Microsoft Office Visio 2007 自習書
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目次
1. はじめに ... 3 1.1 バリュー ストリーム マップ テンプレート ... 4 1.2 バリュー ストリーム マップの概要 ... 5 2. バリュー ストリーム マップ 図の作成 ... 9 2.1 ドキュメント作成の準備 ... 10 2.2 バリュー ストリーム マップ 図のサンプル ... 11 2.3 バリュー ストリーム マップ の作成 ... 121. はじめに
1.1 バリュー ストリーム マップ テンプレート
バリュー ストリーム マップ テンプレートは、Visio 2007 で新しく追加されたテンプレートです。 Visio 2007 を使用すると、リーン方法論に基づいた図面を作成し、製造プロセスを可視化することで、 効率を向上させることができます。 バリュー ストリーム マップ 図は、現在提供している製品が顧客の手に渡るまでの全行程の経路、 各工程における指示、その工程でかかる時間、その工程にとりかかるまでのリードタムなど現状を把握し、 一連の流れを可視化した上で、改善すべき対象（ムリ、ムダ、ムラ）と時間軸における前後関係を明確に することを目的としています。 リーン方法論におけるバリュー ストリーム マップは、価値を生み出さないムダを取り除き、全行程が 終了するまでの時間軸を短縮し、品質を維持・向上するための効果的な診断ツールです。 製造業やサプラチェーンマネージメントのみならずソフトウェゕ開発においても、 バリュー ストリーム マップが使用されています。 バリュー ストリーム マップ テンプレートを使用して、以下の種類のドキュメントを作成できます。 バリュー ストリーム マップ 図 メモ1.2 バリュー ストリーム マップの概要
バリュー ストリーム マップ とは、リーン生産方式やリーンソフトウェゕ開発において、生産や物流、 ソフトウェゕ開発などの工程を改善する際に、現状を把握し将来のあるべき姿を明確にするために作成される プロセス図のことです。 バリュー ストリーム マップ 図で用いる記号は標準化されていませんが、自動車メーカーが採用してきた 「かんばん方式」による記号と情報の流れ図をベースにしているため、多くのバリュー ストリーム マップ 図で 使われる記号には類似性があります。 ステンシル 名称 説明 顧客/納入業者 納入業者（サプラヤー）の場合は左上に配置され、 モノの流れの開始を表す。顧客（納入先）の場合は右 上に配置され、モノの流れの終点を表す。 工程 作業、機械、部門であり、工程の中は流れになってい る。仕掛りが発生する場合は別工程にする。 図形を選択してテキス トを入力します。黄色 のハンドルで行間隔を 調節します。 データボックス 他のステンシルの下部に配置され、分析に必要なデー タや情報を記入する。所要量、納入サクル、稼働時 間、作業者数など。 2 つの工程の間での棚卸（在庫）を表す。ステンシル 名称 説明 引き取り スーパーマーケットと後工程を結ぶ引き取り線。 FIFO FIFO（先入れ先出し）レーン ローラー コンベゕーのような先入れ先出しの プロセスを表す。 バッフゔまたは安全在庫 急激な需要などに対応するための安全在庫を表す。 リーン生産管理では恒常化しない一時的なもの。 トラック便 納入業者からの材料の入荷、顧客への製品の出荷を 表す。 生産管理 生産管理・スケジューリングを行っている部門、 人を表す。 マニュゕル情報 直線の矢印はメモやレポート、会話といった情報の 流れを表す。 電子情報 波線の矢印は電子データ・電子情報を表す。 生産指示かんばん 後工程に必要な量を補充生産する指示を表す。 引き取りかんばん 後工程が前工程から必要なものを必要なときに 必要な分だけ引き取る指示を表す。 信号かんばん 2 つの工程間のスーパーマーケット（在庫）が 一定量になった時のロット生産指示を表す。
ステンシル 名称 説明 OXOX 負荷平準化 生産する量と種類を平準化するために使われる 仕組み（平準化ポストなど）を表す。 カゼン稲妻炸裂ゕコン バリュー ストリーム マップ 図において改善が 必要な部分を表す。 時間線 付加価値時間（行程のサクルタム）と 非付加価値時間（行程前後のリードタム）を 記入する。 時間線集計 時間線の右端で、時間の集計を記入する。 リーン生産方式の分析ツールであるバリュー ストリーム マップ 図はプルプロセス（後工程引き生産）を 実現するために発展してきましたが、モノと情報の流れを可視化する多くの場合、かんばん方式ではない プッシュ プロセスも表現することができます。
2. バリュー ストリーム マップ 図の作成
2.1 ドキュメント作成の準備
バリュー ストリーム マップのテンプレートを開きます。
Visio 2007 を起動し、[テンプレートの分類] で [ビジネス] を選択し、[バリュー ストリーム マップ] をクリ ックして、[作成] をクリックします。
2.2 バリュー ストリーム マップ 図のサンプル
バリュー ストリーム マップ テンプレートを使用して作成した バリュー ストリーム マップ図のサンプルを 以下に示します。
2.3 バリュー ストリーム マップ の作成
1. [生産管理] 図形を配置します。 [バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [生産管理] マスタ シェプを図面ページにドラッグしま す。 2. [生産管理] 図形のハンドルをドラッグしてサズを調整します。3. [生産管理] 図形に表示する文字列を入力します。 図形を選択して、文字列を入力します。 メモ 入力した文字列を確定するには、図形以外の場所をクリックします。 確定した文字列を編集するには、図形をダブル クリックするか、[F2] キーを押して編集モードに切り替えます。 4. [顧客/納入業者] 図形を配置し、配置した図形に文字列を入力します。 (顧客、サプラヤ)
5. [データ ボックス] 図形を配置します。
[バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [データ ボックス] マスタ シェプを図面ページに ドラッグします。
6. [データ ボックス] 図形のハンドルをドラッグして、図形の幅と高さのサズを調整します。
7. [データ ボックス] 図形に表示する文字列を入力します。 [データ ボックス] 図形を選択して、文字列を入力します。 メモ [データ ボックス] 図形は、ドラッグしてサズや行数を変更できます。 行の高さは、黄色のハンドルをドラッグして変更できます。 8. 同様に、[サプラヤ] 図形の下にも [データ ボックス] 図形を配置し、文字列を入力します。
9. [完成品納入矢印] 図形を配置します。 [バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [完成品納入矢印] マスタ シェプを図面ページに ドラッグします。 10. 図形を回転します。 [完成品納入矢印] 図形を選択し、[図形] メニューの [回転または反転] － [左 90 度回転] を クリックします。
11. [完成品納入矢印] 図形を選択し、ドラッグして配置を調整します。
12. [完成品納入矢印] 図形を選択し、ハンドルをドラッグしてサズを調整します。
13. [トラック便] 図形を配置します。
[バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [トラック便] マスタ シェプを図面ページに ドラッグします。
15. [トラック便] 図形に表示する文字列を入力します。 [トラック便] 図形を選択し、文字列を入力します。 16. 図形描画ツールを使って、図形を描きます。 [標準] ツールバーの [描画ツール] をクリックします。 17. [描画] ツールバーの [四角形ツール] をクリックします。 18. 図面ページをドラッグして図形を描きます。
メモ 図形描画をオフにして図形を選択できるようにするには、[標準] ツールバーの [オブジェクト選択ツール] を クリックします。 19. 四角形の図形の線の種類を変更します。 図形を選択し、[書式設定] ツールバーの [線の種類] で破線 ([線の種類：23])をクリックします。 20. 四角形の図形に表示する文字列を入力します。 図形を選択し、文字列を入力します。
21. [工程] 図形を配置します。
[バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [工程] マスタ シェプを図面ページにドラッグします。
23. [工程] 図形に表示する文字列を入力します。 図形を選択して、文字列を入力します。 24. [工程] 図形の作業者数を入力します。 図形を選択し、さらに図形の左端の記号をクリックして選択して、文字列を入力します。 25. [データ ボックス] 図形を配置し、サズを調整して、文字列を入力します。
26. [棚卸] 図形を配置します。
[バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [棚卸] マスタ シェプを図面ページにドラッグします。
29. [押し込み (プッシュ) 矢印] 図形を配置します。 [バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [押し込み (プッシュ) 矢印] マスタ シェプを 図面ページにドラッグします。 右側の接続ポントを [工程] 図形に接続し、左側の接続ポントを四角形の図形に接続します。 メモ [押し込み (プッシュ) 矢印] の左側の接続ポントが、[生産管理] 図形の接続ポントに接続するように ドラッグし、矢印の右側が [工程] 図形に重なるようにして、ドロップすると 2 つの図形が矢印でつながります。
30. 同様に、[押し込み (プッシュ) 矢印] 図形を配置します。
33. [電子情報] 図形を配置して、図形を接続します。 [バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [電子情報] マスタ シェプを図面ページに ドラッグします。 34. [電子情報] 図形のハンドルにマウス ポンタを合わせ、[端点の移動] と表示されたら、接続元となる 図形の接続ポントにドラッグして接続します。
35. 反対側の端点を接続先の図形の接続ポントにドラッグして接続します。
36. [電子情報] 図形に表示する文字列を入力します。 [電子情報] 図形を選択し、文字列を入力します。
37. 同様に、その他の [電子情報] 図形を配置し、文字列を入力します。
38. [時間線] 図形を配置します。
39. [時間線] 図形のハンドルをドラッグして幅を調整します。
41. [時間線] 図形のハンドルをドラッグして高さを調整します。
42. [時間線] 図形に表示する文字列を入力します。
43. 同様に、[時間線] 図形に表示する文字列を入力します。
図形を選択して、さらに文字列を表示する場所をクリックして入力します。
44. すでに配置されている [時間線] 図形に接続するように、[時間線] 図形を配置します。 [バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [時間線] マスタ シェプを
45. [時間線] 図形の幅、高さ、間隔を調整し、図のように表示する文字列を入力します。
46. [時間線集計] 図形を配置します。
すでに配置されている [時間線] 図形に接続するように、[時間線] 図形を配置します。 [バリュー ストリーム マップ] ステンシルから [時間線集計] マスタ シェプを 配置されている [時間線] 図形の右端の接続ポントに接続するようにドラッグします。
47. [時間線集計] 図形の幅、高さ、間隔を調整します。
48. [時間線集計] 図形に表示する文字列を入力します。
図形を選択し、さらに文字列を表示する場所をクリックして入力します。
49. 文字列の図形内での配置を変更します。
50. 時間線の種類を表す文字列を表示します。
[標準] ツールバーの [描画ツール] をクリックします。
51. [描画] ツールバーの [直線ツール] をクリックします。
53. 線の太さを変更します。
線を選択し、[書式設定] ツールバーの [線の太さ] をクリックし、線の太さ ([線の太さ 9]) を クリックします。
54. 描いた直線の上下に文字列を表示します。
55. 文字列を表示する場所をドラッグします。
56. テキストを表示する領域が表示され、カーソルが点滅しているところに文字列を入力します。
タイトル枠の追加
1. タトル枠を配置します。
[図面枠と表題欄] ステンシルで [枠 － グラデーション] を図面ページへドラッグします。 必要に応じて、ハンドルをドラッグして枠のサズを調整します。
2. タトル枠に、タトルを入力します。
配置されたの [枠 － グラデーション] 図形のタトルをクリックし、標示したい文字列を入力します。
