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熊本大学学術リポジトリ Kumamoto University Repositor Title マルテンサイト変態を利用した高延性 ZrCo 基合金の開発 Author(s) 松田, 光弘 ; 西田, 稔 Citation 金属, 80(7): Issue date

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(1)

熊本大学学術リポジトリ

Kumamoto University Repository System

Title

マルテンサイト変態を利用した高延性ZrCo基合金の開発

Author(s)

松田, 光弘; 西田, 稔

Citation

金属, 80(7): 562-566

Issue date

2010-07

Type

Journal Article

URL

http://hdl.handle.net/2298/20439

(2)

  

構造用金属間化合物の最近の進展

マルテンサイ卜変態を利用レた

高延性

ZrCo

基合金の開発

松 田 光 弘 , 西 田 稔

科学技術の発展に必要不可欠な材料である金属間化合物の開発には.最大の欠点である脆さを改善しなけ ればならない本稿では高延性化に成功した

Z

r

-

C

o

-

N

i

合金の機械的性質.微細構造およびマ ルテンサイト変 態の特徴を述べるとともに.高延性化を目指した

Z

r

-

C

o

・X合金の設計についても紹介する

はじめに

金属間化合物は高硬度かっ高温強度を有すると ともに,良好な超伝導特性や半導体特性を発現す るものもあり,科学技術の発展には必要不可欠な 材料である.しかしながら,変形能に乏しく常温で は脆いものが多い.N 泊1合金を代表とした単純な 結晶構造である

B2

型金属間化合物においても,す べり系が制限され,フォン・ミーゼスの条件加を 満足しないことから低延性を示す.そこで延性を 改善する方法として.

N

i

Al基合金では

Y

相との複 相化による組織制御が見出されている1)ところ で.

B2

型金属間化合物のなかでも

T

i

N

i

合金は形状 記憶特性を有することに加えて,優れた延性を示 すことで知られている.これは変形に伴う応力・ひ ずみ誘起マルテンサイト変態により,見かけ上の すべり系が増加するためと考えられている2) 従って,マルテンサイト変態を利用することで金 属間化合物の高延性化が期待される. 近年.

l

i

n

e

-

c

o

m

p

o

u

n

d

である等原子比紐成の

B2

Z

r

C

o

合金において,例外的に室温で約 7% もの 優れた延性を有することが報告されている3) こ れに対し.

Co

と全率固溶型元素である

N

i

との化合 物である等原子比

Z

r

N

i

合金は.

B33

構造

(

C

r

B

型) 注)フォン・ミーゼスの条件:すべり変形によって結品 を任意の形に変えるためには.5つの独立なすべり系が 必要である.

3

2

(562) の

l

i

n

e

-

c

o

m

p

o

u

n

d

であり室温では全く延性を示さ ない

.C

v

a

l

h

o

らは

Z

r

C

o

合金の

Co

N

i

で置換し た

Z

C

o

s

o

_

x

N

i

x

合金において.

N

i

置換量の増加に 伴い

B2

構造から

B33

構進へマルテンサイト変態を 生じることを報告している4) 筆者らは,このマル テンサイト変態に着目し.

Z

r

C

o

基合金の高延性化 を試みたところ.

Z

r

-

C

o

-

N

i

合金において極めて優 れた延性を示すことを見出し,その解析結果を踏 まえ他の合金への展開を検討しているS)6) 本稿で は,高延性化に成功した

Z

r

-

C

o

-

N

i

合金の機械的性 質,微細構造およびマルテンサイト変態の特徴を 述べ,現在,手がけている

Z

r

-

C

o

-

X(X=CU

, Pd) 合 金の概略を紹介する.

高延性

-

C

o

-

N

i

Z

r

合金

図1に

Z

r

s

o

C

o

s

o

_

x

N

i

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合金の室温における

X

線回 折の結果を示す.図から明らかなように,等原子比

Z

r

C

o

合金および

Z

r

s

o

C

o

4

o

N

i

l

O

合金は

B2

単相である が.

N

i

量が14%を超えるとマルテンサイト相であ る

B33

構造の回折ピークが現れはじめ,さらに

N

i

量 が矯加すると

B33

構造のマルテンサイト相の相対 ピーク強度が上昇する.さらに

Z

r

s

o

C

o

lO

N

i

4

0

合金と 等原子比

Z

r

N

i

合金はマルテンサイト単相である. 次に

Ni

置換量の増加に伴うピッカース硬度と最 大冷間圧下率の変化を図2に示す.後者は冷間圧延 を施した際に試料に初めて割れが認められるまでの 圧下率と定義する.なお試料の初期厚さは約

2mm

金属Vo.l

8

0(

2

0

1

0

)

O.7N

(3)

参考文献

1) J. Sato, T. Omori, Oikawa.K , .1Ohnuma, R. Kainuma and K. Ishida: Science 312 (2006), 90.

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Kainuma and IK. shida: Scr. Mater. 56 (2007), 14.1

1 0

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(4)

( 組 制 町 側 出 ) 制 調 相 25 600 500 10 15 ひずみ(%) 図3 室温におけるZr50C050合金,Zr50C03~ill 合金およ びZr50C036Ni14合金の引張応力一ひずみ曲線. ー一一一 ZrsoC句 ーーー司ー Zrso!C:OgNiu --- Zrso!C:06Nil4 20 5 線を示す. ZrCo合金と比較してNi量の増加に伴い 引張強度と伸びは飛躍的に向上し,特にZrSOCo39Nill 合金において全伸び約23%と極めて優れた延性を 示すことがわかる.しかしながら, Ni量が14%以 上になると逆に強度・延性共に低下する傾向を示 した.このような変形挙動を示す原因を解明する ため,引張破断材を透過電子顕微鏡(TEM) 観察に 供した.転位のパーガースベクトルは ,b =<100>B2 であり種々の電子線入射方向からのトレース解析 を行ったところ主なすべり系は,く100>{00}1 B2お よび<100>{011h2であることがわかった.しか しながら,これらはB2型金属間化合物において広 く知られているすべり系7)であり,これら転位組 織の解析結果だけでは,高延性を示す原因を説明 できない.図 4に最高伸びを示したZrsoCo3

g

N

ill合 金の引張破断部近傍の TEM 写真を示す. (a)は明 視野像, )b( は領域B からの電子回折図形であり, これは3 組の電子回折から構成されている.うち 2 組は(02)1 B33に鏡映対称なB33構造を有するマル テンサイト相を示しており,残り1組はB2母相か らの反射を示している.これより, B2母相とB33 マルテンサイト相の方位関係は次のようになるこ とがわかる. [oolhd/ [100h33, (010) B2 //(021)B33

(110) Bd/(010)B33 観察結果に基づき延性向上のメカニズムについ て検討してみると,破断までの引張変形の聞に応 力集中部において加工誘起マルテンサイト相(B33 OB2 構造 eB33構造 211 O 210 O 200 O 111 O o 110 Zr50Co田 100 O

-Zr50C04Noi 10 O

.

.

2~ 50 60 20 (0) 室温におけるZr50C050.xNi.合金の X線回折図形. 80 70 40 30 20 図1 。 ( 沢 ) M 附 h 国 霊 祭 υ 帆 酬 明 均 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ・h 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 0 以 FKUFb v A q L

民票

E

Z

500 20 30 Ni濃度(at%) 図2 室温におけるZr50Coso_,Nix合金のピッカース硬度 および最大冷間圧下率におよぽすNi置換の影響 40 10 150 0 Zr,田Co剖 33 (563) であり,

1

回の圧延による板厚の減少は

0.05mm

と した.等原子比 ZrCo合金の硬度値は約280Hvであ り, Ni量の増加に伴い一旦硬度は減少するが, 14

"'20%

のNiによる置換で硬度は著しく上昇する. 図 1 に示す X 線回折図形と各々の合金組成におけ る組織観察の結果から, Ni量が14%以上になると 室温においてB33構造のマルテンサイト相が生成 しており,これにより硬度が上昇したものと考え られる.最大圧下率は硬度値とよく対応しており, B2母相は高い変形能を有しているが,B33マルテン サイト相は硬質かつ脆性であることが見てとれる. 図3に代表的な合金組成の引張応力一ひずみ曲 金属Vo.l80(2010) No.7

(5)

特集構造用金属間化合物の最近の進展 図4 (a) ZrsoCo3

N

g

iu合金の破断部近傍の明視野像. (b) ( a ) の領域 B からの電子回折図形. 構造)が生成する.このマルテンサイト相は母相よ りも硬質であるため,変形は主に未変態のB2母相 において進行すると考えられる.すなわち,一種の 変態誘起塑性(TRIP: TRansformation Induced Plasticity)により延性が飛躍的に向上したものと 考えられる. それでは図3に示すように,Niによる置換量を 14%と増加させた試料において逆に延性が低下し たのはなぜだろうか?本試料の引張前組織は B2 母相とB33マルテンサイト相の混合組織となって おり,破断材のTEM観察の結果,プレート状のマ ルテンサイト相が引張変形により屈曲している部 分が観察された.これは熱誘起により生成したマル テンサイト相が引張方向によっては脆性的である ことを示唆しており,そのため試料全体の延性が低 下したと考えられるが,さらなる検討を要する.

マルテンサイト変態の特徴

加工誘起マルテンサイト変態の特徴について調 34 (564) 図5 (a)2.5%の引張ひずみが残留したZrsoCo3

N

g

ill合 金の明視野像. )b( )a( の領域Bからの電子回折図形. 査するため,引張変形を中断した試料の組織観察 を行った.図 5に約 2.5%の引張ひずみが残留した ZrsoCo3

gN

ill合金のTEM写真を示す.これより B2 母相において微細なレンズ状のマルテンサイト相 が, {l

O

O

h

2

に沿って生成していることがわかる. またレンズ内にはml批ib状のコントラストが存在 し,{021hぉ双晶であることも明らかとなった.さ らに図6に示すように,変形量を増加させるとそ の界面は成長し,破断材(図

4

)

においては格子状 のバリアント組織となった. これらの結果から,本合金マルテンサイト相の 特徴およびそれに関わる材料特性との関係につい て述べる.熱弾性マルテンサイト変態では相対的 に母相が硬くマルテンサイト相が軟らかい.逆に 非熱弾性マルテンサイトでは母相が軟らかくマル テンサイト相が硬いといえる.この点では本合金 マルテンサイト相は非熱弾性的な特徴を有してい る.さらに本合金の

DSC(

示差走査熱量測定)によ る変態の温度ヒステリシス(As -Ms)は,約100と'C 非熱弾性に近い.しかしながら,応力の負荷に伴い 金属Vo08.I (2010) NO.7

(6)

図6 (a)5% の引張ひずみが残留した Zr50Co3~ill 合金 の明視野像. b)( )a( の領域B からの電子回折図形. マルテンサイト界面が生成・成長する点からみる と熱弾性的である.一般に非熱弾性マルテンサイ ト変態に付随する材料特性は鉄系合金に代表され るように変態強化とTRIP現象であり,熱弾性マル テンサイト変態については形状記憶・超弾性特性 が挙げられる.ここでは詳細な結果は割愛するが, 本合金系において特定の合金組成および試験温度 等によっては,若干ではあるが超弾性特性を示す ような結果も得ている.すなわち本合金において 生成するマルテンサイト相は,熱弾性・非熱弾性マ ルテンサイト変態の両方の特性を兼ね備えている 可能性があり,学術的にも大変興味深い.

マルテンサイト変態を利用した

合金設計

以上よりZr-Co-Ni合金の延性向上には,マルテ ンサイト変態が深く関与していることが分かつた. 従ってZr-Co合金の高延性化には,等原子比合金 でマルテンサイト変態が起こるZr-X合金を探索 金属Vo.l60(2010)NO.7 (565) 900 800 700

g

600 -R 500 蛍400

Zr50C04

P

o

dOl ---. Zr50C042CUS . Zr50C050

Zr50Co:訓iu 5 10 15 20 25 ひずみ(%) 図7室温における各種ZrCo基合金の引張応力一ひず み曲線. し, Coを

X

元素で置換することが有望と考えられ る.その候補として, ZrCu合金8)(B2~B19' 構造 変態点:約 413K)および:ZrPd合金)9 (B2~B33 構 造変態点:約 873K,B33 ~ Mono1 ic nic変態点:約 473K)に着目した. Zr-Co-Cu合金 Cu量が18%以上になるとB2構造に加え,室温 でマルテンサイト相であるB19'構造が観察され た. Zr-Co-Ni合金と同様にB2母相は低硬度かつ最 大冷間圧下率が高い値を示し, B19'マルテンサイ ト相は高硬度かつ低延性を示すことがわかった. しかしながら引張試験の結果, Cu量の増加に伴い 延性は若干改善されたが,図7に示すように最高 伸びを示したZr50C042CU8合金においても,全伸び は約10%程度であった.引張破断部の TEM観察を 行ったところ, Zr帽Co・Ni合金と同様に活動すべり 系は, <100>{001} B2および、く 100>{011s}2であっ たが,加工誘起マルテンサイト相の存在は確認で きなかった.従って,顕著な延性の改善にはつなが らなかったといえる.今後さらに合金組成を絞り 込むことで,加工誘起マルテンサイト相の生成条 件が見つかるものと考えられる. Zr・Co-Pd合金 Pd量が12%以上になると,室温でB33構造を有 する熱誘起マルテンサイト相が観察された. Pd量 35

(7)

特集構造用金属間化合物の蛋近の進展

200nm

圃 圃 圃 圃 噌 地;15:1:.2昌世也与 4 図8 (a) Zr50Co40PdlO合金の破断部近傍の明視野像. (b) ( a ) の領域Bからの電子回折図形. の変化に伴う硬度値および最大冷間圧下率を測定 した結果, 12%まではZrCo合金と比較して硬度は 一旦低下し,それ以上になると硬度値は著しく上 昇することがわかった.これは Zr-Co-Ni合金と同 様に,硬質なマルテンサイト相の生成に起因した ものと考えられる.また最大冷間圧下率について も, B2構造の場合は低硬度かつ高い圧下率を示す が,マルテンサイト相においては硬質かつ脆性を 示すことがわかった.これら合金を引張試験に供 したところ, Pd量の増加に伴い,降伏強度,引張強 度および延性は著しく向上し,図7に示すように ZrsoCo40PdlO合金において,降伏強度約 380MPa,全 伸び約 22%(ZrCo合金の 3.5倍)と極めて優れた機 械的性質を示した.この破断材の TEM観察を行っ たところ, Zr-Co-Ni合金と同様に主なすべり系は, <100>{001h2および<100>{011} B2であり,破断 部近傍には図 8に示すように {021}B33双晶を有す る加工誘起マルテンサイト相が多数生成していた. 36 (566)

おわりに

金属間化合物の高延性化という基礎的かつ重要 な課題に対して,非鉄金属においてもTRIP現象を 利用した新しいアプローチにより,延性が改善で きることを示した.しかしながら現状では, ZrCo 基合金という限定された材料にとどまっており, 今後は他の合金系への応用展開を図りたい.また 本合金系のマルテンサイト変態は熱弾性・非熱弾 性双方の特性を兼ね備えていることから,新しい 形状記憶・超弾性合金開発の可能性についても検 討したい. 参考文献 1) K. Ishida, R. Kainuma, N. Ueno and T. Nishizawa: Meta.1l Trans., 22A (1991), 44.1 2) M. Nishida, .K Tanaka, S. li, M. Kohshima, S. Miura and M. Asai: J. Phys. IV, 112 (2003), 803. 3) T. Yamaguchi, Y. Kaneno and T. Takasugi: Scr. Mater., 52 (2005), 39. 4) E. M. Carvalho and.1 R. Harris: J. Less-Common Metals, 106 1(985), 143. 5) M. Matsuda, .K Hayashi and M. Nishida: Mater. Trans., 50 (2009), 2335. 6) T. Nishimoto, M. Matsuda, Y. Morizono, S. Tsur巴kawa and M. Nishida: Abs.t2009 Autumn MeetingJapan Ins.t Metals, (2009), 130. 7) M. H. Yoo, T. Takasugi, S. Hanada andO. Izumi: Mater. Trans. JIM, 31 (1990), 435. 8) Yu. N. Kov,1a G. S. Firstov and A. V. kotko: Scr. Meta,.1l 27 (1992), 161.1 9) L. A. Bendersky, J. K. Stalick, R. Porti巴randR. M. Waterstrat: J. A1l0ys Comp., 236 (1996), 19. まつだ・みつひろ MATSUDA Mitsuhiro 2000熊本大学工学部知能生産システム工学科助手.2005熊本大 学大学院自然科学研究科博士後期課程修了,現在熊本大学大学 院自然科学研究科産業創造工学専攻助教. にしだ・みのる NISHIDA Minoru 1988熊本大学工学部材料開発工学科助教綬. 1998熊本大学工学 部知能生産システム工学科教授,現在九州大学大学院総合理工 学研究院融合創造理工学部門教授 金属Vo.l80(2010) NO.7

参照

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