △20 68 229 233 3,807 10,664 4,188 6.2 18 764 140 40 26 17 57 43,456(5,412) 17,651 7,262 5,881 12,662 33 採用人数[定期採用] 定年退職後再雇用適用率 自分の成長を「十分実感できている」「かなり実感できている」従業員の割合(※8) 仕事にやりがいを「十分感じている」「かなり感じている」従業員の割合(※8) 会社に「十分満足している」「かなり満足している」従業員の割合(※8) 売上高 営業損益(営業利益増減率 % ) 当期純利益 株主資本 総資産額 純資産額 自己資本当期純利益率[ ROE ] 1株あたり配当額 設備投資額 会社数(ジェイテクトを含む) 従業員数(外、平均臨時雇用人員) 内部通報件数[単独] 従業員 [単独] 財務 グローバル 展開 ガバナンス 磐 石 な経営基盤 の 確 立 領域 項目 単位 2012年度 2013年度 2014年度 19  CSR Report 2015

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20 CSR Report 2015

より良い

未来に向かって

ジェイテクトの

3ブランドが紡ぐハーモニーで

人・モノ・社会を動かす。

新たな価値を創造する。

一般産業

自動車

フィード バック フ ィー ドバック クル マの 部品と して 軸受 (ベアリング) 工作機械 メカトロニクス 自動車部品 工 作 機 械 の 部 品 と し て 工 作 機 械 で 軸 受 を つ く る ク ル マ の 部 品を つくる

CSRレポート

2015

企業概要

ジェイテクトの三つのブランド、 JTEKT、Koyo、TOYODAは、それぞれが 互いに共鳴し、高め合いながら、自動車関 連から、鉄鋼、鉄道、航空・宇宙、建設機 械・農業機械、風力発電など、さまざまな領 域で社会を支えています。 私たちジェイテクトグループは、お客様、サ プライヤー、従業員との和を大切にし、「価 値づくり」「モノづくり」「人づくり」を通じて ナンバーワン、オンリーワンの商品・サービ スをお届けします。

No.1 & Only One

ジェイテクトの持つNo.1 & Only Oneの技 術・商品を紹介するシリーズ広告を2014年 度、展開しました。

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20 CSR Report 2015 企業概要 沿革 2005年 光洋精工株式会社と豊田工機株式会社が合併契約書締結 2006年 株式会社ジェイテクト誕生 2007年 風力発電機用大形絶縁セラミック軸受の開発・量産 2008年 軽量低トルクハブユニット軸受開発 2009年 米国ティムケン社のニードル軸受事業を買収 高級スポーツカー用トルク感応型差動制限装置(トルセン)の開発 高精度複合研削盤を発売 2010年 インドで電動パワーステアリングの生産を開始 5軸横形マシニングセンタを発売 2011年 インドネシアで電動パワーステアリングの生産を開始 2012年 伊賀試験場開所 社名 本店所在地 本社所在地 代表者 資本金 従業員数 (外、平均臨時雇用人員) 売上高 経常利益 連結子会社 株式会社ジェイテクト JTEKT Corporation 大阪市中央区南船場3丁目5番8号 名古屋本社 名古屋市中村区名駅4丁目7番1号 ミッドランドスクエア15階 大阪本社 大阪市中央区南船場3丁目5番8号 取締役社長 安形 哲夫 455億円(2015年3月末現在) 43,912人(5,432人) [ 連結](2015年3月末現在) 11,227人(2,495人) [ 単独](2015年3月末現在) 13,559億円 [連結](2014年度) 6,494億円 [ 単独](2014年度) 793億円 [ 連結](2014年度) 316億円 [ 単独](2014年度) 135社(国内38社、海外97社) 発行部署 経営企画部 お問い合せ先 TEL 052-527-1905 FAX 052-527-1912 発行 2 015年8月 次回発行予定 2 016年8月 http://www.jtekt.co.jp/csr/ 企業の社会的責任への関心が高まる中、ジェイテクト も社会の動向を常に見つめ、CSRの取り組みと報告 内容を進化させてきました。企業価値向上に向けて、 今後もみなさまからのご意見を参考にしながら取り組 みと報告をさらに充実させていきたいと考えています。 ウェブサイトの詳細・データもご覧いただき、ぜひ率直 なご意見をお寄せいただければ幸いです。 お 読 み い た だ き 、 あ り が と う ご ざ い ま し た ご 意 見 を お 待 ち し て い ま す 読 者 の みなさまへ

CSRレポート

2015

メッセージ 単独 連結 売上高の推移 (年度) 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 単独 連結 経常利益の推移 (年度) (億円) '10 '11 単独 連結 (年度) (人) '10 '11 800 700 600 500 400 300 200 100 -50 40,000 50,000 30,000 20,000 10,000 '12 '12  '13 '14 '13  '14  (億円) 従業員数の推移 '10 '11 '12 '13 '14

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M _01

CSR

方 針

CSRマネジメント |CSR Management 詳 細・デ ータ

C SR

マネジメント

CSR Management CSR Report 2015 M_01 M_03 M_04 C S R 方 針 企 業 理念/企 業行動規準/ 役員倫理規則/社員の行 動指針 C S R 推 進 体 制 C S R を支える基礎 コーポレートガバナンス コンプライアンス リスクマネジメント

役員

倫理規則

企業理念

企業行動規準

社員の

行動指針

ジェイテクトでは 、

企 業 理 念

企 業 行 動 規準

役 員倫 理 規 則   社 員 の 行 動 指 針

を総 称して

C SR 方針

位 置 づ けて い ます。

●本レポートは、ジェイテクトのCSRに対する考え方や 活動について、みなさまにわかりやすくお伝えする目的 で発行されています。 ●本レポートは「メッセージ」(冊子)と、「メッセージ」 「詳細・データ」を合わせたフルレポート(ウェブサイト)と いう、二つの媒体により構成されています。 ●詳細・データは、客観性・網羅性・継続性を重視した 内容になっています。 ●関連記事マークのアルファベットについて M = CSRマネジメント S = 社会性報告 E = 環境報告 ●本項目「CSRマネジメント」では「CSR方針」をはじめ とした、ジェイテクトのCSRの考え方と、企業統治にお ける重要項目をまとめました。 メッセージ P4 関連記事 N e w ! 2014年度に始まった新しい取り組みと、今回のレポートで 初めて公開した情報には、このマークがついています。

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M _02 CSRレポート2015_ 詳細・データ

C S R 方 針

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企 業 理念

企 業 行 動 規 準

ジェイテクトの企業理念の実践、会社の目指す姿の実現に向けて、従業員が 活動していくときの基本的な心構え、指針をわかりやすくまとめたものです。 2006年4月に制定し、2008年6月、2012年11月、2014年8月に改訂。従業 員への浸透を図るため、各項目の表現を簡潔にしました。指針は、社内イントラ ネットに掲載。また、携帯できる「ポケット版」を配付し、全従業員への徹底・浸 透を図っています。 第1章 会社との関係 第2章 会社での活動 第3章 社会との関係 第4章 私的行為 「社員の行動指針」の構成 私たちジェイテクトは、 社会の信頼に応え、モノづくりを通じて、 人々の幸福と豊かな社会づくりに貢献する 遵法精神に基づき、公正、透明、自由な競争ならびに適正な取引を行う マーケットから発想し、最高の品質・技術・サービスを提供し、お客様の満足と信頼に応える 地球環境問題への取り組みは、企業の重要な使命のひとつであることを深く認識し、自主的・積極的に行う 社員の人格と個性を尊重し、可能性と働きがいを大切にする職場を作り、一人ひとりの豊かさを実現する 株主はもとより、広く社会とのコミュニケーションを図り、企業情報を公正に開示する 「良き企業市民」として社会貢献活動を積極的に推進する 国際ルール、各国各地域の法律・文化・慣習を尊重し、その発展に貢献する 新たな価値を創造し、広く社会に「喜びと感動」を提供する グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長を目指す 人間尊重を基本に、明るく活力ある企業風土をつくる 安全で豊かなくらしの実現に取り組む

社 員 の 行 動 指 針

第5条 誠実かつ倫理的な行動 第6条 法令遵守 第8条 違法行為・非倫理的行為の報告 第9条 倫理規則の遵守責任 「役員倫理規則」の構成(抜粋) 取締役、執行役員にとっての行動指針に相当するものとして2008年4月、「役 員倫理規則」を制定しました。「誠実かつ倫理的な行動」「法令遵守」など、全 11条により構成し、法令遵守の担保としています。また、役員が模範となること で、従業員の法令遵守への取り組みを強固にすることも目的としています。

役 員 倫 理 規 則

企業目的 経営姿勢 C S R 方 針 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 1. 2. 3. 4. ジェイテクトグループは、「モノづくりを通じて、人々の幸福と豊かな社会づくりに貢献する」という使命の実現に 向けて、「経済」「社会」「環境」のそれぞれの関係において、調和した事業活動を実践します。良き企業市民とし て、ステークホルダーからの信頼をより一層強固なものとし、社会・地球の持続可能な発展に貢献する取り組み を実践してまいります。取引先においても、この趣旨を共有し、それに基づいて行動することを期待します。

参照

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参加方式 対面方式 オンライン方式 使用可能ツール zoom Microsoft Teams. 三重県 鈴鹿市平田中町1-1

DX戦略 知財戦略 事業戦略 開発戦略

          ITEC INTERNATIONAL 株式会社. 型名

BIGIグループ 株式会社ビームス BEAMS 株式会社アダストリア 株式会社ユナイテッドアローズ JUNグループ 株式会社シップス

三洋電機株式会社 住友電気工業株式会社 ソニー株式会社 株式会社東芝 日本電気株式会社 パナソニック株式会社 株式会社日立製作所

会社名 現代三湖重工業㈱ 英文名 HYUNDAI SAMHO Heavy Industries